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JP3403866B2 - 複合2重モードsawフィルタ - Google Patents
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JP3403866B2 - 複合2重モードsawフィルタ - Google Patents

複合2重モードsawフィルタ

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JP3403866B2
JP3403866B2 JP14810395A JP14810395A JP3403866B2 JP 3403866 B2 JP3403866 B2 JP 3403866B2 JP 14810395 A JP14810395 A JP 14810395A JP 14810395 A JP14810395 A JP 14810395A JP 3403866 B2 JP3403866 B2 JP 3403866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上利用分野】本発明はSAWフィルタ、殊に移動
体通信等で必要な中帯域で低損失,且つ急峻な減衰傾度
をもつフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,移動体通信等に用いる70MHz
〜250MHz帯の高周波領域の中間周波数(IF)フ
ィルタには水晶基板を用いた横結合2重モードSAWフ
ィルタが一般に利用されている。このフィルタは水晶基
板上に2個の1ポートSAW共振子を並列に近接配置し
その音響結合によって生じる1次,2次の振動モードの
波動を利用したもので,比帯域幅が0.01〜0.1%
の狭帯域フィルタに適している。
【0003】しかし,携帯電話やコードレス電話など移
動体通信のディジタル化に伴い,比帯域幅が0.1〜
0.3%の中帯域フィルタが必要となってきた。
【0004】この要求を満たすための1つの方法として
水晶基板による横結合2重モードSAWフィルタの交差
長と結合ギャップを狭くして音響結合を強くし帯域幅を
広める方法がある。しかし,横結合2重モードSAWフ
ィルタの広帯域化はインピーダンスが極めて高くなり実
用に耐えないという欠点を有する。
【0005】もう一つの方法として水晶基板による縦結
合2重モードSAWフィルタがある。これは2つ以上の
IDTをSAWの伝搬方向に近接配置しその音響結合に
より生じる2つの振動モードを利用したもので,横結合
に比べて結合が強いので広い帯域幅が得られる。しか
し,縦結合2重モードSAWフィルタの場合は高域側に
現れるIDTの特性によるスプリアスのため,2セクシ
ョンにして減衰量を確保する必要がある。
【0006】2重モードSAWフィルタの通過帯域幅は
構成するSAW共振子の容量比によって制限を受け,水
晶のような電気機械結合係数の小さい基板では共振子の
容量比が大きく,広い帯域幅を得ようとすると伸長コイ
ルを必要とする。
【0007】従って,2セクション構成では段間に伸長
コイルを入れて使う必要があり,インピーダンスが高い
こともあってコイルのインダクタンスによる感度が極め
て高く非常に使い難いフィルタとなってしまう欠点があ
る。
【0008】一方,電気機械結合係数の大きいLiTa
3やLiNbO3のような基板を用い,容量比の小さい
SAW共振子で縦結合2重モードSAWフィルタを構成
する手法もあるが,これらの基板は周波数温度特性が悪
いので温度による周波数変化量が大きく近傍の減衰量が
十分に取れないという欠点がある。
【0009】これに対して最近,山本らは複合縦モード
SAWフィルタを発明し,図5に示すように入出力ID
Tの位相関係が180゜異なるように配置した2個の縦
結合2重モードSAWフィルタを,図7(a)に示すよ
うに一方の1次モードと他方の2次モードの位相関係が
等しくなるように中心周波数をずらして並列接続し,1
セクション構成で3ポールのフィルタを構成し広帯域化
を図った(文献:1993年電子情報通信学会春季大
会,Aー339)。この構成では1個の縦結合2重モー
ドSAWフィルタの帯域幅は所望の帯域幅のほぼ半分で
あるため,インピーダンスが低くなり有利である。
【0010】この手法を応用し,山田らは横結合2重モ
ードSAWフィルタにおいて,図6に示すように2個の
横結合2重モードSAWフィルタの間でIDTの配置を
変えることにより,入出力IDTの位相関係が180゜
異なる2つのフィルタを,図7(b)に示すように一方
の2次モードと他方の1次モードの位相関係が等しくな
るように中心周波数をずらして並列接続し,同様に1セ
クションで3ポールのフィルタを構成し広帯域化を図っ
た(文献:1994年電子情報通信学会秋季大会,SA
ー11ー3)。
【0011】しかしながらこれらの手法を用いてもフィ
ルタのインピーダンスは未だ高く,要求によっては通過
帯域幅が不足であり,減衰傾度が更に高いフィルタが望
まれており,要求特性を満足しないという欠点を有して
いた。
【0012】
【発明の目的】本発明は上述した如き複合2重モードS
AWフィルタが有する欠点を除去する為になされたもの
であって、高周波領域で比帯域幅が0.1〜0.3%の
中帯域フィルタのインピーダンスを低くし,減衰傾度の
高い複合2重モードSAWフィルタを提供することを目
的とする。
【0013】
【発明の概要】上述の目的を達成するため本発明に係わ
る複合2重モードSAWフィルタは,横結合2重モード
SAWフィルタ或いは縦結合2重モードSAWフィルタ
を,利用する2つの振動モードの周波数の差のほぼ2倍
だけ離れた中心周波数をもつ同一フィルタ2個を並列接
続してフィルタとしたことを特徴としたものである。
【0014】
【発明の実施例】以下,本発明を実施例を示す図面に基
づいて詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例を示す複合2重モ
ードSAWフィルタの電極パターン図である。圧電基板
1の表面上にIDT2,2’を近接配置しその両側に反
射器3,3を置いて横結合2重モードSAWフィルタ4
を構成する。更に,全く同じ横結合2重モードSAWフ
ィルタ5を同一基板上にフィルタ4と伝搬方向を同じく
して平行に配置し,これらフィルタ2個を並列接続す
る。その際,2個のフィルタの中心周波数を1次モード
と2次モードの周波数差のほぼ2倍分だけ離れるように
IDTの周期を設定する。
【0016】図2は本発明のフィルタの周波数配置を従
来方法と比較して示した図であり,図2(a)は図7(b)
に示す従来方法の横結合2重モードSAWフィルタを用
いた複合2重モードSAWフィルタの周波数配置であ
る。前述の通り2個のフィルタの位相関係を逆転させ2
つの振動モードの周波数差分だけ離して配置し,一方の
フィルタの2次モードf2ともう一方のフィルタの1次
モードf1’の周波数と位相を一致させることにより,
並列接続後にf1からf2’までを通過帯域としている。
【0017】これに対して本発明では図2(b)に示すよ
うに並列接続する2個のフィルタの位相関係は同じであ
り,2つの振動モードの周波数差(f2−f1=f2'−f
1')の2倍分だけ中心周波数を離すことにより,f1
2〜f1'〜f2'の周波数間隔がほぼ同じとなり位相関
係も例えば0゜〜180゜〜0゜〜180゜となってフ
ィルタを構成することができる。
【0018】図3は図1において例えば基板を38゜回
転Yカット,X伝搬水晶とし,電極はアルミニウムで膜
厚は0.15μm,IDT2,2’は各300対で交差
長は10λ(λはSAWの波長),IDT2,2’の間
隔(結合ギャップ)は1λ,反射器3は各300本,I
DT周期はフィルタ4が11.18μm,フィルタ5が
11.165μmとして構成した本発明の実験結果を示
す図である。2個の横結合2重モードSAWフィルタ各
々の周波数伝送特性を示し,実線はフィルタ4の,破線
はフィルタ5の特性である。同図に示すようにフィルタ
4とフィルタ5は中心周波数が異なるだけで同じ周波数
伝送特性を示している。また位相関係も1次モードが0
゜で2次モードが180゜であり同じである。
【0019】同図において2つのフィルタ4,5の各振
動モードの周波数配置は前述のように0゜〜180゜〜
0゜〜180゜となっており,これらの周波数間隔はほ
ぼ同じになっている。これよりフィルタ理論から自明の
ように2つのフィルタを並列接続して合成すれば,適当
な終端インピーダンスの下で帯域通過フィルタを構成で
きる。
【0020】図4は図3に示す2つのフィルタを並列接
続し,終端インピーダンス400Ω//ー1pFで終端し
たときの複合2重モードSAWフィルタの周波数伝送特
性を示している。同図から明らかなように通過域が平坦
で比帯域幅が約0.2%の中帯域,低損失,且つ急峻度
の高いフィルタが得られている。
【0021】このフィルタは4ポールのフィルタに相当
し,従来の3ポールのフィルタに比べて急峻な減衰傾度
が得られること,及び比帯域幅が広い割にはインピーダ
ンスが低いこと前述の通りである。
【0022】尚、本発明を図1に示す如き横結合2重モ
ードSAWフィルタを用いた複合2重モードSAWフィ
ルタを例として説明したが,本発明を縦結合2重モード
SAWフィルタを用いた複合2重モードSAWフィルタ
にも適用し得ることは云うまでもない。
【0023】また、必ずしも水晶基板である必要はなく
LiTaO3基板やLiNbO3基板,Li247基板
等他の表面波を用いた複合2重モードSAWフィルタに
適用してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明した如く構成するもの
であるから高周波領域で中帯域,低損失,且つ急峻な減
衰傾度をもつフィルタを実現する上で著しい効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる複合2重モードSAWフィルタ
の電極パターンを示す図
【図2】(a)及び(b)は複合2重モードSAWフィ
ルタの周波数配置を示す図で,(a)は従来の複合2重
モードSAWフィルタの周波数配置を示す図,(b)は
本発明の複合2重モードSAWフィルタの周波数配置を
示す図
【図3】本発明の複合2重モードSAWフィルタを構成
する2つの横結合2重モードSAWフィルタの周波数伝
送特性を示す図
【図4】本発明の複合2重モードSAWフィルタの周波
数伝送特性の例を示す図
【図5】従来の縦結合2重モードSAWフィルタを用い
た複合2重モードSAWフィルタの電極パターン図
【図6】従来の横結合2重モードSAWフィルタを用い
た複合2重モードSAWフィルタの電極パターン図
【図7】(a)及び(b)は従来の複合2重モードSA
Wフィルタの周波数配置を示す図で,(a)は縦結合2
重モードSAWフィルタの周波数配置を示す図,(b)
は横結合2重モードSAWフィルタの周波数配置を示す
【符号の説明】
1……圧電基板 2,2’……IDT 3……反射器 4,5……横結合2重モードSAWフィルタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に弾性表面波(SAW)を励
    振,受信する少なくとも1つのインタディジタルトラン
    スジューサ(IDT)電極とその両側に反射器を配し前
    記IDTにより励振されたSAWを反射して振動エネル
    ギーを前記IDT内部に閉じ込めて共振子とすると共
    に,この共振子を2個並列に近接配置してこれらの振動
    の音響結合によって発生する1次,2次の振動モードの
    波動を利用する横結合2重モードSAWフィルタを,こ
    れら2つの振動モードの周波数の差のほぼ2倍だけ離れ
    た中心周波数をもつ前記フィルタを2個並列接続してフ
    ィルタとしたことを特徴とする複合2重モードSAWフ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】前記2個の2重モードSAWフィルタが,
    圧電基板上にSAWを励振,受信する2個以上のIDT
    電極をSAWの伝搬方向に近接配置し,これらの両側に
    反射器を設け励起したSAWの振動エネルギーを前記I
    DT内に閉じ込めると共に,前記IDT間の音響結合に
    よって発生する2つの振動モードの波動を利用する縦結
    合2重モードSAWフィルタであることを特徴とする請
    求項1記載の複合2重モードSAWフィルタ。
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