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JP3387352B2 - インクジェット式記録ヘッド、これを用いたインクジェット式記録装置、並びに、インクジェット式記録ヘッドの製造方法 - Google Patents
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JP3387352B2 - インクジェット式記録ヘッド、これを用いたインクジェット式記録装置、並びに、インクジェット式記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド、これを用いたインクジェット式記録装置、並びに、インクジェット式記録ヘッドの製造方法

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JP3387352B2
JP3387352B2 JP3958897A JP3958897A JP3387352B2 JP 3387352 B2 JP3387352 B2 JP 3387352B2 JP 3958897 A JP3958897 A JP 3958897A JP 3958897 A JP3958897 A JP 3958897A JP 3387352 B2 JP3387352 B2 JP 3387352B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出の駆動
源に圧電体薄膜を使用するインクジェット式記録ヘッ
ド、このインクジェット式記録ヘッドを備えた、パソコ
ンの出力機器として用いられるインクジェットプリン
タ、ファクシミリ、ワープロ等のインクジェット式記録
装置及びインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関す
るものである。本発明は、特に、電極の形成技術の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】液体あるいはインク吐出の駆動源である
電気−機械変換素子としてチタン酸ジルコン酸鉛からな
る圧電体素子を使用した圧電型インクジェット式記録ヘ
ッドがある。このプリンタヘッドは一般には、多数の個
別インク路を形成したヘッド基台と、総ての個別インク
路を覆うようにヘッド基台に取り付けた振動板と、個別
インク路上に相当する振動板上の各部分に被着形成した
圧電体素子とで構成される。そして、圧電体素子に電界
を加えて圧電体素子を変位させることにより、個別イン
ク路内のインクを個別インク路のノズルから押し出す。
【0003】この従来の技術の一例として、特表平5−
504740号公報に記載されたものが存在する。そこ
で、この従来例に記載のインクジェット式記録ヘッドの
製造方法を図面を用いて説明する。
【0004】図35に示すように、シリコン基板SI上
にシリコン酸化膜SIDを形成し、白金、アルミニウ
ム、又はニッケルの薄膜かならなる、下電極としての導
電層FMFを形成する。次いで、図36に示すようにフ
ォトリソグラフィ法により感光したレジスト領域DRS
を導電層上に形成し、図37に示すように、この感光し
たレジストDRS領域をマスクにして電極パターンFM
Lを形成する。
【0005】次に、図38に示すようにゾル−ゲル法に
より圧電体薄膜の一種であるチタン酸ジルコン酸鉛PE
Zをさらに形成し、次いで、チタン酸ジルコン酸鉛PE
Zを覆うように、上電極としての第二の金属薄膜SMF
を被着形成し、さらに、第二の金属薄膜SMFを覆うよ
うにレジストRSを形成する。
【0006】次いで、マスクMSKを介して紫外光LA
Yを照射して第二の電極パターンが得られるように、感
光したレジスト領域DRSを形成する。
【0007】さらに、図39に示すように、第二の電極
パターンSMLを形成した後、保護膜PSVを被着形成
する。さらにまた、図39に示すように、シリコン基板
の第二の主面にレジストを被着形成し、次いで、マスク
MSKを介して紫外光LAYを照射し、図40に示すよ
うに感光したレジスト領域DRSを形成する。
【0008】次に、図41に示すように、感光したレジ
スト領域DRSを残すようにレジストを剥離して、強ア
ルカリ溶液中でシリコン基板SIを異方性エッチング
し、さらに、感光したレジスト領域RDSを剥離して、
インク室CAVを形成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既述の
インクジェット式記録ヘッドの製造方法には、第一の電
極パターンFML及び第二の電極パターンSMLと、イ
ンク室CAVとを互いにずれることなく正確な位置での
形成することの配慮がない。そこで、電極パターンとイ
ンク室とを正確に位置合せして形成するために、両面露
光装置によるフォトリソグラフィを既述の従来例に適用
すれば良い。
【0010】ところが、フォトリソグラフィ法によって
インクジェット式記録ヘッドの電極のパターニングを行
うと、感光したレジストを現像する際の現像液によって
電極が電蝕を起こし電極のパターンを形成することがで
きないという問題がある。
【0011】すなわち、第一の電極パターンが白金で、
第二の電極パターンがこれとは異なる材質のものから形
成されている場合で、電極のパターニングや電極の保護
のために、低コスト及びパターニング精度良好の観点か
らポジタイプのフォトリソグラフィ用レジストを選択し
た場合には、ポジレジストの現像液がアルカリ電解液で
あることにより、白金と第二の金属薄膜の間で電気化学
ポテンシャルの差に因る腐食現象が生じる。
【0012】例えば、第一の電極パターンLEが白金で
あり、第二の電極パターンがアルミニウムの場合、ポジ
レジストの現像液のアルカリ水溶液中で、第一の電極の
白金から水素ガスが発生し、第二の電極のアルミニウム
が溶解或いは剥離する現象が発生する。この電蝕現象の
ため、インクジェット式記録ヘッドに電極パターンの形
成不良が発生し、さらに、圧電体素子を形成できないと
いう問題点がある。
【0013】そこで、本発明の目的は、このような電蝕
現象を原因として生じた電極パターンの形成不良を持っ
ていないインクジェット式記録ヘッド及びこれを備えた
インクジェット式記録装置を提供することを目的とす
る。さらに、本発明の他の目的は、既述の電蝕現象を生
じることなく、これらを製造できる方法を提供すること
を目的とする。
【0014】一方、記録ヘッドから多くのインクを吐出
するためには、振動板が大きく変位することが望まれ
る。この為に、例えば、第一の金属薄膜がヤング率の大
きな白金薄膜にし、第二の金属薄膜をヤング率が小さな
金属薄膜にする。アルミニウム薄膜はヤング率が極めて
小さいので、圧電素子デバイスに電圧を印加すると、第
一の金属薄膜と第二の金属薄膜が共に白金である場合に
比べて2倍以上も変形する。
【0015】しかしながら、第二の金属薄膜の電気化学
ポテンシャルが第一の金属薄膜のそれよりも卑である場
合、フォトリソグラフィにより第二の金属薄膜をパター
ニングする際に、既述の電蝕現象を発生し良好な第二の
金属薄膜のパターンが得られない問題点があった。
【0016】そこで、本発明は、振動板が大きく変位す
ることを達成しながら、既述の目的をも達成可能なイン
クジェット式記録ヘッド、インクジェット式記録装置及
びそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者が鋭意検討を行ったところ、インクジェット
式記録ヘッドの製造工程において、電極のパターン形成
や或いはそれらの保護のためなどにポジ型レジストを用
いて電極をポジ型レジストの現像液に晒しても、上電と
下電極とを電蝕がないような組成にすることにより、た
とえ、上電極と下電極とが導通した状態にあっても従来
のように電極に不良が形成されないようにすることがで
きるとの知見を得た。
【0018】一方、インクジェット式記録ヘッドの製造
過程において、上電極と下電極とを導通状態にないよう
しておくことにより、電極をポジレジストの現像液に晒
しても、電極に電蝕が発生するのを避けることでき、上
電極と下電極との組成を所望のもにすることができる。
さらに、電極のパターン形成や或いはそれらの保護のた
めなどにポジ型レジストに代えてネガレジストを用いる
ことによっても、電蝕が生じることを防止し、かつ電極
の組成を所望のものにすることができる。
【0019】本発明は、このような知見に基づいて得ら
れた新規なインクジェット式記録ヘッド及びその製造方
法であるとことを特徴とするものである。
【0020】本発明に係わるインクジェット式記録ヘッ
ドは、基板の第一の主面に圧電素子デバイスを形成し、
第二の主面にインク室を形成してなり、この圧電素子デ
バイスは、第一の電極、圧電体薄膜及び第二の電極が順
次積層されて形成されてなり、前記第一の電極の材質の
電気化学ポテンシャルと前記第二の電極の材質の電気化
学ポテンシャルとが、同じであることを特徴とするもの
である。好ましくは、前記第一の電極と第二の電極とが
同じ材質で形成されている。
【0021】より好ましくは、前記第一の電極と第二の
電極とが共に白金より形成されてなる。 さらに、本発
明に係わるインクジェット式記録ヘッドは、基板の第一
の主面に圧電素子デバイスを形成し、第二の主面にイン
ク室を形成してなり、この圧電素子デバイスは、第一の
電極、圧電体薄膜及び第二の電極が順次積層されて形成
されてなり、前記第一の電極の材質の電気化学ポテンシ
ャルと前記第二の電極の材質の電気化学ポテンシャルと
が、前記第一及び第二の電極の少なくとも一つの形成の
際に用いられるレジストの現像液に対して両電極間に電
蝕を起こさない範囲にあることを特徴とする。好適に
は、前記第一及び第二の電極の電気化学ポテンシャル
が、ポジ型レジストの現像に使用されるアルカリ電解液
に対して電蝕を起こさない範囲にあることを特徴とす
る。
【0022】さらに、本発明の他のインクジェット式記
録ヘッドは、基板の第一の主面に圧電素子デバイスを形
成し、第二の主面にインク室を形成してなり、この圧電
素子デバイスは、第一の電極、圧電体薄膜及び第二の電
極が順次積層されて形成されてなるものであって、前記
第一の電極と前記第二の電極は、電気化学ポテンシャル
がそれぞれ異なる金属から形成されてなるとともに、前
記第一及び二の電極の少なくとも一つのパターンがネガ
型レジストを利用して形成されてなることを特徴とす
る。
【0023】また、本発明に係わるインクジェット式記
録ヘッドの製造方法は、基板の第一の主面に圧電素子デ
バイスを形成する工程と、第二の主面にインク室を形成
する工程を備えてなり、前記圧電素子デバイスを、第一
の電極、圧電体薄膜及び第二の電極を順次前記基板に積
層して形成し、これらの電極とインク室とをレジストを
用いて互いに所定のパターンになるようにしたインクジ
ェット式記録ヘッドの製造方法であって、前記第一の電
極と前記第二の電極をそれぞれ異なる電気化学ポテンシ
ャルを持つ金属から形成するとともに、前記第一及び二
の電極の少なくとも一つのパターンの形成にネガ型レジ
ストを利用し、前記第一の電極と第二の電極とがポジ型
レジストの現像液に直接晒されることがないようにした
ことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明の他のインクジェット式記録
ヘッドの製造方法は、基板の第一の主面に圧電素子デバ
イスを形成し、第二の主面にインク室を形成してなり、
この圧電素子デバイスは、第一の電極、圧電体薄膜及び
第二の電極を順次基板上に積層して形成されるととも
に、これらの電極及とインク室の少なくとも一つをフォ
トレジストによってパターニングするものであって、前
記第一の電極と前記第二の電極とを、前記パターニング
の過程で互いに導通状態にならないように前記基板上に
積層することを特徴とするものである。好適な実施形態
では、前記第二の電極を前記圧電体薄膜より小さく形成
すれば良い。
【0025】本発明に係わる他のインクジェット式記録
ヘッド製造方法は、基板の第一の主面に圧電素子デバイ
スを形成する工程と、第二の主面にインク室を形成する
工程を備えてなり、前記圧電素子デバイスを、第一の電
極、圧電体薄膜及び第二の電極を順次前記基板に積層し
て形成し、これら電極とインク室とをレジストを用いて
互いに所定のパターンになるようにしたものであって、
前記第一の電極と前記第二の電極とを互いに電気化学ポ
テンシャルが等しい材質によって形成することを特徴と
する。好ましくは、前記第一の電極と第二の電極とを同
材質により形成する。さらに、好ましくは、前記第一の
電極と第二の電極とを共に白金により形成する。
【0026】一つの実施形態によれば、本発明のインク
ジェット式記録ヘッドは、シリコン基板の両面に酸化膜
を形成する工程と、前記シリコン基板の第一の主面の酸
化膜上に第一の金属薄膜を被着形成する工程と、前記第
一の金属薄膜上に圧電体薄膜を被着形成する工程と、前
記圧電体薄膜上に前記第一の金属薄膜と同じ材質の第二
の金属薄膜を形成する工程と、シリコン基板の第一の金
属薄膜が形成されていない第二の主面の酸化膜上にポジ
レジスト膜を被着形成する工程と、前記第二の金属薄膜
上にネガレジスト膜を被着形成する工程と、位置合わせ
されたフォトリソグラフィ用の第一のマスクとフォトリ
ソグラフィ用の第二のマスクの間に、第一のマスクと前
記シリコン基板の第一の主面が向き合うように、前記シ
リコン基板を設置する工程と、前記第一のマスクと前記
第二のマスクのパターンを感光するように、前記シリコ
ン基板の両面に光を照射する工程と、前記感光されたポ
ジレジストをアルカリ溶剤で現像してパターニングする
工程と、前記感光されたネガレジストを有機溶剤で現像
してパターニングする工程と、前記第一の主面全面にポ
ジレジストを被着形成する工程と、前記第二の主面に形
成された酸化膜を前記パターニングされたポジレジスト
をマスクにして酸性溶液でエッチングする工程と、前記
第一の主面に全面に被着形成されたポジレジストを剥離
する工程と、前記第一の主面に形成された第二の金属薄
膜を前記パターニングされたネガレジストをマスクにし
てエッチングする工程を有することを特徴とする。
【0027】また、他の実施形態によれば、本発明に係
わるインクジェット式記録ヘッドの製造方法は、シリコ
ン基板の両面に酸化膜を形成する工程と、前記シリコン
基板の第一の主面の酸化膜上に第一の金属薄膜を被着形
成する工程と、前記第一の金属薄膜上に圧電体薄膜を被
着形成する工程と、前記圧電体薄膜上に前記第一の金属
薄膜と異なる材質の第二の金属薄膜を形成する工程と、
シリコン基板の第一の金属薄膜が形成されていない第二
の主面の酸化膜上にポジタイプのレジスト膜を被着形成
する工程と、前記第二の金属薄膜上に第一のネガタイプ
のレジスト膜を被着形成する工程と、位置合わせされた
フォトリソグラフィ用の第一のマスクとフォトリソグラ
フィ用の第二のマスクの間に、第一のマスクと前記シリ
コン基板の第一の主面が向き合うように、前記シリコン
基板を設置する工程と、前記第一のマスクと前記第二の
マスクのパターンを感光するように、前記シリコン基板
の両面に光を照射する工程と、前記感光されたポジタイ
プのフォトレジストをアルカリ溶剤で現像してパターニ
ングする工程と、前記感光された第一のネガタイプのフ
ォトレジストを有機溶剤で現像してパターニングする工
程と、前記第一の主面全面に第二のネガタイプのフォト
レジストを被着形成する工程と、前記第二の主面に形成
された酸化膜を、前記パターニングされたポジタイプの
フォトレジストをマスクにして酸性溶液でエッチングす
る工程と、前記第一の主面に全面に被着形成された第二
のネガタイプのフォトレジストを剥離する工程と、前記
第一の主面に形成された第二の金属薄膜を前記パターニ
ングされた第一のネガタイプのフォトレジストをマスク
にしてエッチングする工程を有することを特徴とする。
【0028】さらに、本発明は、既述のインクジェット
式記録ヘッドの製造方法によって形成されたインクジェ
ット式記録ヘッドと当該インクジェット式記録ヘッドを
備えたインクジェット式記録装置であることを特徴とす
る。
【0029】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の第1の実施の形態
について説明する。図1は、本発明に係わるインクジェ
ット式記録ヘッドの製造工程の第1段階を示す断面図で
ある。以後、この製造工程の進行に合わせて製造される
インクジェット式記録ヘッドの構造について説明するこ
ととする。
【0030】先ず、図1に示すように、シリコン基板S
Iを1100℃の酸素を含んだガス中で酸化して、膜厚
1μmのシリコン酸化膜SIDを形成する。
【0031】次に、シリコン基板の第一の主面に第一の
金属薄膜LEを、スパッタ法あるいは蒸着法、MO−C
VD法で被着形成する。この金属薄膜の材質は、チタン
酸ジルコン酸鉛薄膜PEZと反応性の低い金属が好まし
く、白金、イリジウムあるいは、その合金がよい。
【0032】例えば基板加熱温度200℃のスパッタ法
で白金を700nmの厚みで第一の金属薄膜を被着形成
する。次に、チタン酸ジルコン酸鉛PEZを前記第一の
金属薄膜LEに、0.5〜5μmの厚みで、スパッタ
法、ゾルーゲル法、蒸着法のいずれかの方法で、前記第
一の金属薄膜の上に被着形成する。
【0033】チタン酸ジルコン酸鉛PEZが形成された
シリコン基板は、900℃のRTA(ラピット・サーマ
ル・アニーリング)法、あるいは拡散炉中の700℃の
アニーリング処理によって、多結晶化される。
【0034】さらに、前記アニール済みのチタン酸ジル
コン酸鉛PEZ上に、第二の金属薄膜TEを被着形成す
る。この金属薄膜TEは、フォトリソグラフィ工程での
電蝕を防止するため、第一の金属薄膜と同じ電気化学ポ
テンシャルの材質であることが望ましい。たとえば、第
一の金属薄膜と第二の金属薄膜が同じ材質の白金である
ことがよい。以上の一連の工程を終えた基板の断面図を
図1に示した。
【0035】次に、図2に示すように前記図1に示した
工程を終えたシリコン基板の第一の主面に、ネガタイプ
のフォトレジストNRをスピンコータ法により2μmの
厚みで成膜する。続いてシリコン基板の第二の主面に、
ポジタイプのフォトレジストPRをスピンコータ法によ
り1μmの厚みで成膜する。それぞれのフォトレジスト
を成膜した後に、140℃で30分のアニーリング処理
を施す。
【0036】次に、ネガフォトレジストNRを感光する
ためのネガ用マスクNMとポジレジストPRを感光する
ためのポジ用マスクPM間で位置合わせを実施し、この
ネガ用マスクNMとポジ用マスクPMの間に、図2に示
すシリコン基板SIを図3に示すように挿入する。
【0037】シリコン基板SIにも、位置合わせ用のア
ライメントマークがついているので、ネガ用マスクNM
あるいはポジ用マスクPMとシリコン基板SIの間で正
確な位置合わせが可能である。
【0038】次に、図4に示すようにシリコン基板SI
の両面から、紫外光LAYを照射してシリコン基板に成
膜しているポジレジストPRとネガレジストNRを感光
する。図4において、ネガレジストの感光領域をLN
R、ポジレジストの感光領域をLPRで示している。
【0039】次に、図5に示すように、ポジレジストの
感光領域LPRを、アルカリ性の水溶液である現像液に
より溶解除去する。次に、図6に示すように、ネガレジ
ストの感光領域LNRを残すように有機溶媒である現像
液で溶解除去する。
【0040】次に、図7に示すように、光が照射された
ネガレジスト領域LNRを覆うように、厚み1μmのポ
ジレジストPRをシリコン基板SIの第一の主面に被着
形成する。さらに、前記シリコン基板SIの第二の主面
に露出したシリコン酸化膜SIDを、フッ酸を主成分と
する水溶液でエッチング除去し、シリコン基板の第二の
主面のシリコン表面CESを露出する。
【0041】次に、シリコン基板の第一の主面と第二の
主面の両面に、光を照射してポジレジストPRを露光し
て、アルカリ水溶液である現像液で溶解除去する。ポジ
レジストの場合、紫外光を照射することによって、容易
に現像液で溶解除去される。
【0042】第一の金属薄膜と第二の金属薄膜の材質が
同じであったり、電気化学ポテンシャルが同じである場
合、ポジレジストをアルカリ水溶液である現像液で剥離
しても、電蝕の問題は発生しない。図8に示すように、
シリコン基板SIの第一の主面には感光したネガレジス
ト領域LNRが、シリコン基板SIの第二の主面には、
パターニングされたシリコン酸化膜ISDが露出する。
【0043】次に、図9に示すように、高エネルギー粒
子HEPをシリコン基板の第一の主面に照射してネガレ
ジスト領域LNRをマスクにして、第二の金属薄膜をエ
ッチング除去する。さらに、高エネルギー粒子を連続し
て照射してエッチングすることにより、パターニングさ
れた圧電体薄膜EPZを形成する。例えば、この高エネ
ルギー粒子HEPは、400Vの電圧で加速したアルゴ
ンイオンあるいはアルギン原子である。
【0044】この工程により図10に示すように、パタ
ーニングされた圧電体薄膜EPZとパターニングされた
第二の金属薄膜EAEが形成される。
【0045】次に、図11に示すように、紫外光を照射
したネガレジスト領域LNRを、マイクロ波により発生
した酸素プラズマ中で、例えば、出力250W、酸素流
量100sccm、時間10分でアッシング除去して、
パターニングされた第二の金属薄膜EAEの表面を露出
する。
【0046】次に、図12に示すように、パターニング
された圧電体薄膜EPZとパターニングされた第二の金
属薄膜EAEを覆うように、シリコン基板の第一の主面
の全面に、アルカリ溶液に浸食されない保護膜PFMを
被着形成する。この保護膜としては厚み5μmのフッ素
を含有する有機薄膜である。
【0047】次に、図13に示すように、保護膜PFM
が被着形成されたシリコン基板を、シリコンの結晶方位
面に対して選択エッチング可能なアルカリ水溶液中に浸
して、第二の主面の露出しているシリコンを、シリコン
基板SIの第一の主面側のシリコン酸化膜SIDが露出
するまでエッチングして、インク室CAVを形成する。
このアルカリ水溶液は、例えば、温度80℃の濃度10
%の水酸化カリウム水溶液である。
【0048】続いて、図14に示すように、保護膜PF
Mを酸素プラズマ中で剥離除去することにより、パター
ニングされた圧電体薄膜EPZを利用した、インクジェ
ット式記録ヘッド用の基板が形成される。
【0049】さらに、図15に示すように、インク室を
覆うようにして、インク吐出口NHを形成したノズルプ
レートNPを貼り付けることにより、インクジェット式
記録ヘッドが形成される。
【0050】次に本発明の第2の実施形態について説明
する。図1と同様にして、図16に示すように、シリコ
ン基板SIにシリコン酸化膜SIDを形成する。さら
に、シリコン基板の第一の主面に第一の金属薄膜LEを
被着形成する。次に、チタン酸ジルコン酸鉛PEZを前
記第一の金属薄膜LE上に被着形成する。さらに、チタ
ン酸ジルコン酸鉛PEZ上に、第二の金属薄膜TEを被
着形成する。この第二の金属薄膜として、例えば、10
0nm〜500nmの厚みのアルミニウム薄膜を150
℃の加熱温度でスパッタ法により成膜する。
【0051】なお、正確には、図16に示すように、第
二の金属薄膜TEはその周辺部において第一の金属薄膜
に接触していて両者は導通状態にある。このことは、図
1の場合も同様であるが、図1にはこれを省略してい
る。既述のように、図1のものでは、第一の金属薄膜と
第二の金属薄膜とが互いに導通状態にあっても、両者が
同じ白金によって形成されているために、インクジェッ
ト式記録ヘッドをポジ型のレジストの現像液であるアル
カリ水溶液に浸しても電極間の電蝕の問題が生じない。
【0052】次に、図17に示すように第二の金属薄膜
であるアルミニウム薄膜TEを上から覆うようにネガタ
イプのフォトレジストNRを2μmの膜厚で被着形成す
る。さらに、シリコン基板の第二の主面の酸化シリコン
膜SIDにポジタイプのフォトレジストPRを同じく1
μmの厚みで被着形成する。それぞれのフォトレジスト
を成膜した後にアニーリング処理を施す。
【0053】次に、図18に示すように、ネガタイプの
フォトレジストNRを感光するためのネガ用マスクNM
とポジタイプのフォトレジストPRを感光するためのポ
ジ用マスクPM間で位置合わせを実施し、このネガ用マ
スクNMとポジ用マスクPMの間に、成膜済みのシリコ
ン基板SIを挿入する。
【0054】次に、図19に示すようにシリコン基板S
Iの両面から、紫外光LAYを照射してシリコン基板に
成膜しているポジタイプのフォトレジストPRとネガタ
イプのフォトレジストNRを感光する。図19におい
て、ネガタイプのフォトレジストの感光領域をLNR、
ポジタイプのフォトレジストの感光領域をLPRで示し
ている。
【0055】次に、図20に示すように、ポジタイプの
フォトレジストの感光領域LPRを、アルカリ性の水溶
液である現像液により溶解除去する。
【0056】次に、図21に示すように、ネガタイプの
フォトレジストの感光領域LNRを残すように有機溶媒
である現像液で溶解除去する。
【0057】この実施形態に示すように、第一の金属薄
膜である白金より卑の電気化学的性質を持つ第二の金属
薄膜であるアルミニウム薄膜上のフォトレジストの現像
に有機溶剤を使用するため、第一の金属薄膜と第二の金
属薄膜とがたとえ導通状態にあったとしても電蝕が発生
することなく第二の金属薄膜のパターンが形成できる。
【0058】次に、図22に示すように、光が照射され
たネガタイプのフォトレジスト領域LNRを覆うよう
に、厚み1μmの第二のネガタイプのフォトレジストS
NRをシリコン基板SIの第一の主面に紫外光を照射し
ないで被着形成する。さらに、前記シリコン基板SIの
第二の主面に露出したシリコン酸化膜SIDを、フッ酸
を主成分とする水溶液でエッチング除去し、シリコン基
板の第二の主面のシリコン表面CESを露出する。この
ように、第一の主面上に全面にネガタイプのフォトレジ
ストを被着形成しているため、第二の主面上の酸化シリ
コン膜を、強酸であるフッ酸でエッチングしても、第一
の主面上の薄膜に剥離などの損傷は発生しない。
【0059】次に、図23に示すように、第二の主面に
紫外光を照射してポジタイプのフォトレジストPRを露
光し、図24に示すようにアルカリ水溶液である現像液
でポジタイプのフォトレジストを溶解除去する。ポジタ
イプのフォトレジストの場合、紫外光を照射することに
よって、容易に現像液で溶解除去される。この現像液
は、無機アルカリ液、あるいは有機アルカリ溶液である
が、第一の主面上にはネガタイプのフォトレジストが保
護膜SNRとして第二の電極薄膜TEの周縁をも覆うよ
うに被着形成されているため、第一の主面上の薄膜は変
化しない。
【0060】次に、図25に示すように、シリコン基板
の第一の主面に形成された第二のネガタイプのフォトレ
ジストSNRを有機溶液の現像液で剥離する。
【0061】第一の金属薄膜上に、ゾル−ゲル法やスパ
ッタ法で圧電体薄膜を形成し、さらに圧電体薄膜上に第
一の金属薄膜より、標準酸化還元電位の低い金属を少な
くとも一種類含む第二の金属薄膜を形成すると、圧電体
薄膜の基板端部における被覆が一般に完璧でないため、
第一の金属薄膜と第二の金属薄膜は、基板端部で図16
で既述のように接触する。
【0062】仮に、第一の金属薄膜と、第一の金属薄膜
より標準酸化還元電位の低い金属を少なくとも一種類含
む第二の金属薄膜を形成し、第二の主面のシリコン酸化
膜をフッ酸でパターニングする時、圧電素子のフッ酸に
対する保護膜がポジタイプのフォトレジストである場合
には、このポジタイプのフォトレジストを剥離するとき
の現像液が、例えば、リン酸水素ナトリウム4%,ケイ
酸ナトリウム7%を含むような無機電解液であるため、
第一の電極と第2の電極とが導通状態にあると、この電
解液によって電池を形成し、電気化学ポテンシャルや酸
化還元電位の相違により、第一の金属薄膜と第二の金属
薄膜のいずれかが基板から剥離したり、又は電解液に溶
解する電蝕現象が発生する。
【0063】また、電解液である現像液を使用せず、酸
素プラズマで剥離しようとしても、第二の電極パターン
のためのネガタイプのフォトレジストと保護膜となるポ
ジタイプのフォトレジストの酸素プラズマに対する反応
速度がほとんど同じであるため、保護膜となるポジタイ
プのフォトレジストを選択的に剥離することは非常に困
難である。一方、ネガタイプのフォトレジストの剥離液
は有機溶媒で電蝕の危険がない。
【0064】この理由で、フッ酸で第二の主面のシリコ
ン酸化膜をエッチングするときの圧電素子に対する保護
膜SNRはネガタイプのフォトレジストが適当であり、
これによって圧電体薄膜を挟む金属薄膜に電蝕現象は発
生しない。
【0065】図26に示すように、シリコン基板SIの
第一の主面には感光したネガタイプのフォトレジスト領
域LNRが、シリコン基板SIの第二の主面には、パタ
ーニングされたシリコン酸化膜ISDが露出する。
【0066】次に、図27に示すように、高エネルギー
粒子HEPをシリコン基板の第一の主面に照射してネガ
タイプのフォトレジスト領域LNRをマスクにして、第
二の金属薄膜をエッチング除去する。さらに、高エネル
ギー粒子を連続して照射してエッチングすることによ
り、パターニングされた圧電体薄膜EPZを形成する。
【0067】この工程により図28に示すように、パタ
ーニングされた圧電体薄膜EPZとパターニングされた
第二の金属薄膜EAEが形成される。
【0068】次に、図29に示すように、紫外光を照射
したネガタイプのフォトレジスト領域LNRを、マイク
ロ波により発生した酸素プラズマ中で、例えば、出力2
50W、酸素流量250sccm、時間15分でアッシ
ング除去して、パターニングされた第二の金属薄膜EA
Eの表面を露出する。
【0069】次に、図30に示すように、パターニング
された圧電体薄膜EPZとパターニングされた第二の金
属薄膜EAEを覆うように、シリコン基板の第一の主面
の全面に、アルカリ溶液に浸食されない保護膜PFMを
被着形成する。この保護膜としては厚み5μmのフッ素
樹脂である。
【0070】次に、図31に示すように、保護膜PFM
が被着形成されたシリコン基板を、シリコンの結晶方位
面に対して異方性エッチング可能なアルカリ水溶液中に
浸して、第二の主面の露出しているシリコンを、シリコ
ン基板SIの第一の主面側のシリコン酸化膜SIDが露
出するまでエッチングして、インク室CAVを形成す
る。
【0071】続いて、図32に示すように、保護膜PF
Mを酸素プラズマ中で剥離除去することにより、パター
ニングされた圧電体薄膜PZEを利用した、インクジェ
ット式記録ヘッド用の基板が形成される。
【0072】さらに、図33に示すように、インク室C
AVを覆うようにして、インク吐出口NHを形成したノ
ズルプレートNPを貼り付けることにより、インクジェ
ット式記録ヘッドが形成される。
【0073】なお、上記の実施例では、第二の金属薄膜
がアルミニウム薄膜である場合を説明したが、第二の金
属薄膜はアルミニウムに限られるものではない。例え
ば、チタン酸ジルコン酸鉛に接触する金属薄膜が厚み5
0nmのチタンと、このチタンに連続して形成される厚
み200nmの金薄膜の2層薄膜でも、本発明を適用で
きる。金薄膜は、ヤング率が非常に小さくやわらかい材
料であるので、アクチュエーターを十分変位させられ
る。さらに、金薄膜は比抵抗が小さいので、ドライバー
回路からの信号をほとんど歪みの発生が無く伝達するこ
とが可能である。さらに、金薄膜はアルミニウムと異な
り大気中で酸化することもないので、ドライバーICの
ハンダ付けなどの接続で、コンタクト抵抗が発生しない
ので、やはりドライバー信号の歪みが生じない。
【0074】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。この実施形態では、インクジェット式記録ヘッド
の製造工程において、第一の電極が第二の電極に導通し
ないようにするために、図34に示すように第二の電極
TEを第一の電極上に形成されたチタン酸ジルコン酸鉛
PEZの周縁部より内側になるように、圧電体より小さ
く形成する。図34以降は、既述の第1の実施形態に基
づいてインクジェット式記録ヘッドが形成される。この
実施形態では、インクジェット式記録ヘッドの製造工程
の途中で、第一の電極が第二の電極に導通しないように
なっているために、インクジェット式記録ヘッドのパタ
ーニングに際して、第一の電極及び第二の電極をポジ型
レジストの現像液に晒しても電極の電蝕を回避すること
ができる。
【0075】なお、既述の説明では、電極間の電蝕の問
題はポジ型レジストの現像液である電解液に第一の電極
と第二の電極とを晒したときに発生することを述べた。
しかしながら、この電蝕の問題は、ネガ型レジストの現
像液が電解液である場合についても発生する。したがっ
て、本発明の電蝕の問題は、ポジ型のレジストであるか
ネガ型のレジストであるかに拘らず、電解液を用いてレ
ジストを現像した場合に生じることになる。現状のレジ
ストの現像液は、ポジ型のレジストの場合、電解液はケ
イ酸ナトリウム,リン酸水素ナトリウムの混合液であ
り、ネガ型のレジストの場合は、キシレンとエチルベン
ゼン混合液のような電解液ではない有機溶媒である。し
たがって、本発明は、電解液であるレジスト現像液に電
極を晒さないようにするものとして理解される。
【0076】
【発明の効果】本発明のインクジェット式記録ヘッドに
よれば、第一の金属薄膜と第二の金属薄膜が同じである
ため、インクジェット式記録ヘッドの製造過程で電蝕に
よる金属薄膜の剥離や溶解などの損傷が発生しない。
【0077】すなわち、両面同時露光で圧電素子デバイ
スの第一の金属薄膜と第二の金属薄膜の材質の電気化学
ポテンシャルが同じであれば、圧電素子デバイスに、金
属薄膜の剥離や溶解などの損傷の発生が無くインクジェ
ット式記録ヘッド基板を形成できる。
【0078】また、基板の第一の主面のフォトリソグラ
フィ工程にポジタイプのフォトレジストの使用がないた
め、インクジェット式記録ヘッドの製造過程で電蝕によ
る金属薄膜の剥離や溶解などの損傷が発生しない。
【0079】したがって、両面同時露光で圧電素子デバ
イスの第一の金属薄膜と第二の金属薄膜の材質が異なっ
ても、圧電素子デバイスに損傷の発生が無くインクジェ
ット式記録ヘッド基板を形成できる。
【0080】さらに、両面同時露光で圧電素子デバイス
の第一の金属薄膜と第二の金属薄膜の材質の電気化学ポ
テンシャルが異なっても、圧電素子デバイスに、金属薄
膜の剥離や溶解などの損傷の発生が無くインクジェット
式記録ヘッド基板を形成できる。
【0081】また、振動板を兼ねる第一の金属薄膜がヤ
ング率の大きな白金薄膜と、第二の金属薄膜がヤング率
の小さなアルミニウム薄膜を使用することにより、従来
より2倍以上の振動板の変位を発生することから、従来
より2倍以上のインク滴を吐出することが可能になった
ので、本発明のインクジェット式記録ヘッドを用いたプ
リンタにより大変鮮明な印字品質を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わるインクジェッ
ト式記録ヘッド製造工程の一段階の断面図である。
【図2】図1の次の段階の断面図である。
【図3】図2の次の段階の断面図である。
【図4】図3の次の段階の断面図である。
【図5】図4の次の段階の断面図である。
【図6】図5の次の段階の断面図である。
【図7】図6の次の段階の断面図である。
【図8】図7の次の段階の断面図である。
【図9】図8の次の段階の断面図である。
【図10】図9の次の段階の断面図である。
【図11】図10の次の段階の断面図である。
【図12】図11の次の段階の断面図である。
【図13】図12の次の段階の断面図である。
【図14】図13の次の段階の断面図である。
【図15】図14の次の段階の断面図である。
【図16】本発明の第2の実施形態に係わるインクジェ
ット式記録ヘッド製造工程の一段階の断面図である。
【図17】図16の次の段階の断面図である。
【図18】図17の次の段階の断面図である。
【図19】図18の次の段階の断面図である。
【図20】図19の次の段階の断面図である。
【図21】図20の次の段階の断面図である。
【図22】図21の次の段階の断面図である。
【図23】図22の次の段階の断面図である。
【図24】図23の次の段階の断面図である。
【図25】図24の次の段階の断面図である。
【図26】図25の次の段階の断面図である。
【図27】図26の次の段階の断面図である。
【図28】図27の次の段階の断面図である。
【図29】図28の次の段階の断面図である。
【図30】図29の次の段階の断面図である。
【図31】図30の次の段階の断面図である。
【図32】図31の次の段階の断面図である。
【図33】図32の次の段階の断面図である。
【図34】本発明の第3の実施形態に係わるインクジェ
ット式記録ヘッドの製造方法の第1の段階を示す面図で
ある。
【図35】従来のインクジェット式記録ヘッド製造工程
の第1の段階の断面図である。
【図36】図35の次の段階の断面図である。
【図37】図36の次の段階の断面図である。
【図38】図37の次の段階の断面図である。
【図39】図38の次の段階の断面図である。
【図40】図39の次の段階の断面図である。
【図41】図40の次の段階の断面図である。
【符号の説明】
CAV…インク室 CES…第二の主面のシリコン表面 EAE…パターニングされた第二の金属薄膜 EPR…パターニングされたポジタイプのフォトレジス
ト EPZ…パターニングされた圧電体薄膜 FMF…導電層 FML…電極パターン HEP…高エネルギー粒子 ISD…パターニングされたシリコン酸化膜 LAY…光、紫外光 LE …第一の金属薄膜、第一の電極、下電極 LNR…感光したネガタイプのフォトレジスト領域 LPR…感光したポジタイプのフォトレジスト領域 MSK…マスク NH …インク吐出口 NM …ネガタイプのフォトレジスト用マスク NP …ノズルプレート NR …ネガタイプのフォトレジスト PEZ…チタン酸ジルコン酸鉛薄膜 PFM…保護膜 PM …ポジタイプのフォトレジスト用マスク PR …ポジタイプのフォトレジスト PSV…保護膜 RS …レジスト SI …シリコン基板 SID…シリコン酸化膜 SMF…第二の金属薄膜 SML…第二の電極パターン SNR…第二のネガタイプのフォトレジスト TE …第二の金属薄膜、第二の電極、上電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の両面に酸化膜を形成する
    工程と、前記シリコン基板の第一の主面の酸化膜上に第
    一の金属薄膜を被着形成する工程と、前記第一の金属薄
    膜上に圧電体薄膜を被着形成する工程と、前記圧電体薄
    膜上に前記第一の金属薄膜と同じ材質の第二の金属薄膜
    を形成する工程と、シリコン基板の第一の金属薄膜が形
    成されていない第二の主面の酸化膜上にポジレジスト膜
    を被着形成する工程と、前記第二の金属薄膜上にネガレ
    ジスト膜を被着形成する工程と、位置合わせされたフォ
    トリソグラフィ用の第一のマスクとフォトリソグラフィ
    用の第二のマスクの間に、第一のマスクと前記シリコン
    基板の第一の主面が向き合うように、前記シリコン基板
    を設置する工程と、前記第一のマスクと前記第二のマス
    クのパターンを感光するように、前記シリコン基板の両
    面に光を照射する工程と、前記感光されたポジレジスト
    をアルカリ溶剤で現像してパターニングする工程と、前
    記感光されたネガレジストを有機溶剤で現像してパター
    ニングする工程と、前記第一の主面全面にポジレジスト
    を被着形成する工程と、前記第二の主面に形成された酸
    化膜を前記パターニングされたポジレジストをマスクに
    して酸性溶液でエッチングする工程と、前記第一の主面
    に全面に被着形成されたポジレジストを剥離する工程
    と、前記第一の主面に形成された第二の金属薄膜を前記
    パターニングされたネガレジストをマスクにしてエッチ
    ングする工程を有するインクジェット式記録ヘッドの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 シリコン基板の両面に酸化膜を形成する
    工程と、前記シリコン基板の第一の主面の酸化膜上に第
    一の金属薄膜を被着形成する工程と、前記第一の金属薄
    膜上に圧電体薄膜を被着形成する工程と、前記圧電体薄
    膜上に前記第一の金属薄膜と異なる材質の第二の金属薄
    膜を形成する工程と、シリコン基板の第一の金属薄膜が
    形成されていない第二の主面の酸化膜上にポジタイプの
    レジスト膜を被着形成する工程と、前記第二の金属薄膜
    上に第一のネガタイプのレジスト膜を被着形成する工程
    と、位置合わせされたフォトリソグラフィ用の第一のマ
    スクとフォトリソグラフィ用の第二のマスクの間に、第
    一のマスクと前記シリコン基板の第一の主面が向き合う
    ように、前記シリコン基板を設置する工程と、前記第一
    のマスクと前記第二のマスクのパターンを感光するよう
    に、前記シリコン基板の両面に光を照射する工程と、前
    記感光されたポジタイプのフォトレジストをアルカリ溶
    剤で現像してパターニングする工程と、前記感光された
    第一のネガタイプのフォトレジストを有機溶剤で現像し
    てパターニングする工程と、前記第一の主面全面に第二
    のネガタイプのフォトレジストを被着形成する工程と、
    前記第二の主面に形成された酸化膜を、前記パターニン
    グされたポジタイプのフォトレジストをマスクにして酸
    性溶液でエッチングする工程と、前記第一の主面に全面
    に被着形成された第二のネガタイプのフォトレジストを
    剥離する工程と、前記第一の主面に形成された第二の金
    属薄膜を前記パターニングされた第一のネガタイプのフ
    ォトレジストをマスクにしてエッチングする工程を有す
    ることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト式記録ヘッドの製造方法によって形成されたインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット式記録
    ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット式記録
    装置。
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