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JP3387740B2 - パターン形成方法 - Google Patents
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JP3387740B2 - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JP3387740B2
JP3387740B2 JP18060296A JP18060296A JP3387740B2 JP 3387740 B2 JP3387740 B2 JP 3387740B2 JP 18060296 A JP18060296 A JP 18060296A JP 18060296 A JP18060296 A JP 18060296A JP 3387740 B2 JP3387740 B2 JP 3387740B2
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浩美 大崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
工程において、半導体基板の上にレジストパターンを形
成するパターン形成方法、及びレジストパターンの形成
工程に用いる表面処理剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高密度化及び高集積
化に伴い、微細加工技術の必要性がますます増大してい
る。
【0003】リソグラフィ工程において微細加工を可能
にするための第1の方策として、露光光としてエキシマ
ーレーザーを光源とするDUV光、又はEBやX線等の
短波長光等を用いると共にレジストとして酸の発生を利
用する化学増幅型レジストよりなるレジストパターンを
形成する技術が開発されつつある(「色材」、Vol.67
No. 7、p.p.446−455(1994))。
【0004】以下、図10及び図11を参照しながら、
第1の従来例として、化学増幅型レジストを用いるパタ
ーン形成方法について説明する。
【0005】図10は、第1の従来例に係るパターン形
成方法のプロセスフローを示し、図11は第1の従来例
に係るパターン形成方法により形成された半導体基板の
表面状態を示している。
【0006】まず、シリコンよりなる半導体基板1の表
面に表面処理剤としてのヘキサメチルジシラザン(以
下、HMDSと略する。)を供給して、半導体基板1の
表面を疎水性にして、半導体基板1の密着性を向上させ
る。この処理は、液体のHMDSを窒素ガスによりバブ
リングさせた後、図11(a)に示すように、60℃に
加熱された半導体基板1の表面にHMDSを30秒間吹
き付けることにより行なう。このようにすると、図11
(b)に示すように、半導体基板1の表面のOH基のH
がSi(CH3 3 (トリメチルシリル基)に置換さ
れ、半導体基板1の表面が疎水性になって、半導体基板
1の密着性が向上すると共に、NH3 (アンモニア)が
生成される。
【0007】次に、半導体基板1の表面に化学増幅型レ
ジストを塗布してレジスト膜を形成した後、該レジスト
膜に対して所望のマスクを用いて露光し、その後、ポス
トエクスポージャーベーク(以下、PEBと略する。)
及び現像を順次行なってレジストパターンを形成する。
【0008】リソグラフィ工程において微細加工を可能
にするための第2の方策として、特開昭58−1881
32号公報に示されるように、半導体基板とレジストパ
ターンとの密着性を向上させる技術が提案されている。
【0009】以下、第2の従来例として、例えばフェノ
ール系樹脂を含有するレジストを用いるパターン形成方
法について説明する。
【0010】まず、シリコンよりなる半導体基板の表面
に、一般式:R1 SiX3-n 2 n(但し、nは0、1
又は2であり、Xはハロゲン又は−OR´基(R´は炭
素数1〜3のアルキル基)であり、R1 はCH2 =CH
−、ZCH2 −(Zはハロゲン)又は
【化2】 を含む基であり、R2 は水素又は炭素数1〜3のアルキ
ル基である。)で表されるシラン化合物を含有する表面
処理剤を供給して、半導体基板の表面を疎水性にするこ
とにより、半導体基板の密着性を向上させる。
【0011】次に、半導体基板の表面に、例えばフェノ
ール樹脂を含有するレジストを塗布してレジスト膜を形
成した後、該レジスト膜に対して所望のマスクを用いて
露光し、その後、PEB及び現像を順次行なってレジス
トパターンを形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図12及び図13は、
第1の従来例に係るパターン形成方法により、シリコン
よりなる半導体基板1又はBPSGよりなる半導体基板
5の上に形成されたレジストパターン2の概略断面形状
を示している。図12及び図13は、シリコンよりなる
半導体基板1又はBPSGよりなる半導体基板5の上に
ポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社製、KR
F K2G)を0.7μmの膜厚に塗布した後、NA:
0.5のKrFエキシマレーザーステッパーにより露光
し、その後、PEBを100℃の温度下において90秒
間行ない、現像は2.38wt%のテトラメチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド水溶液を用いて行なったとき
の0.25μmライン・アンド・スペースのパターンの
断面形状を示している。
【0013】第1の従来例によると、図12に示すよう
に、レジストパターン2の表面部に難溶化層3が形成さ
れたり、図13に示すように、レジストパターン2の底
部に裾引き部4が形成されたりする。同じパターン形成
方法を用いるにも拘らず、レジストパターン2の表面部
に難溶化層3が形成されたり、レジストパターン2の底
部に裾引き部4が形成されたりするのは、パターン形成
時の雰囲気又は基板の表面状態が異なることに起因する
と考えられる。
【0014】レジストパターン2の表面部に難溶化層3
が形成されたり、レジストパターン2の底部に裾引き部
4が形成されたりすると、後工程が悪影響を受け、半導
体装置の歩留りの低下を招く原因になるという第1の問
題がある。
【0015】また、第2の従来例に係るパターン形成方
法により半導体基板上に形成されたレジストパターン
は、半導体基板の表面に対して上記の表面処理剤による
処理を行なっているため、半導体基板とレジストパター
ンとの密着性は従来よりも向上しているが、リソグラフ
ィ工程において一層の微細加工を行なう場合には、密着
性の点で満足できないという第2の問題がある。すなわ
ち、例えば、i線露光による0.30μm以下のパター
ン形成、KrFエキシマレーザ露光による0.25μm
以下のパターン形成、ArFエキシマレーザ露光による
0.20μm以下のパターン形成において、パターン剥
がれが生じる場合がある。
【0016】上記に鑑み、本発明は、レジストパターン
の表面部に難溶化層が形成されないようにすることを第
1の目的とし、レジストパターンの底部に裾引き部が形
成されないようにすることを第2の目的とし、半導体基
板とレジストパターンとの密着性をより一層向上させる
ことを第3の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは、レジス
トパターンの表面部に難溶化層が形成される原因につい
て種々検討を加えた結果、アルカリ成分に原因のあるこ
とを見出した。すなわち、レジストパターンの表面にア
ルカリ成分が存在すると、露光により発生した酸が失活
して表面難溶化層が生じ、レジストパターンの表面部が
T−top形状になると言うものである。このことは、
アルカリ成分が多い場合にはパターンが解像しない場合
もあると報告(S.A.MacDonald et al.,Proc.SPIE,vol.1
466,p.2(1991) )されていることからも理解できる。
【0018】化学増幅型レジストが悪影響を受けるアル
カリ成分としてのアンモニア成分の発生原因について調
べるため、クリーンルームにおいて環境中の不純物の分
析を行なったところ、図14に示すように、HMDSの
分解物であるトリメチルシラノールの環境中の濃度とア
ンモニアの環境中の濃度とは正の相関関係にあることが
分かった。このことから、化学増幅型レジストのパター
ンの形状に悪影響を与えるアルカリ成分は、半導体基板
の表面処理剤であるHMDSに原因があると推測され
る。
【0019】また、本件発明者らは、レジストパターン
の底部に裾引き部が形成される原因について種々検討を
加えた結果、半導体基板の表面部に不対電子を持つ原子
が存在すると、露光により発生した酸が失活して裾引き
部が形成されると言うことを見出した。不対電子を持つ
原子としては、BPSGよりなる半導体基板においては
リン原子が挙げられ、TiN又はSiNよりなる半導体
基板においては窒素原子が挙げられる。
【0020】本件の第1の発明は、前者の知見に基づい
て成されたものであり、従来のHMDSに代えて、下記
一般式(8)で示されるシラン化合物を含む表面処理剤
を用いることにより、半導体基板の表面にアルカリ成分
を発生させないようにするものである。
【0021】具体的には、本発明に係る第1のパターン
形成方法は、半導体基板の表面を、下記一般式(8)で
示されるシラン化合物を含む表面処理剤により表面処理
を行なう第1の工程と、表面処理された半導体基板の表
面に化学増幅型レジストを塗布してレジスト膜を形成す
る第2の工程と、上記レジスト膜に対して所望のパター
ン形状を持つマスクを用いて露光した後、現像を行なっ
てレジストパターンを形成する第3の工程とを備えてい
構成である
【0022】R1 4-n Si(OR)n ……(8) 但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜6
の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、
炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキルカ
ルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基であ
り、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基である。
【0023】第1のパターン形成方法の構成により、半
導体基板を上記一般式(8)で示されるシラン化合物を
含む表面処理剤により表面処理するため、表面処理後の
半導体基板の表面においてアルカリ成分が発生しない。
【0024】第1のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有
するものを用いることができる。
【0025】第1のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ可
溶性となる化合物又は樹脂を含有するものを用いること
ができる。
【0026】第1のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応を
起こす化合物又は樹脂とを含有するものを用いることが
できる。
【0027】本件の第2の発明は、後者の知見に基づい
て成されたものであり、従来のHMDSに代えて、下記
一般式(9)、(10)、(11)又は(12)で示さ
れるシラン化合物を含む表面処理剤を用いることによ
り、半導体基板の表面に存在する不対電子を持つ原子と
化学増幅型レジストとの間に炭化水素基の層による間隔
を形成するものであって、これにより、レジストパター
ンの裾引き形状を著しく改善することができる。
【0028】具体的には、本発明に係る第2のパターン
形成方法は、半導体基板の表面を、下記一般式(9)、
(10)、(11)又は(12)で示されるシラン化合
物を含む表面処理剤により表面処理を行なう第1の工程
と、表面処理された半導体基板の表面に化学増幅型レジ
ストを塗布してレジスト膜を形成する第2の工程と、上
記レジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマスク
を用いて露光した後、現像を行なってレジストパターン
を形成する第3の工程とを備えている構成である。
【0029】R2 1 3-n Si(OR)n ……(9) 但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜6
の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、
炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキルカ
ルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基であ
り、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3〜6の置換飽和
炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数3〜
6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水
素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
る。
【0030】 R2 1 3-n Si(NR3 2 n ……(10) 但し、式中nは1〜3の整数であり、R3 は、同種又は
異種であって、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和
炭化水素基であり、R1 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3
〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3
〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和
炭化水素基である。
【0031】(R2 1 2 Si)2 NR3 ……(11) 但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和
炭化水素基であり、R1 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3
〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3
〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和
炭化水素基である。
【0032】
【化3】 但し、式中mは2〜6の整数であり、R3 は、水素原子
又は炭素数1〜3の非置換飽和炭化水素基であり、R1
は、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若し
くは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和
炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭
素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、炭
素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭
化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しく
は非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環
式飽和炭化水素基である。
【0033】第2のパターン形成方法の構成により、半
導体基板の表面を、上記一般式(9)、(10)、(1
1)又は(12)で示されるシラン化合物を含む表面処
理剤により表面処理を行なうと、半導体基板の表面に存
在する不対電子を持つ原子と化学増幅型レジストとの間
に炭化水素基の層による間隔が形成されるため、化学増
幅型レジストから発生する酸と半導体基板表面の不対電
子とが反応し難くなり、レジストパターンの裾引き形状
が著しく改善される。
【0034】また、上記一般式(9)〜(12)におけ
るR2 、つまり、炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若
しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽
和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、
炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基を有するシラン化
合物を含有する表面処理剤により半導体基板の表面処理
を行なうと、半導体基板表面の疎水性も向上する。この
ことも、化学増幅型レジストから発生する酸と半導体基
板表面の不対電子とが反応し難くなり、レジストパター
ンの裾引き形状が著しく改善される要因である。
【0035】また、上記一般式(10)、(11)又は
(12)で示される炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基
若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不
飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又
は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基を有するシラ
ン化合物を含む表面処理剤により半導体基板の表面処理
を行なうと、副生成物(アンモニア、ジアルキルアミン
等)を系外に除去する作業が必要となるが、半導体基板
に対する表面処理能力は上記一般式(9)で示されるシ
ラン化合物と同等の性能があるため、半導体基板の表面
に存在する不対電子を持つ原子と化学増幅型レジストと
の間に炭化水素基の層による間隔が確実に形成される。
【0036】図9(a)は疎水性の尺度となる接触角:
θを説明する図であり、図9(b)は(化4)における
xの数と接触角:θとの関係を示す図であって、具体的
には、表面処理剤を窒素ガスによりバブリングさせてか
ら、120℃に加熱された半導体基板の表面に30秒間
吹き付けた場合の結果である。
【0037】
【化4】
【0038】図9(b)から明らかなように、xが2以
上、すなわち炭化水素基の炭素数が3以上であると、接
触角:θが著しく大きくなるので、半導体基板表面の疎
水性が向上する。
【0039】このような知見により、Si原子上に置換
する炭化水素基の少なくとも1つが炭素数3以上になる
上記一般式(9)、(10)、(11)又は(12)で
示されるシラン化合物が好ましい。
【0040】第2のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含有
するものを用いることができる。
【0041】第2のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアルカリ可
溶性となる化合物又は樹脂を含有するものを用いること
ができる。
【0042】第2のパターン形成方法において、第2の
工程における化学増幅型レジストとしては、酸発生剤
と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反応を
起こす化合物又は樹脂とを含有するものを用いることが
できる
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明の実施形態】(第1の参考形態) 第1の参考形態は前述した第1の発明を実現するもので
ある。
【0052】以下、本発明の第1の参考形態に係るパタ
ーン形成方法について、図1〜図3を参照しながら説明
する。
【0053】図1は第1の参考形態に係るパターン形成
方法のプロセスフローを示し、図2は第1の参考形態に
係る表面処理剤により表面処理を行なったときの半導体
基板の表面状態を示し、図3は第1の参考形態に係る表
面処理剤により表面処理を行なった半導体基板の上に形
成されたパターンの概略断面形状を示している。
【0054】まず、図2(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板1の表面に表面処理剤としてのイソ
プロペノキシトリメチルシラン(以下、IPTMSと略
する。)を供給して(すなわち、IPTMSを窒素ガス
によりバブリングさせ、60℃に加熱された半導体基板
の表面に30秒間吹き付けて)、半導体基板1の表面を
疎水性にして、半導体基板1の密着性を向上させる。こ
のようにすると、図2(b)に示すように、半導体基板
1の表面のOH基のHがSi(CH3 3 (トリメチル
シリル基)に置換され、(CH3 2 CO(アセトン)
が生成される。
【0055】次に、半導体基板1の表面に化学増幅型レ
ジストを塗布した後、所望のマスクを用いて露光し、そ
の後、PEB及び現像を順次行なって、パターン形成を
行なう。
【0056】上記のようにしてパターンを形成すると、
図3に示すように、レジストパターン2の表面部に難溶
化層が形成されない。すなわち、図3は、半導体基板1
の上にポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社
製、KRF K2G)を0.7μmの膜厚に塗布した
後、NA:0.5のKrFエキシマレーザーステッパー
により露光し、その後、PEBは100℃の温度下にお
いて90秒間行ない、現像は2.38wt%のテトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を用いて行
なったときの0.25μmライン・アンド・スペースの
パターンの断面形状を示している。
【0057】以上のように、第1の参考形態によると、
表面処理剤としてIPTMSを用いたので、アンモニア
を発生することなく半導体基板1の表面を疎水性にする
ことができるため、レジストパターンの表面部に難溶化
層が生成されることを防止でき、安定したレジストパタ
ーン形状を得ることができる。
【0058】(第2の参考形態) 第2の参考形態も前述した第1の発明を実現するもので
ある。
【0059】以下、本発明の第2の参考形態に係るパタ
ーン形成方法について、図4〜図6を参照しながら説明
する。
【0060】図4は第2の参考形態に係るパターン形成
方法のプロセスフローを示し、図5は第2の参考形態に
係る表面処理剤により表面処理を行なったときの半導体
基板の表面状態を示し、図6は第2の参考形態に係る表
面処理剤により表面処理を行なった半導体基板の上に形
成されたパターンの概略断面形状を示している。
【0061】まず、図5(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板1の表面に表面処理剤としてのアセ
トキシトリメチルシラン(以下、ATMSと略する。)
を供給して(すなわち、ATMSを窒素ガスによりバブ
リングさせ、60℃に加熱された半導体基板の表面に3
0秒間吹き付けて)、半導体基板1の表面を疎水性にし
て、半導体基板1の密着性を向上させる。このようにす
ると、図5(b)に示すように、半導体基板1の表面の
OH基のHがSi(CH3 3 (トリメチルシリル基)
に置換され、CH3 COOH(酢酸)が生成される。
【0062】次に、半導体基板1の表面に化学増幅型レ
ジストを塗布した後、所望のマスクを用いて露光し、そ
の後、PEB及び現像を順次行なって、パターン形成を
行なう。
【0063】上記のようにしてパターンを形成すると、
図6に示すように、レジストパターン2の表面部に難溶
化層が形成されない。すなわち、図6は、半導体基板1
の上にポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社
製、KRF K2G)を0.7μmの膜厚に塗布した
後、NA:0.5のKrFエキシマレーザーステッパー
により露光し、その後、PEBは100℃の温度下にお
いて90秒間行ない、現像は2.38wt%のテトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を用いて行
なったときの0.25μmライン・アンド・スペースの
パターンの断面形状を示している。
【0064】以上のように、第2の参考形態によると、
表面処理剤としてATMSを用いたので、アンモニアを
発生することなく半導体基板1の表面を疎水性にするこ
とができるため、レジストパターンの表面部に難溶化層
が生成されることを防止でき、安定したレジストパター
ン形状を得ることができる。
【0065】尚、表面処理剤として、第1の参考形態に
おいては、反応分解物としてアセトンを生成するもの、
第2の参考形態においては、反応分解物として酢酸を生
成するものを用い、また、半導体基板の表面を疎水性に
する物質としてトリメチルシリル基を生成するものを用
いたが、表面処理剤はこれらに限られない。すなわち、
下記一般式(15)により示されるシラン化合物を含む
表面処理剤を用いることができる。
【0066】R1 4-n Si(OR)n ……(15) 但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜6
の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、
炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキルカ
ルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基であ
り、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基である。
【0067】上記一般式(15)で示されるシラン化合
物の第1の例としては、下記一般式(16)で示される
ものが挙げられる。
【0068】R1 3 SiOR……(16) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1
5)と同じである。
【0069】上記一般式(16)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が1つの場合であっ
て、半導体基板上が単分子膜状に処理され、面内均一性
の高い膜が得られる。また、上記一般式(16)で示さ
れるシラン化合物は、R1 置換基の立体障害の影響を受
けやすく、この性質が反応速度(処理能力)に反映され
る。
【0070】上記一般式(16)で示されるシラン化合
物としては、具体的には(化5)及び(化6)に示す化
合物が挙げられる。
【0071】
【化5】
【化6】
【0072】上記一般式(15)で示されるシラン化合
物の第2の例としては、下記一般式(17)で示される
ものが挙げられる。
【0073】R1 2 Si(OR)2 ……(17) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1
5)と同じである。
【0074】上記一般式(17)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が2つの場合であっ
て、半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力が高
い。
【0075】上記一般式(17)で示されるシラン化合
物としては、具体的には(化7)に示す化合物が挙げら
れる。
【0076】
【化7】
【0077】上記一般式(15)で示されるシラン化合
物の第3の例としては、下記一般式(18)で示される
ものが挙げられる。
【0078】R1 Si(OR)3 ……(18) 但し、R及びR1 の意味については、上記一般式(1
5)と同じである。
【0079】上記一般式(17)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が3つの場合であっ
て、半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力は高
いが、未反応シラン化合物が空気中の水分により加水分
解を受けてゲルを生成する可能性があるため、処理方法
によってはパーティクル汚染の原因になる。
【0080】上記一般式(18)で示されるシラン化合
物としては、具体的には(化8)に示す化合物が挙げら
れる。
【0081】
【化8】
【0082】上記(化5)、(化6)、(化7)及び
(化8)により表されるシラン化合物を用いて第1の
形態と同様の実験を行なったところ、(表2)、(表
3)及び(表4)に示すように、良好な結果が得られ
た。
【0083】尚、上記一般式(16)で示されるシラン
化合物は特に材料的に安定性が高く、上記一般式(1
8)で示されるシラン化合物は特に反応性が高いという
特徴を有している。
【0084】
【表2】
【表3】
【表4】
【0085】また、第1及び第2の参考形態において
は、化学増幅型レジストとして、酸発生剤と、酸の作用
によりアルカリ可溶性となる樹脂とを含む2成分系の化
学増幅型ポジレジスト(KRF K2G)を用いたが、
これに代えて、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸
の作用によりアルカリ可溶性となる化合物又は樹脂とを
含む3成分系の化学増幅型ポジレジストを用いてもよ
い。尚、2成分系の化学増幅型ポジレジストとしては、
例えば他に東京応化社製、TDUR−DP007が挙げ
られる。3成分系の化学増幅型ポジレジストとしては、
例えば、ヘキスト社製、DX561、DX981が挙げ
られる。
【0086】さらに、化学増幅型レジストとして、酸発
生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用により架橋反
応を起こす化合物又は樹脂とを含む3成分系の化学増幅
型ネガレジストを用いてもよい。この3成分系の化学増
幅型ネガレジストとしては、例えば、シプレイ社製、X
P−8843、SAL−601等が挙げられる。このよ
うな化学増幅型ネガレジストにおいても、表面処理時に
アルカリ成分が発生すると、酸の失活によりパターンの
膜減りが生じ、レジストパターンの形状劣化を招くが、
本発明の方法によれば、酸の失活を防止できるので、良
好なパターン形成が可能となる。
【0087】化学増幅型レジストは、その構成又は構成
成分に関係なく、アルカリ成分の影響を受けるので、第
1及び第2の参考形態は、あらゆる化学増幅型レジスト
に対して有効である。
【0088】以下、上記の化学増幅型レジストの構成成
分について、一例を挙げるが、構成成分は以下のものに
限定されない。
【0089】<2成分系の化学増幅型ポジレジスト> ○酸の作用によりアルカリ可溶となる樹脂……ポリ(t-
ブトキシカルボニルオキシスチレン-co-ヒドロキシスチ
レン) ポリ(t-ブトキシカルボニルメチルオキシスチレン-co-
ヒドロキシスチレン) ポリ(テトラヒドロピラニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン) ○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジルスルホン酸
エステル化合物 <3成分系の化学増幅型ポジレジスト> ○アルカリ可溶性樹脂……ポリビニルフェノール、ポリ
メタクリル酸 ○酸の作用によりアルカリ可溶性となる樹脂又は化合物
……ポリ(t-ブトキシカルボニルオキシスチレン-co-ヒ
ドロキシスチレン) ポリ(t-ブトキシカルボニルメチルオキシスチレン-co-
ヒドロキシスチレン) ポリ(テトラヒドロピラニルオキシスチレン-co-ヒドロ
キシスチレン)
【化9】 ○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジルスルホン酸
エステル化合物 <3成分系の化学増幅型ネガレジスト> ○アルカリ可溶性樹脂……ポリビニルフェノール、ポリ
メタクリル酸 ○酸の作用により架橋反応を起こす化合物又は樹脂……
メラミン化合物、メラミン樹脂 ○酸発生剤……オニウム塩、ニトロベンジルスルホン酸
エステル化合物 (第3の実施形態)第3の実施形態は、前述した第2の
発明を実現するものである。
【0090】以下、本発明の第3の実施形態に係るパタ
ーン形成方法について、図7及び図8を参照しながら説
明する。
【0091】図7は第3の実施形態の表面処理剤により
表面処理を行なったときの半導体基板の表面状態を示
し、図8は第3の実施形態に係る表面処理剤により表面
処理を行なった半導体基板の上に形成されたパターンの
概略断面形状を示している。
【0092】まず、図7(a)に示すように、BPSG
よりなる半導体基板5の表面に表面処理剤としてのイソ
プロペノキシ−n−ヘキシルジメチルシラン(以下、I
PHDMSと略する。)を供給して(すなわち、IPH
DMSを窒素ガスによりバブリングさせ、120℃に加
熱された半導体基板の表面に30秒間吹き付けて)、半
導体基板5の表面に炭化水素基の層を形成すると共に、
半導体基板5の表面の疎水性を向上させる。これによ
り、半導体基板5の密着性も向上する。図7(b)に示
すように、半導体基板5の表面のOH基のHがSi(C
3 2 (CH2CH2 CH2 CH2 CH2 CH3 )に
置換され、(CH3 2 CO(アセトン)が生成され
る。
【0093】次に、半導体基板5の表面に化学増幅型レ
ジストを塗布してレジスト膜を形成した後、該レジスト
膜に対して所望のマスクを用いて露光し、その後、PE
B及び現像を順次行なって、パターン形成を行なう。
【0094】上記のようにしてパターンを形成すると、
図8に示すように、レジストパターン6の表面部に裾引
き部が形成されない。すなわち、図8は、半導体基板5
の上にポジ型の化学増幅型レジスト(日本合成ゴム社
製、KRF K2G)を0.7μmの膜厚に塗布した
後、NA:0.5のKrFエキシマレーザーステッパー
により露光し、その後、PEBは100℃の温度下にお
いて90秒間行ない、現像は2.38wt%のテトラメ
チルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液を用いて行
なったときの0.25μmライン・アンド・スペースの
パターンの断面形状を示している。
【0095】以上のように、第3の実施形態によると、
表面処理剤としてIPHDMSを用いたため、半導体基
板5の表面に炭化水素基の層を形成することができると
共に半導体基板5の表面の疎水性を向上することができ
るので、レジストパターン6の底部に裾引き部が形成さ
れることを防止でき、安定したレジストパターン形状を
得ることができる。
【0096】尚、第3の実施形態においては、反応分解
物としてアンモニアを発生しない表面処理剤を用いたの
で、レジストパターン6の表面部に難溶化層が形成され
る事態を防止できる効果も得られる。これに対して、反
応分解物としてアンモニアを発生する表面処理剤を用い
て表面処理を行なった後、化学増幅型レジストよりなる
レジストパターンを形成すると、レジストパターン6の
表面部に難溶化層が形成される場合があるが、レジスト
パターン6の基部に裾引き部が形成される事態は防止で
きる。
【0097】半導体基板の表面に炭化水素基の層を形成
できると共に半導体基板の表面を疎水性にする表面処理
剤としては、下記一般式(19)により示されるシラン
化合物を含むものを用いることができる。
【0098】R2 1 3-n Si(OR)n ……(19) 但し、式中nは1〜3の整数であり、Rは炭素数1〜6
の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、
炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
飽和炭化水素基、又は、炭素数1〜6の置換アルキルカ
ルボニル基若しくは非置換アルキルカルボニル基であ
り、R1 は、同種又は異種であって、水素原子、炭素数
1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水
素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非
置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽
和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3〜6の置換飽和
炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数3〜
6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水
素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であ
る。
【0099】上記一般式(19)で示されるシラン化合
物の例としては、下記一般式(20)、(21)又は
(22)で示されるものが挙げられる。
【0100】 R2 1 2 SiOR……(20) R2 1 Si(OR)2 ……(21) R2 Si(OR)3 ……(22) (但し、Rは、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若し
くは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和
炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭
素数1〜6の置換アルキルカルボニル基若しくは非置換
アルキルカルボニル基であり、R1 は、同種又は異種で
あって、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基
若しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不
飽和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又
は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2
は、炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基
若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6
の脂環式飽和炭化水素基である。)また、半導体基板の
表面に炭化水素基の層を形成できると共に半導体基板の
表面を疎水性にする表面処理剤としては、下記一般式
(23)により示されるシラン化合物を含むものを用い
ることができる。
【0101】 R2 1 3-n Si(NR3 2 n ……(23) 但し、式中nは1〜3の整数であり、R3 は、同種又は
異種であって、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和
炭化水素基であり、R1 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3
〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3
〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和
炭化水素基である。
【0102】上記一般式(23)で示されるシラン化合
物の第1の例としては、下記一般式(24)により示さ
れるシラン化合物を用いることができる。
【0103】R2 1 2 SiNR3 2 ……(24) 但し、R1 、R2 及びR3 の意味については、上記一般
式(23)と同じである。
【0104】上記一般式(24)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が1つの場合であっ
て、半導体基板上が単分子膜状に処理され、面内均一性
の高い膜が得られる。また、上記一般式(24)で示さ
れるシラン化合物は、R1 又はR2 置換基の立体障害の
影響を受けやすく、この性質が反応速度(処理能力)に
反映される。
【0105】上記一般式(23)で示されるシラン化合
物の第2の例としては、下記一般式(25)により示さ
れるシラン化合物を用いることができる。
【0106】R2 1 Si(NR3 2 2 ……(25) 但し、R1 、R2 及びR3 の意味については、上記一般
式(23)と同じである。
【0107】上記一般式(25)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が2つの場合であっ
て、半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力が高
い。
【0108】上記一般式(23)で示されるシラン化合
物の第3の例としては、下記一般式(26)により示さ
れるシラン化合物を用いることができる。
【0109】R2 Si(NR3 2 3 ……(26) 但し、R2 及びR3 の意味については、上記一般式(2
3)と同じである。
【0110】上記一般式(23)で示されるシラン化合
物は、Si原子上の加水分解性基が3つの場合であっ
て、半導体基板上が積層膜状に処理され、処理能力は高
いが、未反応シラン化合物が空気中の水分により加水分
解を受けてゲルを生成する可能性があるため、処理方法
によってはパーティクル汚染の原因になる。
【0111】また、半導体基板の表面に炭化水素基の層
を形成できると共に半導体基板の表面を疎水性にする表
面処理剤としては、下記一般式(27)により示される
シラン化合物を含むものを用いることができる。
【0112】(R2 1 2 Si)2 NR3 ……(27) 但し、R3 は、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和
炭化水素基であり、R1 は、同種又は異種であって、水
素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非
置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽和炭化水
素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3
〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、炭素数3
〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和炭化水素
基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置
換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂環式飽和
炭化水素基である。) 上記一般式(27)で示されるシラン化合物は、Si原
子上の加水分解性基が1つの場合であって、半導体基板
が単分子膜状に処理され、面内均一性の高い膜が得られ
る。また、上記一般式(27)で示されるシラン化合物
はR1 又はR2置換基の立体障害の影響を受けやすく、
この性質が反応速度(処理能力)に反映される。
【0113】また、半導体基板の表面に炭化水素基の層
を形成できると共に半導体基板の表面を疎水性にする表
面処理剤としては、下記一般式(28)により示される
シラン化合物を含むものを用いることができる。
【0114】
【化10】 (但し、式中mは2〜6の整数であり、R3 は、水素原
子又は炭素数1〜3の非置換飽和炭化水素基であり、R
1 は、水素原子、炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若
しくは非置換飽和炭化水素基、炭素数1〜6の置換不飽
和炭化水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は、
炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、R2 は、
炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若し
くは非置換不飽和炭化水素基、又は、炭素数3〜6の脂
環式飽和炭化水素基である。) 上記一般式(28)で示されるシラン化合物は、Si原
子上の加水分解性基が2つの場合であって、半導体基板
上が積層膜状に処理され、処理能力が高い。また、上記
一般式(28)により示されるシラン化合物としては、
mが3又は4のものが好ましい。
【0115】上記一般式(19)、(23)、(27)
及び(28)により示されるシラン化合物としては、具
体的には、(化11)に示すものが挙げられる。
【0116】
【化11】
【0117】(化11)に示すシラン化合物を用いて第
3の実施形態と同様の実験を行なったところ、(表5)
に示すような良好な結果が得られた。
【0118】
【表5】
【0119】尚、上記一般式(24)、(27)で示さ
れるシラン化合物は、特に材料的に安定性が高く、上記
一般式(26)で示されるシラン化合物は、特に反応性
が高いという特徴を有している。
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【発明の効果】本発明に係る第1のパターン形成方法に
よると、半導体基板の表面を、一般式(1)により示さ
れるシラン化合物を含む表面処理剤により表面処理を行
なうため、表面処理後の半導体基板の表面においてアル
カリ成分が発生しないので、露光により化学増幅型レジ
ストから発生する酸は、アルカリ成分と反応しない。従
って、表面に難溶化層が形成されない安定したレジスト
パターン形状を得ることができる。
【0141】また、従来、露光からPEBまでの放置の
間に、露光により化学増幅型レジスト中に発生した酸が
HMDS等のアルカリ成分を発生する表面処理剤による
表面処理後のアルカリ成分の影響を受けて失活し、結果
としてレジストパターンの表面に難溶化層が形成される
という課題があったが、請求項1の発明に係るパターン
形成方法によると、露光からPEBまでの放置の間に化
学増幅型レジストの表面にアルカリ成分が存在しないの
で、露光により化学増幅型レジスト中に発生した酸が失
活することがなく、結果として表面難溶化層が形成され
ない安定したレジストパターン形状を得ることができ
る。
【0142】第1のパターン形成方法においては、化学
増幅型レジストとして、酸発生剤と、酸の作用によりア
ルカリ可溶性となる樹脂とを有するものを用いたり、酸
発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアル
カリ可溶性となる化合物又は樹脂を有するものを用いた
り、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によ
り架橋反応を起こす化合物又は樹脂とを有するものを用
いたりすることができ、それぞれ、2成分系の化学増幅
型ポジレジスト、3成分系の化学増幅型ポジレジスト、
3成分系の化学増幅型ネガレジストを用いる場合の酸の
失活を阻止することができる。
【0143】本発明に係る第2のパターン形成方法によ
ると、半導体基板の表面を、一般式(2)、(3)、
(4)又は(5)により示されるシラン化合物を含む表
面処理剤により表面処理を行なうため、半導体基板の表
面に存在する不対電子を持つ原子と化学増幅型レジスト
との間に炭化水素基の層による間隔が形成され、また、
半導体基板の表面の疎水性が向上する。このことより、
化学増幅型レジストから発生する酸と半導体基板表面の
不対電子とが反応し難くなり、化学増幅型レジストから
発生する酸の失活を阻止し、レジストパターンの裾引き
部が形成される事態を防止することができる。
【0144】第2のパターン形成方法においては、化学
増幅型レジストとして、酸発生剤と、酸の作用によりア
ルカリ可溶性となる樹脂とを有するものを用いたり、酸
発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によりアル
カリ可溶性となる化合物又は樹脂を有するものを用いた
り、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用によ
り架橋反応を起こす化合物又は樹脂とを有するものを用
いたりすることができ、それぞれ、2成分系の化学増幅
型ポジレジスト、3成分系の化学増幅型ポジレジスト、
3成分系の化学増幅型ネガレジストを用いる場合の酸の
失活を阻止することができる。
【0145】
【0146】
【0147】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1参考形態に係るパターン形成方法
のプロセスを説明するフロー図である。
【図2】上記第1の参考形態に係るパターン形成方法に
おいて、IPTMSを供給したときの半導体基板の表面
状態を示す模式図である。
【図3】上記第1の参考形態に係るパターン形成方法に
より形成したレジストパターンの断面形状を示す模式図
である。
【図4】本発明の第2参考形態に係るパターン形成方法
のプロセスを説明するフロー図である。
【図5】上記第2の参考形態に係るパターン形成方法に
おいて、ATMSを供給したときの半導体基板の表面状
態を示す模式図である。
【図6】上記第2の参考形態に係るパターン形成方法に
より形成したレジストパターンの断面形状を示す模式図
である。
【図7】本発明に係る第3の実施形態に係るパターン形
成方法において、IPHDMSを供給したときの半導体
基板の表面状態を示す模式図である。
【図8】上記第3の実施形態に係るパターン形成方法に
より形成したレジストパターンの断面形状を示す模式図
である。
【図9】(a)は半導体基板の表面の疎水性を示す尺度
となる接触角を説明する図であり、(b)は(化4)式
におけるxの数と接触角との関係を示す特性図である。
【図10】第1の従来例に係るパターン形成方法のプロ
セスを説明するフロー図である。
【図11】第1の従来例に係るパターン形成方法におい
て、HMDSを供給したときの半導体基板の表面状態を
示す模式図である。
【図12】第1の従来例に係るパターン形成方法により
形成したレジストパターンの断面形状を示す模式図であ
る。
【図13】第1の従来例に係るパターン形成方法により
形成したレジストパターンの断面形状を示す模式図であ
る。
【図14】HMDSの分解物であるトリメチルシラノー
ルの環境中の濃度とアンモニアの環境中の濃度との相関
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコンよりなる半導体基板 2 レジストパターン 3 難溶化層 4 裾引き部 5 BPSGよりなる半導体基板 6 レジストパターン 7 レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝山 亜希子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 大崎 浩美 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地 の1 信越化学工業株式会社 合成技術 研究所内 (56)参考文献 特開 平7−120919(JP,A) 特開 平7−335603(JP,A) 特表 平11−511900(JP,A) 国際公開96/15861(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/00 - 7/42

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面を、下記一般式(1)
    で示されるシラン化合物を含む表面処理剤により表面処
    理を行なう第1の工程と、 表面処理された半導体基板の表面に化学増幅型レジスト
    を塗布してレジスト膜を形成する第2の工程と、 上記レジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマス
    クを用いて露光した後、現像を行なってレジストパター
    ンを形成する第3の工程とを備えていることを特徴とす
    るパターン形成方法。 R1 4-nSi(OR)n ……(1) (但し、式中nは1〜3の整数であり、 Rは炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
    飽和炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数1〜6の置換アルキルカルボニル基若しく
    は非置換アルキルカルボニル基であり、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 nが1である場合には、R1 のうちの少なくとも1つ
    は、炭素数2〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
    飽和炭化水素基、又は炭素数2〜6の置換不飽和炭化水
    素基若しくは非置換不飽和炭化水素基であり、 nが2であり且つRがメチル基である場合には、R1
    うちの少なくとも1つは、炭素数2〜6の非置換飽和炭
    化水素基、又は炭素数2〜6の置換不飽和炭化水素基若
    しくは非置換不飽和炭化水素基であり、 nが3である場合には、R 1 は、炭素数2〜6の非置換
    飽和炭化水素基、炭素数2〜6の置換不飽和炭化水素基
    若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の
    脂環式飽和炭化水素基である。
  2. 【請求項2】 上記第2の工程における化学増幅型レジ
    ストは、酸発生剤と、酸の作用によりアルカリ可溶性と
    なる樹脂とを含有することを特徴とする請求項1に記載
    のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 上記第2の工程における化学増幅型レジ
    ストは、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用
    によりアルカリ可溶性となる化合物又は樹脂とを含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方
    法。
  4. 【請求項4】 上記第2の工程における化学増幅型レジ
    ストは、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用
    により架橋反応を起こす化合物又は樹脂とを含有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面を、下記一般式
    (2)、(3)、(4)又は(5)で示されるシラン化
    合物を含む表面処理剤により表面処理を行なう第1の工
    程と、 表面処理された半導体基板の表面に化学増幅型レジスト
    を塗布してレジスト膜を形成する第2の工程と、 上記レジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマス
    クを用いて露光した後、現像を行なってレジストパター
    ンを形成する第3の工程とを備えていることを特徴とす
    るパターン形成方法。 R21 3-nSi(OR)n ……(2) (但し、式中nは1〜3の整数であり、 Rは炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換
    飽和炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数1〜6の置換アルキルカルボニル基若しく
    は非置換アルキルカルボニル基であり、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R2 は、 炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 nが2である場合には、R 1 は、炭素数1〜6の非置換
    飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基
    若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の
    脂環式飽和炭化水素基であり、R 2 は、炭素数3〜6の
    非置換飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化
    水素基若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3
    〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 nが3である場合には、R 2 は、炭素数3〜6の非置換
    飽和炭化水素基、炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基
    若しくは非置換不飽和炭化水素基、又は炭素数3〜6の
    脂環式飽和炭化水素基である。 ) R21 3-nSi(NR3 2n ……(3) (但し、式中nは1〜3の整数であり、 R3 は、同種又は異種であって、 水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和炭化水素基であ
    り、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R2 は、 炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基である。) (R21 2Si)2NR3 ……(4) (但し、 R3 は、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和炭化水
    素基であり、 R1 は、同種又は異種であって、 水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R2 は、 炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基である。) 【化1】 (但し、式中mは2〜6の整数であり、 R3 は、水素原子又は炭素数1〜3の非置換飽和炭化水
    素基であり、 R1 は、水素原子、 炭素数1〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数1〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基であり、 R2 は、 炭素数3〜6の置換飽和炭化水素基若しくは非置換飽和
    炭化水素基、 炭素数3〜6の置換不飽和炭化水素基若しくは非置換不
    飽和炭化水素基、 又は、炭素数3〜6の脂環式飽和炭化水素基である。)
  6. 【請求項6】 上記第2の工程における化学増幅型レ
    ジストは、酸発生剤と、酸の作用によりアルカリ可溶性
    となる樹脂とを含有することを特徴とする請求項5に記
    載のパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 上記第2の工程における化学増幅型レジ
    ストは、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用
    によりアルカリ可溶性となる化合物又は樹脂を含有する
    ことを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  8. 【請求項8】 上記第2の工程における化学増幅型レジ
    ストは、酸発生剤と、アルカリ可溶性樹脂と、酸の作用
    により架橋反応を起こす化合物又は樹脂とを含有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
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