JP3436600B2 - 二次電池 - Google Patents
二次電池Info
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- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
の性能改善に関するものである。
中、その電源として高エネルギー密度の二次電池の要望
がさらに強まっている。その要望に答えるため、非水電
解液二次電池が注目され、その実用化が試みられて来
た。特に負極にリチウム金属を使用する、いわゆるリチ
ウム二次電池は最も可能性が大きいと思われたが、金属
リチウム負極は充放電の繰り返しによりバウダー化して
著しくその性能が劣化したり、また金属リチウムがデン
ドライトに析出して内部ショートを引起したりするた
め、実用的なサイクル寿命に問題があり、今だ実用化は
難しい。そこで最近ではカーボンへのリチウムイオンの
出入りを利用するカーボン電極を負極とする非水電解液
二次電池が開発中である。この電池は本発明者等によっ
て、リチウムイオン二次電池と名付けて1990年に始
めて世の中に紹介されたもので(雑誌Progress
In Batteries & SolarCell
s,Vol.9,1990,p209 参照)、現在で
は電池業界、学会においても次世代の二次電池“リチウ
ムイオン二次電池”と呼ばれるほどに認識され、その実
用化に拍車がかかっている。代表的には正極材料にリチ
ウム含有複合酸化物を用い、負極にはコークスやグラフ
ァイト等の炭素質材料が用いられる。実際、正極材料と
してLiCoO2を使用し、負極には特殊な炭素材料
(ある程度の乱層構造を有した擬黒鉛材料)を使用し
て、210Wh/l程のエネルギー密度を持つリチウム
イオン二次電池が、既に少量ではあるが携帯電話やビデ
オカメラの電源として実用されている。しかしこの電池
の大きな欠点としては、電池の価格が高くなることであ
る。その一つは過充電保護回路を必要とすることにあ
る。現在実用化されているリチウムイオン二次電池は過
充電された場合に発火したりする危険性があるので、電
池パック内にIC化された過充電保護回路を装着して対
策している。また高価なコバルトを使用することも電池
価格の高くなる大きな要因である。資源的に乏しい理由
からコバルトの価格低下は将来においても望めない。安
価なリチウムイオン二次電池を考える上で、リチウムマ
ンガン複合酸化物が極めて魅力ある正極材料である。リ
チウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4等)は安価
な材料で、加えて過充電における安全性がきわめて高
く、過充電保護回路を必要としない。正極活物質にLi
CoO2を使用し、負極に炭素質材料を使用したリチウ
ムイオン二次電池の電池反応は次のようになる。正規の
充放電反応では、 過充電においては、 正極:Li1−xCoO2→Li1−x−αCoO2
+ αLi+ +αe−(3) 負極:LiC6+αLi++αe− → LiC6 +
Li0(金属)(4) 正規の充電では正極活物質中の約6割のリチウムが引き
抜かれ、負極中カーボンにドーピングされる。そして正
極活物質はLi1−xCoO2(x≒0.6)となって
いるが、過充電ではさらに残りのリチウムが引き抜かれ
ることになり、過充電において引き抜かれたリチウムは
負極では金属リチウムとして負極表面に析出する。この
負極表面に析出した金属リチウムは、極めて活性である
ために電解液と激しく反応して熱暴走することがあり、
過充電における安全性に不安がある。一方、正極にリチ
ウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4等)を使用し
た場合には、正規の充放電反応で下記に示す反応(5)
が正極反応である。つまり、正規の充電において正極中
のリチウムはほとんど引き抜かれ、過充電ではもはや正
極中より負極へ移動するリチウムは存在しない。したが
って過充電で負極に金属リチウムが析出することがな
く、過充電での安全性が確保される。 しかし、残念ながら価格面、安全性の面では大きな特長
を持ちながら、リチウムマンガン複合酸化物を正極材料
とするリチウムイオン二次電池は充放電サイクルに伴う
容量の劣化が大きく、特に高温下(35℃以上)での充
放電サイクルに伴う容量の劣化が大きいため、まだ実用
化されていない。
チウムマンガン複合酸化物を主たる正極活物質材料と
し、過充電での安全性も高く、サイクル特性も良好なリ
チウムイオン二次電池を提供しようとするものである。
質であるリチウムマンガン複合酸化物に混じて、固体の
リチウムイオン伝導体を含有せしめる。炭素材料を負極
活物質とした場合の一つの具体的方法は、5モル%以上
50モル%以下でLiCo1−yNiyO2(ただし、
0≦y≦1)を混合して正極を作成し、正極活物質層に
含有するMnのモル数(a)、CoおよびNiのモル数
の和(b)、正極と対向する負極活物質層に含有する活
物質炭素のモル数(c)との間で、0.12≦(a+2
b)/2c≦0.17の関係にあるようにする。
般式LiCo1−yNiyO2(ただし、0≦y≦1)
で示される複合酸化物を使用したリチウムイオン二次電
池は良好な充放電サイクル特性を示す。この場合、正規
の充電(充電電圧4.2V)では正極活物質中に存在し
ていたリチウムの約60%が引き抜かれ、充電完了時点
でも正極活物質中には40%のリチウムが残存する。従
って活物質中の充分な残存リチウムによって活物質のイ
オン伝導は良好に保たれるので、充放電のサイクルに伴
う容量劣化が少ないものと考えられる。しかし前にも述
べたとおり、正極活物質中の残存リチウムは過充電にお
いては負極への金属リチウム析出を来たし、過充電での
安全性を損なう。
ンガン複合酸化物(代表的にはLiMn2O4)を使用
するリチウムイオン二次電池では、正規の充電反応(充
電電圧4.2V)において正極活物質中のリチウムはほ
とんど引き抜かれてしまう。これが過充電においても安
全な理由ではあるが、一方では充放電のサイクルに伴う
容量劣化の原因とも考えられる。つまり充電完了時点で
は正極活物質中には残存リチウムが極めて少なく、リチ
ウムイオンの活物質結晶内の移動でもたらされるべきイ
オン伝導が損なわれ、反応出来ない活物質がだんだん増
えていくことか容量劣化の原因と考えられる。電極活物
質の充放電反応が効率よく進行するためには、全ての活
物質への良好な電子伝導とイオン伝導が保たれなければ
ならない。活物質への電子伝導付与は、グラファイトや
アセチレンブラックなどの導電助剤の混合によって従来
から行われていが、活物質へのイオン伝導付与に関して
は前例がない。
性を有する固体を含有せしめることで、充電完了時点で
も、残存リチウムが少なくなってリチウムイオンの伝導
性が損なわれた活物質にリチウムイオン伝導性を援助
し、スピネル型リチウムマンガン複合酸化物を正極活物
質としたリチウムイオン二次電池のサイクル特性を大幅
に改善しようとするものである。LiCo1-yNiyO2
からLiをある程度引き抜いたLixCo1-yNiyO
2(ただし、0<x<1、0<y≦1)は良好なリチウ
ムイオン伝導体であることが知られている。従ってLi
xCo1-yNiyO2(ただし、0<X<1、0<y≦1)
をイオン伝導補助剤として正極中に含有せしめること
で、一つの実施方法として本発明が実施できる。
チウムマンガン複合酸化物に対して5モル%以上でLi
Co1-yNiyO2(ただし、0<y≦1)を混合して正
極を作成すればよい。添加したLiCo1-yNiyO2は
活物質としても働き、一部リチウムイオンが引き抜か
れ、正極中ではLixCo1-yNiyO2(ただし、0<x
<1、0<y≦1)の状態で存在するので、イオン伝導
補助剤として有効に働き、主活物質の充放電効率が良好
に持続される。しかしLiCo1-yNiyO2の混合は基
本的に正極材料費を上げることとなるし、LixCo1-y
NiyO2中の残存リチウムは過充電において負極への金
属リチウムの析出を来たし、過充電での安全性を損なう
原因ともなるので、本発明ではLixCo1-yNiyO2は
正極主活物質に対して5モル%以上50モル%以下、好
ましくは30モル%以下、さらに好ましくは20モル%
以下に規制する。さらに負極活物質として炭素質材料を
使用して電池を作成する場合は、正極活物質層に含有す
るMnのモル数(a)、CoおよびNiのモル数の和
(b)および正極と対向する負極活物質層に含有する活
物質炭素のモル数(c)が 0.12≦(a+2b)/2c≦0.17 の関係を満たすことによって、過充電での安全性も確保
される。
電前の負極と対向する正極活物質層に元来含有していた
リチウム量(Z)に等しい。本発明者はリチウムマンガ
ン複合酸化物とLiCo1−yNiyO2の混合比率お
よびZ/cの値を変化させて電池特性を比較検討した結
果、電池容量、過充電での安全性、充放電サイクル性能
が何れも充分確保される前記範囲を見いだした。
明する。
を、図1〜4を参照しながら円筒型電池について説明す
る。図1は本発明の電池の全体構造を示すものである。
本発明を実施するための発電要素である電池素子は次の
ようにして用意した。2800℃で熱処理をしたメソカ
ーボンマイクロビーズ(d002=3.37Å)の86重
量部にアセチレンブブラックの4重量部、結着剤として
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)10重量部を加え、
溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンと湿式混合して
負極合剤ペーストとした。そしてこの負極合剤ペースト
を負極集電体となる厚さ0.01mmの銅箔の両面に種
々の塗布量で均一に塗布し、乾燥後ローラープレス機で
加圧成型して、帯状の負極(1)を種々の活物質炭素量
を含有させて作製した。
販の二酸化マンガン(MnO2)と炭酸リチウム(Li
2CO3)をLiとMnの原子比が1:2の組成比にな
るように混合し、これを空気中750℃で20時間焼成
してLiMn2O4を調整した。次に市販の炭酸リチウ
ム(Li2CO3)と炭酸コバルト(CoCO3)をL
iとCoの原子比が1:1の組成比になるように混合
し、空気中850℃で約5時間焼成してLiCoO2を
調整した。こうして調整したLiMn2O4とLiCo
O2は表1に示す種々のモル比で混合し、その混合物8
7重量部にアセチレンブラック2重量部、グラファイト
8重量部を加えてよく混合し、さらに結合剤としてポリ
フッ化ビニリデン3重量部と溶剤であるN−メチル−2
−ピロリドンを加えて湿式混合して、LiMn2O4へ
のLiCoO2の混合比率の異なる正極合剤ペーストを
用意した。この正極合剤ペーストは正極集電体となる厚
さ0.02mmのアルミニウム箔の両面に種々の塗布量
で均一に塗布し、乾燥後ローラープレス機で加圧成型し
て帯状の正極(2)を種々の活物質量を含有させて作成
した。
はその間に多孔質ポリプロピレン製セパレータ(3)を
挟んでロール状に巻き上げて、平均外径15.7mmの
巻回体として電池素子を作成した。次にニッケルメッキ
を施した鉄製の電池缶(4)の底部に絶縁板(5)を設
置し、上記電池素子を収納する。電池素子より取り出し
た負極リード(6)を上記電池缶の底に溶接し、電池缶
の中に1モル/リットルのLiPF6を溶解したエチレ
ンカーボネイト(EC)とジエチルカーボネート(DE
C)の混合溶液を電解液として注入する。その後、電池
素子の上部にも絶縁板(5)を設置し、ガスケット
(7)を嵌め、防爆弁(8)を図1に示すように電池内
部に設置する。電池素子より取り出した正極リード
(9)はこの防爆弁に電解液を注入する前に溶接してお
く。防爆弁の上には正極外部端子となる閉塞蓋体(1
0)をドーナツ型PTCスイッチ(11)を挟んで重
ね、電池缶の縁をかしめて、図1に示す電池構造で外径
16.5mm、高さ65mmで電池(A)〜(O)の合
計15種類の電池を作成した。この15種類の電池はそ
れぞれ表1に示す設計値となっている。
化を目的に常温で12時間のエージング期間を経過させ
た後、充電上限電圧を4.2Vに設定し、常温で8時間
の充電を行い、放電は同じく常温で全ての電池について
800mAの定電流放電にて終止電圧3.0Vまで行
い、それぞれの電池の初期放電容量を求めた。初期放電
容量は表2に示す。 その後各電池は40℃で充放電サイクル試験を行った。
充電電流は400mAで、充電上限電圧は4.2Vに設
定して4時間の充電を行い、放電は800mAの定電流
放電にて終止電圧3.0Vまで行って充放電を繰り返し
た。
oO2を100%使用した電池(D)は150サイクル
後でも85%以上の高い容量維持率であるのに対し、L
iCoO2を全く添加していない電池(A)はサイクル
に伴う容量低下が大きく150サイクル程で初期容量の
半分近くへ低下してしまう。ところが5%以上のLiC
oO2を混合した電池ではLiCoO2を100%使用
した電池(D)と同程度までに容量維持率が改善され
る。しかし3モル%のLiCoO2の混合では不充分
で、少なくとも容量維持率の効果的改善には5%以上の
LiCoO2の混合が必要であることがわかる。さらに
表2の結果をもとに、各電池の初期放電容量と各電池へ
のLiCoO2の混合比率との関係を見てみると、 図
3に示すように、Z/cが一定のときLiCoO2の混
合比率か増すと容量か減少する。しかもリチウムマンガ
ン複合酸化物(LiMn2O4)を正極材料とするリチ
ウムイオン二次電池の大きな特長の一つは安価な材料で
ある点にあるので、高価なLiCoO2の添加は50%
以下、好ましくは30%以下、さらに好ましくは20%
以下が望ましい。さらに、Z/cが0.112の場合
(電池H、I、J)は何れも初期容量が小さくなること
から0.12≦Z/cが必要である。
O4)を正極材料とするリチウムイオン二次電池のもう
一つの大きな特長は過充電における安全性にある。試作
した電池は次のようにして過充電での安全性を評価し
た。まず正規の充電として、充電電流は400mAで、
充電上限電圧は4.2Vに設定して4時間の充電を行っ
た。続いて充電上限電圧を10Vに設定し、充電電流を
1.6Aに上げて1時間過充電を行って、電池表面の最
高到達温度を測定して図4に示した。Z/cが0.17
以下の電池ではほぼ120℃が最高到達温度であるが、
Z/c=0.179では160℃以上に上がり、Z/c
=0.19の電池は結局電池内部より火を吹きだし30
0℃以上の温度に達してしまった。先に電池容量の観点
から0.12≦Z/cであるとしたが、過充電の安全性
の点からはZ/c≦1.7とすべきである。ここで使用
するZの値は初回充電前の負極と対向する正極活物質層
に元来含有していたリチウム量(Z)であり、正極活物
質中の遷移元素(実施例ではMnおよびCo)量との関
係においては Z=(a+2b)/2 (ただしa、bはそれぞれ正極中のMnおよびCoの含
有モル数)であり、(a+2b)/2はいかなる充放電
状態によっても不変であるので、便宜上これをもって過
充電の安全性を確保できる最適な設計値として次のよう
に表すことが出来る。 0.12≦(a+2b)/2c≦1.7
oCO3)および炭酸ニッケル(NiCO3 )をLiと
CoとNiの原子比が1:0.5:0.5の組成比にな
るように混合し、空気中850℃で約5時間焼成してリ
チウムコバルトニッケル複合酸化物(LiCo0.5Ni
0.5O2)を調整した。調整したLiCo0.5Ni0.5O2
は実施例1で調整したLiMn2O4 に表3に示すモル
比で混合し、その混合物を正極活物質として、実施例1
と全く同様にして電池(P)、(Q)、(R)を作成
し、実施例1と同様な評価を行い、その結果を表3に示
した。実施例1では比較例1でのLiCoO2の代わり
にLiCo0.5Ni0.5O2を使用し、電池(P)は比較
例1で見いだされた適正な設計値で、電池(Q)はZ/
c=0.19で適正範囲からはずれた設計値となってお
り、電池(R)はLiCo0.5Ni0.5O2の混合量が不
充分な範囲で試作した。
量、過充電での安全性、サイクル特性全てにおいて実施
例1の結果から予測される満足な結果を示したのに対
し、電池(Q)は過充電での安全性が確保されず、電池
(R)はサイクル特性におい
にLiCo0.5Ni0.5O2を使用しても同様な結果が得
られることがわかる。従ってリチウムマンガン複合酸化
物を正極活物質とするリチウムイオン二次電池において
は、リチウムイオンの良好なイオン伝導体として知られ
るLixCo1-yNiyO2(ただし、0<x<1、0≦y
≦1)を正極中にイオン伝導補助剤として含有せしめる
ことが、そのサイクル特性の改善に有効であることが明
らかである。
酸化物にイオン伝導を付加するという、サイクル特性改
善手法は、イオン伝導補助剤として他のリチウムイオン
伝導体を使用することも当然可能である。
0℃で熱処理をしたメソカーボンマイクロビーズ(d
002=3.37Å)を使用したが、他の炭素材料(ピ
ッチコークス、石油系コークス、天然黒鉛等)を負極活
物質とする場合も同様の効果が期待できる。
ネル型リチウムマンガン複合酸化物を正極活物質とする
非水電解液二次電池において、正極活物質にイオン伝導
を付加してサイクル特性を改善するものであり、この本
発明による第一の改善は炭素材料以外の、例えばリチウ
ム金属やリチウム合金、遷移金属の硫化物(TiS2、
NbS2、VS2等)、 Li1+xTi2−xO
4(0≦X≦1/3)、Nb2O3等を負極活物質とす
る場合にも適用できるものである。
活物質に最もよく適合する電解液の一つとして1モル/
リットルのLiPF6を溶解したエチレンカーボネイト
(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合溶液
を使用したが、この他従来から知られている各種の非水
溶媒に各種のリチウム塩を溶解して構成される非水電解
液が、使用する負極活物質との適合性から選択して使用
することが出来る。非水電解液を構成できる非水溶媒と
してはプロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、γ−ブチロラクトン、ジメトキシエタン、ジエトキ
シエタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキソラン、スルホラン、メチルスルホラン等が公知で
あり、これらの単独又は2種以上が混合して使用され
る。リチウム塩としてはLiAsF6、LiPF6、L
iBF4、LiClO4、LiCF3CO2、 LiC
F3SO3等が使用できる。
た実施例を示す。 負極の作成 スピネル系リチウムチタン酸化物は一般式Li1+xTi
2-xO4において0≦X≦1/3の範囲で存在する。本実
施例ではX=1/3で実施する。二酸化チタン(TiO
2:アナターゼ)と水酸化リチウム(LiOH)を5/
3モル:4/3モルの比でよく混合し、混合物をペレッ
ト状に加圧成型し、これをヘリウム雰囲気で800℃で
24時間焼成してLi4/3Ti5/3O4 を合成し、粉砕し
て平均粒径10.5ミクロンの粉末に調整する。調整し
たリチウムチタン酸化物(Li4/3Ti5/3O4)の90
重量部をカーボンブラックの3重量部、グラファイト4
重量部および結合剤としてポリフッ化ビニリデン3重量
部とともに溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンと湿
式混合してスラリー(ペースト状)にする。このスラリ
ーを集電体とする厚さ0.02mmのアルミニウム箔の
両面に均一に塗布し、乾燥後ローラープレス機で加圧成
型して帯状の負極(1b)を作成する。
で調整したLiMn2O4 に20:80のモル比で混合
し、その混合物を正極活物質として、比較例1と全く同
様にして正極(2b)を作成する。
にセパレータ(3)を挟んでロール状に巻き上げて、平
均外径15.7mmの巻回体として電池素子を作成す
る。なお、セパレータには電解液に対して安定な材質の
不織布や多孔質膜が使用できるが、充分な強度を保持
し、出来るだけ薄いものが好ましく、多孔質のポリプロ
ピレン製やポリエチレン製のセパレータが市販品として
入手可能であり、ここでは比較例1で使用したものと同
じ、厚さ0.025mmの多孔質ポリプロピレン製セパ
レータを使用した。電池素子を電池缶(4)に納め電解
液としては1モル/リットルのLiClO4 を溶解した
エチレンカーボネイト(EC)とジメチルカーボネート
(DMC)の混合溶液を注入し、後は全く比較例1と同
様にして、図1に示す電池構造で外径16.5mm、高
さ65mmの電池(S)を作製した。
独を正極活物質とした以外は総て実施例2と同様に電池
(T)を作製した。
(S)、(T)は、電池内部の安定化を目的に常温で1
2時間のエージング期間を経過させた後、充電上限電圧
を3.2Vに設定し、常温で8時間の充電を行い、放電
は同じく常温で800mAの定電流放電にて終止電圧
2.0Vまで行ったところ、電池(S)(T)は共に1
000mAhの初期放電容量を示した。しかしその後の
40℃における充放電サイクル試験では、LiMn2O4
単独を正極活物質とした電池(T)はサイクルに伴う容
量低下が大きく、150サイクル程で初期容量の半分近
くへ低下した。これに対し電池(S)は150サイクル
後でも85%以上の高い容量維持率であった。また電池
(S)は過充電試験においてもその到達最高温度は12
0℃以下に止まり、安全な結果であった。
マンガン複合酸化物に対して5モル%以上でLiCo
1−yNiyO2(ただし、0≦y≦1)を混合して電
池を作成すれば、添加したLiCo1−yNiyO2は
活物質としても働き、リチウムイオンの一部が引き抜か
れ、正極中ではLixCo1−yNiyO2(ただし、
0<x<1)の状態で存在する。LixCo1−yNi
yO2(0<x<1、0≦y≦1)は良好なイオン伝導
体であるためイオン伝導補助剤として有効に働き、充放
電サイクルに伴う容量劣化の少ないリチウムイオン二次
電池となる。しかしLixCo1−yNiyO2中の残
存リチウムは過充電において負極への金属リチウムの析
出を来たし、過充電での安全性を損なう原因ともなるの
で、本発明ではLixCo1−yNiyO2は正極主活
物質に対して50モル%以下、好ましくは30モル%以
下、さらに好ましくは20モル%以下に規制する。特に
負極に炭素材料を活物質として使用する場合は、正極活
物質層に含有するMnのモル数(a)、CoおよびNi
のモル数の和(b)および正極と対向する負極活物質層
に含有する活物質炭素のモル数(c)が 0.12≦(a+2b)/2c≦0.17 の関係を満たすことによって、過充電での安全性が確保
される。本発明によれば安価なリチウムマンガン複合酸
化物がリチウムイオン二次電池の正極主活物質として使
用できるようになり、既存の二次電池にも充分に代わり
うる、高容量、長寿命で且つ安全なリチウムイオン二次
電池が安価に提供できるようになり、その工業的価値は
大である。
図
図
…絶縁板、6…負極リード、7…ガスケット、8…防爆
弁、9…正極リード、10…閉塞蓋体
Claims (2)
- 【請求項1】 正極にスピネル型リチウムマンガン複合
酸化物を活物質として用いる非水電解液二次電池におい
て、リチウムドープおよび脱ドープ可能な炭素材料から
なる負極と、正極活物質にはリチウムマンガン複合酸化
物に加えてLixCo1-yNiyO2(ただし0<x<1、
0<y≦1)が、正極活物質に対して5モル%以上20
モル%以下の割合で混合されたことを特徴とする非水電
解液二次電池。 - 【請求項2】 正極活物質層が含有するMnのモル数
(a)とCoおよびNiのモル数の和(b)および正極
と対向する負極活物質層に含有する活物質炭素のモル数
(c)が、 0.12≦(a+2b)/2c≦0.17 の関係にあることを特徴とする請求項1記載の非水電解
液二次電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34091694A JP3436600B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-26 | 二次電池 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-355054 | 1993-12-27 | ||
| JP35505493 | 1993-12-27 | ||
| JP34091694A JP3436600B2 (ja) | 1993-12-27 | 1994-12-26 | 二次電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07235291A JPH07235291A (ja) | 1995-09-05 |
| JP3436600B2 true JP3436600B2 (ja) | 2003-08-11 |
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