JP3437830B2 - 成膜方法 - Google Patents
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Description
堆積させるための成膜方法に関する。
は、半導体ウエハに成膜処理やパターンエッチング処理
を繰り返し行なって所望のデバイスを製造するが、中で
も成膜技術は、半導体デバイスが高密度化及び高集積化
するに伴ってその仕様、すなわちデザインルールが年々
厳しくなっており、例えばデバイス中のキャパシタの絶
縁膜やゲート絶縁膜のように非常に薄い酸化膜などに対
しても更なる薄膜化が要求され、これと同時に更に高い
絶縁性が要求されている。
やシリコンナイトライド膜等を用いることができるが、
最近にあっては、より絶縁特性の良好な材料として、金
属酸化膜、例えばタンタル酸化膜(Ta2 O5 )等が用
いられる傾向にある。この金属酸化膜は、薄くても信頼
性の高い絶縁性を発揮できる。この金属酸化膜を形成す
るには、例えばタンタル酸化膜を形成する場合を例にと
って説明すると、成膜用の原料として、タンタルの金属
アルコキシドであるペンタエトキシタンタル(Ta(O
C2 H5 )5 )(以下、PETとも称す)を気化装置で
気化し、これを供給して半導体ウエハを例えば410℃
程度のプロセス温度に維持し、真空雰囲気下でCVD
(Chemical Vapor Depositio
n)によりタンタル酸化膜(Ta2 O5 )を積層させて
いる。
いる時のキャパシタ構造の一例は図9に示すようになさ
れている。すなわち、例えばシリコン基板等よりなる半
導体ウエハWの表面に、ソース2とドレイン4が形成さ
れており、このソース2とドレイン4との間の表面に、
SiO2 或いはSiONまたは両者の混合物よりなる界
面膜6を介してTa2 O5 よりなるタンタル酸化膜8を
ゲート絶縁膜として形成している。そして、このタンタ
ル酸化膜8上に、ゲート電極との化学反応を防止するた
めのバリヤメタル層である例えばTiN膜10を介して
例えばAl(アルミニウム)やW(タングステン)より
なるゲート電極12を積層して、キャパシタが構成され
る。上記タンタル酸化膜8の下地の界面膜6は、このタ
ンタル酸化膜8の界面準位密度を所定の範囲内に押さえ
込む必要から下層のシリコン面との整合を図るために必
要不可欠な膜である。
6上に形成されるタンタル酸化膜8の膜厚は、前述のよ
うにデザインルールがより厳しくなったので、せいぜい
100Å程度と非常に薄くなっている。このタンタル酸
化膜の成膜レートは、例えば成膜温度が600℃程度の
CVD成膜の時には1500Å/min程度の高い成膜
レートであるが、上述のように膜厚100Å程度のタン
タル酸化膜8を精度良く堆積するためには、CVD成膜
温度を例えば410℃程度の低温に落として成膜レート
を低くして、100Å程度の膜厚のタンタル酸化膜を精
度良く堆積する試みが行なわれている。
トとインキュベーションタイムとの関係は図10に示す
ように、相反する関係にあり、例えば成膜温度を低くす
ると、それに対応して成膜レートは低下して膜厚コント
ロール性は向上するが、逆にインキュベーションタイム
は増加する傾向となる。ここでインキュベーションタイ
ムとは、成膜工程の初期において原料ガス(成膜ガス)
を流してもウエハ表面に目的とする膜が何ら堆積されな
い期間を指す。この時の成膜状態を図11を参照して模
式的に示すと、図11(A)に示すようにインキュベー
ション期間においてはウエハWの界面膜6の表面にアモ
ルファス状態のTa2 O5 の種14が分散した状態で形
成され、そして、インキュベーション期間が過ぎると、
その種14を中心として一気に膜が堆積し初めて、図1
1(B)に示すように、タンタル酸化膜8が形成され
る。この時、形成されたタンタル酸化膜8の表面には、
上記散在した種14の凹凸状態が反映されるため、大き
な凹凸面となってしまう。この種14の大きさは、イン
キュベーションタイムに略比例して大きくなるため、4
10℃程度の低温CVDでタンタル酸化膜8を堆積させ
る場合には、一層表面の凹凸が大きくなってしまう。
化膜8の膜厚が厚い部分と薄い部分が発生し、例えば膜
厚が厚い部分の膜厚H1が100Å程度でも、膜厚が薄
い部分の膜厚H2が30Å程度になってしまい、この結
果、膜厚が薄い部分に大きな電界集中が発生して、設計
値よりもはるかに大きなリーク電流が生じてしまう、と
いった問題があった。また、このような問題は、上記し
たように、タンタル酸化膜をゲート酸化膜として用いる
場合のみならず、例えばタンタル酸化膜をキャパシタ絶
縁膜として用いる場合にも生じていた。この点をMIM
(Metal InsulatorMetal)構造の
キャパシタを例にとって説明すると、図12(A)にお
いて、符号3はキャパシタの例えばルテニウム(Ru)
よりなる下部電極であり、この下部電極3は例えばSi
O2 よりなる層間絶縁膜5上に形成され、また、下部電
極3は、例えばタングステンよりなるプラグ7を介し
て、図示しない下層の拡散層等に接続されている。この
下部電極3の構造としては、例えばドープドポリシリコ
ン上に反応防止層としてSiN膜等を堆積した構造のも
のもある。
ような下部電極3や層間絶縁膜5上にキャパシタ絶縁膜
としてタンタル酸化膜8を堆積させると、前述したよう
なインキュベーションタイムの発生により、下部電極3
であるルテニウム上での成膜時間遅れは略ゼロ分である
のに対して、層間絶縁膜であるSiO2 上では最大7分
程度も成膜遅れ時間が発生してしまう。このため、タン
タル酸化膜8がアイライド状に成長してしまっていた。
この成膜遅れ時間により、タンタル酸化膜が部分的に薄
くなる場合が生じ、特に、下部電極3と層間絶縁膜5の
境界部分において、絶縁不良部分9が発生していた。こ
の場合、図12(C)に示すように、この上に例えばル
テニウムよりなる上部電極11を形成して、両電極3、
11間に電圧を印加した場合に、上記した絶縁不良部分
9に電界集中が発生して電気的特性が悪化してしまう、
といった問題もあった。
るために、低温でも膜厚の面内均一性が高い薄い膜厚の
タンタル酸化膜を精度良く形成することができる成膜方
法を先の出願(特願2000−080904)にて開示
した。この成膜方法では、タンタル酸化膜のCVD成膜
に先立って半導体ウエハの表面に予め酸化剤を付着さ
せ、これに原料ガスを作用させて薄いタンタル酸化膜よ
りなる界面層を形成するようにしている。
ル酸化膜の膜厚均一性を十分に改善することができた
が、その後の検討により、表面粗さ(ラフネス)がやや
大きくて、電気的特性に関して不十分な部分が発見され
ており、上記成膜方法では十分でないことが判明した。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に
解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、低
温でも、膜厚の面内均一性が非常に高くて表面粗さは非
常に小さく、しかも電気的特性が良好な薄い膜厚のタン
タル酸化膜を精度良く形成することができる成膜方法を
提供することにある。
酸化膜の成膜方法について鋭意研究した結果、表面反応
と気相反応とを伴うCVD成膜ではなく、プロセス温度
を落とすことによって表面反応を主体とするMLD(M
LD:Molecular Layer Deposi
tion)成膜を繰り返し行うことによって理想的なタ
ンタル酸化膜を形成することができる、という知見を得
ることにより本発明に至ったものである。すなわち、請
求項1に規定する発明は、処理容器内の被処理体の表面
に、原料ガスと酸化剤ガスとを用いてタンタル酸化膜を
形成する成膜方法において、前記被処理体の表面に前記
酸化剤ガスを付着させる酸化剤付着工程と、前記酸化剤
ガスを前記処理容器内の気相中から排除するためのガス
排除工程と、前記付着された酸化剤ガスに対して前記原
料ガスを作用させてタンタル酸化膜を形成する反応工程
と、前記原料ガスを前記処理容器内の気相中から排除す
るためのガス排除工程とをこの順序で複数回繰り返し行
うようにしたことを特徴とする成膜方法である。
を主体とした反応を生ぜしめて分子レベルの極めて薄い
膜を一層ずつ複数層に亘って形成することにより全体の
タンタル酸化膜を堆積させるようにしたので、膜厚の面
内均一性が非常に高くて表面粗さは非常に小さく、しか
も電気的特性が良好な薄い膜厚のタンタル酸化膜を精度
良く形成することが可能となる。 また、酸化剤付着工程
と反応工程との間でガス排除工程を行うようにしている
ので、処理容器内の気相中に滞留する酸化剤ガス、或い
は原料ガスを略確実に排除でき、従って、気相反応の発
生を略確実に抑制して表面反応を主体とした成膜を行う
ことができる。請求項2に係る発明は、処理容器内の被
処理体の表面に、原料ガスと酸化剤ガスとを用いてタン
タル酸化膜を形成する成膜方法において、前記被処理体
の表面に前記酸化剤ガスを付着させる酸化剤付着工程
と、前記付着された酸化剤ガスに対して前記原料ガスを
作用させてタンタル酸化膜を形成する反応工程とをこの
順序で複数回繰り返し行うと共に、前記酸化剤付着工程
と前記反応工程とは実質的に同一圧力下にて行うように
したことを特徴とする成膜方法である。 これによれば、
処理容器内の圧力を昇降させる必要がないので、成膜処
理のスループットを向上させることが可能となる。
記ガス排除工程は、前記処理容器内へのガスの供給を停
止しつつ前記処理容器内を真空引きするガス排気用真空
引き操作または/及び前記処理容器内へ不活性ガスを導
入しつつ真空引きするガス排気用不活性ガスパージ操作
よりなる。
ように、前記酸化剤付着工程と前記ガス排除工程と前記
反応工程とは、実質的に同一圧力下にて行うようにして
もよい。この場合にも、処理容器内の圧力を昇降させる
必要がないので、成膜処理のスループットを更に向上さ
せることが可能となる。また、請求項5に規定するよう
に、前記反応工程は、前記原料ガスが表面反応を主体と
して反応するような温度範囲にて行う。
度範囲は、150〜400℃の範囲内である。また、例
えば請求項7に規定するように、前記酸化剤ガスは、H
2 O、H2 O2 、O3 の内のいずれか1つである。
一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明
方法を実施する成膜装置を示す構成図、図2は本発明方
法の第1実施例の流れを示すタイムチャート、図3は本
発明方法における成膜状態を示す模式図である。図1に
示すように、この成膜装置18は、有天井の円筒体状の
石英製の処理容器20を有しており、この処理容器20
の下端部は開放されて開口部22が形成され、この外周
には、接合用のフランジ部24が設けられる。この処理
容器20は、内側に加熱手段として加熱ヒータ26を配
設した円筒体状の断熱材28により被われており、加熱
炉を形成している。
導入するための原料ガス導入ノズル(原料ガス供給手
段)30と、酸化剤ガスを導入するための酸化剤導入ノ
ズル(酸化剤供給手段)32と、N2 ガス導入ノズル3
4とがそれぞれ貫通させて設けられると共に、これらの
各ノズル30、32、34は処理容器20の側壁に沿っ
て天井部まで延在されており、天井部より各ガスをそれ
ぞれ流量制御しつつ噴出するようになっている。本発明
方法の第1実施例では、原料ガス(成膜ガス)としてP
ET(ペンタエトキシタンタル:Ta(OC2 H5 )
5 )を用い、酸化剤としてはH2 O(水蒸気)を用い
る。ここで、上記PETは常温で液体なので、気化器
(図示せず)により気化させてガス状態で処理容器20
内へ導入する。更に、処理容器20の下部側壁には、処
理容器20内の雰囲気を排出するための比較的大口径の
排気口36が形成されており、この排気口36には、排
気ポンプを介設した図示しない排気系が接続される。
周は、例えばステンレス製のベースプレート38により
支持されて、処理容器20の全体を保持している。そし
て、この処理容器20の下端部の開口部22は、例えば
ボートエレベータのごとき昇降機構40により昇降可能
になされた石英製或いはステンレス製のキャップ部42
により開閉可能になされている。このキャップ部42上
に、半導体ウエハWを所定のピッチで多段に載置した石
英製の被処理体支持手段としてウエハボート44が保温
筒46を介して載置されており、キャップ部42の昇降
によって処理容器20内に対してロード或いはアンロー
ドできるようになっている。
用いて行なわれる本発明方法の第1実施例について図2
及び図3も参照して説明する。まず、昇降機構40を降
下させたアンロード状態において、ウエハボート44に
未処理の半導体ウエハWを多段に載置し、昇降機構40
を上昇駆動させる。尚、これらの半導体ウエハWには、
前工程にて、図9に示すような界面膜6が形成されてい
る。上昇駆動により、キャップ部42は次第に上昇して
多数枚、例えば8インチウエハを50〜100枚程度を
多段に載置したウエハボート44は処理容器20の下端
開口部22より内部へ搬入してロードされ、最終的にこ
の開口部22はキャップ部42により閉じられて、処理
容器20内を密閉することになる(図2中の点P1)。
維持しつつ処理容器20内を真空引きし、所定の圧力、
例えば40Pa(0.3Torr)程度に維持する(点
P2)。このように、処理容器20内を所定の圧力まで
真空引きしたならば、次に、酸化剤付着工程へ移行す
る。ここでは、まず、酸化剤として所定量、例えば10
0sccm程度の水蒸気を酸化剤導入ノズル32から供
給し、上記300℃のプロセス温度及び上記40Paの
プロセス圧力を維持する。この水蒸気は、例えばH2 ガ
スを図示しない燃焼室内でO2 ガスにより燃焼させるこ
とによって発生させる。この水蒸気の供給により、図3
(A)に示すように各半導体ウエハWの界面膜6の表面
に非常に細かな水蒸気分子48が一面に略均一に付着す
ることになる(点P3)。このように水蒸気を分子レベ
ルで付着させる酸化剤付着工程は、点P3まで例えば1
分程度、好ましくは0.1秒〜600秒程度行なう。こ
の時の水蒸気の供給量は10cc〜1000cc(気
体)程度である。
らば(点P3)、水蒸気の供給を停止して、次に、反応
工程へ移行する。この反応工程では、不活性ガスとして
例えばN2 ガスをキャリアガスとして用いてPETガス
を点P4まで所定量供給する。この供給量は0.01c
c〜3cc(液体)程度である。このとき、ウエハWの
表面には前述したように水蒸気分子48が付着している
ので、供給されたPETガスはこの水蒸気分子48と接
触し、300℃程度の低温でも活性化されて反応が容易
になされ、図3(B)に示すように1分子レベル程度の
厚さ(略1Å)の第1層目のタンタル酸化膜(Ta2 O
5 )50Aが形成される。この時の反応式は以下のよう
に表され、反応によりアルコール(C2 H5 OH)が発
生する。 2Ta(OC2 H5 )5 +5H 2O → Ta2 O5 +
10C2 H5 OH↑
してのN2 ガスの流量が1000sccm程度であり、
プロセス圧力は直前の酸化剤付着工程と同じ40Pa程
度である。また、プロセス温度は、具体的には原料ガス
であるPETが表面反応を主体として反応するような温
度範囲、例えば150〜400℃の範囲内に設定し、こ
こでは上述のように直前の酸化剤付着工程と同じ300
℃に設定している。このプロセス温度が400℃を超え
て大きくなると、表面反応ではなく気相反応が主体とな
るCVD成膜が発生して後述するように表面粗さが劣化
してしまうので好ましくない。また、プロセス温度が1
50℃よりも低くなると、気化状態のPETが処理容器
20内へ導入されると直ちに再液化してしまってこの気
化状態を維持することができず、反応を十分に促進させ
ることができない。また。好ましい温度範囲は200〜
400℃の範囲内である。
工程のプロセス温度及びプロセス圧力を同じ値に設定す
ることにより、工程を移行する時にプロセス温度の昇降
温操作やプロセス圧力の昇降操作を行う必要がないの
で、その分、スループットを向上させることが可能とな
る。この反応処理を例えば2分程度、好ましくは10秒
〜60秒程度行なうことにより、水蒸気分子48が略消
費尽くされて厚さが1Å程度のタンタル酸化膜50Aが
形成される。このように、反応工程が終了したならばP
ETの供給を停止し(点P4)、次に、再度、前述した
ような酸化剤付着工程(点P2−点P3)と反応工程
(点P3−点P4)をこの順序で点P4〜点P9に示す
ように順次繰り返し行い(図3(C)及び図3
(D))、第2層目のタンタル酸化膜50B以降を堆積
させる。
繰り返しをn回、例えば目標とする最終の膜厚にもよる
が、数回から数10回程度行って、図3(E)に示すよ
うに全体として積層されたタンタル酸化膜を得る。図3
(E)に示す場合には、上記一連の工程を5回繰り返し
行って5層のタンタル酸化膜50A〜50Eが得られた
状態を示している。このようにして、全てのタンタル酸
化膜の膜厚のトータルで、目標とする膜厚を得ることに
なる。このようにして、最後のサイクルの反応工程が終
了したならば(点P9)、ウエハWを所定のハンドリン
グ温度まで降温させ(点P10)、処理容器20内から
ウエハWをアンロードして搬出させることになる。この
ように、プロセス温度を400℃以下に維持し、酸化剤
付着工程と反応工程とをこの順序で複数回繰り返し行う
ことにより、表面反応を主体とする反応で分子レベルで
一層ずつ極めて薄いタンタル酸化膜を積層させるように
したので、全体としてのタンタル酸化膜は、厚さが偏る
ことなく膜厚の面内均一性を高く維持でき、しかも、数
Å〜100Å程度の非常に薄いタンタル酸化膜を、制御
性よく、その表面に凹凸を生ぜしめることなく表面粗さ
が非常に小さくて、電気的特性が良好なタンタル酸化膜
を得ることができる。
量、プロセス温度、プロセス圧力等は単に一例を示した
に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。例え
ばプロセス圧力に関しては、酸化剤付着工程及び反応工
程において、共に1.3Pa(0.01Torr)〜6
65Pa(5Torr)程度の範囲内で行うことができ
る。また、上記第1実施例では、酸化剤付着工程におい
て、酸化剤ガスとして水蒸気(H2 O)を用いたが、こ
れに限定されず、過酸化水素水(H2 O2 )やオゾン
(O3 )を用いるようにしてもよい。また、上記第1実
施例においては、酸化剤付着工程と反応工程とを繰り返
し行う時にそれぞれ連続して行うようにしているが、こ
れらの両工程間に、直前の工程で上記処理容器20内へ
導入した酸化剤ガス、或いはPETガスを処理容器20
内の気相中から排除するためのガス排除工程を行うよう
にしてもよい。
の流れを示すタイムチャートである。図2と図4とを比
較して明らかなように、この図4に示す第2実施例にお
いては、図2中に示す酸化剤付着工程と反応工程との間
及び反応工程と酸化剤付着工程との間に、それぞれガス
排除工程を行うようにしている。図4中においては、こ
のガス排除工程は、点P13−点P14、点P15−点
P16、点P17−点P18及び点P20−点P21間
にて行われている。また、この場合、成膜処理の開始の
点P11−点P12で行われる真空引きもガス排除工程
として捉えることができる。このガス排除工程では、直
前の工程(点P11−点P12の場合は除く)で処理容
器20内に導入された酸化剤ガス或いはPETガスを気
相中から排除するためのものであり、例えば点P13−
点P14間で示されるガス排除工程では、この直前の酸
化剤付着工程(点P12−点P13)にて処理容器20
内へ導入されて気相中に残存する水蒸気ガスを排除する
ものであり、また、点P15−点P16間で示されるガ
ス排除工程は、この直前の反応工程(点P14−点P1
5)にて処理容器20内へ導入されて気相中に残存する
PETガスを排除するものである。
は、処理容器20への全てのガスの供給を停止した状態
でこの中を真空引きして処理容器20内をベース圧、例
えば0.4Pa(0.003Torr)まで減圧するこ
とによってPETガスや水蒸気を排除するガス排気用真
空引き操作や、処理容器20内を真空引きしつつこの処
理容器20内にN2 ガス等の不活性ガスを導入すること
によってPETガスや水蒸気を排除するガス排気用不活
性ガスパージ操作を選択的に行うことができる。この場
合、ガス排除工程は、例えば1〜2分間程度行えばよ
い。このように、ガス排除工程を行うことにより、この
直前の工程で処理容器20内に導入されて気相中に残存
するPETガス、或いは水蒸気を排除するようにしてい
るので、この直後の工程で水蒸気或いはPETガスを処
理容器20内に導入した時に、気相中には成膜反応に寄
与するガスが残存しないので、表面粗さの悪化の原因と
なる気相反応が生ずることがなくなり、従って、最終的
に得られるタンタル酸化膜の表面粗さを非常に小さく抑
制することが可能となる。
活性ガスパージ操作を行った場合において、この時の処
理容器20内の圧力を、この工程の前後の酸化剤付着工
程や反応工程の時の圧力と同一の値、例えば40Paに
維持しておけば、全工程に亘って同一圧力値となるの
で、工程毎に圧力調整を行う必要がなくなり、その分、
処理速度が迅速化してスループットを向上させることが
可能となる。上記図4に示す第2実施例では、ガス排除
工程で、ガス排気用真空引き操作とガス排気用不活性ガ
スパージ操作の内のいずれか一方の操作を選択的に行う
ようにしたが、これに限定されず、これらの両操作を連
続的に行うようにしてもよい。
の流れを示すタイムチャートである。図4と図5とを比
較して明らかなように、この図5に示す第3実施例にお
いては、図4中に示すガス排除工程においてその前半は
ガス排気用真空引き操作を行い、その後半は圧力復帰
(調整)の機能も併せ持たせてガス排気用不活性ガスパ
ージ操作を行っている。図5中においては、ガス排気用
真空引き操作は、点P11−点P11−1、点P13−
点P13−1、点P15−点P15−1、点P17−点
P17−1及び点P20−点P20−1間にて行われて
いる。また、ガス排気用不活性ガスパージ操作は、点P
11−1−点P12、点P13−1−点P14、点P1
5−1−点P16、点P17−1−点P18及び点P2
0−1−点P21間にて行われている。ここで、ガス排
気用真空引き操作とガス排気用不活性ガスパージ操作の
各操作は、それぞれ例えば1分間程度行えばよい。この
ように、ガス排除工程において、ガス排気用真空引き操
作とガス排気用不活性ガスパージ操作とを連続的に行う
ようにすれば、処理容器20内の気相中には成膜反応に
寄与するガスが略完全に存在しなくなるので、従って、
最終的に得られるタンタル酸化膜の表面粗さを一層非常
に小さく抑制することが可能となる。
VD成膜(先の特願2000−80904にて開示した
方法を含む)によって得られたタンタル酸化膜の表面粗
さの評価と、膜中の炭素濃度の評価を行ったので、その
評価結果について説明する。図6は温度が410℃にて
CVD成膜を行った時(特願2000−80904に開
示した方法を含む)と、温度が200℃及び300℃に
てそれぞれ本発明のMLD成膜を行った時のそれぞれの
膜の表面粗さを表すグラフである。尚、形成した膜厚
は、すべて実質的に同じ厚さである。図6に示すグラフ
中、結果A及び結果Bはそれぞれ図5に示す本発明の第
3実施例の方法で成膜を行った時の結果を示し、結果A
は全体のプロセス温度を200℃に維持して100回繰
り返した場合、結果Bは全体のプロセス温度を300℃
に維持して50回繰り返した場合をそれぞれ示してい
る。また、結果Cは先の出願(特願2000−8090
4)に開示した方法で成膜した場合を示しており、プロ
セス温度は410℃である。更に、結果Dは従来の一般
的なCVDにより成膜した場合を示しており、プロセス
温度は410℃である。
関して、本発明方法の結果A、Bはそれぞれ1.2Å及
び1.5Åを示しており、本発明方法の場合にはCVD
成膜による結果Dの4.5Å及び先の出願の方法による
結果Cの2Åよりも表面粗さがかなり小さくなってお
り、良好な結果を得られることが判明した。尚、本発明
方法において、プロセス温度が200℃の場合の膜厚の
成長レートは、1回当たり0.5Å程度であり、300
℃の場合は1.0Å程度であった。また、図7は温度が
410℃にてCVD成膜を行った時と本発明のMLD成
膜を行った時のそれぞれの膜中の炭素濃度を示すグラフ
である。図7に示すグラフ中、特性Aは図5に示す本発
明の第3実施例の方法で成膜を行った時の結果(プロセ
ス温度は300℃)を示し、特性Bは従来の一般的なC
VD成膜を行った時の結果(プロセス温度は410℃)
を示す。
タル酸化膜の使用態様で予定される少なくとも厚さ50
Åまでは、特性Bよりも本発明の特性Aの方が炭素濃度
の値が十分に小さくなっており、これにより電気的特性
が本発明方法による膜の方がかなり優れていることが判
明した。尚、以上の各本実施例では、反応工程におい
て、PETガスと共にキャリアガスとしてN2 ガスを用
いたが、他の不活性ガス、例えばHe、Ne、Arガス
を用いてもよい。また、原料ガスとしてはPETガスに
限定されず、タンタルを含んだ他の原料ガスを用いても
よい。
表面にタンタル酸化膜を堆積させる場合を例にとって説
明したが、他の例として具体的には、図8にも示すよう
に、例えばMIM構造のキャパシタのキャパシタ絶縁膜
としてタンタル酸化膜8を堆積させる場合にも本発明方
法を適用することができる。すなわち、図8(A)に示
すようにSiO2 等よりなる層間絶縁膜5上に形成され
た例えばルテニウムよりなる下部電極3に対して、図8
(B)に示すようにキャパシタ絶縁膜としてタンタル酸
化膜8を形成する際に、前述したような同じ温度、圧力
等のプロセス条件で本発明方法を用いる。これにより、
インキュベーションタイムが解消されて下部電極3上と
層間絶縁膜5上に同等の厚さのタンタル酸化膜8を堆積
させることができるのみならず、電気特性が良好で、し
かも表面粗さも非常に小さなタンタル酸化膜を得ること
ができる。従って、図8(C)に示すように、この上層
に上部電極11を堆積して両電極3、11間に電圧を印
加しても、先に図12において説明した場合と異なって
絶縁不良部分9(図12参照)が発生していないので、
その電気的特性を高く維持することが可能となる。尚、
このキャパシタはMIM構造であるが、これに限定され
ず、例えばMIS(Metal Insulator
Semiconductor)構造のキャパシタにも適
用することができる。
枚の半導体ウエハに対して処理を行なうことができる、
バッチ式の成膜装置を例にとって説明したが、これに限
定されず、2重管構造のバッチ式の成膜装置や半導体ウ
エハを1枚ずつ処理する、いわゆる枚葉式の成膜装置に
も本発明を適用できるのは勿論である。更に、被処理体
としては、半導体ウエハに限定されず、LCD基板、ガ
ラス基板等にも本発明を適用できるのは勿論である。
によれば、次のように優れた作用効果を発揮することが
できる。請求項1、3〜7に規定する発明によれば、気
相反応を抑制して表面反応を主体とした反応を生ぜしめ
て分子レベルの極めて薄い膜を一層ずつ複数層に亘って
形成することにより全体のタンタル酸化膜を堆積させる
ようにしたので、膜厚の面内均一性が非常に高くて表面
粗さは非常に小さく、しかも電気的特性が良好な薄い膜
厚のタンタル酸化膜を精度良く形成することができる。
また、酸化剤付着工程と反応工程との間でガス排除工程
を行うようにしているので、処理容器内の気相中に滞留
する酸化剤ガス、或いは原料ガスを略確実に排除でき、
従って、気相反応の発生を略確実に抑制して表面反応を
主体とした成膜を行うことができる。請求項2に規定す
る発明によれば、処理容器内の圧力を昇降させる必要が
ないので、成膜処理のスループットを向上させることが
できる。
ある。
ャートである。
る。
ャートである。
ャートである。
度200℃及び300℃にてそれぞれ本発明のMLD成
膜を行った時のそれぞれの膜の表面粗さを表すグラフで
ある。
明のMLD成膜を行った時のそれぞれの膜中の炭素濃度
を示すグラフである。
してタンタル酸化膜を堆積させる場合について説明する
ための図である。
キャパシタ構造の一例を示す断面図である。
ションタイムとの関係を示すグラフである。
示す模式図である。
Metal)構造のキャパシタの絶縁膜について説明す
るための図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 処理容器内の被処理体の表面に、原料ガ
スと酸化剤ガスとを用いてタンタル酸化膜を形成する成
膜方法において、 前記被処理体の表面に前記酸化剤ガスを付着させる酸化
剤付着工程と、前記酸化剤ガスを前記処理容器内の気相中から排除する
ためのガス排除工程と、 前記付着された酸化剤ガスに対して前記原料ガスを作用
させてタンタル酸化膜を形成する反応工程と、 前記原料ガスを前記処理容器内の気相中から排除するた
めのガス排除工程とを この順序で複数回繰り返し行うよ
うにしたことを特徴とする成膜方法。 - 【請求項2】 処理容器内の被処理体の表面に、原料ガ
スと酸化剤ガスとを用いてタンタル酸化膜を形成する成
膜方法において、 前記被処理体の表面に前記酸化剤ガスを付着させる酸化
剤付着工程と、前記付着された酸化剤ガスに対して前記
原料ガスを作用させてタンタル酸化膜を形成する反応工
程とをこの順序で複数回繰り返し行うと共に、前記酸化
剤付着工程と前記反応工程とは実質的に同一圧力下にて
行うようにしたことを特徴とする成膜方法。 - 【請求項3】 前記各ガス排除工程は、前記処理容器内
へのガスの供給を停止しつつ前記処理容器内を真空引き
するガス排気用真空引き操作または/及び前記処理容器
内へ不活性ガスを導入しつつ真空引きするガス排気用不
活性ガスパージ操作よりなることを特徴とする請求項1
記載の成膜方法。 - 【請求項4】 前記酸化剤付着工程と前記各ガス排除工
程と前記反応工程とは、実質的に同一圧力下にて行うよ
うにしたことを特徴とする請求項1又は3記載の成膜方
法。 - 【請求項5】 前記反応工程は、前記原料ガスが表面反
応を主体として反応するような温度範囲にて行うように
したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
の成膜方法。 - 【請求項6】 前記温度範囲は、150〜400℃の範
囲内であることを特徴とする請求項5記載の成膜方法。 - 【請求項7】 前記酸化剤ガスは、H2 O、H2 O2 、
O3 の内のいずれか1つであることを特徴とする請求項
1乃至6のいずれかに記載の成膜方法。
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