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JP3392161B2 - 駆動力伝達機構 - Google Patents
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JP3392161B2 - 駆動力伝達機構 - Google Patents

駆動力伝達機構

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JP3392161B2
JP3392161B2 JP31742192A JP31742192A JP3392161B2 JP 3392161 B2 JP3392161 B2 JP 3392161B2 JP 31742192 A JP31742192 A JP 31742192A JP 31742192 A JP31742192 A JP 31742192A JP 3392161 B2 JP3392161 B2 JP 3392161B2
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孝二 加藤
幸彦 杉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動力伝達機構、詳し
くは、遊星歯車を用いて複数の被駆動歯車の内の一つを
選択して駆動する駆動力伝達機構の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星歯車を用いた駆動力伝達機構
において、本出願人が先に提案した特願平4―6054
8号の駆動力伝達機構である遊星歯車機構は、図6に示
すように太陽歯車21の一方向回転により遊星歯車22
が噛合する被駆動歯車A23、または、被駆動歯車B2
4を選択し、該選択された被駆動歯車A23、または、
被駆動歯車B24に駆動力を伝達する機構である。
【0003】本駆動機構において、例えば、太陽歯車2
1が反時計方向に回転すると、遊星歯車22は、太陽歯
車21のまわりの回動半径軌道22d上を反時計方向に
公転し、被駆動歯車B24との噛合をやめて、被駆動歯
車A23の方へ移動して行く。そして、被駆動歯車A2
3と噛合状態となり、太陽歯車21の駆動力は、遊星歯
車22を介して被駆動歯車A23に伝達される。なお、
図6に示す状態は、遊星歯車22と被駆動歯車A23が
完全に噛合していない状態であるが、正常に駆動された
には、該歯車22,23は互いに噛合した状態にな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
ように上述の特願平4―60548号の遊星歯車機構で
は、駆動系統の切り換えのため、遊星歯車22が反時計
回りに回動したとき、もし、被駆動歯車A23の歯部が
図示の歯位置23a(実線)と歯位置23b(破線)の
間に位置し、且つ、遊星歯車22が、図示の位置にある
と、噛合部の拡大図である図7のように、歯車の歯先同
士が2歯ずつ干渉し、遊星歯車22は、自転も公転もで
きない状態が発生する。
【0005】このような状態のとき、太陽歯車21に与
えられるトルクが小さければ、該駆動系は停止してしま
う。また、該トルクが大きければ、太陽歯車21、遊星
歯車22、被駆動歯車A23のうちのいずれかの歯部、
あるいは、複数の歯部の変形、または、破損を招く。そ
して、歯の変形が弾性域内で済むような場合でも、異常
音を発生してしまうという不具合があった。
【0006】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、遊星歯車を利用した駆動力伝達
機構において、駆動系統の切り換えを実行する際に、遊
星歯車と被駆動歯車との噛合時の干渉が発生することな
くスムーズな切り換えが可能である駆動力伝達機構を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による駆動力伝達
機構は、単一のモータと、このモータにより駆動される
太陽歯車と、この太陽歯車に常に噛合する遊星歯車と、
この遊星歯車の公転軌跡上に配置された複数の被駆動歯
車とを具備しており、上記遊星歯車の公転により該遊星
歯車と噛合する被駆動歯車を選択し、その状態で遊星歯
車を自転させることにより該被駆動歯車に駆動力を伝達
する駆動力伝達機構において、上記複数の被駆動歯車の
間で上記遊星歯車の公転軌跡内に設けられ、公転中の上
記遊星歯車と当接して、該当接の状態から離れるときま
で該遊星歯車を自転させながら公転させ、該遊星歯車の
公転による上記被駆動歯車との噛合開始時に上記遊星歯
車と上記被駆動歯車との相互の歯先が上記被駆動歯車の
状態に関係なく常に干渉せずに噛合できるような所定
位置状態に上記遊星歯車を規制設定する回転位置規制
部材を具備することを特徴とし、上記回転位置規制部材
は、上記遊星歯車の公転軌跡内に突出した突出位置と上
記遊星歯車の公転軌跡外となる退避した退避位置とに変
位可能に設けられていて、且つ、上記突出位置が上記複
数の被駆動歯車の1つの被駆動歯車の歯先円と接した状
態における上記遊星歯車の歯先円の内側となるように配
置されていることを特徴とする。
【0008】
【作 用】上記構成において、回転位置規制部材は、公
転中の上記遊星歯車と当接して、この遊星歯車を所定回
転位置状態に自転回動させることで、この遊星歯車の公
転による被駆動歯車との噛合開始時における上記遊星歯
車の位置状態を上記被駆動歯車と噛合可能位相にし、上
記被駆動歯車と遊星歯車とを具合良く噛合させる。
た、上記回転位置規制部材は、遊星歯車の公転軌跡内に
突出した位置と遊星歯車の公転軌跡外となる退避した位
置とに変位でき、突出位置が複数の被駆動歯車の1つの
被駆動歯車の歯先円と接した状態における遊星歯車の歯
先円の内側となるように配置される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の駆動力伝達機構の配置図であり、
本駆動力伝達機構は、太陽歯車1を駆動するモータ6
と、上記太陽歯車1と、該太陽歯車1と噛合し、太陽歯
車1の回りを公転軌跡2dに沿った公転と自転が可能な
状態で保持されている遊星歯車2と、遊星歯車2によっ
て駆動可能な被駆動歯車A3、および、被駆動歯車B4
と、被駆動歯車A3と被駆動歯車B4の間の遊星歯車2
の歯先円の公転軌跡2a内にあって、該遊星歯車2の歯
部と当接可能な回転位置規制部材5とで構成されてい
る。
【0010】なお、回転位置規制部材5の先端部5a
は、被駆動歯車B4の歯先円4aと接する遊星歯車2の
歯先円2bの領域の外で、且つ、被駆動歯車A3の歯先
円3aと接する遊星歯車2の歯先円2cの領域の外に位
置し、上述のように遊星歯車2の歯先円の公転軌跡2a
内に位置している。従って、回転位置規制部材5と遊星
歯車2が当接しているときは、被駆動歯車A3、また
は、被駆動歯車B4と、遊星歯車2とが噛合していない
状態である。
【0011】そして、遊星歯車2が被駆動歯車B4との
噛合位置から被駆動歯車A3との噛合位置へ移動すると
き、必ず、上記回転位置規制部材5に当接し、所定の回
転駆動がなされて通過する。その所定の回転駆動とは、
遊星歯車2が被駆動歯車A3と噛合可能位相まで回動し
たとき、相互の歯先が干渉せずに噛合できるような位相
への回転駆動である。なお、被駆動歯車A3の遊星歯車
2との噛合が外れたときの停止位相は、遊星歯車2が、
再度、噛合しようとするとき、噛合可能な位相とする。
【0012】次に、以上のように構成された本実施例の
駆動力伝達機構の実際の動きを順を追って説明する。被
駆動歯車A3の駆動状態に切り換える場合、まず、被駆
動歯車B4と噛合している遊星歯車2は、太陽歯車1の
反時計回転により公転し、被駆動歯車A3の方向へと向
かう。その途中で遊星歯車2は、回転位置規制部材5と
当接する(図1参照)。その後、遊星歯車2は、自転し
ながら公転する。そして、回転位置規制部材5から離れ
るときは、図2の作動図に示すような回転規制された回
転位置状態となる。その後、遊星歯車2は、上記図2の
回転位置規制状態を維持したまま公転し、図3の作動図
に示すように、干渉することなく被駆動ギヤA3と噛合
する。
【0013】なお、上記の動作説明は、遊星歯車2と被
駆動歯車A3との噛合動作のみを説明したが、反対に遊
星歯車2と被駆動歯車B4との噛合動作においても、同
様に回転位置規制部材5が作用して正規の噛合を行わせ
ることができ、噛合いの失敗を防止することができる。
【0014】以上説明したように、前記従来例の駆動力
伝達機構においては、遊星歯車2が歯部干渉を起こす回
転位置2(B)(図3の破線で示す)にあって、歯車同
士の噛合がスムーズに行われない場合もあったが、本実
施例の機構では上述したように回転位置規制部材5を設
けることにより、遊星歯車2は、回転位置規制部材5を
通過した後、回転規制位置2(A)(図3の実線で示
す)を保持したままで、被駆動歯車A3に当接する。そ
して、正規の噛合を行うことができ、噛合いの失敗を防
止することができる。
【0015】次に第2実施例の駆動力伝達機構について
説明する。本実施例の駆動力伝達機構は、前記第1実施
例の機構と比較して、被駆動歯車A13と被駆動歯車B
14の配設間隔が狭く、第1実施例の機構での回転位置
規制部材5が設けられる領域として、図4の配置図に示
すように、斜線で示した狭い領域20しか存在せず、回
転位置規制の機能の達成が不可能であるような駆動機構
に適用されるものである。
【0016】即ち、本実施例の機構は、被駆動歯車A1
3の歯先円13aと接する遊星歯車12の歯先円12c
と、被駆動歯車B14の歯先円14aと接する遊星歯車
12の歯先円12bと、更に、遊星歯車12の公転軌跡
12dに沿って公転時の歯先円の公転軌跡12aとで囲
まれる領域20が狭く、固定支持された回転位置規制部
材により遊星歯車12を適正位置に回動せしめるに十分
でないような場合に適用されるものである。
【0017】本実施例の駆動力伝達機構における回転位
置規制部材15は、図4に示すように、ガイド17によ
り遊星歯車12が位置するE方向に摺動自在に保持さ
れ、バネ16でE方向に押圧されている。そして、ガイ
ド17により突出位置を規制されている。また、その回
転位置規制部材15の突出規制位置は、遊星歯車12の
公転軌跡12a内であって、被駆動歯車A13の歯先円
13aと接した遊星歯車12の歯先円12cの外側で、
且つ、被駆動歯車B14の歯先円14aと接した遊星歯
車12の歯先円12bの内側に位置させる。更に、回転
位置規制部材15は、遊星歯車12の公転軌跡外となる
位置15(A)へ退避可能とする。
【0018】以上のように構成された本実施例の駆動力
伝達機構の実際の動きを順を追って説明すると、太陽歯
車11が反時計方向へ回転すると、被駆動歯車B14と
噛合していた遊星歯車12は、時計廻りに自転しながら
反時計方向へ公転して行く。そして、被駆動歯車B14
から離れる前に、回転位置規制部材15に当接する。こ
のときの被駆動歯車B14の駆動トルクと、回転位置規
制部材15のバネ16のバネ付勢力によるトルクとを遊
星歯車12の回転負荷トルク上で比較した場合、 駆動トルク>バネ付勢力によるトルク となるよう該バネ付勢力が設定されている。
【0019】従って、回転位置規制部材15は、遊星歯
車12と当接すると、退避を始めることになる。図5の
(A)は、その回転位置規制部材15の退避状態を示す
作動図である。更に、図5の(B)から図5の(C)と
退避を続け、遊星歯車12と被駆動歯車B14の噛合が
完全に外れた後に、正規の位置に復帰する(図5の
(D)参照)。
【0020】なお、遊星歯車12には、公転するため
に、摩擦力が与えられているが、その摩擦力による摩擦
トルクを、 摩擦トルク>バネ付勢力によるトルク のように設定しておけば、その後の動作は、第1実施例
のものと全く同様となる。即ち、図4において、遊星歯
車12がそのまま回動を続け、被駆動歯車A13と噛合
可能位置まで到達すると、被駆動歯車A13の歯部と遊
星歯車12の歯部は、干渉することなく噛合させること
ができる。
【0021】このように本実施例の駆動力伝達機構にす
れば、複数の被駆動歯車の間隔が小さくても、より小さ
なスペースで、歯部の干渉等が生じないような遊星歯車
による駆動力伝達機構を得ることができる。この実施例
の機構では、回転位置規制部材15とバネ16は2つの
部材に分かれているが、回転位置規制部材の変形例とし
て、回転位置規制部材自身を一体形成された弾性体で構
成するようにすれば、より簡単な駆動機構で、全く同様
の効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動噛合状態において、遊星歯車と被駆動歯車の歯先同士
の詰まりがなく、噛合の失敗を防止することが可能とな
り、異常音の発生等も無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の駆動力伝達機構の配置
図。
【図2】上記図1の駆動力伝達機構の回転位置規制部材
の動作状態を示す作動図。
【図3】上記図1の駆動力伝達機構の被駆動歯車と遊星
歯車の噛合状態を示す作動図。
【図4】本発明の第2実施例の駆動力伝達機構の配置
図。
【図5】上記図4の駆動力伝達機構の回転位置規制部材
の動作状態を示す作動図であって、(A)は回転位置規
制部材に遊星歯車が当接した状態、(B),(C)は回
転位置規制部材が除々に押圧される状態、(D)は回転
位置規制部材が遊星歯車から解放されるときの状態をそ
れぞれ示す作動図。
【図6】従来の駆動力伝達機構の配置図。
【図7】上記図6の駆動力伝達機構の遊星歯車と被駆動
歯車の歯部の干渉状態での拡大作動図。
【符号の説明】
1,11…………………太陽歯車 2,22…………………遊星歯車 3,23…………………被駆動歯車A(被駆動歯車) 4,24…………………被駆動歯車B(被駆動歯車) 5,15…………………回転位置規制部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−172657(JP,A) 特開 平4−258937(JP,A) 実開 平2−38548(JP,U) 実公 平1−34776(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 37/06 F16H 1/28 G03B 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のモータと、このモータにより駆動
    される太陽歯車と、この太陽歯車に常に噛合する遊星歯
    車と、この遊星歯車の公転軌跡上に配置された複数の被
    駆動歯車とを具備しており、上記遊星歯車の公転により
    該遊星歯車と噛合する被駆動歯車を選択し、その状態で
    遊星歯車を自転させることにより該被駆動歯車に駆動力
    を伝達する駆動力伝達機構において、 上記複数の被駆動歯車の間で上記遊星歯車の公転軌跡内
    に設けられ、公転中の上記遊星歯車と当接して、該当接
    の状態から離れるときまで該遊星歯車を自転させながら
    公転させ、該遊星歯車の公転による上記被駆動歯車との
    噛合開始時に上記遊星歯車と上記被駆動歯車との相互の
    歯先が上記被駆動歯車の状態に関係なく常に干渉せずに
    噛合できるような所定回転位置状態に上記遊星歯車を規
    制設定する回転位置規制部材を具備することを特徴とす
    る駆動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 上記回転位置規制部材は、上記遊星歯車
    の公転軌跡内に突出した突出位置と上記遊星歯車の公転
    軌跡外となる退避した退避位置とに変位可能に設けられ
    ていて、且つ、上記突出位置が上記複数の被駆動歯車の
    1つの被駆動歯車の歯先円と接した状態における上記遊
    星歯車の歯先円の内側となるように配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達機構
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