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JP3394066B2 - 放電加工用電極送り装置 - Google Patents
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JP3394066B2 - 放電加工用電極送り装置 - Google Patents

放電加工用電極送り装置

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JP3394066B2
JP3394066B2 JP09003793A JP9003793A JP3394066B2 JP 3394066 B2 JP3394066 B2 JP 3394066B2 JP 09003793 A JP09003793 A JP 09003793A JP 9003793 A JP9003793 A JP 9003793A JP 3394066 B2 JP3394066 B2 JP 3394066B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工用電極送り装
置に関するもので、特に、電極のみを送り出す機能を有
する電極送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放電加工機の電極送り装置と
しては、圧電素子の伸縮を利用して電極を移動させ、電
極をワークに近接させて放電加工するものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな放電加工機は、銅等の柔らかい材質または筒状の剛
性の低い電極をクランプすると、クランプ圧力により電
極が変形し、この変形により電極の送り戻しが不安定に
なり、放電加工の精度が低下する。さらに、圧電素子へ
の印加電圧を一定にし、圧電素子の振動周波数を変化さ
せた場合、高周波数では圧電素子の振幅が減少し、クラ
ンプ圧力が低下し、電極の送り戻しが不安定になるとい
う問題がある。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、圧電素子による電極のクランプ圧
力を所定の値に保持し、周波数全域での電極の安定した
送り戻しが可能な放電加工用電極送り装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載の放電加工用電極送り装置は、
ハウジングに収容され、電極の軸方向に平行に伸縮可能
に設けられる積層型の第1軸方向圧電素子と、前記第1
軸方向圧電素子の自由端に固定され、前記ハウジングに
対し電極の軸方向に移動可能なケースと、前記ケースに
収容され、電極の径方向に伸縮可能な積層型の第2径方
向圧電素子と、前記第2径方向圧電素子の自由端に当接
し、前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作
に応じて電極を圧着および離脱する第1電気絶縁体と、
前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応
じて前記第1電気絶縁体が電極を圧着および離脱する圧
力を測定し、電気信号に変換して出力する第1の圧力検
知手段と、この第1の圧力検知手段から出力される電気
信号を前記第2径方向圧電素子に印加される電圧にフィ
ードバックさせる第1の電圧フィードバック手段と、前
記ハウジングに収容され、電極の径方向に伸縮可能な積
層型の第3径方向圧電素子と、前記第3径方向圧電素子
の自由端に当接し、前記第3径方向圧電素子の伸長動作
および収縮動作に応じて電極を圧着および離脱する第2
電気絶縁体と、前記第3径方向圧電素子の伸長動作およ
び収縮動作に応じて前記第2電気絶縁体が電極を圧着お
よび離脱する圧力を測定し、電気信号に変換して出力す
る第2の圧力検知手段と、この第2の圧力検知手段から
出力される電気信号を前記第3径方向圧電素子に印加さ
れる電圧にフィードバックさせる第2の電圧フィードバ
ック手段と、前記電極を加工方向に送る工程において、
前記第1軸方向圧電素子が加工方向に伸長するとき、前
記第1電気絶縁体は前記電極を圧着し、前記第2電気絶
縁体は前記電極を離脱しており、前記第1軸方向圧電素
子が収縮するとき、前記第1電気絶縁体は前記電極を離
脱し、前記第2電気絶縁体は前記電極を圧着し、前記電
極を加工方向から戻す工程において、前記第1軸方向圧
電素子が加工方向に伸長するとき、前記第1電気絶縁体
は前記電極を離脱し、前記第2電気絶縁体は前記電極を
圧着しており、前記第1軸方向圧電素子が収縮すると
き、前記第1電気絶縁体は前記電極を圧着し、前記第2
電気絶縁体は前記電極を離脱するように各圧電素子に加
える電圧を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
る。本発明の請求項2記載の放電加工用電極送り装置
は、ハウジングに収容され、電極の軸方向に平行に伸縮
可能に設けられる積層型の第1軸方向圧電素子と、前記
第1軸方向圧電素子の自由端に固定され、前記ハウジン
グに対し電極の軸方向に移動可能なケースと、前記ケー
スに収容され、電極の径方向に伸縮可能な積層型の第2
径方向圧電素子と、前記第2径方向圧電素子の自由端に
当接し、前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮
動作に応じて電極を圧着および離脱する第1電気絶縁体
と、前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作
に応じて前記第1電気絶縁体が電極を圧着および離脱す
る圧力を測定し、電気信号に変換して出力する第1の圧
力検知手段と、この第1の圧力検知手段から出力される
電気信号を前記第2径方向圧電素子に印加される電圧に
フィードバックさせる第1の電圧フィードバック手段
と、前記ハウジングに収容され、電極の径方向に伸縮可
能な積層型の第3径方向圧電素子と、前記第3径方向圧
電素子の自由端に当接し、前記第3径方向圧電素子の伸
長動作および収縮動作に応じて電極を圧着および離脱す
る第2電気絶縁体と、 前記第3径方向圧電素子の伸長動
作および収縮動作に応じて前記第2電気絶縁体が電極を
圧着および離脱する圧力を測定し、電気信号に変換して
出力する第2の圧力検知手段と、この第2の圧力検知手
段から出力される電気信号を前記第3径方向圧電素子に
印加される電圧にフィードバックさせる第2の電圧フィ
ードバック手段と、前記電極を加工方向に送る工程にお
いて、前記第1軸方向圧電素子が加工方向と反対方向に
伸長するとき、前記第1電気絶縁体は前記電極を離脱
し、前記第2電気絶縁体は前記電極を圧着しており、前
記第1軸方向圧電素子が収縮するとき、前記第1電気絶
縁体は前記電極を圧着し、前記第2電気絶縁体は前記電
極を離脱し、前記電極を加工方向から戻す工程におい
て、前記第1軸方向圧電素子が加工方向と反対方向に伸
長するとき、前記第1電気絶縁体は前記電極を圧着し、
前記第2電気絶縁体は前記電極を離脱しており、前記第
1軸方向圧電素子が収縮するとき、前記第1電気絶縁体
は前記電極を離脱し、前記第2電気絶縁体は前記電極を
圧着するように各圧電素子に加える電圧を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の放電加工用電極送り装置によれば、電
極の径方向に伸縮可能な第2径方向圧電素子および第3
径方向圧電素子が電極をクランプする圧力を測定する圧
力検知手段を設け、第2径方向圧電素子および第3径方
向圧電素子に印加するパルス信号にこの圧力検知手段か
らの信号をフィードバックさせることにより、電極のク
ランプ圧力を所定の値に保持する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の放電加工用電極送り装置を穴あけ放電加
工機の電極送り装置に適用した第1実施例を図1〜図6
に示す。図2に示すように、電極送り装置1は、ハウジ
ング2の電極挿通用の穴3に電極4が挿通されている。
図2において穴3を中心として左右対称の構成であるか
ら、説明の都合上、まず、穴3の右側半分の構成につい
て説明する。
【0008】ハウジング2には、電極4の軸方向に平行
に円筒状の圧電素子取付け用穴5が形成され、この穴底
5aに第1軸方向圧電素子7の一端7aが固定され、内
周壁5bに第1軸方向圧電素子7が電極4の軸方向に摺
動可能に収容され、ケ−ス8に他端7bが固定されてい
る。第1軸方向圧電素子7は円板状の圧電素子が板厚方
向に積層されて形成される。
【0009】ケース8は、頂面8aおよび底面8bがハ
ウジング2に対し電極4の軸方向に摺動可能に収容され
る。図3に示すように、ケース8の円筒状の穴10に
は、穴底10aに圧力センサ50が固定されている。圧
力センサ50は圧電素子を積層したもので、圧電素子の
圧電効果を利用して圧力を検出し、圧力変化に応じた電
気信号を出力する。圧力センサ50の上には電気絶縁板
51が固定され、その上に第2径方向圧電素子12の一
端12aが固定されている。第2径方向圧電素子12の
他端12bは電気絶縁体14に固定されている。
【0010】ケース8に収容される一対の電気絶縁体1
4、15および給電電極43は、電極4を挟んで上下に
設けられている。給電電極43は上側の電気絶縁体15
の底面の凹部に嵌合されている。下側の電気絶縁体14
の底面14aは第2径方向圧電素子12の他端12bに
固定される。上側の電気絶縁体15の頂面15aはケー
ス8に固定される。電気絶縁体14の頂面ならびに給電
電極43の底面には、電極4を挟み込み可能に円弧状の
凹部14bおよび凹部43bが形成される。
【0011】図2に示すように、ハウジング2の端面2
aに固定されるハウジング18は、電極4の径方向に円
筒状の穴21が形成される。図4に示すように、円筒状
の穴21には、穴底21aに圧力センサ52が固定され
ている。圧力センサ52は圧電素子を積層したもので、
圧電素子の圧電効果を利用して圧力を検出し、圧力変化
に応じた電気信号を出力する。圧力センサ52の上には
電気絶縁体53が固定され、その上に第3径方向圧電素
子20の一端20aが固定されている。第3径方向圧電
素子20の他端20bは電気絶縁体22に固定されてい
る。
【0012】電気絶縁体22および給電電極44は、前
述した電気絶縁体14および給電電極43と同様の構成
で、その頂面および底面にそれぞれ電極4を掴み込み可
能な円弧状の凹部22bおよび凹部44bを有してい
る。また、図2に示すように、ハウジング18の端面に
は、電極4を挿通可能な案内孔25aをもつ電極ガイド
25が固定されている。
【0013】第2径方向圧電素子12および第3径方向
圧電素子20は、それぞれ積層状のもので、通電時積層
方向に伸長し、電気絶縁体14、電気絶縁体22がそれ
ぞれ上昇し、給電電極43、給電電極44とでそれぞれ
電極4を挟み込む。電気絶縁体14、電気絶縁体22
は、電極4が挿嵌される溝部が形成され、この溝部は、
両端が口拡されて、電極4の挿入が容易となるようにな
っている。
【0014】図2の右側半分に示す圧電素子群の伸縮動
作により電極4がクランプされる圧力を制御する図1に
示すシステムは、クランプ電圧生成回路101、クラン
プ圧力検知回路102、クランプ電圧フィードバック回
路103で構成される。クランプ電圧生成回路101
は、パルス信号を発生するパルス信号発生回路61、パ
ルス信号発生回路61に後続しこのパルス信号の位相を
変換する位相変換回路62、位相変換回路62に後続し
位相変換されたパルス信号の電圧を増幅する増幅回路6
3、64および65で構成される。増幅回路63、64
および65で増幅されたパルス信号は、それぞれ第1軸
方向圧電素子7、第2径方向圧電素子12および第3径
方向圧電素子20に印加される。
【0015】クランプ圧力検知回路102は、圧力を電
気信号に変換する圧力センサ50および52で構成され
る。クランプ電圧フィードバック回路103は、圧力セ
ンサ50および52に後続する増幅回路71および8
1、増幅回路71および81に後続するローパスフィル
タ72および82、基準電圧発生回路73および83で
構成される。
【0016】以上図2における穴3の右側半分の電極送
り装置の構成について説明したが、左側半分の構成につ
いては右側半分の構成と同様であるので実質的に同一構
成部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、左
側半分の圧電素子群により電極4がクランプされる圧力
を制御するシステムは右側半分のシステムと同一構成な
ので図示しない。なお、左半分の構成に示す第1軸方向
圧電素子27、第2径方向圧電素子32、第3径方向圧
電素子40および給電電極41、42は、それぞれ第1
軸方向圧電素子7、第2径方向圧電素子12、第3径方
向圧電素子20および給電電極44、43に対応してい
る。
【0017】前記第1実施例において、第1軸方向圧電
素子7、27、第2径方向圧電素子12、32および第
3径方向圧電素子20、40を右側と左側とで一対ずつ
合計2セットの圧電素子群を設けたのは、右側の第1セ
ットの圧電素子群で送り動作を行い、左側の第2セット
の圧電素子群で戻し動作を行い、送り機能と戻し機能と
を分担するためである。これは、電極の送り時および戻
し時に電極4に引張力のみを作用することにより電極4
のたるみを防止し定量送りを的確に行うためである。ま
た第1セットおよび第2セットがそれぞれ一方向のみ、
つまり互いに相反する方向の一方向のみに送り機能ある
いは戻し機能のみを有することで、圧電素子の通電時に
電極定量送りの精度が向上する。
【0018】前記第1実施例では、2セットの圧電素子
群を設けたが、本発明としては1セットの圧電素子群に
よっても前述した目的を達成できることはもちろんであ
る。次に、前記第1実施例による放電加工動作を説明す
る。図5に示すように、電極送り装置1の初期状態で
は、第1軸方向圧電素子7、27、第2径方向圧電素子
12、32および第3径方向圧電素子20、40がすべ
てオフ状態にある。次いで、第2径方向圧電素子12を
オンし、図2に示す電気絶縁体14、給電電極43を図
5に示す(a)で閉じる。次いで、第1軸方向圧電素子
7を図5に示す(b)でオンする。すると、第1軸方向
圧電素子7の伸長により図2に示すケース8が図2で右
方向に移動し、電気絶縁体14、給電電極43とともに
電極4が送り方向(右方向)に移動する。次いで、第3
径方向圧電素子20を図5に示す(c)でオンし、第2
径方向圧電素子12を図5に示す(d)でオフにする。
次に第1軸方向圧電素子7を図5に示す(e)でオフに
する。すると、電極4がその位置に保持された状態で、
電気絶縁体14、給電電極43が開かれた状態になり第
1軸方向圧電素子7の収縮によりケース8が図2に示す
初期状態に戻る。前記図5に示す(a)から(e)まで
の一連の動作を繰り返すことで電極4を必要量だけ送り
出す。
【0019】電極4の送り量の微調整は、初期状態から
第2径方向圧電素子12をオンし、次いで第1軸方向圧
電素子7へのアナログ電圧のオンによりこの電圧調整に
よって第1軸方向圧電素子7の伸長量を微調整し、これ
にともない電極4の送り量を最終的に微調整する。ま
た、電極4と図示しないワーク間で放電させ、放電加工
による穴あけを行わせるための電極4への放電電圧印加
は、第2径方向圧電素子12または、第3径方向圧電素
子20のオン時に行われる。図示しない元電源にて発生
する供給電圧は、図示しないスイッチング回路により、
給電電極43、44を経て電極4に印加される。またス
イッチング回路から給電電極43、44への電圧印加オ
ン、オフは、図5に示すように、給電電極43または給
電電極44が電極4に確実に接触しているときに行わ
れ、給電電極43または給電電極44と電極4の間の放
電等の原因となる電気導通不良を抑制している。
【0020】図2に示すように、穴あけ加工終了後、第
2セットの第1軸方向圧電素子27、第2径方向圧電素
子32および第3径方向圧電素子40の伸縮動作によっ
て電極4の戻し動作を行う。電極4の戻し時、前述した
図2に示す右側半分の第1セットの第1軸方向圧電素子
7、第2径方向圧電素子12および第3径方向圧電素子
20はオフにする。図2に示す左側半分の第2セットに
よる戻し動作は、図5に示すような初期状態から(e)
までの一連の動作を図2に示す第2セットの圧電素子2
7、32および40で繰り返すことにより必要戻し量だ
けこれら一連の動作を繰り返す。これにより、ワークへ
の一穴加工を終了する。
【0021】次に、電極4のクランプ圧力を電気信号に
し、この電気信号を第2径方向圧電素子12、32およ
び第3径向圧電素子20、40に印加されるパルス信号
にフィードバックさせる動作について、以下に説明す
る。図2に示すように、電極送り装置1は穴3を中心と
して左右対称の構成であり、電極4を送り戻しする方向
以外の動作は左右で同じである。さらに、右側半分の第
2径方向圧電素子12と第3径方向圧電素子20とによ
る電極4のクランプ動作は、クランプするタイミングが
異なるだけなので、説明の都合上、まず、穴3の右側半
分の第2径方向圧電素子12へのフィードバック動作に
ついて説明する。
【0022】図1に示すパルス信号発生回路61で生成
されたパルス信号は、位相変換回路62に供給される。
位相変換回路62では、図5に示す第1軸方向圧電素子
7、第2径方向圧電素子12および第3径方向圧電素子
20に印加する位相の異なるパルス信号にパルス信号発
生回路61で生成されたパルス信号を変換する。位相の
異なる各パルス信号は、図1に示す増幅回路63、64
および65に供給され、第1軸方向圧電素子7、第2径
方向圧電素子12および第3径方向圧電素子20の伸縮
動作に必要な電圧に増幅されて、第1軸方向圧電素子
7、第2径方向圧電素子12および第3径方向圧電素子
20に印加される。
【0023】第2径方向圧電素子12は、図6に示すパ
ルス信号201により伸縮を繰り返す。図1に示す第2
径方向圧電素子12は、図6に示すパルス信号201の
周波数により伸縮速度が決定され、パルス信号201の
電圧により図1に示す電極4をクランプする圧力の強さ
が決定される。次に、第2径方向圧電素子12の伸縮に
応じて電極4がクランプされる圧力が圧力センサ50で
検知され、図6に示すように、電気信号の圧力センサ出
力信号202として出力される。この圧力センサ出力信
号202は、図1に示す増幅器71で所定の電圧に増幅
され、ローパスフィルタ72で平均化され、図6に示す
平均圧力信号203として出力される。この平均圧力信
号203と図1に示す基準電圧発生回路73から供給さ
れる電極4の所定のクランプ圧力を示す基準電圧値との
差分がとられ、この差分電圧が位相変換回路62から増
幅回路65に供給されるパルス信号にフィードバックさ
れる。増幅回路65では、電極4を所定の圧力でクラン
プできるように、第2径方向圧電素子12に印加するパ
ルス信号の電圧を差分電圧に応じて制御する。
【0024】これにより、基準電圧発生回路73で設定
された基準電圧値に対応する電極4の所定のクランプ圧
力を保持できるとともに基準電圧発生回路73で基準電
圧値を変更することにより、所望の圧力で電極4をクラ
ンンプできる。第3径方向圧電素子20へのフィードバ
ック動作は、第2径方向圧電素子12と位相の異なるパ
ルス信号が印加される以外は、第2径方向圧電素子12
へのフィードバック動作と同じである。第3径方向圧電
素子20、圧力センサ52、増幅回路81、ローパスフ
ィルタ82および基準電圧回路83の動作は、それぞれ
第2径方向圧電素子12、圧力センサ50、増幅回路7
1、ローパスフィルタ72および基準電圧回路73の動
作に対応している。また、穴3の右側半分のフィードバ
ック動作について説明したが、左側半分のフィードバッ
ク動作は、右側半分のフィードバック動作と同じであ
る。
【0025】前記第1実施例によれば、3個の圧電素子
7、12、20のオンオフの組み合わせ動作によって圧
電素子7の伸長量だけ図2で右方向に送り可能である。
これを繰り返すことにより必要量送り出すことができ
る。通電加工時、圧電素子7の印加電圧をアナログ制御
することにより、電極4の位置調整の精度を高められ
る。
【0026】電極の着脱時、圧電素子の径方向の伸縮で
なく軸方向の伸縮により電極4を圧着または離脱するた
め、軸方向に大きな伸び量または縮み量を確保できるの
で小径の電極を的確に掴み離しできる。しかも、積層さ
れた圧電素子の軸方向の伸縮動作によって電極を圧着ま
たは離脱するので、小径の電極を的確に掴み離しでき
る。
【0027】電極の送り時、積層された圧電素子の軸方
向に大きな伸び量または縮み量を確保できるので、電極
の送りを的確にできる。送り動作の繰り返しにより電極
の送り量を適宜調整できる。また、送り時と戻し時とで
別個の圧電素子群7、12、20および27、32、4
0によって送り時および戻り時の個別制御が可能とな
り、送り量ならびに戻し量の精密制御が可能である。ま
た、軸方向の圧電素子のアナログ制御時、2つの径方向
圧電素子による電極の掴み替えが不要となるため無駄時
間を減少でき電極の応答性を向上させる。
【0028】さらに、本装置を用いた場合の電極送り駆
動方式として、駆動周波数を一般の制御領域以外であ
る、系の折れ点周波数(遮断周波数)を超えた高次共振
周波数に合致させた領域で電極の送りを制御することが
可能である。そのため第1軸方向圧電素子の共振周波数
を利用した場合の電極送りでは、電極1ステップ当たり
の変位量が大きくなり、また電極に高周波の振動を付与
することも可能となる。共振周波数においては、一般に
制御信号に対して位相遅れが起こるために制御が不可能
とされてきた。しかし、本装置の場合、共振周波数にお
いて2次系の遅れ(−90°)にさらに圧電素子の応答
遅れ(−90°)が加わるため、系の遅れは全体として
−180°遅れることとなる。従って、電極とワーク間
のギャップ電圧の変動に対する制御信号の位相を−18
0°反転させることにより、従来と同様な制御を可能と
する。
【0029】さらには、電極4が線状のものであるので
電極摩耗しても連続的に電極が補給送りされるので、電
極消耗時の交換作業の頻度が低減でき、電極の頻繁な交
換作業が不要となり、保守点検作業が容易になるという
効果がある。次に、本発明の放電加工用電極送り装置の
第2実施例を図7に示す。第2実施例では、ローパスフ
ィルタ72、82から出力される出力信号を演算回路7
4、84に供給し、演算回路74、84に記憶されたプ
ログラムに設定された基準電圧値との差分がとられ、そ
の差分電圧が増幅回路75、85を経て増幅回路65、
64に供給されるパルス信号にフィードバックされる。
これにより、演算回路74、84で設定された基準電圧
値に対応する電極4のクランプ圧力を保持できる。基準
電圧値は、演算回路74、84内のプログラムで変更可
能である。
【0030】これ以外の構成および動作は第1実施例と
同じであるので説明を省略する。前述の第1実施例およ
び第2実施例では2セットの圧電素子群による例を示し
たが、1セットの圧電素子群のみによっても本発明が成
立することはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放電加工
用電極送り装置によれば、圧電素子が伸縮動作により電
極をクランプする圧力を測定する圧力検知手段を設け、
この圧力検知手段からの圧力信号を圧電素子に印加する
パルス信号にフィードバックさせることにより、周波数
全域で、電極を所定の圧力でクランプすることを保持で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による放電加工用電極送り
装置の制御システムを示す模式的構成図である。
【図2】本発明の放電加工用電極送り装置を穴あけ放電
加工機の電極送り装置に適用した第1実施例を示す断面
図である。
【図3】図2のIII 方向矢視図である。
【図4】図2のIV方向矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例による電極送り動作ならび
に各圧電素子のオンオフ状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施例による径方向圧電素子に入
力されるパルス信号に対して圧力センサから出力される
出力信号とその出力信号の平均値を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施例による放電加工用電極送り
装置を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 4 電極 7 第1軸方向圧電素子 8 ケース 12 第2径方向圧電素子 14、15 電気絶縁体(第1電気絶縁体) 18 ハウジング 20 第3径方向圧電素子 22、23 電気絶縁体(第2電気絶縁体) 27 第1軸方向圧電素子 32 第2径方向圧電素子 40 第3径方向圧電素子 42、43 給電電極(第1給電電極) 41、44 給電電極(第2給電電極) 50 圧力センサ(第1の圧力検知手段) 52 圧力センサ(第2の圧力検知手段) 71 増幅器(第1の電圧フィードバック手
段) 72 ローパスフィルタ(第1の電圧フィード
バック手段) 73 基準電圧発生回路(第1の電圧フィード
バック手段) 81 増幅器(第2の電圧フィードバック手
段) 82 ローパスフィルタ(第2の電圧フィード
バック手段) 83 基準電圧発生回路(第2の電圧フィード
バック手段)
フロントページの続き (72)発明者 毛利 尚武 愛知県名古屋市天白区久方2−12−1 豊田工業大学内 (56)参考文献 特開 平3−187144(JP,A) 特開 平1−225380(JP,A) 特開 平2−297003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23H 7/10 B23H 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに収容され、電極の軸方向に
    平行に伸縮可能に設けられる積層型の第1軸方向圧電素
    子と、 前記第1軸方向圧電素子の自由端に固定され、前記ハウ
    ジングに対し電極の軸方向に移動可能なケースと、 前記ケースに収容され、電極の径方向に伸縮可能な積層
    型の第2径方向圧電素子と、 前記第2径方向圧電素子の自由端に当接し、前記第2径
    方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応じて電極を
    圧着および離脱する第1電気絶縁体と、 前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応
    じて前記第1電気絶縁体が電極を圧着および離脱する圧
    力を測定し、電気信号に変換して出力する第1の圧力検
    知手段と、 この第1の圧力検知手段から出力される電気信号を前記
    第2径方向圧電素子に印加される電圧にフィードバック
    させる第1の電圧フィードバック手段と、 前記ハウジングに収容され、電極の径方向に伸縮可能な
    積層型の第3径方向圧電素子と、 前記第3径方向圧電素子の自由端に当接し、前記第3径
    方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応じて電極を
    圧着および離脱する第2電気絶縁体と、 前記第3径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応
    じて前記第2電気絶縁体が電極を圧着および離脱する圧
    力を測定し、電気信号に変換して出力する第2の圧力検
    知手段と、 この第2の圧力検知手段から出力される電気信号を前記
    第3径方向圧電素子に印加される電圧にフィードバック
    させる第2の電圧フィードバック手段と、前記電極を加工方向に送る工程において、前記第1軸方
    向圧電素子が加工方向に伸長するとき、前記第1電気絶
    縁体は前記電極を圧着し、前記第2電気絶縁体は前記電
    極を離脱しており、前記第1軸方向圧電素子が収縮する
    とき、前記第1電気絶縁体は前記電極を離脱し、前記第
    2電気絶縁体は前記電極を圧着し、前記電極を加工方向
    から戻す工程において、前記第1軸方向圧電素子が加工
    方向に伸長するとき、前記第1電気絶縁体は前記電極を
    離脱し、前記第2電気絶縁体は前 記電極を圧着してお
    り、前記第1軸方向圧電素子が収縮するとき、前記第1
    電気絶縁体は前記電極を圧着し、前記第2電気絶縁体は
    前記電極を離脱するように各圧電素子に電圧を印加する
    印加手段と を備えたことを特徴とする放電加工用電極送
    り装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングに収容され、電極の軸方向に
    平行に伸縮可能に設けられる積層型の第1軸方向圧電素
    子と、 前記第1軸方向圧電素子の自由端に固定され、前記ハウ
    ジングに対し電極の軸方向に移動可能なケースと、 前記ケースに収容され、電極の径方向に伸縮可能な積層
    型の第2径方向圧 電素子と、前記第2径方向圧電素子の自由端に当接し、前記第2径
    方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応じて電極を
    圧着および離脱する第1電気絶縁体と、 前記第2径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応
    じて前記第1電気絶縁体が電極を圧着および離脱する圧
    力を測定し、電気信号に変換して出力する第1の圧力検
    知手段と、 この第1の圧力検知手段から出力される電気信号を前記
    第2径方向圧電素子に印加される電圧にフィードバック
    させる第1の電圧フィードバック手段と、 前記ハウジングに収容され、電極の径方向に伸縮可能な
    積層型の第3径方向圧電素子と、 前記第3径方向圧電素子の自由端に当接し、前記第3径
    方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応じて電極を
    圧着および離脱する第2電気絶縁体と、 前記第3径方向圧電素子の伸長動作および収縮動作に応
    じて前記第2電気絶縁体が電極を圧着および離脱する圧
    力を測定し、電気信号に変換して出力する第2の圧力検
    知手段と、 この第2の圧力検知手段から出力される電気信号を前記
    第3径方向圧電素子に印加される電圧にフィードバック
    させる第2の電圧フィードバック手段と、 前記電極を加工方向に送る工程において、前記第1軸方
    向圧電素子が加工方向と反対方向に伸長するとき、前記
    第1電気絶縁体は前記電極を離脱し、前記第2電気絶縁
    体は前記電極を圧着しており、前記第1軸方向圧電素子
    が収縮するとき 、前記第1電気絶縁体は前記電極を圧着
    し、前記第2電気絶縁体は前記電極を離脱し、前記電極
    を加工方向から戻す工程において、前記第1軸方向圧電
    素子が加工方向と反対方向に伸長するとき、前記第1電
    気絶縁体は前記電極を圧着し、前記第2電気絶縁体は前
    記電極を離脱しており、前記第1軸方向圧電素子が収縮
    するとき、前記第1電気絶縁体は前記電極を離脱し、前
    記第2電気絶縁体は前記電極を圧着するように各圧電素
    子に電圧を印加する印加手段とを備えたことを特徴とす
    る放電加工用電極送り装置。
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