JP3390123B2 - 法枠におけるクラックモニタ−方法及びそのクラックモニタ−装置 - Google Patents
法枠におけるクラックモニタ−方法及びそのクラックモニタ−装置Info
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Description
方法及びそのクラックモニタ−装置に関するもので、法
面にコンクリ−ト層又はモルタル層による設置する法枠
に適用できるものとし、地震その他の自然災害による地
山の崩落等の事故を未然に防止する保安管理とその装置
の提供を目的とする。
面は雨水や地震による崩落を防ぐために施工したコンク
リ−ト層又はモルタル層による新設の法枠において、地
震や例えば時間的経過の中で地殻の変動や地下水脈の変
化による突発的な崩壊や地震等の変化による地滑り等に
は何処まで耐えられるか、については予測できない未知
数の部分がある。
生じるクラックは、地震等の自然環境の激変によりその
割れ目が広くなっている場合は、点検によって危険を察
知できることが多く、本格的な補修工事をする等の保安
対策が講じられる。ところが、コンクリ−ト又はモルタ
ル層による法枠において、クラックが細い場合は、それ
が直ちに崩落事故につながるとは限らない。しかしなが
ら、クラックの割れ目がそれ以上に拡大していくと崩落
事故につながる恐れもあるので本来は日夜を問わず継続
的に監視することが望ましい。その場合、短期間に起こ
るのか、長期間かかるのかの予測は全く不明な監視体勢
を人的に行うには作業時間や疲労等の労務管理上に多大
な支障があると共に作業コストが高くつくため、現実に
は事故につながる確率の高いクラックを中心に監視する
ことが実情である。因みに、本出願人が所在する群馬県
は、東南方面が関東平野に開けているが、殆どが山間部
であり、多くの施設が急峻な法面を有している。そのた
め法面の地質が多様な生成過程によって、きわめて複雑
な様相を呈している場合が多く見られる。そして、それ
らの施設を保護するために法面には、緑化植生工事をは
じめ、ショットクリ−ト工法によるモルタル吹付工やコ
ンクリ−ト吹付工、法枠工等の法面保護工法が目立って
施工されている。これらの法面保護工法の中でも近年は
法枠工法が多く採用され、より高度な法面保護工法が施
工されている。ところが法枠工法は、小規模で局部的な
崩壊に対する法面保護工法としては成果を発揮するが、
規定される以上の変化、例えば時間的経過の中で地殻の
変動や地下水脈の変化による突発的な崩壊や地震等の変
化による地滑り等には何処まで耐えられるか、について
は予測できない未知数の部分があるのが現状である。
来の課題を解決し、且つ本発明の目的を達成するために
提供する。すなわち、局部的や若しくは予め想定した限
界を越えるような変化時に施設に現れるクラックを検出
してさらなる施設の破壊、ひいてはその結果として起こ
る災害を未然に防ぐことを目的とする。本発明の第1は
法枠におけるクラックモニター方法において、地山の法
面に法枠を設置するためのコンクリート又はモルタル打
設時における単一ないし数カ所の梁の中において、その
高さ方向の表面に近い上層に相当する部位に軟銅線を配
し、且つ法面に近い下層に相当する部位に硬銅線を配し
て張設し、銅線を全長の略中間部で折り返して往復させ
た銅線を埋め込むように設置し、且つその銅線の両端末
を検知可能な個所まで引出して露呈し、この端末を利用
してコンクリート又はモルタルのクラックの発生を銅線
の切断により検知するようにしたものである。本発明の
第2は法枠におけるクラックモニター装置において、法
面にコンクリート又はモルタル打設によって法枠を成形
し、且つその打設時における単一ないし数カ所の梁の中
に一定の衝撃を受けると断線する銅線を掛止具に巻き掛
けてUターン状に折り返して往復させると共に埋め込ん
で設置し、且つその銅線の端末に検出器具を取付けて断
線の有無を点検するように構成したものである。
わち、地山の法面への法枠施工時に吹付コンクリ−トや
吹付モルタルの梁を成形する型枠の内部において、地山
に近い下層に相当する部位と表面に近い上層に相当する
部位にエナメルコイルを可とする銅線を往復するように
配置しながらモルタルやコンクリ−トを打設して法枠の
梁を成形する。銅線は2本程度を1セットとして、各銅
線ごとに両端末を点検ができる個所まで延長し、且つそ
の両端末が揃うように法面下部の点検しやすい位置に露
呈させると共にこれをまとめて端末収納ボックスに収納
する。上記の方法において、地震等の発生後において、
銅線の端末を利用して電源がとれる場所においては警報
ランプを接続し、又は電源がとれない場所にあってはテ
スタ−による定期的なチェックで断線の有無が点検され
る。
におけるクラックモニター装置およびその装置の実施例
を図面を以て説明する。図1は地山の法面に施工したコ
ンクリート法枠工にクラックモニターを設けた正面図、
図2は図1の縦断面図、図3は図2の一部の拡大図、図
4は図3の4−4線に沿う断面図、図5は図4の法枠成
形過程を示す断面図、図6は図5からの成形過程を示す
縦断面図、図7は法枠が崩壊したときに銅線の状態を示
す縦断面図である。図1〜図7において、1は地山の法
面、2はコンクリート又はモルタルの法枠であり、縦横
に梁3を配した状態で格子状を成形してある。4はコン
クリート又はモルタルの法枠成形用の型枠、5は法枠の
補強鉄筋であり、図示例は必要とする梁3の内部におい
て四隅角に比較的近い位置に4本埋設してある。6は銅
線であり、前記鉄筋の埋設と同じように梁3のコンクリ
ート又はモルタルの打設時において、梁3内における左
右の鉄筋5と離れた内側に配置してある。前記の銅線は
上下段において、それぞれUターン状に折り返して往復
した状態で2列に配置して埋設固定し、且つ当該銅線の
端末を梁3の表面から点検可能な位置まで引出して露呈
してある。この場合、梁3の打設時にその下層に相当す
る部位31に硬銅線を配し、上層に相当する部位に軟銅
線を配してある。前記の銅線6は、軟銅線及び硬銅線と
もに、直径0.5〜0.7mmで、長さは法面長さ
(m)×2本(往復分)に設定する。そして、軟銅線に
あっては適度のなまし機能を持たせて柔軟性を有し伸び
率が高いものが使用されている。また、硬銅線にあって
は、なましを加える前の銅線で弾力性があり、且つ伸び
率が低く設定されている。前記の銅線は必要に応じてそ
の硬軟の性質を利用して梁3の内部に適宜組み合わせて
配するものとする。7は銅線6の全長の中間部位を巻き
掛けてU字状に折り返して往復させるための固定くぎ等
から成る掛止具である。8は銅線の端末収納ケース、9
はクラックのモニタ用の検出器具であり、銅線6の端末
を検出器具内に引込み、8〜12Vの電流を通電し、断
線状況を電気的に監視し、断線した場合は検出器具内に
おいて銅線の端末に接続してある赤ランプが点灯するよ
うに設定する。なお、当該検出機器具はステンレス板で
作り、窓付きで施工地の最寄りの場所に設置するものと
する。
知方法」法枠施工によるクラックモニタ−方法にあって
は、法枠3の施工時に吹付コンクリ−トや吹付モルタル
の梁3を成形する型枠4の内部において、地山1に近い
下層31と梁3の表面に近い上層32に銅線(エナメル
コイル)6をU字状に折り返して往復するように位置さ
せながら吹付コンクリ−ト又は吹付モルタルを打設して
梁3を成形する。この場合、必要に応じて梁3の下層に
相当する部位31に硬銅線を配し、上層に相当する部位
32に軟銅線を配することによって、図7の上部と下部
に示すように法枠破損状態を1次断線と2次断線との2
段階に検知を行う。すなわち、地震その他の地下水脈の
変化等の災害が生じた場合、例えば図7のように法枠2
がクラックC等の崩壊状態によって上層に相当する部位
の軟銅線だけが切断しても、下層に相当する部位の硬銅
線が切断されていない場合(図7の上部)、及び上層に
相当する部位32の軟銅線が切断されていなくても下層
に相当する部位31の硬銅線が切断している場合(図7
の下部)によって、その被害の内容を把握する。前記の
銅線6は2本程度を1セットとして、各銅線ごとに両端
末を点検ができる個所まで延長し、且つその銅線の両端
末が揃うように法面下部の点検しやすい位置にまとめて
端末収納ケ−ス8に収納し、さらに適宜の場所に 検出
器具9を設置して監視及び点検ができるようにする。
る梁3を決定する(調査測量)法面1の調査測量を行う
→ 設置個所にペンキスプレ−等でマ−キングを行
う(位置出し)→ 吹付枠用型枠設置、鉄筋組立工、
アンカ−工等従来の型枠設置工を行う(型枠設置工)→
法枠2の法面1に近い個所にモルタルやコンクリ
−ト等の吹付材料を2〜3cmの厚さで吹付けを行った
後、銅線6を掛止具7に巻き掛けて梁3の長さ方向に沿
って往復2列に設置する(下層に相当する部位の銅線張
工)。同時に補強鉄筋5を設置する→ 型枠4の中
に続いて吹付材料を表面から2〜3cm残して吹付打設
する(吹付工)→ 吹付後迅速に梁3の表面に近い
位置において、銅線6を掛止具7に巻き掛けて梁3の長
さ方向に沿って往復2列に設置する(上層に相当する部
位の銅線張工)→ 続いて上層に相当する部位の銅線
6の上から吹付材料の吹付を行う(吹付工)→ 法面
1に沿う下部に銅線の端末収納ケ−ス8を取付けて銅線
の端末を収納する。→ さらに銅線6の端末を内部
に引込み、8〜12Vの電流を通電し、切断時に赤ラン
プが点灯するためのステンレス製窓付屋外用制御盤ボッ
クスの検出器具9を使用する(検出器具の設置)→ 完
成。なお、型枠4内に吹付材を吹付ける際、多少の時間
的な差があっても法枠2の吹付成形完成時には各梁3
は、その厚さ方向に断層が生じないで完全に一体化して
いるものである。
おける点検方法」 (1) クラックモニタ−の設置後は断線が発生しなく
ても、定期的にテスタ−(図示省略)によるチェックを
巡回点検をして管理する。 (2) 銅線6の切断によってクラックCの発生が確認
された場合は、設置個所を精密な調査を行う。 (3) 電源の近い場所にあっては、予め銅線6の端末
に接続した検出器具9に警報ランプを具備し、銅線6が
切断すると電源が入るように設定しておくことにより、
警報ランプの点灯によって断線を報知するように設定す
る。 (4) 点検は、季節の変り目等、年4回程度行う。ま
た、地震の直後や台風が来るような場合はその前後に行
う。 (5) 地震その他の災害が生じた場合、例えば図7の
ように法枠2のクラックCによって上層に相当する部位
32の軟銅線が切断しても、下層に相当する部位31の
硬銅線は切断されていない場合(図7の上部クラック
C)、及び上層に相当する部位32の軟銅線は切断され
ていなくても下層に相当する部位31の硬銅線が切断し
ている場合(図7の下部クラックC)によって、その被
害状態の程度を判断する。
クモニタ−の取付けが簡単且つ確実である。また取付け
工事の施工過程で施工個所の調査を詳細に行うことがで
きる。次に、クラックモニタ−として使用する銅線が切
断されているかどうかはテスタ−等の比較的安価な器具
で正確且つ容易に点検できる。続いて、銅線の切断状況
によっては、局部的に精密に点検し、危険度が高いと判
断された場合は、切断個所に再度銅線張りを行ない、そ
の銅線の端末に接続した検出器具で追跡調査を行うこと
ができる。さらに、クラックの規模が大きく、危険度が
さらに高くなると判断される場合は、別途プルスイッチ
によるクラックウオッチャ−を取付けることができる。
さらに、梁の下層に相当する部位に硬銅線を配し、上層
に相当する部位に軟銅線を配することによって、1次断
線と2次断線の2段階の検知を行うことができる。すな
わち、梁の上層に相当する部位の軟銅線が切断しても、
下層に相当する部位の硬銅線が切断されていない場合、
又は上層相当する部位の軟銅線は切断されていなくても
下層に相当する部位の硬銅線が切断している場合にあっ
ては、強弱2種類の銅線の切断又は非切断状態によって
その災害状態の内容が把握できるので、以後の対応策を
講じることができる。
枠工にクラックモニタ−装置を備えた正面図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 地山の法面に法枠を設置するためのコン
クリート又はモルタル打設時における単一ないし数カ所
の梁の中において、その高さ方向の表面に近い上層に相
当する部位に軟銅線を配し、且つ法面に近い下層に相当
する部位に硬銅線を配して張設し、銅線を全長の略中間
部で折り返して往復させた銅線を埋め込むように設置
し、且つその銅線の両端末を検知可能な個所まで引出し
て露呈し、この端末を利用してコンクリート又はモルタ
ルのクラックの発生を銅線の切断により検知することを
特徴とする法枠におけるクラックモニター方法。 - 【請求項2】 法面(1)にコンクリート又はモルタル打
設によって法枠(2)を成形し、且つその打設時における
単一ないし数カ所の梁(3)の中に一定の衝撃を受けると
断線する銅線(6)を掛止具(7)に巻き掛けてUターン状に
折り返して往復させると共に埋め込んで設置し、且つそ
の銅線の端末に検出器具(9)を取付けて断線の有無を点
検するように構成したことを特徴とする法枠におけるク
ラックモニター装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02218397A JP3390123B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 法枠におけるクラックモニタ−方法及びそのクラックモニタ−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02218397A JP3390123B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 法枠におけるクラックモニタ−方法及びそのクラックモニタ−装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10206367A JPH10206367A (ja) | 1998-08-07 |
| JP3390123B2 true JP3390123B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=12075688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02218397A Expired - Fee Related JP3390123B2 (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 法枠におけるクラックモニタ−方法及びそのクラックモニタ−装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3390123B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100690558B1 (ko) | 2006-08-11 | 2007-03-12 | (주)일신설계종합건축사사무소 | 광역범위의 균열여부 감지기구 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP02218397A patent/JP3390123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10206367A (ja) | 1998-08-07 |
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