JP3405033B2 - 圧電トランス - Google Patents
圧電トランスInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電セラミック等の
圧電体の圧電効果により交流電圧の振幅値を変換する圧
電トランスに関するものである。
圧電体の圧電効果により交流電圧の振幅値を変換する圧
電トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1950年代末に開発された圧電トラン
スは、高圧電源用の昇圧トランスとして着目されて開発
が進められたが、圧電セラミック材料の破壊強度などの
材料的制約があったため大きな製品化が行われないまま
開発が中断されていた。しかし、最近、高強度圧電セラ
ミックの開発が進むとともに、ノートパソコン、電子手
帳、ゲーム機等の携帯用情報機器の小型化・薄型化の要
求が強くなるにつれ、これらの機器に搭載される液晶バ
ックライトのインバータ電源用昇圧トランス等として再
び大きく注目されている。
スは、高圧電源用の昇圧トランスとして着目されて開発
が進められたが、圧電セラミック材料の破壊強度などの
材料的制約があったため大きな製品化が行われないまま
開発が中断されていた。しかし、最近、高強度圧電セラ
ミックの開発が進むとともに、ノートパソコン、電子手
帳、ゲーム機等の携帯用情報機器の小型化・薄型化の要
求が強くなるにつれ、これらの機器に搭載される液晶バ
ックライトのインバータ電源用昇圧トランス等として再
び大きく注目されている。
【0003】例えば、液晶バックライト用インバータ
は、バックライト光源として使用される冷陰極蛍光灯の
点灯電源に使用されるものであり、電池などによる3
V、5V、9V、12Vなどの直流低電圧から、点灯時
1000Vrms程度、定常時500Vrms程度の高周波高
電圧への変換を必要とする。現在、バックライト用イン
バータに使用されている電磁式巻線トランスは、特殊コ
アによる横型構造のトランスを用いることにより薄型化
に対応してきているが、絶縁耐圧の確保のため小型・薄
型化には限度があり、またコアロスや細い銅線を使用す
ることによる巻線ロスが大きく、そのため効率が低いと
いう欠点がある。
は、バックライト光源として使用される冷陰極蛍光灯の
点灯電源に使用されるものであり、電池などによる3
V、5V、9V、12Vなどの直流低電圧から、点灯時
1000Vrms程度、定常時500Vrms程度の高周波高
電圧への変換を必要とする。現在、バックライト用イン
バータに使用されている電磁式巻線トランスは、特殊コ
アによる横型構造のトランスを用いることにより薄型化
に対応してきているが、絶縁耐圧の確保のため小型・薄
型化には限度があり、またコアロスや細い銅線を使用す
ることによる巻線ロスが大きく、そのため効率が低いと
いう欠点がある。
【0004】これに対し、圧電トランスはチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料またはニ
オブ酸リチウムなどの圧電結晶材料に1次側(入力側)
および2次側(出力側)の電極を付け、1次側電極に圧
電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加して圧電
トランスを機械的に振動させ、この機械的振動を圧電効
果により変換して2次側電極から高圧電力として取り出
すものである。そして、電磁トランスよりも小型化、特
に薄型化を実現でき、また高い変換効率を達成すること
ができるという特徴を持つ。
コン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料またはニ
オブ酸リチウムなどの圧電結晶材料に1次側(入力側)
および2次側(出力側)の電極を付け、1次側電極に圧
電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加して圧電
トランスを機械的に振動させ、この機械的振動を圧電効
果により変換して2次側電極から高圧電力として取り出
すものである。そして、電磁トランスよりも小型化、特
に薄型化を実現でき、また高い変換効率を達成すること
ができるという特徴を持つ。
【0005】以下に、図面を参照しながら従来の圧電ト
ランスについて説明する。図10は従来のローゼン型圧
電トランス31の概観図であり、チタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩形板
に、主面に1次側(入力側)および端面に2次側(出力
側)の電極を付けて構成している。同図中に矢印とPで
示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極さ
れており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
ている。1次側電極に圧電トランスの共振周波数近傍の
交流電圧を印加すると、圧電トランスは長さ方向に伸縮
する機械的振動を起こし、この機械的振動は圧電効果に
より2次側電極部で高圧電圧に変換され2次側電極より
高圧電力として取り出す。
ランスについて説明する。図10は従来のローゼン型圧
電トランス31の概観図であり、チタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩形板
に、主面に1次側(入力側)および端面に2次側(出力
側)の電極を付けて構成している。同図中に矢印とPで
示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極さ
れており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
ている。1次側電極に圧電トランスの共振周波数近傍の
交流電圧を印加すると、圧電トランスは長さ方向に伸縮
する機械的振動を起こし、この機械的振動は圧電効果に
より2次側電極部で高圧電圧に変換され2次側電極より
高圧電力として取り出す。
【0006】図11は図10に示した圧電トランス31
を横から見た図であり、矩形板の主面に1次側(入力
側)電極として電極1が形成されており、共通電極とし
て電極2が形成されており、端面に2次側(出力側)電
極として電極3が形成されている。そして、電極2を共
通電極として電極1と電極3にそれぞれ高電圧を印加す
ることにより、それぞれ同図中に矢印と示すように、1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を
共通電極として電極1に交流電圧を印加すると、同図中
で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、電
極3より高圧電圧に変換して取り出すことができる。そ
して、この型の圧電トランスは図11に示した変位分布
からもわかるように、矩形板の圧電トランスに2分の1
波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振している
のでλ/2のローゼン型圧電トランスとも呼ばれる。
を横から見た図であり、矩形板の主面に1次側(入力
側)電極として電極1が形成されており、共通電極とし
て電極2が形成されており、端面に2次側(出力側)電
極として電極3が形成されている。そして、電極2を共
通電極として電極1と電極3にそれぞれ高電圧を印加す
ることにより、それぞれ同図中に矢印と示すように、1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を
共通電極として電極1に交流電圧を印加すると、同図中
で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、電
極3より高圧電圧に変換して取り出すことができる。そ
して、この型の圧電トランスは図11に示した変位分布
からもわかるように、矩形板の圧電トランスに2分の1
波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振している
のでλ/2のローゼン型圧電トランスとも呼ばれる。
【0007】通常、携帯機器の電源は電池であるため
に、その電源電圧は3V、5V、9V、12Vなどの低
電圧直流である。そして、例えばこれらの携帯機器の液
晶バックライトでは冷陰極管の点灯開始時に1000V
rms程度、定常時に500Vrms程度の高周波電圧を必要
とする。すなわち、携帯機器用液晶バックライト用圧電
トランスとしては低電圧交流から高電圧交流が得られる
ことが必要である。しかし、図10および11に示した
圧電トランスは、入力電極面積が小さいため入力容量が
小さく(入力インピーダンスが大きく)、そのため低電
圧の交流信号を入力した時には入力電極に流入する電流
が小さく、出力として高い交流電圧を得ることはでき
ず、このため高圧直流電圧を必要とする場合には入力交
流電圧を昇圧するために巻数比の比較的大きな電磁トラ
ンスが必要であるという課題があった。
に、その電源電圧は3V、5V、9V、12Vなどの低
電圧直流である。そして、例えばこれらの携帯機器の液
晶バックライトでは冷陰極管の点灯開始時に1000V
rms程度、定常時に500Vrms程度の高周波電圧を必要
とする。すなわち、携帯機器用液晶バックライト用圧電
トランスとしては低電圧交流から高電圧交流が得られる
ことが必要である。しかし、図10および11に示した
圧電トランスは、入力電極面積が小さいため入力容量が
小さく(入力インピーダンスが大きく)、そのため低電
圧の交流信号を入力した時には入力電極に流入する電流
が小さく、出力として高い交流電圧を得ることはでき
ず、このため高圧直流電圧を必要とする場合には入力交
流電圧を昇圧するために巻数比の比較的大きな電磁トラ
ンスが必要であるという課題があった。
【0008】図12は、このような課題に対して開発さ
れた圧電トランス32の概観図であり、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩
形板の主面に1次側(入力側)および端面に2次側(出
力側)の電極を付けて構成している。同図中に矢印と記
号Pで示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に
分極されており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分
極されている。1次側電極に圧電トランスの共振周波数
近傍の交流電圧を印加すると、圧電トランスは長さ方向
に伸縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電
効果により2次側電極部で高圧交流電圧に変換してから
高圧電力として取り出すことができる。
れた圧電トランス32の概観図であり、チタン酸ジルコ
ン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る矩
形板の主面に1次側(入力側)および端面に2次側(出
力側)の電極を付けて構成している。同図中に矢印と記
号Pで示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に
分極されており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分
極されている。1次側電極に圧電トランスの共振周波数
近傍の交流電圧を印加すると、圧電トランスは長さ方向
に伸縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電
効果により2次側電極部で高圧交流電圧に変換してから
高圧電力として取り出すことができる。
【0009】図13は図12に示した圧電トランス32
を横から見た側面図であり、矩形板の主面に1次側(入
力側)電極として電極1と電極2と電極3が形成されて
おり、端面に2次側(出力側)電極として電極4が形成
されている。そして、電極3を共通電極として電極1と
電極2、および電極4にそれぞれ高電圧を印加すること
により、それぞれ同図中に矢印で示すように、1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極部は矩
形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を共通電
極として電極1と電極2に交流電圧を印加すると、同図
中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、
電極4から高圧電圧に変換されて取り出すことができ
る。そして、この型の圧電トランスは図13に示した変
位分布からもわかるように矩形板の圧電トランスに2分
の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振して
いるので3λ/2型ローゼン圧電トランスとも呼ばれ
る。図12、13に示した圧電トランス32では、図1
0、11に示した圧電トランス31に比べて入力電極面
積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力した時
にも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてより高電圧を得ることができる。しかし、出
力としてバックライトを点灯する程の充分な高電圧を得
ることはできず、やはり入力交流電圧を昇圧するための
電磁トランスが必要であるという課題が依然としてあ
る。
を横から見た側面図であり、矩形板の主面に1次側(入
力側)電極として電極1と電極2と電極3が形成されて
おり、端面に2次側(出力側)電極として電極4が形成
されている。そして、電極3を共通電極として電極1と
電極2、および電極4にそれぞれ高電圧を印加すること
により、それぞれ同図中に矢印で示すように、1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極部は矩
形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を共通電
極として電極1と電極2に交流電圧を印加すると、同図
中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、
電極4から高圧電圧に変換されて取り出すことができ
る。そして、この型の圧電トランスは図13に示した変
位分布からもわかるように矩形板の圧電トランスに2分
の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振して
いるので3λ/2型ローゼン圧電トランスとも呼ばれ
る。図12、13に示した圧電トランス32では、図1
0、11に示した圧電トランス31に比べて入力電極面
積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力した時
にも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてより高電圧を得ることができる。しかし、出
力としてバックライトを点灯する程の充分な高電圧を得
ることはできず、やはり入力交流電圧を昇圧するための
電磁トランスが必要であるという課題が依然としてあ
る。
【0010】図14は低電圧駆動という課題に対して発
明された別の圧電トランス33の概観図であり、チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板の主面に1次側(入力側)および2次側
(出力側)の電極を付けて構成している(NEC技報
1994年 vol.47 No.10 106〜11
0頁)。同図中に矢印と記号Pで示すように、1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極されており、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極されている。1次側電極に
圧電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、圧電トランスは長さ方向に伸縮する機械的振動を起
こし、この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で
高圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出すこ
とができる。
明された別の圧電トランス33の概観図であり、チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板の主面に1次側(入力側)および2次側
(出力側)の電極を付けて構成している(NEC技報
1994年 vol.47 No.10 106〜11
0頁)。同図中に矢印と記号Pで示すように、1次側電
極部は矩形板の厚さ方向に分極されており、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極されている。1次側電極に
圧電トランスの共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、圧電トランスは長さ方向に伸縮する機械的振動を起
こし、この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で
高圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出すこ
とができる。
【0011】図15は図14に示した圧電トランス33
を横から見た側面図であり、矩形板の主面に1次側(入
力側)電極として電極1と電極2および電極3と電極4
が形成されており、端面に2次側(出力側)電極として
電極5と電極6が形成されている。そして、電極2と電
極4を共通電極として電極1と電極3にそれぞれ反対極
性の高電圧を印加することにより、それぞれ同図中に矢
印に示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、また電極2と電極4を共通電極として電極5と
電極6に高電圧を印加することにより2次側電極部は矩
形板の長さ方向に分極される。そして、電極2と電極4
を共通電極として電極1と電極3に交流電圧を印加する
と、同図中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極5より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この型の圧電トランスは図15に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板の圧電トランス
に2分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励
振しているので3λ/2型ロゼン圧電トランスとも呼ば
れる。そして、この型の圧電トランスは図13に示した
変位分布からもわかるように矩形板の圧電トランスに2
分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振し
ているので3λ/2型ローゼン圧電トランスとも呼ばれ
る。図14、15に示した圧電トランス33では、図1
0、11に示した圧電トランス31に比べて入力電極面
積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力した時
にも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてより高電圧を得ることができる。しかし、出
力としてバックライトを点灯する程の高電圧を得ること
はできず、やはり、入力交流電圧を昇圧する電磁トラン
スが必要であるいう課題が依然としてあった。
を横から見た側面図であり、矩形板の主面に1次側(入
力側)電極として電極1と電極2および電極3と電極4
が形成されており、端面に2次側(出力側)電極として
電極5と電極6が形成されている。そして、電極2と電
極4を共通電極として電極1と電極3にそれぞれ反対極
性の高電圧を印加することにより、それぞれ同図中に矢
印に示すように、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、また電極2と電極4を共通電極として電極5と
電極6に高電圧を印加することにより2次側電極部は矩
形板の長さ方向に分極される。そして、電極2と電極4
を共通電極として電極1と電極3に交流電圧を印加する
と、同図中で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極5より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この型の圧電トランスは図15に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板の圧電トランス
に2分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励
振しているので3λ/2型ロゼン圧電トランスとも呼ば
れる。そして、この型の圧電トランスは図13に示した
変位分布からもわかるように矩形板の圧電トランスに2
分の3波長(1波長をλで表わす)の伸縮振動を励振し
ているので3λ/2型ローゼン圧電トランスとも呼ばれ
る。図14、15に示した圧電トランス33では、図1
0、11に示した圧電トランス31に比べて入力電極面
積が大きいので、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さい)、そのため低電圧の交流信号を入力した時
にも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてより高電圧を得ることができる。しかし、出
力としてバックライトを点灯する程の高電圧を得ること
はできず、やはり、入力交流電圧を昇圧する電磁トラン
スが必要であるいう課題が依然としてあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した従来の
圧電トランスでは、入力電極面積が小さいため入力容量
が小さいので入力インピーダンスが大きくなり、低電圧
の交流信号を入力した時には入力電極に流入する電流が
小さく、その結果、出力としてバックライトを点灯する
に充分な高電圧を得ることはできないという課題があっ
た。そのため、従来の圧電トランスを使用したインバー
タ回路(昇圧回路)では、入力交流電圧を電磁トランス
で昇圧してから、圧電トランスに入力していた。
圧電トランスでは、入力電極面積が小さいため入力容量
が小さいので入力インピーダンスが大きくなり、低電圧
の交流信号を入力した時には入力電極に流入する電流が
小さく、その結果、出力としてバックライトを点灯する
に充分な高電圧を得ることはできないという課題があっ
た。そのため、従来の圧電トランスを使用したインバー
タ回路(昇圧回路)では、入力交流電圧を電磁トランス
で昇圧してから、圧電トランスに入力していた。
【0013】そして、この課題を解決するために、3λ
/2型ローゼン圧電トランスにおいて、入力電極面積が
大きくして入力容量を大きくし、低電圧の交流信号を入
力した時にも入力電極に流入する電流を大きくして、出
力としてより高電圧を得る圧電トランスを使用したイン
バータ回路(昇圧回路)が提案されていたが、出力とし
てバックライトを点灯するに充分な高電圧を得ることは
できず、やはり、入力交流電圧を昇圧する電磁トランス
が必要であるいう課題が依然としてある。また、圧電ト
ランスとして3λ/2モードのローゼン型圧電トランス
のみを使用していたので、形状寸法と駆動周波数の設計
自由度が小さいという課題もある。
/2型ローゼン圧電トランスにおいて、入力電極面積が
大きくして入力容量を大きくし、低電圧の交流信号を入
力した時にも入力電極に流入する電流を大きくして、出
力としてより高電圧を得る圧電トランスを使用したイン
バータ回路(昇圧回路)が提案されていたが、出力とし
てバックライトを点灯するに充分な高電圧を得ることは
できず、やはり、入力交流電圧を昇圧する電磁トランス
が必要であるいう課題が依然としてある。また、圧電ト
ランスとして3λ/2モードのローゼン型圧電トランス
のみを使用していたので、形状寸法と駆動周波数の設計
自由度が小さいという課題もある。
【0014】本発明の目的は、この課題を解決するため
に、任意のモードのローゼン型圧電トランスにおいて、
入力電極面積が大きくして入力容量を大きくし、低電圧
の交流信号を入力した時にも入力電極に流入する電流を
大きくして、出力としてより高電圧を得る圧電トランス
を使用したインバータ回路(昇圧回路)を提供すること
にある。
に、任意のモードのローゼン型圧電トランスにおいて、
入力電極面積が大きくして入力容量を大きくし、低電圧
の交流信号を入力した時にも入力電極に流入する電流を
大きくして、出力としてより高電圧を得る圧電トランス
を使用したインバータ回路(昇圧回路)を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の1つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形
板に1次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形
成し、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次
側電極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極
に交流電圧を印加し、矩形板に2分の1波長の長さ方向
に伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧
を取り出すローゼン型圧電トランスの1次側電極を圧電
トランスの主面面積の55%〜90%に形成する圧電ト
ランスを特徴とし、本発明の2つめの実施態様は、圧電
材料から成る矩形板に1次側(入力側)電極と2次側
(出力側)電極を形成し、1次側電極部は矩形板の厚さ
方向に分極し、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極
し、1次側電極に交流電圧を印加し、矩形板に1波長の
長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部
から電圧を取り出すローゼン型圧電トランスの主面のほ
ぼ2等分に相当する2つの領域の第1の領域に第1の電
極を形成し、第2の領域の一部に第2の電極を形成し、
前記圧電トランスの他方の主面に共通電極を形成し、前
記2次側電極から電圧を取り出す圧電トランスを特徴と
し、本発明の3つめの実施態様は、圧電材料から成る矩
形板に1次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を
形成し、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2
次側電極部は矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極に
交流電圧を印加し、矩形板に2分の3波長の長さ方向に
伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧を
取り出すローゼン型圧電トランスの主面のほぼ3等分に
相当する3つの領域の第1の領域に第1の電極を形成
し、第1の領域と隣合う第2の領域に第2の電極を形成
し、第2の領域と隣合う第3の領域の一部に第3の電極
を形成し、第1の電極と第2の電極と第3の電極を1次
側(入力側)電極とする圧電トランスを特徴とし、本発
明の4つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形板に1
次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、
1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極に交流電圧
を印加し、矩形板に2分の3波長の長さ方向に伸縮する
機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧を取り出す
ローゼン型圧電トランスの主面のほぼ2/3である領域
に第1の電極及び第3の電極を形成し、第1の電極及び
前記第3の電極の間で、かつ主面の中央部のほぼ1/3
である領域の一部に第2の電極を形成し、第1の電極と
第2の電極と第3の電極を1次側(入力側)電極とする
圧電トランスを特徴とするものである。
に本発明の1つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形
板に1次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形
成し、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次
側電極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極
に交流電圧を印加し、矩形板に2分の1波長の長さ方向
に伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧
を取り出すローゼン型圧電トランスの1次側電極を圧電
トランスの主面面積の55%〜90%に形成する圧電ト
ランスを特徴とし、本発明の2つめの実施態様は、圧電
材料から成る矩形板に1次側(入力側)電極と2次側
(出力側)電極を形成し、1次側電極部は矩形板の厚さ
方向に分極し、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極
し、1次側電極に交流電圧を印加し、矩形板に1波長の
長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部
から電圧を取り出すローゼン型圧電トランスの主面のほ
ぼ2等分に相当する2つの領域の第1の領域に第1の電
極を形成し、第2の領域の一部に第2の電極を形成し、
前記圧電トランスの他方の主面に共通電極を形成し、前
記2次側電極から電圧を取り出す圧電トランスを特徴と
し、本発明の3つめの実施態様は、圧電材料から成る矩
形板に1次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を
形成し、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2
次側電極部は矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極に
交流電圧を印加し、矩形板に2分の3波長の長さ方向に
伸縮する機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧を
取り出すローゼン型圧電トランスの主面のほぼ3等分に
相当する3つの領域の第1の領域に第1の電極を形成
し、第1の領域と隣合う第2の領域に第2の電極を形成
し、第2の領域と隣合う第3の領域の一部に第3の電極
を形成し、第1の電極と第2の電極と第3の電極を1次
側(入力側)電極とする圧電トランスを特徴とし、本発
明の4つめの実施態様は、圧電材料から成る矩形板に1
次側(入力側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、
1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極し、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極し、1次側電極に交流電圧
を印加し、矩形板に2分の3波長の長さ方向に伸縮する
機械的振動を起こし、2次側電極部から電圧を取り出す
ローゼン型圧電トランスの主面のほぼ2/3である領域
に第1の電極及び第3の電極を形成し、第1の電極及び
前記第3の電極の間で、かつ主面の中央部のほぼ1/3
である領域の一部に第2の電極を形成し、第1の電極と
第2の電極と第3の電極を1次側(入力側)電極とする
圧電トランスを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
の形態について詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施形態
1の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図2
は圧電トランスの変位分布と電荷分布を示す側面図であ
る。図1、2において、圧電トランス1はチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る
矩形板であり、その1主面に1次側(入力側)電極とし
て電極1が形成され、反対面に共通電極として電極2が
形成され、その端面に2次側(出力側)電極として電極
3が形成されている。これらの電極は銀、ニッケル、金
等の金属から成り、蒸着、スパッタ、印刷、メッキ等の
工法で形成される。そして、図1中に矢印とPで示すよ
うに、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極されてお
り、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されてい
る。電極1と電極2に圧電トランス1の共振周波数近傍
の交流電圧を印加すると、圧電トランス1は長さ方向に
伸縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電効
果により2次側電極部で高圧電圧に変換してから高圧電
力として取り出すことができる。
1の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図2
は圧電トランスの変位分布と電荷分布を示す側面図であ
る。図1、2において、圧電トランス1はチタン酸ジル
コン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料から成る
矩形板であり、その1主面に1次側(入力側)電極とし
て電極1が形成され、反対面に共通電極として電極2が
形成され、その端面に2次側(出力側)電極として電極
3が形成されている。これらの電極は銀、ニッケル、金
等の金属から成り、蒸着、スパッタ、印刷、メッキ等の
工法で形成される。そして、図1中に矢印とPで示すよ
うに、1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極されてお
り、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されてい
る。電極1と電極2に圧電トランス1の共振周波数近傍
の交流電圧を印加すると、圧電トランス1は長さ方向に
伸縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電効
果により2次側電極部で高圧電圧に変換してから高圧電
力として取り出すことができる。
【0018】圧電トランス1の分極は、電極2を共通電
極として電極1と電極3にそれぞれ高電圧を印加するこ
とにより、図1、2中に矢印と示すように、それぞれ1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を
共通電極として電極1に交流電圧を印加すると、図2中
で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、電
極3より高圧電圧に変換して取り出すことができる。そ
して、この実施例の圧電トランス1は図2に示した変位
分布からもわかるように、矩形板に2分の1波長の伸縮
振動を励振しているのでλ/2モードのローゼン型圧電
トランスと呼ばれる。
極として電極1と電極3にそれぞれ高電圧を印加するこ
とにより、図1、2中に矢印と示すように、それぞれ1
次側電極部は矩形板の厚さ方向に分極され、2次側電極
部は矩形板の長さ方向に分極される。そして、電極2を
共通電極として電極1に交流電圧を印加すると、図2中
で示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を起こし、電
極3より高圧電圧に変換して取り出すことができる。そ
して、この実施例の圧電トランス1は図2に示した変位
分布からもわかるように、矩形板に2分の1波長の伸縮
振動を励振しているのでλ/2モードのローゼン型圧電
トランスと呼ばれる。
【0019】図1に示したλ/2モードのローゼン型圧
電トランス1では、動作時(振動時)に誘起する電荷分
布は図2に示すように全域で同一符号となる。そして、
入力電極を図10、11に示した従来の圧電トランスの
ように主面のほぼ半分に形成するよりも、図1、2に示
したように圧電トランス1の主面の半分以上に形成する
方が、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さ
く)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合で
も入力電極1、2に流入する電流を大きくすることがで
き、出力として高い交流電圧を得ることができる。例え
ば、液晶ディスプレイのバックライトである冷陰極管を
点灯するに充分な高電圧を得ることができる。例えば、
実験では入力電極である電極1(および共通電極である
電極2)の面積を主面面積の55〜90%、特に60〜
85%にすれば著しい効果が得られた。そして、従来の
圧電トランスは入力インピーダンスが大きいので、入力
電流を増やそうとすれば入力電圧を電磁トランスで昇圧
する必要があったが、本発明の圧電トランスでは入力イ
ンピーダンスが小さいので電磁トランスをなくすことが
できる。また、強勢に振動させることができるので駆動
効率を向上する事ができるという効果もある。
電トランス1では、動作時(振動時)に誘起する電荷分
布は図2に示すように全域で同一符号となる。そして、
入力電極を図10、11に示した従来の圧電トランスの
ように主面のほぼ半分に形成するよりも、図1、2に示
したように圧電トランス1の主面の半分以上に形成する
方が、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さ
く)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合で
も入力電極1、2に流入する電流を大きくすることがで
き、出力として高い交流電圧を得ることができる。例え
ば、液晶ディスプレイのバックライトである冷陰極管を
点灯するに充分な高電圧を得ることができる。例えば、
実験では入力電極である電極1(および共通電極である
電極2)の面積を主面面積の55〜90%、特に60〜
85%にすれば著しい効果が得られた。そして、従来の
圧電トランスは入力インピーダンスが大きいので、入力
電流を増やそうとすれば入力電圧を電磁トランスで昇圧
する必要があったが、本発明の圧電トランスでは入力イ
ンピーダンスが小さいので電磁トランスをなくすことが
できる。また、強勢に振動させることができるので駆動
効率を向上する事ができるという効果もある。
【0020】図3は本発明の実施形態2の別の実施例で
ある圧電トランスの概観図であり、図1、2の実施例で
は、出力電極として電極3を端面に形成しているが、図
3に示すよう出力電極として電極4を主面上の端面に近
いところに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられる
が、入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入す
る電流を大きくすることができ、出力としてバックライ
トを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そし
て、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをなく
すことができるという同様の効果が得られることは言う
までもない。
ある圧電トランスの概観図であり、図1、2の実施例で
は、出力電極として電極3を端面に形成しているが、図
3に示すよう出力電極として電極4を主面上の端面に近
いところに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられる
が、入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入す
る電流を大きくすることができ、出力としてバックライ
トを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そし
て、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをなく
すことができるという同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0021】(実施の形態2)図4は本発明の実施形態
2の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図5
は図4の圧電トランスの変位分布と電荷分布を示す側面
図である。図4、5において、圧電トランス3はチタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力側)電
極として電極1と電極2が形成され、反対面に共通電極
として電極3が形成され、その端面に2次側(出力側)
電極として電極4が形成されている。これらの電極は
銀、ニッケル、金等の金属材料で蒸着、スパッタ、印
刷、メッキ等の工法で形成することができる。そして、
図4中に矢印とPで示すように、1次側電極である電極
部1と電極部2は矩形板の厚さ方向に逆向きに分極され
ており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されて
いる。電極3を共通電極として電極1と電極2に圧電ト
ランス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧
電トランス3は長さ方向に伸縮する機械的振動を起こ
し、この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で高
圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出すこと
ができる。
2の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図5
は図4の圧電トランスの変位分布と電荷分布を示す側面
図である。図4、5において、圧電トランス3はチタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック材料か
ら成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力側)電
極として電極1と電極2が形成され、反対面に共通電極
として電極3が形成され、その端面に2次側(出力側)
電極として電極4が形成されている。これらの電極は
銀、ニッケル、金等の金属材料で蒸着、スパッタ、印
刷、メッキ等の工法で形成することができる。そして、
図4中に矢印とPで示すように、1次側電極である電極
部1と電極部2は矩形板の厚さ方向に逆向きに分極され
ており、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極されて
いる。電極3を共通電極として電極1と電極2に圧電ト
ランス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧
電トランス3は長さ方向に伸縮する機械的振動を起こ
し、この機械的振動を圧電効果により2次側電極部で高
圧交流電圧に変換してから高圧電力として取り出すこと
ができる。
【0022】圧電トランス3の分極は、電極3を共通電
極として電極1と電極2に逆方向の高電圧を、電極4に
高電圧を印加することにより、図4、5中に矢印で示す
ように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
る。そして、電極3を共通電極として電極1と電極2に
圧電トランス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、図2中に示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極4より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この実施例の圧電トランス3は図5示
した変位分布からもわかるように、矩形板に1波長の伸
縮振動を励振しているのでλモードのローゼン型圧電ト
ランスである。
極として電極1と電極2に逆方向の高電圧を、電極4に
高電圧を印加することにより、図4、5中に矢印で示す
ように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
る。そして、電極3を共通電極として電極1と電極2に
圧電トランス3の共振周波数近傍の交流電圧を印加する
と、図2中に示す変位分布を持つ長さ方向の伸縮振動を
起こし、電極4より高圧電圧に変換して取り出すことが
できる。そして、この実施例の圧電トランス3は図5示
した変位分布からもわかるように、矩形板に1波長の伸
縮振動を励振しているのでλモードのローゼン型圧電ト
ランスである。
【0023】図4、5に示したλモードのローゼン型圧
電トランス3では、動作時(振動時)に振動により誘起
する電荷分布は図5に示すように圧電トランス3のほぼ
中央の位置で符号が反転するので、入力電極を図12、
13に示した従来の圧電トランスのように主面のほぼ半
分に形成するよりも、図4、5に示したように圧電トラ
ンス3の誘起電荷の極性が同じである主面のほぼ半分に
電極1を形成し、誘起電荷の極性が反対である主面のほ
ぼ別の半分の一部に電極2を形成し、駆動時には電極1
と電極2を短絡して交流電圧を印加する方が、入力容量
が大きく(入力インピーダンスが小さく)なり、そのた
め低電圧の交流信号を入力した場合でも入力電極1、
2、に流入する電流を大きくすることができ、出力とし
てバックライトを点灯するに充分な高い交流電圧を得る
ことができる。例えば、実験では電極2の面積を圧電ト
ランス3の主面面積の10〜40%程度にすると著しい
効果を確認することができた。そして、従来の圧電トラ
ンスは入力インピーダンスが大きいので、入力電流を増
やそうとすれば入力電圧を電磁トランスで昇圧する必要
があったが、本発明の圧電トランスでは入力インピーダ
ンスが小さいので入力交流電圧を昇圧するための電磁ト
ランスをなくすことができる。また、λモードの振動が
励振しやすくなるので駆動効率も向上する事ができると
いう効果もある。
電トランス3では、動作時(振動時)に振動により誘起
する電荷分布は図5に示すように圧電トランス3のほぼ
中央の位置で符号が反転するので、入力電極を図12、
13に示した従来の圧電トランスのように主面のほぼ半
分に形成するよりも、図4、5に示したように圧電トラ
ンス3の誘起電荷の極性が同じである主面のほぼ半分に
電極1を形成し、誘起電荷の極性が反対である主面のほ
ぼ別の半分の一部に電極2を形成し、駆動時には電極1
と電極2を短絡して交流電圧を印加する方が、入力容量
が大きく(入力インピーダンスが小さく)なり、そのた
め低電圧の交流信号を入力した場合でも入力電極1、
2、に流入する電流を大きくすることができ、出力とし
てバックライトを点灯するに充分な高い交流電圧を得る
ことができる。例えば、実験では電極2の面積を圧電ト
ランス3の主面面積の10〜40%程度にすると著しい
効果を確認することができた。そして、従来の圧電トラ
ンスは入力インピーダンスが大きいので、入力電流を増
やそうとすれば入力電圧を電磁トランスで昇圧する必要
があったが、本発明の圧電トランスでは入力インピーダ
ンスが小さいので入力交流電圧を昇圧するための電磁ト
ランスをなくすことができる。また、λモードの振動が
励振しやすくなるので駆動効率も向上する事ができると
いう効果もある。
【0024】なお、上記の実施例では、出力電極として
電極4を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入する電
流を大きくすることができ、例えば出力としてバックラ
イトを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そ
して、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができるという同様の効果が得られることは言
うまでもない。
電極4を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極1、2に流入する電
流を大きくすることができ、例えば出力としてバックラ
イトを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そ
して、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができるという同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0025】また、図4、5に示したように圧電トラン
ス3の誘起電荷の同極性である主面のほぼ半分であるに
電極1を形成し、誘起電荷の反対極性である主面のほぼ
半分の一部に電極2を形成し、電極1と電極2の部分を
同一方向に分極し、駆動時には電極1と電極2にそれぞ
れ反対符号の交流電圧を印加しても、入力容量が大きく
(入力インピーダンスが小さく)なり、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1、2、に流入
する電流を大きくすることができ、出力としてバックラ
イトを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そ
して、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができるという同様の効果が得られることは言
うまでもない。
ス3の誘起電荷の同極性である主面のほぼ半分であるに
電極1を形成し、誘起電荷の反対極性である主面のほぼ
半分の一部に電極2を形成し、電極1と電極2の部分を
同一方向に分極し、駆動時には電極1と電極2にそれぞ
れ反対符号の交流電圧を印加しても、入力容量が大きく
(入力インピーダンスが小さく)なり、そのため低電圧
の交流信号を入力した場合でも入力電極1、2、に流入
する電流を大きくすることができ、出力としてバックラ
イトを点灯するに充分な高電圧を得ることができる。そ
して、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができるという同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0026】(実施の形態3)図6は本発明の実施形態
3の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図7
は図6に示した圧電トランスの変位分布と電荷分布を示
す側面図である。図6、7において、圧電トランス4は
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック
材料から成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極2と電極3が、反対面にこ
れらの電極に対応して電極4が形成され、その端面に2
次側(出力側)電極として電極5が形成されている。こ
れらの電極は銀、ニッケル等の金属を蒸着、スパッタ、
印刷、メッキ等の工法で形成することができる。そし
て、図6中に矢印とPで示すように、1次側電極である
電極部1と電極部2と電極部3は、それぞれ隣合う部分
が矩形板の厚さ方向に逆向きに分極されており、2次側
電極部は矩形板の長さ方向に分極されている。電極4を
共通電極として電極1と電極2と電極3に圧電トランス
4の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トラ
ンス4は長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、この
機械的振動を圧電効果により2次側電極部で高圧交流電
圧に変換してから高圧電力として取り出すことができ
る。
3の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図7
は図6に示した圧電トランスの変位分布と電荷分布を示
す側面図である。図6、7において、圧電トランス4は
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック
材料から成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極2と電極3が、反対面にこ
れらの電極に対応して電極4が形成され、その端面に2
次側(出力側)電極として電極5が形成されている。こ
れらの電極は銀、ニッケル等の金属を蒸着、スパッタ、
印刷、メッキ等の工法で形成することができる。そし
て、図6中に矢印とPで示すように、1次側電極である
電極部1と電極部2と電極部3は、それぞれ隣合う部分
が矩形板の厚さ方向に逆向きに分極されており、2次側
電極部は矩形板の長さ方向に分極されている。電極4を
共通電極として電極1と電極2と電極3に圧電トランス
4の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トラ
ンス4は長さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、この
機械的振動を圧電効果により2次側電極部で高圧交流電
圧に変換してから高圧電力として取り出すことができ
る。
【0027】圧電トランス4の分極は、電極4を共通電
極として電極1と電極2と電極3にそれぞれ隣合う部分
が逆方向の高圧直流電圧を、そして電極5に高圧直流電
圧を印加することにより、図6および7中に矢印で示す
ように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
る。そして、電極4を共通電極として電極1と電極2と
電極3に圧電トランス4の共振周波数近傍の交流電圧を
印加すると、圧電トランス4に図7中に示す変位分布を
持つ長さ方向の伸縮振動が励振され、圧電効果により高
圧交流電圧に変換され電極5より取り出すことができ
る。そして、この実施例の圧電トランス4は図7に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板に2分の3波長
の伸縮振動を励振しているので3λ/2モードのローゼ
ン型圧電トランスである。
極として電極1と電極2と電極3にそれぞれ隣合う部分
が逆方向の高圧直流電圧を、そして電極5に高圧直流電
圧を印加することにより、図6および7中に矢印で示す
ように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向に分
極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極され
る。そして、電極4を共通電極として電極1と電極2と
電極3に圧電トランス4の共振周波数近傍の交流電圧を
印加すると、圧電トランス4に図7中に示す変位分布を
持つ長さ方向の伸縮振動が励振され、圧電効果により高
圧交流電圧に変換され電極5より取り出すことができ
る。そして、この実施例の圧電トランス4は図7に示し
た変位分布からもわかるように、矩形板に2分の3波長
の伸縮振動を励振しているので3λ/2モードのローゼ
ン型圧電トランスである。
【0028】図6、7に示した3λ/2モードの圧電ト
ランス4では、動作時(振動時)に振動により誘起する
電荷分布は、図7に示すように圧電トランス4の長さ方
向のほぼ1/3の位置で符号が反転するので、入力電極
を図12および13に示した従来の圧電トランスのよう
に主面のほぼ2/3の領域に形成するよりも、図6、7
に示したように圧電トランス3の誘起電荷の同極性であ
る主面のほぼ1/3であるである領域に電極1を形成
し、誘起電荷の反対極性である主面のほぼ1/3の領域
に電極2を形成し、誘起電荷の同極性である主面のほぼ
1/3である領域の一部に電極3を形成し、駆動時には
電極1と電極2と電極3を短絡して交流電圧を印加する
方が、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さ
く)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合で
も入力電極1と電極2と電極3に流入する電流を大きく
することができ、例えば出力としてバックライトを点灯
するに充分な高電圧を得ることができる。実際に実験し
た結果では電極3を圧電トランス4の主面面積の5〜2
0%に設定すれば著しい効果を確認することができた。
そして、入力容量が大きく入力インピーダンスが小さい
ので、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができる。また、3λ/2モードの振動が強勢
に励振できるので駆動効率も向上する事ができるという
効果もある。
ランス4では、動作時(振動時)に振動により誘起する
電荷分布は、図7に示すように圧電トランス4の長さ方
向のほぼ1/3の位置で符号が反転するので、入力電極
を図12および13に示した従来の圧電トランスのよう
に主面のほぼ2/3の領域に形成するよりも、図6、7
に示したように圧電トランス3の誘起電荷の同極性であ
る主面のほぼ1/3であるである領域に電極1を形成
し、誘起電荷の反対極性である主面のほぼ1/3の領域
に電極2を形成し、誘起電荷の同極性である主面のほぼ
1/3である領域の一部に電極3を形成し、駆動時には
電極1と電極2と電極3を短絡して交流電圧を印加する
方が、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小さ
く)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合で
も入力電極1と電極2と電極3に流入する電流を大きく
することができ、例えば出力としてバックライトを点灯
するに充分な高電圧を得ることができる。実際に実験し
た結果では電極3を圧電トランス4の主面面積の5〜2
0%に設定すれば著しい効果を確認することができた。
そして、入力容量が大きく入力インピーダンスが小さい
ので、入力交流電圧を昇圧するための電磁トランスをな
くすことができる。また、3λ/2モードの振動が強勢
に励振できるので駆動効率も向上する事ができるという
効果もある。
【0029】なお、上記の実施例では、出力電極として
電極5を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極(電極1と電極2と
電極3)に流入する電流を大きくすることができ、例え
ば出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を
得ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧するた
めの電磁トランスをなくすことができるという同様の効
果が得られることは言うまでもない。
電極5を端面に形成しているが、主面上の端面に近いと
ころに形成しても、若干の昇圧比の低下はみられるが、
入力インピーダンスを小さくでき、そのため低電圧の交
流信号を入力した場合でも入力電極(電極1と電極2と
電極3)に流入する電流を大きくすることができ、例え
ば出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を
得ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧するた
めの電磁トランスをなくすことができるという同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0030】また、図6、7に示したように圧電トラン
ス4の主面のほぼ1/3である第1の領域に電極1を形
成し、誘起電荷が反対極性である主面のほぼ1/3の第
2の領域に電極2を形成し、誘起電荷の同極性である主
面のほぼ1/3である第3の領域の一部に電極3を形成
し、3つの電極部1と電極部2と電極部3を同一極性に
分極して、駆動時には 電極1と電極2にそれぞれ反対
符号の交流電圧を、電極3には電極1と同符号の交流電
圧を印加しても、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力し
た場合でも入力電極に流入する電流を大きくすることが
でき、例えば出力としてバックライトを点灯するに充分
な高電圧を得ることができる。そして、入力交流電圧を
昇圧するための電磁トランスをなくすことができるとい
う同様の効果が得られることは言うまでもない。
ス4の主面のほぼ1/3である第1の領域に電極1を形
成し、誘起電荷が反対極性である主面のほぼ1/3の第
2の領域に電極2を形成し、誘起電荷の同極性である主
面のほぼ1/3である第3の領域の一部に電極3を形成
し、3つの電極部1と電極部2と電極部3を同一極性に
分極して、駆動時には 電極1と電極2にそれぞれ反対
符号の交流電圧を、電極3には電極1と同符号の交流電
圧を印加しても、入力容量が大きく(入力インピーダン
スが小さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力し
た場合でも入力電極に流入する電流を大きくすることが
でき、例えば出力としてバックライトを点灯するに充分
な高電圧を得ることができる。そして、入力交流電圧を
昇圧するための電磁トランスをなくすことができるとい
う同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0031】(実施の形態4)図8は本発明の実施形態
4の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図9
は図8に示した圧電トランスの変位分布と電荷分布を示
す側面図である。図8、9において、圧電トランス5は
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック
材料から成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極3と電極5が、反対面に共
通電極として電極2と電極4と電極6が形成され、2次
側(出力側)電極として電極7と電極8が形成されてい
る。これらの電極は銀、ニッケル、金等の金属を蒸着、
スパッタ、印刷、メッキ等の工法で形成することができ
る。そして、図8中に矢印とPで示すように、1次側電
極である電極部1と電極部5はそれぞれ厚さ方向に逆向
きに分極されており、電極部1と電極部3はそれぞれ厚
さ方向に同じ向きに分極されている。2次側出力部は図
8に示すように矩形板の長さ方向に逆向きに分極されて
いる。電極2と電極4と電極6を共通電極として電極1
と電極3と電極5に圧電トランス5の共振周波数近傍の
交流電圧を印加すると、圧電トランス5は長さ方向に伸
縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電効果
により2次側電極部で高圧交流電圧に変換してから電極
7から高圧電圧として取り出すことができる。
4の1実施例である圧電トランスの概観図であり、図9
は図8に示した圧電トランスの変位分布と電荷分布を示
す側面図である。図8、9において、圧電トランス5は
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミック
材料から成る矩形板であり、その1主面に1次側(入力
側)電極として電極1と電極3と電極5が、反対面に共
通電極として電極2と電極4と電極6が形成され、2次
側(出力側)電極として電極7と電極8が形成されてい
る。これらの電極は銀、ニッケル、金等の金属を蒸着、
スパッタ、印刷、メッキ等の工法で形成することができ
る。そして、図8中に矢印とPで示すように、1次側電
極である電極部1と電極部5はそれぞれ厚さ方向に逆向
きに分極されており、電極部1と電極部3はそれぞれ厚
さ方向に同じ向きに分極されている。2次側出力部は図
8に示すように矩形板の長さ方向に逆向きに分極されて
いる。電極2と電極4と電極6を共通電極として電極1
と電極3と電極5に圧電トランス5の共振周波数近傍の
交流電圧を印加すると、圧電トランス5は長さ方向に伸
縮する機械的振動を起こし、この機械的振動を圧電効果
により2次側電極部で高圧交流電圧に変換してから電極
7から高圧電圧として取り出すことができる。
【0032】圧電トランス5の分極は、電極2と電極4
と電極6を共通電極として、電極1と電極3に同方向の
高圧直流電圧を、電極5に逆方向の高圧直流電圧を、そ
して電極7(または電極8、または電極7と電極8に高
圧直流電圧を印加することにより、図8、9中に矢印で
示すように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向
に分極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極さ
れる。そして、電極2と電極4と電極6を共通電極とし
て、電極1と電極3と電極5に圧電トランス5の共振周
波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トランス5は長
さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、この実施例の圧
電トランス5は図9に示した変位分布からもわかるよう
に、矩形板に2分の3波長の伸縮振動を励振しているの
で3λ/2モードのローゼン型圧電トランスである。
と電極6を共通電極として、電極1と電極3に同方向の
高圧直流電圧を、電極5に逆方向の高圧直流電圧を、そ
して電極7(または電極8、または電極7と電極8に高
圧直流電圧を印加することにより、図8、9中に矢印で
示すように、それぞれ1次側電極部は矩形板の厚さ方向
に分極され、2次側電極部は矩形板の長さ方向に分極さ
れる。そして、電極2と電極4と電極6を共通電極とし
て、電極1と電極3と電極5に圧電トランス5の共振周
波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トランス5は長
さ方向に伸縮する機械的振動を起こし、この実施例の圧
電トランス5は図9に示した変位分布からもわかるよう
に、矩形板に2分の3波長の伸縮振動を励振しているの
で3λ/2モードのローゼン型圧電トランスである。
【0033】図8、9に示した3λ/2モードのローゼ
ン型圧電トランス5では、動作時(振動時)に振動によ
り誘起する電荷分布は図9に示すように圧電トランス5
の長さ方向のほぼ1/3、2/3の位置で符号が反転す
る。入力電極を図12、13に示した従来の圧電トラン
スのように主面のほぼ2/3の領域に形成するよりも、
図6、7に示したように圧電トランス3の誘起電荷の同
極性である主面のほぼ2/3であるである領域に電極1
と電極3を形成し、誘起電荷の反対極性である主面の中
央のほぼ1/3である領域の一部に電極5を形成し、駆
動時には電極1と電極3と電極5を短絡して交流電圧を
印加する方が、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した
場合でも入力電極1と入力電極2と入力電極3に流入す
る電流を大きくすることができ、例えば出力としてバッ
クライトを点灯するに充分な高い交流電圧を得ることが
できる。つまり昇圧回路において入力交流電圧を昇圧す
るための電磁トランスをなくすことができる。また、3
λ/2モードの振動が励振しやすくなるので駆動効率も
向上する事ができるという効果もある。
ン型圧電トランス5では、動作時(振動時)に振動によ
り誘起する電荷分布は図9に示すように圧電トランス5
の長さ方向のほぼ1/3、2/3の位置で符号が反転す
る。入力電極を図12、13に示した従来の圧電トラン
スのように主面のほぼ2/3の領域に形成するよりも、
図6、7に示したように圧電トランス3の誘起電荷の同
極性である主面のほぼ2/3であるである領域に電極1
と電極3を形成し、誘起電荷の反対極性である主面の中
央のほぼ1/3である領域の一部に電極5を形成し、駆
動時には電極1と電極3と電極5を短絡して交流電圧を
印加する方が、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した
場合でも入力電極1と入力電極2と入力電極3に流入す
る電流を大きくすることができ、例えば出力としてバッ
クライトを点灯するに充分な高い交流電圧を得ることが
できる。つまり昇圧回路において入力交流電圧を昇圧す
るための電磁トランスをなくすことができる。また、3
λ/2モードの振動が励振しやすくなるので駆動効率も
向上する事ができるという効果もある。
【0034】なお、上記の実施例では、出力電極として
電極7を採用しているが、出力電極として電極8を採用
しても、出力電極として電極7と電極8を採用しても、
同様の効果が得られることは言うまでもない。
電極7を採用しているが、出力電極として電極8を採用
しても、出力電極として電極7と電極8を採用しても、
同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0035】また、図8、9に示したように圧電トラン
ス4の誘起電荷の同極性である主面のほぼ1/3である
領域に電極1を形成し、誘起電荷の反対極性である主面
のほぼ1/3の領域に電極5を形成し、誘起電荷の同極
性である主面のほぼ1/3である領域の一部に電極3を
形成し、3つの電極部1と電極部3と電極部5を同一極
性に分極して、駆動時には 電極1と電極3にそれぞれ
同符号の交流電圧を、電極5に反対符号の交流電圧を印
加しても、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小
さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合
でも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を得
ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧するため
の電磁トランスをなくすことができるという同様の効果
が得られることは言うまでもない。
ス4の誘起電荷の同極性である主面のほぼ1/3である
領域に電極1を形成し、誘起電荷の反対極性である主面
のほぼ1/3の領域に電極5を形成し、誘起電荷の同極
性である主面のほぼ1/3である領域の一部に電極3を
形成し、3つの電極部1と電極部3と電極部5を同一極
性に分極して、駆動時には 電極1と電極3にそれぞれ
同符号の交流電圧を、電極5に反対符号の交流電圧を印
加しても、入力容量が大きく(入力インピーダンスが小
さく)なり、そのため低電圧の交流信号を入力した場合
でも入力電極に流入する電流を大きくすることができ、
出力としてバックライトを点灯するに充分な高電圧を得
ることができる。そして、入力交流電圧を昇圧するため
の電磁トランスをなくすことができるという同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明の第1の発明によれば、λ/2モ
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
【0037】また本発明の第2の発明によれば、λモー
ドのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積を
大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンスが
小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号を
入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくする
ことができ、出力として高電圧を得ることができる。そ
して、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧回
路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラン
スをなくすことができるという効果のある圧電トランス
を提供することができる。
ドのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積を
大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンスが
小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号を
入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくする
ことができ、出力として高電圧を得ることができる。そ
して、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧回
路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラン
スをなくすことができるという効果のある圧電トランス
を提供することができる。
【0038】本発明の第3の発明によれば、3λ/2モ
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
【0039】本発明の第4の発明によれば、3λ/2モ
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
ードのローゼン型圧電トランスにおいて、入力電極面積
を大きくして、入力容量が大きく(入力インピーダンス
が小さく)することにより、そのため低電圧の交流信号
を入力した場合でも入力電極に流入する電流を大きくす
ることができ、出力として高電圧を得ることができる。
そして、本発明の圧電トランスを使用した交流電圧昇圧
回路において、入力交流電圧を昇圧するための電磁トラ
ンスをなくすことができるという効果のある圧電トラン
スを提供することができる。
【図1】本発明のλ/2モードのローゼン型圧電トラン
スの概観図
スの概観図
【図2】本発明のλ/2モードのローゼン型圧電トラン
スの側面と変位分布と電荷分布図
スの側面と変位分布と電荷分布図
【図3】本発明の別実施例であるλ/2モードのローゼ
ン型圧電トランスの概観図
ン型圧電トランスの概観図
【図4】本発明のλモードのローゼン型圧電トランスの
概観図
概観図
【図5】本発明のλモードのローゼン型圧電トランスの
側面と変位分布と電荷分布図
側面と変位分布と電荷分布図
【図6】本発明の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概観図
ンスの概観図
【図7】本発明の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
【図8】本発明の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概観図
ンスの概観図
【図9】本発明の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
【図10】従来のλ/2モードのローゼン型圧電トラン
スの概観図
スの概観図
【図11】従来のλ/2モードのローゼン型圧電トラン
スの側面と変位分布と電荷分布図
スの側面と変位分布と電荷分布図
【図12】従来のλモードのローゼン型圧電トランスの
概観図
概観図
【図13】従来のλモードのローゼン型圧電トランスの
側面と変位分布と電荷分布図
側面と変位分布と電荷分布図
【図14】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの概観図
ンスの概観図
【図15】従来の3λ/2モードのローゼン型圧電トラ
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
ンスの側面と変位分布と電荷分布図
1〜5 圧電トランス
31〜33 圧電トランス
Claims (8)
- 【請求項1】圧電材料から成る矩形板に1次側(入力
側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、前記1次側
電極部は前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記2次側電
極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、前記1次側電極
に交流電圧を印加し、前記矩形板に2分の1波長の長さ
方向に伸縮する機械的振動を起こし、前記2次側電極か
ら電圧を取り出すローゼン型圧電トランスであって、 前記1次側電極の大きさは、前記圧電トランスの主面面
積の55%〜90%であることを特徴とする圧電トラン
ス。 - 【請求項2】圧電材料から成る矩形板に1次側(入力
側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、前記1次側
電極部は前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記2次側電
極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、前記1次側電極
に交流電圧を印加し、前記矩形板に1波長の長さ方向に
伸縮する機械的振動を起こし、前記2次側電極部から電
圧を取り出すローゼン型圧電トランスであって、前記1次側電極は、 前記圧電トランスの主面のほぼ2等
分に相当する2つの領域の第1の領域に設けられた第1
の電極と、第2の領域の一部に設けられた第2の電極
と、前記圧電トランスの他方の主面に設けられた共通電
極とを備えており、前記2次側電極から電圧を取り出す
ことを特徴とする圧電トランス。 - 【請求項3】第1の電極と第2の電極の分極方向を逆に
し、前記第1の電極と前記第2の電極を短絡して交流電
圧を印加することを特徴とする請求項2に記載の圧電ト
ランス。 - 【請求項4】第1の電極と第2の電極の分極方向を同一
にし、前記第1の電極と前記第2の電極に逆極性の交流
電圧を印加することを特徴とする請求項2に記載の圧電
トランス。 - 【請求項5】圧電材料から成る矩形板に1次側(入力
側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、前記1次側
電極部は前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記2次側電
極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、前記1次側電極
に交流電圧を印加し、前記矩形板に2分の3波長の長さ
方向に伸縮する機械的振動を起こし、前記2次側電極部
から電圧を取り出すローゼン型圧電トランスであって、 前記圧電トランスの主面のほぼ3等分に相当する3つの
領域の第1の領域に第1の電極を形成し、前記第1の領
域と隣合う第2の領域に第2の電極を形成し、前記第2
の領域と隣合う第3の領域の一部に第3の電極を形成
し、前記第1の電極と前記第2の電極と前記第3の電極
を1次側(入力側)電極とすることを特徴とする圧電ト
ランス。 - 【請求項6】第1の電極と第3の電極の分極方向を同一
にし、前記第1の電極と第2の電極の分極方向を逆に
し、前記第1の電極と前記第2の電極と前記第3の電極
を短絡して交流電圧を印加することを特徴とする請求項
5に記載の圧電トランス。 - 【請求項7】第1の電極と第2の電極と第3の電極の分
極方向を同一にし、前記第1の電極と前記第2の電極に
逆極性の交流電圧を印加し、前記第1の電極と前記第3
の電極に逆極性の交流電圧を印加することを特徴とする
請求項5に記載の圧電トランス。 - 【請求項8】圧電材料から成る矩形板に1次側(入力
側)電極と2次側(出力側)電極を形成し、前記1次側
電極部は前記矩形板の厚さ方向に分極し、前記2次側電
極部は前記矩形板の長さ方向に分極し、前記1次側電極
に交流電圧を印加し、前記矩形板に2分の3波長の長さ
方向に伸縮する機械的振動を起こし、前記2次側電極部
から電圧を取り出すローゼン型圧電トランスであって、 前記圧電トランスの主面のほぼ2/3である領域に第1
の電極及び第3の電極を形成し、前記第1の電極及び前
記第3の電極の間で、かつ主面の中央部のほぼ1/3で
ある領域の一部に第2の電極を形成し、前記第1の電極
と前記第2の電極と前記第3の電極を1次側(入力側)
電極とすることを特徴とする圧電トランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34021995A JP3405033B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 圧電トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34021995A JP3405033B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 圧電トランス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09181371A JPH09181371A (ja) | 1997-07-11 |
| JP3405033B2 true JP3405033B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=18334840
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34021995A Expired - Fee Related JP3405033B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 圧電トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3405033B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6084336A (en) * | 1997-09-17 | 2000-07-04 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric transformer |
| CN102414758B (zh) * | 2009-05-04 | 2014-11-12 | 浦项工科大学校产学协力团 | 在含锆核燃料棒覆层表面上形成微细凹凸结构的方法 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP34021995A patent/JP3405033B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09181371A (ja) | 1997-07-11 |
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