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JP3393526B2 - 食品包装体 - Google Patents
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JP3393526B2 - 食品包装体 - Google Patents

食品包装体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カットして個包装
したチーズ類の包装体、特に、表面に白カビを生育させ
たナチュラルチーズ、プロセスチーズ、チーズフード又
はチーズ様食品の包装体に関する。本発明の食品包装体
では、チーズ類のカット面と包材との間にオイル層又は
クリーム層を設けることにより、包装後、加熱殺菌等を
行っても、カット面と包材との剥離性が良好であるとい
う特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】従来より、チーズを始めとして、タンパ
ク質を主成分とする食品が数多く知られている。そし
て、これらの食品については、カットして個包装したも
のも製品化されている。
【0003】例えば、表面に食品用の白カビを生育させ
たカマンベールチーズ等の白カビチーズにおいては、賞
味期間を延長する目的で、包装後、加熱殺菌したタイプ
の製品が数多く流通している。そして、これらのチーズ
では、表面が生育した白カビで覆われているので、加熱
殺菌しても軟らかくなったチーズが洩れ出すことはな
く、また、包材の剥離性も良好である。しかし、これら
のチーズをカットして個包装した製品では、加熱殺菌す
ることにより、軟らかくなったチーズが洩れ出したり、
包材の剥離性が悪くなったりするので、カットして個包
装した加熱殺菌タイプの白カビチーズを商品化するに際
して、問題となっている。
【0004】なお、白カビチーズをカットして個包装し
た殺菌タイプのチーズが市販されているが、個包装に使
用している包材については、ぬれ指数42以下の特殊な合
成樹脂を使用して、チーズのカット面と包材との付着を
防止している現状にある。しかし、この樹脂はぬれ指数
42以下の特殊な合成樹脂であり、通常の食品等の包装に
使用されている包材を用いた場合においても、カット面
と包材との剥離性を向上させることができる技術の開発
が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述し
たようなカットして個包装したチーズ類、特に、表面に
白カビを生育させたカマンベールチーズ等の白カビチー
ズにおいて、加熱後のカット面と包材との剥離性を向上
させるべく、鋭意研究を進めていたところ、チーズ類の
カット面にオイルやクリームを塗布して、カット面と包
材との間にオイル層又はクリーム層を設けることによ
り、通常の食品等の包装に包材として使用されているニ
トロセルロース樹脂、アルミニウム、ポリスチレン、塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等を
使用していても、加熱後のカット面と包材との剥離性を
良好にすることができることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】したがって、本発明は、通常の食品等の包
装に使用されているニトロセルロース樹脂、アルミニウ
ム、ポリスチレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニリデン等を包材として使用しており、カット
して個包装したチーズ類、特に、表面に白カビを生育さ
せたナチュラルチーズ、プロセスチーズ、チーズフー
ド、チーズ様食品等のチーズ類のカット面と包材との間
にオイル層又はクリーム層を設けて、加熱後の剥離性を
高めた食品包装体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、カットした
チーズ類、特に、表面に白カビを生育させたナチュラル
チーズ、プロセスチーズ、チーズフード、チーズ様食品
等のチーズ類を、通常の食品等の包装に包材として使用
されているニトロセルロース樹脂、アルミニウム、ポリ
スチレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン等で個包装するに際して、チーズ類のカット面
にオイルやクリームを塗布してオイル層やクリーム層を
設けることにより、加熱してもチーズ類のカット面と包
材との剥離性が良好な食品包装体を得る。
【0008】なお、本発明で使用するオイルは、通常の
食用オイルであればいずれのオイルでも良く、また、本
発明で使用するクリームも、生クリームやイミテーショ
ンクリーム等いずれのクリームでも良い。
【0009】次に、チーズ類の一例としてのカマンベー
ルチーズについて、そのカット面にオイルやクリームを
塗布し、オイル層やクリーム層を設けることによる剥離
性向上の効果を調べた試験例を示す。
【0010】
【試験例1】通常の食品等の包装に包材として使用され
ているニトロセルロース樹脂、アルミニウム、ポリスチ
レン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリ
デンを使用し、カットしたカット面にサラダオイルを塗
布して個包装したカマンベールチーズと、カットしたカ
ット面にサラダオイルを塗布せずに個包装したカマンベ
ールチーズとについて、各包材のカット面からの剥離性
を調べた。すなわち、通常のカマンベールチーズの製造
法に従って、カードメーキングした後、発酵を開始し
た。次に、発酵開始して10日目にカマンベールチーズを
6等分にカットした後、直ちに、本発明品においてはカ
ット面にサラダオイルを塗布して、また、対照品におい
てはカット面にサラダオイルを塗布せずに、各包材で個
包装した。この個包装したカマンベールチーズについ
て、さらに7日間発酵を継続した後、カップに充填し、
蓋材をシールして、 100℃で20分間レトルト加熱殺菌を
行った。そして、この加熱殺菌タイプの個包装したカマ
ンベールチーズについて、使用した各包材のチーズのカ
ット面からの剥離性を調べた。その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】 ─────────────────────────────── 包材 本発明品 対照品 ─────────────────────────────── ニトロセルロース樹脂 剥離性良好 剥離性不良 アルミニウム 剥離性良好 剥離性不良 ポリスチレン 剥離性良好 剥離性不良 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 剥離性良好 剥離性不良 ポリ塩化ビニリデン 剥離性良好 剥離性不良 ───────────────────────────────
【0012】これによると、ニトロセルロース樹脂、ア
ルミニウム、ポリスチレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体及びポリ塩化ビニリデンを包材として使用して、カ
ット面にサラダオイルを塗布しなかった対照品の場合に
は、加熱殺菌によるチーズの洩れはなかったが、使用し
た各包材のカット面からの剥離性は悪く、また、カット
して個包装した各チーズの保形性も悪かった。それに対
して、カット面にサラダオイルを塗布した本発明品の場
合には、加熱殺菌によるチーズの洩れはなく、使用した
各包材のカット面からの剥離性も良好であり、また、カ
ットして個包装した各チーズの保形性も良好であった。
【0013】
【試験例2】サラダオイルに代えて脂肪率40%の生クリ
ームを使用し、試験例1と同様の試験を行った。その結
果を表2に示す。
【0014】
【表2】 ─────────────────────────────── 包材 本発明品 対照品 ─────────────────────────────── ニトロセルロース樹脂 剥離性良好 剥離性不良 アルミニウム 剥離性良好 剥離性不良 ポリスチレン 剥離性良好 剥離性不良 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 剥離性良好 剥離性不良 ポリ塩化ビニリデン 剥離性良好 剥離性不良 ───────────────────────────────
【0015】これによると、ニトロセルロース樹脂、ア
ルミニウム、ポリスチレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体及びポリ塩化ビニリデンを包材として使用して、カ
ット面に生クリーム塗布しなかった対照品の場合には、
加熱殺菌によるチーズの洩れはなかったが、使用した各
包材のカット面からの剥離性は悪く、また、カットして
個包装した各チーズの保形性も悪かった。それに対し
て、カット面に生クリームを塗布した本発明品の場合に
は、加熱殺菌によるチーズの洩れはなく、使用した各包
材のカット面からの剥離性も良好であり、また、カット
して個包装した各チーズの保形性も良好であった。この
ように、カマンベールチーズのカット面にオイルやクリ
ームを塗布して、オイル層やクリーム層を設けることに
より、加熱殺菌しても包材とカット面の剥離性を良好に
できることが判った。
【0016】また、表面に白カビが生育していて、カッ
ト面に包材が密着して個包装されており、かつ加熱殺菌
されているプロセスチーズ、チーズフード、チーズ様食
品等の包装体においても、カット面にオイルやクリーム
を塗布して、オイル層やクリーム層を設けることによ
り、包材とカット面の剥離性をより良好にできることも
判った。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の食品包装体は、カットし
たチーズ類、特に、表面に白カビを生育させたナチュラ
ルチーズ、プロセスチーズ、チーズフード、チーズ様食
品等のチーズ類のカット面にオイルやクリームを塗布し
てオイル層やクリーム層を設けることにより、加熱によ
るカット面と包材との付着を防止して剥離性を向上させ
たものである。そして、このような処理を施すことによ
り、通常の食品等の包装に包材として使用されているニ
トロセルロース樹脂、アルミニウム、ポリスチレン、塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等で
個包装しても、良好な剥離性を維持した食品包装体を得
ることができる。
【0018】なお、チーズ類をカットするに際して、本
発明では、大きさや形状について特に制限はなく、個包
装することができる大きさや形状であれば良い。
【0019】また、チーズ類のカット面に塗布するオイ
ルやクリームについても、食品用として使用することが
できるものであれば特に制限はなく、植物性のものであ
っても良いし、動物性のものであっても良い。なお、チ
ーズ類のカット面に塗布するオイルやクリームの量につ
いては、カット面全体を覆うことができる量であれば良
く、例えば、カマンベールチーズの場合、3〜5mg/cm2
の量でカット面全体に途切れることなくオイルやクリー
ムを塗布することができる。なお、オイルやクリームを
カット面全体に途切れることなく塗布する方法として
は、刷毛等でカット面全体にオイルやクリームを塗布す
る方法、あるいは、トレーに入れたオイルやクリームに
カット面を接触させて塗布する方法等が簡便で好まし
い。
【0020】次に、実施例を示し、本発明を詳しく説明
する。
【0021】
【実施例1】包材としてニトロセルロース樹脂を使用
し、カットしたカット面にサラダオイルを塗布して個包
装したカマンベールチーズを製造した。すなわち、通常
のカマンベールチーズの製造法に従って、カードメーキ
ングした後、発酵を開始した。次に、発酵開始して10日
目にカマンベールチーズを6等分にカットした後、直ち
にカット面にサラダオイルを塗布し、ニトロセルロース
樹脂で個包装した。そして、この個包装したカマンベー
ルチーズについて、さらに7日間発酵を継続した後、カ
ップに充填し、蓋材をシールして、 100℃で20分間レト
ルト加熱殺菌を行い、加熱殺菌タイプの個包装したカマ
ンベールチーズを製造した。
【0022】また、包材として、アルミニウム、ポリス
チレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体及びポリ塩化ビ
ニリデンを使用し、同様にして、加熱殺菌タイプの個包
装したカマンベールチーズを製造した。
【0023】
【実施例2】包材としてニトロセルロース樹脂を使用
し、カットしたカット面に脂肪率40%の生クリームを塗
布して個包装したカマンベールチーズを製造した。すな
わち、通常のカマンベールチーズの製造法に従って、カ
ードメーキングした後、発酵を開始した。次に、発酵開
始して10日目にカマンベールチーズを6等分にカットし
た後、直ちにカット面に生クリームを塗布し、ニトロセ
ルロース樹脂で個包装した。そして、この個包装したカ
マンベールチーズについて、さらに7日間発酵を継続し
た後、カップに充填し、蓋材をシールして、 100℃で20
分間レトルト加熱殺菌を行い、加熱殺菌タイプの個包装
したカマンベールチーズを製造した。
【0024】また、包材として、アルミニウム、ポリス
チレン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体及びポリ塩化ビ
ニリデンを使用し、同様にして、加熱殺菌タイプの個包
装したカマンベールチーズを製造した。
【0025】
【発明の効果】本発明のように、カットしたチーズ類、
特に、表面に白カビを生育させたナチュラルチーズ、プ
ロセスチーズ、チーズフード、チーズ様食品等の食品の
カット面にオイルやクリームを塗布することにより、通
常の食品等の包装に包材として使用されているニトロセ
ルロース樹脂、アルミニウム、ポリスチレン、塩化ビニ
ル酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデンを使用し
て、これらのカットしたチーズ類を個包装しても、加熱
によるカット面と包材との付着が生じず、カット面と包
材との剥離性が極めて良好な食品包装体を得ることがで
きる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の食品の包装に使用される包材によ
    って個包装した後加熱殺菌するチーズ類の食品包装体で
    あって、チーズ類のカット面にオイル又はクリームを塗
    布することによって加熱後の剥離性を高めチーズ漏れの
    なく良好な保形性を有する食品包装体。
  2. 【請求項2】 チーズ類が、表面に白カビを生育させた
    ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、チーズフード又は
    チーズ様食品である請求項1記載の食品包装体。
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