JP3396466B2 - ネオジム磁石を利用した磁力吸着器 - Google Patents
ネオジム磁石を利用した磁力吸着器Info
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Description
磁石を利用した磁力吸着器に関するものであって、より
詳細には、ネオジム磁石の酸化を防止してその性能と耐
久性を向上させるものである。
り換え、即ち、吸着力をオン・オフさせる操作によっ
て、主に産業現場において鉄からなる機械部品等を持ち
上げたり移動したりするときに利用される機器である。
部材(磁極部材)が一定の間隔で配置され、隣接する磁
性部材の間にスペーサが配置され、両側部には側板で、
上部は掛止環を持った蓋板で覆われている。
が介在された状態で全体が一つの平板状部材を構成し、
隣接する平板状部材の間には、分割された状態で取着さ
れた永久磁石を備える回転子ユニットが設置され、レバ
ー操作によって該回転子ユニットを回転させることによ
り前記永久磁石の磁極方向を切り換えることができるよ
うにされている。
され、該軸孔及び平板状部材に回転軸が挿通される。回
転子ユニットは、前記回転軸に共に回転可能な状態に結
合され、該回転軸の一端部には、回転操作のためのレバ
ーが結合されている。そして、このレバーの位置に応じ
て吸着力をオン・オフさせることになるため、特に持ち
上げるようとする対象物を吸着させた状態で、吸着力の
喪失方向に回転子ユニットが回転されることを防止する
ためのレバーロック手段が具備されている。
ニット内に分割された状態で配置された永久磁石の磁極
の方向が切り換えられることによって、磁力線の極性が
変換される。このとき、非磁性部材によって2つに分割
された磁性部材上に、前記回転子ユニットに取着された
永久磁石の互いに異なる極性が位置する場合には、磁力
吸着力が喪失される。また、再び回転子ユニットの方向
が切り換えられて、前記磁性部材上に、前記回転子ユニ
ットに取着された永久磁石の互いに同一の極性が位置す
る場合には、磁力線が外部に作用し、磁性部材の下方に
位置された対象物を強い磁力で吸着させることができ
る。この結果、鉄板等の対象物体を吸着して移動させる
ことができるのは公知の通りである。
にフェライト磁石が利用されている。このフェライト磁
石は、磁束密度が2000ガウス未満である。
を高めるためには、相対的にフェライト磁石の容積を大
きくしなければならなかった。このように磁石の容積を
大きくすると、相対的に磁力吸着器の胴体の容積も大き
くしなければならず、使用上不便なばかりでなく、製作
コストの上昇の要因となる問題点がある。
密度が10,000〜13,000ガウスの範囲を有す
るネオジム磁石を利用して、磁力吸着器の性能を向上さ
せることが考えられる。しかし、ネオジム磁石は非常に
酸化されやすいので、大気に接すると大気中の酸素によ
って容易に腐食され、磁力性能が急激に低下するとの理
由により、これを利用していないのが実情である。
表面酸化防止被膜を形成させることが考えられる。しか
し、磁力吸着器の回転子ユニットに取着されたネオジム
磁石は磁性部材に摺接した状態で随時に回転されるた
め、前記酸化防止被膜が被覆された状態で磁力吸着器の
回転子ユニットに使用すると、前記回転時に発生する摩
擦により前記酸化防止被膜が剥離しやすくなるという不
具合がある。従って、前記酸化防止被膜で被覆されたネ
オジム磁石を利用することは不可能であった。
子ユニットに取着される永久磁石を保磁力が優れたネオ
ジム磁石で構成すると共に、該ネオジム磁石の酸化を未
然に防止することができるようにした磁力吸着器を提供
することにある。
のための回転子ユニットの方向切換操作がより円滑にな
るようにして、製品の商品性及び信頼性を向上させるこ
とができる磁力吸着器を提供することにある。
めに、本発明の磁力吸着器の第1の態様は、中央に配設
された非磁性部材とその両側に配設された磁性部材とか
らなり互いに対向させて配置された1対の平板状部材
と、両平板状部材の間に回転自在に軸支された円筒形の
回転子ユニットと、該回転子ユニットに異なる磁極を対
向させると共に両平板状部材に対向させて取着された少
なくとも1対のネオジム磁石と、該回転子ユニットを回
転させることにより、磁性部材に対するネオジム磁石の
磁力線の方向を切り換える磁力吸着器であって、該ネオ
ジム磁石の周囲に設けられ該ネオジム磁石と大気中の酸
素との接触を妨げる密閉空間部と、該密閉空間部を真空
に維持して酸化防止状態とする酸化防止手段または、該
密閉空間部に充填された油状の酸化防止物質により、該
密閉空間部を酸化防止状態とする酸化防止手段を備える
ことを特徴とする
れば、ネオジム磁石の周囲に密閉空間部を設け該密封空
間部を酸化防止できる状態とするので、該ネオジム磁石
と大気中の酸素との接触を遮断し、該ネオジム磁石の酸
化を防止することができる。
に、前記酸化防止手段は、該密閉空間部を真空に維持す
るものでもよく、該密閉空間部に油状の酸化防止物質を
充填するものであってもよい。
の間に配置され前記回転子ユニットの下方及び側方を取
り囲み上方に開口部を有するスペーサと、該スペーサの
開口部を閉塞するキャップ部材とにより有利に構成する
ことができる。
化防止手段と共に、ネオジム磁石の前記平板状部材に対
向する面に酸化防止物質を塗布する塗布手段を備えるこ
とにより、ネオジム磁石の酸化を防止するためにさらに
優れた効果を得ることができる。
は、前記平板状部材のネオジム磁石に対向する位置に形
成された穴部と、該穴部に充填された油状の酸化防止物
質とからなり、前記回転子ユニットが回転するときに、
該回転子ユニットに取着されたネオジム磁石の該平板状
部材に対向する面に該酸化防止物質を塗布する第1の塗
布手段を備える。または、前記回転子ユニットに収容さ
れたネオジム磁石の表面に沿って形成された溝部と、該
溝部に充填された油状の酸化防止物質とからなり、前記
回転子ユニットが回転するときに、回転に伴って該溝部
から該酸化防止物質を流出せしめ、該回転子ユニットに
取着されたネオジム磁石の前記平板状部材に対向する面
に該酸化防止物質を塗布する第2の塗布手段を備えてい
てもよい。
は、所定の間隔を存して対向配置された1対の磁性部材
と、両磁性部材の対向面に長さ方向に沿って設けられた
断面視半円形の凹部と、平板状非磁性部材と該平板状非
磁性部材を挟んで異なる磁極を対向させて取着された断
面視半円形の1対のネオジム磁石とを備え、該凹部に収
容されて両磁性部材の間で回転自在に配置された円筒形
の回転子ユニットと、該回転子ユニットを回転させるこ
とにより、磁性部材に対するネオジム磁石の磁力線の方
向を切り換える磁力吸着器であって、該ネオジム磁石の
周囲に形成された密閉空間部と、該密閉空間部を真空に
維持して酸化防止状態とする酸化防止手段または、該密
閉空間部に充填された油状の酸化防止物質により、該密
閉空間部を酸化防止状態とする酸化防止手段を備えるこ
とを特徴とする。
れば、前記第1の態様と同様に、ネオジム磁石の周囲に
密閉空間部を設け、該密封空間部を酸化防止できる状態
とするので、該ネオジム磁石と大気中の酸素との接触を
遮断し、該ネオジム磁石の酸化を防止することができ
る。
に、前記酸化防止手段は、前記ネオジム磁石と前記磁性
部材との間に形成された間隙を含む該密閉空間部を真空
に維持するものでもよく、前記ネオジム磁石と前記磁性
部材との間に形成された間隙を含む該密閉空間部に油状
の酸化防止物質を充填するものであってもよい。
性部材と、両磁性部材の間に配置され前記回転子ユニッ
トの下方を閉塞するスペーサと、前記回転子ユニットの
上方の両磁性部材の間隙を閉塞するキャップ部材とを備
えることにより、有利に構成することができる。
記キャップ部材は、前記密閉空間部に油状の酸化防止物
質を注入する注入孔を備え、該注入孔は該密閉空間部に
該酸化防止物質を注入自在とするチェック弁を備えるこ
とにより、該密閉空間部に対して該酸化防止物質を容易
に注入して充填することができる。
て、前記油状の酸化防止物質は、前記ネオジム磁石の酸
化を防止すると共に、前記回転子ユニットの回転作動を
円滑にするために、潤滑油または膠質油のいずれか1種
を含むことが好ましい。
ば、ネオジム磁石の酸化を未然に防止することができ、
非常に優れた製品耐久性と性能とが得られ、製品の操作
性、信頼性及び商品性を向上することができる。
態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本
発明の磁力吸着器の第1の実施形態の構成を分解して示
した斜視図である。図2は、図1に示す磁力吸着器の縦
断面図であって、隣接する平板状部材の間にそれぞれ回
転子ユニットが設置され、レバーの操作によって回転軸
と回転子ユニット及びネオジム磁石とが回転可能に設置
される構造を示している。図3(a)は、図2に示す磁
力吸着器を横方向から見た断面図、図3(b)は第2の
実施形態の磁力吸着器の図3(a)と同方向から見た断
面図であって、回転子ユニットの周囲に形成された密閉
空間部にネオジム磁石の酸化防止手段としての酸化防止
物質が充填された状態を示している。図4は、本発明の
磁力吸着器の第3の実施形態において隣接する平板状部
材の間に配設されるスペーサと回転子ユニットとの設置
構造を分解斜視図で示している。図5は、図4の実施形
態の変形において、スペーサの上方の開口部にキャップ
部材を設置し、このキャップ部材に外部から酸化防止手
段としての油状の酸化防止物質が供給可能に設置された
状態を示している。図6は、図5に示す磁力吸着器の組
立状態の縦断面図である。図7は、本発明の磁力吸着器
の第4の実施形態を示した縦断面図であって、回転子ユ
ニットの周方向は勿論、その前後両側に酸化防止物質が
充填されていて、回転子ユニットを回転作動させる毎
に、該酸化防止物質がネオジム磁石の平板状部材との接
触面に塗布され、回転子ユニット内に収容されたネオジ
ム磁石の表面酸化防止効果を一層増大させることができ
る磁力吸着器の構成を示している。図8(a)乃至図8
(c)は、回転子ユニット内に収容されたネオジム磁石
の表面に沿って塗布手段が形成された実施形態を斜視図
で示している。図9は、回転子ユニットに収容されたネ
オジム磁石をその表面に沿って面取りを施した部分に塗
布手段が形成された実施形態を示す要部拡大断面図であ
る。図10は、ネオジム磁石を収容している回転子ユニ
ットをネオジム磁石の表面に沿って面取りを施し、その
部分に塗布手段が形成された実施形態を示す要部拡大断
面図である。図11は、本発明の磁力吸着器の第5の実
施形態であって、平板状の非磁性部材を挟んで取着され
た1対のネオジム磁石が一つの棒状の回転子ユニットを
形成し、その周囲に酸化防止手段が形成された構造を示
している。図12は、図11に示す回転子ユニットの斜
視図である。図13は、図12のA部拡大断面図であ
る。 本発明において、磁性部材10は、図1に示すよ
うに、N・S極が互いに対向した状態で配置される永久
磁石40を回転させて、磁性部材10に対する磁力線の
作用方向を切り換えることに応じ、吸着力を得たり、ま
たは喪失したりする吸着板として機能するものである。
この結果、本発明の磁力吸着器は、主に底面に位置され
た鉄成分を持つ対象物を吸着して、所定の位置に持ち上
げたり移動したりする。
ために、その中央に溶接によって取り付けられた非磁性
部材11を介在した状態で、全体の形状が一定の厚さを
有する平板状部材10aに形成され、該平板状部材10
aは吸着能力の態様に応じてその設置個数を異ならせて
一定の間隔で配置される。
には、その間隔を維持するためのスペーサ20が配設さ
れ、このスペーサ20は前記間隔の維持と共に、隣接す
る平板状部材10aの間の下部の間隙を閉塞する機能を
有する。
スペーサ20の上部には、蓋板30が設置されると共
に、側面には側板80が配設されて、その内部が密閉さ
れる。蓋板30は、上面に掛止環31を備えると共に、
主に複数のボルト32によって平板状部材10aに強固
に固定され、掛止環31がホイストのフックに掛合され
た状態で持ち上げられ、或いは移動されることができる
ようにする。
には、N・S極が互いに対向するようにして1対のネオ
ジム磁石40が軸支される。このネオジム磁石40は、
回転子ユニット50によって分割され、該回転子ユニッ
ト50と共に回転可能な状態に取り付けられる。また、
回転子ユニット50の両側には、1対の固定磁石13が
配設される。
0を使用者が操作して、この回転子ユニット50及びこ
れに取り付けられるネオジム磁石40を回転させると、
ネオジム磁石40の磁性部材10に対する磁極方向が切
り換えられる。これによって、非磁性部材11によって
その両側に分割された磁性部材10の吸着力がオン・オ
フされることになり、吸着力がオンになる位置で被対象
物を吸着し、ホイスト等の器具を利用して持ち上げる
か、所定の位置へ移動させることができる。
周囲に、大気中の酸素とネオジム磁石40との接触を遮
断するための酸化防止手段70が具備されることが最も
重要である。
0ガウス以上の高磁束密度を持ったネオジム磁石40を
利用するものであるが、このネオジム磁石40は、優れ
た性能を備えるものの、大気中の酸素に接した場合、腐
食及び急激な酸化進行によってその性能と耐久性が低下
してしまうので、これを防止するために酸化防止手段7
0を備えるものである。
ニット50及びネオジム磁石40の周囲に密閉空間部S
を設けて大気から遮断し、密閉空間部S内を真空雰囲気
を維持する方法と、密閉空間部S内に潤滑性が良く、大
気中の酸素を遮断することができるグリース等の膠質油
等のような油状の酸化防止物質を設置する方法とがある
が、回転子ユニット50及びネオジム磁石40の操作時
に円滑な作動のための潤滑性と製作性及びコスト等を勘
案すると、グリースのような膠質油を使用することが最
も好ましい。
ス以上の高磁束密度を持ったネオジム磁石40の周囲に
膠質油等によって油層が形成されることによって、外部
の空気との接触を未然に遮断することができるので、ネ
オジム磁石40の酸化が未然に防止されて常に高い吸着
磁力を発生させることができる。また、ネオジム磁石4
0を使用することにより、磁力吸着器の性能が向上さ
れ、全体の容積と重さを最小化することができる。
には、図4及び図5に示すように、円筒状の回転子ユニ
ット50の下方及び側方を取り囲み、回転子ユニット5
0の上方のみが開口部を備えるスペーサ20を採用する
ことが有利である。前記構成により、回転子ユニット5
0の周囲に密閉空間部Sを形成し、該密閉空間部Sに膠
質油のような酸化防止物質71を充填して保管すること
ができる。
ように、スペーサ20の上方の開口部にキャップ部材2
1をボルト等を利用して取着し、該開口部が覆われるよ
うにして、回転子ユニット50の周囲を取り囲む密閉空
間部Sを形成することができる。このキャップ部材21
には注入孔22が形成されているが、注入孔22は、入
口をバネ23によって付勢されたボール24により下方
から閉塞して、バネ23の付勢力以上の圧力で該注入孔
22に膠質油等を投入することにより密閉空間部Sに膠
質油等を注入自在のチェック弁を備えている。このよう
にすることにより、回転子ユニット50及びネオジム磁
石40の周囲の密閉空間部Sに膠質油等の酸化防止物質
71を容易に注入して、随時に充填することができる。
尚、前記スペーサ20は、複数のピン25がピン孔1
5、26に挿入されることによって平板状部材10aと
互いに結合される。
露出されたレバー60の操作によってこれに取り付けら
れたネオジム磁石40の位置が切り換えられ、磁性部材
10に対する磁極方向を切り換えるように機能するもの
で、図1乃至図10に示す例では、円筒状の回転子ユニ
ット50にネオジム磁石40が収容される構造となって
いる。
ト50は、非磁性材の合成樹脂材からなり、1対乃至2
対のネオジム磁石40が互いに異なる磁極を対向させて
収容されることができるように磁石収容溝51が形成さ
れ、中央には軸孔52が四角乃至長孔の形状に形成され
る。そして、回転子ユニット50は、軸孔52及び磁性
部材10の軸通過孔12を貫通する回転軸61に係合さ
れ、回転軸61の端部側に結合された、摘み機能を持っ
たレバー60の位置に応じて、磁性部材10の吸着力を
オン・オフさせる。
着させた状態で、吸着力の喪失方向に回転子ユニット5
0が回転することを防止するためのレバーロック手段9
0が具備されている。ロック手段90は、レバー60が
吸着器のオン状態にあるときに、バネによって付勢され
た係止金91が突出され、出没自在の係止突起92との
間でレバー60をロッキングすることにより、磁力吸着
器の使用中に不用意にレバー60がオフ状態に復帰され
ることを防止するものである。
間には非磁性パッキン35が介在される。
子ユニット50の各実施の形態をより具体的に説明す
る。
個のスペーサ20が配設され、円筒状の回転子ユニット
50の周囲に、スペーサ20、平板状部材10a、固定
磁石13、パッキン35に囲まれた空間として形成され
た密閉空間部Sに酸化防止手段70としての膠質油71
が充填される実施の形態を示している。
された軸孔52及び平板状部材10aの軸通過孔12に
回転軸61が挿通されている。回転軸61は平板状部材
10aの中央に軸支され、外部に貫通している端部に、
摘み機能を持ったレバー60が結合され、このレバー6
0の位置に応じて吸着力をオン・オフさせることにな
る。
向から図示した横断面図である。図3(a)では、円筒
状の回転子ユニット50の周囲に、スペーサ20、平板
状部材10a、固定磁石13、パッキン35に囲まれた
空間として形成された密閉空間部Sに酸化防止手段70
としての膠質油71が充填され、外部から大気中の酸素
がネオジム磁石40の周囲に接触しないように遮断され
る。
50の周囲に、スペーサ20、平板状部材10a、蓋板
30、側板80に囲まれた空間として形成された密閉空
間部Sに酸化防止手段70としての膠質油71が充填さ
れ、外部から大気中の酸素がネオジム磁石40の周囲に
接触しないように遮断される。ここで、スペーサ20
は、側板80の下部に左右からボルトで取着されてい
る。また、回転子ユニット50の外周部には、複数の羽
55が一定の間隙に突出され、ネオジム磁石40及び回
転子ユニット50の周辺にある膠質油71がよく混合さ
れるようにされている。
50の周囲に、前述のように、1対の平板状部材10a
と、平板状部材10a,10aの間に配設され、円筒状
の回転子ユニット50の下方及び側方を取り囲むと共
に、回転子ユニット50の上方のみに開口部を備えるス
ペーサ20と、スペーサ20の上方の開口部に取着され
たキャップ部材21とに囲まれた空間として形成された
密閉空間部Sに酸化防止手段70としての膠質油71が
充填される。さらに、平板状部材10aを構成する非磁
性部材11のネオジム磁石40に対向する位置(ネオジ
ム磁石40が回転される軌跡位置)に小さい穴部73を
形成し、この穴部73にも酸化防止手段70としての膠
質油71が充填されている。
ット50と共にネオジム磁石40が回転するときに、穴
部73によりネオジム磁石40の表面に連続して膠質油
71が塗布される。従って、レバー60の回転操作によ
ってネオジム磁石40が続けて回転してもその表面に常
に膠質油71が接触し、塗布されているので、ネオジム
磁石40の性能と耐久性をより延長させることができ
る。
周囲に、1対の平板状部材10aと、平板状部材10
a,10aの間に配設されたスペーサ20と、蓋板30
とに囲まれた空間として形成された密閉空間部Sに酸化
防止手段70としての膠質油71が充填される。さら
に、回転子ユニット50の前後両側の平板状部材10a
に対向する部分に溝部72が形成され、この溝部72に
も膠質油71が充填される。この構成の磁力吸着器によ
れば、回転子ユニット50が回転作動する毎に、平板状
部材10aに対向するネオジム磁石40(図7に仮想線
で示す)の表面に溝部72の膠質油71が塗布されて、
回転子ユニット50内に収容されたネオジム磁石40の
表面酸化防止効果をより増加させることができる。
化防止手段70を補助するための、ネオジム磁石40の
平板状部材10aに対向する表面に酸化防止物質を塗布
する塗布手段として、回転子ユニット50に収容された
ネオジム磁石40の表面に沿って形成される溝部72の
形状や位置等に対する各実施の形態を図示する。
転子ユニット50に収容されたネオジム磁石40の境界
に沿って、ネオジム磁石40の全周に亘って形成された
溝部72に酸化防止手段70の膠質油71が充填され
る。
ネオジム磁石40の端面とが同一平面にある場合、図8
(b)は回転子ユニット50に収容された1対のネオジ
ム磁石40の間で回転子ユニット50の端面が他の部分
より低く形成されている場合、図8(c)は回転子ユニ
ット50に収容された1対のネオジム磁石40の周囲で
回転子ユニット50の端面が他の部分より低く形成され
ている場合を示す。そして、いずれの場合においても、
膠質油71が充填される溝部72は回転子ユニット50
に収容されたネオジム磁石40の境界に沿って、ネオジ
ム磁石40の全周に亘って形成されている。
ット50とこれに収容されたネオジム磁石40が回転す
るとき、回転に伴って溝部72に充填された膠質油71
が流出し、持続的に平板状部材10aに対向するネオジ
ム磁石40の表面に持続的に塗布されるので、ネオジム
磁石40と大気中の酸素との接触による酸化を未然に防
止することができ、さらに優れた酸化防止効果を得るこ
とができる。
ることにより、さらに優れた酸化防止効果を得ることが
できる。
すように回転子ユニット50の端面とネオジム磁石40
の端面とが同一平面にある場合の溝部72に対する実施
形態を示したものである。図9の場合には回転子ユニッ
ト50に収容されたネオジム磁石40に面取りした状態
で溝部72が形成されており、図10はこれとは逆に回
転子ユニット50に面取りした状態で溝部72が形成さ
れている。しかし、どちらの構造であっても膠質油71
が充填されてネオジム磁石40が酸化されることを防止
する酸化防止手段70の効果は同一である。
に比して磁束密度が高くて吸着磁力と反発磁力が非常に
大きいので、吸着磁力の極性変換のためにレバー60を
回転させると、オン位置では強い反発磁力の力が作用す
ると共に、オフ位置方向に強い吸着磁力が作用するの
で、オン位置でレバー60が急激にオフ位置方向に反転
される現象が発生するが、これは前述のロック手段90
によって防止される。
備えずに対象物を持ち上げるか移動させる形態の磁力吸
着器を構成するのに適切な回転子ユニット50の構成を
示したものである。
0が所定の間隔を存して対向配置され、磁性部材10の
対向面に長さ方向に沿って設けられた断面半円形の凹部
に、棒状の回転子ユニット50が収容されて回転自在に
配置されている。回転子ユニット50は、図12に示す
ように、平板状の非磁性部材53を挟んで、断面視半円
形の1対のネオジム磁石40が異なる磁極を対向させて
取着されている。
0、回転子ユニット50、磁性部材10の間に配置され
回転子ユニット50の下方を閉塞するスペーサ20、回
転子ユニット50の上方の磁性部材10の間隙を閉塞す
るキャップ部材21、回転子ユニット50の前後端面に
配設される図示しない側板によりに囲まれた空間として
形成された密閉空間部Sに酸化防止手段70としての膠
質油71が充填される。前記構成において、密閉空間部
Sは、回転子ユニット50と磁性部材10との間に形成
された間隙74を含み、間隙74にも酸化防止手段70
としての膠質油71が充填されている。
するとき、密閉空間部Sに充填された膠質油によって回
転子ユニット50の回転が円滑になると共に、ネオジム
磁石40の表面に油膜層が常に維持されることにより、
ネオジム磁石40の酸化を未然に防止することができ
る。
は注入孔22が形成され、注入孔22は、入口をバネ2
3によって付勢されたボール24により下方から閉塞し
て、バネ23の付勢力以上の圧力で該注入孔22に膠質
油等を投入することにより密閉空間部Sに膠質油等を注
入自在のチェック弁を備えている。このようにすること
により、回転子ユニット50及びネオジム磁石40の周
囲の密閉空間部Sに膠質油等の酸化防止物質71を容易
に注入して、随時に充填することができる。
酸化防止物質71としてグリースのような膠質油等を充
填するようにしているが、本発明の酸化防止手段70は
密閉空間部Sを真空状態に維持することによってもネオ
ジム磁石40の酸化を防止する効果を得ることができ
る。また、密閉空間部Sには、酸化防止物質としてグリ
ースのような膠質油等に代えて、液体またはゲル状態の
潤滑油を充填することによっても、ネオジム磁石40の
酸化を防止する効果を得ることができる。
す態様では、回転子ユニット50に収容されたネオジム
磁石40の表面に沿って形成される溝部72にも充填さ
れることにより、更に優れた酸化防止効果を得ることが
できる。
は、ネオジム磁石の酸化現象を未然に防止することがで
きるので、その性能と耐久性を非常に高めることができ
る。
石を採用することにより性能が向上し、磁力吸着器の全
体の容積と重さとが最小化され、取扱が容易になるだけ
でなく、操作性及び商品性が向上される等の非常に有用
な発明である。
分解して示した斜視図である。
から見た断面図、図3(b)は第2の実施形態の磁力吸
着器の図3(a)と同方向から見た断面図である。
隣接する平板状部材の間に配設されるスペーサと回転子
ユニットとの設置構造を示す分解斜視図である。
る。
ある。
断面図である。
表面に沿って塗布手段が形成された実施形態を示す斜視
図である。
の表面に沿って面取りを施した部分に塗布手段が形成さ
れた実施形態を示す要部拡大断面図である。
をネオジム磁石の表面に沿って面取りを施し、その部分
に塗布手段が形成された実施形態を示す要部拡大断面図
である。
断面図である。
る。
…スペーサ、21…キャップ部材、30…蓋板、40…
ネオジム磁石、50…回転子ユニット、60…レバー、
70…酸化防止手段、71…膠質油、80…側板、90
…ロック手段。
Claims (12)
- 【請求項1】中央に配設された非磁性部材とその両側に
配設された磁性部材とからなり互いに対向させて配置さ
れた1対の平板状部材と、 両平板状部材の間に回転自在に軸支された円筒形の回転
子ユニットと、 該回転子ユニットに異なる磁極を対向させると共に両平
板状部材に対向させて取着された少なくとも1対のネオ
ジム磁石と、 該回転子ユニットを回転させることにより、磁性部材に
対するネオジム磁石の磁力線の方向を切り換える磁力吸
着器であって、 該ネオジム磁石の周囲に設けられ該ネオジム磁石と大気
中の酸素との接触を妨げる密閉空間部と、該密閉空間部
を真空に維持して酸化防止状態とする酸化防止手段を備
えることを特徴とするネオジム磁石を利用した磁力吸着
器。 - 【請求項2】 中央に配設された非磁性部材とその両側に
配設された磁性部材とからなり互いに対向させて配置さ
れた1対の平板状部材と、 両平板状部材の間に回転自在に軸支された円筒形の回転
子ユニットと、 該回転子ユニットに異なる磁極を対向させると共に両平
板状部材に対向させて取着された少なくとも1対のネオ
ジム磁石と、 該回転子ユニットを回転させることにより、磁性部材に
対するネオジム磁石の磁力線の方向を切り換える磁力吸
着器であって、 該ネオジム磁石の周囲に設けられ該ネオジム磁石と大気
中の酸素との接触を妨げる密閉空間部と、該密閉空間部
に充填された油状の酸化防止物質により、該密閉空間部
を酸化防止状態とする酸化防止手段を備えることを特徴
とするネオジム磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項3】 前記密閉空間部は、両平板状部材の間に配
置され前記回転子ユニットの下方及び側方を取り囲み上
方に開口部を有するスペーサと、該スペーサの開口部を
閉塞するキャップ部材とからなることを特徴とする請求
項1または請求項2記載のネオジム磁石を利用した磁力
吸着器。 - 【請求項4】 前記キャップ部材は、前記密閉空間部に油
状の酸化防止物質を注入する注入孔を備え、該注入孔は
該密閉空間部に該酸化防止物質を注入自在とするチェッ
ク弁を備えることを特徴とする請求項3記載のネオジム
磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項5】 前記平板状部材のネオジム磁石に対向する
位置に形成された穴部と、該穴部に充填された油状の酸
化防止物質とからなり、前記回転子ユニットが回転する
ときに、該回転子ユニットに取着されたネオジム磁石の
該平板状部材に対向する面に該酸化防止物質を塗布する
第1の塗布手段を備えることを特徴とする請求項2乃至
請求項4のいずれか1項記載のネオジム磁石を利用した
磁力吸着器。 - 【請求項6】 前記回転子ユニットに収容されたネオジム
磁石の表面に沿って形成された溝部と、該溝部に充填さ
れた油状の酸化防止物質とからなり、前記回転子ユニッ
トが回転するときに、回転に伴って該溝部から該酸化防
止物質を流出せしめ、該回転子ユニットに取着されたネ
オジム磁石の前記平板状部材に対向する面に該酸化防止
物質を塗布する第2の塗布手段を備えることを特徴とす
る請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載のネオジム
磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項7】 前記油状の酸化防止物質は、潤滑油または
膠質油のいずれか1種を含むことを特徴とする請求項2
乃至請求項6のいずれか1項記載のネオジム磁石を利用
した磁力吸着器。 - 【請求項8】 所定の間隔を存して対向配置された1対の
磁性部材と、 両磁性部材の対向面に長さ方向に沿って設けられた断面
視半円形の凹部と、 平板状非磁性部材と該平板状非磁性部材を挟んで異なる
磁極を対向させて取着された断面視半円形の1対のネオ
ジム磁石とを備え、該凹部に収容されて両磁性部材の間
で回転自在に配置された円筒形の回転子ユニットと、 該回転子ユニットを回転させることにより、磁性部材に
対するネオジム磁石の磁力線の方向を切り換える磁力吸
着器であって、 該ネオジム磁石の周囲に形成された密閉空間部と、該密
閉空間部を真空に維持して酸化防止状態とする酸化防止
手段を備えることを特徴とするネオジム磁石を利用した
磁力吸着器。 - 【請求項9】 所定の間隔を存して対向配置された1対の
磁性部材と、 両磁性部材の対向面に長さ方向に沿って設けられた断面
視半円形の凹部と、 平板状非磁性部材と該平板状非磁性部材を挟んで異なる
磁極を対向させて取着された断面視半円形の1対のネオ
ジム磁石とを備え、該凹部に収容されて両磁性部材の間
で回転自在に配置された円筒形の回転子ユニットと、 該回転子ユニットを回転させることにより、磁性部材に
対するネオジム磁石の磁力線の方向を切り換える磁力吸
着器であって、 該ネオジム磁石の周囲に形成された密閉空間部と、該密
閉空間部に充填された油状の酸化防止物質により、該密
閉空間部を酸化防止状態とする酸化防止手段を備えるこ
とを特徴とするネオジム磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項10】 前記密閉空間部は、前記1対の磁性部材
と、両磁性部材の間に配置され前記回転子ユニットの下
方を閉塞するスペーサと、前記回転子ユニットの上方の
両磁性部材の間隙を閉塞するキャップ部材とを備えるこ
とを特徴とする請求項8または請求項9記載のネオジム
磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項11】 前記キャップ部材は、前記密閉空間部に
油状の酸化防止物質を注入する注入孔を備え、該注入孔
は該密閉空間部に該酸化防止物質を注入自在とするチェ
ック弁を備えることを特徴とする請求項10記載のネオ
ジム磁石を利用した磁力吸着器。 - 【請求項12】 前記油状の酸化防止物質は、潤滑油また
は膠質油のいずれか1種を含むことを特徴とする請求項
9乃至請求項11のいずれか1項記載のネオジム磁石を
利用した磁力吸着器。
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| JP2000279862A JP3396466B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | ネオジム磁石を利用した磁力吸着器 |
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| JP2000279862A JP3396466B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | ネオジム磁石を利用した磁力吸着器 |
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| JP3396466B2 true JP3396466B2 (ja) | 2003-04-14 |
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ID=18764804
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000279862A Expired - Lifetime JP3396466B2 (ja) | 2000-09-14 | 2000-09-14 | ネオジム磁石を利用した磁力吸着器 |
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- 2000-09-14 JP JP2000279862A patent/JP3396466B2/ja not_active Expired - Lifetime
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