JP3415066B2 - 廃棄物焼却灰固化体の製造方法 - Google Patents
廃棄物焼却灰固化体の製造方法Info
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- JP3415066B2 JP3415066B2 JP11952199A JP11952199A JP3415066B2 JP 3415066 B2 JP3415066 B2 JP 3415066B2 JP 11952199 A JP11952199 A JP 11952199A JP 11952199 A JP11952199 A JP 11952199A JP 3415066 B2 JP3415066 B2 JP 3415066B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ、産業廃
棄物、RDF(Refuse DerivedFue
l、ごみ固形燃料)等の廃棄物を焼却する際に発生する
廃棄物焼却灰及び/又は廃棄物焼却飛灰(以下、「廃棄
物焼却灰」又は「焼却灰」と総称する)の固化体を製造
する方法に関するものである。
棄物、RDF(Refuse DerivedFue
l、ごみ固形燃料)等の廃棄物を焼却する際に発生する
廃棄物焼却灰及び/又は廃棄物焼却飛灰(以下、「廃棄
物焼却灰」又は「焼却灰」と総称する)の固化体を製造
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物焼却灰、特に焼却飛灰にはPb、
Cd等の重金属が多く含まれており、直接埋立処分がで
きず、特別管理一般廃棄物として、溶融固化、セメント
固化、薬剤(キレート)処理、溶媒抽出のいずれかによ
る中間処理が義務づけられているが、例えば、薬剤処理
では高価なキレート剤が処理すべき灰に対して数%程度
必要であり、溶融処理では設備費ならびに多くのエネル
ギーが必要となり、これらの中間処理方法は廃棄物処理
費用の増大の要因となっている。そこで、キレート剤や
セメントを用いない安価な重金属の封じ込め方法とし
て、飛灰にブレーン値4000cm2 /g 以上の高炉水砕
スラグ微粉末と石灰を添加し、水の存在下で固化を図る
方法が提案されている(例えば、特開平9−10014
6号公報参照)。
Cd等の重金属が多く含まれており、直接埋立処分がで
きず、特別管理一般廃棄物として、溶融固化、セメント
固化、薬剤(キレート)処理、溶媒抽出のいずれかによ
る中間処理が義務づけられているが、例えば、薬剤処理
では高価なキレート剤が処理すべき灰に対して数%程度
必要であり、溶融処理では設備費ならびに多くのエネル
ギーが必要となり、これらの中間処理方法は廃棄物処理
費用の増大の要因となっている。そこで、キレート剤や
セメントを用いない安価な重金属の封じ込め方法とし
て、飛灰にブレーン値4000cm2 /g 以上の高炉水砕
スラグ微粉末と石灰を添加し、水の存在下で固化を図る
方法が提案されている(例えば、特開平9−10014
6号公報参照)。
【0003】しかしながら、これらの方法を単独もしく
は組み合わせて用いても、焼却灰固化体からの重金属の
溶出は埋立基準を満足する程度である。さらに、焼却灰
の有効利用をめざして焼却灰にセメントや消石灰等の添
加剤を加え、常温養生又は蒸気養生を行って固化体を製
造する方法が知られているが、この場合も重金属のうち
CdやSeの溶出は抑制できるが、Pbの溶出量が多く
なり、埋立基準は満足するものの有効利用に必要な土壌
環境基準を満足することが難しい。
は組み合わせて用いても、焼却灰固化体からの重金属の
溶出は埋立基準を満足する程度である。さらに、焼却灰
の有効利用をめざして焼却灰にセメントや消石灰等の添
加剤を加え、常温養生又は蒸気養生を行って固化体を製
造する方法が知られているが、この場合も重金属のうち
CdやSeの溶出は抑制できるが、Pbの溶出量が多く
なり、埋立基準は満足するものの有効利用に必要な土壌
環境基準を満足することが難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】添加剤にセメントや消
石灰等のカルシウム材、高炉水砕スラグ等を用いた固化
体の製造方法では、上記のように、固化体からのPbの
溶出量が多く、埋立基準は満足するものの有効利用のた
めに必要な土壌環境基準を満足することは非常に困難で
ある。上記従来の方法において、添加剤量を多くすると
固化体の強度は高くなるが、固化体からの溶出液pHは高
くなり、Pbの溶出量が増し土壌環境基準を満足できな
いことが、本発明者が行った試験より分かった。そし
て、焼却灰より製造した固化体からの重金属の溶出を調
べた結果、溶出液のpHが高いほどPbの溶出量が増加す
ることが、本発明者が行った試験より分かった(詳細は
後述の図3、図4参照)。
石灰等のカルシウム材、高炉水砕スラグ等を用いた固化
体の製造方法では、上記のように、固化体からのPbの
溶出量が多く、埋立基準は満足するものの有効利用のた
めに必要な土壌環境基準を満足することは非常に困難で
ある。上記従来の方法において、添加剤量を多くすると
固化体の強度は高くなるが、固化体からの溶出液pHは高
くなり、Pbの溶出量が増し土壌環境基準を満足できな
いことが、本発明者が行った試験より分かった。そし
て、焼却灰より製造した固化体からの重金属の溶出を調
べた結果、溶出液のpHが高いほどPbの溶出量が増加す
ることが、本発明者が行った試験より分かった(詳細は
後述の図3、図4参照)。
【0005】そこで、従来の方法による固化体からの溶
出液はそのpHが高い(12以上)場合が多く、このた
め、重金属、特にPbの溶出量が多くなり、土壌環境基
準を満足することができないと、本発明者は推察した。
ここで、一般的に焼却灰からの固化体の製造は、燃焼灰
に添加剤及び適量の水を加えて混練し、水熱反応を利用
して行われるが、この際、燃焼灰中のカルシウム成分が
一旦溶解し、飽和濃度以上になることが必要であること
から、灰中のアルカリ成分が少ない場合には混練物のpH
が12.6程度以上になるようにアルカリ成分を添加剤
として加える必要がある。ところが、このようにして製
造した固化体からの溶出液のpHは高い(約12以上)場
合が多く、これは、灰中のアルカリ成分(主にカルシウ
ム成分)や添加剤として加えたアルカリ成分が反応中に
消費しきれず残ったものと、水熱反応によって遊離した
CaOが溶出液中に溶出するためと考えられ、そのた
め、Pbの溶出量は土壌環境基準を満足することが難し
い。
出液はそのpHが高い(12以上)場合が多く、このた
め、重金属、特にPbの溶出量が多くなり、土壌環境基
準を満足することができないと、本発明者は推察した。
ここで、一般的に焼却灰からの固化体の製造は、燃焼灰
に添加剤及び適量の水を加えて混練し、水熱反応を利用
して行われるが、この際、燃焼灰中のカルシウム成分が
一旦溶解し、飽和濃度以上になることが必要であること
から、灰中のアルカリ成分が少ない場合には混練物のpH
が12.6程度以上になるようにアルカリ成分を添加剤
として加える必要がある。ところが、このようにして製
造した固化体からの溶出液のpHは高い(約12以上)場
合が多く、これは、灰中のアルカリ成分(主にカルシウ
ム成分)や添加剤として加えたアルカリ成分が反応中に
消費しきれず残ったものと、水熱反応によって遊離した
CaOが溶出液中に溶出するためと考えられ、そのた
め、Pbの溶出量は土壌環境基準を満足することが難し
い。
【0006】そこで、本発明者は種々の試験、研究を重
ねた結果、添加剤としてSiO2 を含む物質、とくにS
iO2 を含む微細な物質、例えばシリカヒューム等を加
えることで、このSiO2 と遊離等により固化体中に残
存するCaO等が反応し、C−S−Hゲルを生成するこ
とで、固化体からの溶出液のpHを低く抑え、Pbの溶出
を抑制するとともにC−S−Hゲルの生成により固化体
の強度も増加し、さらに、飽和水蒸気圧下でオートクレ
ーブ処理等をすることでこの反応はさらに促進され、溶
出液のpHはさらに低くなり、Pbの溶出も抑制されるこ
とを見出した。また、SiO2 を含む物質の添加量の目
安として、混合灰の塩基度(CaO/SiO2 のmol
比)と溶出液のpHの関係を調べた結果、塩基度を0.8
以下にすることで溶出液のpHを、Pb含有量1500pp
m の灰において土壌環境基準をほぼ満足できるpH11.
05程度にできることが分かった(詳細は後述の図5、
図6、図7参照)。
ねた結果、添加剤としてSiO2 を含む物質、とくにS
iO2 を含む微細な物質、例えばシリカヒューム等を加
えることで、このSiO2 と遊離等により固化体中に残
存するCaO等が反応し、C−S−Hゲルを生成するこ
とで、固化体からの溶出液のpHを低く抑え、Pbの溶出
を抑制するとともにC−S−Hゲルの生成により固化体
の強度も増加し、さらに、飽和水蒸気圧下でオートクレ
ーブ処理等をすることでこの反応はさらに促進され、溶
出液のpHはさらに低くなり、Pbの溶出も抑制されるこ
とを見出した。また、SiO2 を含む物質の添加量の目
安として、混合灰の塩基度(CaO/SiO2 のmol
比)と溶出液のpHの関係を調べた結果、塩基度を0.8
以下にすることで溶出液のpHを、Pb含有量1500pp
m の灰において土壌環境基準をほぼ満足できるpH11.
05程度にできることが分かった(詳細は後述の図5、
図6、図7参照)。
【0007】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、本発明の目的は、従来方法におけるようなキレー
ト剤等の高価な薬剤、固化のためのセメントや多大のエ
ネルギーを使用することなく、Pb等の重金属の溶出量
が土壌環境基準を満足し、土木資材等に有効利用可能な
高強度の廃棄物焼却灰固化体を安価に製造することがで
きる方法を提供することにある。
ので、本発明の目的は、従来方法におけるようなキレー
ト剤等の高価な薬剤、固化のためのセメントや多大のエ
ネルギーを使用することなく、Pb等の重金属の溶出量
が土壌環境基準を満足し、土木資材等に有効利用可能な
高強度の廃棄物焼却灰固化体を安価に製造することがで
きる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の廃棄物焼却灰固化体の製造方法は、廃棄
物焼却灰にアルカリ剤を添加剤として加え、水熱固化反
応を利用して固化体を製造するに際し、得られた固化体
からの溶出液のpHが11.5以下、望ましくは11.0
以下となりPbの溶出が抑制されるように、添加剤とし
てアルカリ剤以外に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、
スラグ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかを加え
るように構成される。溶出液のpHが上記の値を超える場
合は、Pbの溶出量が増加して土壌環境基準を満足しな
くなる。溶出液のpHの下限はとくに限定されないが、強
いて限定すれば10程度である。
めに、本発明の廃棄物焼却灰固化体の製造方法は、廃棄
物焼却灰にアルカリ剤を添加剤として加え、水熱固化反
応を利用して固化体を製造するに際し、得られた固化体
からの溶出液のpHが11.5以下、望ましくは11.0
以下となりPbの溶出が抑制されるように、添加剤とし
てアルカリ剤以外に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、
スラグ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかを加え
るように構成される。溶出液のpHが上記の値を超える場
合は、Pbの溶出量が増加して土壌環境基準を満足しな
くなる。溶出液のpHの下限はとくに限定されないが、強
いて限定すれば10程度である。
【0009】また、本発明の方法は、廃棄物焼却灰にア
ルカリ剤を添加剤として加え、水熱固化反応を利用して
固化体を製造するに際し、焼却灰中の塩基度、すなわち
CaO/SiO2 モル比が1.0以下、望ましくは0.
8以下となって溶出液のpHが低くなりPbの溶出が抑制
されるように、添加剤としてアルカリ剤以外に、シリカ
ヒューム、石炭灰、珪砂、スラグ、粘土及び浚渫汚泥の
少なくともいずれかを加えることを特徴としている。塩
基度が上記の値を超える場合は、溶出液のpH値が大きく
なってPbの溶出量が増加し土壌環境基準を満足しなく
なる。塩基度の下限はとくに限定されないが、強いて限
定すれば0.4程度である。
ルカリ剤を添加剤として加え、水熱固化反応を利用して
固化体を製造するに際し、焼却灰中の塩基度、すなわち
CaO/SiO2 モル比が1.0以下、望ましくは0.
8以下となって溶出液のpHが低くなりPbの溶出が抑制
されるように、添加剤としてアルカリ剤以外に、シリカ
ヒューム、石炭灰、珪砂、スラグ、粘土及び浚渫汚泥の
少なくともいずれかを加えることを特徴としている。塩
基度が上記の値を超える場合は、溶出液のpH値が大きく
なってPbの溶出量が増加し土壌環境基準を満足しなく
なる。塩基度の下限はとくに限定されないが、強いて限
定すれば0.4程度である。
【0010】これらの方法において、添加剤としてアル
カリ剤以外に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、スラ
グ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかを加え、混
練した後、さらに80〜250℃、望ましくは100〜
250℃、より望ましくは150〜200℃で水蒸気養
生処理することが好ましい。この場合、オートクレーブ
等を用いることが好ましい。水蒸気養生温度が上記下限
未満の場合は、CaO等とSiO2 の反応が十分に進ま
ず、固化体中に遊離したCaO等が残るため、溶出液の
pHを低く抑えることができないという不都合があり、一
方、上記上限を超える場合は、目的とする効果に対して
処理装置、エネルギー等のコストが過大になるという不
都合がある。また、アルカリ剤としては、消石灰、生石
灰、石灰石、石こう、鉄鋼スラグ及びセメントの少なく
ともいずれかが用いられる。また、SiO2 を含む物質
としては、上記のように、シリカヒューム、石炭灰、珪
砂、スラグ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかが
用いられる。この場合、SiO2 を含む微細な物質、例
えばシリカヒュームを用いることが好ましい。
カリ剤以外に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、スラ
グ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかを加え、混
練した後、さらに80〜250℃、望ましくは100〜
250℃、より望ましくは150〜200℃で水蒸気養
生処理することが好ましい。この場合、オートクレーブ
等を用いることが好ましい。水蒸気養生温度が上記下限
未満の場合は、CaO等とSiO2 の反応が十分に進ま
ず、固化体中に遊離したCaO等が残るため、溶出液の
pHを低く抑えることができないという不都合があり、一
方、上記上限を超える場合は、目的とする効果に対して
処理装置、エネルギー等のコストが過大になるという不
都合がある。また、アルカリ剤としては、消石灰、生石
灰、石灰石、石こう、鉄鋼スラグ及びセメントの少なく
ともいずれかが用いられる。また、SiO2 を含む物質
としては、上記のように、シリカヒューム、石炭灰、珪
砂、スラグ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかが
用いられる。この場合、SiO2 を含む微細な物質、例
えばシリカヒュームを用いることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態による廃棄
物焼却灰固化体の製造方法の工程図を示している。廃棄
物焼却灰、アルカリ剤、SiO2 を含む物質及び水が混
練機に供給されて混練される。これらは別々に混練機に
供給されてもよく、又は2種以上が予め混合された状態
で混練機に供給されてもよい。混練物は成形機(例えば
型枠成形機)に導入されて成形された後、前養生室で前
養生され、ついで脱型される。脱型された前養生物は本
養生室で水蒸気養生されて固化体となる。さらに破砕機
でこの固化体を破砕し、砕石状固化体とする場合もあ
る。これら一連の装置で固化体製造装置(水熱固化反応
装置)が構成される。なお、成形工程及び脱型工程を省
略したり、前養生工程を省略したり、造粒工程又は加圧
成形工程等を加えたりすることも可能である。混練物を
養生することで、水和固化反応(水熱固化反応)によっ
てエトリンガイト(3CaO・Al2 O3 ・3CaSO
4 ・32H2 O)、C−S−H(ケイ酸カルシウム水和
物)等を生成して固化し、水和反応(水熱反応)による
固化体となる。そして、必要に応じて破砕する。得られ
た固化体は、安定化している上に強度も大きく、かつ、
Pb等の重金属の溶出量が少なく土壌環境基準を満足さ
せるので、路盤材等の土木資材、建築資材として有効利
用される。
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態による廃棄
物焼却灰固化体の製造方法の工程図を示している。廃棄
物焼却灰、アルカリ剤、SiO2 を含む物質及び水が混
練機に供給されて混練される。これらは別々に混練機に
供給されてもよく、又は2種以上が予め混合された状態
で混練機に供給されてもよい。混練物は成形機(例えば
型枠成形機)に導入されて成形された後、前養生室で前
養生され、ついで脱型される。脱型された前養生物は本
養生室で水蒸気養生されて固化体となる。さらに破砕機
でこの固化体を破砕し、砕石状固化体とする場合もあ
る。これら一連の装置で固化体製造装置(水熱固化反応
装置)が構成される。なお、成形工程及び脱型工程を省
略したり、前養生工程を省略したり、造粒工程又は加圧
成形工程等を加えたりすることも可能である。混練物を
養生することで、水和固化反応(水熱固化反応)によっ
てエトリンガイト(3CaO・Al2 O3 ・3CaSO
4 ・32H2 O)、C−S−H(ケイ酸カルシウム水和
物)等を生成して固化し、水和反応(水熱反応)による
固化体となる。そして、必要に応じて破砕する。得られ
た固化体は、安定化している上に強度も大きく、かつ、
Pb等の重金属の溶出量が少なく土壌環境基準を満足さ
せるので、路盤材等の土木資材、建築資材として有効利
用される。
【0012】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴とするところをより一層明確にする。 実施例1〜3、比較例1、2 RDF焼却飛灰を用いて試験を行った。用いた飛灰(R
DF飛灰1及びRDF飛灰2)の性状を表1に示す。
徴とするところをより一層明確にする。 実施例1〜3、比較例1、2 RDF焼却飛灰を用いて試験を行った。用いた飛灰(R
DF飛灰1及びRDF飛灰2)の性状を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】これらの飛灰にアルカリ剤として消石灰、
SiO2 源としてシリカヒュームを表2に示すように、
適当量添加し、図2に示すように、これに水を加えて混
練した後、型枠に入れて成形し、これに前養生及び本養
生を行い、固化体を得た。なお、前養生は40℃、本養
生は95℃と180℃(オートクレーブ使用)の水蒸気
養生を行った。また、混練後の型枠成形は試験の便宜上
行ったものであり、これ以外に造粒、加圧成形等を用い
ることができ、何ら制限されるものではない。結果を表
2に示す。また、圧縮強度と溶出液pHとの関係を図3
に、溶出液pHとPb溶出量との関係を図4に、塩基度と
溶出液pHとの関係を図5に、塩基度とPb溶出量との関
係を図6に示す。また、Pb1500ppm を含む灰及び
Pb900ppm を含む灰について、塩基度の変化による
Pb溶出量を測定し、図7に示した。
SiO2 源としてシリカヒュームを表2に示すように、
適当量添加し、図2に示すように、これに水を加えて混
練した後、型枠に入れて成形し、これに前養生及び本養
生を行い、固化体を得た。なお、前養生は40℃、本養
生は95℃と180℃(オートクレーブ使用)の水蒸気
養生を行った。また、混練後の型枠成形は試験の便宜上
行ったものであり、これ以外に造粒、加圧成形等を用い
ることができ、何ら制限されるものではない。結果を表
2に示す。また、圧縮強度と溶出液pHとの関係を図3
に、溶出液pHとPb溶出量との関係を図4に、塩基度と
溶出液pHとの関係を図5に、塩基度とPb溶出量との関
係を図6に示す。また、Pb1500ppm を含む灰及び
Pb900ppm を含む灰について、塩基度の変化による
Pb溶出量を測定し、図7に示した。
【0015】
【表2】
【0016】図3及び図4より、同じ強度、例えば10
0kgf /cm2 では、シリカヒュームを加えてオートクレ
ーブ養生を行った実施例1〜3による固化体からの溶出
液のpHは低くなり、その結果、Pbの溶出も抑制されて
土壌環境基準である0.01mg/l 以下を満足するか、
又はほぼ満足した。なお、Pb溶出量は飛灰中に含まれ
るPb量によって変化する。つぎに、RDF飛灰2を用
いて、消石灰のみを添加し、95℃で水蒸気養生を行っ
た場合と消石灰とシリカヒュームを加えて塩基度を0.
8以下にし、さらにオートクレーブ養生を行った場合を
比較すると、本法による固化体からの溶出液のpHは11
以下となり、Pbの溶出量は測定限界以下であった。さ
らに、圧縮強度は250kgf /cm2 を越えていた。な
お、溶出液の作製は環告46号に準拠して行い、圧縮強
度は、アムスラ試験機を使用し、同時に作製した3個の
固化体の測定値の平均値を採用した。
0kgf /cm2 では、シリカヒュームを加えてオートクレ
ーブ養生を行った実施例1〜3による固化体からの溶出
液のpHは低くなり、その結果、Pbの溶出も抑制されて
土壌環境基準である0.01mg/l 以下を満足するか、
又はほぼ満足した。なお、Pb溶出量は飛灰中に含まれ
るPb量によって変化する。つぎに、RDF飛灰2を用
いて、消石灰のみを添加し、95℃で水蒸気養生を行っ
た場合と消石灰とシリカヒュームを加えて塩基度を0.
8以下にし、さらにオートクレーブ養生を行った場合を
比較すると、本法による固化体からの溶出液のpHは11
以下となり、Pbの溶出量は測定限界以下であった。さ
らに、圧縮強度は250kgf /cm2 を越えていた。な
お、溶出液の作製は環告46号に準拠して行い、圧縮強
度は、アムスラ試験機を使用し、同時に作製した3個の
固化体の測定値の平均値を採用した。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 従来技術におけるようなキレート剤等の高価な
薬剤、固化させるためのセメント又は多大のエネルギー
を必要とすることなく、Pb等の重金属の溶出量が土壌
環境基準を満足し、土木資材等に有効利用可能な高強度
の廃棄物焼却灰固化体を安価に製造することができる。 (2) 混練した後、80〜250℃で水蒸気養生処理
する場合は、反応はさらに促進され、溶出液のpHはさら
に低くなり、Pb等の重金属の溶出がより抑制される。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 従来技術におけるようなキレート剤等の高価な
薬剤、固化させるためのセメント又は多大のエネルギー
を必要とすることなく、Pb等の重金属の溶出量が土壌
環境基準を満足し、土木資材等に有効利用可能な高強度
の廃棄物焼却灰固化体を安価に製造することができる。 (2) 混練した後、80〜250℃で水蒸気養生処理
する場合は、反応はさらに促進され、溶出液のpHはさら
に低くなり、Pb等の重金属の溶出がより抑制される。
【図1】本発明の実施の第1形態による廃棄物焼却灰固
化体の製造方法を示す工程図である。
化体の製造方法を示す工程図である。
【図2】実施例及び比較例における廃棄物焼却灰固化体
の製造方法を示す工程図である。
の製造方法を示す工程図である。
【図3】実施例及び比較例における圧縮強度と溶出液pH
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図4】実施例及び比較例における溶出液pHとPb溶出
量との関係を示すグラフである。
量との関係を示すグラフである。
【図5】実施例及び比較例における塩基度と溶出液pHと
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図6】実施例及び比較例における塩基度とPb溶出量
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図7】Pb含有量1500ppm の灰及びPb含有量9
00ppm の灰における塩基度とPb溶出量との関係を示
すグラフである。
00ppm の灰における塩基度とPb溶出量との関係を示
すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平9−108649(JP,A)
特開 平10−66947(JP,A)
特開 平9−235147(JP,A)
特開 昭56−161880(JP,A)
特開 平10−28950(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B09B 3/00 301 - 304
C04B 7/24 - 7/28
C04B 18/06 - 18/08
Claims (4)
- 【請求項1】 廃棄物焼却灰にアルカリ剤を添加剤とし
て加え、水熱固化反応を利用して固化体を製造するに際
し、得られた固化体からの溶出液のpHが11.5以下と
なりPbの溶出が抑制されるように、添加剤としてアル
カリ剤以外に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、スラ
グ、粘土及び浚渫汚泥の少なくともいずれかを加えるこ
とを特徴とする廃棄物焼却灰固化体の製造方法。 - 【請求項2】 廃棄物焼却灰にアルカリ剤を添加剤とし
て加え、水熱固化反応を利用して固化体を製造するに際
し、焼却灰中の塩基度、すなわちCaO/SiO2 モル
比が1.0以下となって溶出液のpHが低くなりPbの溶
出が抑制されるように、添加剤としてアルカリ剤以外
に、シリカヒューム、石炭灰、珪砂、スラグ、粘土及び
浚渫汚泥の少なくともいずれかを加えることを特徴とす
る廃棄物焼却灰固化体の製造方法。 - 【請求項3】 添加剤としてアルカリ剤以外に、シリカ
ヒューム、石炭灰、珪砂、スラグ、粘土及び浚渫汚泥の
少なくともいずれかを加え、混練した後、さらに80〜
250℃で水蒸気養生処理する請求項1又は2記載の廃
棄物焼却灰固化体の製造方法。 - 【請求項4】 アルカリ剤が、消石灰、生石灰、石灰
石、石こう、鉄鋼スラグ及びセメントの少なくともいず
れかである請求項1、2又は3記載の廃棄物焼却灰固化
体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11952199A JP3415066B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 廃棄物焼却灰固化体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11952199A JP3415066B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 廃棄物焼却灰固化体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000308866A JP2000308866A (ja) | 2000-11-07 |
| JP3415066B2 true JP3415066B2 (ja) | 2003-06-09 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11952199A Expired - Fee Related JP3415066B2 (ja) | 1999-04-27 | 1999-04-27 | 廃棄物焼却灰固化体の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3415066B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2008239428A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Taiheiyo Cement Corp | 焼成物 |
| JP5416752B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2014-02-12 | 株式会社神鋼環境ソリューション | 焼却灰の溶融方法、および廃棄物溶融設備 |
-
1999
- 1999-04-27 JP JP11952199A patent/JP3415066B2/ja not_active Expired - Fee Related
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