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JP3404494B2 - 放電ランプおよび照明装置 - Google Patents
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JP3404494B2 - 放電ランプおよび照明装置 - Google Patents

放電ランプおよび照明装置

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JP3404494B2
JP3404494B2 JP06050894A JP6050894A JP3404494B2 JP 3404494 B2 JP3404494 B2 JP 3404494B2 JP 06050894 A JP06050894 A JP 06050894A JP 6050894 A JP6050894 A JP 6050894A JP 3404494 B2 JP3404494 B2 JP 3404494B2
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external electrode
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隆史 西原
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリや複写機な
どの事務機器やテレビなどの表示機器において使用され
る放電ランプおよびこのランプを装着した原稿読取り装
置やバックライト装置などの照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリなどの事務機器や液
晶表示装置を用いたテレビなどの表示機器は薄型化や小
形軽量化の要望が強く、これに伴いこれら機器に装着さ
れる放電ランプのバルブも細径化などがすすめられてい
る。たとえばファクシミリなどに装着されるランプはバ
ルブの外径が10mm以下の約5.5mmで、全長が原
稿を幅方向に均一な照度で露光する必要から300〜5
00mmの細長いものが使用されている。
【0003】しかし、これら放電ランプはバルブの径が
細くになるほどに点灯開始時の始動電圧が高くなること
が知られており、事務機器の小形化を難しくするところ
から、これらの機器に使用するランプには始動補助手段
が付設されて始動電圧を下げるようにしている。また、
これらの放電ランプは、所定の発光効率とさらにの始動
性の向上を得るべく、電圧と電流、封入する希ガスと電
子放射性物質の種類や量あるいは必要に応じて封入され
る水銀の量などとともに寿命の観点からも最適な設計が
なされている。
【0004】たとえばファクシミリの読取り用光源とし
て使用される直管形の蛍光ランプは、ガラスバルブの両
端部に対向して内部電極を設けるとともに、特に始動性
をよくするための始動補助手段として、ガラスバルブの
外面には銅やカーボン粉末などの導電性部材を帯状に形
成したものからなる外部電極を配設してある。この外部
電極は一方の内部電極とインピーダンス素子を介して電
気的に接続してあるとともに、バルブの外面に沿ってそ
の先端部が他方の内部電極と対面する位置にまで延在し
て配設し、この外部電極を一方の電極と同極にしてあ
る。
【0005】そして、バルブの両端の封止部にはこのラ
ンプをファクシミリの筐体部などに支持させるととも
に、ランプの電極へ給電するためのリード線を保持させ
た電気絶縁物製の合成樹脂からなる略筒状をなすホルダ
が熱可塑性樹脂接着剤を介して取り着けられている。ま
た、上記外部電極の先端部はこの筒状のホルダ内にまで
延在して配設してある。
【0006】このランプの始動は、バルブ両端の内部電
極に電圧を印加すると、一方の内部電極と接続している
外部電極にも電圧が加わり、互いに近接している他方の
電極と外部電極との間に電界が集中される結果、低い始
動電圧で他方の内部電極と外部電極との間に放電電流が
流れる。そして、この放電電流がきっかけになって両内
部電極間にグロー放電が生起し、両電極間の放電抵抗
が、たとえば5〜10KΩ程度まで低下し主放電に移行
して短時間のうちにランプが点灯するようになってい
る。
【0007】そして、このランプは短時間のうちに点灯
できる利点を有する。しかし、このランプにおいて定格
寿命を過ぎたのち発煙や異臭を生じるなどの不具合を起
こすものがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
この原因につき種々検討したところ、定格寿命を過ぎた
ランプは内部電極などに形成された電子放射性物質が消
耗してしまっていて、電子放射性物質がなくても放電は
持続するが、電極は電子放射性物質が減少した分熱容量
が小さくなって過熱してしまう。この過熱が続くと電極
に近接する部分のガラスバルブまでも加熱され、通常6
0℃程度のバルブ温度が150〜180℃にも過熱する
ようになる。
【0009】そして、この加熱によるバルブの温度上昇
が、バルブと上記ホルダとを接着している上記熱可塑性
樹脂からなる接着剤を溶融して接着剤の電気絶縁性を低
下させ導通状態となる。この接着剤の電気絶縁性の低下
はホルダ内において接着剤中に埋設されている外部電極
と内部電極に接続しているリード線とを短絡した状態に
する。この接着剤の電気抵抗の低下による短絡が、温度
上昇を招き発臭、発煙などの原因であった。
【0010】本発明は上記問題に鑑みなされたもので、
内部電極の電子放射性物質が消耗してランプが寿命に至
っても、口金を兼ねるホルダ内で外部電極と内部電極の
リード線とが短絡しない放電ランプおよびこのランプを
装着した照明装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の放電ランプは、
ガラスバルブと、このバルブ両端の封止部に封止された
一対の内部電極と、この内部電極と接続しているととも
に上記封止部から導出されたリード線と、上記バルブの
外表面にバルブ軸に沿って延在して形成されるとともに
上記内部電極の一方にインピーダンス素子を介し接続さ
れた外部電極と、上記バルブ内に封入された放電維持媒
体と、上記バルブ端部の封止部に熱可塑性樹脂接着剤を
介して接着された電気絶縁物製のホルダとを具備してい
る放電ランプにおいて、上記ホルダの熱可塑性樹脂接着
剤中に埋設される外部電極部分またはリード線部分の少
なくとも一方を覆って熱硬化性樹脂接着剤層が形成して
あることを特徴としている。
【0012】また、ガラスバルブと、このバルブ両端の
封止部に封止された一対の内部電極と、この内部電極と
接続しているとともに上記封止部から導出されたリード
線と、上記バルブの外表面にバルブ軸に沿って延在して
形成されるとともに上記内部電極の一方にインピーダン
ス素子を介し接続された外部電極と、この外部電極の延
在した先端部を覆うよう巻装された保護フィルムと、上
記バルブ内に封入された放電維持媒体と、上記バルブ端
部の封止部に熱可塑性樹脂接着剤を介して接着された電
気絶縁物製のホルダとを具備している放電ランプにおい
て、上記保護フィルムはポリイミド樹脂からなることを
特徴としている。
【0013】また、ガラスバルブと、このバルブ両端の
封止部に封止された一対の内部電極と、この内部電極と
接続しているとともに上記封止部から導出されたリード
線と、上記バルブの外表面にバルブ軸に沿って延在して
形成されるとともに上記内部電極の一方にインピーダン
ス素子を介し接続された外部電極と、この外部電極の延
在した先端部を覆うよう巻装されたポリイミド樹脂から
なる保護フィルムと、上記バルブ内に封入された放電維
持媒体と、上記バルブ端部の封止部に熱可塑性樹脂接着
剤を介して接着された電気絶縁物製のホルダとを具備し
ている放電ランプにおいて、上記ホルダの熱可塑性樹脂
接着剤中に埋設された保護フィルムまたはリード線部分
の少なくとも一方を覆って熱硬化性樹脂接着剤層が形成
してあることを特徴としている。
【0014】また、上記外部電極の先端部を覆う保護フ
ィルムは、外部電極部を二重以上に覆いバルブに巻装し
てあることを特徴としている。
【0015】また、上記外部電極の先端部を覆う保護フ
ィルムは、ホルダ外にまで延在していて熱可塑性樹脂接
着剤の非形成部を有していることを特徴としている。
【0016】さらに本発明の照明装置は、上記に記載の
放電ランプを光源として装着したことを特徴としてい
る。
【0017】
【作用】電子放射性物質の消耗などにより電極の温度が
異常に上がり、電極近傍のバルブ部分に形成した熱可塑
性の樹脂接着剤が軟化して電気絶縁性が下がっても、外
部電極または封止部から導出した内部電極のリード線
に、昇温しても軟化しない熱硬化性の樹脂接着剤層を形
成してあるので、バルブの外面の外部電極と内部電極の
リード線とが短絡する虞れがない。また、バルブ外面に
形成した外部電極のうち、ホルダ内に延在する部分に予
め電気絶縁性のフィルムを巻回しておけばより安全性が
高まる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第一実施例を図面を参照して
説明する。図1はたとえばファクシミリに装着され読取
り用として使用される冷陰極形の放電ランプの斜視図、
図2は図1のランプの右方端部を拡大して示す断面正面
図、図3は図2中の矢印X−X線に沿って切断した面を
拡大して示す断面側面図、図4は図1のランプの左方端
部を拡大して示す断面正面図である。
【0019】この冷陰極形の放電ランプLは、たとえば
直管形の消費電力が10W以下の6W程度の蛍光ランプ
Lである。このランプLは外径が約5.5mm、内径が
約4.7mm、長さが約350mmのソーダライムマグ
ネシアガラスあるいは鉛ガラスからなる管状のバルブ1
の両端の封止部1a、1bには、それぞれ先端にニッケ
ル(Ni)などで形成した円筒形状の冷陰極形の内部電
極3a、3bを取付けたリード線4a、4bが封止られ
ている。また、図示していないが内部電極3a、3bの
表面上にアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化物もし
くは炭酸塩からなる電子放射性物質が付着してある。
【0020】このバルブ1内には希ガスとしてキセノン
(Xe)ガスが数十〜200トールが封入されている。
また、バルブ1の内面にはバルブの長手方向に幅約2.
5mmのスリット2aを残して所定の発光領域を有する
蛍光体層2が形成されたアパーチャ形の蛍光ランプLを
なしている。また、上記スリット2aを形成した反対面
のバルブ1外面上には、幅約1mmの銅やカーボン粉末
などの導電性部材を帯状に形成して延在させた外部電極
5を配設してある。
【0021】また、61、62はポリカーボネイトなど
の電気絶縁物製の合成樹脂材料で成型したホルダで、図
2ないし図4に拡大して示すように、バルブ1の保持と
給電線の導出をはかる口金の作用をなす略トンネル状の
空所6aを有する中空体からなり、一端側には閉塞壁を
兼ねる突出した取付片6bが、また他端側にはバルブ1
の受容片6cが設けられている。そして、これらホルダ
61、62は空所6a内に充填されたポリアミド樹脂な
どからなる熱可塑性樹脂接着剤7を介して封止部1a、
1bを形成したバルブ1両端に接着されている。なお、
図中4xはリード線4aと、4yはリード線4bと、4
zは外部電極5とそれぞれ接続してホルダ61、62外
に導出された給電線である。
【0022】そして、図2および図3に示す右方のホル
ダ61内およびホルダ61近傍において、上記熱可塑性
樹脂接着剤7中に埋没した部分で内部電極3aと対面す
るバルブ1外周の外部電極5部を覆って、シリコン樹脂
などからなる熱硬化性樹脂接着剤層81が形成してあ
る。
【0023】また、図4に示す左方のホルダ62側も右
方と同様に、熱可塑性樹脂接着剤7中に埋没した部分の
外部電極5とこの電極5に接続した給電線4zのそれぞ
れの導体の露出部を覆って、ここでは外部電極5から給
電線4zの絶縁被覆部上までを上記と同様にシリコン樹
脂からなる熱硬化性樹脂接着剤層83が形成してある。
この蛍光ランプLの製造は、スリット2aを有する蛍
光体層2を形成したガラスバルブ1の両端に内部電極3
a、3bを備えたリード線4a、4bを封止し、バルブ
1内の排気および希ガスの封入をしたら気密に封緘す
る。(一端を封止したバルブ1内を先に排気し、希ガス
の封入をしたら他端を気密に封止するようにしてもよ
い。) つぎに、銅やカーボン粉末などの導電性部材をペースト
状にしたものを、バルブ1のスリット2aを形成したと
は反対面表面の内部電極3a、3bと対面する部位間に
約1mmの幅で帯状に塗布し、乾燥・焼成して外部電極
5を形成する。つぎに、上記の封止部1a、1bから延
出したリード線4a、4bと給電線4x、4yとを溶
接、ろう付や加締めなどの手段で接続する。また、外部
電極5に給電線4zを導電性接着剤などで接続する。つ
ぎに、バルブ1の封止部1a、1bから延出しているリ
ード線4a、4bをバルブ軸に対して約90度折り曲げ
る。このときバルブ1内面に形成したスリット2aの延
在方向に注意して行う。
【0024】そして、内部電極3aと対面するバルブ1
外周の外部電極5部すなわち外部電極5の延在先端部、
外部電極5と給電線4zのそれぞれの導体の露出部およ
び隣接する給電線絶縁被覆などの表面にシリコン樹脂な
どからなる熱硬化性樹脂接着剤を塗布し乾燥、焼成して
熱硬化性樹脂接着剤層81、83を被覆形成する。
【0025】そして、バルブ1両端の封止部1a、1b
を含む部分に、それぞれホルダ61、62を被せホルダ
61、62の受容片6cにバルブ1の外側が合致した
ら、空所6a内にポリアミド樹脂などからなる熱可塑性
樹脂接着剤7を注入する。この熱可塑性樹脂接着剤7を
乾燥し、加熱して焼成することによってホルダ61、6
2の接着は終り、表面に熱硬化性樹脂接着剤層81、8
3が被覆された給電線4zおよび外部電極5の先端部は
この接着剤7中に埋設して固定される。(なお、それぞ
れの封止部1a、1bにホルダ61、62を同時に接着
させることはなく別々であってもよく、また、熱硬化性
樹脂接着剤層81、83と熱可塑性樹脂接着剤7との焼
成は同時に行ってもよい。) このような構成の蛍光ランプLは、たとえば図9に示す
点灯回路により点灯される。図9においてインバータ点
灯回路11は直流電源12の直流を数十KHZの高周波
に変換して、蛍光ランプLの内部電極3a、3bに印加
し、ランプLを高周波点灯させるものである。図中、1
3a、13bはコンデンサからなるインピーダンス素子
を示す。
【0026】以上のような構成ならびに工程を経て完成
した放電ランプLの始動は、バルブ両端の内部電極3
a、3bに電圧を印加すると、左方の内部電極3bと接
続している外部電極5にも電圧が加わり、互いに近接し
ている右方の電極3aと外部電極5との間に電界が集中
される結果、低い始動電圧で右方の内部電極3aと外部
電極5との間に放電電流が流れる。そして、この放電電
流がきっかけになって両内部電極3a、3b間にグロー
放電が生起し、両電極3a、3b間の放電抵抗が、たと
えば5〜10KΩ程度まで低下し主放電に移行して短時
間のうちにランプLが点灯する。
【0027】このランプLは寿命末期に至り、たとえば
右方の内部電極3aが電子放射性物質の消耗などにより
電子放射性物質が減少すると、その分熱容量が小さくな
って内部電極3aの温度が異常に上がり、電極3a近傍
のバルブ1部分が150〜180℃程度の高い温度にな
る。するとこのバルブ1端部の近くにある外部電極5先
端部、リード線4a、熱硬化性樹脂接着剤層81および
ホルダ61を接着している熱可塑性樹脂接着剤7の温度
も高くなる。
【0028】そして、高温になると熱可塑性樹脂接着剤
7は軟化点を越えて溶融しその電気絶縁性が下るが、外
部電極5先端部の導体表面の露出部を被覆しているシリ
コン樹脂などからなる熱硬化性樹脂接着剤層81は、耐
熱性が高いので軟化溶融することはなく電気絶縁性の低
下はない。
【0029】したがって、図1の右方のホルダ61にお
いて、ホルダ61を接着している熱可塑性樹脂接着剤7
が不所望に軟化溶融しても、互いに極性の異なる外部電
極5とリード線4aとの間の電気絶縁性を維持して短絡
を防ぎ、このホルダ61接着部から発臭や発煙などを生
ずることがなく安全性を高めることができる。
【0030】なお、上記の実施例では図2および図3に
示すホルダ61において、外部電極5の先端部側に熱硬
化性樹脂接着剤層81を形成したが、これに限らず封止
部1aから延出したリード線4aと給電線4xとが接続
された導体などの表面の露出部を覆って、ここでは封止
部1a端面から給電線4xの絶縁被覆部上までを点線で
示すように上記と同様にシリコン樹脂などからなる熱硬
化性樹脂接着剤層82を形成しても、あるいは外部電極
5の先端部側とリード線4aが接続される側の両方に熱
硬化性樹脂接着剤層81、82を形成してもよい。
【0031】これは、極性が相違していても、たとえば
一方の側にのみ熱硬化性樹脂接着剤層を被覆しておけ
ば、ホルダ61を接着する熱可塑性樹脂接着剤7が不所
望に軟化溶融して電気絶縁性が低下し導体が導通して
も、他方の導体側の絶縁が保持されていれば短絡するこ
とがないことからである。
【0032】また、図4に示す左方のホルダ62は、何
等かの原因で熱可塑性樹脂接着剤7が軟化溶融して電気
絶縁性を下げ、この接着剤7に電流が漏出して外部電極
5側とリード線4b側とが短絡しても極性が同じである
ので、原則的には熱硬化性樹脂接着剤層がなくても特に
支障は起こらない。しかし、内部電極と外部電極との間
の印加電圧が相違する場合などには相互に絶縁すること
が必要であり、この場合は外部電極5と給電線4zとが
接続される側の導体などの表面の露出部を覆って熱硬化
性樹脂接着剤層81を形成したものに限らず、封止部1
bから延出したリード線4bと給電線4yとが接続され
た導体などの表面の露出部を覆って、ここでは封止部1
b端面から給電線4yの絶縁被覆部上までを点線で示す
ように上記と同様にシリコン樹脂などからなる熱硬化性
樹脂接着剤層84を形成しても、あるいは外部電極5側
とリード線4bが接続される側の両方に熱硬化性樹脂接
着剤層83、84を形成してもよい。
【0033】なお、このとき外部電極5側は熱可塑性樹
脂接着剤7が溶融して外部電極5上にまで流れると導通
して短絡してしまうためそれを見越して広い範囲にまで
熱硬化性樹脂接着剤層81、83を形成しておく必要が
あるが、リード線4a、4bが接続される側の熱硬化性
樹脂接着剤層82、84は熱可塑性樹脂接着剤7中に全
体が埋没していてもよい。
【0034】また、図5および図6は本発明の第二実施
例を示し、図中図1ないし図4と同一部分には同一の符
号を付してその説明は省略する。
【0035】この実施例が上記第一実施例と相違すると
ころは、図1の右方のホルダ61内およびホルダ61近
傍の熱可塑性樹脂接着剤7中に埋没した部分で、この実
施例は内部電極3aと対面するバルブ1外周の外部電極
5部を覆って少なくとも上記のホルダ61内に収容され
る部位(ホルダ61から外側へ延出する位置まで。)
に、厚さ約60μ、幅約13mmのポリイミド樹脂から
なる保護フィルム9が巻装してある。
【0036】そして、このホルダ61は空所6a内に充
填されたポリアミド樹脂などからなる熱可塑性樹脂接着
剤7を介してバルブ1端部の封止部1aに接着されてい
る。この場合のランプLの製造で、上記第一実施例と相
違するところは、バルブ1の封止部1a側端部がホルダ
61内へ収容される部分より外側へ延出する位置まで
に、ポリイミド樹脂からなる保護フィルム9を巻回して
あるところである。この延出する位置は上述したよう
に、万一、熱可塑性樹脂接着剤7が溶融したとき外部電
極5上にまで流れ出ない範囲である。そして、保護フィ
ルム9の末端は熱硬化性樹脂接着剤などで固定してあ
る。
【0037】なお、上記保護フィルム9は肉厚が薄いの
で外部電極5上においては2重巻き9a以上の巻装が強
度的にも電気絶縁的にもあるいは巻回強度的にも強く好
ましい。
【0038】この第二実施例に示すランプLが寿命末期
に至り、たとえば右方の内部電極3aが電子放射性物質
の消耗などにより電子放射性物質が減少して、その分熱
容量が小さくなって内部電極3aの温度が異常に上がる
と、保護フィルム9およびホルダ61を接着している熱
可塑性樹脂接着剤7の温度も高くなる。
【0039】そして、高温になった熱可塑性樹脂接着剤
7が軟化溶融してその電気絶縁性が下がり、封止部1a
から導出したリード線4aまたは給電線4xなどの導体
の露出部と熱可塑性樹脂接着剤7とが導通しても、この
熱可塑性樹脂接着剤7中に埋設された外部電極5先端部
の周囲にはポリイミド樹脂からなる耐熱性の高い保護フ
ィルム9が巻装してあるので、溶融した熱可塑性樹脂接
着剤7が外部電極5部まで侵入することがなく熱可塑性
樹脂接着剤7と外部電極5とを短絡することはない。
【0040】また、図7および図8は本発明の第三実施
例を示し、図中図1ないし図6と同一部分には同一の符
号を付してその説明は省略する。
【0041】この実施例が上記第一および第二実施例と
相違するところは、図1の右方のホルダ61内およびホ
ルダ61近傍の熱可塑性樹脂接着剤7中に埋没した部分
で、この実施例は内部電極3aと対面するバルブ1外周
の外部電極5部を覆って少なくとも上記のホルダ61内
に収容される部位(ホルダ61から外側へ延出する位置
まで。)に、上記と同様なポリイミド樹脂からなる保護
フィルム9がシリコン樹脂からなる熱硬化性樹脂接着剤
層85を介して巻装してある。
【0042】そして、このように巻装された保護フィル
ム9は、バルブ1の表面および保護フィルム9が重層さ
れた部分9aにおいて、接着剤層85を介して接着して
いるため高い固着力を有し、バルブ1が温度上昇しても
保護フィルム9が剥離せず隙間が生じないので軟化溶融
した熱可塑性樹脂接着剤7が外部電極5部にまでの侵入
を防げるとともに、保護フィルム9および接着剤層85
は高い耐熱性を備えていて劣化がない。
【0043】したがって、図1の右方のホルダ61にお
いて、封止部1aから導出したリード線4aの周囲の熱
可塑性樹脂接着剤7が軟化溶融してリード線4aから接
着剤7に電流が漏出しても、バルブ1の外面の外部電極
5は保護フィルム9と熱硬化性樹脂接着剤層85とで電
気絶縁されているので、極性の異なる外部電極5とリー
ド線4aとの短絡を防ぎより安全性を高めることができ
る。
【0044】また、このように保護フィルム9と熱硬化
性樹脂接着剤層85との二重の対応を採っていれば、万
一、一方の部材の電気絶縁性が低下しても、他方の部材
によって電気絶縁性を維持していくことができる。な
お、上記保護フィルム9は肉厚が薄いので外部電極5上
においては2重巻き9a以上の巻装が強度的にも電気絶
縁的にも巻回強度的にも強く好ましい。また、ポリイミ
ド樹脂からなる保護フィルム9はシリコン樹脂からなる
熱硬化性樹脂接着剤層85より耐熱性が高く、万一熱硬
化性樹脂接着剤層85が劣化しても保護フィルム9によ
り熱可塑性樹脂接着剤7の侵入を阻止できる。
【0045】したがって、この実施例の放電ランプはホ
ルダ61、62内において極性の異なる外部電極5とリ
ード線4aとの間の電気的な短絡を防止でき、接着剤な
どの昇温による発煙や発臭などを生じることがない。
【0046】そして、上記実施例1ないし3に示す放電
ランプLは図10に示すように、たとえばファクシミリ
の画像読取り装置に光源として組込みまれ使用される。
この図6においてRはレンズ、Sは撮像素子、Pは原稿
である。そして、ランプLにより照射された原稿Pの像
をレンズRを介して撮像素子S上に結像するようにして
あり、原稿Pを矢印方向に移動させることにより、原稿
P上の文字などを読取るようにしている。
【0047】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば、ランプは希ガス封入の冷陰極形のスリッ
トを形成した蛍光ランプに限らず、他の種類の蛍光ラン
プや紫外線放射ランプなど他の種の放電ランプでもよ
く、また、放電維持媒体として水銀などの発光物質を封
入した放電ランプなどにも適用できる。また、バルブの
形状は直管形に限らずU字形、W字形、環形などに屈曲
してあってもよく、これらの場合もバルブの屈曲形状に
沿って外部電極が延在配設してあればよい。
【0048】また、口金兼用のホルダの形状は実施例の
ものに限らず、内部に接着剤を介してバルブ端部が接合
できるものであればよく、取付片も実施例形状に限らず
種々の形状が可能であり、また、取付片を有しないもの
であってもよい。また、耐熱性の被覆をする熱硬化性樹
脂接着剤はシリコン樹脂接着剤に限らず、フェノール樹
脂接着剤やエポキシ樹脂接着剤などでもよく、これらの
接着剤であっても何等かの原因で昇温しても溶融するこ
となく電気抵抗値が下がらず、外部電極とリード線とを
短絡することがない。また、ホルダを接着する熱可塑性
樹脂接着剤はポリアミド樹脂に限らず、フェノール樹脂
接着剤やエポキシ樹脂接着剤などであってもよく、これ
らの接着剤であっても実施例記載と同様の作用効果を奏
する。
【0049】また、1本のランプに2個のホルダを接合
するに当り、この熱硬化性樹脂接着剤層を被覆するのは
外部電極と異極性側の内部電極が位置する側(実施例の
図面において右方)のみでもよく、外部電極と同極の内
部電極側のホルダは従来の熱可塑性樹脂接着剤のみであ
っても差支えない。
【0050】また、ホルダの接着を耐熱性の高い熱硬化
性樹脂接着剤を用いたものもあるが、全体に熱硬化性樹
脂接着剤を用いると硬化までに長時間を要し生産性がよ
くなくなるとともに接着剤のコストも高くなるため、本
発明では熱可塑性樹脂接着剤を主として用いることを提
案したものである。
【0051】また、実施例ではバルブの外表面の外部電
極の端部近傍にポリイミド樹脂からなる保護フィルムを
巻装したが、この保護フィルムは必須のものではなく、
上記と同様に外部電極と異極の内部電極側が位置する側
のみでもよく、他方側にはこの樹脂より電気絶縁性の低
い保護フィルムを巻装するようにしてもよい。
【0052】また、外部電極は実施例のものに限らず、
他の導電性部材の粉末を塗布形成してもあるいは金属
箔、金属線やメッシュ状金属などを貼付してもよい。ま
た、この外部電極の表面全面にシリコン樹脂やエポキシ
樹脂などの保護被膜を形成しても差支えない。
【0053】さらに、内部電極は図示の円筒状をなす冷
陰極形の電極に限らず、内部リード線をそのまま用いた
り、金属板体やメッシュなどを加工して成型したもので
あってもよく、あるいは、フィラメントをコイル状に巻
回した熱陰極形の電極を備えたものであってもよい。
【0054】さらに、電子放射性物質の形成は電子放射
性物質が飛散しにくい封入ガス圧が30ないし100ト
ール程度のものでは、円筒状電極の内表面に形成してあ
ってもよい。
【0055】さらにまた、本発明の放電ランプは図10
に示すような、ファクシミリなどの読取り装置のほか、
複写機の露光用などの事務機器または液晶表示装置、液
晶テレビや装飾装置などのバックライト用あるいは通常
の照明用の器具や灯具などに装着して、照明装置として
ひろく使用できることはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ラ
ンプは寿命末期に至り電子放射性物質の消耗などにより
内部電極の温度が異常に上がり、電極近傍のバルブ部分
の昇温に伴いホルダを接着している熱可塑性の接着剤の
温度が高くなり溶融して電気絶縁性が低下しても、導体
などの露出部を熱硬化性の樹脂接着剤で被覆しているた
め、接着剤と導体との電気絶縁性が保たれ、バルブの外
面の外部電極と封止部から導出した内部電極のリード線
とが短絡することがない。
【0057】また、外部電極のうちホルダ内に延在する
部分にポリイミド樹脂からなる高い電気絶縁性の保護フ
ィルムを巻回しておけば、万一昇温などによって接着剤
の電気絶縁性が低下しても、極性の異なる外部電極と内
部電極のリード線との短絡を防ぎ、より安全性を高める
ことができる。
【0058】したがって、この放電ランプはバルブとホ
ルダとの間において電気的な短絡を防止でき、発煙や発
臭などの不具合を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直管形の放電ランプの実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1のランプの右方端部を拡大して示す正面断
面図である。
【図3】図2においてX−X線に沿って切断した部分を
示す側面断面図である。
【図4】図1のランプの左方端部を拡大して示す正面断
面図である。
【図5】本発明の第二実施例を示すランプの右方端部を
拡大して示す正面断面図である。
【図6】図5においてY−Y線に沿って切断した部分を
示す側面断面図である。
【図7】本発明の第三実施例を示すランプの右方端部を
拡大して示す正面断面図である。
【図8】図7においてZ−Z線に沿って切断した部分を
示す側面断面図である。
【図9】本発明の放電ランプの点灯回路の実施例を示す
説明図である。
【図10】ファクシミリに組込まれた本発明に係わる照
明装置の実施例を示す、概略斜視図である。
【符号の説明】
L:放電ランプ(蛍光ランプ) 1:ガラスバルブ 1a、1b:封止部 3a、3b:内部電極 4a、4b:リード線 5:外部電極 61、62:ホルダ 7:熱可塑性樹脂接着剤 81、82、83、84:熱硬化性樹脂接着剤層 9:保護フィルム R:レンズ S:撮像素子 P:原稿

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブと; このバルブ両端の封止部に封止された一対の内部電極
    と; この内部電極と接続しているとともに上記封止部から導
    出されたリード線と; 上記バルブの外表面にバルブ軸に沿って延在して形成さ
    れるとともに上記内部電極の一方にインピーダンス素子
    を介し接続された外部電極と; 上記バルブ内に封入された放電維持媒体と; 上記バルブ端部の封止部に熱可塑性樹脂接着剤を介して
    接着された電気絶縁物製のホルダと; を具備している放電ランプにおいて、 上記ホルダの熱可塑性樹脂接着剤中に埋設される外部電
    極部分またはリード線部分の少なくとも一方を覆って熱
    硬化性樹脂接着剤層が形成してあることを特徴とする放
    電ランプ。
  2. 【請求項2】 ガラスバルブと; このバルブ両端の封止部に封止された一対の内部電極
    と; この内部電極と接続しているとともに上記封止部から導
    出されたリード線と; 上記バルブの外表面にバルブ軸に沿って延在して形成さ
    れるとともに上記内部電極の一方にインピーダンス素子
    を介し接続された外部電極と; この外部電極の延在した先端部を覆うよう巻装された保
    護フィルムと; 上記バルブ内に封入された放電維持媒体と; 上記バルブ端部の封止部に熱可塑性樹脂接着剤を介して
    接着された電気絶縁物製のホルダとを具備している放電
    ランプにおいて、 上記保護フィルムはポリイミド樹脂からなることを特徴
    とする放電ランプ。
  3. 【請求項3】 ガラスバルブと; このバルブ両端の封止部に封止された一対の内部電極
    と; この内部電極と接続しているとともに上記封止部から導
    出されたリード線と; 上記バルブの外表面にバルブ軸に沿って延在して形成さ
    れるとともに上記内部電極の一方にインピーダンス素子
    を介し接続された外部電極と; この外部電極の延在した先端部を覆うよう巻装されたポ
    リイミド樹脂からなる保護フィルムと; 上記バルブ内に封入された放電維持媒体と; 上記バルブ端部の封止部に熱可塑性樹脂接着剤を介して
    接着された電気絶縁物製のホルダと; を具備している放電ランプにおいて、 上記ホルダの熱可塑性樹脂接着剤中に埋設された保護フ
    ィルムまたはリード線部分の少なくとも一方を覆って熱
    硬化性樹脂接着剤層が形成してあることを特徴とする放
    電ランプ。
  4. 【請求項4】 上記外部電極の先端部を覆う保護フィル
    ムは、外部電極部を二重以上に覆いバルブに巻装してあ
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の放
    電ランプ。
  5. 【請求項5】 上記外部電極の先端部を覆う保護フィル
    ムは、ホルダ外にまで延在していて熱可塑性樹脂接着剤
    の非形成部を有していることを特徴とする請求項2ない
    し請求項4のいずれかの項に記載の放電ランプ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1ないし請求項5のいずれか
    の項に記載の放電ランプを光源として装着したことを特
    徴とする照明装置。
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