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JP3399701B2 - 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents
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JP3399701B2 - 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物およびその成形品

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JP3399701B2 JP16199295A JP16199295A JP3399701B2 JP 3399701 B2 JP3399701 B2 JP 3399701B2 JP 16199295 A JP16199295 A JP 16199295A JP 16199295 A JP16199295 A JP 16199295A JP 3399701 B2 JP3399701 B2 JP 3399701B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、耐貫通性に
優れた熱可塑性樹脂組成物およびそれからなる成形品に
関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネート樹脂は、機械的
強度、電気特性などに優れたエンジニアリングプラスチ
ックスとして電気、電子機器分野、自動車分野、保安分
野などさまざまな分野において幅広く利用されている。
特にヘルメット用途では、従来ガラス繊維強化熱硬化性
樹脂が用いられてきたが、近来、ヘルメットの軽量化、
またヘルメット製造時の作業性の面などから機械的強度
に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂を使用するケース
が増している。しかしながら、芳香族ポリカーボネート
樹脂は低温での耐衝撃性や、肉厚による耐衝撃性の変化
の大きいことなどの欠点を有している。特に、低温での
ノッチ付きアイゾット衝撃強度や1/4″ノッチ付きア
イゾット衝撃強度が低いことは、低温度雰囲気下での使
用や、使用中に付いたヘルメット表面の微細な傷の影響
により、ヘルメットの衝撃強度が低下することを意味し
ており、これらの欠点を改良することが必要であった。
これまでにこれらの欠点を改良するために種々の方法が
提案されている。例えば、芳香族ポリカーボネート樹脂
にポリオルガノシロキサンゴム成分およびポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分が相互侵入網目構造を有
している複合ゴムを配合する方法が特開昭64−792
57号公報に、また芳香族ポリカーボネート樹脂および
AS樹脂にABS樹脂およびポリオルガノシロキサンゴ
ム成分およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分が相互侵入網目構造を有している複合ゴムを配合する
方法が特開平6−1897号公報に開示されている。し
かしながらこれらの方法では低温での耐衝撃性は改善さ
れるものの特開昭64−79257号公報の方法では複
合ゴムを大量に添加するため、また特開平6−1897
号公報ではAS樹脂やABS樹脂を添加するため、ヘル
メットの規格の一種である耐貫通試験(JIS T 8
131)の規格値である試験用ジグの頂部リングの上端
から成型品のくぼみの最下降点までの垂直距離が15m
m未満であることを満足することが出来なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐衝
撃性、耐貫通性に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0004】本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研
究を重ねた結果、芳香族ポリカーボネート樹脂にポリオ
ルガノシロキサンゴム成分およびポリアルキル(メタ)
アクリレート成分が相互侵入網目構造を有する複合ゴム
を特定量配合することにより目的とする耐衝撃性、耐貫
通性に優れた熱可塑性樹脂組成物が得られることを見い
出し、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば(A)芳香族ポリカーボネート樹脂99〜95重量
%、(B)ポリオルガノシロキサンゴム成分およびポリ
アルキル(メタ)アクリレート成分が相互侵入網目構造
を有する、その平均粒子径が0.08〜0.6μmであ
複合ゴム1〜5重量%から実質的になる熱可塑性樹脂
組成物およびそれからの成形品が提供される。また、前
記熱可塑性樹脂組成物は23℃におけるJIS T 8
131による耐貫通性が15mm未満、23℃における
ASTMD256による1/4”ノッチ付きアイゾット
衝撃強度が45kgfcm/cm以上、−30℃におけ
るASTM D256による1/4”ノッチ付きアイゾ
ット衝撃強度が20kgfcm/cm以上を有するもの
である。
【0006】本発明に使用される(A)芳香族ポリカー
ボネート樹脂は通常エンジニアリング樹脂として使用さ
れる樹脂であり、二価フェノールとカーボネート前駆体
を溶液法あるいは溶融法で反応させて得られる芳香族ポ
リカーボネート樹脂である。
【0007】これらの製造方法について基本的な手段を
簡単に説明する。カーボネート前駆物質として例えばホ
スゲンを使用する反応では、通常酸結合剤および溶媒の
存在下に反応を行う。酸結合剤としては例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物ま
たはピリジン等のアミン化合物が用いられる。溶媒とし
ては例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等のハロゲン
化炭化水素が用いられる。また反応促進のために例えば
第三級アミンまたは第四級アンモニウム塩等の触媒を用
いることもできる。その際、反応温度は通常0〜40℃
であり、反応時間は数分〜5時間である。
【0008】カーボネート前駆物質として炭酸ジエステ
ルを用いるエステル交換反応は、不活性ガス雰囲気下所
定割合の二価フェノール成分を炭酸ジエステルと加熱し
ながら撹拌して、生成するアルコールまたはフェノール
類を留出させる方法により行われる。反応温度は生成す
るアルコールまたはフェノール類の沸点等により異なる
が、通常120〜300℃の範囲である。反応はその初
期から減圧にして生成するアルコールまたはフェノール
類を留出させながら反応を完結させる。また反応を促進
するために通常エステル交換反応に使用される触媒を使
用することもできる。前記エステル交換反応に使用され
る炭酸ジエステルとしては、例えばジフェニルカーボネ
ート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カ
ーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、ジブチルカーボネート等が挙げられる。これらの
うち特にジフェニルカーボネートが好ましい。
【0009】ここで使用される二価フェノールの代表的
な例としては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(通称 ビスフェノールA)、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ3,5−ジブロモフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフ
ェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
ーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)サルファイドおよびビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホンなどが挙げられる。好ま
しい二価フェノールはビス(4−ヒドロキシフェニル)
アルカンであり、なかでもビスフェノールAが特に好ま
しい。
【0010】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カーボネートエステルまたはハロホルメートな
どが使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボ
ネートまたは二価フェノールのジハロホルメートなどが
挙げられる。
【0011】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を反応させて芳香族ポリカーボネート樹脂を製造するに
当たり、二価フェノールは単独または2種以上を使用す
ることができ、また芳香族ポリカーボネート樹脂は三官
能以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカ
ーボネート樹脂であっても、2種以上の芳香族ポリカー
ボネート樹脂の混合物であっても良い。また、必要に応
じて触媒、分子量調節剤、酸化防止剤を使用しても良
い。
【0012】芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量につ
いては任意のものを用いることができ、例えば二価フェ
ノールとしてビスフェノールA、およびカーボネート前
駆体としてホスゲンを用いて芳香族ポリカーボネート樹
脂を得た場合、濃度0.7g/dl塩化メチレン溶液に
より温度20℃で測定した比粘度(ηsp)が0.15
〜1.5のものが好ましい。
【0013】本発明に使用される(B)複合ゴムは、2
種のゴム成分の架橋網目が相互に絡んだ構造を有してい
るものであり、そのためそれぞれのゴム成分はアセト
ン、トルエンのごとき通常の有機溶媒では分離・抽出で
きないものである。この複合ゴムを構成する2種のゴム
成分のうち、一方のゴム成分はポリオルガノシロキサン
ゴム成分であり、他方のゴム成分はポリアルキル(メ
タ)アクリレートゴム成分である。この複合ゴムは、そ
れを配合することにより衝撃強度の優れた成形品を得る
ことができる。しかし、この複合ゴムを構成するポリオ
ルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アク
リレートゴム成分をそれぞれ単独であるいは単に混合し
て使用しても衝撃強度の高い成形品を得ることは困難で
ある。従って、本発明において複合ゴムは、それらを構
成してる上記の2種のゴム成分を架橋網目が相互に絡ん
だ構造、つまり複合一体化された構造であることによっ
て、優れた衝撃性を有する成形品を与えるものと信じら
れる。
【0014】本発明における複合ゴムは、ポリオルガノ
シロキサンゴム成分10〜90重量%とポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分90〜10重量%(各ゴ
ム成分の合計量が100重量%)から構成され両ゴム成
分が相互に絡み合い、かつその平均粒子径が0.08〜
0.6μmである複合ゴムであり、特に好ましくはさら
に1種または2種以上のビニル単量体がグラフト重合さ
れた複合ゴムグラフト共重合体である。該複合ゴムを構
成するポリオルガノシロキサンゴム成分が90重量%を
越えると、成形品の表面外観が悪化し、またポリアルキ
ル(メタ)アクリレートゴム成分が90重量%を越える
と、成形品の耐衝撃性が低下するため2種のゴム成分は
何れも10〜90重量%(但し、両ゴム成分の合計量は
100重量%)であるのが好ましく、さらに20〜80
重量%が特に好ましい。
【0015】該複合ゴムの平均粒子径は0.08〜0.
6μmである。平均粒子径が0.08μmより小さいと
成形品の耐衝撃性が低下し、0.6μmより大きいと成
形品の耐衝撃性が低下し、外観も悪化するため好ましく
ない。
【0016】上記のような平均粒子径を有する複合ゴム
を製造するには乳化重合法が最適であり、まずポリオル
ガノシロキサンゴムのラテックスを調整し、次にアルキ
ル(メタ)アクリレートゴム単量体をポリオルガノシロ
キサンゴムラテックスのゴム粒子に含浸させてから上記
の単量体を重合するのが好ましい。
【0017】上記複合ゴムを構成するポリオルガノシロ
キサンゴム成分は、オルガノシロキサンおよび架橋剤を
用いて乳化重合により調整することができ、その際、さ
らにグラフト交叉剤を併用することもできる。オルガノ
シロキサンとしては、3員環以上の各種の環状体が挙げ
られ、好ましく用いられるのは3〜6員環である。例え
ば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチル
シクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタンシ
ロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリ
メチルトリフェニルシクロトリシロキサン、テトラメチ
ルフェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシ
クロテトラシロキサンなどが挙げられ、これらは単独で
または2種以上混合して用いられる。これらの使用量は
ポリオルガノシロキサンゴム成分中50重量%以上、好
ましくは70重量%以上である。
【0018】架橋剤としては、3官能性または4官能性
のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメチルシラン、
トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラ
ン、テトラブトキシシランなどが用いられる。特に4官
能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエトキシシ
ランが特に好ましい。架橋剤の使用量はポリオルガノシ
ロキサンゴム成分中0.1〜30重量%である。
【0019】グラフト交叉剤としては、(メタ)アクリ
ロイルオキシシロキサンが適当であり、特にメタアクリ
ロイルオキシシロキサンが好ましい。このメタアクリロ
イルオキシシロキサンの具体例としてはβ−メタアクリ
ロイルオキシエチルジメトキシメチルシラン、γ−メタ
アクリロイルオキシプロピルメトキシジメチルシラン、
γ−メタアクリロイルオキシプロピルジメトキシメチル
シラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロピルエト
キシジエチルシラン、γ−メタアクリロイルオキシプロ
ピルジエトキシメチルシラン、δ−メタアクリロイルオ
キシブチルジエトキシメチルシランなどが挙げられる。
グラフト交叉剤の使用量はポリオルガノシロキサンゴム
成分中0〜10重量%である。
【0020】このポリオルガノシロキサンゴム成分のラ
テックスの製造は、例えば、オルガノシロキサンと架橋
剤および所望によりグラフト交叉剤の混合溶液とし、ア
ルキルベンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸などの
スルホン酸系乳化剤の存在下で、例えばホモジナイザー
などを用いて水と剪断混合する方法により製造すること
が好ましい。アルキルベンゼンスルホン酸はオルガノシ
ロキサンの乳化剤として作用すると同時に重合開始剤と
もなるので好適である。この際、アルキルベンゼンスル
ホン酸金属塩、アルキルスルホン酸金属塩などを併用す
るとグラフト重合を行う際にポリマーを安定に維持する
のに効果が有るので好ましい。
【0021】次に上記複合ゴムを構成するポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分は以下に示すアルキル
(メタ)アクリレート、架橋剤およびグラフト交叉剤を
用いて合成することができる。アルキル(メタ)アクリ
レートとしては、例えばメチルアクリレート、エチルア
クリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレートなどのア
ルキルアクリレートおよびヘキシルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート、n−ラウリルメタク
リレートなどのアルキルメタクリレートが挙げられ、特
にn−ブチルアクリレートの使用が好ましい。
【0022】架橋剤としては、例えばエチレングリコー
ルメタアクリレート、プロピレングリコールジメタアク
リレート、1,3−ブチレングリコールジメタアクリレ
ート、1,4−ブチレングリコールジメタアクリレート
などが挙げられる。
【0023】グラフト交叉剤としては、例えばアリルメ
タアクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレートなどが挙げられる。アリルメタアクリ
レートは架橋剤として用いることもできる。これら架橋
剤ならびにグラフト交叉剤は1種または2種以上併用し
て用いられる。これら架橋剤およびグラフト交叉剤の合
計の使用量はポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分中0.1〜20重量%である。
【0024】ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成
分の重合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウムなどのアルカリの水溶液の添加により中和さ
れたポリオルガノシロキサンゴム成分のラテックス中へ
上記アルキル(メタ)アクリレート、架橋剤およびグラ
フト交叉剤を添加し、ポリオルガノシロキサンゴム粒子
へ含浸させたのち、通常のラジカル重合開始剤を作用さ
せて行う。重合の進行と共にポリオルガノシロキサンゴ
ムの架橋網目に相互に絡んだポリアルキル(メタ)アク
リレートゴムの架橋網目が形成され、実質上分離できな
いポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メ
タ)アクリレートゴム成分との複合ゴムのラテックスが
得られる。
【0025】この複合ゴムをトルエンにより90℃で1
2時間抽出して測定したゲル含量は80重量%以上であ
る。
【0026】この複合ゴムにグラフト重合させることが
できるビニル系単量体としては、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族アルケニル化合
物、メチルメタアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
アクリレートなどのメタアクリル酸エステル、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート
などのアクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタア
クリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物などの各種
のビニル系単量体が挙げられ、これらは1種または2種
以上組み合わせて使用することができる。
【0027】複合ゴムと上記ビニル系単量体の割合は、
得られたグラフト共重合体の重量を基準にして複合ゴム
30〜95重量%、このましくは40〜90重量%およ
びビニル系単量体5〜70重量%、好ましくは10〜6
0重量%が好ましい。
【0028】本発明における複合ゴムの配合量は、1
5重量%の範囲である。0.5重量%未満では耐衝撃性
が低下し、8重量%を超えると耐貫通性が低下して好ま
しくない。
【0029】本発明の熱可塑性樹脂組成物を製造するに
は、任意の方法が採用される。例えば、芳香族ポリカー
ボネート樹脂、ポリオルガノシロキサンゴム成分および
ポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分が相互侵入
網目構造を有している複合ゴム、および適宜その他の添
加剤を、例えばV型ブレンダーなどの混合手段を用いて
充分に混合した後、ベント式一軸ルーダーなどでペレッ
ト化する方法などの一般的に工業的に用いられる方法で
製造することができる。
【0030】さらに、本発明の目的および効果を損なわ
ない範囲で、難燃剤、難燃助剤、熱安定剤、酸化防止
剤、光安定剤、着色剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、な
どを配合してもよい。また他の熱可塑性樹脂を配合して
もよい。
【0031】かくして得られた樹脂組成物は、射出成
形、圧縮成形、または回転成形などの任意の方法で成形
することができる。
【0032】
【実施例1〜4、および比較例1〜2】以下、実施例を
挙げて本発明を更に具体的に説明する。下記に示す各成
分を表1に示す割合で混合し、実施例1〜4、比較例1
〜2は押出機(ナカタニ(株)製 30mmφベント式
押出機)により、シリンダー温度280℃でペレット化
し、このペレットを120℃×5時間乾燥した後、射出
成形機(ファナック(株)製 T−150D)によりシ
リンダー温度280℃、金型温度70℃で各種試験片を
作成し、これらの試験片により各評価を行った。その評
価結果を表1に示した。なお、表1記載の各成分を示す
記号は下記の通りである。
【0033】PC:芳香族ポリカーボネート樹脂[帝人
化成(株)製 パンライト L−1225、ηsp=
0.41] S−2001:複合ゴム[三菱レイヨン(株)製 メタ
ブレンS−2001] RK−200:複合ゴム[三菱レイヨン(株)製 メタ
ブレンRK−200]
【0034】また、評価は下記の方法によった。 (1)衝撃強度:ASTM D256に従い、1/4″
ノッチ付きアイゾット衝撃強度を測定した。
【0035】(2)耐貫通性:平均肉厚が1.5mmt
のヘルメットを成形し、JIS T8131に従い、試
験用ジグの頂部リングの上端から成型品のくぼみの最下
降点までの垂直距離を測定した。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐衝撃
性、耐貫通性に優れものであり、自動車分野、保安分野
などの各種工業用途に有用である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂99
    〜95重量%、(B)ポリオルガノシロキサンゴム成分
    およびポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分が相
    互侵入網目構造を有している、その平均粒子径が0.0
    8〜0.6μmである複合ゴム1〜5重量%から実質的
    になる熱可塑性樹脂組成物であって、23℃におけるJ
    IS T 8131による耐貫通性が15mm未満であ
    り、23℃におけるASTM D256による1/4”
    ノッチ付きアイゾット衝撃強度が45kgfcm/cm
    以上であり、−30℃におけるASTM D256によ
    る1/4”ノッチ付きアイゾット衝撃強度が20kgf
    cm/cm以上である熱可塑性樹脂組成物
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物を成
    形してなる成形品。
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