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JP3404884B2 - 微細構造体の形成方法 - Google Patents
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JP3404884B2 - 微細構造体の形成方法 - Google Patents

微細構造体の形成方法

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JP3404884B2
JP3404884B2 JP10037494A JP10037494A JP3404884B2 JP 3404884 B2 JP3404884 B2 JP 3404884B2 JP 10037494 A JP10037494 A JP 10037494A JP 10037494 A JP10037494 A JP 10037494A JP 3404884 B2 JP3404884 B2 JP 3404884B2
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forming
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細構造体の形成方法
に関し、特に、高アスペクト比の微細構造体を、高精度
に、容易かつ簡単に形成することのできる、微細構造体
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造技術を応用し
て、極めて微細な構造体を形成する微細加工技術の研究
が近年活発になってきている。
【0003】特に高アスペクト比の微細構造体を形成す
るLIGA(LithographGalvanfor
mung und Abformung)法は、特に注
目されるところである(Nikkei Mechani
cal 1990.11.26、p.72〜p.79お
よび機械設計第3号刊第6号(1991年5月)、p.
25〜p.28参照)。
【0004】LIGA法は、マイクロマシン、光学素
子、センサまたはアクチュエータなどの製造に利用する
ことができ、その応用範囲は非常に広い。
【0005】従来のLIGA法においては、X線による
リソグラフィを用いて、レジストパターンを形成する工
程において、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を
ベースとするレジスト材が主に用いられている。
【0006】図4および図5は、従来のLIGA法につ
いての基本工程の一具体例を概略的に説明する工程図で
ある。
【0007】図4および図5を参照して、図4(a)に
示す工程において、典型的には、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)をベースとするレジスト層102を所
望の厚さ(数10μm〜数100μm)で基板101上
に形成する。
【0008】次に、所望のパターンを形成したフォトマ
スク100を用い、シンクロトロン放射光(SOR光)
で、レジスト層102を露光する。
【0009】次に、図4(b)に示す工程において、図
4(a)に示す工程において露光したレジスト層102
を現像し、レジストパターン103を形成する。
【0010】次に、図4(c)に示す工程において、レ
ジストパターン103を有する基板101をめっき液に
漬け、基板101上に、電鋳または電気めっきで、たと
えば、Ni、Cu、Au等をレジストパターン103の
谷間等に堆積させ、金属の構造体104を形成する。
【0011】次に、図4(d)に示す工程において、レ
ジスト材を除去し、金属の構造体104を得る。
【0012】そして、金属の構造体104を型として用
い、射出成形法により誘電性プラスチックを金属の構造
体104に充填し、誘電性プラスチックの構造体(モー
ルド材)105を形成する。
【0013】次に、図5(a)に示す工程において、図
4(d)に示す工程において作製した誘電性プラスチッ
クの構造体(モールド材)105に従って、誘電性プラ
スチック106と導電性プラスチックシート107とか
らなるプラスチック型108を形成する。
【0014】次に、図5(b)に示す工程において、構
造体(モールド材)105を分離して、プラスチック型
108を準備する。
【0015】次に、図5(c)に示す工程において、プ
ラスチック型108の谷間に電鋳または電気めっきによ
り、金属の構造体109を堆積させたりする。
【0016】次に、図5(d)に示す工程において、プ
ラスチック型108を除去し、微細な金属構造体110
を得る。
【0017】なお、本明細書において用いる用語「微細
構造体」は、図5(d)に示される工程において形成さ
れる微細構造体110の他、特に以下の場合に限定され
ることはないが、たとえば、図4(c)に示される工程
において形成される金属の構造体104や、図4(d)
に示される工程において形成される構造体(モールド
材)105などを意味する。
【0018】微細構造体を形成する技術としては、単に
二次元的な微小化技術ではなく、三次元的な微小化技術
が要求される。
【0019】たとえば、マイクロマシン、光学素子、セ
ンサまたはアクチュエータ等の微細構造体では、一定の
機械的強度等が要求される場合があり、高アスペクト比
を有する微細構造体の形成方法が、長年望まれている。
【0020】たとえば、アクチュエータや、マイクロ歯
車のような、駆動機構に用いられる微細構造体では、一
定の駆動力を得る必要等から、高アスペクト比を有する
微細構造体を形成する必要がある。
【0021】より具体的には、たとえば、図5(d)を
再び参照して、線幅寸法Wとして、たとえば、1μm〜
10μm程度の寸法に微細に加工された部分と、高さ
(厚さ)Hとして、数100μm程度以上の寸法を有す
る部分とを備える、高アスペクト比(H/W)を有する
微細構造体を、高精度に、容易かつ簡単に形成すること
のできる、微細構造体の形成方法が長年望まれている。
【0022】上記したLIGA法のような微細構造体の
形成方法では、レジストパターンに従って、微細構造体
を形成しているため、基板上にレジスト層を厚く形成
し、シンクロトロン放射光を用いて、基板上に形成した
レジスト層について深い露光を行なう必要がある。
【0023】従来、LIGA法のような微細構造体の形
成方法では、マルチスピンコート法を用い、基板上にレ
ジスト層を厚く形成していた(Micro Elect
roMechanical System ’92 T
ravemunde(Germany)、Februa
ry 4−7、1992、p.93〜p.97参照)。
【0024】マルチスピンコート法とは、スピンコート
法を多数回繰返す方法をいう。以下、ポリメチルメタク
リレート(PMMA)をベースとするレジスト層を、マ
ルチスピンコート法を用いて基板上に厚く形成する方法
について説明する。
【0025】まず、出発原料として、メチルメタクリレ
ートモノマ(単量体)を、トルエン等の溶媒中に入れ
る。次に、トリエチレングリコールジメタクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート等の架橋剤を用
い、トルエン等の溶媒中で、溶液重合法により、メチル
メタクリレートモノマ(単量体)を完全に重合させるこ
とにより、メチルメタクリレートポリマ(重合体)を作
製する。
【0026】次に、トルエン等の溶媒中のメチルメタク
リレートポリマ(重合体)を、メタノール等を用い、沈
殿させる。次いで、得られたメチルメタクリレートポリ
マ(重合体)を精製する。
【0027】次に、精製したメチルメタクリレートポリ
マ(重合体)を、エチルセロソルブアセテート(EC
A)等の溶剤に溶かすことにより、所望の粘度を有する
溶液(レジスト液)を作製する。
【0028】なお、本明細書において用いる用語「溶
剤」は、重合体を溶かすための、出発原料の単量体とは
異なる溶媒(液体)を意味し、それ自体は、レジスト層
を形成する際に、レジスト層中から除去されるべき材料
をいう。
【0029】次に、この溶液(レジスト液)を用い、ス
ピンコート法により、基板上に、レジスト層を形成す
る。
【0030】より詳しくは、メチルメタクリレートポリ
マ(重合体)とエチルセロソルブアセテート(ECA)
等の溶剤とを含む溶液(レジスト液)を、水平にした基
板上に、滴下した後、スピナー等を用い、基板を回転さ
せることにより、遠心力を用い、メチルメタクリレート
ポリマ(重合体)と、エチルセロソルブアセテート(E
CA)等の溶剤とを含む溶液層を、基板上に、均一の膜
厚に形成する。
【0031】次に、基板上に形成した溶液層中に含まれ
るエチルセロソルブアセテート(ECA)等の残留溶剤
の除去を目的として、溶液層を有する基板を熱処理(い
わゆるプリベーク)することにより、基板上にレジスト
層を形成する。
【0032】マルチスピンコート法では、上記のスピン
コート法により、基板上に形成したレジスト層上に、さ
らに、レジスト層を形成する。
【0033】すなわち、マルチスピンコート法では、基
板上に形成されたレジスト層上に、さらに、メチルメタ
クリレートポリマ(重合体)とエチルセロソルブアセテ
ート(ECA)等の溶剤等を含む溶液(レジスト液)
を、滴下した後、スピナー等を用い、基板を回転させる
ことにより、遠心力を用い、メチルメタクリレートポリ
マ(重合体)とエチルセロソルブアセテート(ECA)
等の溶剤等を含む溶液層を、基板上に形成したレジスト
層上に、均一の膜厚に形成する。
【0034】次に、上記溶液層を有する基板を熱処理
(いわゆるプリベーク)することにより、溶液層中に含
まれるエチルセロソルブアセテート(ECA)等の溶剤
を除去することにより、基板上に形成したレジスト層上
に、新たに、レジスト層を形成する。
【0035】このように、基板上にレジスト層を2層形
成する方法は、一般に、ダブルスピンコート法(Dou
ble spin coating)といわれており、
同様の方法により、基板上にレジスト層を複数層形成す
る方法は、一般に、マルチスピンコート法(Multi
spin coating)といわれている。
【0036】従来、LIGA法のような微細構造体の形
成方法においては、高アスペクト比を有する微細構造体
を形成する際には、図4(a)を再び参照して、基板1
01上に、マルチスピンコート法を用い、レジスト層1
02を厚く形成していた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチスピンコ
ート法には、基板上に、レジスト層を厚く形成する際に
は、スピンコート法を多数回繰返す必要があり、手間が
かかるという欠点があった。
【0038】より詳しくは、従来のマルチスピンコート
法では、基板を回転させることにより、遠心力を用い、
基板上またはレジスト層上に、溶剤を含む溶液層を均一
の膜厚に形成(塗布)しているため、1回のスピンコー
ト作業により形成することのできる、レジスト層の膜厚
は、必然的に薄いものとなる。
【0039】このため、従来のマルチスピンコート法で
は、レジスト層を厚く形成する際には、スピンコート作
業を多数回繰返すことが必要となる。
【0040】また、従来のマルチスピンコート法によ
り、基板上に、均一の膜厚に形成することのできるレジ
スト層の膜厚は、平均膜厚として、高々、45μmt
度までであり、45μmt 以上の膜厚を有するレジスト
層を、基板上に形成するのは困難であるという問題があ
った。
【0041】すなわち、従来のマルチスピンコート法
は、上述したように、レジスト層上に、溶剤を含む溶液
を滴下した後、スピナー等を用い、基板を回転させるこ
とにより、レジスト層上に、溶剤を含む溶液層を形成す
るという構成を有する。
【0042】このため、既に形成したレジスト層が、溶
剤に対して溶解性を有する(可溶である)ため、スピン
コート作業中に、既に形成したレジスト層の一部または
全部が溶液層側に溶けてしまったりするからである。
【0043】また、従来のマルチスピンコート法では、
溶剤を用いているため、基板上に形成したレジスト層か
ら、溶剤が完全には除去されていない場合があり、現像
の工程や、電鋳または電気めっきの工程において、レジ
ストパターンが型崩れを起こし、所望形状の微細構造体
を形成することができない場合があるという問題があっ
た。
【0044】さらには、従来のマルチスピンコート法に
より、レジスト層を厚く形成すると、レジスト層の内部
応力が必然的に大きくなり、レジスト層にクラックを生
じたり、また、レジスト層が基板から剥がれたりすると
いう問題があった。
【0045】従来のLIGA法のような微細構造体の形
成方法では、以上のようなことが原因して、高アスペク
ト比を有する微細構造体を、高精度に形成するのが困難
であるという問題があった。
【0046】本発明は、以上のような問題を解決するた
めになされたものであって、特に、基板上にレジスト層
を形成する工程を改良することにより、高アスペクト比
を有する微細構造体を、高精度に、容易かつ簡単に形成
することのできる、微細構造体の形成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0047】より詳しくは、図5(d)を再び参照し
て、線幅寸法Wとして、たとえば、1μm〜10μm程
度の寸法に微細に加工された部分と、高さ(厚さ)Hと
して、数μm〜数100μm程度の寸法から選ばれる所
望の高さ(厚さ)を有する微細構造体、または、数10
0μm程度の寸法以上の高さを有することのある微細構
造体を、高精度に、容易にかつ簡単に形成することので
きる、微細構造体の形成方法を提供することを目的とす
る。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明者は、長年、高ア
スペクト比を有する微細構造体を、高精度に、容易かつ
簡単に形成することのできる、微細構造体の形成方法に
ついて、研究を続けてきた。
【0049】その結果、高アスペクト比を有する微細構
造体を高精度に、容易かつ簡単に形成するには、以下の
条件を満たす工夫が必要であることを知見するに至っ
た。
【0050】(1) 従来のマルチスピンコート法に比
べ、容易かつ簡単に、基板上に、レジスト層を均一の膜
厚に、かつ厚く形成することのできる工夫が必要であ
る。
【0051】(2) 基板上に厚く形成したレジスト層
から、溶剤を完全に除去することのできる工夫が必要で
ある。
【0052】これは、既に説明したとおり、レジスト層
中に、溶剤が残留していると、レジストパターンが、現
像の工程や、電鋳または電気めっきの工程において、型
崩れしてしまう。そして、LIGA法のような微細構造
体の形成方法では、レジストパターンに従って、微細構
造体を形成するため、レジストパターンが型崩れする
と、設計通りの微細構造体が得られないからである。
【0053】(3) 基板上に厚く形成したレジスト層
の内部応力を低減する工夫が必要である。
【0054】(4) レジスト層が、基板から剥がれた
りするのを防止する工夫が必要である。
【0055】本発明者は、上記(1)〜(4)の条件を
満たす技術について、鋭意努力した結果、本発明を完成
するに至った。
【0056】すなわち、本発明に従う微細構造体の形成
方法は、基板上にレジスト層を形成する工程と、レジス
ト層について、シンクロトロン放射光によるリソグラフ
ィを用いて、レジストパターンを形成する工程と、レジ
ストパターンに従って、電鋳により構造体を堆積させる
工程とを備える、微細構造体の形成方法において、基板
上にレジスト層を形成する工程は、基板上に、中空部を
有する枠材を載置する工程と、塊状重合法により単量体
を重合させることによって得られた、単量体と重合体と
を含むシロップを中空部内に充填する工程と、単量体と
重合体とを含むシロップを、基板上で、完全に重合する
重合完結工程とを備える。
【0057】シロップの粘度は、好ましくは、2.0d
Pa・s(20℃)以上10.0dPa・s(20℃)
以下であることを特徴とする。より好ましくは、2.0
dPa・s(20℃)以上8.0dPa・s(20℃)
以下であることを特徴とする。
【0058】シロップの粘度が、2.0dPa・s(2
0℃)未満であれば、枠材の中空部からシロップが漏れ
出し、形成されるレジスト層の膜厚が、当初予定の膜厚
に比べ、薄くなり好ましくなく、他方、上記した上限値
を超えると、枠材の中空部内に、シロップを充填する工
程において、シロップ内に巻き込まれる気泡が、シロッ
プから抜けにくくなり好ましくない。
【0059】また、単量体は、好ましくは、メチルメタ
クリレートモノマであり、重合体は、ポリメチルメタク
リレートポリマであることを特徴とする。
【0060】また、枠材は、好ましくはステンレスに代
表される金属であることを特徴とする。
【0061】また、枠材は、好ましくは、少なくともそ
の表面が、フッ素樹脂に代表される、優れた離型性を有
する樹脂で覆われていることを特徴とする。
【0062】そのようなフッ素樹脂としては、たとえ
ば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフル
オロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリビ
ニリデンフルオライド(PVdF)、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン(PCTFE)等をその具体例として挙
げることができる。
【0063】なお、本明細書において用いる用語「単量
体」または「モノマ」は、溶質、より具体的には重合体
を溶かすための機能と、それ自体、反応性を有し、重合
することにより重合体になる材料をいう。
【0064】より特定的には、「単量体」または「モノ
マ」は、分子内に、ビニル基等の重合官能基を有する材
料をいう。
【0065】なお、本明細書において用いる用語「リソ
グラフィ」は、レジスト層を露光する工程と、レジスト
層を現像する工程をいう。
【0066】また、本明細書において、単に、「電鋳」
という用語を用いるときは、文字通りの電鋳の他、電気
めっきを含む。
【0067】
【作用】本発明に従う微細構造体の形成方法は、基板上
にレジスト層を形成する工程と、レジスト層について、
シンクロトロン放射光によるリソグラフィを用いて、レ
ジストパターンを形成する工程と、レジストパターンに
従って、電鋳により構造体を堆積させる工程とを備え
る、微細構造体の形成方法において、基板上にレジスト
層を形成する工程は、以下の工程を備える。
【0068】(1) 基板上に、中空部を有する枠材を
載置する工程を備える。 (2) 塊状重合法により単量体を重合させることによ
って得られた、単量体と重合体とを含むシロップを中空
部内に充填する工程を備える。
【0069】(3) 単量体と重合体とを含むシロップ
を、基板上で、完全に重合する重合完結工程を備える。
【0070】本発明に従う微細構造体の形成方法によれ
ば、基板上に、中空部を有する枠材を載置する工程と、
中空部内に、単量体と単量体が重合してなる重合体とを
含むシロップを充填する工程と、単量体と単量体が重合
してなる重合体とを含むシロップを基板上で、完全に重
合する重合完結工程とにより、基板上にレジスト層を形
成している。
【0071】すなわち、基板上に形成されるレジスト層
の膜厚は、枠材の高さに依存する。したがって、枠材の
高さを変えるだけで、容易かつ簡単に、レジスト層の膜
厚を制御することができる。
【0072】また、中空部内に、重合体と溶剤とを含む
シロップではなく、単量体と単量体が重合してなる重合
体とを含むシロップを充填し、単量体と、単量体が重合
してなる重合体とを含むシロップを、基板上で完全に重
合している結果、本発明に従って形成されるレジスト層
中には、溶剤が、元々、含まれていない。
【0073】すなわち、本発明に従って形成されるレジ
スト層中には、元々、溶剤が含まれていない結果、シン
クロトロン放射光を用い、レジスト層を露光し、露光し
たレジスト層を現像し、レジストパターンを形成する際
に、レジストパターンが型崩れしない。
【0074】また、このようにして形成されるレジスト
パターン中には、元々、溶剤が含まれていない結果、電
鋳の工程においても、レジストパターンが型崩れしな
い。
【0075】また、本発明によれば、単量体と、単量体
が重合してなる重合体とを含むシロップを、基板上で、
完全に重合している結果、基板とレジスト層との密着性
が優れている。
【0076】
【実施例】以下、好適な実施例を用い、本発明について
説明するが、本発明は、以下に示す実施例によって、何
ら限定されることはない。
【0077】実施例1 図1および図2は、本発明に従う微細構造体の形成方法
の一実施例を概略的に示す工程図である。
【0078】以下、図1および図2を参照しながら、本
発明について説明する。 (1) 単量体と単量体が重合してなる重合体とを含む
シロップの調製 出発原料として、メチルメタクリレートモノマ(単量
体)(分子量100)を、100g準備する。
【0079】次に、メチルメタクリレートモノマ100
gに対し、開始剤として、ラジカル開始剤、より特定的
には、たとえば、2、2−アゾイリブチロニトリルを
0.2g加えた後、N2 ガス雰囲気下で、塊状重合法に
より、メチルメタクリレートモノマを、60℃で60〜
120分間重合させたのち、20℃まで急激に冷却す
る。
【0080】以上の工程により、メチルメタクリレート
モノマ(単量体)とメチルメタクリレートポリマ(重合
体)とを含む、所望の粘度(2.0dPa・s(20
℃)〜10.0dPa・s(20℃))の溶液を得る。
【0081】次に、この溶液に架橋剤を、適当量加え、
また、密着助剤を、適当量加え、しかる後に、この溶液
をゆっくり攪拌することにより、メチルメタクリレート
モノマ(単量体)、メチルメタクリレートポリマ(重合
体)、架橋剤および密着助剤を含む溶液(以下、この溶
液を、メチルメタクリレートモノマ(単量体)とメチル
メタクリレートポリマ(重合体)とを含むシロップ(レ
ジスト液)、または、単にシロップ(レジスト液)とい
う)を作製する。
【0082】なお、架橋剤は、シンクロトロン放射光に
よる露光時のレジスト層の耐熱性の向上や、現像時にお
けるレジストパターンの型崩れ防止等のレジスト層の特
性向上を目的として加えるものである。
【0083】架橋剤としては、下記に示す一般的で示さ
れる化合物を挙げることができる。
【0084】
【化1】
【0085】より具体的には、エチレングリコールジメ
タクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレー
トが好ましい。
【0086】また、密着助剤は、基板とレジスト層との
密着性の向上を目的として加えるものである。
【0087】密着助剤としては、種々の、シランカップ
リング剤を挙げることができる。より特定的には、たと
えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
ビニルトリアセトキシシラン、ヘキサメチルジシラザ
ン、ビニルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメ
チルジメトキシシラン等を、その好ましい具体例として
挙げることができる。
【0088】なお、架橋剤、密着助剤は、必ずしも、本
願発明の必須構成要素ではないことを付記しておく。
【0089】また、シロップ(レジスト液)の粘度は、
塊状重合の温度、時間等の条件を変えることにより、種
々変えることができる。
【0090】実施例1では、塊状重合の温度、時間等の
条件を変えることにより、種々の粘度を有するシロップ
(レジスト液)を作製した。
【0091】(2) レジスト層の形成 図1は、基板上に、レジスト層を形成する工程の一実施
例を概略的に示す工程図である。
【0092】図1を参照して、まず、図1(a)に示す
工程において、ホットプレート(加熱手段)2上に、た
とえば、シリコン(Si)基板等の基板1を載置する。
【0093】次に、基板1上に、中空部3mを有する枠
材(スペーサ)3を載置する。なお、枠材(スペーサ)
3を構成する構成材料としては、ステンレス等の金属材
料や、ガラス材、フッ素樹脂等を挙げることができる。
【0094】また、ステンレス製の枠材(スペーサ)
や、ガラス製の枠材(スペーサ)を用いる場合は、その
表面に、フッ素樹脂が塗布されていることが好ましい。
【0095】これは、後の工程において、枠材(スペー
サ)と、レジスト層との離型性を向上させるためであ
る。
【0096】枠材(スペーサ)3は、基板1上に形成す
るレジスト層の塗布面積や、塗布領域や、レジスト層の
膜厚を制御するものである。
【0097】より詳しくは、枠材(スペーサ)3の中空
部3mの開口部の大きさにより、レジスト層の塗布面積
が制御され、中空部3mの開口部の形状により、レジス
ト層の塗布領域が制御され、また、中空部3mの側壁3
sの高さ3hにより、レジスト層の膜厚が制御される。
【0098】以下の説明では、説明を容易とするため、
中空部3mの開口部が、直径25mmの円形形状を有
し、側壁3sの高さ3hが、100μmの枠材(スペー
サ)を用いた例を中心にして説明する。
【0099】図1(b)に示す工程において、上記
(1)により作製した、メチルメタクリレートモノマ
(単量体)と、メチルメタクリレートポリマ(重合体)
とを含むシロップ(レジスト液)4を、枠材(スペー
サ)3の中空部3m内に、滴下し、充填する。
【0100】次に、図1(c)に示す工程において、枠
材(スペーサ)3の上に、カプトンシート(離型シー
ト)5を載置し、さらに、カプトンシート(離型シー
ト)5上に、金属板6を載置し、金属板6上に錘7を乗
せる。なお、カプトンシート(離型シート)は、ポリイ
ミド製のシートであり、「カプトン」は、デュポン社の
商品名である。
【0101】本実施例では、枠材(スペーサ)3とし
て、ステンレス製のものを用いた。また、カプトンシー
トは、レジスト層との離型性の向上と、カプトンシート
とシロップ(レジスト液)4の表面との間に、気体が入
るのを防止するのを容易ならしめるために用いるもので
ある。
【0102】なお、カプトンシート(離型シート)5と
シロップ(レジスト液)4の表面との間に、気体が入る
のを防止するためには、図1(b)に示す工程におい
て、シロップ(レジスト液)4を、中空部3m内に、表
面張力により、中空部3mの上部より、シロップ(レジ
スト液)4の表面が、盛り上がるように充填しておくの
が好ましい。
【0103】このようなことを考慮した場合、シロップ
(レジスト液)4の粘度は、2.0dPa・(20℃)
以上10.0dPa・s(20℃)以下であることが好
ましい。より好ましくは、2.0dPa・(20℃)以
上8.0dPa・s(20℃)以下である。
【0104】すなわち、枠材(スペーサ)3の中空部3
mに充填するシロップ(レジスト液)は、高粘度を有す
る液体でなければならない。
【0105】より具体的には、中空部3m内に、シロッ
プ(レジスト液)4を充填する工程において、シロップ
(レジスト液)4が、中空部3m内に保持されていると
ともに、中空部3m内に、シロップ(レジスト液)4
を、完全に充満する必要があるからである。
【0106】次に、ホットプレート(加熱手段)2によ
り、中空部3m内に充填したシロップ(レジスト液)4
を、80℃で、約2時間加熱することにより、基板1上
で、シロップ(レジスト液)4を完全に重合させた後、
室温(20℃)まで冷却することにより、レジスト層8
を形成する。
【0107】なお、基板1上に形成されるレジスト層8
は、固化時に、内部応力を蓄える。この内部応力を緩和
(低減)するためには、熱処理、いわゆる焼きなまし
(アニール)処理を適当に行なうのが好ましい。
【0108】このような熱処理を、適当に行なうことに
より、基板1上に形成したレジスト層8にクラックが発
生するという現象を防止することができる。
【0109】次に、図1(d)に示す工程において、錘
7、金属板6、カプトンシート(離型シート)5および
枠材(スペーサ)3を取除くことにより、レジスト層8
を有する基板1を取出す。
【0110】このようにして、基板1上に、膜厚100
μmの均一な膜厚を有するレジスト層8を形成した。
【0111】次に、中空部3mの側壁3sの高さ3hが
異なる枠材(スペーサ)を用いる以外は、上記と同様に
して、数10μm〜数100μmの範囲から選ばれる種
々の膜厚を有するレジスト層を有する基板1(以下、試
料という)を複数作製した。
【0112】次に、以上のようにして作製した複数の試
料について、レジスト層のクラックの発生の有無と、レ
ジスト層と基板との剥がれの有無とを観察した。
【0113】 レジスト層のクラックの発生の有無 上記により作製した試料は、いずれも、クラックがほと
んど発生しておらず、シンクロトロン放射光によるリソ
グラフィを用いてレジストパターンを形成する工程に好
適に用いられることが確認された。
【0114】 基板とレジスト層の剥がれの有無 レジスト層の膜厚が、100μm以下の試料は、いずれ
も、レジスト層と基板との密着性が良好であり、レジス
ト層と基板との剥がれは、ほとんど確認されなかった。
【0115】他方、レジスト層の膜厚が、100μmを
超える試料では、レジスト層を形成後、枠材(スペー
サ)をレジスト層から除去する工程において生じたと思
われる、基板とレジスト層との剥がれが観察された。
【0116】この基板とレジスト層との剥がれの原因
は、レジスト層の膜厚が、100μmを超えると、枠材
(スペーサ)とレジスト層との離型性が著しく悪くなる
ためである。
【0117】そこで、枠材(スペーサ)とレジスト層と
の離型性を向上することを目的として、枠材(スペー
サ)の表面に、フッ素樹脂をコーティングしたものを用
い、上記と同様にして、シリコン(Si)基板等の基板
上に、100μmを超える膜厚を有するレジスト層を形
成したところ、レジスト層の基板への密着性が良好とな
り、レジスト層と基板との剥がれが、ほとんどなくなる
ことが確認された。
【0118】また、枠材(スペーサ)とレジスト層との
離型性を向上することを目的として、フッ素樹脂からな
る枠材(スペーサ)を用い、上記と同様にして、シリコ
ン(Si)基板等の基板上に、100μmを超える膜厚
を有するレジスト層を形成したところ、レジスト層の基
板への密着性が良好となり、レジスト層と基板との剥が
れが、ほとんどなくなることが確認された。
【0119】(3) 微細構造体の形成 なお、本実施例では、説明を容易とするため、微細構造
体として、基板上にレジスト層を形成し、レジスト層に
ついて、シンクロトロン放射光によるリソグラフィを用
いて、レジストパターンを形成し、レジストパターンに
従って、電鋳により構造体を堆積させる例について説明
する。
【0120】図2は、レジスト層について、シンクロト
ロン放射光によるリソグラフィを用いて、レジストパタ
ーンを形成する工程と、レジストパターンに従って、電
鋳により微細構造体を形成する工程を概略的に示す工程
図である。
【0121】図2および図4を参照して、図2(a)〜
図2(d)に示す工程は、図2(a)に示す工程が、図
4(a)に示す工程と異なっている以外は、基本的に
は、図4(a)〜図4(d)に示す工程と同様である。
【0122】すなわち、本実施例に示す微細構造体の形
成方法は、図2(a)に示す工程において、上記(1)
および(2)において形成したレジスト層8について、
シンクロトロン放射光(SOR光)による露光を行なっ
ている点において、図4(a)に示す工程において、従
来のマルチスピンコート法により形成したレジスト層1
02について、シンクロトロン放射光(SOR光)によ
る露光を行なう、従来の微細構造体の形成方法と、特に
異なっている。
【0123】すなわち、図2を参照して、図2(a)に
示す工程において、上記(1)および(2)において形
成した、レジスト層8を有するシリコン(Si)基板等
の基板1を、光源として、シンクロトロン放射光装置
(図示せず)を備えるX線露光装置(図示せず)の所定
の位置に設置する。
【0124】なお、本実施例では、レジスト層8とし
て、50μm〜350μmの範囲の厚さの膜厚を有する
種々のレジスト層を試料として用いた。
【0125】次に、所望のパターンを形成したX線マス
ク100を用い、シンクロトロン放射光(SOR光)
で、レジスト層8を露光する。
【0126】本実施例では、所望のパターンを有する穴
開きマスクを用い、シンクロトロン放射光装置(電総研
(TERAS))を使用して、ピーク波長10Åのシン
クロトロン放射光の0次光をBe窓を介して照射した。
【0127】なお、照射量は、蓄積ビーム電流値で、3
0mA・時間〜90mA・時間であった。
【0128】次に、図2(b)に示す工程において、図
2(a)に示す工程において露光したレジスト層8を現
像し、レジストパターン13を形成する。
【0129】なお、本実施例では、上記により露光した
レジスト層8を有する基板1を、メチルイソブチルケト
ン(MIBK)原液に、室温下で、基板1を静止した状
態で、約2分間浸し、現像した。
【0130】次に、得られたレジストパターン13の型
崩れの有無について観察したが、用いた試料から形成さ
れたレジストパターンは、いずれも、型崩れしておら
ず、また、硬さも十分であることがわかった。
【0131】次に、図2(c)に示す工程において、レ
ジストパターン13を有する基板1をめっき液に漬け、
基板1上に、電鋳または電気めっきで、たとえば、N
i、Cu、Au等をレジストパターン13の谷間等に堆
積させ、金属の構造体14を形成する。
【0132】次に、図2(d)に示す工程において、レ
ジスト材を除去し、金属の構造体14を得る。
【0133】以上のようにして得られた金属の構造体1
4について、不必要な部分にまで、めっきが行なわれて
いないかどうかを観察した。
【0134】観察の結果、金属の構造体14は、不必要
な部分が、めっきされておらず、ほぼ設計通りの微細構
造体となっていることが明らかとなった。
【0135】また、本実施例により、線幅寸法Wとし
て、1μm程度の寸法に微細に加工された部分と、高さ
(厚さ)Hとして、従来の微細構造体の形成方法では、
困難とされていた、45μmt 以上の寸法に加工された
部分とを有する、高アスペクト比(H/W)を有する微
細構造体を、高精度に、容易かつ簡単に形成できること
が明らかとなった。
【0136】実施例2 実施例2は、実施例1とは、単量体と単量体が重合して
なる重合体とを含むシロップの調製方法が異なっている
以外は、実施例1と同様にして、微細構造体を形成した
例を示す。
【0137】(1) 単量体と単量体が重合してなる重
合体とを含むシロップの調製 出発原料として、メチルメタクリレートモノマ(単量
体)(分子量100)を100g準備する。
【0138】次に、メチルメタクリレートモノマ100
gに対し、開始剤として、ラジカル開始剤、より特定的
には、たとえば、2.2−アゾイソブリロニトリルを
0.2g加えた後、N2 ガス雰囲気下で、塊状重合法に
より、メチルメタクリレートモノマ(単量体)を、60
℃で、180分間重合させることにより、メチルメタク
リレートモノマ(単量体)を完全にメチルメタクリレー
トポリマ(重合体)にする。
【0139】次に、得られたメチルメタクリレートポリ
マ(重合体)を、メチルメタクリレートモノマ(単量
体)に溶解することにより、メチルメタクリレートモノ
マ(単量体)とメチルメタクリレートポリマ(重合体)
とを含む、所望の粘度の溶液を得る。
【0140】次に、この溶液に対し、架橋剤を適当量加
え、また、密着助剤を適当量加え、しかる後に、この溶
液をゆっくり攪拌することにより、メチルメタクリレー
トモノマ(単量体)、メチルメタクリレートポリマ(重
合体)、架橋剤および密着助剤を含む溶液(以下、この
溶液を、メチルメタクリレートモノマ(単量体)と、メ
チルメタクリレートポリマ(重合体)とを含むシロップ
(レジスト液)、または、単に、シロップ(レジスト
液)という)を作製する。
【0141】なお、架橋剤、密着助剤は、必ずしも、本
発明の必須構成要素ではないことを付記しておく。
【0142】また、架橋剤、密着助剤の具体例について
は、実施例1と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0143】また、シロップ(レジスト液)の粘度は、
メチルメタクリレートポリマ(重合体)とメチルメタク
リレートモノマ(単量体)との混合比を変えることによ
り種々変えることができる。
【0144】以上のようにして作製したシロップ(レジ
スト液)を用い、実施例1と同様にして、シリコン(S
i)基板等の基板上にレジスト層を形成し、しかる後
に、微細構造体を形成したところ、実施例1と同様の効
果を奏することが明らかとなった。
【0145】比較例 比較のため、メチルメタクリレートポリマ(重合体)を
エチルセロソルブアセテート(溶剤)に溶解し、これに
さらに、密着助剤を適当量加えたレジスト液を作製し
た。
【0146】次に、このレジスト液を用い、シリコン
(Si)基板上に、従来のマルチスピンコート法にて、
レジスト層を形成したところ、レジスト層と基板との間
に、剥離が観察された。
【0147】また、このようにして形成されたレジスト
層は、シリコン(Si)基板の表面と平行方向に、層状
に剥離しやすいことが明らかとなった。
【0148】また、実施例1〜2と同様にして、レジス
トパターンを形成したところ、現像の工程において、レ
ジストパターンに型崩れが認められた。
【0149】また、実施例1〜2と同様にして、電鋳に
より、微細構造体を形成したところ、電鋳の工程におい
て、レジストパターンに型崩れが認められた。
【0150】なお、以上の実施例に関する開示は、本発
明の単なる具体例にすぎず、本発明の技術的範囲を何ら
制限するものではない。
【0151】図3は、本発明に従う微細構造体の形成方
法において、特に、基板上にレジスト層を形成する工程
の他の一実施例を概略的に示す工程図である。
【0152】図3および図1を参照して、図3(a)〜
図3(d)のそれぞれに示される工程は、図1(a)〜
図1(d)のそれぞれに示される工程と概ね対応する図
であり、図3(a)〜図3(d)のそれぞれの図面に示
される部材は、図1(a)〜図1(d)のそれぞれの図
面に示される部材と、以下の点を除けば、同様であるの
で、相当する部材については、相当する参照符号を付し
て、その説明を省略する。
【0153】図3に示す工程は、図3(c)に示す工程
において、錘7の代わりに、クランプ17を用い、クラ
ンプ17を締め付けることにより、シロップ4を押さえ
て、シロップの膜厚を均一にし、ホットプレート2では
なく、オーブン(加熱手段)(図示せず)により、シロ
ップ4を、基板1上で、完全に重合している点が、特に
異なっている。
【0154】なお、シロップ4を完全に重合させる際の
温度むらの低減や、基板1とレジスト層8との密着性の
向上を考えた場合は、どちらかというと、図1に示す工
程のほうが好ましいことを付記しておく。
【0155】これは、ホットプレート2を用いた場合、
シロップ4が、基板1に接触する側から、順次上方へ均
等に塊状重合するからである。
【0156】本実施例では、単量体として、メチルメタ
クリレートモノマを用い、単量体が重合してなる重合体
として、メチルメタクリレートポリマ(重合体)を用い
た例を示したが、単量体や重合体としては、これらに限
定されるものではない。
【0157】たとえば、単量体として、メタクリル酸エ
ステルとメタクリル酸とを用い、単量体が重合してなる
重合体としては、メタクリル酸エステルとメタクリル酸
との共重合体を用いても、同様の効果を奏する。
【0158】また、たとえば、単量体として、メタクリ
ル酸エステルとメタクリロイルハロゲナイドとを用い、
単量体が重合してなる重合体として、メタクリル酸エス
テルとメタクリロイルハロゲナイドとの共重合体を用い
ても、同様の効果を奏する。
【0159】また、たとえば、単量体として、メタクリ
ル酸エステルとアクリル酸とを用い、単量体が重合して
なる重合体として、メタクリル酸エステルとアクリル酸
との共重合体を用いても、同様の効果を奏する。
【0160】また、たとえば、単量体として、メタクリ
ル酸エステルとアクリルロイルハロゲナイドとを用い、
単量体が重合してなる重合体として、メタクリル酸エス
テルとアクリロイルハロゲナイドとの共重合体を用いて
も、同様の効果を奏する。
【0161】また、基板上に、中空部を有する枠材を載
置する工程と、中空部内に、単量体と、単量体が重合し
てなる重合体とを含むシロップを充填する工程と、単量
体と、単量体が重合してなる重合体とを含むシロップ
を、基板上で、完全に重合する重合完結工程とを備え
る、レジストの塗布方法は、数10μm〜数100μm
のレジスト層を基板上に形成することが可能であるた
め、特に、LIGA法等の厚さの厚いレジスト層を必要
とする分野におけるレジストの塗布方法として広い利用
が期待されるものである。
【0162】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に従え
ば、高アスペクト比を有する微細構造体を、高精度に、
容易かつ簡単に製造することができる。より詳しくは、
本発明によれば、特に、基板上にレジスト層を形成する
工程において、基板上に、中空部を有する枠材を載置す
る工程と、中空部内に、単量体と、単量体が重合してな
る重合体とを含むシロップを充填する工程と、単量体
と、単量体が重合してなる重合体とを含むシロップを、
基板上で、完全に重合する重合完結工程とを備える結
果、以下の効果を奏する。
【0163】(1) 従来の、マルチスピンコート法に
比べ、基板上にレジスト層を均一に厚く形成することが
できる。
【0164】(2) 基板上にレジスト層を厚く形成し
ても、レジスト層にクラックが生じにくい。
【0165】(3) 基板とレジスト層との密着性に優
れている。 (4) 現像により、レジストパターンを形成する工程
において、レジストパターンに型崩れを生じにくい。
【0166】(5) 電鋳により、レジストパターンに
従って、微細構造体を堆積させる工程において、レジス
トパターンに、型崩れを生じにくい。
【0167】特に、本発明によれば、基板上にレジスト
層を形成する工程において、塊状重合法を用いている結
果、基板上に形成されるレジスト層には、元々、溶剤が
含まれていない。
【0168】このため、現像時のレジストパターンの型
崩れや、レジストパターンに従って、電鋳または電気め
っきにより微細構造体を堆積させる工程において、レジ
ストパターンにクラックや型崩れが生じにくい結果、当
初の設計通りの微細構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う微細構造体の形成方法において、
特に、基板上にレジスト層を形成する工程の一実施例を
概略的に示す工程図である。
【図2】本発明に従う微細構造体の形成方法において、
シンクロトロン放射光によるリソグラフィを用いてレジ
ストパターンを形成する工程と、レジストパターンに従
って、電鋳により微細構造体を形成する工程の一実施例
を概略的に示す工程図である。
【図3】本発明に従う微細構造体の形成方法において、
特に、基板上にレジスト層を形成する工程の他の一実施
例を概略的に示す工程図である。
【図4】従来のLIGA法についての基本工程を概略的
に示す工程図である。
【図5】従来のLIGA法についての基本工程を概略的
に示す工程図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ホットプレート(加熱手段) 3 枠材 3m 中空部 4 シロップ(レジスト液) 5 カプトンシート(離型シート) 6 金属板 7 錘 8 レジスト層 13 レジストパターン 14 金属構造体(微細構造体) 17 クランプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294234(JP,A) 特開 平3−41716(JP,A) 特開 平5−74697(JP,A) 特表 平7−507355(JP,A) 欧州特許出願公開585836(EP,A 1) 国際公開94/006058(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にレジスト層を形成する工程と、 前記レジスト層について、シンクロトロン放射光による
    リソグラフィを用いて、レジストパターンを形成する工
    程と、 前記レジストパターンに従って、電鋳により構造体を堆
    積させる工程とを備える、微細構造体の形成方法におい
    て、 前記基板上にレジスト層を形成する工程は、 前記基板上に、中空部を有する枠材を載置する工程と、塊状重合法により単量体を重合させることによって得ら
    れた、単量体と重合体とを含むシロップを前記中空部内
    充填する工程と、単量体と重合体とを含む前記 シロップを、前記基板上
    で、完全に重合する重合完結工程とを備える、微細構造
    体の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記シロップの粘度は、温度20℃にお
    いて2.0×10-1(Pa・s)以上10.0×10-1
    (Pa・s)以下である、請求項1に記載の微細構造体
    の形成方法。
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