JP3414782B2 - 複合部材の製造方法 - Google Patents
複合部材の製造方法Info
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Description
空複合部材の製造方法に関する。
合部材は、例えば繊維強化プラスチック(FRP)に代
表されるように、軽量で大きな比強度を有することが知
られている。周知のFRPの製造に使われるフィラメン
トワインディング法は、マトリックス樹脂を含浸させた
繊維束をマンドレルに所定量巻付けたのち、樹脂を硬化
させている。また、繊維を含んだ樹脂を金型から引き抜
くことによって所望の断面形状の筒状製品を得るプルト
ルージョン(引抜き成形法)も知られている。
インディング法を用いる場合は、製造に手間がかかり高
価であるばかりでなく、マンドレルの長さに制約を受け
るため、あまり細長い複合部材を製造することができな
い。またフィラメントワインディング法によって製造可
能な中空部材は、その断面が円形あるいは円形に近い形
状(楕円形など)に限られるため、例えば空気ダクトの
ように断面が矩形の複合部材を製造することが困難であ
る。
きを行うために、肉厚の薄いものを製造することに困難
を伴う。また、引抜きによって製造される複合部材は、
部材の円周方向に沿う繊維を含ませることが難しいた
め、肉厚が厚いわりには径方向の強度が低く、内圧や外
圧がかかるような用途には向いていない。
も問題なく適用できしかも低コストで製造できるととも
に、内圧や外圧および長手方向の負荷がかかるような用
途に使われても十分な強度を発揮でき、太さや肉厚の設
定に制約が少ない中空の複合部材の製造方法を提供する
ことにある。
開発された本発明は、筒状織物からなる基材を織る工程
と、該基材に樹脂を含浸させかつ該樹脂を硬化させる工
程とを有する複合部材の製造方法であって、上記基材を
織る工程では、ウィビングリングを中心として回転する
シャトルと、上記ウィビングリングの中心部に位置しか
つ外径を変化させることのできる可変プラグと、該可変
プラグに移動可能に挿入され上下方向の位置に応じて該
可変プラグの外径を変化させる制御部材と、を有する円
筒織機を用い、上記シャトルの回転に同期してシャトル
の上下に縦糸を交互に振り分けかつ上記可変プラグの外
径を変化させながら、該可変プラグの外周面に対し上下
に分配された上記縦糸間に横糸を該可変プラグの周方向
に巻き付けつつ織り込むことによって長手方向に径が変
化する筒状織物からなる上記基材を連続的に織り、上記
基材に樹脂を含浸させかつ該樹脂を硬化させる工程で
は、上記基材に上記樹脂を含浸させたのち、上記基材に
内圧をかけた状態で上記樹脂を硬化させることによって
長手方向に径が変化する中空の複合部材を成形すること
を特徴とする複合部材の製造方法である。本発明におい
て、上記基材に上記樹脂を含浸させたのち、この基材を
長手方向に断面の内周長が変化する成形用の型に挿入
し、内圧をかけた状態で上記樹脂を硬化させることによ
り、上記型の内面形状に応じた複合部材を成形するよう
にしてもよい。
り長尺な基材も能率良く連続生産することができる。こ
の基材を樹脂槽に通すなどして樹脂を含ませたのち型に
挿入し、適当な温度条件のもとで内圧成形法によって所
望の断面形状に成型する。上記基材に内圧用チューブを
挿入しておけば、内圧をかける上で好ましい結果が得ら
れる場合がある。
に埋設された基材の繊維によって樹脂が強化され、長手
方向と円周方向にも繊維が配置されているため、長手方
向の強度は勿論のこと、径方向に加わる内圧や外圧に対
しても十分な強度が発揮される。また、型の内面形状に
応じて円筒以外の断面も成形できる。
の構造材を始めとして、圧力のかかる配管類などの用途
にも適している。マトリックス樹脂に熱可塑性樹脂を用
いた場合には、現場での施工に当たって、この複合部材
の所要箇所を樹脂の軟化温度まで加熱することによって
変形可能な状態にすれば、他の部材との接合を行うこと
もできる。
し図10を参照して説明する。図2に示した中空複合部
材10は、円筒状の基材11にマトリックス樹脂12を
含浸させて硬化させたものである。基材11は縦糸15
と横糸16などを含む繊維の集合体であって、これらの
繊維によって樹脂12が強化されている。縦糸15と横
糸16は、例えばガラス繊維や炭素繊維、アラミド繊維
などのように引張強度の高いものが適している。樹脂1
2は、例えばエポキシ等の熱硬化性樹脂あるいは熱可塑
性樹脂(一例としてPEEK等)が使われる。
0によって上記基材11を製造するとともに、基材11
の内側に内圧用チューブ21を挿通させ、更にこの基材
11を樹脂槽22に通すことにより、基材11に硬化前
の樹脂12を含浸させるようにしている。なお、基材1
1に熱可塑性樹脂を浸透させることが温度等の諸条件に
より困難な場合には、熱可塑性樹脂を糸状にし、円筒織
機20によって織る際に他の糸と一緒に織り込み、その
後に加熱することにより、熱可塑性樹脂からなる繊維を
溶融させるようにしてもよい。
ージ25において適度な粘度と硬さに乾燥され、いわゆ
るプリプレグ状態となって、離型紙26を間に挟んだ状
態で巻取装置27によって巻取られる。内圧用チューブ
21は、偏平に潰されても内面がくっつかない程度の表
面状態であり、しかも基材11を樹脂槽22に通す際に
樹脂12が内面側にしみ出てこないようなものが好まし
く、しかも内圧をかける際に空気が外側に漏れないよう
に気密性を確保できるものが使われる。
内圧をかけた時にある程度膨張することができるような
柔軟性を有する薄いものが良い。このチューブ21の材
質は樹脂12との一体化を図る上で樹脂12との接着性
の良いものが望まれるが、樹脂12と異なる材質あるい
は樹脂12と共通の材質が使われてもよい。このチュー
ブ21を基材11に挿入したことにより、樹脂12を含
浸させた基材11を偏平に潰した状態で巻取っても、基
材11の内面がくっついてしまうことが回避され、のち
に行われる内圧成形法において基材11を筒状に膨らま
せることが可能となる。
3に一例を示したような成形用の型30(一部のみ図示
する)に挿入され、基材11の内側、すなわち内圧用チ
ューブ21の内側から内圧をかけて型30の内面31に
基材11を押付けることにより、所定の形状に成型され
る。上記樹脂12に熱硬化性樹脂を使用した場合、樹脂
12の硬化に適した温度まで型30を加熱した状態で、
内圧をかけながら樹脂12を硬化させることによって、
柱状の中空複合部材10が得られる。上記樹脂12に熱
可塑性樹脂が使用される場合には、加熱により軟化状態
にある樹脂を冷却することによって硬化させる。
断面形状に応じて、円筒以外に、例えば図4に示される
ような矩形断面の型30aや三角形あるいは多角形の内
面をもつ型を使用することによって、円形断面以外の中
空複合部材を得ることができる。
場合、複合部材10の製造後に必要に応じて所望部位を
加熱することによって変形可能な状態にすることができ
る。このため、複合部材10を用いる現場での施工に当
たって、図5に例示されるようなジョイント部品35を
連結したり、この複合部材10を他の構造材と連結する
ことが容易となる。図5の例では、複合部材10の樹脂
が軟化する温度まで加熱した状態で、ジョイント部品3
5を複合部材10の開口端36に挿入し、冷却すること
により、ジョイント部品35の取付けを可能としてい
る。
6から図9に一例を示すように構成されている。以下に
この円筒織機20について説明する。図7に示すよう
に、機枠40にウィビングリング41が設けられてお
り、ウィビングリング41の中心部に可変プラグ42が
設けられている。可変プラグ42は、周方向に分割され
た複数の分割片42aを合体させることによって、おお
むね円柱に近い形にしている。分割片42aは、互いに
可変プラグ42の半径方向に変位可能であり、可変プラ
グ42の中心に挿入されたテーパ付き可変プラグ制御部
材45を上下方向に移動させることによって、この円筒
織機20の作動中に可変プラグ42の半径を無段階的に
変化させることができる。
されており、セクタ50に可変セクタ51が取付けられ
ている。図9に示されるように可変セクタ51は支軸5
2を中心に回動可能としてある。可変セクタ51の先端
部53は、ばね54によって可変プラグ42側に押付け
られている。セクタ50はシャトル55の所定位置に保
持されている。シャトル55はウィビングリング41を
中心として、シャトルガイド部材56に沿って図中の時
計回り方向(矢印F方向)に回転する。シャトル55に
ボビン57が設けられており、このボビン57に横糸1
6が巻かれている。
プラグ42に向かって供給され、シャトル55が矢印F
方向に回転することに伴って、シャトル55の上または
下に縦糸15が交互に振り分けられるようになってい
る。すなわち、シャトル55の回転に同期して縦糸15
が交互にシャトル55の上に行ったり下に行ったりし、
これら上下の縦糸15の間を、セクタ50と可変セクタ
51およびシャトル55が通るようになっている。縦糸
15は円筒織機20の全周にわたって供給されるが、図
面の都合上、一部のみ図示してある。
クタ50を経由して可変セクタ51の先端部53に導か
れる。そして可変セクタ51が可変プラグ42の回りを
回転することに伴い、可変セクタ51の先端部53から
導出された横糸16が、可変プラグ42の表面において
上下に分配された縦糸15の間に織り込まれてゆく。可
変セクタ51は、ばね54によって可変プラグ42の方
向に付勢されているため、縦糸15と横糸16が可変プ
ラグ42の表面から浮き上がることなく円筒の基材11
が織られてゆく。
42の半径によって制御することができる。すなわち、
基材11の太さは可変プラグ42の外径に対応したもの
となるから、可変プラグ制御部材45によって可変プラ
グ42の外径を変化させることにより、長手方向に太さ
が変化する基材11を織ることができる。織られた基材
11は、円筒織機20の下側から連続的に出てゆく。
のように丈夫でしかも数10m以上に及ぶ長尺物を能率
良く織ることができるので、細長い中空複合部材10の
製造に適している。しかもこの円筒織機20は、その稼
働中に可変プラグ制御部材45を操作することによっ
て、基材11の長手方向の途中で基材11の径を変化さ
せることができるため、例えば図10に示されるような
長手方向に径の変化する中空複合部材10aの製造にも
適している。
aは、硬化した樹脂が縦糸15と横糸16によって強化
されるため、内圧に対して十分な強度を発揮でき、長手
方向にも十分な強度を有する。また、成型用の型の内面
形状に応じて所望の形状に成形することが容易であるか
ら、円形以外の異形断面のものを容易に製造できる。例
えば空気ダクトのように断面が矩形でかつ長手方向に断
面が変化する部材にも適している。このことは、熱可塑
性樹脂の場合も熱硬化性樹脂の場合にも当てはまる。ま
た、一層の基材11を用いて複合部材10,10aを作
れば、プルトルージョンに比べて肉厚が十分に薄くかつ
丈夫なものが得られる。また、基材11を2重あるいは
3重以上に積層して肉厚を増せば肉厚に応じて強度が高
くなり、極めて強度の高い柱状の中空複合部材を得るこ
とができる。
を有する円筒状のニット基材60を用いて、前記複合部
材10,10aを製造するようにしてもよい。このニッ
ト基材60は、一系列の糸を縦または横方向に丸編機な
どによってループ状に編んだものであり、伸縮性に富ん
でいる。従ってこの場合、図12に一部を示したような
長手方向に内径の変化する型61に樹脂を含浸したニッ
ト基材60を挿入し、前述の内圧成形法を適用すること
によって、型61の内面形状に応じて、例えば図10に
示すような長手方向に径の変化する複合部材10aを製
造することができる。
なる基材70を使用してもよい。ブレード基材70は、
軸線に対して斜め方向に交差する多数の繊維71(前述
した有機繊維または無機繊維あるいは金属線等)を含ん
でいるため、樹脂が硬化する前であれば適度に伸縮する
ことができるとともに、樹脂が硬化したのちは径方向お
よび長手方向に高い強度を発揮するものである。
複合部材を低コストで製造することができ、肉厚の薄い
ものから厚いものまで必要に応じて選択することがで
き、しかも長手方向に径の変化する複合部材も問題なく
製造することができる。この複合部材は、長手方向の強
度は勿論のこと、内圧あるいは外圧が加わるような使用
環境下でも十分な強度を発揮できるなど、大きな効果を
奏するものである。
置の一部の概略図。
斜視図。
図。
リックス樹脂、15…縦糸、16…横糸、20…円筒織
機、21…内圧用チューブ、22…樹脂槽、30…成形
用の型、35…ジョイント部品、42…可変プラグ、4
2a…分割片、45…可変プラグ制御部材、51…可変
セクタ、60…ニット基材、61…成形用の型、70…
ブレード基材。
Claims (2)
- 【請求項1】筒状織物からなる基材を織る工程と、該基
材に樹脂を含浸させかつ該樹脂を硬化させる工程とを有
する複合部材の製造方法であって、 上記基材を織る工程では、 ウィビングリングを中心として回転するシャトルと、 上記ウィビングリングの中心部に位置しかつ外径を変化
させることのできる可変プラグと、 該可変プラグに移動可能に挿入され上下方向の位置に応
じて該可変プラグの外径を変化させる制御部材と、 を有する円筒織機を用い、 上記シャトルの回転に同期してシャトルの上下に縦糸を
交互に振り分けかつ上記可変プラグの外径を変化させな
がら、該可変プラグの外周面に対し上下に分配された上
記縦糸間に横糸を該可変プラグの周方向に巻き付けつつ
織り込むことによって長手方向に径が変化する筒状織物
からなる上記基材を連続的に織り、 上記基材に樹脂を含浸させかつ該樹脂を硬化させる工程
では、 上記基材に上記樹脂を含浸させたのち、 上記基材に内圧
をかけた状態で上記樹脂を硬化させることによって長手
方向に径が変化する中空の複合部材を成形することを特
徴とする複合部材の製造方法。 - 【請求項2】上記基材に上記樹脂を含浸させたのち、こ
の基材を長手方向に断面の内周長が変化する成形用の型
に挿入し、内圧をかけた状態で上記樹脂を硬化させるこ
とにより、上記型の内面形状に応じた複合部材を成形す
ることを特徴とする請求項1記載の複合部材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04909293A JP3414782B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 複合部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04909293A JP3414782B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 複合部材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06254977A JPH06254977A (ja) | 1994-09-13 |
| JP3414782B2 true JP3414782B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=12821462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04909293A Expired - Lifetime JP3414782B2 (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 複合部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3414782B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP04909293A patent/JP3414782B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06254977A (ja) | 1994-09-13 |
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