JP3437472B2 - 音声合成方法とその装置 - Google Patents
音声合成方法とその装置Info
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- JP3437472B2 JP3437472B2 JP37075098A JP37075098A JP3437472B2 JP 3437472 B2 JP3437472 B2 JP 3437472B2 JP 37075098 A JP37075098 A JP 37075098A JP 37075098 A JP37075098 A JP 37075098A JP 3437472 B2 JP3437472 B2 JP 3437472B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高音質音声合成の
ための音声合成方法に関し、特に基本周波数変更による
音質劣化の目立たない音声合成方法とその装置に関す
る。
ための音声合成方法に関し、特に基本周波数変更による
音質劣化の目立たない音声合成方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の音声合成における基本周波数パタ
ーンの決定方法は、特開平5―88690号公報に記載
されているように、音韻環境の影響を考慮して各音節の
基本周波数を設定し、この音節毎の基本周波数を連結し
て文節あるいは文章の基本周波数パターンを生成する方
法が知られている。
ーンの決定方法は、特開平5―88690号公報に記載
されているように、音韻環境の影響を考慮して各音節の
基本周波数を設定し、この音節毎の基本周波数を連結し
て文節あるいは文章の基本周波数パターンを生成する方
法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基本周波数パターン決定方法では、合成に使用する音声
素片の基本周波数を考慮せず、合成目的とする基本周波
数パターンを決めてしまうため、合成時に用いる音声素
片によっては基本周波数変更率が大きくなり、音質劣化
の原因になるという問題を有していた。
基本周波数パターン決定方法では、合成に使用する音声
素片の基本周波数を考慮せず、合成目的とする基本周波
数パターンを決めてしまうため、合成時に用いる音声素
片によっては基本周波数変更率が大きくなり、音質劣化
の原因になるという問題を有していた。
【0004】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、合成目的とする音声のイントネーションが不自
然にならない範囲内で、音声素片の基本周波数変更率が
少なくなるように合成目的とする基本周波数パターンを
決定することによって、基本周波数変更による音質劣化
を減らすことができる音声合成方法とその装置を提供す
ることを目的とする。
であり、合成目的とする音声のイントネーションが不自
然にならない範囲内で、音声素片の基本周波数変更率が
少なくなるように合成目的とする基本周波数パターンを
決定することによって、基本周波数変更による音質劣化
を減らすことができる音声合成方法とその装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、まず合成目的とする音声のイントネーショ
ンを表現し得る代表的な基本周波数パターンを用意す
る。続いてこの基本周波数パターンに変動を加えても、
イントネーションに影響を与えない範囲を設定する。こ
の合成目的とする音声の基本周波数パターンが変動可能
な範囲内で、合成に用いる音声素片がなるべく少ない基
本周波数変更率で合成できるような合成目的の基本周波
数パターンを決定する。これにより合成目的とする音声
のイントネーションを表現しつつ、基本周波数変更処理
による音質劣化を軽減できる音声合成方法が得られる。
に本発明は、まず合成目的とする音声のイントネーショ
ンを表現し得る代表的な基本周波数パターンを用意す
る。続いてこの基本周波数パターンに変動を加えても、
イントネーションに影響を与えない範囲を設定する。こ
の合成目的とする音声の基本周波数パターンが変動可能
な範囲内で、合成に用いる音声素片がなるべく少ない基
本周波数変更率で合成できるような合成目的の基本周波
数パターンを決定する。これにより合成目的とする音声
のイントネーションを表現しつつ、基本周波数変更処理
による音質劣化を軽減できる音声合成方法が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、音声素片の基本周波数を、合成の目的とする音声の
基本周波数パターンに変換して音声を合成する波形重畳
型の音声合成方法において、前記基本周波数パターンを
決定する際に、イントネーションが不自然にならない範
囲内で、前記基本周波数パターンに許容範囲を設け、前
記各音声素片の接続位置では前記各音声素片の基本周波
数が等しくなるように前記許容範囲内で前記基本周波数
パターンを決定し、音声を合成することを特徴とする音
声合成方法であり、合成に用いる音声素片の基本周波数
変更率が少なくするように合成目的とする基本周波数パ
ターンを決定することで、基本周波数変更による音質劣
化を抑えることができるという作用を有する。
は、音声素片の基本周波数を、合成の目的とする音声の
基本周波数パターンに変換して音声を合成する波形重畳
型の音声合成方法において、前記基本周波数パターンを
決定する際に、イントネーションが不自然にならない範
囲内で、前記基本周波数パターンに許容範囲を設け、前
記各音声素片の接続位置では前記各音声素片の基本周波
数が等しくなるように前記許容範囲内で前記基本周波数
パターンを決定し、音声を合成することを特徴とする音
声合成方法であり、合成に用いる音声素片の基本周波数
変更率が少なくするように合成目的とする基本周波数パ
ターンを決定することで、基本周波数変更による音質劣
化を抑えることができるという作用を有する。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の音声合成方法において、前記基本周波数パターン
の許容範囲を設定する区間を母音部の定常区間について
のみ行い、前記母音部の定常区間での基本周波数変更率
ができるだけ少なくなる基本周波数パターンを決定する
ことを特徴とする音声合成方法であり、例えば合成に用
いる素片としてVCV単位を用いた場合など、母音部分
のみで基本周波数パターンを決定すれば、容易な計算で
合成目的とする基本周波数パターンを設定できるという
作用を有する。
記載の音声合成方法において、前記基本周波数パターン
の許容範囲を設定する区間を母音部の定常区間について
のみ行い、前記母音部の定常区間での基本周波数変更率
ができるだけ少なくなる基本周波数パターンを決定する
ことを特徴とする音声合成方法であり、例えば合成に用
いる素片としてVCV単位を用いた場合など、母音部分
のみで基本周波数パターンを決定すれば、容易な計算で
合成目的とする基本周波数パターンを設定できるという
作用を有する。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
記載の音声合成方法において、基本周波数パターンの許
容範囲を、合成する音声の音韻の種類毎に決定すること
を特徴とする音声合成方法であり、音韻の種類毎に目的
となる基本周波数が取り得る許容範囲を設定すること
で、音韻の違いによる影響を考慮した基本周波数パター
ンを再現することができるという作用を有する。
記載の音声合成方法において、基本周波数パターンの許
容範囲を、合成する音声の音韻の種類毎に決定すること
を特徴とする音声合成方法であり、音韻の種類毎に目的
となる基本周波数が取り得る許容範囲を設定すること
で、音韻の違いによる影響を考慮した基本周波数パター
ンを再現することができるという作用を有する。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
記載の音声合成方法において、基本周波数パターンの許
容範囲を、合成する音声の音節の位置毎に決定すること
を特徴とする音声合成方法であり、語頭やアクセント核
が存在する音節などの基本周波数パターンの変動がイン
トネーションに与える影響が大きい音節と、そうでない
音節とで基本周波数の許容範囲を別々に設定すること
で、基本周波数変更による音質劣化を目立ちにくくする
と共に、イントネーションが自然な基本周波数パターン
を決定することができるという作用を有する。
記載の音声合成方法において、基本周波数パターンの許
容範囲を、合成する音声の音節の位置毎に決定すること
を特徴とする音声合成方法であり、語頭やアクセント核
が存在する音節などの基本周波数パターンの変動がイン
トネーションに与える影響が大きい音節と、そうでない
音節とで基本周波数の許容範囲を別々に設定すること
で、基本周波数変更による音質劣化を目立ちにくくする
と共に、イントネーションが自然な基本周波数パターン
を決定することができるという作用を有する。
【0010】また、請求項5に記載の発明は、音声素片
の基本周波数を、合成の目的とする音声の基本周波数パ
ターンに変換して音声を合成する波形重畳型の音声合成
装置であって、CV、VCV、CVC等の単位の音声素
片を格納する音声素片データベースと、合成する音声の
読みを文字列として入力する文字列入力手段と、前記文
字列により音声素片データベースから候補となる音声素
片を検索する音声素片検索手段と、合成の目的となる音
声のイントネーションに影響を与えない範囲内で、前記
基本周波数パターンに許容範囲を設け、前記音声素片の
接続位置では前記音声素片の基本周波数が等しくなるよ
うに前記許容範囲内で前記基本周波数パターンを決定す
る基本周波数パターン決定手段と、前記基本周波数パタ
ーンに従って各音声素片の基本周波数を変更する基本周
波数変更手段と、基本周波数を変更した音声素片を接続
する音声素片接続手段と、前記音声素片を接続して得ら
れた合成音声を出力する合成音声出力手段とを備えた音
声合成装置であり、音声素片データベースに格納されて
いる音声素片に十分な種類の基本周波数パターンがそろ
わなくても、イントネーションが不自然にならない範囲
で合成目的となる基本周波数パターンを自由に設定でき
るようにすることで、基本周波数変更率を減らすことが
できるため、音声素片データベースの音声素片数を増や
すことなく、音質劣化の少ない合成ができるという作用
を有する。
の基本周波数を、合成の目的とする音声の基本周波数パ
ターンに変換して音声を合成する波形重畳型の音声合成
装置であって、CV、VCV、CVC等の単位の音声素
片を格納する音声素片データベースと、合成する音声の
読みを文字列として入力する文字列入力手段と、前記文
字列により音声素片データベースから候補となる音声素
片を検索する音声素片検索手段と、合成の目的となる音
声のイントネーションに影響を与えない範囲内で、前記
基本周波数パターンに許容範囲を設け、前記音声素片の
接続位置では前記音声素片の基本周波数が等しくなるよ
うに前記許容範囲内で前記基本周波数パターンを決定す
る基本周波数パターン決定手段と、前記基本周波数パタ
ーンに従って各音声素片の基本周波数を変更する基本周
波数変更手段と、基本周波数を変更した音声素片を接続
する音声素片接続手段と、前記音声素片を接続して得ら
れた合成音声を出力する合成音声出力手段とを備えた音
声合成装置であり、音声素片データベースに格納されて
いる音声素片に十分な種類の基本周波数パターンがそろ
わなくても、イントネーションが不自然にならない範囲
で合成目的となる基本周波数パターンを自由に設定でき
るようにすることで、基本周波数変更率を減らすことが
できるため、音声素片データベースの音声素片数を増や
すことなく、音質劣化の少ない合成ができるという作用
を有する。
【0011】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。 (実施の形態1)まず、本発明の請求項1に記載の発明
に対応する実施の形態1について、具体的に説明する。
図1は請求項1に記載の音声合成方法の概念図である。
図1において、110は合成目的とする音声のイントネ
ーションを表現する代表的な基本周波数パターン、11
1、112はイントネーションが不自然にならない範囲
内で基本周波数パターンが設定できる許容範囲の上限と
下限、113はイントネーションが不自然にならない範
囲内で基本周波数パターンが変更できる許容範囲、12
1〜124は合成に用いる音声素片の基本周波数、13
0は各音声素片の基本周波数変更率が少なくなるように
設定された基本周波数パターン、141〜144は各音
声素片の接続位置である。
から図5を用いて説明する。 (実施の形態1)まず、本発明の請求項1に記載の発明
に対応する実施の形態1について、具体的に説明する。
図1は請求項1に記載の音声合成方法の概念図である。
図1において、110は合成目的とする音声のイントネ
ーションを表現する代表的な基本周波数パターン、11
1、112はイントネーションが不自然にならない範囲
内で基本周波数パターンが設定できる許容範囲の上限と
下限、113はイントネーションが不自然にならない範
囲内で基本周波数パターンが変更できる許容範囲、12
1〜124は合成に用いる音声素片の基本周波数、13
0は各音声素片の基本周波数変更率が少なくなるように
設定された基本周波数パターン、141〜144は各音
声素片の接続位置である。
【0012】次に図1を用いて動作を説明する。波形重
畳方法の合成では、合成音声に適切なイントネーション
を付与するために、各音声素片の基本周波数パターン1
21〜124を、合成目的とする音声の基本周波数パタ
ーン110へ変更する。この代表的な基本周波数パター
ン110には、実音声から求めた基本周波数パターンを
用いたり、音声の生成過程に立脚したモデルを用いて生
成した基本周波数パターンなどを用いたりする。しか
し、この基本周波数変更の際、各音声素片の基本周波数
パターン121〜124を合成目的音声の基準とする基
本周波数パターン110に完全に合わせて変更すると、
基本周波数変更率が大きくなり、音質劣化の原因となる
場合がある。本発明の方法では、イントネーションが不
自然にならない範囲で、基本周波数パターンを設定でき
る許容範囲113を設ける。この基本周波数パターン設
定許容範囲113の中で、各音声素片の基本周波数変更
率が可能な限り少なくなる基本周波数パターン130を
決定する。この際、各音声素片の接続位置141〜14
4で基本周波数パターンが不連続にならないよう基本周
波数パターンを設定する。
畳方法の合成では、合成音声に適切なイントネーション
を付与するために、各音声素片の基本周波数パターン1
21〜124を、合成目的とする音声の基本周波数パタ
ーン110へ変更する。この代表的な基本周波数パター
ン110には、実音声から求めた基本周波数パターンを
用いたり、音声の生成過程に立脚したモデルを用いて生
成した基本周波数パターンなどを用いたりする。しか
し、この基本周波数変更の際、各音声素片の基本周波数
パターン121〜124を合成目的音声の基準とする基
本周波数パターン110に完全に合わせて変更すると、
基本周波数変更率が大きくなり、音質劣化の原因となる
場合がある。本発明の方法では、イントネーションが不
自然にならない範囲で、基本周波数パターンを設定でき
る許容範囲113を設ける。この基本周波数パターン設
定許容範囲113の中で、各音声素片の基本周波数変更
率が可能な限り少なくなる基本周波数パターン130を
決定する。この際、各音声素片の接続位置141〜14
4で基本周波数パターンが不連続にならないよう基本周
波数パターンを設定する。
【0013】以上のように、本発明の実施の形態1によ
れば、合成目的音声の基本周波数パターンをイントネー
ションが不自然にならない許容範囲内で、各音声素片の
基本周波数変更率を少なくなるように決定することで、
基本周波数変更による音質劣化を減らすことができると
いう効果が得られる。
れば、合成目的音声の基本周波数パターンをイントネー
ションが不自然にならない許容範囲内で、各音声素片の
基本周波数変更率を少なくなるように決定することで、
基本周波数変更による音質劣化を減らすことができると
いう効果が得られる。
【0014】(実施の形態2)次に本発明の請求項2に
記載の発明に対応する実施の形態2について、具体的に
説明する。図2は請求項2に記載の音声合成方法の概念
図である。図2において、201は合成目的音声の基本
周波数パターン、202は基本周波数パターン設定許容
範囲、211〜214は合成に用いる音声素片の基本周
波数パターン、221〜224は音声素片の母音位置に
おける基本周波数と合成目的とする音声の基本周波数と
の差分(基本周波数変更率)である。
記載の発明に対応する実施の形態2について、具体的に
説明する。図2は請求項2に記載の音声合成方法の概念
図である。図2において、201は合成目的音声の基本
周波数パターン、202は基本周波数パターン設定許容
範囲、211〜214は合成に用いる音声素片の基本周
波数パターン、221〜224は音声素片の母音位置に
おける基本周波数と合成目的とする音声の基本周波数と
の差分(基本周波数変更率)である。
【0015】次に図2を用いて動作を説明する。ここで
は、VCV(母音−子音−母音)を接続単位とした音声
素片を例に用いて動作を説明する。本発明の実施の形態
1と同様に、本発明ではイントネーションが不自然にな
らない範囲で、なるべく基本周波数変更率が少なくなる
ように目的となる基本周波数パターンを設定する。しか
し、VCVを接続単位とした音声素片を合成に用いる場
合、子音部分が無声子音である場合は、基本周波数を持
たず(図2の211、214)、また有声子音である場
合は基本周波数が安定しないため(図2の212、21
3)、音声素片全体で基本周波数変更率を定義すること
は困難である。そこで請求項2に記載の本発明では、V
CVを接続単位とした音声素片を合成に用いる場合、先
行母音と後続母音の定常区間における基本周波数変更率
(221〜224)にのみ着目し、この母音定常区間で
の基本周波数変更率が少なくなるように目的となる基本
周波数パターンを設定する。図2に示すように各母音1
点においてのみ着目するようにすれば、基本周波数パタ
ーンの設定が容易に行える。
は、VCV(母音−子音−母音)を接続単位とした音声
素片を例に用いて動作を説明する。本発明の実施の形態
1と同様に、本発明ではイントネーションが不自然にな
らない範囲で、なるべく基本周波数変更率が少なくなる
ように目的となる基本周波数パターンを設定する。しか
し、VCVを接続単位とした音声素片を合成に用いる場
合、子音部分が無声子音である場合は、基本周波数を持
たず(図2の211、214)、また有声子音である場
合は基本周波数が安定しないため(図2の212、21
3)、音声素片全体で基本周波数変更率を定義すること
は困難である。そこで請求項2に記載の本発明では、V
CVを接続単位とした音声素片を合成に用いる場合、先
行母音と後続母音の定常区間における基本周波数変更率
(221〜224)にのみ着目し、この母音定常区間で
の基本周波数変更率が少なくなるように目的となる基本
周波数パターンを設定する。図2に示すように各母音1
点においてのみ着目するようにすれば、基本周波数パタ
ーンの設定が容易に行える。
【0016】以上のように、本発明の実施の形態2によ
れば、VCV素片において先行母音および後続母音の各
1点においてのみ基本周波数変更率に着目することで、
容易に目的となる基本周波数パターンの設定が行えると
いう効果が得られる。尚、上記説明ではVCVを接続単
位とし、母音1点で基本周波数変更率を決定して単語音
声を合成する場合を説明したが、文節や文章を合成する
場合においても同様に自然な基本周波数パターンの設定
が可能である。
れば、VCV素片において先行母音および後続母音の各
1点においてのみ基本周波数変更率に着目することで、
容易に目的となる基本周波数パターンの設定が行えると
いう効果が得られる。尚、上記説明ではVCVを接続単
位とし、母音1点で基本周波数変更率を決定して単語音
声を合成する場合を説明したが、文節や文章を合成する
場合においても同様に自然な基本周波数パターンの設定
が可能である。
【0017】(実施の形態3)次に本発明の請求項3に
記載の発明に対応する実施の形態3について、具体的に
説明する。図3は請求項3に記載の音声合成方法の概念
図である。図3において、310、320は合成目的と
する音声の代表的な基本周波数パターン、311〜31
3、321〜323は基本周波数の設定が許容される範
囲である。
記載の発明に対応する実施の形態3について、具体的に
説明する。図3は請求項3に記載の音声合成方法の概念
図である。図3において、310、320は合成目的と
する音声の代表的な基本周波数パターン、311〜31
3、321〜323は基本周波数の設定が許容される範
囲である。
【0018】次に図3を用いて動作を説明する。図3に
示す単語音声「変化」と「文化」を合成する場合、2つ
の単語は同じ3モーラ1型のアクセント型を持つため、
同じ形状の代表的な基本周波数パターン310、320
をそれぞれ用いる。しかし同じアクセント型を持つ単語
であっても、基本周波数パターンは音韻の違いにより異
なることがある。(一般的に基本周波数は、有声子音で
は低い周波数から立ち上がるのに対して、無声子音では
高い周波数から始まる傾向がある。)このため、第一音
節が無声子音「へ」である単語「変化」と、第一音節が
有声子音「ぶ」である単語「文化」とでは、それぞれの
子音の影響を考慮して、「へ」の場合は高めに許容範囲
311を設定し、「ぶ」の場合は低めに許容範囲321
を設定する。
示す単語音声「変化」と「文化」を合成する場合、2つ
の単語は同じ3モーラ1型のアクセント型を持つため、
同じ形状の代表的な基本周波数パターン310、320
をそれぞれ用いる。しかし同じアクセント型を持つ単語
であっても、基本周波数パターンは音韻の違いにより異
なることがある。(一般的に基本周波数は、有声子音で
は低い周波数から立ち上がるのに対して、無声子音では
高い周波数から始まる傾向がある。)このため、第一音
節が無声子音「へ」である単語「変化」と、第一音節が
有声子音「ぶ」である単語「文化」とでは、それぞれの
子音の影響を考慮して、「へ」の場合は高めに許容範囲
311を設定し、「ぶ」の場合は低めに許容範囲321
を設定する。
【0019】以上のように、本発明の実施の形態3によ
れば、音韻の違いが基本周波数に与える影響を考慮し、
それぞれの音韻について基本周波数パターンの補正許容
範囲を設けることで、より原音声に近い基本周波数パタ
ーンを再現することができ、基本周波数変更率が少なく
なるという効果が得られる。尚、上記説明では単語音声
を用いた場合で説明したが、文節や文章においても音韻
の影響を考慮することで、より自然な基本周波数パター
ンの設定が可能である。
れば、音韻の違いが基本周波数に与える影響を考慮し、
それぞれの音韻について基本周波数パターンの補正許容
範囲を設けることで、より原音声に近い基本周波数パタ
ーンを再現することができ、基本周波数変更率が少なく
なるという効果が得られる。尚、上記説明では単語音声
を用いた場合で説明したが、文節や文章においても音韻
の影響を考慮することで、より自然な基本周波数パター
ンの設定が可能である。
【0020】(実施の形態4)次に本発明の請求項4に
記載の発明に対応する実施の形態4について、具体的に
説明する。図4は請求項4に記載の音声合成方法の概念
図である。図4において、401は合成目的とする音声
の代表的な基本周波数パターン、411〜416はモー
ラ毎に設定した基本周波数パターンの設定が許容される
範囲である。
記載の発明に対応する実施の形態4について、具体的に
説明する。図4は請求項4に記載の音声合成方法の概念
図である。図4において、401は合成目的とする音声
の代表的な基本周波数パターン、411〜416はモー
ラ毎に設定した基本周波数パターンの設定が許容される
範囲である。
【0021】次に図4を用いて動作を説明する。図4は
6モーラ3型アクセントの単語を合成する場合に用いる
基本周波数パターンの例である。合成目的とする音声の
基本周波数パターン401において、基本周波数が最大
値に達する第2音節やアクセント核が存在する第3音節
は、単語音声のアクセント型を決定する大きな要因とな
るため、基本周波数の詳細な設定が必要とされる。それ
故に、本発明の方法では、どの音節も同じ基本周波数の
設定許容範囲を与えるのではなく、音節毎に基本周波数
の設定許容範囲を設定する。すなわち、アクセント核付
近ではイントネーションに与える影響が強く、目的とな
る基本周波数パターンが重要であるため設定許容範囲4
12、413を狭く設定し、また、アクセント核以降に
ある音節では、アクセント核ほど厳密な基本周波数パタ
ーンの設定が必要ないため、できるだけ基本周波数変更
による音質劣化が軽減するように許容範囲414〜41
6を広く設定する。
6モーラ3型アクセントの単語を合成する場合に用いる
基本周波数パターンの例である。合成目的とする音声の
基本周波数パターン401において、基本周波数が最大
値に達する第2音節やアクセント核が存在する第3音節
は、単語音声のアクセント型を決定する大きな要因とな
るため、基本周波数の詳細な設定が必要とされる。それ
故に、本発明の方法では、どの音節も同じ基本周波数の
設定許容範囲を与えるのではなく、音節毎に基本周波数
の設定許容範囲を設定する。すなわち、アクセント核付
近ではイントネーションに与える影響が強く、目的とな
る基本周波数パターンが重要であるため設定許容範囲4
12、413を狭く設定し、また、アクセント核以降に
ある音節では、アクセント核ほど厳密な基本周波数パタ
ーンの設定が必要ないため、できるだけ基本周波数変更
による音質劣化が軽減するように許容範囲414〜41
6を広く設定する。
【0022】以上のように、本発明の実施の形態4によ
れば、基本周波数の設定許容範囲を音節毎に別々に設け
ることで、イントネーションを重視しつつ、基本周波数
変更率が少なくなる基本周波数パターンを決定できると
いう効果が得られる。尚、上記説明では単語音声を用い
た場合で説明したが、文節や文章においても当該音節の
位置を考慮することで、より自然な基本周波数パターン
の設定が可能である。
れば、基本周波数の設定許容範囲を音節毎に別々に設け
ることで、イントネーションを重視しつつ、基本周波数
変更率が少なくなる基本周波数パターンを決定できると
いう効果が得られる。尚、上記説明では単語音声を用い
た場合で説明したが、文節や文章においても当該音節の
位置を考慮することで、より自然な基本周波数パターン
の設定が可能である。
【0023】(実施の形態5)次に本発明の請求項5に
記載の発明に対応する実施の形態5について、具体的に
説明する。図5は請求項5に記載の音声合成装置のブロ
ック図である。図5において、501は合成しようとす
る音声の読みを表す文字列、502はこの文字列を入力
する文字列入力手段、503は入力された文字列により
音声素片データベースから候補の音声素片を検索する音
声素片検索手段、504は合成目的となる基本周波数パ
ターンと音声素片を決定する基本周波数パターン決定手
段、505は基本周波数パターンに従って各音声素片の
基本周波数を変更する基本周波数変更手段、506は基
本周波数を変更した音声素片を接続する音声素片接続手
段、507は音声素片を接続して得られた合成音声を出
力する合成音声出力手段、508は出力された合成音
声、509はCV、VCV、CVCといった単位の音声
素片を格納する音声素片データベースである。
記載の発明に対応する実施の形態5について、具体的に
説明する。図5は請求項5に記載の音声合成装置のブロ
ック図である。図5において、501は合成しようとす
る音声の読みを表す文字列、502はこの文字列を入力
する文字列入力手段、503は入力された文字列により
音声素片データベースから候補の音声素片を検索する音
声素片検索手段、504は合成目的となる基本周波数パ
ターンと音声素片を決定する基本周波数パターン決定手
段、505は基本周波数パターンに従って各音声素片の
基本周波数を変更する基本周波数変更手段、506は基
本周波数を変更した音声素片を接続する音声素片接続手
段、507は音声素片を接続して得られた合成音声を出
力する合成音声出力手段、508は出力された合成音
声、509はCV、VCV、CVCといった単位の音声
素片を格納する音声素片データベースである。
【0024】次に図5を用いて動作を説明する。まず合
成目的音声の読みにアクセント記号などの情報を含んだ
文字列を、文字列入力手段502から入力し、CVまた
はVCVの単位に分解する。次に分解された文字列と同
じ読みを持つ複数の音声素片を、音声素片データベース
509から音声素片検索手段503により検索する。こ
の検索された候補となる音声素片の中から、基本周波数
パターン決定手段504で求まる基本周波数変更可能範
囲と比較して、音声素片の基本周波数変更率がなるべく
少なくなる音声素片を決定する。また音声素片の決定と
同時に、イントネーションが不自然にならない範囲で、
基本周波数変更率がなるべく少なくなる基本周波数パタ
ーンを本発明の請求項1〜4に記載の方法に基づいて決
定する。ここで決定した基本周波数パターンに沿って、
各音声素片の基本周波数変更を基本周波数変更手段50
5で行う。最後に基本周波数が変更された各音声素片を
音声素片接続手段506において接続し、合成音声を出
力する。
成目的音声の読みにアクセント記号などの情報を含んだ
文字列を、文字列入力手段502から入力し、CVまた
はVCVの単位に分解する。次に分解された文字列と同
じ読みを持つ複数の音声素片を、音声素片データベース
509から音声素片検索手段503により検索する。こ
の検索された候補となる音声素片の中から、基本周波数
パターン決定手段504で求まる基本周波数変更可能範
囲と比較して、音声素片の基本周波数変更率がなるべく
少なくなる音声素片を決定する。また音声素片の決定と
同時に、イントネーションが不自然にならない範囲で、
基本周波数変更率がなるべく少なくなる基本周波数パタ
ーンを本発明の請求項1〜4に記載の方法に基づいて決
定する。ここで決定した基本周波数パターンに沿って、
各音声素片の基本周波数変更を基本周波数変更手段50
5で行う。最後に基本周波数が変更された各音声素片を
音声素片接続手段506において接続し、合成音声を出
力する。
【0025】以上のように、本発明の実施の形態5によ
れば、音声素片データベースに格納されている音声素片
に十分な種類の基本周波数パターンがそろわなくても、
イントネーションが不自然にならない範囲で合成目的と
なる基本周波数パターンを変形することで、基本周波数
変更率を減らすことができるため、音声素片データベー
スの音声素片数を増やすことなく、音質劣化の少ない音
声合成装置を構成できるという効果が得られる。
れば、音声素片データベースに格納されている音声素片
に十分な種類の基本周波数パターンがそろわなくても、
イントネーションが不自然にならない範囲で合成目的と
なる基本周波数パターンを変形することで、基本周波数
変更率を減らすことができるため、音声素片データベー
スの音声素片数を増やすことなく、音質劣化の少ない音
声合成装置を構成できるという効果が得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかな
ように、合成に用いる音声素片の基本周波数に着目し、
イントネーションが不自然にならない範囲内で各音声素
片の基本周波数変更率が少なくなるように合成目的とす
る基本周波数パターンを決定することで、音質劣化を減
らすことができる音声合成方法とその装置を得ることが
できる。
ように、合成に用いる音声素片の基本周波数に着目し、
イントネーションが不自然にならない範囲内で各音声素
片の基本周波数変更率が少なくなるように合成目的とす
る基本周波数パターンを決定することで、音質劣化を減
らすことができる音声合成方法とその装置を得ることが
できる。
【図1】本発明の実施の形態1における音声合成方法の
動作を示す概念図
動作を示す概念図
【図2】本発明の実施の形態2における母音位置にのみ
着目した基本周波数パターン決定方法の動作を示す概念
図
着目した基本周波数パターン決定方法の動作を示す概念
図
【図3】本発明の実施の形態3における基本周波数の設
定可能な許容範囲の決定方法を示す概念図
定可能な許容範囲の決定方法を示す概念図
【図4】本発明の実施の形態4における基本周波数の設
定可能な許容範囲の決定方法を示す概念図
定可能な許容範囲の決定方法を示す概念図
【図5】本発明の実施の形態5における音声合成装置の
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
110、310、320、401 代表的な基本周波数
パターン 121〜124、211〜214 音声素片の基本周波
数 130、201 合成目的の基本周波数パターン 141〜144 各音声素片の接続位置 202 基本周波数パターン設定許容範囲 502 文字列入力手段 503 音声素片検索手段 504 基本周波数パターン決定手段 505 基本周波数変更手段 506 音声素片接続手段 507 合成音声出力手段 509 音声素片データベース
パターン 121〜124、211〜214 音声素片の基本周波
数 130、201 合成目的の基本周波数パターン 141〜144 各音声素片の接続位置 202 基本周波数パターン設定許容範囲 502 文字列入力手段 503 音声素片検索手段 504 基本周波数パターン決定手段 505 基本周波数変更手段 506 音声素片接続手段 507 合成音声出力手段 509 音声素片データベース
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平1−284898(JP,A)
特開 平4−281499(JP,A)
特開 平8−254993(JP,A)
特開 平10−97291(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G10L 13/08
Claims (5)
- 【請求項1】 音声素片の基本周波数を、合成の目的と
する音声の基本周波数パターンに変換して音声を合成す
る波形重畳型の音声合成方法において、前記基本周波数
パターンを決定する際に、イントネーションが不自然に
ならない範囲内で、前記基本周波数パターンに許容範囲
を設け、前記各音声素片の接続位置では前記各音声素片
の基本周波数が等しくなるように前記許容範囲内で前記
基本周波数パターンを決定し、音声を合成することを特
徴とする音声合成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の音声合成方法において、
前記基本周波数パターンの許容範囲を設定する区間を母
音部の定常区間についてのみ行い、前記母音部の定常区
間での基本周波数変更率ができるだけ少なくなる基本周
波数パターンを決定することを特徴とする音声合成方
法。 - 【請求項3】 請求項1記載の音声合成方法において、
基本周波数パターンの許容範囲を、合成する音声の音韻
の種類毎に決定することを特徴とする音声合成方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の音声合成方法において、
基本周波数パターンの許容範囲を、合成する音声の音節
の位置毎に決定することを特徴とする音声合成方法。 - 【請求項5】 音声素片の基本周波数を、合成の目的と
する音声の基本周波数パターンに変換して音声を合成す
る波形重畳型の音声合成装置であって、CV、VCV、
CVC等の単位の音声素片を格納する音声素片データベ
ースと、合成する音声の読みを文字列として入力する文
字列入力手段と、前記文字列により音声素片データベー
スから候補となる音声素片を検索する音声素片検索手段
と、合成の目的となる音声のイントネーションに影響を
与えない範囲内で、前記基本周波数パターンに許容範囲
を設け、前記音声素片の接続位置では前記音声素片の基
本周波数が等しくなるように前記許容範囲内で前記基本
周波数パターンを決定する基本周波数パターン決定手段
と、前記基本周波数パターンに従って各音声素片の基本
周波数を変更する基本周波数変更手段と、基本周波数を
変更した音声素片を接続する音声素片接続手段と、前記
音声素片を接続して得られた合成音声を出力する合成音
声出力手段とを備えた音声合成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37075098A JP3437472B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 音声合成方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37075098A JP3437472B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 音声合成方法とその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000194390A JP2000194390A (ja) | 2000-07-14 |
| JP3437472B2 true JP3437472B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=18497534
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37075098A Expired - Fee Related JP3437472B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 音声合成方法とその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3437472B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007041012A (ja) * | 2003-11-21 | 2007-02-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 声質変換装置および音声合成装置 |
| JP5512597B2 (ja) * | 2011-05-13 | 2014-06-04 | 日本電信電話株式会社 | 音声合成装置とその方法とプログラム |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP37075098A patent/JP3437472B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000194390A (ja) | 2000-07-14 |
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