JP3403286B2 - 光ファイバ融着接続機の放電制御方法 - Google Patents
光ファイバ融着接続機の放電制御方法Info
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Description
の放電制御方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】光ファイバ融着接続機において、光ファ
イバの端面を溶融させるための気中放電の発生熱量は、
その発熱抵抗体である空気の状態によって変化する。し
たがって最適な放電発熱量を得るためには、空気の状態
によって放電条件を補正する必要がある。 【0003】このため従来は図7のような放電制御方法
が採用されていた。図7において、11は融着接続すべ
き光ファイバ、13は放電電極、15は放電用電源であ
る。この方法は、最適な放電発熱量を得るため、放電用
電源15を次のように制御するものである。 【0004】まず空気の状態を表す気圧、温度、湿度な
どの各種パラメータをセンサー17a、17b、17c
・・・で検出する。次に相関係数演算器19で、各パラ
メータの変化と放電発熱量の変化との相関係数を求め
る。演算器19には予め実験により求めた条件式が組み
込まれている。次に相関係数と目標値21とから演算器
23で補正値を求め、その補正値を前回の放電条件に加
算器25で加算して、次回の放電発熱量が最適となるよ
うに放電用電源15の放電条件を定める。従来はこのよ
うにして放電発熱量が最適になるように制御していた。 【0005】なお放電用電源15としては、放電現象を
安定させる目的で高周波(数十kHz〜数百kHz)出
力のインバーターが用いられている。したがって放電用
電源15に例えば図8(a)のような放電ONの指令が
入力されると、電極13間には同図(b)のような放電
電流が流れる。発熱量を左右する放電強度は、放電電流
1サイクル中の放電パルス幅(デューティ率)を調整す
ることにより制御可能である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の放電制御方法
は、空気の状態を検出し、それに基づいて放電条件を補
正するという手段をとっている。このため空気の状態を
検出するのに多数のセンサーが必要となる。また放電発
熱量は、電極の劣化や電極への異物の付着などによって
も変化するため、空気の状態を検出するだけでは、空気
以外の要因による放電発熱量の変化に対応できない。ま
た放電電極13の表面状態がわるい場合や、補正量が不
足している場合などには、図9(a)のような放電ON
の指令が入力されても、同図(b)のように放電が途切
れることがある。従来の制御方法ではこのような放電の
途切れを正確に把握することができない。 【0007】本発明の第一の目的は、多数のセンサーを
必要とせず、しかも放電に影響を与える全てのパラメー
タの変化に対応して放電発熱量を適正に制御できる光フ
ァイバ融着接続機の放電制御方法を提供することにあ
る。また本発明の第二の目的は、放電を持続すべき時間
内に許容限度以上の放電の途切れがある場合に、それを
検出して警報を発するようにすることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記第一の目的を達成す
るため本発明の放電制御方法は、放電電極間の放電波形
をセンサーで検出し、検出した放電波形から放電パルス
幅および放電持続時間を求め、これらを目標値と比較し
て放電パルス幅および放電時間の制御を行うことを特徴
とするものである。放電波形には、空気の状態、電極の
表面状態など全パラメータの影響が現れるから、この放
電波形を検出して、それに基づいて放電パルス幅および
放電持続時間の制御を行えば、放電に影響を及ぼす全て
のパラメータの変化に対応した適正な放電制御を行うこ
とが可能となる。 【0009】なお放電波形を検出するセンサーとして
は、電極間のアークを直接観察して電気信号に変換する
フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC、
CCDラインセンサー、CCDエリアセンサー、TVカ
メラ等の光センサー、あるいは電極間に流れる放電電流
波形を電源と電極の間の導体上で検出する電流波形検出
器などを使用することができる。 【0010】また前記第二の目的を達成するためには、
上記のような本発明の放電制御方法において、検出した
放電波形から放電を持続すべき時間内での放電の途切れ
を検出し、放電途切れ時間が所定時間以上である場合ま
たは放電の途切れが繰り返し発生する場合に警報を発す
るようにすればよい。 【0011】 【発明の実施の形態】 〔実施形態1〕図1は本発明の放電制御方法の一実施形
態を示す。図において、11は光ファイバ、13は放電
電極、15は放電用電源である。放電用電源15は従来
と同じで、直流電源27の出力をインバーター29で数
十kHz〜数百kHzの交流に変換して放電電極13、
13間に印加し、放電を起こさせるものである。放電電
流の大きさ(平均値)は電流検出器31で検出するよう
になっている。 【0012】また33は放電制御回路、35は電極1
3、13間のアーク光から放電波形を検出するフォトダ
イオード、37はフォトダイオード35の出力vS を増
幅するアンプ、39は増幅されたvS から交流成分だけ
を取り出すバンドパスフィルター、41は放電パルス幅
を検出するパルス幅検出回路、43は放電持続時間を検
出するフレーミング処理回路、45は得られたパルス幅
および放電持続時間を目標値と比較する演算器、47は
比較により得られた放電時間制御信号(ON/OFF)
をインバーター29へ出力する放電時間出力回路、49
は比較により得られたパルス幅制御信号(PCONT)をイ
ンバーター29へ出力するパルス幅出力回路、51は演
算器45からの目標値と電流検出器31からの電流値I
S を比較して得た電流制御信号(ICONT)をインバータ
ー29へ出力する電流制御入出力回路である。 【0013】次に図1の回路による放電制御方法を図2
のタイミングチャートを参照して説明する。放電制御回
路33から放電時間制御信号(ON/OFF)、パルス
幅制御信号(PCONT)および電流制御信号(ICONT)が
インバーター29に出力されると、電極13、13間で
放電が発生する。このときの放電波形をフォトダイオー
ド35で検出し、アンプ37で増幅し、バンドパスフィ
ルター39に通すと、例えば図2(a)の放電時間制御
信号に対して同図(b)のような放電波形が得られる。 【0014】パルス幅検出回路41では、この放電波形
を、その周波数より十分高い周波数(10〜16倍が望
ましく、16倍以上でも可)のクロックでサンプリング
し、その値を符号化する。この処理の様子を図2(c)
〜(e)に示す。(c)は(b)の放電波形をほぼ1サ
イクル分だけ拡大したものであり、(d)はサンプリン
グクロックである。この例では図示を簡単化するため、
クロック周波数を放電周波数の8倍としてある。このサ
ンプリングにより放電波形を3電位で符号化する。すな
わち高電位を{1}、低電位を{0}、中間電位を
{N}とする。このようにして得られた符号列が(e)
である。 【0015】パルス幅検出回路41は(e)の符号列か
ら放電パルス幅とデューティ率を求め、演算器45へ送
る。放電パルス幅は{1}が連続する数から求めること
ができ、デューティ率は1サイクル(符号8個)に対す
る放電パルス幅の割合として求めることができる。なお
図示の例では(c)の放電波形を正弦波としてあるため
{1}が4個(半サイクル)連続するように示されてい
るが、実際にはパルス幅制御が行われているため、
{1}の連続数はこれより小さくなる。 【0016】パルス幅検出回路41はさらに、(e)の
符号列を(f)のように符号化してフレーミング処理回
路43へ送る。このときの符号化は、(e)の符号8個
(1サイクル)を1単位とし、図3のように{N}が8
個連続したときは{S}とし、また連続する8個の符号
の中で{1}の列のあとに{0}の列がきたときは{S
バー}とするものである。{S}は放電が起こっていな
いサイクル、{Sバー}は放電が起こっているサイクル
である。 【0017】フレーミング処理回路43では(f)の符
号列を検査して、実際に起こった放電のうち一定時間以
上続いたものを1フレームとして出力する。例えば図2
(g)のように、連続して3個の{Sバー}がきたとき
はフレームの始まり(放電開始)とし、その後連続して
4個の{S}がきたときはフレームの終り(放電終了)
とする。図4にこのフレーミング処理の有限状態図を示
す。このようにして得られるフレーミングフラッグによ
り実際の放電持続時間がわかる。また1回の放電時間内
に2個以上のフレームがあれば、放電が途中で中断して
いることもわかる。 【0018】演算器45は、パルス幅検出回路41か
ら入力された値と目標値と比較し、補正した値をパルス
幅出力回路49に送り出すと共に、フレーミング処理
回路43から入力されたフレーミングフラッグから実際
の放電持続時間を求め、これを目標値を比較して、補正
した値を放電時間出力回路47へ送り出す。これにより
次回の放電は補正後の値で制御されることになる。なお
パルス幅については1回の放電の継続中にリアルタイム
で補正を行うこともできる。また放電の中断などの異常
が繰り返し起こった場合には、演算器45は外部の表示
装置などに警報を発する。このようにすれば作業者は異
常に対し迅速な処置をとることが可能となる。 【0019】〔実施形態2〕図5は本発明の他の実施形
態を示す。この実施形態は、放電波形の検出を、放電電
極13と放電用電源15とを接続する導体上で、電流波
形検出器53により行うようにしたものである。電流波
形検出器53で検出される電流iS は交流である。それ
以外の構成および動作は実施形態1と同じであるので、
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。 【0020】〔実施形態3〕図6は本発明のさらに他の
実施形態を示す。図6において図1と同一部分には同一
符号を付してある。この実施形態が実施形態1と異なる
点は、放電制御回路33内の信号処理をCPU55で行
うようにしたことである。すなわち、バンドパスフィル
ター39で得られた放電波形を第一のA/D変換器57
でA/D変換してCPU55に入力し、そこで放電パル
ス幅、デューティ率、放電持続時間を求める処理を行
い、さらにこれらの値をそれぞれ目標値と比較し、得ら
れた補正値を放電時間出力回路47および第一のD/A
変換器59に出力して、放電時間とパルス幅の制御を行
う。一方、電流検出器31で検出した電流値IS を第二
のA/D変換器57でA/D変換してCPU55に入力
し、そこで目標値と比較し、得られた補正値を第二のD
/A変換器63に出力して、電流値の制御を行う。それ
以外は実施形態1と同じであるので説明を省略する。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
気の状態や電極の表面状態など全てのパラメータの変化
の影響を受ける実際の放電波形を検出し、それに基づい
て放電時間およびパルス幅の制御を行うので、全てのパ
ラメータの変化に対応した適正な放電発熱量の制御を行
うことができる。また放電が途切れる等の異常が生じた
場合には警報を出すことができるので、異常に対し迅速
に対処することができる。
理のタイミングチャート。 【図3】 図1の回路における符号化方法を示す説明
図。 【図4】 図1の回路における放電持続時間のフレーミ
ング処理の有限状態図。 【図5】 本発明の他の実施形態を示すブロック回路
図。 【図6】 本発明のさらに他の実施形態を示すブロック
回路図。 【図7】 従来の放電制御方法を示すブロック回路図。 【図8】 (a)、(b)は放電が正常なときの放電時
間指令と放電波形を示す波形図。 【図9】 (a)、(b)は放電が異常なときの放電時
間指令と放電波形を示す波形図。 【符号の説明】 11:光ファイバ 13:放電電極 15:放電用電源 27:直流電源 29:インバーター 31:電流検出器 33:放電制御回路 35:フォトダイオード 37:アンプ 39:バンドパスフィルター 41:パルス幅検出回路 43:フレーミング処理回路 45:演算器 47:放電時間出力回路 49:パルス幅出力回路 51:電流制御入出力回路
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】放電電極間の放電波形をセンサーで検出
し、検出した放電波形から放電パルス幅および放電持続
時間を求め、これらを目標値と比較して放電パルス幅お
よび放電時間の制御を行なうと共に、検出した放電波形
から放電を持続すべき時間内での放電の途切れを検出
し、放電途切れ時間が所定時間以上である場合または放
電の途切れが繰り返し発生する場合に警報を発すること
を特徴とする光ファイバ融着接続機の放電制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1044496A JP3403286B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 光ファイバ融着接続機の放電制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1044496A JP3403286B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 光ファイバ融着接続機の放電制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09197174A JPH09197174A (ja) | 1997-07-31 |
| JP3403286B2 true JP3403286B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=11750330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1044496A Expired - Lifetime JP3403286B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 光ファイバ融着接続機の放電制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3403286B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4145199A4 (en) * | 2020-04-30 | 2023-10-11 | Sumitomo Electric Optifrontier Co., Ltd. | Fusion splicing system, fusion splicing device, and deterioration determination method |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP1044496A patent/JP3403286B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09197174A (ja) | 1997-07-31 |
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