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JP3407066B2 - 地中に排水壁を連続して形成する方法及び板状排水材打設用ケーシング - Google Patents
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JP3407066B2 - 地中に排水壁を連続して形成する方法及び板状排水材打設用ケーシング - Google Patents

地中に排水壁を連続して形成する方法及び板状排水材打設用ケーシング

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  • Earth Drilling (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は堤体等の各種盛土構造物
や軟弱地盤を対象とした、地中に排水壁を連続して形成
する方法及び板状排水材打設用ケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に堤体は経時的な浸透性能の低下や
台風時における大量の降雨浸透水に起因して堤体内部の
浸潤線が急激に上昇するために堤体の安全性が脅かされ
る場合がある。このような事態に対処するため、堤内
側を開削して砂や砕石等を充填して排水路を形成する方
法や、堤内側を良質土砂や砕石等と置換する方法や、
ドレーン材等を使用して堤体を補強する方法等を単独
或いは併用することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した浸透水の排
水手段にはつぎのような問題点がある。 <イ> 堤体の開削を伴う方法にあっては開削作業中に
おける堤体の安全性が脅かされるだけでなく、安全性確
保のために仮堤防としての山留工を必要とし、施工コス
ト及び施工期間の点で問題が残る。 <ロ> ドレーン材を使用する補強方法にあっても施工
コスト、施工性、補強効果の実効性の各点で問題があ
り、その改善技術の提案が望まれている。
【0004】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、つぎの地中に排水壁を
連続して形成する方法及び板状排水材打設用ケーシング
を提供することにある。 排水性能に優れた排水壁を地中に連続して形成する方
法。 施工性に優れた、地中に排水壁を連続して形成する方
法。 経済性に優れた、地中に排水壁を連続して形成する方
法。 板状排水材を精度良く打設できる、板状排水材打設用
ケーシング
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、地中に排水
壁を連続して構築する方法において、複数の板状排水材
を相互に接近させて打設することを特徴とする、地中に
排水壁を連続して形成する方法である。さらに本発明は
地中に排水壁を連続して構築する方法において、両端に
ガイド材を具備するケーシングと共に板状排水材を既設
の板状排水材に接近させて打設すると共に、前記ケーシ
ングの一方のガイド材に連結させたガイド柱を地中に貫
入し、ケーシングを抜き取って前記ガイド柱と板状排水
材を地中に残置させ、板状排水材の打設位置を移動する
以上の各工程を繰り返して行い、前記ケーシングの打設
時にケーシングの他方のガイド材を既設のガイド柱に案
内させて打設し、前記ケーシングを抜き取る際、ケーシ
ングの他方のガイド材に既設のガイド柱を連結して抜き
取ることを特徴とする、地中に排水壁を連続して形成す
る方法である。さらに本発明は地中に排水壁を連続して
構築する方法において、複数の板状排水材を相互に接近
させて打設し、前記板状排水材と板状排水材の間に透水
性を有する粒体を充填した有孔筒を位置させることを特
徴とする、地中に排水壁を連続して形成する方法であ
る。さらに本発明は地中に排水壁を連続して構築する方
法において、両端にガイド材を具備するケーシングと共
に板状排水材を既設の板状排水材に接近させて打設し、
前記板状排水材と板状排水材の間に有孔構造のドレーン
ガイド筒を位置させ、ケーシングを抜き取って前記板状
排水材とドレーンガイド筒を地中に残置させることを特
徴とする、地中に排水壁を連続して形成する方法であ
る。さらに本発明は堤体の横断方向に沿って複数の板状
排水材を配列することを特徴とする、地中に排水壁を形
成する方法である。さらに本発明は板状排水材を内挿し
て地中に打設する板状排水材打設用ケーシングにおい
て、板状排水材の断面形を呈し、上下を開放した筒体
と、前記筒体の両端に設けられ、地中の板状排水材に隣
接させて打設した棒状のガイド部材に係合可能なガイド
材を具備することを特徴とする、板状排水材打設用ケー
シングである。
【0006】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。 <イ>排水材打設用ケーシング 図1に排水材打設用ケーシング10(以下「ケーシング
10」という)の一例を示す。ケーシング10は板状排
水材20を保護しながら地中に打設するための上下を開
放した筒体で、相対向して位置した一対の保護板11,
11と、保護板11,11の両端に設けた断面コ字形の
ガイド材12,12とからなり、その内部に板状排水材
20を挿通可能な空間13が形成されている。各ガイド
材12,12の上部には複数のピン穴14が穿設されて
いて、後述するガイド柱30のピン穴31と共に連結ピ
ン32の挿入又は抜取操作により、ケーシング10を任
意の各ガイド柱30に着脱できるようになっている。
【0007】<ロ>板状排水材 板状排水材20は板状の芯体21の両面を透水膜22で
覆い全方向に排水性を有する板材であり、芯体21は例
えば複数の通水孔を有する樹脂板の両面にエンボス加工
を施して構成され、また透水膜22は例えば不織布で構
成されている。板状排水材20はドラムに巻き取られ、
例えば杭打振動機等の重機のリーダの途上に引き出し自
在に載置されて使用される。
【0008】<ハ>ガイド柱 ガイド柱30はケーシング10の建込位置を案内するた
めの部材で、例えばH形鋼を使用できる。本実施例では
ケーシング10のガイド材12をガイド柱30に外装さ
せて摺動させる場合について説明するが、ガイド材12
をガイド柱30に内装させるようにしてもよいことは勿
論である。またこの場合、ガイド柱30としてはH形鋼
の他にボックス鋼も使用できる。またガイド柱30は板
状排水材20の打設長を有する必要はなく、ケーシング
10の打設時においてガイド柱30がぐらつかない程度
の貫入長であればよい。
【0009】
【作用】次に排水壁の構築方法について説明する。 <イ>打設準備 図2の(A)は施工現場を上方から見た図で、符号20
aは地中に打設されている板状排水材、30aは板状排
水材20aの延長側の端に接近して打設されているガイ
ド柱である。図示しない重機にケーシング10を垂下す
ると共に、板状排水材20の始端部をケーシング10に
上部から下部へ向けて内挿して固定する。板状排水材2
0の固定方法としては、ケーシング10の下方に引き出
した板状排水材20に、ケーシング10の下部開口を閉
塞して係止可能な蓋材(図示せず)を取り付ける方法が
考えられる。さらに図1に示すようにケーシング10の
図面右側のガイド材12に連結ピン32を介してガイド
柱30bを一体に連結しておく。
【0010】<ロ>板状排水材の打設工程 そして、図2の(B)に示すようにケーシング10に振
動又は圧入力を加えて板状排水材20bを所定の深度ま
で打設する。この際、ケーシング10の図面左側のガイ
ド材12を既設のガイド柱30aにガイドさせて正確な
位置に板状排水材20bを打設する。また板状排水材2
0bの打設に伴いケーシング10と一体のガイド柱30
bも同時に地中に貫入される。
【0011】<ハ>ケーシングの抜取工程 次に図2の(C)に示すように,ケーシング10の図面
右側のガイド材12とガイド柱30bとの間の連結を解
除すると共に、ケーシング10の図面左側のガイド材1
2と既設のガイド柱30aとの間を連結ピン32で連結
する。そして、ケーシング10に抜取力を加えてケーシ
ング10と共に図面左側のガイド柱30aを引き抜き、
図2の(D)のように地中に板状排水材20とガイド柱
30bを残置する。
【0012】<ニ>板状排水材の切断工程 ケーシング10を地上まで引き上げたら、板状排水材2
0をケーシング10の下方位置で切断して、既述した<
イ>と同様にケーシング10内から突出する板状排水材
20へ蓋材を取り付けると共に、撤去したガイド柱30
aをケーシング10の図面左側から右側のガイド材12
へ付け替える。以上の各工程を繰り返しながら、板状排
水材20を排水壁の構築方向に沿って順次打設する。
尚、ケーシング10を反転可能に垂下し、ケーシング1
0の抜き取りを完了したらケーシング10を鉛直軸を中
心に反転させれば、抜き取り後における地上でのガイド
柱30の付け替え作業を省略することができる。
【0013】<ホ>排水壁の機能 図3、4は複数の板状排水材20により構成される排水
壁50の形成例を示すもので、堤内側に構築された排水
壁50は堤体40の縦断方向に向けて形成した縦断壁5
1と、一方を縦断壁51に接続し、堤体40の横断方向
に向けて形成した横断壁52とにより構成されている。
図中、符号41は堤体40の法尻に配設したドレーンパ
イプである。各板状排水材20は排水間隔が短いから、
各壁51、52は排水性の点で連続性を有する。このよ
うに堤体40内に設けた排水壁50を通じて浸透水が堤
内側へ効果的に排水される。その結果、排水壁50を設
ける前の浸潤線L1 が浸潤線L2 の位置まで降下する。
また排水壁50を通じて堤体40中の間隙水が消散され
るから、堤体40の安定性が確保される。一般にドレー
ン工法はドレーン材を適宜の間隔を隔てて地中に埋設す
ることと、ドレーン材の埋設してある地盤に載荷重をか
けることが必須の要件であった。本発明では各板状排水
材20を相互に接近させて打設することで、排水壁50
に縦横方向に向けた排水性を付与することができる。し
かも、板状排水材20に載荷重をかけなくとも排水路と
して機能するので、これまでのドレーン工法と比べて排
水原理がまったく異なる。また開削工法と異なり開削工
や山留工を必要とせず、板状排水材20を地中に打設す
るだけの作業で済むため開削工法と比較して施工性の点
で優れる。尚、排水壁50の形成範囲や形成方向につい
ては排水対象物や排水方向を考慮して適宜選択する性質
のものである。また排水壁50を横断壁52のみで構成
する場合もある。
【0014】
【実施例2】図5〜7は隣り合う各板状排水材20間の
透水性能を向上させた他の実施例を示す。
【0015】<イ>構成 [ケーシング]図5は本実施例で使用するケーシング6
0を示す。本実施例のケーシング60が図示しない板状
排水材20を保護しながら地中に打設する部材であるこ
とや、筒体61に板状排水材20を挿通可能な空間62
を有することや、筒体61の両端にガイド材63,63
を設けることは、前記した実施例1と同様であるが、本
実施例ではガイド材63,63の断面形状がドレーンガ
イド筒70を収容可能なように円弧形に湾曲している点
が実施例1と相違する。すなわちケーシング60は断面
矩形を呈する筒体61の短辺側の側面に、湾曲するガイ
ド材63,63を固着して構成される。
【0016】[ドレーンガイド筒]またドレーンガイド
筒70はケーシング60の打設時におけるガイド機能
と、地中に残置して各板状排水材20間に位置する地盤
の透水性を高めるために機能する部材で、周面に多数の
開孔71を有する筒体で構成され、地中に挿入する際に
土砂の侵入を阻止できるできるように筒の下部に蓋72
を取り付けて閉塞できるようになっている。またドレー
ンガイド筒70は打設予定の板状排水材20とほぼ等し
い長さを有する。
【0017】<ロ>排水壁の構築方法 図6は排水壁の構築方法を示す平面図で、図6の(A)
の符号20aは先行して打設した板状排水材、70aは
板状排水材20aに接近して地中に圧入され、かつ砂や
砂利等の透水性を有する粒体73の充填されたドレーン
ガイド筒である。 そして、図6の(B)に示すよう
に、板状排水材20bの始端を内挿して固定したケーシ
ング60を地中に振動又は圧入力を加えて打設する。こ
の際、ケーシング60の図面左側のガイド材63を既設
のドレーンガイド筒70aに外装し、ドレーンガイド筒
70aをガイド材として地中に板状排水材20bを打設
する。さらにケーシング60の貫入作業と並行して図面
右側のガイド材63に底部を閉鎖した別途のドレーンガ
イド筒70bを内挿して地中に打設する。板状排水材2
0bを所定の深度まで打設したらケーシング60のみを
抜き取り、図6の(C)に示すように地中に板状排水材
20bとドレーンガイド筒70bを残置する。そして地
中に残置させたドレーンガイド筒70bに粒体73を充
填する。ケーシング60を抜き取った後に板状排水材2
0を切断する。以上のに工程を繰り返して所定の連続し
た排水壁を構築する。
【0018】<ハ>効果 本実施例にあっては、図7に示すように板状排水材20
と板状排水材20の間に位置する透水性を有する粒体7
3の充填されたドレーンガイド筒70の透水性能が高い
から、排水壁の排水性能がより向上する。
【0019】
【実施例3】図8は他の形状の排水壁50の平面図を示
すもので、図8の(A)は縦断壁51にV字形に横断壁
52を配置して接続した例を示し、図8の(B)は縦断
壁51に直交する方向に向けて複数の横断壁52を一定
間隔を隔てて配置すると共に、各横断壁52から分岐壁
53を分岐させて接続した例を示す。
【0020】
【実施例4】以上は堤体に適用した場合について説明し
たが、構造物の周囲に排水壁50を環状又は井桁状に
連続して構築すれば、地震に対する地盤の液状化防止対
策としても活用できる。また雨水浸透機能を具備する透
水性舗装の下部の地中に排水壁50を設ければ、雨水の
浸透施設としても利用することができる。さらにまた、
地下水脈の流れ方向を修正することに利用することも可
能である。 さらにまた既設堤体40の法尻部に排水壁
50を構築した後、この既設の堤体40の上部を盛土に
より嵩上げして大断面の堤防を構築することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ> 板状排水材を相互に接近して打設できるので、
従来のドレーン工法と比較して板状排水材群による排水
性が向上し、高い排水性能の排水壁が得られる。 <ロ> 板状排水材と板状排水材の間に砂の充填された
ドレーンガイド筒を位置させると、板状排水材間の透水
性能がより高いから、排水壁の排水性能がより向上す
る。 <ハ> 板状排水材を接近させて打設するだけであるか
ら、開削工法と比較して施工性に優れる。 <ニ> 先行して地中に貫入させたガイド柱又はドレー
ンガイド筒をガイド部材としてケーシングを地中に貫入
できるので、板状排水材を高精度に打設できる。 <ホ> 既設堤体に多大の変形を与えずに、排水性能を
改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係るケーシングの斜視図
【図2】 実施例1に係る排水壁の構築方法の説明図
【図3】 排水壁を堤体内に形成した堤体の横断面図
【図4】 その平面図
【図5】 ドレーンガイド筒を使用する実施例2の説明
【図6】 実施例2に係る排水壁の構築方法の説明図
【図7】 ドレーンガイド筒を介在させた板状排水材の
隣接部を横断面図
【図8】 排水壁の形状例を示すモデル平面図
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−226920(JP,A) 特開 昭64−10819(JP,A) 特開 昭58−24028(JP,A) 実開 昭57−60917(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/10 103 E02B 11/00 E02B 11/02 E02D 5/02 E02D 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に排水壁を連続して構築する方法にお
    いて、 両端にガイド材を具備するケーシングと共に板状排水材
    を既設の板状排水材に接近させて打設すると共に、 前記ケーシングの一方のガイド材に連結させたガイド柱
    を地中に貫入し、 ケーシングを抜き取って前記ガイド柱と板状排水材を地
    中に残置させ、 板状排水材の打設位置を移動する以上の各工程を繰り返
    して行い、 前記ケーシングの打設時にケーシングの他方のガイド材
    を既設のガイド柱に案内させて打設し、 前記ケーシングを抜き取る際、ケーシングの他方のガイ
    ド材に既設のガイド柱を連結して抜き取ることを特徴と
    する、 地中に排水壁を連続して形成する方法。
  2. 【請求項2】地中に排水壁を連続して構築する方法にお
    いて、 複数の板状排水材を相互に接近させて打設し、 前記板状排水材と板状排水材の間に透水性を有する粒体
    を充填した有孔筒を位置させることを特徴とする、 地中に排水壁を連続して形成する方法。
  3. 【請求項3】地中に排水壁を連続して構築する方法にお
    いて、 両端にガイド材を具備するケーシングに板状排水材を固
    定し、 前記ケーシングの一方のガイド材を、既設板状排水材の
    近傍に位置した有孔構造のドレーンガイド筒に外装し、 前記ケーシングと 共に板状排水材を既設板状排水材に接
    近させて打設すると共に、他方のガイド材に別のドレー
    ンガイド筒を打設することで、前記既設板状排水材と
    設した板状排水材の間及び該打設した板状排水材の近傍
    にドレーンガイド筒を位置させ、 ケーシングを抜き取って前記板状排水材とドレーンガイ
    ド筒を地中に残置させることを特徴とする、 地中に排水壁を連続して形成する方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜のいずれかにおいて、堤体の
    横断方向に沿って複数の板状排水材を配列することを特
    徴とする、地中に排水壁を連続して形成する方法。
  5. 【請求項5】板状排水材を内挿して地中に打設する板状
    排水材打設用ケーシングにおいて、 板状排水材の断面形を呈し、上下を開放した筒体と、 前記筒体の両端に設けられ、地中の板状排水材に接近
    せて打設した既設の棒状のガイド部材に外装により係合
    可能なガイド材を具備することを特徴とする、 板状排水材打設用ケーシング。
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JP6324352B2 (ja) * 2015-07-07 2018-05-16 ジオスター株式会社 液状化抑止地中埋設体、及び地震時の地盤変形抑制構造

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