JP3435792B2 - シール装置 - Google Patents
シール装置Info
- Publication number
- JP3435792B2 JP3435792B2 JP07737894A JP7737894A JP3435792B2 JP 3435792 B2 JP3435792 B2 JP 3435792B2 JP 07737894 A JP07737894 A JP 07737894A JP 7737894 A JP7737894 A JP 7737894A JP 3435792 B2 JP3435792 B2 JP 3435792B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lip
- bush
- corner
- connector tube
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シール装置に関する。
本発明のシール装置は、例えば内燃機関用点火装置に適
用される。 【0002】 【従来の技術】本出願人の出願になる実公平4−402
57号公報は、内燃機関用点火装置を開示している。こ
の内燃機関用点火装置は、コネクタ筒部が一体成形され
たケースにターミナル付の制御回路部をコイル部ととも
に収納し、このターミナルがコネクタ筒部から突出した
状態とした後、ケース内に注型樹脂を注型して形成して
いる。なお、ターミナルにはあらかじめ弾性体からなる
ブッシュが嵌着され、このブッシュはコネクタ筒部の円
筒内周面に密着されて、ケース内部の密閉がなされる。
更に、ブッシュの外周にはリップが形成され、このリッ
プの弾性変形によりコネクタ筒部側への樹脂漏れが防止
される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
おいて、ブッシュの径方向断面は円形であるが、ブッシ
ュの全断面積増加を抑止しつつターミナルの極数増加を
図るためには、ブッシュの径方向断面をある程度角形と
することが好ましい。そこで、本発明者らは、ブッシュ
の角部がある程度面取りされた四角形断面として試験し
たところ、以下の問題が発生することが判明した。 【0004】この問題を簡単のために略正方形断面のブ
ッシュ(図5参照)を例として説明する。図5はこのブ
ッシュ100の角部拡大正面図を示す。ただし、図5で
は、理解を容易とするために、リップ101の径方向寸
法を拡大図示している。一点鎖線Pは、ケースのコネク
タ筒部(図示せず)の嵌合面部の内周面を示している。
102は、実線で表示されたブッシュ100の外周部を
軸方向に示し、103は、実線で表示されたリップ10
1の頂上線を軸方向に示す。当然、リップ101はブッ
シュを囲んで形成されている。 【0005】なお、図5は、ブッシュ100がコネクタ
筒部の嵌合面部に圧入される前の状態であって、リップ
101は弾性変形していない。また、図5では、ブッシ
ュの軸心Mbと、コネクタ筒部の嵌合面部の軸心Mcと
は一致しているものとする。しかしながら、実際に、リ
ップ101などを弾性変形させつつブッシュ100をコ
ネクタ筒部に圧入する場合、上記両軸心Mc,Mbを正
確に一致させることは不可能で、両者の嵌合は両軸心M
c,Mbが所定方向に所定距離偏心した状態で行われ
る。 【0006】例えば、図5に示すブッシュ及びコネクタ
筒部において、両軸心Mc,Mbが、コネクタ筒部の一
方の一対の辺部が伸びる方向である垂直方向、及び、コ
ネクタ筒部の他方の一対の辺部が伸びる方向である水平
方向に、それぞれ等しい距離Δdづつ変位して嵌合した
場合を考える。この場合の角部を図6に拡大図示する。
ただし、リップの外周は本来、コネクタ筒部の内周面
(すなわち一点鎖線P)より外周側に膨出し得ない筈で
あるが、図6は嵌合前の状態であり、リップの外周はコ
ネクタ筒部の内周面(一点鎖線P)の径方向外側に位置
して図示されている。 【0007】図6において、点線Dは、両軸心Mc,M
bが一致する場合にリップ(弾性変形前)101の外周
(頂上線)を軸方向にみた位置を示し、一点鎖線Pは、
ケースのコネクタ筒部(図示せず)の嵌合面部の内周面
を示している。軸心Mbが本来の位置すなわちコネクタ
筒部の軸心Mcより変位ベクトルVだけ変位した場合の
ブッシュ100の外周部102と、リップ101の頂上
線103(弾性変形前)とを、実線で示す。 【0008】図6からわかるように、リップ101の頂
上線103はリップ101の辺部においてまだ、一点鎖
線Pにより示されるコネクタ筒部の内周面より外側に突
出しており、この突出部分の弾性変形によりシールが確
保されるが、リップ101の頂上線103はリップ10
1の角部において、一点鎖線Pにより示されるコネクタ
筒部の内周面とほとんど重なっており、このリップ10
1の角部ではリップ101の弾性変形によるシールは期
待することができないことがわかった。 【0009】図6の変位ベクトルVを参照して更に具体
的に説明すると、結局、リップ101の垂直辺部及び水
平辺部はそれぞれ変位ベクトルVv,Vhだけ変位す
る。変位ベクトルVv,Vhの絶対値(変位距離)Vo
は変位が45度斜めであるので等しく、その結果、リッ
プ101の角部の変位ベクトルVの絶対値(変位距離)
は約1.4Voとなる。 【0010】すなわち、リップ101の頂上線103か
らコネクタ筒部の内周面までの最短距離は、両軸心M
c,Mbが一致した状態で、辺部より角部において大き
く製造しなければ、シール性能が劣化してしまうという
問題がわかった。本発明は上記問題点に鑑みなされたも
のであり、径方向断面が角形に形成されたリップを有す
るにもかかわらず、そのシール性能の低下を防止可能な
シール装置を提供することを、その目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明のシール装置は、
角形孔を有するコネクタ筒部5が一体成形されて電子回
路装置を内蔵する樹脂製のケース1と、外周部全周にわ
たって弾性を有するリップ8を有して前記角形孔に嵌入
される角形突部を有するとともにターミナル7が突出す
るターミナル孔69を有するブッシュ6とを備え、前記
嵌合状態にて前記リップ8は前記角形孔の嵌合面部に圧
接されるシール装置において、前記コネクタ筒部5の軸
心から前記リップ8の角部外周までの寸法からなる前記
リップ8の角部外寸と、前記ブッシュ6の軸心から前記
嵌合面部の角部までの寸法からなる前記嵌合面部の角部
内寸との間の角部飛び出し量は、前記ブッシュ6の軸心
から前記リップ8の辺部外周までの寸法からなる前記リ
ップ8の辺部外寸と、前記コネクタ筒部5の軸心から前
記嵌合面部の辺部までの寸法からなる前記嵌合面部の辺
部内寸との間の辺部飛び出し量よりも、大きく形成さ
れ、前記リップは、辺部82と角部とを有し、前記リッ
プ8の前記角部の頂部81がそれと嵌合する前記コネク
タ筒部5の内周面より小さい曲率半径を有することを特
徴としている。 【0012】 【0013】 【作用及び発明の効果】本発明のシール装置において、
リップの角部外寸とコネクタ筒部の嵌合面部の角部内寸
との間の角部飛び出し量は、リップの辺部外寸とコネク
タ筒部の嵌合面部の辺部内寸との間の辺部飛び出し量よ
りも大きく形成される。このようにすれば、ブッシュ及
びコネクタ筒部の両軸心間の相対変位ベクトルが、リッ
プ又は嵌合面部の辺部に対して径方向斜めに生じた場合
でも、リップの角部での漏れ防止機能の低下を防止する
ことができる。 【0014】また、リップの全周にわたってリップ高さ
を増加するわけではないので、嵌合容易性を維持するこ
ともできる。 【0015】 【実施例】本発明の一実施例を具体的実施例により説明
する。図1は本発明を適用した内燃機関用点火装置、特
に容量放電式点火装置に適用した一例の断面図を示す。
樹脂成形体からなる両端開口のケース1には、その図
中、右端開口からプリント基板2に搭載された電子回路
装置3が収容され、ケース1の内面の案内突条10に載
置されており、電子回路装置3の収容後、右端開口から
ケース1の内部に封止樹脂(透明とみなす)4が注型さ
れている。 【0016】ケース1の図中、左端からケースと一体成
形されてコネクタ筒部5が突出している。プリント基板
2の図示しない穴には、ブッシュ6の支持突部60が嵌
入され、これによりブッシュ6はプリント基板2に固定
される。各一端がプリント基板2にはんだ付けされた一
対のターミナル7はブッシュ6のターミナル孔69を貫
通して図中、左方へ突出している。 【0017】図2に図1の要部拡大断面図を示す。ブッ
シュ6の先端外周面61は、コネクタ筒部5の内周面5
0の最も狭小な部位に密着嵌入されている。ブッシュ6
は、先端外周面60に隣接して先端部外周面60よりや
や径大な主外周面62を有し、両外周面61、62の境
界に段差部63が形成されている。ブッシュ6の嵌合時
に、段差部63が、コネクタ筒部5の内周面50に形成
された段差部(ストッパ面)51に衝接してブッシュ6
のそれ以上の突出を規制している。 【0018】ブッシュ6の主外周面62には先端外周面
61に近接した位置にて全周にわたってリップ8が形成
されている。ブッシュ6の嵌合時に、リップ8はコネク
タ筒部5の内周面に密着し、弾性変形してリップシール
機能を果たす。図3(a)に、ケース1の正面図(図1
の右から左に矢視状態を図示し、(b)にブッシュ6の
正面図(図1の左から右に矢視)を示す。 【0019】ブッシュ6には上下2段各3列にターミナ
ルが貫通している。54は、ブッシュ6をコネクタ筒部
5に案内するためにケース1側へ伸びる案内壁部であっ
て、案内壁部54の一部は切欠き部55が設けられてい
る。切欠き部55の形成はブッシュ6の挿入を容易化す
るためである。以下、本実施例の特徴点を図4を参照し
て説明する。 【0020】ただし、図4では、理解を容易とするため
に、リップ8の径方向寸法を大幅に拡大図示している。
一点鎖線Pは、コネクタ筒部5の内周面(嵌合面部の内
周面)50を図示している。破線Tは、コネクタ筒部5
の軸心とブッシュ6の軸心とが一致する場合におけるリ
ップ8の頂上線(最外周径、ただし弾性変形なし)を軸
方向に示す。実線T’は、ブッシュ6の軸心がコネクタ
筒部5の軸心から変位ベクトルVpだけ変位する場合に
おけるリップ8の頂上線(最外周径、ただし弾性変形な
し)を軸方向に示す。 【0021】この実施例では、一点鎖線Pの角部の曲率
中心Cpと、変位後のリップ8の頂上線の角部の曲率中
心Ct’とを一致させている。そして、この両曲率中心
Cp、Ct’が一致する場合において、コネクタ筒部5
の角部の内周面50の曲率半径(この実施例では円半径
である)rpは、リップ8の頂上線T’の角部の曲率半
径(この実施例では円半径である)rt’よりΔdだけ
小さく設計されている。すなわち、この状態において、
リップ8はその角部においても辺部においても均等にΔ
dだけ弾性圧縮変形されることができ、シール性は略等
しくなる。 【0022】次に、コネクタ筒部5及びブッシュ6の両
軸心が一致する理想状態を考える。当然、この時には、
リップ8の頂上線は破線Tとなり、その角部の曲率中心
はCtとなり、変位ベクトルVpの180度反対方向
へ、Ct’から変位する。その結果、リップ8の頂上線
Tとなり、その角部においてコネクタ筒部5の内周面よ
り径方向外側に膨らんだ形状となる。 【0023】以上説明したように、本実施例では、リッ
プ8の角部の頂部81がそれと嵌合するコネクタ筒部5
の内周面より小さい曲率半径を有するので、すなわち、
偏心しない状態でリップ8の頂部81はその辺部82よ
りも余分に飛び出しているので、ブッシュ6及びリップ
8が径方向に変位してもリップ8の辺部の頂部82より
も漏れ易いということがない。 【0024】(変形態様)他の態様を以下に説明する。
上記実施例では、コネクタ筒部5及びブッシュ6の径方
向断面を、面取り長方形としたが、角部を有するもので
あれば四角形の他の多角形でもよく、また辺部82は直
線ではなく曲線でもよい。 【0025】コネクタ筒部5とブッシュ6との両軸心を
一致させた状態で、コネクタ筒部5の辺部内周面からリ
ップ8の辺部外周までの飛び出し量より、コネクタ筒部
5の角部内周面からリップ8の角部外周までの飛び出し
量を増加するために、以下の方法を採用することができ
る。まず、リップ8の角部外周からブッシュ6の角部外
周までの距離すなわちリップの角部高さを、リップ8の
辺部外周からブッシュ6の辺部外周までの距離すなわち
リップの辺部高さより増大する。又は、リップ8の角部
外周の曲率半径をコネクタ筒部5の内周面角部の曲率半
径より小さくする。 【0026】また、リップ8の軸方向厚さを辺部82よ
り角部81において厚くすることもできる。このように
すれば、リップ8の角部81における弾性変形しにくさ
が増加し、シールに必要なリップ8の最小弾性圧縮量Δ
dを、角部81において減らせるので、その分、偏心に
耐えることができる。また、本実施例のリップ8は他の
シール装置にも適用できることは当然であり、またブッ
シュ6または嵌合体とリップ8とを別体とし、リング状
のリップ8を嵌合体6に嵌着することもできる。
本発明のシール装置は、例えば内燃機関用点火装置に適
用される。 【0002】 【従来の技術】本出願人の出願になる実公平4−402
57号公報は、内燃機関用点火装置を開示している。こ
の内燃機関用点火装置は、コネクタ筒部が一体成形され
たケースにターミナル付の制御回路部をコイル部ととも
に収納し、このターミナルがコネクタ筒部から突出した
状態とした後、ケース内に注型樹脂を注型して形成して
いる。なお、ターミナルにはあらかじめ弾性体からなる
ブッシュが嵌着され、このブッシュはコネクタ筒部の円
筒内周面に密着されて、ケース内部の密閉がなされる。
更に、ブッシュの外周にはリップが形成され、このリッ
プの弾性変形によりコネクタ筒部側への樹脂漏れが防止
される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
おいて、ブッシュの径方向断面は円形であるが、ブッシ
ュの全断面積増加を抑止しつつターミナルの極数増加を
図るためには、ブッシュの径方向断面をある程度角形と
することが好ましい。そこで、本発明者らは、ブッシュ
の角部がある程度面取りされた四角形断面として試験し
たところ、以下の問題が発生することが判明した。 【0004】この問題を簡単のために略正方形断面のブ
ッシュ(図5参照)を例として説明する。図5はこのブ
ッシュ100の角部拡大正面図を示す。ただし、図5で
は、理解を容易とするために、リップ101の径方向寸
法を拡大図示している。一点鎖線Pは、ケースのコネク
タ筒部(図示せず)の嵌合面部の内周面を示している。
102は、実線で表示されたブッシュ100の外周部を
軸方向に示し、103は、実線で表示されたリップ10
1の頂上線を軸方向に示す。当然、リップ101はブッ
シュを囲んで形成されている。 【0005】なお、図5は、ブッシュ100がコネクタ
筒部の嵌合面部に圧入される前の状態であって、リップ
101は弾性変形していない。また、図5では、ブッシ
ュの軸心Mbと、コネクタ筒部の嵌合面部の軸心Mcと
は一致しているものとする。しかしながら、実際に、リ
ップ101などを弾性変形させつつブッシュ100をコ
ネクタ筒部に圧入する場合、上記両軸心Mc,Mbを正
確に一致させることは不可能で、両者の嵌合は両軸心M
c,Mbが所定方向に所定距離偏心した状態で行われ
る。 【0006】例えば、図5に示すブッシュ及びコネクタ
筒部において、両軸心Mc,Mbが、コネクタ筒部の一
方の一対の辺部が伸びる方向である垂直方向、及び、コ
ネクタ筒部の他方の一対の辺部が伸びる方向である水平
方向に、それぞれ等しい距離Δdづつ変位して嵌合した
場合を考える。この場合の角部を図6に拡大図示する。
ただし、リップの外周は本来、コネクタ筒部の内周面
(すなわち一点鎖線P)より外周側に膨出し得ない筈で
あるが、図6は嵌合前の状態であり、リップの外周はコ
ネクタ筒部の内周面(一点鎖線P)の径方向外側に位置
して図示されている。 【0007】図6において、点線Dは、両軸心Mc,M
bが一致する場合にリップ(弾性変形前)101の外周
(頂上線)を軸方向にみた位置を示し、一点鎖線Pは、
ケースのコネクタ筒部(図示せず)の嵌合面部の内周面
を示している。軸心Mbが本来の位置すなわちコネクタ
筒部の軸心Mcより変位ベクトルVだけ変位した場合の
ブッシュ100の外周部102と、リップ101の頂上
線103(弾性変形前)とを、実線で示す。 【0008】図6からわかるように、リップ101の頂
上線103はリップ101の辺部においてまだ、一点鎖
線Pにより示されるコネクタ筒部の内周面より外側に突
出しており、この突出部分の弾性変形によりシールが確
保されるが、リップ101の頂上線103はリップ10
1の角部において、一点鎖線Pにより示されるコネクタ
筒部の内周面とほとんど重なっており、このリップ10
1の角部ではリップ101の弾性変形によるシールは期
待することができないことがわかった。 【0009】図6の変位ベクトルVを参照して更に具体
的に説明すると、結局、リップ101の垂直辺部及び水
平辺部はそれぞれ変位ベクトルVv,Vhだけ変位す
る。変位ベクトルVv,Vhの絶対値(変位距離)Vo
は変位が45度斜めであるので等しく、その結果、リッ
プ101の角部の変位ベクトルVの絶対値(変位距離)
は約1.4Voとなる。 【0010】すなわち、リップ101の頂上線103か
らコネクタ筒部の内周面までの最短距離は、両軸心M
c,Mbが一致した状態で、辺部より角部において大き
く製造しなければ、シール性能が劣化してしまうという
問題がわかった。本発明は上記問題点に鑑みなされたも
のであり、径方向断面が角形に形成されたリップを有す
るにもかかわらず、そのシール性能の低下を防止可能な
シール装置を提供することを、その目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明のシール装置は、
角形孔を有するコネクタ筒部5が一体成形されて電子回
路装置を内蔵する樹脂製のケース1と、外周部全周にわ
たって弾性を有するリップ8を有して前記角形孔に嵌入
される角形突部を有するとともにターミナル7が突出す
るターミナル孔69を有するブッシュ6とを備え、前記
嵌合状態にて前記リップ8は前記角形孔の嵌合面部に圧
接されるシール装置において、前記コネクタ筒部5の軸
心から前記リップ8の角部外周までの寸法からなる前記
リップ8の角部外寸と、前記ブッシュ6の軸心から前記
嵌合面部の角部までの寸法からなる前記嵌合面部の角部
内寸との間の角部飛び出し量は、前記ブッシュ6の軸心
から前記リップ8の辺部外周までの寸法からなる前記リ
ップ8の辺部外寸と、前記コネクタ筒部5の軸心から前
記嵌合面部の辺部までの寸法からなる前記嵌合面部の辺
部内寸との間の辺部飛び出し量よりも、大きく形成さ
れ、前記リップは、辺部82と角部とを有し、前記リッ
プ8の前記角部の頂部81がそれと嵌合する前記コネク
タ筒部5の内周面より小さい曲率半径を有することを特
徴としている。 【0012】 【0013】 【作用及び発明の効果】本発明のシール装置において、
リップの角部外寸とコネクタ筒部の嵌合面部の角部内寸
との間の角部飛び出し量は、リップの辺部外寸とコネク
タ筒部の嵌合面部の辺部内寸との間の辺部飛び出し量よ
りも大きく形成される。このようにすれば、ブッシュ及
びコネクタ筒部の両軸心間の相対変位ベクトルが、リッ
プ又は嵌合面部の辺部に対して径方向斜めに生じた場合
でも、リップの角部での漏れ防止機能の低下を防止する
ことができる。 【0014】また、リップの全周にわたってリップ高さ
を増加するわけではないので、嵌合容易性を維持するこ
ともできる。 【0015】 【実施例】本発明の一実施例を具体的実施例により説明
する。図1は本発明を適用した内燃機関用点火装置、特
に容量放電式点火装置に適用した一例の断面図を示す。
樹脂成形体からなる両端開口のケース1には、その図
中、右端開口からプリント基板2に搭載された電子回路
装置3が収容され、ケース1の内面の案内突条10に載
置されており、電子回路装置3の収容後、右端開口から
ケース1の内部に封止樹脂(透明とみなす)4が注型さ
れている。 【0016】ケース1の図中、左端からケースと一体成
形されてコネクタ筒部5が突出している。プリント基板
2の図示しない穴には、ブッシュ6の支持突部60が嵌
入され、これによりブッシュ6はプリント基板2に固定
される。各一端がプリント基板2にはんだ付けされた一
対のターミナル7はブッシュ6のターミナル孔69を貫
通して図中、左方へ突出している。 【0017】図2に図1の要部拡大断面図を示す。ブッ
シュ6の先端外周面61は、コネクタ筒部5の内周面5
0の最も狭小な部位に密着嵌入されている。ブッシュ6
は、先端外周面60に隣接して先端部外周面60よりや
や径大な主外周面62を有し、両外周面61、62の境
界に段差部63が形成されている。ブッシュ6の嵌合時
に、段差部63が、コネクタ筒部5の内周面50に形成
された段差部(ストッパ面)51に衝接してブッシュ6
のそれ以上の突出を規制している。 【0018】ブッシュ6の主外周面62には先端外周面
61に近接した位置にて全周にわたってリップ8が形成
されている。ブッシュ6の嵌合時に、リップ8はコネク
タ筒部5の内周面に密着し、弾性変形してリップシール
機能を果たす。図3(a)に、ケース1の正面図(図1
の右から左に矢視状態を図示し、(b)にブッシュ6の
正面図(図1の左から右に矢視)を示す。 【0019】ブッシュ6には上下2段各3列にターミナ
ルが貫通している。54は、ブッシュ6をコネクタ筒部
5に案内するためにケース1側へ伸びる案内壁部であっ
て、案内壁部54の一部は切欠き部55が設けられてい
る。切欠き部55の形成はブッシュ6の挿入を容易化す
るためである。以下、本実施例の特徴点を図4を参照し
て説明する。 【0020】ただし、図4では、理解を容易とするため
に、リップ8の径方向寸法を大幅に拡大図示している。
一点鎖線Pは、コネクタ筒部5の内周面(嵌合面部の内
周面)50を図示している。破線Tは、コネクタ筒部5
の軸心とブッシュ6の軸心とが一致する場合におけるリ
ップ8の頂上線(最外周径、ただし弾性変形なし)を軸
方向に示す。実線T’は、ブッシュ6の軸心がコネクタ
筒部5の軸心から変位ベクトルVpだけ変位する場合に
おけるリップ8の頂上線(最外周径、ただし弾性変形な
し)を軸方向に示す。 【0021】この実施例では、一点鎖線Pの角部の曲率
中心Cpと、変位後のリップ8の頂上線の角部の曲率中
心Ct’とを一致させている。そして、この両曲率中心
Cp、Ct’が一致する場合において、コネクタ筒部5
の角部の内周面50の曲率半径(この実施例では円半径
である)rpは、リップ8の頂上線T’の角部の曲率半
径(この実施例では円半径である)rt’よりΔdだけ
小さく設計されている。すなわち、この状態において、
リップ8はその角部においても辺部においても均等にΔ
dだけ弾性圧縮変形されることができ、シール性は略等
しくなる。 【0022】次に、コネクタ筒部5及びブッシュ6の両
軸心が一致する理想状態を考える。当然、この時には、
リップ8の頂上線は破線Tとなり、その角部の曲率中心
はCtとなり、変位ベクトルVpの180度反対方向
へ、Ct’から変位する。その結果、リップ8の頂上線
Tとなり、その角部においてコネクタ筒部5の内周面よ
り径方向外側に膨らんだ形状となる。 【0023】以上説明したように、本実施例では、リッ
プ8の角部の頂部81がそれと嵌合するコネクタ筒部5
の内周面より小さい曲率半径を有するので、すなわち、
偏心しない状態でリップ8の頂部81はその辺部82よ
りも余分に飛び出しているので、ブッシュ6及びリップ
8が径方向に変位してもリップ8の辺部の頂部82より
も漏れ易いということがない。 【0024】(変形態様)他の態様を以下に説明する。
上記実施例では、コネクタ筒部5及びブッシュ6の径方
向断面を、面取り長方形としたが、角部を有するもので
あれば四角形の他の多角形でもよく、また辺部82は直
線ではなく曲線でもよい。 【0025】コネクタ筒部5とブッシュ6との両軸心を
一致させた状態で、コネクタ筒部5の辺部内周面からリ
ップ8の辺部外周までの飛び出し量より、コネクタ筒部
5の角部内周面からリップ8の角部外周までの飛び出し
量を増加するために、以下の方法を採用することができ
る。まず、リップ8の角部外周からブッシュ6の角部外
周までの距離すなわちリップの角部高さを、リップ8の
辺部外周からブッシュ6の辺部外周までの距離すなわち
リップの辺部高さより増大する。又は、リップ8の角部
外周の曲率半径をコネクタ筒部5の内周面角部の曲率半
径より小さくする。 【0026】また、リップ8の軸方向厚さを辺部82よ
り角部81において厚くすることもできる。このように
すれば、リップ8の角部81における弾性変形しにくさ
が増加し、シールに必要なリップ8の最小弾性圧縮量Δ
dを、角部81において減らせるので、その分、偏心に
耐えることができる。また、本実施例のリップ8は他の
シール装置にも適用できることは当然であり、またブッ
シュ6または嵌合体とリップ8とを別体とし、リング状
のリップ8を嵌合体6に嵌着することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の内燃機関用点火装置断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】ブッシュ6及びケース1の正面図である。
【図4】本実施例のリップ8の角部の状態を示す拡大模
式図である。 【図5】従来のブッシュの模式正面図である。 【図6】図5の要部拡大断面図である。 【符号の説明】 1はケース、5はコネクタ筒部(被嵌合体)、8はリッ
プ、6はブッシュ(嵌合体)、62はブッシュ6の外周
面、7はターミナル。
式図である。 【図5】従来のブッシュの模式正面図である。 【図6】図5の要部拡大断面図である。 【符号の説明】 1はケース、5はコネクタ筒部(被嵌合体)、8はリッ
プ、6はブッシュ(嵌合体)、62はブッシュ6の外周
面、7はターミナル。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】角形孔を有するコネクタ筒部5が一体成形
されて電子回路装置を内蔵する樹脂製のケース1と、外
周部全周にわたって弾性を有するリップ8を有して前記
角形孔に嵌入される角形突部を有するとともにターミナ
ル7が突出するターミナル孔69を有するブッシュ6と
を備え、前記嵌合状態にて前記リップ8は前記角形孔の
嵌合面部に圧接されるシール装置において、 前記コネクタ筒部5の軸心から前記リップ8の角部外周
までの寸法からなる前記リップ8の角部外寸と、前記ブ
ッシュ6の軸心から前記嵌合面部の角部までの寸法から
なる前記嵌合面部の角部内寸との間の角部飛び出し量
は、前記ブッシュ6の軸心から前記リップ8の辺部外周
までの寸法からなる前記リップ8の辺部外寸と、前記コ
ネクタ筒部5の軸心から前記嵌合面部の辺部までの寸法
からなる前記嵌合面部の辺部内寸との間の辺部飛び出し
量よりも、大きく形成され、 前記リップは、辺部82と角部とを有し、前記リップ8
の前記角部の頂部81がそれと嵌合する前記コネクタ筒
部5の内周面より小さい曲率半径を有する ことを特徴と
するシール装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07737894A JP3435792B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シール装置 |
| CN95103511A CN1054961C (zh) | 1994-04-15 | 1995-03-22 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07737894A JP3435792B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07283047A JPH07283047A (ja) | 1995-10-27 |
| JP3435792B2 true JP3435792B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=13632242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07737894A Expired - Fee Related JP3435792B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | シール装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3435792B2 (ja) |
| CN (1) | CN1054961C (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100335899C (zh) * | 2003-02-24 | 2007-09-05 | 广州中医药大学第二附属医院 | 血液分析试剂 |
| JP4222571B2 (ja) * | 2006-08-17 | 2009-02-12 | タイコエレクトロニクスアンプ株式会社 | 電子制御装置の筐体及び電気コネクタ |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NO851937L (no) * | 1984-05-24 | 1985-11-25 | Siemens Ag | Flat kapsel for radioapparat. |
| JPS6130225U (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-24 | 株式会社デンソー | 内燃機関用点火コイル |
| JPS63178037U (ja) * | 1987-05-07 | 1988-11-17 |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP07737894A patent/JP3435792B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-03-22 CN CN95103511A patent/CN1054961C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1115561A (zh) | 1996-01-24 |
| JPH07283047A (ja) | 1995-10-27 |
| CN1054961C (zh) | 2000-07-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5720487A (en) | Waterproof rubber plug | |
| JP2004125035A (ja) | 配管用コネクタ | |
| US20090296316A1 (en) | Capacitor | |
| US6741015B2 (en) | Spark plug | |
| JP3435792B2 (ja) | シール装置 | |
| JP2964443B2 (ja) | コネクタの防水パッキン | |
| JPH05152027A (ja) | 防水コネクタ | |
| US7542221B2 (en) | Lens unit and electronic apparatus using same | |
| JP2917768B2 (ja) | 内燃機関用点火コイル装置 | |
| US5613871A (en) | Pinch preventive connector | |
| JP2963849B2 (ja) | 軸体の嵌合構造 | |
| JP2000193092A (ja) | パッキン | |
| JP3153758B2 (ja) | 防水栓 | |
| JP3112419B2 (ja) | 相対回転部材間継電装置 | |
| US20030146014A1 (en) | Waterproof plug for waterproof connector | |
| JP4138976B2 (ja) | 密閉電池 | |
| JP2588894Y2 (ja) | ブーツの装着構造 | |
| JP2970442B2 (ja) | 薄型電池用防爆封口板 | |
| WO2006027827A1 (ja) | 液封入式防振装置 | |
| CN110648830A (zh) | 用于内燃发动机中的点火线圈单元以及点火系统 | |
| JP3608338B2 (ja) | 樹脂封入型点火コイル | |
| JPH05205844A (ja) | エンジン点火装置における高圧端子のコイルスプリング係止構造 | |
| JP4069269B2 (ja) | ボールジョイント | |
| JP3117518B2 (ja) | カム軸 | |
| JP2586738Y2 (ja) | ダイヤフラム式アキュムレータ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |