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JP3437243B2 - 電子楽器の楽音特性変化処理装置 - Google Patents
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JP3437243B2 - 電子楽器の楽音特性変化処理装置 - Google Patents

電子楽器の楽音特性変化処理装置

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JP3437243B2
JP3437243B2 JP04779694A JP4779694A JP3437243B2 JP 3437243 B2 JP3437243 B2 JP 3437243B2 JP 04779694 A JP04779694 A JP 04779694A JP 4779694 A JP4779694 A JP 4779694A JP 3437243 B2 JP3437243 B2 JP 3437243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器の楽音特性変
化処理装置に関し、さらに詳細には、演奏中に楽音の音
高や音色などの楽音の特性を容易に変化することのでき
る電子楽器の楽音特性変化処理装置に関する。
【0002】
【発明の背景および発明が解決しようとする課題】一般
に電子楽器においては、演奏中にある操作子の操作によ
り楽音の音高や音色などの楽音の特性を変化する指示が
なされた場合には、当該電子楽器において生成可能な全
ての楽音に対して一律に、上記特性を変化させていた。
【0003】このため、弦が7つのグループに分けられ
ていて、各グループ毎に当該グループに属する弦の音高
を半音上げたり、あるいは半音下げたりすることのでき
るハープや、特定の弦の音高を特定の変化幅で変化する
ことのできるスチール・ギターなどを、電子楽器により
シミュレートすることは困難であることが指摘されてい
た。
【0004】即ち、上記したように電子楽器において
は、演奏中にある操作子の操作により楽音の音高や音色
などの特性を変化する指示がなされた場合には、当該電
子楽器において生成可能な全ての楽音の特性が一律に変
化されることになるが、ハープやスチール・ギターなど
においては、特定の弦に関してのみ音高の変更が行わな
ければならないからである。
【0005】このため、電子楽器において生成可能な楽
音のなかで、特定の楽音の特性(音高や音色など)のみ
を変化することのできる楽音特性変化処理装置の案出
が、強く要望されていた。
【0006】また、自然楽器においては、特定の楽音の
音高のみを微妙に変化させることにより、ブルーノート
のような演奏を行ったり、和声内の特定の楽音の音高を
微妙に変化させることにより、和声内の特定の楽音に演
奏の表情を付けたりすることができる。しかしながら、
上記したように電子楽器においては、演奏中にある操作
子の操作により楽音の音高や音色などの特性を変化する
指示がなされた場合には、当該電子楽器において生成可
能な全ての楽音の特性が一律に変化されることになるの
で、ブルーノートのような演奏を行ったり、和声内の特
定の楽音に演奏の表情を付けたりすることを、容易に行
うことができなかった。
【0007】こうした観点からも、電子楽器において生
成可能な楽音のなかで、特定の楽音の特性(音高や音色
など)のみを変化することのできる楽音特性変化処理装
置の案出が、強く要望されていた。
【0008】本発明は、従来からの上記要望に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、電子楽器
において生成可能な楽音のなかで、特定の楽音の特性の
みを所望の変化幅で変化させることを可能とし、新規な
演奏効果を実現することのできる電子楽器の楽音特性変
化処理装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電子楽器の楽音特性変化処理装置は、
操作者が楽音の発音を指示するために操作する演奏操作
手段の各発音指示操作子毎あるいは各音名毎などの楽音
に関する所定の単位毎に、音高や音色などの楽音の特性
の変化幅を異ならせることにより、電子楽器において生
成可能な楽音のなかで、特定の楽音の特性のみを所望の
変化幅で変化できる点に着目してなされたものである。
演奏操作手段としては、例えば、鍵盤などがあり、鍵盤
については鍵盤を構成する各鍵が発音指示操作子とな
り、従って、この鍵が楽音に関する所定の単位となる。
【0010】即ち、本発明による電子楽器の楽音特性変
化処理装置は、発音指示に基づいて複数の音高の楽音を
生成する楽音生成手段と、上記複数の音高に対して共通
で連続的に値が変化する変化指示データを発生する変化
指示データ発生手段と、上記変化指示データ発生手段に
よって発生される変化指示データに基づいて変化される
楽音の特性の変化幅を、音名毎に設定する変化幅設定手
段と、上記変化指示データ発生手段によって発生される
変化指示データに応じて、上記変化幅設定手段によって
音名毎に設定された変化幅に基づいて、上記楽音生成手
段によって生成される楽音の特性を変化させる楽音特性
変化手段とを有するようにしたものである。また、本発
明による電子楽器の楽音特性変化処理装置は、発音指示
に基づいて複数の音高の楽音を生成する楽音生成手段
と、上記複数の音高に対して共通で連続的に値が変化す
る変化指示データを発生する変化指示データ発生手段
と、音名毎に変化を行うか行わないかを設定する変化有
無設定手段と、上記変化指示データ発生手段によって発
生される変化指示データに応じて、上記変化有無設定手
段により変化有りと設定された音名の楽音のみ、楽音の
特性を変化させる楽音特性変化手段とを有するようにし
たものである。
【0011】
【作用】本発明による電子楽器の楽音特性変化処理装置
においては、変化指示データ発生手段によって、複数の
音高に対して共通で連続的に値が変化する変化指示デー
タが発生され、この変化指示データに基づいて変化され
る楽音の特性の変化幅は、変化幅設定手段によって音名
毎に設定される。そして、楽音特性変化手段が、変化指
示データに応じて、変化幅設定手段によって設定された
変化幅に基づき楽音の特性を変化させる。また、本発明
による電子楽器の楽音特性変化処理装置においては、変
化有無設定手段により変化を行うと設定された音名の楽
音についてのみ、楽音の特性を変化させることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面に基づいて、本発明による
電子楽器の楽音特性変化処理装置の実施例を詳細に説明
する。
【0013】図1には、本発明の第一の実施例による電
子楽器の楽音特性変化処理装置を備えた電子楽器のブロ
ック構成図が示されている。
【0014】この電子楽器は、その全体の動作の制御を
中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構
成されており、CPU10には、バス(BUS)12を
介して、CPU10による全体の動作の制御や図2に示
すフローチャートに基づき後述する処理を実行するため
の所定のプログラムならびにプログラム実行時に必要な
データなどを記憶したリード・オンリ・メモリ(RO
M)14と、CPU10によるプログラムの実行に必要
なワーキング・エリアとしてのランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)16と、複数の鍵より構成されていて、
操作者が所望の鍵を押鍵/離鍵することにより演奏操作
を行うための鍵盤部18と、この電子楽器において生成
される楽音のピッチ(楽音のピッチを変化すると、楽音
の音高が変化する。)を連続的に変化させるためのベン
ダー操作子20と、後述する各種パラメータを設定する
ための種々の操作子を備えたパラメータ設定操作子群2
2と、パラメータ設定操作子群22によるパラメータの
設定状態を表示するための表示部24と、「チャンネル
・ナンバー1」から「チャンネル・ナンバーN(「N」
は正の整数であり、例えば、「16」である。)」まで
のN個の楽音信号生成チャンネルを有していて、同時に
N個の楽音信号の生成が可能な楽音信号生成部26と、
アンプやスピーカーなどから構成されていて、楽音信号
生成部26で生成された楽音信号を空間に楽音として放
音するための放音部28とが接続されている。
【0015】ここにおいて、鍵盤部18は、それぞれの
鍵の押鍵/離鍵を検出した場合に、押鍵/離鍵のいずれ
がなされたかと、いずれの鍵が押鍵/離鍵されたかと、
押鍵/離鍵の強さとを示す鍵情報をCPU10に供給す
る。
【0016】そして、鍵盤部18から押鍵を示す鍵情報
がCPU10に供給された場合には、CPU10は楽音
信号生成部26のいずれかの楽音信号生成チャンネルを
選択して当該鍵情報を割り当て、当該押鍵に対応する楽
音信号の生成開始を指示し、鍵盤部18から離鍵を示す
鍵情報がCPU10に供給された場合には、CPU10
は当該離鍵された鍵の従前の押鍵に基づき楽音信号を生
成中の楽音信号生成チャンネルに対して、楽音信号の生
成停止を指示する。
【0017】また、本実施例においては、ベンダー操作
子20は1個のみ配設されているものであって、初期状
態を中心として左右あるいは前後に操作することによ
り、その操作方向および操作量に応じて発音中の楽音の
音高を連続的に高低することができるように、発音中の
楽音のピッチを操作方向および操作量に応じて連続的に
変化することができる。即ち、ベンダー操作子20の操
作方向および操作量はベンダー・データとしてCPU1
0へ供給され、楽音信号生成部26の各楽音発生チャン
ネルにおいて発生中の楽音信号のピッチを変化させるパ
ラメータとして使用されるものであって、これによって
楽音の音高が変化される。
【0018】さらに、パラメータ設定操作子群22を構
成する操作子によって、各音名(「C」、「Cシャー
プ」、「D」、「Dシャープ」、「E」、「F」、「F
シャープ」、「G」、「Gシャープ」、「A」、「Aシ
ャープ」および「B]の12音名ある。)毎に、ベンダ
ー操作子18によりピッチの変化を行う(ベンド・オ
ン)か行わない(ベンド・オフ)かを指定することがで
き、パラメータ設定操作子22によって指定されたベン
ド・オンあるいはベンド・オフは、ベンド・オン指定デ
ータあるいはベンド・オフ指定データとして、RAM1
6の所定の領域に記憶され、その指定状態は表示部24
に表示される。
【0019】また、パラメータ設定操作子群22を構成
する操作子によって、ベンド・オン指定された各音名に
関して、ベンダー操作子18の操作によるベンダーのか
かり具合たるベンド・センス(ベンダー操作子18の操
作に基づくピッチの変化幅)を任意に設定することがで
きるようになされていて、パラメータ設定操作子22に
よって設定されたベンダーのかかり具合(ベンド・セン
ス)は、ベンド・センス・データとして、RAM16の
所定の領域に記憶され、その設定状態は表示部24に表
示される。このベンド・センス・データは、初期状態
(ベンド・センスを設定しない場合)においては「1」
に設定されている。
【0020】また、ベンド・センス・データは、半音に
対応する「1」刻みで「0」〜「12」に設定されるも
のであり、「1」の場合にはベンダー操作子20の操作
量が最大の場合に半音分だけ音高が変化し、同様に「1
2」の場合には12半音分、即ち、1オクターブ分だけ
音高が変化する。
【0021】なお、パラメータ設定操作子群22を構成
するベンド・センスを設定するための操作子としては、
各音名毎に個別にベンド・センスを設定するための操作
子が設けられていて、この操作子を適宜操作してベンド
・センスを任意に設定できる。
【0022】以上の構成において、この電子楽器は、従
来より公知の技術に基づくルーチンに従って、鍵盤部1
8の所望の鍵の押鍵/離鍵に応じて、楽音信号生成部2
6の適宜の楽音信号生成チャンネルにおいて楽音信号が
生成/生成停止され、放音部28を介して楽音が空間に
放音されて演奏が実現されるものである。
【0023】なお、楽音生成部26の各楽音信号生成チ
ャンネルが楽音信号生成中であるか、あるいは楽音信号
生成停止中であるかについてと、いずれの音名の楽音を
生成中であるかとを示すテーブルがRAM16に設定さ
れている。そして、このテーブルは、鍵盤部18の押鍵
に対応して、楽音信号生成部26のいずれかの楽音信号
生成チャンネルで楽音信号の生成を開始するとき(鍵盤
部18の押鍵に対応する楽音の発生を楽音信号生成チャ
ンネルに割り当てて楽音を生成させるとき)、および楽
音信号生成部26の楽音信号生成チャンネルにおける楽
音信号の生成が終了したときに、その内容が更新される
ようになされている。
【0024】そして、上記したようにこの電子楽器にお
いては、パラメータ設定操作子22の操作により、各音
名毎のベンド・オンあるいはベンド・オフの指定、なら
びに各音名毎のベンド・センス・データの設定ができる
ようになされおり、図2に示すベンド処理ルーチンが、
上記した従来より公知の技術に基づくルーチンのインタ
ラプト・ルーチンとして所定時間毎に実行されることに
なる。
【0025】即ち、ベンド処理ルーチンにおいては、ス
テップS202において、処理変数[n]に「1」を代
入し、「チャンネル・ナンバー1」の楽音信号生成チャ
ンネルから以降の処理を行う準備をする。
【0026】ステップS202の処理を終了すると、ス
テップS204へ進み、チャンネル・ナンバー[n]の
楽音信号生成チャンネルが楽音信号生成中であるか否か
を判断する。
【0027】ステップS204の判断結果が肯定
(Y)、即ち、楽音信号生成チャンネルが楽音信号生成
中である場合には、ステップS206へ進み、チャンネ
ル・ナンバー[n]の楽音信号生成チャンネルで生成中
の楽音信号の音名はベンド・オン指定されているか否か
を判断する。
【0028】ステップS206の判断結果が肯定、即
ち、チャンネル・ナンバー[n]の楽音信号生成チャン
ネルで生成中の楽音信号の音名がベンド・オン指定され
ている場合には、ステップS208へ進み、「ベンダー
・データ×ベンド・センス・データ」の演算を行い、そ
の演算結果を、チャンネル・ナンバー[n]の楽音信号
生成チャンネルで生成中の楽音のピッチの変化量とし
て、チャンネル・ナンバー[n]の楽音信号生成チャン
ネルへ供給する。これにより、チャンネル・ナンバー
[n]の楽音信号生成チャンネルで生成中の楽音のピッ
チが、「ベンダー・データ×ベンド・センス・データ」
により示されるピッチ分だけ変化され、当該ピッチの変
化に基づいて音高が変化される。
【0029】なお、このステップS208において乗算
される「ベンド・センス・データ」は、処理対象のチャ
ンネル・ナンバー[n]の楽音信号生成チャンネルで生
成中の楽音信号の音名に対応するベンド・センス・デー
タである。
【0030】ステップS208の処理を終了すると、ス
テップS210へ進み、処理変数[n]を「1」だけイ
ンクリメントする。
【0031】そして、ステップS210の処理を終了す
ると、ステップS212へ進み、「n」が「N」より大
であるか否かを判断する。
【0032】ステップS212の判断結果が否定、即
ち、「n」が「N」以下である場合には、「チャンネル
・ナンバーN」までの処理が終了していないので、ステ
ップS204へ戻り、「n=N」となるまでチャンネル
・ナンバー[n]の楽音信号発生チャンネルに対して、
順次ステップS204乃至ステップS212の処理を繰
り返す。
【0033】そして、「チャンネル・ナンバーN」に関
しステップS204以降の処理が行われてステップS2
10へ到達すると、ステップS210において「n」が
「N+1」とされるため、ステップS212の判断結果
が肯定、即ち、「n」が「N」より大となり、既に「チ
ャンネル・ナンバーN」までの処理が終了したものと判
断されて、このベンド処理ルーチンを終了する。
【0034】また、ステップS204の判断結果が否
定、即ち、楽音信号生成チャンネルが楽音信号生成中で
ない場合には、ベンダー操作子20の操作によりピッチ
を変化させるべき楽音が存在しないものであるので、ス
テップS206およびステップS208の処理を行うこ
となくステップS210へジャンプする。
【0035】さらに、ステップS206の判断結果が否
定、即ち、チャンネル・ナンバー[n]の楽音信号生成
チャンネルで生成中の楽音の音名がベンド・オン指定さ
れていない場合(ベンド・オフ指定されている場合)に
は、チャンネル・ナンバー[n]の楽音信号生成チャン
ネルで生成中の楽音に関しては、ベンダー操作子20の
操作によりピッチを変化させる必要がないので、ステッ
プS208の処理を行うことなくステップS210へジ
ャンプする。
【0036】従って、ベンド処理ルーチンにおいては、
ベンド・オン指定された音名の楽音の音高のみが、ベン
ダー操作子20の操作によって基準音高から変化させら
れ、その変化幅は、ベンダー操作子20の操作量と設定
されているベンド・センスの大きさによって決定され
る。
【0037】このため、特定の音名のみに関してベンド
・オン指定するとともにベンド・センスを初期状態(ベ
ンド・センス=1)に設定しておき、ベンダー操作子2
0の操作量を最大とすると、ベンダー操作子20の操作
方向に応じて特定の音名の楽音のみ半音分だけ音高を高
低することができるようになる。即ち、ステップS20
8において、ベンダー操作子20の操作方向に応じ「ベ
ンド・データ(上げる)×1(半音)=半音(半音上げ
る)」あるいは「ベンド・データ(下げる)×1(半
音)=−半音(半音下げる)」の処理が行われるもので
あり、特定の楽音を半音だけ高低させるハープを容易に
シミュレートすることができるようになる。
【0038】また、ベンド・オン指定するとともにベン
ド・センスを適宜の値に設定することにより、例えば、
スチール・ギターのオープン・チューニング演奏をシミ
ュレートすることができるようになる。
【0039】即ち、スチール・ギターのチューニング
は、図3に示すように、通常のチューニングとオープン
Dチューニングとがある。両者を比較すると、オープン
Dチューニングの方が通常のチューニングより、第6弦
では半音2つ分低く(E→D)、第3弦では半音低く
(G→Fシャープ)、第2弦では半音2つ分低く(B→
A)、第1弦では半音2つ分(E→D)低い。なお、第
5弦および第4弦に関しては、両者の間で変化はない。
【0040】従って、まず、ベンド・オン指定する音名
として「E」、「G」および「B」を選択して設定し、
ベンド・センスとして、「E」に「2」を、「G」に
「1(初期状態)」を、「B」に「2」を設定する。
【0041】上記のようにして設定した後に、ベンダー
操作子20を音高を下げる方向に最大量操作して演奏を
行うと、ステップS308の処理により、「E」に関し
ては「ベンド・データ(下げる)×2(半音)=−2半
音(2半音下げる)」だけピッチが変化され、「G」に
関しては「ベンド・データ(下げる)×1(半音)=−
半音(半音下げる)」だけピッチが変化され、「B」に
関しては「ベンド・データ(下げる)×2(半音)=−
2半音(2半音下げる)」だけピッチが変化される。従
って、「E→D」、「G→Fシャープ」および「B→
A」となり、オープンDチューニングを実現できる。
【0042】次に、本発明の第二の実施例による電子楽
器の楽音特性変化処理装置を備えた電子楽器について説
明する。
【0043】この第二の実施例は、第一の実施例が各音
名毎にベンド・オン/ベンド・オフの指定を行っていた
のに対して、ベンド・オン/ベンド・オフの指定を行う
ことなしに、各音名毎にベンド・センスのみを指定する
ようにした点において、第一の実施例と異なるものであ
る。
【0044】こうした第二の実施例においては、ベンド
・センスを「0」に設定した音名に関しては、ベンダー
操作子20を操作しても楽音のピッチが変化されないの
で、発音中の楽音の音高が変化することはない。
【0045】図4は、第二の実施例のベンド処理ルーチ
ンを示しており、図2に示す第一の実施例のベンド処理
ルーチンとは、ステップS206の処理を行わない点の
み相違するものであるので、各ステップの処理内容に関
しては、図1と同一のステップ番号を付して示すことに
より、その詳細な説明は省略する。
【0046】なお、上記した第一の実施例および第二の
実施例に関しては、以下に列挙するように変形を加えて
もよい。
【0047】(1)各音名毎のベンド・センスの他に全
音名共通のベンド・センスを設け、各音名毎のベンド・
センスと全音名共通のベンド・センスとを総合して、各
音名毎の最終的なベンド・センスを求めるようにしても
よい。
【0048】ここにおいて、「総合」するとは、各ベン
ド・センス・データを加算したり、乗算したりすること
である。
【0049】(2)全音名共通のベンド・センスを一つ
だけ設定するのではなく、全音名共通のベンド・センス
を二つ以上設け、各音名毎にいずれのベンド・センスを
使用するかを指定するようにしてもよい。この場合に、
各音名毎にいずれのベンド・センスも使用しないという
設定をできるようにしてもよい。
【0050】(3)各音名毎のベンド・センスの他に全
音名共通のベンド・センスを設けるようにして、各音名
毎に各音名毎のベンド・センスを使用するか、あるいは
全音名共通のベンド・センスを使用するかを選択して指
定するようにしてもよい。
【0051】また、各音名毎のベンド・センスを設けず
に、全音名共通のベンド・センスのみを設けるようにし
て、各音名毎にベンド・オンあるいはベンド・オフを選
択指定するようにしてもよい。
【0052】(4)上記した各実施例においては、ベン
ダー操作子20を一つだけ設けた場合に関して説明した
が、ベンダー操作子を二つ以上設けるようにしてもよ
い。この場合には、各ベンダー操作子毎にベンド・セン
スを設定できるようにしておき、各音名毎にいずれのベ
ンダー操作子を使用するかを設定できるようにしてもよ
い。例えば、二つのベンダー操作子(ベンダー操作子A
およびベンダー操作子B)を使用する場合において、各
音名毎に、「ベンダー操作子Aおよびベンダー操作子B
を使用しない」、「ベンダー操作子Aを使用する」、
「ベンダー操作子Bを使用する」あるいは「ベンダー操
作子Aおよびベンダー操作子Bのベンダー・センス・デ
ータを総合して使用する」を設定できるようにする。
【0053】ここにおいて、「総合」するとは、各ベン
ド・センス・データを加算したり、乗算したりすること
である。
【0054】また、ベンダー操作子を二つ以上設ける場
合において、各音名毎にそれぞれのベンダー操作子のベ
ンド・センスを設定できるようにしてもよい。
【0055】(5)上記した各実施例においては、楽音
の特性を制御するためにベンダー操作子を使用したが、
ベンダー操作子に代えて、ペダルなどの他の操作子を使
用してもよく、また鍵盤部18の各鍵の押鍵に応じて検
出される押鍵圧力、所謂、アフター・タッチを使用する
ようにしてもよい。
【0056】(6)上記した実施例においては、連続的
な操作量を送出可能なベンダー操作子を使用したが、こ
れに限られるものではなく、押しボタン・スイッチ・タ
イプの操作子を使用し、予め設定された変化幅で、当該
スイッチのオン操作に応じて楽音の特性を経時的に滑ら
かに変化するとともに、当該スイッチのオフ操作に応じ
て変化した特性を滑らかに元に戻すようにしてもよい。
【0057】なお、楽音の特性を滑らかに変化させる際
の変化時間を、鍵盤部18の各鍵域毎に設定するようし
てもよいし、また、当該変化時間を、特性が変化された
楽音を発生させた押鍵の強さなどで制御するようにして
もよい。
【0058】さらに、当該スイッチのオン操作に応じて
楽音の特性を変化させる際に、滑らかに変化させなくと
もよいし、当該スイッチのオフ操作に応じて変化した特
性を元に戻す際に、滑らかに戻さなくともよい。
【0059】(7)本発明による電子楽器の楽音特性変
化処理装置の処理対象となる楽音の特性は、音高に限ら
れるものではなく、音色(フィルターのカット・オフ周
波数など)、音量などでもよい。
【0060】(8)鍵盤部18あるいはベンダー操作子
20などを、MIDIなどの通信手段を介して接続する
ようにしてもよい。
【0061】(9)上記した各実施例においては、ベン
ド・オン指定データあるいはベンド・オフ指定データや
ベンド・センス・データなどのベンドに関するデータの
設定を、各音名毎に設定可能としたが、鍵盤部18の各
鍵毎に設定可能としてもよい。
【0062】ベンドに関するデータを鍵盤部18の各鍵
毎に設定可能とした場合には、同じ音名でもオクターブ
が異なると、異なるデータを設定できるようになる。
【0063】また、鍵盤部18を鍵域分割し、各鍵域毎
にベンドに関するデータを設定するようにしてもよい。
【0064】さらに、上記した変形例(8)に示すよう
に、鍵盤部18あるいはベンダー操作子20などをMI
DIを介して接続した場合には、ノート・ナンバーに対
応してベンド・オン指定データあるいはベンド・オフ指
定データやベンド・センス・データなどのベンドに関す
るデータを設定するようにすればよい。
【0065】(10)上記した各実施例においては、ベ
ンドに関するデータを各音名毎に1組だけ設定可能とし
たが、複数組設定できるようにプリセットし、いずれか
所望のプリセットを選択するようにしてもよい。
【0066】(11)音色パラメータの中にベンドに関
するデータを含め、音色選択時にベンドに関するデータ
も自動設定されるようにしてもよい。
【0067】また、ベンドに関するデータが複数組プリ
セットされている場合に、音色パラメータの中に、プリ
セットされたベンドに関するデータのいずれを使用する
かを示す情報を含めるようにしてもよい。
【0068】(12)上記実施例においては、ベンダー
操作子20の操作により、同時に発音中の全ての楽音の
特性が同時に変化するが、同時に発音中の楽音の中の特
定の楽音(最高音、最低音、最新音(最も新しく発音を
開始した楽音)、最強音など)にのみの特性が変化する
ようにしてもよい。
【0069】(13)上記した各実施例においては、演
奏操作手段として鍵盤部18を取り上げて説明したが、
これに限られることなしに、管楽器をシミュレートした
電子楽器における音高指定スイッチのようなものでもよ
い。
【0070】(14)上記した各実施例においては、ベ
ンド・オンあるいはベンド・オフおよびベンド・センス
に関して、ベンダー操作子20の操作方向(音高を高く
変化させる方向、低く変化させる方向)にかかわらず同
じ扱いとしたが、ベンド・オンあるいはベンド・オフお
よびベンド・センスをベンダー操作子20の操作方向毎
に独立して設定できるようにしてもよい。
【0071】さらに、こうした構成を上記した変形例
(3)に適用して、例えば、各音名毎のベンド・センス
の他に全音名共通のベンド・センスを設けるようにし
て、音高を高く変化させる方向に関しては全音名共通の
ベンド・センスを使用するようにし、音高を低く変化さ
せる方向に関しては各音名毎に設定されたベンド・セン
スを使用するようにしてもよい。
【0072】(15)上記した各実施例および上記した
変形例(1)乃至(14)を、適宜組み合わせてもよ
い。
【0073】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0074】変化指示データ発生手段によって、複数の
音高に対して共通で連続的に値が変化する変化指示デー
タが発生され、この変化指示データに基づいて変化され
る楽音の特性の変化幅が、変化幅設定手段によって音名
毎に設定されて、楽音特性変化手段により、変化指示デ
ータに応じて、変化幅設定手段によって設定された変化
幅に基づき楽音の特性が変化されるので、楽音生成手段
によって生成可能な楽音のなかで、特定の楽音の特性の
みを所望の変化幅で変化させることが可能となり、新規
な演奏効果を提供することができる。また、変化有無設
定手段により変化を行うと設定された音名の楽音につい
てのみ、楽音の特性を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例による電子楽器の楽音特
性変化処理装置を備えた電子楽器を示すブロック構成図
である。
【図2】本発明の第一の実施例によるベンド処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【図3】スチール・ギターのチューニング(通常のチュ
ーニングおよびオープンDチューニング)の各弦毎の音
名と、第一の実施例におけるベンド・オン指定される音
名およびベンド・センスと、第二の実施例におけるベン
ド・センスとの関係を示す図表である。
【図4】本発明の第二の実施例によるベンド処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 ROM 16 RAM 18 鍵盤部 20 ベンダー操作子 22 パラメータ設定操作子群 24 表示部 26 楽音信号生成部 28 放音部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−178493(JP,A) 特開 昭59−102291(JP,A) 特開 昭63−23197(JP,A) 特開 昭63−137296(JP,A) 特開 昭50−51314(JP,A) 特開 昭62−186293(JP,A) 特開 平2−135496(JP,A) 特開 平5−249962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音指示に基づいて複数の音高の楽音を
    生成する楽音生成手段と、 前記複数の音高に対して共通で連続的に値が変化する変
    化指示データを発生する変化指示データ発生手段と、 前記変化指示データ発生手段によって発生される変化指
    示データに基づいて変化される楽音の特性の変化幅を、
    音名毎に設定する変化幅設定手段と、 前記変化指示データ発生手段によって発生される変化指
    示データに応じて、前記変化幅設定手段によって音名毎
    に設定された変化幅に基づいて、前記楽音生成手段によ
    って生成される楽音の特性を変化させる楽音特性変化手
    段とを有することを特徴とする電子楽器の楽音特性変化
    処理装置。
  2. 【請求項2】 発音指示に基づいて複数の音高の楽音を
    生成する楽音生成手段と、 前記複数の音高に対して共通で連続的に値が変化する変
    化指示データを発生する変化指示データ発生手段と、 音名毎に変化を行うか行わないかを設定する変化有無設
    定手段と、 前記変化指示データ発生手段によって発生される変化指
    示データに応じて、前記変化有無設定手段により変化有
    りと設定された音名の楽音のみ、楽音の特性を変化させ
    る楽音特性変化手段とを有することを特徴とする電子楽
    器の楽音特性変化処理装置。
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