JP3414870B2 - 米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりん - Google Patents
米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりんInfo
- Publication number
- JP3414870B2 JP3414870B2 JP33666494A JP33666494A JP3414870B2 JP 3414870 B2 JP3414870 B2 JP 3414870B2 JP 33666494 A JP33666494 A JP 33666494A JP 33666494 A JP33666494 A JP 33666494A JP 3414870 B2 JP3414870 B2 JP 3414870B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice
- koji
- water
- heat
- steaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 241000209094 Oryza Species 0.000 title claims description 205
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 title claims description 205
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 title claims description 205
- YBHQCJILTOVLHD-YVMONPNESA-N Mirin Chemical compound S1C(N)=NC(=O)\C1=C\C1=CC=C(O)C=C1 YBHQCJILTOVLHD-YVMONPNESA-N 0.000 title claims description 26
- 235000021329 brown rice Nutrition 0.000 claims description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 20
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 18
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 94
- 238000010025 steaming Methods 0.000 description 42
- GXCLVBGFBYZDAG-UHFFFAOYSA-N N-[2-(1H-indol-3-yl)ethyl]-N-methylprop-2-en-1-amine Chemical compound CN(CCC1=CNC2=C1C=CC=C2)CC=C GXCLVBGFBYZDAG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 14
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 13
- 240000006439 Aspergillus oryzae Species 0.000 description 12
- 235000002247 Aspergillus oryzae Nutrition 0.000 description 12
- 108090000790 Enzymes Proteins 0.000 description 12
- 102000004190 Enzymes Human genes 0.000 description 12
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 12
- 229940088598 enzyme Drugs 0.000 description 12
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 12
- 244000184734 Pyrus japonica Species 0.000 description 7
- 235000013339 cereals Nutrition 0.000 description 5
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 5
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 5
- 240000002582 Oryza sativa Indica Group Species 0.000 description 4
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 4
- 229920000856 Amylose Polymers 0.000 description 3
- 241000894006 Bacteria Species 0.000 description 3
- 244000294411 Mirabilis expansa Species 0.000 description 3
- 235000015429 Mirabilis expansa Nutrition 0.000 description 3
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 3
- 235000013305 food Nutrition 0.000 description 3
- 235000013536 miso Nutrition 0.000 description 3
- 230000001953 sensory effect Effects 0.000 description 3
- 108091005508 Acid proteases Proteins 0.000 description 2
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 108010073178 Glucan 1,4-alpha-Glucosidase Proteins 0.000 description 2
- 102100022624 Glucoamylase Human genes 0.000 description 2
- 240000008467 Oryza sativa Japonica Group Species 0.000 description 2
- 229920002472 Starch Polymers 0.000 description 2
- 102000004139 alpha-Amylases Human genes 0.000 description 2
- 108090000637 alpha-Amylases Proteins 0.000 description 2
- 229940024171 alpha-amylase Drugs 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 2
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- 238000002791 soaking Methods 0.000 description 2
- 235000019698 starch Nutrition 0.000 description 2
- 239000008107 starch Substances 0.000 description 2
- 235000021419 vinegar Nutrition 0.000 description 2
- 239000000052 vinegar Substances 0.000 description 2
- 241000228212 Aspergillus Species 0.000 description 1
- 241001535823 Cloeosiphon aspergillus Species 0.000 description 1
- 235000005043 Oryza sativa Japonica Group Nutrition 0.000 description 1
- 244000046052 Phaseolus vulgaris Species 0.000 description 1
- 235000010627 Phaseolus vulgaris Nutrition 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 238000007605 air drying Methods 0.000 description 1
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 239000000706 filtrate Substances 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 235000019992 sake Nutrition 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 1
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
- 238000004383 yellowing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Cereal-Derived Products (AREA)
- Alcoholic Beverages (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は米麹用の玄米または精白
米およびそれを用いた米麹とみりんに関し、詳しくは特
にインディカ種米等の硬質米を湿熱処理することによ
り、その水分吸収量を高め、短粒種米と同様またはそれ
以上の酵素活性を有する米麹用の玄米または精白米を提
供し、さらに該玄米または精白米を使用して製造した米
麹並びに該米麹を使用して製造するみりんに関する。
米およびそれを用いた米麹とみりんに関し、詳しくは特
にインディカ種米等の硬質米を湿熱処理することによ
り、その水分吸収量を高め、短粒種米と同様またはそれ
以上の酵素活性を有する米麹用の玄米または精白米を提
供し、さらに該玄米または精白米を使用して製造した米
麹並びに該米麹を使用して製造するみりんに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、米の自由化の動きが高まり、世界
各地から種々の米が日本国内に輸入されるようになり、
米を原料とする食品工業などの業界にとって、原料米の
選択肢が拡大されてきつつある状況を呈している。した
がって、今後は従来の国産ジャポニカ種のみならず、イ
ンディカ種,ジャバニカ種等の米を原料として利用する
ことが考えられるが、これら外米の利用技術は未だ十分
に開発されておらず、外米の利用は試行錯誤の状態であ
る。一般に硬質米(ジャポニカ種の高アミロース米,イ
ンディカ種)のうるち米を米麹に使用する場合、吸水性
に劣り、麹菌の生育が不良となる上に、蒸し上がりが硬
く、麹菌の生育が不良となるという問題が生じており、
硬質米の有効利用を阻む一因となっている。
各地から種々の米が日本国内に輸入されるようになり、
米を原料とする食品工業などの業界にとって、原料米の
選択肢が拡大されてきつつある状況を呈している。した
がって、今後は従来の国産ジャポニカ種のみならず、イ
ンディカ種,ジャバニカ種等の米を原料として利用する
ことが考えられるが、これら外米の利用技術は未だ十分
に開発されておらず、外米の利用は試行錯誤の状態であ
る。一般に硬質米(ジャポニカ種の高アミロース米,イ
ンディカ種)のうるち米を米麹に使用する場合、吸水性
に劣り、麹菌の生育が不良となる上に、蒸し上がりが硬
く、麹菌の生育が不良となるという問題が生じており、
硬質米の有効利用を阻む一因となっている。
【0003】このため、硬質米の利用に際しては軟質米
とは異なる処理が必要で、二度蒸しまたは蒸煮後の散水
等の処理がなされている。しかし、二度蒸しでは均一性
に優れているが、吸水量をコントロールすることは困難
であり、一般的に水分を吸収しすぎて雑菌汚染を受けや
すい。また、蒸煮後の散水は計算量の水を吸水させるこ
とができるが、散水の不均一から吸水むらが生じやす
く、雑菌汚染の他、麹菌の生育むらの原因となる(奈良
原英樹、「味噌の科学と技術」、Vol.42, No.3,85-90,
1994)。その他、原料米の水分をあらかじめ日光乾燥、
加熱乾燥により5〜9%に減らしておくと、吸水歩合が
高くなることが知られているが、保存中に吸水するた
め、保存中の湿度管理が必要である(安平仁美、食品工
業、Vol.37, No.5, 52-54,1994)。
とは異なる処理が必要で、二度蒸しまたは蒸煮後の散水
等の処理がなされている。しかし、二度蒸しでは均一性
に優れているが、吸水量をコントロールすることは困難
であり、一般的に水分を吸収しすぎて雑菌汚染を受けや
すい。また、蒸煮後の散水は計算量の水を吸水させるこ
とができるが、散水の不均一から吸水むらが生じやす
く、雑菌汚染の他、麹菌の生育むらの原因となる(奈良
原英樹、「味噌の科学と技術」、Vol.42, No.3,85-90,
1994)。その他、原料米の水分をあらかじめ日光乾燥、
加熱乾燥により5〜9%に減らしておくと、吸水歩合が
高くなることが知られているが、保存中に吸水するた
め、保存中の湿度管理が必要である(安平仁美、食品工
業、Vol.37, No.5, 52-54,1994)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水分吸収量
の少ない硬質うるち米の特性を変化させて、前記の二度
蒸し,蒸煮後の散水,乾燥等の工程を経なくとも、簡便
な方法で水分吸収量を調整でき、米麹の製造に適した硬
質米を提供すること並びにそれを用いて米麹を製造し、
さらに米麹を用いてみりんを製造することを目的とす
る。
の少ない硬質うるち米の特性を変化させて、前記の二度
蒸し,蒸煮後の散水,乾燥等の工程を経なくとも、簡便
な方法で水分吸収量を調整でき、米麹の製造に適した硬
質米を提供すること並びにそれを用いて米麹を製造し、
さらに米麹を用いてみりんを製造することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねる過程で、短粒精白米
(ジャポニカ種)を湿熱処理する技術(特開平4−28
7651号公報)に着目した。この湿熱処理をインディ
カ種などの硬質米に適用したところ、水分吸収量の増加
がみられ、また米麹の製造に適した水分含量に調整する
ことができた。さらに、本発明者らは研究を続け、米麹
とみりんの製造に利用できることを知見し、本発明を完
成するに到ったのである。
題を解決すべく鋭意検討を重ねる過程で、短粒精白米
(ジャポニカ種)を湿熱処理する技術(特開平4−28
7651号公報)に着目した。この湿熱処理をインディ
カ種などの硬質米に適用したところ、水分吸収量の増加
がみられ、また米麹の製造に適した水分含量に調整する
ことができた。さらに、本発明者らは研究を続け、米麹
とみりんの製造に利用できることを知見し、本発明を完
成するに到ったのである。
【0006】すなわち、請求項1に記載の発明は、硬質
米の玄米または精白米を110〜130℃、相対湿度100%で5
〜60分間湿熱処理することを特徴とする米麹用の玄米ま
たは精白米の製造方法である。また、請求項2に記載の
発明は、米麹の製造において、請求項1記載の方法で得
た玄米または精白米を用いることを特徴とする米麹の製
造方法であり、請求項3に記載の発明は、みりんの製造
において、請求項2記載の方法で得た米麹を用いること
を特徴とするみりんの製造方法である。
米の玄米または精白米を110〜130℃、相対湿度100%で5
〜60分間湿熱処理することを特徴とする米麹用の玄米ま
たは精白米の製造方法である。また、請求項2に記載の
発明は、米麹の製造において、請求項1記載の方法で得
た玄米または精白米を用いることを特徴とする米麹の製
造方法であり、請求項3に記載の発明は、みりんの製造
において、請求項2記載の方法で得た米麹を用いること
を特徴とするみりんの製造方法である。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
用いる米麹用の玄米または精白米としては、水分吸収量
が少ない硬質米が好適であり、特にアミロース含量が2
3%以上のものを指す。具体的には、ジャポニカ種の高
アミロース米,インディカ種のうるち米であり、特にタ
イまたはベトナムで栽培されているインディカ種のタイ
米、ベトナム米が適している。これらの米の水分含量は
11〜17重量%である。通常、精白米はこの範囲の水
分含量であるので、積極的な水分含量の調整を行う必要
はないが、保存条件によって高水分含量となっている精
白米を使用するときは、風乾等の手段により水分を調整
する必要がある。
用いる米麹用の玄米または精白米としては、水分吸収量
が少ない硬質米が好適であり、特にアミロース含量が2
3%以上のものを指す。具体的には、ジャポニカ種の高
アミロース米,インディカ種のうるち米であり、特にタ
イまたはベトナムで栽培されているインディカ種のタイ
米、ベトナム米が適している。これらの米の水分含量は
11〜17重量%である。通常、精白米はこの範囲の水
分含量であるので、積極的な水分含量の調整を行う必要
はないが、保存条件によって高水分含量となっている精
白米を使用するときは、風乾等の手段により水分を調整
する必要がある。
【0008】次に、湿熱処理について説明する。湿熱処
理を施す生米は洗浄せずに用いることが必要である。洗
米すると、水分含量が上昇した状態で湿熱処理を施すこ
とになり、米を蒸したような状態になることがあるの
で、不適当である。湿熱処理は、温度110〜130
℃、相対湿度100%の条件で5〜60分間行う。処理
温度が110℃未満であると、所望の湿熱処理効果が十
分に得られない。一方、処理温度が130℃を越える
と、着色(黄変)が生じたり、また澱粉粒の崩壊及び融
解が生じるため好ましくない。好適な湿熱処理の条件
は、温度120〜130℃、相対湿度100%で5〜3
0分間である。110℃以上の湿熱処理により、米の水
分吸収量が増加し、特に120℃においては10分以
上、130℃においては5分以上の湿熱処理により、効
果的に水分吸収量の増加が見られる。このような処理
は、蒸煮缶あるいはオートクレーブ等の一般に使用され
る加熱加圧処理装置を用い、相対湿度100%の水蒸気
下で行えばよい。
理を施す生米は洗浄せずに用いることが必要である。洗
米すると、水分含量が上昇した状態で湿熱処理を施すこ
とになり、米を蒸したような状態になることがあるの
で、不適当である。湿熱処理は、温度110〜130
℃、相対湿度100%の条件で5〜60分間行う。処理
温度が110℃未満であると、所望の湿熱処理効果が十
分に得られない。一方、処理温度が130℃を越える
と、着色(黄変)が生じたり、また澱粉粒の崩壊及び融
解が生じるため好ましくない。好適な湿熱処理の条件
は、温度120〜130℃、相対湿度100%で5〜3
0分間である。110℃以上の湿熱処理により、米の水
分吸収量が増加し、特に120℃においては10分以
上、130℃においては5分以上の湿熱処理により、効
果的に水分吸収量の増加が見られる。このような処理
は、蒸煮缶あるいはオートクレーブ等の一般に使用され
る加熱加圧処理装置を用い、相対湿度100%の水蒸気
下で行えばよい。
【0009】このようにして得られた湿熱処理米は、水
分含量に1%程度の上昇は見られるものの、蒸された状
態にはならず、湿熱処理していない米粒と外観上の変化
はなく、未処理米と同様に保存が可能である。また、保
存により水への浸漬時の水分吸水量に変化をきたすこと
はなく、水への浸漬,蒸煮後の水分吸水量を目的とする
35〜42%に容易にコントロールすることができる。
分含量に1%程度の上昇は見られるものの、蒸された状
態にはならず、湿熱処理していない米粒と外観上の変化
はなく、未処理米と同様に保存が可能である。また、保
存により水への浸漬時の水分吸水量に変化をきたすこと
はなく、水への浸漬,蒸煮後の水分吸水量を目的とする
35〜42%に容易にコントロールすることができる。
【0010】湿熱処理した硬質米を使用して米麹を製造
する場合、該湿熱処理米を洗米し、精白米の場合は室温
で3時間以上、好ましくは3〜5時間、玄米の場合は室
温で16時間以上、好ましくは16〜18時間、水に浸
漬した後、水切りを行う。次いで、浸漬後の洗米を蒸煮
缶,全開式蒸煮装置などの蒸煮装置にて100℃の温
度、相対湿度100%の条件下で25〜35分間、好ま
しくは30分間蒸煮を行った後、冷却する。これによ
り、水分含量35〜42%(重量/重量)の米麹用玄米
または精白米が得られる。なお、蒸煮回数は通常1回で
十分である。
する場合、該湿熱処理米を洗米し、精白米の場合は室温
で3時間以上、好ましくは3〜5時間、玄米の場合は室
温で16時間以上、好ましくは16〜18時間、水に浸
漬した後、水切りを行う。次いで、浸漬後の洗米を蒸煮
缶,全開式蒸煮装置などの蒸煮装置にて100℃の温
度、相対湿度100%の条件下で25〜35分間、好ま
しくは30分間蒸煮を行った後、冷却する。これによ
り、水分含量35〜42%(重量/重量)の米麹用玄米
または精白米が得られる。なお、蒸煮回数は通常1回で
十分である。
【0011】一般に、米麹の製麹に適した米の水分含量
は35〜42%と言われており、特に実験室では41〜
43%が最良、工場でのハンドリングには39%前後が
望ましい(安平仁美、食品工業、Vol.37, No.5, 52-54,
(1994)) 。本発明の湿熱処理米を蒸煮した際の水分含量
は35〜42%であり、特に湿熱処理条件を120℃,
10分間に設定した場合、工場生産に適した39%の水
分含量の蒸煮米が得られる。30℃程度の温度にまで冷
却した蒸煮米に常法により種麹を添加し、45〜50時
間、好ましくは48時間、25〜40℃、好ましくは3
0℃で製麹を行って米麹を得ることができる。
は35〜42%と言われており、特に実験室では41〜
43%が最良、工場でのハンドリングには39%前後が
望ましい(安平仁美、食品工業、Vol.37, No.5, 52-54,
(1994)) 。本発明の湿熱処理米を蒸煮した際の水分含量
は35〜42%であり、特に湿熱処理条件を120℃,
10分間に設定した場合、工場生産に適した39%の水
分含量の蒸煮米が得られる。30℃程度の温度にまで冷
却した蒸煮米に常法により種麹を添加し、45〜50時
間、好ましくは48時間、25〜40℃、好ましくは3
0℃で製麹を行って米麹を得ることができる。
【0012】本発明により調製した米麹は麹菌の生育、
酵素の活性ともに良好であり、米麹としての実用性の高
いものである。したがって、この米麹を用いてみりんの
他、酢,味噌、酒等を製造することが可能である。以上
に述べた湿熱処理米の製造工程、湿熱処理米を用いた米
麹の製造工程を図1に、みりんの製造工程を図2に示
す。
酵素の活性ともに良好であり、米麹としての実用性の高
いものである。したがって、この米麹を用いてみりんの
他、酢,味噌、酒等を製造することが可能である。以上
に述べた湿熱処理米の製造工程、湿熱処理米を用いた米
麹の製造工程を図1に、みりんの製造工程を図2に示
す。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを120℃,相対湿度100%の条件下で20分間
蒸煮装置(株式会社フジワラテクノアート製)にて加熱
加圧処理して湿熱処理米を調製した。得られた湿熱処理
米30gを水洗した後、室温にて3時間水に浸漬し、次
いで水切りを行い、得られた洗米を100℃,相対湿度
100%の条件下で30分間蒸煮装置(株式会社フジワ
ラテクノアート製)にて蒸煮を行った。上記の操作を1
0サンプルについて行い、得られた蒸煮米について、分
析化学便覧(日本分析化学会編)に記載の方法に基づき
135℃で2時間常圧乾燥を行い、水分含量を測定(平
均値)した。結果を第1表に示す。
る。 実施例1 ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを120℃,相対湿度100%の条件下で20分間
蒸煮装置(株式会社フジワラテクノアート製)にて加熱
加圧処理して湿熱処理米を調製した。得られた湿熱処理
米30gを水洗した後、室温にて3時間水に浸漬し、次
いで水切りを行い、得られた洗米を100℃,相対湿度
100%の条件下で30分間蒸煮装置(株式会社フジワ
ラテクノアート製)にて蒸煮を行った。上記の操作を1
0サンプルについて行い、得られた蒸煮米について、分
析化学便覧(日本分析化学会編)に記載の方法に基づき
135℃で2時間常圧乾燥を行い、水分含量を測定(平
均値)した。結果を第1表に示す。
【0014】比較例1(二度蒸し法)
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、1
00℃で15分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノア
ート製)にて蒸煮を行った。冷却後、再び水に5分間浸
漬、水切りして相対湿度100%の条件下、100℃で
35分間蒸煮を行った。その後、実施例1と同様にして
得られた蒸煮米の水分含量を測定した。結果を第1表に
示す。
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、1
00℃で15分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノア
ート製)にて蒸煮を行った。冷却後、再び水に5分間浸
漬、水切りして相対湿度100%の条件下、100℃で
35分間蒸煮を行った。その後、実施例1と同様にして
得られた蒸煮米の水分含量を測定した。結果を第1表に
示す。
【0015】比較例2(散水法)
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、1
00℃で20分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノア
ート製)にて蒸煮を行った。蒸煮米が熱いうちに生米重
量に対して10%の常温の水道水を散水し、再び相対湿
度100%の条件下、100℃で30分間蒸煮を行っ
た。その後、実施例1と同様にして得られた蒸煮米の水
分含量を測定した。結果を第1表に示す。
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、1
00℃で20分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノア
ート製)にて蒸煮を行った。蒸煮米が熱いうちに生米重
量に対して10%の常温の水道水を散水し、再び相対湿
度100%の条件下、100℃で30分間蒸煮を行っ
た。その後、実施例1と同様にして得られた蒸煮米の水
分含量を測定した。結果を第1表に示す。
【0016】比較例3(乾燥法)
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを45〜48℃の温風で水分が9%になるよう乾燥
した。この乾燥米を水洗し、室温で3時間水に浸漬した
後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿度100%の
条件下、100℃で30分間蒸煮装置(株式会社フジワ
ラテクノアート製)にて蒸煮を行った。その後、実施例
1と同様にして得られた蒸煮米の水分含量を測定した。
結果を第1表に示す。
0gを45〜48℃の温風で水分が9%になるよう乾燥
した。この乾燥米を水洗し、室温で3時間水に浸漬した
後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿度100%の
条件下、100℃で30分間蒸煮装置(株式会社フジワ
ラテクノアート製)にて蒸煮を行った。その後、実施例
1と同様にして得られた蒸煮米の水分含量を測定した。
結果を第1表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】第1表から明らかなように、二度蒸し,散
水,乾燥法では蒸煮米の水分含量にばらつきがあり、水
分含量を一定に調整するのは難しい。また、含水量が過
多になるものは雑菌汚染の被害を受けやすく、以後の製
麹に使用しにくい。一方、湿熱処理法では蒸煮米の水分
含量にばらつきが少なく、製麹に適した水分含量を示し
ており、容易に水分含量を一定に調整することができ
る。
水,乾燥法では蒸煮米の水分含量にばらつきがあり、水
分含量を一定に調整するのは難しい。また、含水量が過
多になるものは雑菌汚染の被害を受けやすく、以後の製
麹に使用しにくい。一方、湿熱処理法では蒸煮米の水分
含量にばらつきが少なく、製麹に適した水分含量を示し
ており、容易に水分含量を一定に調整することができ
る。
【0019】実施例2
タイ産インディカ種うるち米(水分含量15%)30g
を、各種の条件(温度,処理時間)下で湿熱処理した
後、水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切りを
行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下で10
0℃,30分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノアー
ト製)にて蒸煮を行った。得られた蒸煮米について、実
施例1と同様にして水分含量を測定した。結果を第2表
に示す。表から明らかなように、未処理米の水分含量は
32%であるが、110〜130℃で5〜60分間の湿
熱処理を施すことにより、水分含量は35〜42%にま
で増加させることができた。
を、各種の条件(温度,処理時間)下で湿熱処理した
後、水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切りを
行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下で10
0℃,30分間蒸煮装置(株式会社フジワラテクノアー
ト製)にて蒸煮を行った。得られた蒸煮米について、実
施例1と同様にして水分含量を測定した。結果を第2表
に示す。表から明らかなように、未処理米の水分含量は
32%であるが、110〜130℃で5〜60分間の湿
熱処理を施すことにより、水分含量は35〜42%にま
で増加させることができた。
【0020】
【表2】
【0021】実施例3
タイ産インディカ種うるち米の代わりにベトナム産イン
ディカ種うるち米(水分含量15%)30gを用いたこ
と以外は実施例2と同様に行った。結果を第3表に示
す。表から明らかなように、未処理米の水分含量は32
%であるが、110〜130℃で5〜60分間の湿熱処
理を施すことにより、水分含量は35〜42%にまで増
加させることができた。
ディカ種うるち米(水分含量15%)30gを用いたこ
と以外は実施例2と同様に行った。結果を第3表に示
す。表から明らかなように、未処理米の水分含量は32
%であるが、110〜130℃で5〜60分間の湿熱処
理を施すことにより、水分含量は35〜42%にまで増
加させることができた。
【0022】
【表3】
【0023】実施例4
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを相対湿度100%の条件下、120℃で30分間
蒸煮缶にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。こ
の湿熱処理米30gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬
した後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿度100
%の条件下、100℃で30分間蒸煮装置(株式会社フ
ジワラテクノアート製)にて蒸煮を行った。蒸煮後、直
ちに米粒の塊がないように崩し、約30℃まで自然放冷
させた。冷却した蒸煮米に種麹菌(Aspergillus oryza
e, 今野もやし製) を生米重量に対して0.035%添加
し、300ml容ビーカーで30℃で48時間開放系に
て製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を
第4表に示す。表から明らかなように、湿熱処理したイ
ンディカ種うるち米を使用した米麹は麹菌の生育が日本
産のうるち米を使用した米麹よりも良好であった。
0gを相対湿度100%の条件下、120℃で30分間
蒸煮缶にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。こ
の湿熱処理米30gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬
した後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿度100
%の条件下、100℃で30分間蒸煮装置(株式会社フ
ジワラテクノアート製)にて蒸煮を行った。蒸煮後、直
ちに米粒の塊がないように崩し、約30℃まで自然放冷
させた。冷却した蒸煮米に種麹菌(Aspergillus oryza
e, 今野もやし製) を生米重量に対して0.035%添加
し、300ml容ビーカーで30℃で48時間開放系に
て製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を
第4表に示す。表から明らかなように、湿熱処理したイ
ンディカ種うるち米を使用した米麹は麹菌の生育が日本
産のうるち米を使用した米麹よりも良好であった。
【0024】実施例5
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを相対湿度100%の条件下、130℃で5分間蒸
煮装置(前記と同じ)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米
を調製した。その後、実施例4と同様に製麹を行い、米
麹を得た。米麹の生育に関する結果は第4表に示す。表
から明らかなように、湿熱処理したインディカ種うるち
米を使用した米麹は麹菌の生育が日本産のうるち米を使
用した米麹よりも良好であった。
0gを相対湿度100%の条件下、130℃で5分間蒸
煮装置(前記と同じ)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米
を調製した。その後、実施例4と同様に製麹を行い、米
麹を得た。米麹の生育に関する結果は第4表に示す。表
から明らかなように、湿熱処理したインディカ種うるち
米を使用した米麹は麹菌の生育が日本産のうるち米を使
用した米麹よりも良好であった。
【0025】比較例4
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下で1
00℃,30分間蒸煮装置(前記と同じ)にて蒸煮を行
った。その後、実施例4と同様に製麹を行い、米麹を得
た。米麹の生育に関する結果は第4表に示す。
0gを水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切り
を行い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下で1
00℃,30分間蒸煮装置(前記と同じ)にて蒸煮を行
った。その後、実施例4と同様に製麹を行い、米麹を得
た。米麹の生育に関する結果は第4表に示す。
【0026】比較例5
水分吸収量の多い日本産の米麹用のジャポニカ種うるち
米(水分含量15%)30gを水洗し、室温にて3時間
水に浸漬した後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿
度100%の条件下で100℃,30分間蒸煮装置(前
記と同じ)にて蒸煮を行った。その後、実施例4と同様
に製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果は
第4表に示す。
米(水分含量15%)30gを水洗し、室温にて3時間
水に浸漬した後、水切りを行い、得られた洗米を相対湿
度100%の条件下で100℃,30分間蒸煮装置(前
記と同じ)にて蒸煮を行った。その後、実施例4と同様
に製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果は
第4表に示す。
【0027】
【表4】
【0028】実施例6
日本産の麹用の玄米(水分含量15%)を相対湿度10
0%の条件下、130℃で10分間蒸煮缶にて加熱加圧
処理し、湿熱処理米を調製した。この湿熱処理米30g
を水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切りを行
い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、100
℃で30分間蒸煮装置(商品名、T−13型全開式蒸煮
装置、株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮を行
った。蒸煮後、直ちに米粒の塊がないように崩し、約3
0℃まで自然放冷させた。冷却した蒸煮米に種麹菌(As
pergillus oryzae, 今野もやし製) を生米重量に対して
0.035%添加し、300ml容ビーカーで30℃で4
8時間開放系にて製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育
に関する結果を第5表に示す。表から明らかなように、
湿熱処理した日本産の麹用の玄米を使用した米麹は麹菌
の生育が良好であった。
0%の条件下、130℃で10分間蒸煮缶にて加熱加圧
処理し、湿熱処理米を調製した。この湿熱処理米30g
を水洗し、室温にて3時間水に浸漬した後、水切りを行
い、得られた洗米を相対湿度100%の条件下、100
℃で30分間蒸煮装置(商品名、T−13型全開式蒸煮
装置、株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮を行
った。蒸煮後、直ちに米粒の塊がないように崩し、約3
0℃まで自然放冷させた。冷却した蒸煮米に種麹菌(As
pergillus oryzae, 今野もやし製) を生米重量に対して
0.035%添加し、300ml容ビーカーで30℃で4
8時間開放系にて製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育
に関する結果を第5表に示す。表から明らかなように、
湿熱処理した日本産の麹用の玄米を使用した米麹は麹菌
の生育が良好であった。
【0029】比較例6
日本産の麹用の玄米(水分含量15%)を相対湿度10
0%の条件下で100℃,30分間蒸煮装置(商品名、
T−13型全開式蒸煮装置、株式会社フジワラテクノア
ート製)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。
この湿熱処理米30gを用いて、実施例6と同様に蒸
煮、製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果
を第5表に示す。
0%の条件下で100℃,30分間蒸煮装置(商品名、
T−13型全開式蒸煮装置、株式会社フジワラテクノア
ート製)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。
この湿熱処理米30gを用いて、実施例6と同様に蒸
煮、製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果
を第5表に示す。
【0030】比較例7
日本産の麹用の玄米(水分含量15%)を相対湿度10
0%の条件下で130℃,1分間蒸煮装置(商品名、T
−13型全開式蒸煮装置、株式会社フジワラテクノアー
ト製)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。こ
の湿熱処理米30gを用いて、実施例6と同様に蒸煮、
製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を第
5表に示す。
0%の条件下で130℃,1分間蒸煮装置(商品名、T
−13型全開式蒸煮装置、株式会社フジワラテクノアー
ト製)にて加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。こ
の湿熱処理米30gを用いて、実施例6と同様に蒸煮、
製麹を行い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を第
5表に示す。
【0031】比較例8
日本産の麹用の玄米(水分含量15%)30gを水洗
し、室温にて16時間水に浸漬した後、水切りを行い、
得られた洗米を相対湿度100%の条件下で100℃,
30分間蒸煮装置(商品名、T−13型全開式蒸煮装
置、株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮した。
この蒸煮米30gを用いて、実施例6と同様に製麹を行
い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を第5表に示
す。
し、室温にて16時間水に浸漬した後、水切りを行い、
得られた洗米を相対湿度100%の条件下で100℃,
30分間蒸煮装置(商品名、T−13型全開式蒸煮装
置、株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮した。
この蒸煮米30gを用いて、実施例6と同様に製麹を行
い、米麹を得た。米麹の生育に関する結果を第5表に示
す。
【0032】
【表5】
【0033】実施例7
実施例4,5および比較例4,5で得られた米麹につい
て、α−アミラーゼ,グルコアミラーゼ,酸性プロテア
ーゼの各種酵素活性を調べた。なお、酵素活性測定法は
国税庁所定分析法に準じて行い、酵素活性は比較例5の
日本産うるち米の米麹を100と評価したときの相対値
で示した。結果を第6表に示した。表から明らかなよう
に、湿熱処理したインディカ種うるち米を使用した米麹
は未処理のインディカ種うるち米を使用した米麹より酵
素活性が増加しており、また日本産うるち米を使用した
米麹より1.1〜1.2倍の酵素活性が認められた。これ
は、水分含量の増加だけでなく、湿熱処理による澱粉の
性質の変化により、麹菌の生育が日本産うるち米より良
好となったためであると思われる。
て、α−アミラーゼ,グルコアミラーゼ,酸性プロテア
ーゼの各種酵素活性を調べた。なお、酵素活性測定法は
国税庁所定分析法に準じて行い、酵素活性は比較例5の
日本産うるち米の米麹を100と評価したときの相対値
で示した。結果を第6表に示した。表から明らかなよう
に、湿熱処理したインディカ種うるち米を使用した米麹
は未処理のインディカ種うるち米を使用した米麹より酵
素活性が増加しており、また日本産うるち米を使用した
米麹より1.1〜1.2倍の酵素活性が認められた。これ
は、水分含量の増加だけでなく、湿熱処理による澱粉の
性質の変化により、麹菌の生育が日本産うるち米より良
好となったためであると思われる。
【0034】
【表6】
【0035】実施例8
実施例6および比較例6,7,8で得られた米麹につい
て、α−アミラーゼ,グルコアミラーゼ,酸性プロテア
ーゼの各種酵素活性を調べた。なお、酵素活性測定法は
国税庁所定分析法に準じて行い、酵素活性は比較例8の
未処理の玄米の米麹を100と評価したときの相対値で
示した。結果を第7表に示した。表から明らかなよう
に、130℃で10分間の湿熱処理した玄米を使用した
米麹が最も高い酵素活性を示し、未処理の玄米を使用し
た米麹よりも酵素活性が大幅に増加していた。
て、α−アミラーゼ,グルコアミラーゼ,酸性プロテア
ーゼの各種酵素活性を調べた。なお、酵素活性測定法は
国税庁所定分析法に準じて行い、酵素活性は比較例8の
未処理の玄米の米麹を100と評価したときの相対値で
示した。結果を第7表に示した。表から明らかなよう
に、130℃で10分間の湿熱処理した玄米を使用した
米麹が最も高い酵素活性を示し、未処理の玄米を使用し
た米麹よりも酵素活性が大幅に増加していた。
【0036】
【表7】
【0037】実施例9(みりんの製造)
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)3
0gを相対湿度100%の条件下で120℃,10分間
蒸煮装置(商品名、T−13全開式蒸煮装置、株式会社
フジワラテクノアート製)にて加熱加圧処理し、湿熱処
理米を調製した。この湿熱処理米30gを水洗し、室温
にて3時間水に浸漬した後、水切りを行い、得られた洗
米を相対湿度100%の条件下で100℃,30分間蒸
煮装置(株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮を
行った。蒸煮後、直に米粒の塊がないように崩し、約3
0℃まで自然放冷させた。冷却した蒸煮米にみりん用種
麹菌(Aspergillus oryzae, 今野もやし製) を生米重量
に対して0.035%添加し、300ml容ビーカーで3
0℃で48時間開放系にて製麹を行い、米麹を得た。
0gを相対湿度100%の条件下で120℃,10分間
蒸煮装置(商品名、T−13全開式蒸煮装置、株式会社
フジワラテクノアート製)にて加熱加圧処理し、湿熱処
理米を調製した。この湿熱処理米30gを水洗し、室温
にて3時間水に浸漬した後、水切りを行い、得られた洗
米を相対湿度100%の条件下で100℃,30分間蒸
煮装置(株式会社フジワラテクノアート製)にて蒸煮を
行った。蒸煮後、直に米粒の塊がないように崩し、約3
0℃まで自然放冷させた。冷却した蒸煮米にみりん用種
麹菌(Aspergillus oryzae, 今野もやし製) を生米重量
に対して0.035%添加し、300ml容ビーカーで3
0℃で48時間開放系にて製麹を行い、米麹を得た。
【0038】次に、ベトナム産インディカ種もち米(水
分含量15%)76gを洗米し、室温にて18時間水に
浸漬した後、水切りを行い、相対湿度100%の条件
下、115℃で30分間蒸煮を行い、掛け米を調製し
た。上記で得られた生米重量13gに相当する米麹16
〜18gと掛け米120gを混合し、最終容量150m
l、最終アルコール濃度14%になるように水とアルコ
ールを添加し、30℃で1か月間熟成を行った。こうし
て得られた醪を濾紙で濾過した後、得られた濾過液をみ
りん液としてその成分を調べ、結果を第8表に示した。
なお、コントロールとして、湿熱処理を施していないベ
トナム産インディカ種うるち米(水分含量15%),日
本産の米麹用ジャポニカ種うるち米(水分含量15%)
を用いて、同様に製麹、みりん仕込みして得たみりん液
の結果も示した。
分含量15%)76gを洗米し、室温にて18時間水に
浸漬した後、水切りを行い、相対湿度100%の条件
下、115℃で30分間蒸煮を行い、掛け米を調製し
た。上記で得られた生米重量13gに相当する米麹16
〜18gと掛け米120gを混合し、最終容量150m
l、最終アルコール濃度14%になるように水とアルコ
ールを添加し、30℃で1か月間熟成を行った。こうし
て得られた醪を濾紙で濾過した後、得られた濾過液をみ
りん液としてその成分を調べ、結果を第8表に示した。
なお、コントロールとして、湿熱処理を施していないベ
トナム産インディカ種うるち米(水分含量15%),日
本産の米麹用ジャポニカ種うるち米(水分含量15%)
を用いて、同様に製麹、みりん仕込みして得たみりん液
の結果も示した。
【0039】表から明らかなように、未処理のベトナム
産インディカ種うるち米の米麹を用いたみりんの成分値
は、日本産の米麹用ジャポニカ種うるち米の米麹を用い
たみりんより低いが、湿熱処理したベトナム産インディ
カ種うるち米の米麹を用いたみりんの成分値は、日本産
の米麹用ジャポニカ種うるち米の米麹を用いたみりんよ
り若干高い値を示した。
産インディカ種うるち米の米麹を用いたみりんの成分値
は、日本産の米麹用ジャポニカ種うるち米の米麹を用い
たみりんより低いが、湿熱処理したベトナム産インディ
カ種うるち米の米麹を用いたみりんの成分値は、日本産
の米麹用ジャポニカ種うるち米の米麹を用いたみりんよ
り若干高い値を示した。
【0040】実施例10(みりんの製造)
ベトナム産インディカ種うるち米(水分含量15%)を
相対湿度100%の条件下で130℃,5分間蒸煮缶に
て加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。その後、実
施例9と同様に製麹、みりん仕込みして得たみりん液の
結果を第8表に示した。
相対湿度100%の条件下で130℃,5分間蒸煮缶に
て加熱加圧処理し、湿熱処理米を調製した。その後、実
施例9と同様に製麹、みりん仕込みして得たみりん液の
結果を第8表に示した。
【0041】
【表8】
【0042】実施例11
実施例9および10で製造したみりんの官能検査を行っ
た結果を第9表に示した。官能評価は5段階絶対評価で
示し、20名のパネラーで実施した。その結果、湿熱処
理したベトナム産インディカ種うるち米の米麹を用いた
みりんは官能的にも優れていることが示された。
た結果を第9表に示した。官能評価は5段階絶対評価で
示し、20名のパネラーで実施した。その結果、湿熱処
理したベトナム産インディカ種うるち米の米麹を用いた
みりんは官能的にも優れていることが示された。
【0043】
【表9】
【0044】
【発明の効果】本発明の湿熱処理した硬質米は、浸漬
後、蒸煮処理したときに水分吸収量を増加させることが
でき、特に目的水分含量に容易に調整することができ
る。しかも、全体にむらなく、均一に水分吸収量を増加
させることができるので、米麹用に適している。したが
って、この処理をした硬質米を用いて米麹の製造が可能
となり、これからみりんの他、酢,味噌,酒等を製造す
ることができる。
後、蒸煮処理したときに水分吸収量を増加させることが
でき、特に目的水分含量に容易に調整することができ
る。しかも、全体にむらなく、均一に水分吸収量を増加
させることができるので、米麹用に適している。したが
って、この処理をした硬質米を用いて米麹の製造が可能
となり、これからみりんの他、酢,味噌,酒等を製造す
ることができる。
【図1】 湿熱処理米の製造工程と該湿熱処理米を用い
た米麹の製造工程を示したフローシートである。
た米麹の製造工程を示したフローシートである。
【図2】 湿熱処理米を用いた米麹を利用したみりんの
製造工程を示したフローシートである。
製造工程を示したフローシートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 硬質米の玄米または精白米を110〜130
℃、相対湿度100%で5〜60分間湿熱処理することを特徴
とする米麹用の玄米または精白米の製造方法。 - 【請求項2】 米麹の製造において、請求項1記載の方
法で得た玄米または精白米を用いることを特徴とする米
麹の製造方法。 - 【請求項3】 みりんの製造において、請求項2記載の
方法で得た米麹を用いることを特徴とするみりんの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33666494A JP3414870B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりん |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33666494A JP3414870B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりん |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08173133A JPH08173133A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3414870B2 true JP3414870B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=18301525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33666494A Expired - Fee Related JP3414870B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりん |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3414870B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3613541B2 (ja) * | 1997-02-04 | 2005-01-26 | 宝ホールディングス株式会社 | インディカ粳米による酒類、甘味食品の製造方法 |
| JP5388285B2 (ja) * | 2009-06-18 | 2014-01-15 | 九重味淋株式会社 | 酒精含有甘味調味料の製造方法 |
| US20140193557A1 (en) * | 2011-07-28 | 2014-07-10 | Kao Corporation | Method of Producing Processed Brown Rice |
| JP6420083B2 (ja) * | 2014-07-23 | 2018-11-07 | 株式会社玄米酵素 | 膵腫瘍発症抑制用組成物の製造方法と組成物並びに麹の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP33666494A patent/JP3414870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08173133A (ja) | 1996-07-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100478766B1 (ko) | 발아 현미 | |
| JP3546312B2 (ja) | 紅茶等の製造工程における茶葉の発酵方法 | |
| BG61988B1 (bg) | Пропарен ориз и метод за получаването му | |
| JP3414870B2 (ja) | 米麹用の玄米または精白米およびそれを用いた米麹とみりん | |
| DE60026591T2 (de) | Verfahren zur malzung von saatgut | |
| Aguilera et al. | A kinetic interpretation of textural changes in black beans during prolonged storage | |
| JP4204171B2 (ja) | 粳米麹、その製造方法及び用途 | |
| CN107468779A (zh) | 一种燀桃仁饮片的加工方法 | |
| JPS59120063A (ja) | 加工玄米の製造方法 | |
| KR102560382B1 (ko) | 카카오 한과 및 그 제조 방법 | |
| JPS62181735A (ja) | 干柿の迅速乾燥法およびその乾燥装置 | |
| DE59001334D1 (de) | Verfahren zur herstellung eines lebensmittels aus getreide und dessen verwendung. | |
| JPH08289753A (ja) | パーボイルドライスの製造法 | |
| JP2711890B2 (ja) | 玄米の加工食品 | |
| JPH03130044A (ja) | 即席乾燥米の製造方法 | |
| JPS6312575B2 (ja) | ||
| JPS61139357A (ja) | 納豆の製造法 | |
| KR20050080403A (ko) | 가바성분이 강화된 발아현미의 제조 방법 및 가바성분이 강화된 발아현미차의 제조방법 | |
| JPH0438385B2 (ja) | ||
| JPS61108367A (ja) | 酒類の製造法 | |
| JPS61152251A (ja) | 加工玄米の製造法 | |
| JPS59187774A (ja) | 低品位酒造原料米の品質改良法 | |
| JP2004049009A (ja) | 糯玄米 | |
| JP3645860B2 (ja) | 安全性及び炊飯性の良い発芽玄米を製造するための発芽玄米処理方法 | |
| JPS59216555A (ja) | 乾燥大豆の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |