JP3406489B2 - 鉄道車両用軌間可変台車 - Google Patents
鉄道車両用軌間可変台車Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用軌間可
変台車に関し、より詳しくは、軌間を変更する際の車軸
の上下動を滑らかに案内できるとともに、台車の蛇行動
が生じたり車軸等に無理な力が生じたりすることがない
ように改良された鉄道車両用軌間可変台車に関する。
変台車に関し、より詳しくは、軌間を変更する際の車軸
の上下動を滑らかに案内できるとともに、台車の蛇行動
が生じたり車軸等に無理な力が生じたりすることがない
ように改良された鉄道車両用軌間可変台車に関する。
【0002】日本の鉄道においては、例えば新幹線等に
使用されている軌間寸法1435mmの標準軌と、在来
線等に使用されている軌間寸法1067mmの狭軌とが
併用されているが、軌間の異なるこれらの軌道上を連続
して走行し得る鉄道車両を開発すれば、乗客の利便性や
到達時間の短縮、鉄道建設費の低減等、そのメリットは
極めて大きい。そこで、本願の出願人は種々の鉄道車両
用軌間可変台車を開発し先に出願している。(特開平8
−253147号、特開平8−332950号、特開平
8−332951号、特願平9−93834号他)
使用されている軌間寸法1435mmの標準軌と、在来
線等に使用されている軌間寸法1067mmの狭軌とが
併用されているが、軌間の異なるこれらの軌道上を連続
して走行し得る鉄道車両を開発すれば、乗客の利便性や
到達時間の短縮、鉄道建設費の低減等、そのメリットは
極めて大きい。そこで、本願の出願人は種々の鉄道車両
用軌間可変台車を開発し先に出願している。(特開平8
−253147号、特開平8−332950号、特開平
8−332951号、特願平9−93834号他)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
願に係る軌間可変台車において軌間を変更する際には、
まず車軸を軸箱に対して下方に変位させ、ロッキングブ
ロックと軸箱との係合を解除する。次いで、ロッキング
ブロックを車軸の軸線方向に変位させて左右一対の車輪
間の間隔を変更した後、今度は車軸を軸箱に対して上方
に変位させ、軸箱とロッキングブロックとを再び係合さ
せるようになっている。
願に係る軌間可変台車において軌間を変更する際には、
まず車軸を軸箱に対して下方に変位させ、ロッキングブ
ロックと軸箱との係合を解除する。次いで、ロッキング
ブロックを車軸の軸線方向に変位させて左右一対の車輪
間の間隔を変更した後、今度は車軸を軸箱に対して上方
に変位させ、軸箱とロッキングブロックとを再び係合さ
せるようになっている。
【0004】しかしながら、例えば上述した特開平8−
332950号公報に記載されているように、軸箱に設
けたガイド孔と軸端梁に取り付けたガイドピンとのスラ
イド嵌合によって車軸の上下動を案内する形式では、ガ
イドピンに傾きが生じるとスライドが渋くなり、車軸の
上下動を滑らかに案内できなくなるおそれがある。
332950号公報に記載されているように、軸箱に設
けたガイド孔と軸端梁に取り付けたガイドピンとのスラ
イド嵌合によって車軸の上下動を案内する形式では、ガ
イドピンに傾きが生じるとスライドが渋くなり、車軸の
上下動を滑らかに案内できなくなるおそれがある。
【0005】これに対して、前記ガイド孔と前記ガイド
ピンとの嵌合の度合いを緩めると、車軸を軸箱に支持す
る部分にガタが生じ、走行に伴って車軸に負荷される振
動や衝撃によって摩耗が生じたり破損したりするばかり
でなく、台車に蛇行動が生じるおそれがある。
ピンとの嵌合の度合いを緩めると、車軸を軸箱に支持す
る部分にガタが生じ、走行に伴って車軸に負荷される振
動や衝撃によって摩耗が生じたり破損したりするばかり
でなく、台車に蛇行動が生じるおそれがある。
【0006】また、基端が台車枠に軸支された軸はりの
揺動端に軸箱が取り付けられている軸はり式の軌間可変
台車においては、車軸を軸箱に固定すると、台車がロー
リングしたときに車軸に大きなねじりモーメントが作用
し、車軸が破損したり車軸と軸箱との結合部分が破損し
たりする。
揺動端に軸箱が取り付けられている軸はり式の軌間可変
台車においては、車軸を軸箱に固定すると、台車がロー
リングしたときに車軸に大きなねじりモーメントが作用
し、車軸が破損したり車軸と軸箱との結合部分が破損し
たりする。
【0007】そこで、本発明の目的は、軌間変更時にお
ける車軸の上下動を滑らかにかつ確実に案内できるとと
もに、車軸をその軸線方向に確実に位置決めして台車に
蛇行動が生じることを防止でき、かつ台車がローリング
しても車軸や車軸支持構造部分に無理な力が作用するこ
とがない、鉄道車両用台車軌間可変台車を提供すること
にある。
ける車軸の上下動を滑らかにかつ確実に案内できるとと
もに、車軸をその軸線方向に確実に位置決めして台車に
蛇行動が生じることを防止でき、かつ台車がローリング
しても車軸や車軸支持構造部分に無理な力が作用するこ
とがない、鉄道車両用台車軌間可変台車を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の鉄道車両用台車は、鉄道車両用軌間可変台車の台
車枠に支持された軸箱と、前記軸箱に対して上下動可能
でありかつ軌間を変更する際には前記軸箱に対して下方
に変位させられる車軸と、前記車軸に嵌装されて前記車
軸の軸線方向にスライド変位可能でありかつ前記軸線回
りに相対回動可能な車軸外筒と、前記車軸外筒に相対回
動不能に嵌装されて前記車軸外筒と一体にスライド変位
するとともに標準軌に対応する位置と狭軌に対応する位
置とにおいてそれぞれ前記軸箱に固定可能なロッキング
ブロックと、前記車軸の軸線に対して半径方向外側に延
びる係合アームを有する、前記車軸の端部に取り付けら
れた軸端梁と、前記係合アームの前記車軸の軸線回りの
揺動を許容しつつ前記係合アームを前記車軸の軸線方向
に挟持する、前記軸箱に取り付けられた第1および第2
の弾性緩衝部材と、を備える。そして、前記ロッキング
ブロックは、前記車軸の軸線方向から見たときに上方ほ
ど間隔が狭まるようにハ字形に配置された前後一対の側
面と、その下端部に連設されて上下に延びる縦壁面と、
を有し、前記軸箱は、軌間の変更を行わないときに前記
ロッキングブロックの前後一対の側面にそれぞれ密着す
る前後一対の内壁面と、その下端部に連設されて上下に
延び前記ロッキングブロックの縦壁面を案内する案内面
と、を有し、前記第1および第2の弾性緩衝部材は、前
記係合アームの上下動の全範囲にわたって前記係合アー
ムと摺動可能に接触する接触体と、この接触体を前記係
合アームに弾性的に押圧する弾性押圧手段とをそれぞれ
有する、ことを特徴とする。好ましくは、前記係合アー
ムは、前記ロッキングブロックの前後一対の側面に対し
て、前記車軸の軸線方向から見たときに直交するように
延びており、かつ前記第1および第2の弾性緩衝部材
は、前記軸箱の前後一対の内壁面に沿うように前記軸箱
に取り付けられる。
発明の鉄道車両用台車は、鉄道車両用軌間可変台車の台
車枠に支持された軸箱と、前記軸箱に対して上下動可能
でありかつ軌間を変更する際には前記軸箱に対して下方
に変位させられる車軸と、前記車軸に嵌装されて前記車
軸の軸線方向にスライド変位可能でありかつ前記軸線回
りに相対回動可能な車軸外筒と、前記車軸外筒に相対回
動不能に嵌装されて前記車軸外筒と一体にスライド変位
するとともに標準軌に対応する位置と狭軌に対応する位
置とにおいてそれぞれ前記軸箱に固定可能なロッキング
ブロックと、前記車軸の軸線に対して半径方向外側に延
びる係合アームを有する、前記車軸の端部に取り付けら
れた軸端梁と、前記係合アームの前記車軸の軸線回りの
揺動を許容しつつ前記係合アームを前記車軸の軸線方向
に挟持する、前記軸箱に取り付けられた第1および第2
の弾性緩衝部材と、を備える。そして、前記ロッキング
ブロックは、前記車軸の軸線方向から見たときに上方ほ
ど間隔が狭まるようにハ字形に配置された前後一対の側
面と、その下端部に連設されて上下に延びる縦壁面と、
を有し、前記軸箱は、軌間の変更を行わないときに前記
ロッキングブロックの前後一対の側面にそれぞれ密着す
る前後一対の内壁面と、その下端部に連設されて上下に
延び前記ロッキングブロックの縦壁面を案内する案内面
と、を有し、前記第1および第2の弾性緩衝部材は、前
記係合アームの上下動の全範囲にわたって前記係合アー
ムと摺動可能に接触する接触体と、この接触体を前記係
合アームに弾性的に押圧する弾性押圧手段とをそれぞれ
有する、ことを特徴とする。好ましくは、前記係合アー
ムは、前記ロッキングブロックの前後一対の側面に対し
て、前記車軸の軸線方向から見たときに直交するように
延びており、かつ前記第1および第2の弾性緩衝部材
は、前記軸箱の前後一対の内壁面に沿うように前記軸箱
に取り付けられる。
【0009】すなわち、本発明の鉄道車両用軌間可変台
車は、軸端梁の係合アームが、軸箱に取り付けられた第
1および第2の弾性緩衝部材により車軸の軸線方向に弾
性的に挟持された状態で、軸箱に対して上下動すること
を許容する。 これにより、車軸がその軸線方向に変位
しても第1および第2の弾性緩衝部材の弾性体が弾性変
形し、車軸の変位に基づく衝撃を吸収しつつ、がたを生
じさせることなく車軸をその軸線方向に確実に位置決め
することができるから、台車に蛇行動が生じることを確
実に防止することができる。さらに、第1および第2の
弾性緩衝部材は、係合アームの上下動の全範囲にわたっ
て係合アームと摺動して接触するので、係合アームすな
わち車軸をスムーズに案内して上下動させることができ
る。また、本発明を適用する鉄道車両用軌間可変台車が
軸はり式台車の場合には、台車のローリングにより、車
軸は軸箱に対してその軸線回りに回動する。これに伴
い、係合アームは車軸の軸線回りに揺動変位するが、第
1および第2の弾性緩衝部材は係合アームと摺動可能に
接触しているので、係合アームの揺動変位を許容するこ
とができる。したがって、軸はり式の台車がローリング
しても、第1および第2の弾性緩衝部材や係合アーム、
軸端梁、軸箱、車軸等に無理な力が負荷されることはな
い。
車は、軸端梁の係合アームが、軸箱に取り付けられた第
1および第2の弾性緩衝部材により車軸の軸線方向に弾
性的に挟持された状態で、軸箱に対して上下動すること
を許容する。 これにより、車軸がその軸線方向に変位
しても第1および第2の弾性緩衝部材の弾性体が弾性変
形し、車軸の変位に基づく衝撃を吸収しつつ、がたを生
じさせることなく車軸をその軸線方向に確実に位置決め
することができるから、台車に蛇行動が生じることを確
実に防止することができる。さらに、第1および第2の
弾性緩衝部材は、係合アームの上下動の全範囲にわたっ
て係合アームと摺動して接触するので、係合アームすな
わち車軸をスムーズに案内して上下動させることができ
る。また、本発明を適用する鉄道車両用軌間可変台車が
軸はり式台車の場合には、台車のローリングにより、車
軸は軸箱に対してその軸線回りに回動する。これに伴
い、係合アームは車軸の軸線回りに揺動変位するが、第
1および第2の弾性緩衝部材は係合アームと摺動可能に
接触しているので、係合アームの揺動変位を許容するこ
とができる。したがって、軸はり式の台車がローリング
しても、第1および第2の弾性緩衝部材や係合アーム、
軸端梁、軸箱、車軸等に無理な力が負荷されることはな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による鉄道車両用軌
間可変台車の一実施形態を、図1乃至図5を参照して詳
細に説明する。ここで、図1は本発明の鉄道車両用軌間
可変台車を示す正面断面図、図2は本発明の鉄道車両用
軌間可変台車を示す側面図、図3は図2中に示したIII
−III破断線に沿った断面図、図4は図2中に示したIV
矢視線方向から見た要部拡大正面図、図5は左半分に通
常時および右半分に軌間変更時を示した、本発明の鉄道
車両用軌間可変台車の要部拡大側面図である。なお、以
下の説明においては車軸の軸線方向を単に「軸線方向」
と、また鉄道車両用台車の走行方向を単に「前後方向」
と、鉄道車両用台車に対する上下方向を単に「上下方
向」と呼ぶことがある。
間可変台車の一実施形態を、図1乃至図5を参照して詳
細に説明する。ここで、図1は本発明の鉄道車両用軌間
可変台車を示す正面断面図、図2は本発明の鉄道車両用
軌間可変台車を示す側面図、図3は図2中に示したIII
−III破断線に沿った断面図、図4は図2中に示したIV
矢視線方向から見た要部拡大正面図、図5は左半分に通
常時および右半分に軌間変更時を示した、本発明の鉄道
車両用軌間可変台車の要部拡大側面図である。なお、以
下の説明においては車軸の軸線方向を単に「軸線方向」
と、また鉄道車両用台車の走行方向を単に「前後方向」
と、鉄道車両用台車に対する上下方向を単に「上下方
向」と呼ぶことがある。
【0011】図1および図2に示したように、本実施形
態の鉄道車両用台車100は、減速ギヤを介さずに駆動
モータによって車軸を直接回転駆動するDDM方式(ダ
イレクト・ドライブ・モータ方式)、および基端が台車
枠に軸支された軸はりの揺動端に軸箱が取り付けられた
軸はり式の台車に適用されている。
態の鉄道車両用台車100は、減速ギヤを介さずに駆動
モータによって車軸を直接回転駆動するDDM方式(ダ
イレクト・ドライブ・モータ方式)、および基端が台車
枠に軸支された軸はりの揺動端に軸箱が取り付けられた
軸はり式の台車に適用されている。
【0012】図1に示したように、円柱状の車軸1に
は、円筒状の車軸外筒10が車軸1の軸線方向にスライ
ド変位可能、かつ前記軸線回りに相対回動可能に嵌装さ
れている。そして、前記車軸外筒10の内周面には、自
己潤滑性を有したポリアミド等の樹脂材料から肉厚の薄
い板状に形成された図示されない精密樹脂プレート(す
べり軸受)が嵌着され、車軸外筒10が車軸1に対して
滑らかにスライド変位しかつ相対回動するようになって
いる。また、前記車軸外筒10の軸線方向の中央部に
は、車輪軸受11を介して車輪12が回転自在に支持さ
れている。これにより、車軸外筒10を車軸1の軸線方
向にスライド変位させることによって、前記車輪12を
標準軌に対応する位置と狭軌に対応する位置とに軌間変
更することができる。なお、図1に示したように、車軸
1には段付き部2が設けられ、車軸外筒10が必要以上
に車軸1の軸線方向中央部に移動することがないように
位置規制している。
は、円筒状の車軸外筒10が車軸1の軸線方向にスライ
ド変位可能、かつ前記軸線回りに相対回動可能に嵌装さ
れている。そして、前記車軸外筒10の内周面には、自
己潤滑性を有したポリアミド等の樹脂材料から肉厚の薄
い板状に形成された図示されない精密樹脂プレート(す
べり軸受)が嵌着され、車軸外筒10が車軸1に対して
滑らかにスライド変位しかつ相対回動するようになって
いる。また、前記車軸外筒10の軸線方向の中央部に
は、車輪軸受11を介して車輪12が回転自在に支持さ
れている。これにより、車軸外筒10を車軸1の軸線方
向にスライド変位させることによって、前記車輪12を
標準軌に対応する位置と狭軌に対応する位置とに軌間変
更することができる。なお、図1に示したように、車軸
1には段付き部2が設けられ、車軸外筒10が必要以上
に車軸1の軸線方向中央部に移動することがないように
位置規制している。
【0013】前記車輪12の中央寄りには、車輪12を
回転駆動する駆動モータ20が装着されている。この駆
動モータ20は、円筒形のケーシング21が回転子とさ
れている。そして、前記ケーシング21の一方の端部
は、車軸外筒10の端部に立設されたフランジ部13に
モータ軸受14を介して支持されるとともに、他方の端
部は車輪12のウェブ15に螺着されている。さらに、
ケーシング21の内周面には磁石22が取り付けられる
とともに、車軸外筒10の外周面には鉄芯と図示されな
いコイルが取り付けられて固定子23が構成されてい
る。これにより、前記コイルに通電すると前記ケーシン
グ21が回転し、車輪12が回転駆動される。
回転駆動する駆動モータ20が装着されている。この駆
動モータ20は、円筒形のケーシング21が回転子とさ
れている。そして、前記ケーシング21の一方の端部
は、車軸外筒10の端部に立設されたフランジ部13に
モータ軸受14を介して支持されるとともに、他方の端
部は車輪12のウェブ15に螺着されている。さらに、
ケーシング21の内周面には磁石22が取り付けられる
とともに、車軸外筒10の外周面には鉄芯と図示されな
いコイルが取り付けられて固定子23が構成されてい
る。これにより、前記コイルに通電すると前記ケーシン
グ21が回転し、車輪12が回転駆動される。
【0014】前記車軸外筒10の軸端側の端部には、ロ
ッキングブロック30が相対回動不能にスプライン嵌合
した状態で螺着されている。なお、車軸外筒10の軸端
側の端部に螺合する締付ナット31を締め付けると、車
軸外筒10に遊嵌された円環状のスペーサ16が、前記
車輪軸受11の内輪を軸線方向に押圧し、車輪軸受11
を固定するようになっている。
ッキングブロック30が相対回動不能にスプライン嵌合
した状態で螺着されている。なお、車軸外筒10の軸端
側の端部に螺合する締付ナット31を締め付けると、車
軸外筒10に遊嵌された円環状のスペーサ16が、前記
車輪軸受11の内輪を軸線方向に押圧し、車輪軸受11
を固定するようになっている。
【0015】前記ロッキングブロック30は、後述する
軸箱40と係合し、車軸外筒10を車軸1の軸線方向に
スライド変位不能(軌間変更不能)に固定する役割を果
たすためのものである。このため、ロッキングブロック
30の上端面には一対の係合突起32,33が突設され
ている。これにより、これらの係合突起32,33のう
ち、図1に示したように軸端側の係合突起32が軸箱4
0の係合孔43と係合すると、車軸外筒10は狭軌対応
状態に固定される。これに対して、車輪側の係合突起3
3が前記軸箱40の係合孔43と係合すると、車軸外筒
10は標準軌対応状態に固定される。なお、ロッキング
ブロック30は、図1に示した状態から軸箱40に対し
て下方に相対変位可能とされている。これにより、ロッ
キングブロック30を下方に変位させると、一対の係合
突起32,33と軸箱40との係合が解除され、車軸外
筒10をスライド変位させて軌間を変更することが可能
となる。
軸箱40と係合し、車軸外筒10を車軸1の軸線方向に
スライド変位不能(軌間変更不能)に固定する役割を果
たすためのものである。このため、ロッキングブロック
30の上端面には一対の係合突起32,33が突設され
ている。これにより、これらの係合突起32,33のう
ち、図1に示したように軸端側の係合突起32が軸箱4
0の係合孔43と係合すると、車軸外筒10は狭軌対応
状態に固定される。これに対して、車輪側の係合突起3
3が前記軸箱40の係合孔43と係合すると、車軸外筒
10は標準軌対応状態に固定される。なお、ロッキング
ブロック30は、図1に示した状態から軸箱40に対し
て下方に相対変位可能とされている。これにより、ロッ
キングブロック30を下方に変位させると、一対の係合
突起32,33と軸箱40との係合が解除され、車軸外
筒10をスライド変位させて軌間を変更することが可能
となる。
【0016】また、前記ロッキングブロック30は、軸
箱40と係合し、軸箱40に負荷される鉄道車両の車体
重量を受けて車軸1に伝達するとともに、車軸外筒10
に負荷される駆動モータ20の駆動反力を軸箱40に伝
達する役割を果たしている。このため、図2に示したよ
うに、前記ロッキングブロック30には、車軸1の軸線
方向から見たときに上方ほど間隔が狭まる「ハ」字形に
配置された、前後一対の側面34,34が設けられてい
る。そして、これらの側面34,34上に前記軸箱40
が載置されるようになっている。
箱40と係合し、軸箱40に負荷される鉄道車両の車体
重量を受けて車軸1に伝達するとともに、車軸外筒10
に負荷される駆動モータ20の駆動反力を軸箱40に伝
達する役割を果たしている。このため、図2に示したよ
うに、前記ロッキングブロック30には、車軸1の軸線
方向から見たときに上方ほど間隔が狭まる「ハ」字形に
配置された、前後一対の側面34,34が設けられてい
る。そして、これらの側面34,34上に前記軸箱40
が載置されるようになっている。
【0017】一方、前記軸箱40は、図2に示したよう
に、台車枠DのブラケットBに支軸Pにより先端が軸支
された軸はり41と、この軸はり41の揺動端に一体に
固着された筒状の軸箱本体42とを有する。前記軸箱本
体42の内側には、ロッキングブロック30の前記一対
の側面34,34に密着可能な一対の内壁面42a,4
2a(図3参照)が形成されている。これにより、ロッ
キングブロック30が軸箱本体42の内部で上方に位置
する通常時には、ロッキングブロック30の側面34,
34と軸箱40の内壁面42a,42aとが互いに密着
し、ロッキングブロック30と軸箱40とが係合する。
に、台車枠DのブラケットBに支軸Pにより先端が軸支
された軸はり41と、この軸はり41の揺動端に一体に
固着された筒状の軸箱本体42とを有する。前記軸箱本
体42の内側には、ロッキングブロック30の前記一対
の側面34,34に密着可能な一対の内壁面42a,4
2a(図3参照)が形成されている。これにより、ロッ
キングブロック30が軸箱本体42の内部で上方に位置
する通常時には、ロッキングブロック30の側面34,
34と軸箱40の内壁面42a,42aとが互いに密着
し、ロッキングブロック30と軸箱40とが係合する。
【0018】また、軸箱本体42の前記内壁面42a,
42aの下端部には、図5に示したように、上下方向に
延びる互いに平行な一対の案内面42b,42bが連設
されている。さらに、ロッキングブロック30の下端部
には、前記一対の案内面42b,42bに対してわずか
な隙間を開けて平行に延びる縦壁面35,35が設けら
れている。これにより、ロッキングブロック30が軸箱
本体42の内部で上下動する際には、ロッキングブロッ
ク30側の縦壁面35,35と軸箱40側の案内面42
b,42bとが互いに摺動するので、ロッキングブロッ
ク30は軸箱本体42に対して滑らかに上下動するよう
に案内される。
42aの下端部には、図5に示したように、上下方向に
延びる互いに平行な一対の案内面42b,42bが連設
されている。さらに、ロッキングブロック30の下端部
には、前記一対の案内面42b,42bに対してわずか
な隙間を開けて平行に延びる縦壁面35,35が設けら
れている。これにより、ロッキングブロック30が軸箱
本体42の内部で上下動する際には、ロッキングブロッ
ク30側の縦壁面35,35と軸箱40側の案内面42
b,42bとが互いに摺動するので、ロッキングブロッ
ク30は軸箱本体42に対して滑らかに上下動するよう
に案内される。
【0019】さらに、軸箱本体42の上面には、図1お
よび図2に示したようにばね座45が取り付けられ、台
車枠Dと軸箱本体42との間に介装された内外一対の軸
ばね46,47を支持している。これにより、台車枠D
に負荷される図示されない鉄道車両の車体の重量は、軸
ばね46,47、ばね座45、軸箱本体42,ロッキン
グブロック30,車軸外筒10をそれぞれ介して車軸1
に伝達された後、軌道R上を転動する車輪12によって
支持される。さらに、軸箱本体42の下端部には、軌間
変更時に車体支持レール48上を転動する車体支持ロー
ラ49が取り付けられている。
よび図2に示したようにばね座45が取り付けられ、台
車枠Dと軸箱本体42との間に介装された内外一対の軸
ばね46,47を支持している。これにより、台車枠D
に負荷される図示されない鉄道車両の車体の重量は、軸
ばね46,47、ばね座45、軸箱本体42,ロッキン
グブロック30,車軸外筒10をそれぞれ介して車軸1
に伝達された後、軌道R上を転動する車輪12によって
支持される。さらに、軸箱本体42の下端部には、軌間
変更時に車体支持レール48上を転動する車体支持ロー
ラ49が取り付けられている。
【0020】ところで、軌間を変更するためにロッキン
グブロック30を軸箱40に対して上下動させる際に
は、車軸1は、その軸線方向に変位することがないよう
に、かつ滑らかに上下動するように上下方向に案内され
なければならない。そこで、本実施形態の鉄道車両用軌
間可変台車100は、図1に示したように、車軸1の軸
端部3に締付ナット4によって螺着された軸端梁50
と、軸箱40に螺着されたブラケット60と、このブラ
ケット60に螺着された一対の弾性緩衝部材70,80
とを備えている。
グブロック30を軸箱40に対して上下動させる際に
は、車軸1は、その軸線方向に変位することがないよう
に、かつ滑らかに上下動するように上下方向に案内され
なければならない。そこで、本実施形態の鉄道車両用軌
間可変台車100は、図1に示したように、車軸1の軸
端部3に締付ナット4によって螺着された軸端梁50
と、軸箱40に螺着されたブラケット60と、このブラ
ケット60に螺着された一対の弾性緩衝部材70,80
とを備えている。
【0021】前記軸端梁50は、図2および図3に示し
たように、車軸1の軸端部分3に外嵌する略環状の本体
部分51と、この本体部分51から車軸1の軸線に対し
て半径方向外側に延びる、断面形状が矩形とされた前後
一対の係合アーム52とを有している。前記一対の係合
アーム52は、図2に示したように、車軸1の軸線方向
から見た場合に上方ほど間隔が狭まる「ハ」字形に配置
された軸箱本体42の前後一対の側面42c,42cに
対して直交するように、かつ車軸1の軸線に対して前後
対称(図示する紙面に対して左右対称)に延びている。
これにより、第1および第2の弾性緩衝部材70,80
を支持する前記ブラケット60を、軸箱本体42の前記
側面42c,42cに沿わせてコンパクトに取り付ける
ことができる。また、ブラケット60の取り付け位置が
車軸1の中心よりわずかに上方に変位するので、ブラケ
ット60を、図1中に鎖線で示した車両限界Lの内側に
配置することができる。
たように、車軸1の軸端部分3に外嵌する略環状の本体
部分51と、この本体部分51から車軸1の軸線に対し
て半径方向外側に延びる、断面形状が矩形とされた前後
一対の係合アーム52とを有している。前記一対の係合
アーム52は、図2に示したように、車軸1の軸線方向
から見た場合に上方ほど間隔が狭まる「ハ」字形に配置
された軸箱本体42の前後一対の側面42c,42cに
対して直交するように、かつ車軸1の軸線に対して前後
対称(図示する紙面に対して左右対称)に延びている。
これにより、第1および第2の弾性緩衝部材70,80
を支持する前記ブラケット60を、軸箱本体42の前記
側面42c,42cに沿わせてコンパクトに取り付ける
ことができる。また、ブラケット60の取り付け位置が
車軸1の中心よりわずかに上方に変位するので、ブラケ
ット60を、図1中に鎖線で示した車両限界Lの内側に
配置することができる。
【0022】また、前記本体部分51は、図3および図
5に示したように、前記ブラケット60の互いに対向す
る前後一対の側面61b,61bの間に配置された、前
後一対の上下の側面53,54を有している。そして、
これらの側面53,54は、車軸1の中心Oと前後方向
に対向する基点55,55から上方および下方にいくほ
どブラケット60の前記側面61b,61bとの隙間が
開くように、ブラケット60の前記側面61b,61b
に対して所定の角度θをなして傾斜している。なお、前
記角度θは、本実施形態における軸はり式の軌間可変台
車がローリングし、図6に示したように左右一対の軸箱
間に角度差が生じたときに車軸1と軸箱40との間に生
じるねじれ角より大きくされている。これにより、本実
施形態における軸はり式の鉄道車両用台車がローリング
し、車軸1と軸箱40との間にねじれ角が生じても、軸
端梁50の前記側面53,54がブラケット60と干渉
し、両者に無理な力が作用することはない。
5に示したように、前記ブラケット60の互いに対向す
る前後一対の側面61b,61bの間に配置された、前
後一対の上下の側面53,54を有している。そして、
これらの側面53,54は、車軸1の中心Oと前後方向
に対向する基点55,55から上方および下方にいくほ
どブラケット60の前記側面61b,61bとの隙間が
開くように、ブラケット60の前記側面61b,61b
に対して所定の角度θをなして傾斜している。なお、前
記角度θは、本実施形態における軸はり式の軌間可変台
車がローリングし、図6に示したように左右一対の軸箱
間に角度差が生じたときに車軸1と軸箱40との間に生
じるねじれ角より大きくされている。これにより、本実
施形態における軸はり式の鉄道車両用台車がローリング
し、車軸1と軸箱40との間にねじれ角が生じても、軸
端梁50の前記側面53,54がブラケット60と干渉
し、両者に無理な力が作用することはない。
【0023】また、前記基点55,55は、ブラケット
60の前記側面61b,61bに対して、わずかな隙間
を開けて対向するように配置されている。これにより、
ロッキングブロック30および車軸1が軸箱本体42の
内部で上下動する際には、ロッキングブロック30側の
縦壁面35,35が軸箱40側の案内面42b,42b
によって案内されるとともに、軸端梁50の基点55,
55がブラケット60の側面61b,61bによって案
内されるので、ロッキングブロック30は軸箱本体42
に対して傾くことなく上下動するように案内される。
60の前記側面61b,61bに対して、わずかな隙間
を開けて対向するように配置されている。これにより、
ロッキングブロック30および車軸1が軸箱本体42の
内部で上下動する際には、ロッキングブロック30側の
縦壁面35,35が軸箱40側の案内面42b,42b
によって案内されるとともに、軸端梁50の基点55,
55がブラケット60の側面61b,61bによって案
内されるので、ロッキングブロック30は軸箱本体42
に対して傾くことなく上下動するように案内される。
【0024】また、前記ブラケット60は、図3および
図4に示したように、軸箱本体42の側面42c,42
cにそれぞれ固定ボルト62,62で螺着される側面部
分63と、軸箱本体42の端面42d,42dにそれぞ
れ固定ボルト64,64で螺着される端面部分65,6
5とを有している。そして、このブラケット60の前記
側面部分63には前記第1の弾性緩衝部材70が、また
前記端面部分65には前記第2の弾性緩衝部材80が、
それぞれブラケット60に形成された抜き窓66に臨む
ように螺着されている。
図4に示したように、軸箱本体42の側面42c,42
cにそれぞれ固定ボルト62,62で螺着される側面部
分63と、軸箱本体42の端面42d,42dにそれぞ
れ固定ボルト64,64で螺着される端面部分65,6
5とを有している。そして、このブラケット60の前記
側面部分63には前記第1の弾性緩衝部材70が、また
前記端面部分65には前記第2の弾性緩衝部材80が、
それぞれブラケット60に形成された抜き窓66に臨む
ように螺着されている。
【0025】前記第1の弾性緩衝部材70は、ブラケッ
ト60の前記側面部分63に螺着される金属製の基板7
1と、その表面72aが車軸1の軸線に対して垂直に延
びるとともに、係合アーム52の一方の側面52aに摺
動可能に接触する金属製の接触板72と、両者の間に取
り付けられたゴム若しくはエラストマ等の高分子弾性材
料からブロック状に成形された弾性体73とを有する。
同様に、前記第2の弾性緩衝部材80は、ブラケット6
0の前記端面部分65に螺着される金属製の基板81
と、その表面82aが車軸1の軸線に対して垂直に延び
るとともに、係合アーム52の他方の側面52bに摺動
可能に接触する金属製の接触板82と、両者の間に取り
付けられたゴム若しくはエラストマ等の高分子弾性材料
からブロック状に成型された弾性体83とを有する。
ト60の前記側面部分63に螺着される金属製の基板7
1と、その表面72aが車軸1の軸線に対して垂直に延
びるとともに、係合アーム52の一方の側面52aに摺
動可能に接触する金属製の接触板72と、両者の間に取
り付けられたゴム若しくはエラストマ等の高分子弾性材
料からブロック状に成形された弾性体73とを有する。
同様に、前記第2の弾性緩衝部材80は、ブラケット6
0の前記端面部分65に螺着される金属製の基板81
と、その表面82aが車軸1の軸線に対して垂直に延び
るとともに、係合アーム52の他方の側面52bに摺動
可能に接触する金属製の接触板82と、両者の間に取り
付けられたゴム若しくはエラストマ等の高分子弾性材料
からブロック状に成型された弾性体83とを有する。
【0026】また、第1および第2の弾性緩衝部材7
0,80は、前記接触板72,82の表面72a,82
aが、係合アーム52の軸線方向の厚み寸法Tより小さ
い間隔寸法を開けて互いに対向するように構成されてい
る。これにより、前後一対の係合アーム52,52をそ
れぞれ第1および第2の弾性緩衝部材70,80の間に
挿入すると、第1の弾性緩衝部材70の前記接触板72
は弾性体73によって弾性的に押圧されて係合アーム5
2の一方の側面52aに密着する。同時に、第2の弾性
緩衝部材80の前記接触板82は弾性体83によって弾
性的に押圧されて係合アーム52の他方の側面52bに
密着する。なお、係合アーム52,52は、図3に示し
たように、第1および第2の弾性緩衝部材70,80に
よって挟持された状態では、軸箱本体42の端面42
d、およびブラケット60の内側側面61aに接触する
ことはない。
0,80は、前記接触板72,82の表面72a,82
aが、係合アーム52の軸線方向の厚み寸法Tより小さ
い間隔寸法を開けて互いに対向するように構成されてい
る。これにより、前後一対の係合アーム52,52をそ
れぞれ第1および第2の弾性緩衝部材70,80の間に
挿入すると、第1の弾性緩衝部材70の前記接触板72
は弾性体73によって弾性的に押圧されて係合アーム5
2の一方の側面52aに密着する。同時に、第2の弾性
緩衝部材80の前記接触板82は弾性体83によって弾
性的に押圧されて係合アーム52の他方の側面52bに
密着する。なお、係合アーム52,52は、図3に示し
たように、第1および第2の弾性緩衝部材70,80に
よって挟持された状態では、軸箱本体42の端面42
d、およびブラケット60の内側側面61aに接触する
ことはない。
【0027】これにより、車軸1がその軸線方向に変位
しても第1および第2の弾性緩衝部材70,80の弾性
体73,83が弾性変形し、車軸の変位に基づく衝撃を
吸収しつつ、がたを生じさせることなく車軸1をその軸
線方向に確実に位置決めすることができるから、台車に
蛇行動が生じることを確実に防止することができる。さ
らに、第1および第2の弾性緩衝部材70,80は、係
合アーム52,52の軌間変更時における上下動の全範
囲にわたって係合アーム52,52と摺動して接触する
ので、係合アーム52,52すなわち車軸1をスムーズ
かつ正確に上下動させることができる。
しても第1および第2の弾性緩衝部材70,80の弾性
体73,83が弾性変形し、車軸の変位に基づく衝撃を
吸収しつつ、がたを生じさせることなく車軸1をその軸
線方向に確実に位置決めすることができるから、台車に
蛇行動が生じることを確実に防止することができる。さ
らに、第1および第2の弾性緩衝部材70,80は、係
合アーム52,52の軌間変更時における上下動の全範
囲にわたって係合アーム52,52と摺動して接触する
ので、係合アーム52,52すなわち車軸1をスムーズ
かつ正確に上下動させることができる。
【0028】さらに、本実施形態における軸はり式の軌
間可変台車がローリングすると、車軸1は軸箱40に対
してその軸線回りに回動する。これに伴って、係合アー
ム52,52は車軸1の軸線回りに揺動するが、第1お
よび第2の弾性緩衝部材70,80は係合アーム52,
52と常に摺動可能に接触しているので、係合アーム5
2,52の揺動を許容することができる。これにより、
本実施形態における軸はり式の台車がローリングして
も、第1および第2の弾性緩衝部材70,80や係合ア
ーム52,52、軸端梁50、車軸1、軸箱40等に無
理な力が負荷されることはない。
間可変台車がローリングすると、車軸1は軸箱40に対
してその軸線回りに回動する。これに伴って、係合アー
ム52,52は車軸1の軸線回りに揺動するが、第1お
よび第2の弾性緩衝部材70,80は係合アーム52,
52と常に摺動可能に接触しているので、係合アーム5
2,52の揺動を許容することができる。これにより、
本実施形態における軸はり式の台車がローリングして
も、第1および第2の弾性緩衝部材70,80や係合ア
ーム52,52、軸端梁50、車軸1、軸箱40等に無
理な力が負荷されることはない。
【0029】すなわち、本実施形態の鉄道車両用軌間可
変台車100は、軸端梁50の係合アーム52が、軸箱
本体42にブラケット60を介して取り付けられた第1
および第2の弾性緩衝部材70,80により車軸1の軸
線方向に弾性的に挟持された状態で、軸箱本体42に対
して上下動することを許容する構造とされている。これ
により、車軸1がその軸線方向に変位しても第1および
第2の弾性緩衝部材70,80の弾性体73,83が弾
性変形し、車軸の変位に基づく衝撃を吸収しつつ、がた
を生じさせることなく車軸1をその軸線方向に確実に位
置決めすることができるから、台車に蛇行動が生じるこ
とを確実に防止することができる。さらに、第1および
第2の弾性緩衝部材70,80は、係合アーム52の上
下動の全範囲にわたって係合アーム52と摺動して接触
するので、係合アーム52すなわち車軸1をスムーズに
かつ正確に上下動させることができる。また、軸はり式
の台車がローリングすると、車軸1は軸箱40に対して
その軸線回りに回動する。これに伴い、係合アーム52
は車軸1の軸線回りに揺動するが、第1および第2の弾
性緩衝部材70,80は係合アーム52と摺動可能に接
触しているので、係合アーム52の揺動を許容すること
ができる。したがって、軸はり式の台車がローリングし
ても、第1および第2の弾性緩衝部材70,80や係合
アーム52、車軸1等に無理な力が負荷されることはな
い。
変台車100は、軸端梁50の係合アーム52が、軸箱
本体42にブラケット60を介して取り付けられた第1
および第2の弾性緩衝部材70,80により車軸1の軸
線方向に弾性的に挟持された状態で、軸箱本体42に対
して上下動することを許容する構造とされている。これ
により、車軸1がその軸線方向に変位しても第1および
第2の弾性緩衝部材70,80の弾性体73,83が弾
性変形し、車軸の変位に基づく衝撃を吸収しつつ、がた
を生じさせることなく車軸1をその軸線方向に確実に位
置決めすることができるから、台車に蛇行動が生じるこ
とを確実に防止することができる。さらに、第1および
第2の弾性緩衝部材70,80は、係合アーム52の上
下動の全範囲にわたって係合アーム52と摺動して接触
するので、係合アーム52すなわち車軸1をスムーズに
かつ正確に上下動させることができる。また、軸はり式
の台車がローリングすると、車軸1は軸箱40に対して
その軸線回りに回動する。これに伴い、係合アーム52
は車軸1の軸線回りに揺動するが、第1および第2の弾
性緩衝部材70,80は係合アーム52と摺動可能に接
触しているので、係合アーム52の揺動を許容すること
ができる。したがって、軸はり式の台車がローリングし
ても、第1および第2の弾性緩衝部材70,80や係合
アーム52、車軸1等に無理な力が負荷されることはな
い。
【0030】以上、本発明に係る鉄道車両用軌間可変台
車の一実施形態について詳しく説明したが、本発明は上
述した実施形態によって限定されるものではなく、種々
の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上
述した実施形態においては、ブラケット60を介して第
1および第2の弾性緩衝部材70,80を軸箱本体42
に取り付けているが、第1および第2の弾性緩衝部材7
0,80を直接軸箱本体42に取り付けることもでき
る。また、上述した実施形態においては、ゴム若しくは
エラストマ等の高分子弾性材料からブロック状に成形さ
れた弾性体73,83により、接触板72,82を係合
アーム52,52に押圧する構成とされているが、例え
ばコイルバネや板ばね等、機械工学の分野において一般
的に用いられているその他の種類の機械的なばねを用い
て接触板72,82を弾性的に押圧する構造とする事が
できる。
車の一実施形態について詳しく説明したが、本発明は上
述した実施形態によって限定されるものではなく、種々
の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、上
述した実施形態においては、ブラケット60を介して第
1および第2の弾性緩衝部材70,80を軸箱本体42
に取り付けているが、第1および第2の弾性緩衝部材7
0,80を直接軸箱本体42に取り付けることもでき
る。また、上述した実施形態においては、ゴム若しくは
エラストマ等の高分子弾性材料からブロック状に成形さ
れた弾性体73,83により、接触板72,82を係合
アーム52,52に押圧する構成とされているが、例え
ばコイルバネや板ばね等、機械工学の分野において一般
的に用いられているその他の種類の機械的なばねを用い
て接触板72,82を弾性的に押圧する構造とする事が
できる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の鉄道車両用軌間可変台車は、軸端梁の係合アームが、
軸箱に取り付けられた第1および第2の弾性緩衝部材に
より車軸の軸線方向に弾性的に挟持された状態で、軸箱
に対して上下動することを許容するものであるから、車
軸がその軸線方向に変位しても、第1および第2の弾性
緩衝部材の弾性体が弾性変形し、車軸の変位に基づく衝
撃を吸収しつつ、がたを生じさせることなく車軸をその
軸線方向に確実に位置決めすることができる。これによ
り、本発明によれば、軸端梁と第1および第2の弾性緩
衝部材との接触部分に摩耗が生じることを防止できるば
かりでなく、車軸をその軸線方向に確実に位置決めした
状態で支持することができるから、台車に蛇行動が生じ
ることを確実に防止することができる。
の鉄道車両用軌間可変台車は、軸端梁の係合アームが、
軸箱に取り付けられた第1および第2の弾性緩衝部材に
より車軸の軸線方向に弾性的に挟持された状態で、軸箱
に対して上下動することを許容するものであるから、車
軸がその軸線方向に変位しても、第1および第2の弾性
緩衝部材の弾性体が弾性変形し、車軸の変位に基づく衝
撃を吸収しつつ、がたを生じさせることなく車軸をその
軸線方向に確実に位置決めすることができる。これによ
り、本発明によれば、軸端梁と第1および第2の弾性緩
衝部材との接触部分に摩耗が生じることを防止できるば
かりでなく、車軸をその軸線方向に確実に位置決めした
状態で支持することができるから、台車に蛇行動が生じ
ることを確実に防止することができる。
【0032】また、本発明の鉄道車両用軌間可変台車に
よれば、第1および第2の弾性緩衝部材が、係合アーム
の上下動の全範囲にわたって係合アームと摺動して接触
するので、第1および第2の弾性緩衝部材と係合アーム
との摺動接触に支障を来すことはない。これにより、本
発明によれば、軌間を変更する際に軸箱に対して車軸を
上下動させる動作を、スムーズにかつ確実に行うことが
できる。
よれば、第1および第2の弾性緩衝部材が、係合アーム
の上下動の全範囲にわたって係合アームと摺動して接触
するので、第1および第2の弾性緩衝部材と係合アーム
との摺動接触に支障を来すことはない。これにより、本
発明によれば、軌間を変更する際に軸箱に対して車軸を
上下動させる動作を、スムーズにかつ確実に行うことが
できる。
【0033】また、本発明を適用する鉄道車両用軌間可
変台車が軸はり式台車の場合には、台車のローリングに
より車軸が軸箱に対してその軸線回りに回動するので、
係合アームは車軸の軸線回りに揺動するが、第1および
第2の弾性緩衝部材は係合アームと摺動可能に接触して
いるので、係合アームの揺動を許容できる。これによ
り、軸はり式の台車がローリングしても、第1および第
2の弾性緩衝部材や係合アーム、車軸等に無理な力が負
荷されることはない。
変台車が軸はり式台車の場合には、台車のローリングに
より車軸が軸箱に対してその軸線回りに回動するので、
係合アームは車軸の軸線回りに揺動するが、第1および
第2の弾性緩衝部材は係合アームと摺動可能に接触して
いるので、係合アームの揺動を許容できる。これによ
り、軸はり式の台車がローリングしても、第1および第
2の弾性緩衝部材や係合アーム、車軸等に無理な力が負
荷されることはない。
【0034】したがって、本発明によれば、軌間変更時
における車軸の上下動を滑らかにかつ確実に案内できる
とともに、車軸をその軸線方向に確実に位置決めして台
車に蛇行動が生じることを防止でき、かつ台車がローリ
ングしても車軸や車軸支持構造部分に無理な力が作用す
ることがない鉄道車両用台車軌間可変台車を提供するこ
とができる。
における車軸の上下動を滑らかにかつ確実に案内できる
とともに、車軸をその軸線方向に確実に位置決めして台
車に蛇行動が生じることを防止でき、かつ台車がローリ
ングしても車軸や車軸支持構造部分に無理な力が作用す
ることがない鉄道車両用台車軌間可変台車を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の鉄道車両用軌間可変台車を示す正面断
面図。
面図。
【図2】本発明の鉄道車両用軌間可変台車を示す側面
図。
図。
【図3】図2中に示したIII −III 破断線に沿った断面
図。
図。
【図4】図2中に示したIV矢視線方向から見た要部拡大
正面図。
正面図。
【図5】左半分に通常時および右半分に軌間変更時を示
した、本発明の鉄道車両用軌間可変台車の要部拡大側面
図。
した、本発明の鉄道車両用軌間可変台車の要部拡大側面
図。
【図6】軸はり式台車がローリングした状態を示す側面
図。
図。
B ブラケット
C 軸はりの揺動中心
D 台車枠
R 軌条
1 車軸
2 段付き突起
10 車軸外筒
11 車輪軸受
12 車輪
13 フランジ部
14 モータ軸受
15 ウェブ
16 スペーサ
20 駆動モータ
21 ケーシング(回転子)
22 磁石
23 固定子
30 ロッキングブロック
31 締付ナット
32、33 係合突起
34 側面
35 縦壁面
40 軸箱
41 軸はり
42 軸箱本体
43 係合孔
44 逃げ孔
45 ばね座
46,47 軸ばね
48 車体支持レール
49 車体支持ローラ
50 軸端はり
51 本体部分
52 係合アーム
53,54 側面
55 基点
60 ブラケット
63 側面部分
65 端面部分
66 抜き窓
70 第1の弾性緩衝部材
71 基板
72 摺動板(接触体)
73 弾性体(弾性押圧手段)
80 第2の弾性緩衝部材
81 基板
82 接触板(接触体)
83 弾性体(弾性押圧手段)
100 本発明による鉄道車両用軌間可変台車
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 箕 輪 行 雄
東京都三鷹市大沢三丁目9番6号 株式
会社スバル研究所内
(56)参考文献 特開 平8−332950(JP,A)
特開 平8−253147(JP,A)
特開 平8−332951(JP,A)
特開 平10−278783(JP,A)
特開 昭63−269772(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B61F 7/00
B61F 5/30
Claims (2)
- 【請求項1】鉄道車両用軌間可変台車の台車枠に支持さ
れた軸箱と、 前記軸箱に対して上下動可能でありかつ軌間を変更する
際には前記軸箱に対して下方に変位させられる車軸と、 前記車軸 に嵌装されて前記車軸に対しその軸線方向にス
ライド変位可能でありかつその軸線回りに相対回動可能
な車軸外筒と、 前記車軸外筒に相対回動不能に嵌装されて前記車軸外筒
と一体にスライド変位するとともに標準軌に対応する位
置と狭軌に対応する位置とにおいてそれぞれ前記軸箱に
固定可能なロッキングブロックと、 前記車軸の軸線に対して半径方向外側に延びる係合アー
ムを有する、前記車軸の端部に取り付けられた軸端梁
と、 前記係合アームの前記車軸の軸線回りの揺動を許容しつ
つ前記係合アームを前記車軸の軸線方向に挟持する、前
記軸箱に取り付けられた第1および第2の弾性緩衝部材
と、 を備え、 前記ロッキングブロックは、前記車軸の軸線方向から見
たときに上方ほど間隔が狭まるようにハ字形に配置され
た前後一対の側面と、その下端部に連設されて上下に延
びる縦壁面と、を有し、 前記軸箱は、軌間の変更を行わないときに前記ロッキン
グブロックの前後一対の側面にそれぞれ密着する前後一
対の内壁面と、その下端部に連設されて上下に延び前記
ロッキングブロックの縦壁面を案内する案内面と、を有
し、 前記第1および第2の弾性緩衝部材は、前記係合アーム
の上下動の全範囲にわたって前記係合アームと摺動可能
に接触する接触体と、この接触体を前記係合アームに弾
性的に押圧する弾性押圧手段とをそれぞれ有する、 ことを特徴とする鉄道車両用軌間可変台車。 - 【請求項2】前記係合アームは、前記ロッキングブロッ
クの前後一対の側面に対して、前記車軸の軸線方向から
見たときに直交するように延びており、 かつ前記第1および第2の弾性緩衝部材は、前記軸箱の
前後一対の内壁面に沿うように前記軸箱に取り付けられ
ている、 ことを特徴とする請求項1に記載した鉄道車両用軌間可
変台車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25894397A JP3406489B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄道車両用軌間可変台車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25894397A JP3406489B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄道車両用軌間可変台車 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1191563A JPH1191563A (ja) | 1999-04-06 |
| JP3406489B2 true JP3406489B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=17327198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25894397A Expired - Fee Related JP3406489B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 鉄道車両用軌間可変台車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3406489B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107628055B (zh) * | 2017-09-01 | 2023-08-11 | 西南交通大学 | 一种应用于变轨距转向架的轨距变换组件 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP25894397A patent/JP3406489B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1191563A (ja) | 1999-04-06 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |