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JP3445136B2 - 介助用座椅子型キャリア及び座席部着脱式車椅子 - Google Patents
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JP3445136B2 - 介助用座椅子型キャリア及び座席部着脱式車椅子 - Google Patents

介助用座椅子型キャリア及び座席部着脱式車椅子

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JP3445136B2
JP3445136B2 JP04207098A JP4207098A JP3445136B2 JP 3445136 B2 JP3445136 B2 JP 3445136B2 JP 04207098 A JP04207098 A JP 04207098A JP 4207098 A JP4207098 A JP 4207098A JP 3445136 B2 JP3445136 B2 JP 3445136B2
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buttocks
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド等と車椅子
との間の被介助者の移乗を介助できる移乗介助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】殆ど歩けない被介助者をベッドと車椅子
との間で簡単に移乗介助できる移乗介助装置としては、
今まで種々のものが提案されている。市販品の現状は、
在宅向きでは自走式リフト装置や腰ベルト支持装置が主
流であり、施設向きでは天井固定式リフト装置(1部屋
数床用)が主流となっている。
【0003】このような移乗介助装置が市販されている
ものの、介護の現場では、何故か利用頻度が極めて低
く、依然として介助者が被介助者を抱き上げて移乗させ
ている場合が多い。その抱き上げ動作は、被介助者の正
面に向かい合い、やや沈み込んだ姿勢で被介助者が介助
者の胸に凭れ掛かるようにさせてから、腰を上方へ移動
させて胸を突き上げるようにするものである。腰重心の
確実な移動を行うことにより腰痛の危険を回避し易くは
なるが、背丈の違いや体重等から、介助者の多くは腰痛
に見舞われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の移乗介助装置に
おいて、被介助者を吊り下げて移乗するためのリフト装
置は、被介助者に徒に恐怖感を与えてしまい、また被介
助者は物としての取り扱いに近くなり、尊厳性確保の点
から好ましくないものである。更に住宅事情や収納性の
問題もある。他方、腰ベルト支持装置はベッドサイドに
て座位姿勢の被介助者の腰にベルトを回して支持しなが
ら、車椅子等への移乗を除々に誘導するものであるた
め、ベット面内の被介助者の移動は別の手段で介助せね
ばならない。
【0005】そして、このような移乗介助装置はベット
と車椅子の間の媒介装置に過ぎないため、ベットと車椅
子以外に設備費が嵩む。
【0006】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1
の課題は、恐怖感を与えず、尊厳性を担保でき、被介助
者を簡単に乗せて臥床面上を運行できるキャリアを提供
することにある。また、本発明の第2の課題は、恐怖感
を与えず、尊厳性を担保でき、簡単操作で移乗介助が可
能の車椅子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は介助用座椅子型キャリアにあ
る。即ち、この介助用座椅子型キャリアは、被介助者の
座位姿勢を保持して臥床面上を人力又は動力で這い動く
ように構成された座椅子を臥床面移動用に利用して成る
ことを特徴とする。
【0008】臥床面上で平臥姿勢の被介助者を移動させ
る場合は、介助用座椅子型キャリアを臥床面に置き、被
介助者を座位姿勢に起立させて、被介助者の背後から臀
部と臥床面との間に介助用座椅子型キャリアの座板部を
差し込んで掬うように座板部上へ乗せる。これにより座
位姿勢を保持したまま臥床面上を簡単に移動させること
ができ、車椅子の座席部としてそのまま乗せ込むことが
できる。
【0009】しかしながら、この介助用座椅子型キャリ
アでは、座位姿勢の被介助者の臀部を完全に座板部へ掬
い載せることは簡単ではない。
【0010】そこで、この座椅子は、尻当部材と、この
尻当部材に対して着脱自在の背凭れ部本体とを有する組
立式座椅子とする。
【0011】まず、臥床面上の平臥姿勢の被介助者を一
旦横臥姿勢にさせてから、その臀部に尻当部材(座板部
材)をあてがい平臥姿勢に戻すと、臀部の下に簡単に尻
当部材を敷くことができる。オムツ使用者や床擦れ患者
にも適用できる。次に、平臥から座位に起こし、尻当部
材に対して背凭れ部本体を装着して組み立てる。これに
より被介助者を座位姿勢に保持できる。布団等が敷かれ
た軟らかな臥床面でも、介助者が組立られた座椅子を人
力又は動力で臥床面上を這い動かすことができ、ベッド
面の縁や座臥位置との間を吊り上げる(浮かす)ことな
く簡単に移動させることができる。恐怖感を与えず、尊
厳性も担保できる。
【0012】なお、介助用座椅子型キャリアに座位姿勢
で保持された被介助者を平臥姿勢で臥床面上に寝かせる
場合は、上記の操作を逆順で行えば良い。
【0013】尻当部材はそり状部材又は修羅の如き臥床
面接触運搬具であり、低摩擦のプラスチック製成形品で
構成できる。布団に沈み込み難い比較的大輪の1又は2
以上の転動輪を設けても良い。臥床面との接触面は滑性
湾曲面で形成することが好ましい。摩擦を低減できる。
滑性湾曲面の形状等は、直進・後退・旋回の容易性を考
慮して最適化できる。スキー板の如き平行滑り面部を形
成しても良い。更に、シートベルトを具備する場合は、
被介助者の座位姿勢の保持に役立つ。
【0014】尻当部材は挿し込み穴(被係合部)を有し
ており、背凭れ部本体は挿し込み穴に対して挿抜可能の
座受け部材(係合部)を有して成ることが好ましい。雌
雄嵌合により組立操作のワンタッチ(一挙)化を実現で
き、組付数の多い煩雑な組立操作を回避できるからであ
る。尻当部材側に雄部材があり、背凭れ部本体側に雌部
材がある場合でも構わないが、挿し込み操作を行い難
く、また尻当部材を被介助者の臀部にあてがう際、背凭
れ部本体側の雄部材は邪魔になり易い。
【0015】尻当部材が座受け部材の挿し込み穴に対す
る挿し込み動に連動して底面下へ僅少繰出し可能の第1
の自動繰出輪を有する場合、挿し込み操作と同時に第1
の自動繰出輪が自動的に繰り出されるため、その後の臥
床面上の易動性が良くなり、運行容易となる。勿論、そ
の繰り出し操作自体も不要であるため、介助者の操作負
担を軽減できる。
【0016】また、座受け部材の挿し込み穴に対する挿
込み動に連動して尻当部材と背凭れ部本体とを相互連結
する自動連結装置を有する場合、介助者が背凭れ部本体
を掴んで移動操縦しても尻当部材から抜け外れる危険性
やガタ付きを回避できる。勿論、連結操作自体も不要で
あるため、介助者の操作負担を軽減できる。
【0017】更に、背凭れ部本体は座受け部材に対して
背凭れ部材が傾動可能に連結されて成る場合、背凭れ部
材を臥床面に伏さずに、被介助者を起こしかけた状態で
座受け部材を挿し込み穴に容易に挿入できるので、介助
者の操作負担を軽減できる。
【0018】背凭れ部材の背凭れ角を調節ロックできる
背凭れ角変更装置を有して成ることが好ましい。被介助
者を座位姿勢に起こす際の介助者の支え負担を軽減で
き、また被介助者に合わせた座位姿勢保持の変更ができ
る。
【0019】座受け部材の挿し込み穴に対する挿し込み
動に連動して背凭れ角変更装置のロック機構を解除する
背凭れ自動アンロック操作装置を有して成る場合、挿し
込み操作後の背凭れ部材の起立傾動操作を行うに際し、
ロック機構の解除操作を無くすことができ、介助者の操
作負担を軽減できる。
【0020】また、背凭れ部がそれ自身の起立傾動と倒
伏傾動に連動して相対的に折り起き動と折り込み動を行
う自動旋回式肘掛け部材を有する場合、肘掛け部材によ
り座位姿勢の保持が確実になると共に、肘掛け部材の折
り起こし操作と折り込み操作を無くすことができので、
介助者の操作負担を軽減できる。
【0021】更に、尻当部材が背凭れ部の起立傾動に連
動して底面下へ僅少繰出し可能の第2の自動繰出輪を有
する場合、起立傾動操作と同時に第2の自動繰出輪が自
動的に繰り出されるため、その後の臥床面上の易動性が
一層良好となり、運行容易となる。勿論、その繰り出し
操作自体も不要であるため、介助者の操作負担を軽減で
きる。
【0022】そして、牽引又は吊り下げ用ショルダーバ
ンドを有して成る場合、臥床面での引回しが肩の力を使
えるので運行作業が楽になり、また吊り下げ座椅子型の
担架としても使用可能になる。
【0023】組立式座椅子が尻当部材を加振する振動装
置を有する場合、臥床面移動の際の静止摩擦が消滅する
ので、常に動摩擦に抗して力を入れればよく、人力で簡
単に移動させることができる。振動に同期して一方向に
微小ストロークの節動が発生するように、尻当部材の接
触面を鋸歯状(洗濯板状)等の不平等波面に形成する
と、人力操作は非常に簡単となる。振動方向可変式振動
装置を設けて振動方向を変えることにより、また左右一
対の振動装置の設けて一方の振動装置の振動を他方の振
動装置の振動に比し停止又は減衰させることにより、キ
ャリアの旋回又はカーブ移動が可能である。
【0024】第2の課題を解決するため、本発明の第2
の手段は上記の介助用座椅子型キャリアを座席部として
用いる座席部着脱式車椅子にある。即ち、この座席部着
脱式車椅子は、上記の介助用座椅子型キャリアと、車椅
子本体の空き座席部側から臥床面上へ差し延べ可能で座
椅子型キャリアの往来面を形成する架橋部材と、この架
橋部材上の座椅子型キャリアの往来を案内する案内部材
と、座椅子を空き座席部にて固定又は解除する取付装置
とを有して成ることを特徴とする。
【0025】車椅子本体の空き座席部側から臥床面上へ
差し延べられた架橋部材を介して座椅子型キャリアが往
来できるため、被介助者を座位姿勢で保持した座椅子型
キャリアを臥床面から車椅子の空き座席部へそのまま簡
単に運び込むことができ、逆に、車椅子から臥床面へ運
び入れることができる。特に、案内部材を設けてあるた
め、架橋部材を介した往来の円滑化と安全性確保を実現
できる。なお、座椅子型キャリアは上記案内部材に相係
合する係合部を有することが好ましい。
【0026】座椅子型キャリアは取付装置により空き座
席部にて固定されるため、通常の車椅子として使用でき
る。このため、移乗のためだけの専用移乗介助装置を使
用せずに済むため、導入コストの大幅低廉化を実現でき
る。
【0027】この車椅子本体に座席部昇降装置を具備す
る場合は、臥床面と座席面との面一化を実現でき、一層
の完全性を確保できる。また、車椅子と浴場面又は畳面
と間の移乗や、車椅子と車両客席面との間の移乗も可能
となる。
【0028】また車椅子本体に脚受け傾動装置を具備す
る場合は、被介助者の脚部の曲げ伸ばしを簡単に行うこ
とができるため、移乗時の脚部の処理が容易となる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る介
助用座椅子型キャリア及び座席部着脱式車椅子を示す斜
視図である。
【0030】本例の座席部着脱式車椅子1は、介助用座
椅子型キャリア10と、車椅子本体11の空き座席部S
側からベット面(臥床面)P上へ差し延べ可能で介助用
座椅子型キャリア10の往来面を形成する一対の伸縮レ
ール(架橋部材)12,12と、座椅子型キャリア10
を空き座席部Sにて固定又は解除する爪係合機構などの
取付装置(図示せず)とを有して成る。この伸縮レール
12は、架橋部材としての機能だけではなく介助用座椅
子型キャリア10の往来を案内する案内部材としても機
能する。
【0031】車椅子本体11は、左右一対のキャスター
(前輪足車)11aと左右一対のタイヤ付き後輪11b
とを備えたパイプフレーム車体構造であり、左右一対の
座席受けフレーム13内にパイプ製伸縮レール12を収
納可能となっている。座席受けフレーム13の先端部に
は伸縮レール12の飛び出し防止又は引出し固定用の締
め付けネジ13aが取り付けられている。車椅子本体1
1の左右一対の肘掛けフレーム14は座椅子型キャリア
10の空き座席部Sでの抜き引きの案内部材としても機
能する。
【0032】介助用座椅子型キャリア10は、被介助者
の座位姿勢を保持してベッド面P上を人力で這い動くよ
うに構成された座椅子である。本例の座椅子型キャリア
10は、座板部21と背凭れ板部22と肘掛け板部23
とから成る樹脂一体成形品と、座板部21の底面左右に
形成された挿通案内溝(係合孔)24と、座板部21の
裏面の後部側に設けられた円柱ローラ25と、左右の挿
通案内溝24に設けられたローラ26と、肘掛け板部2
3の上縁を褶曲状に形成した挿通案内溝(係合孔)27
と、牽引又は吊り下げ用ショルダーバンド28とを有し
ている。座板部21の前縁は入江状(波形状)に湾曲し
ており、被介助者Mの臀部とベット面Pとの間に差し込
むべきシャベル部29となっている。
【0033】ベッド面P上で平臥姿勢の被介助者Mを車
椅子本体11へ移乗させるする場合、まず、座席部Sか
ら取り外された座椅子型キャリア10をベッド面Pに置
き、被介助者Mを座位姿勢に起立させて、被介助者Mの
背後から臀部とベット面Pとの間に座椅子型キャリア1
0のシャベル部29を矢印Aの如く差し込んで掬うよう
に座板部21上へ乗せる。これにより座位姿勢が保持さ
れるため、矢印Bのようにキャリア10を旋回させ、背
凭れ板部22を前進側にして矢印Cのように、ベット面
P上に差し延べられた伸縮レール12へキャリア10を
引き寄せ、伸縮レール12の先端と挿通案内溝24とを
合わした後、そのままキャリア10を引き寄せる。この
引き寄せ操作により、キャリア10は伸縮レール12上
を滑動又は転動しながら空き座席部Sに引き込まれると
共に、肘掛けフレーム14の先端も挿通案内溝27に嵌
まるため、そのまま一挙に引き込むと、キャリア10は
空き座席部Sに収まる。この後、不図示の取付装置でキ
ャリア10を固定し、伸縮レール12を収納する。
【0034】なお、車椅子からベッド面Pへ移乗させる
場合は、上記手順の逆順を行えば良い。
【0035】車椅子本体11の空き座席部S側からベッ
ド面P上へ差し延べられた伸縮レール(架橋部材兼案内
部材)12を介して椅子型キャリア10が往来できるた
め、被介助者を座位姿勢で保持した椅子型キャリア10
をベッド面Pから車椅子の空き座席部Sへそのまま簡単
に運び込むことができ、逆に、車椅子からベッド面Pへ
運び入れることができる。特に、伸縮レール12,座席
受けフレーム13,肘掛けフレーム14,挿通案内溝2
4,27などの案内部材又は係合部を設けてあるため、
往来の円滑化と安全性確保を実現できる。円柱状ローラ
25はベッド面P上での移動を楽にする。また、挿通案
内溝24内のローラ26は伸縮レール12及び座席受け
フレーム13の上での移動を楽にする。レール12を長
くすると、ベット面での移動量が少なくなるので、移乗
介助が一層楽になる。
【0036】なお、取付装置により空き座席部Sにてキ
ャリア10が固定されるため、通常の車椅子として使用
できる。このため、移乗のためだけの専用移乗介助装置
を使用せずに済むため、導入コストの大幅低廉化を実現
できる。
【0037】しかしながら、本例の介助用椅子型キャリ
ア10では、シャベル部29を座板部21に具備すると
しても、座位姿勢の被介助者の臀部を完全に掬い載せる
ことは簡単ではない。
【0038】そこで、この椅子型キャリア10の改良装
置を図2に示す。
【0039】図2の介助用椅子型キャリア30において
は、介助用椅子型キャリア10の挿通案内溝24や牽引
又は吊り下げ用ショルダーバンド28などを具備してい
るが、それらは図2には図示されていない。この介助用
椅子型キャリア30は、分離部品の尻当部材(座板部
材)31と、この尻当部材31に対して着脱自在の背凭
れ部本体32とを有する簡易組立式座椅子である。尻当
部材31は背面側に開口する挿し込み穴31aを有して
おり、背凭れ部本体32は挿し込み穴31aに対して挿
抜可能の座受け部材33を有している。背凭れ部本体3
2は、座受け部材33に対してヒンジ結合部33aによ
り傾動可能に連結された背凭れ部材34を有する。尻当
部材31は、座受け部材33の挿し込み穴31aに対す
る挿し込み動に連動して底面下へ僅少(2〜3cm)繰出
し可能の前輪の自動繰出輪31bを有する。
【0040】図2には図示されていないが、介助用椅子
型キャリア30は、座受け部材33の挿し込み穴31a
に対する挿し込み動に連動して尻当部材31と背凭れ部
本体32とを相互連結する自動連結装置(爪係合装置)
を有している。ヒンジ結合33aの部分には、背凭れ部
材34の背凭れ角を調節ロックできる背凭れ角変更装置
(ワンウェイ・クラッチ機構)が内蔵されている。ま
た、介助用椅子型キャリア30は、座受け部材33の挿
し込み穴31aに対する挿し込み動に連動して上記背凭
れ角変更装置のロック機構を解除する(係止レバーをは
ね上げる)背凭れ自動アンロック操作装置を有する。更
に、介助用椅子型キャリア30の背凭れ部34の左右両
側には旋回可能の肘掛け部材35,35が取り付けられ
ており、これは背凭れ部34の起立傾動と倒伏傾動に連
動して平行リンク機構などにより相対的に折り起き動と
折り込み動を行う自動旋回式肘掛け部材である。また、
尻当部材31が背凭れ部34の起立傾動に連動して底面
下へ僅少(2〜3cm)繰出し可能の後輪の自動繰出輪3
1cを有している。なお、36は背凭れ角変更装置のア
ンロックレバーである。
【0041】このような組立式座椅子30の使用態様を
次に説明する。まず、臥床面上の平臥姿勢の被介助者を
一旦横臥姿勢にさせてから、その臀部に尻当部材31を
あてがい平臥姿勢に戻すと、被介助者の臀部の下に簡単
に尻当部材31を敷くことができる。オムツ使用者や床
擦れ患者にも適用できる。次に、被介助者をゆっくりと
平臥姿勢から座位姿勢に起こし、尻当部材31の挿し込
み穴31aに対して座受け部材33を嵌め合わせて挿入
する。これにより、背凭れ部34を起立させると、被介
助者を座位姿勢に保持できる。なお、介助用座椅子型キ
ャリア30に座位姿勢で保持された被介助者を平臥姿勢
で臥床面上に寝かせる場合は、上記の操作を逆順で行え
ば良い。
【0042】座受け部材33の挿し込み穴31aに対す
る挿し込み操作と同時に前輪の自動繰出輪31bが自動
的に繰り出されるため、その後の臥床面上の易動性が良
くなり、運行容易となる。勿論、その繰り出し操作自体
も不要であるため、介助者の操作負担を軽減できる。
【0043】また、挿し込み操作の終期で尻当部材31
と背凭れ部本体32とが自動連結装置により相互連結さ
れるため、介助者が背凭れ部本体32を掴んで移動操縦
しても尻当部材31から抜け外れる危険性やガタ付きを
回避できる。勿論、連結操作自体も不要であるため、介
助者の操作負担を軽減できる。
【0044】座受け部材33に対して背凭れ部材34が
傾動可能に連結されているため、背凭れ部材34を臥床
面に伏さずに、被介助者を起こしかけた状態で座受け部
材31aを挿し込み穴に挿入できるので、被介助者の座
位姿勢保持に素早く対応できると共に、介助者の操作負
担も軽減できる。
【0045】また、凭れ角変更装置を具備しているの
で、被介助者を座位姿勢に起こす際の介助者の支え負担
を軽減でき、また被介助者に合わせた座位姿勢保持の変
更ができる。
【0046】そして、背凭れ自動アンロック操作装置を
具備しているので、挿し込み操作後の背凭れ部材34の
起立傾動操作を行うに際し、ロック機構の解除操作を無
くすことができ、介助者の操作負担を軽減できる。
【0047】そしてまた、自動旋回式肘掛け部材を具備
しているので、肘掛け部材35により座位姿勢の保持が
確実になると共に、肘掛け部材35の折り起こし操作と
折り込み操作を無くすことができので、介助者の操作負
担を軽減できる。
【0048】これに加え、背凭れ部材34の起立傾動操
作と同時に後輪の自動繰出輪31cが自動的に繰り出さ
れるため、その後の臥床面上の易動性が一層良好とな
り、運行容易となる。勿論、その繰り出し操作自体も不
要であるため、介助者の操作負担を軽減できる。
【0049】なお、上記実施形態では、人力で座椅子を
移動させるようにしてあるが、振動装置又は動力輪(例
えば歯付輪)を具備した座椅子とすることにより、殆ど
人力にとらずに移動させることができる。動力源として
電動モータを搭載した場合、移乗時には極低速で短距離
(2m程度)の移動に過ぎないため、電源コードを用い
た小形モータで十分である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、座椅子
を臥床面移動用キャリアに利用した点を特徴とするもの
であるから、次のような効果を奏する。
【0051】(1) 臥床面上で平臥姿勢の被介助者を
移動させる場合は、介助用座椅子型キャリアを臥床面に
置き、被介助者を座位姿勢に起立させて、被介助者の背
後から臀部と臥床面との間に座椅子型キャリアの座板部
を差し込んで掬うように座板部上へ乗せる。これにより
座位姿勢を保持したまま臥床面上を簡単に移動させるこ
とができ、また車椅子の空き座席部へそのまま乗せ込む
こともできる。
【0052】(2) また、座椅子型キャリアは組立式
に構成した点を特徴とする。座椅子の座板部では座位姿
勢の被介助者の臀部を掬い載せることは簡単ではない
が、尻当部材(座板部材)を分離部品としたので、臀部
の下に簡単に尻当部材を敷くことができる。特に、オム
ツ使用者や床擦れ患者にも適用できる。また、座椅子型
キャリアが組立式であるため、被介助者を簡単に載せる
ことができ、座位姿勢に保持できる。更に、座椅子型キ
ャリアを人力又は動力で臥床面上を吊り上げることなく
這い動かすことができため、恐怖感を与えず、尊厳性も
担保できる。加えて、臥床面上を移動する座椅子型キャ
リアであるため、構成の簡素化に適しており、省スペー
ス及び低コスト化を実現できる。
【0053】(3) 尻当部材は挿し込み穴を有してお
り、背凭れ部本体は挿し込み穴に対して挿抜可能の座受
け部材を有して成る場合、雌雄嵌合により組立操作のワ
ンタッチ(一挙)化を実現でき、組付数の多い煩雑な組
立を回避できる。
【0054】(4) 尻当部材が座受け部材の挿し込み
穴に対する挿し込み動に連動して底面下へ僅少繰出し可
能の第1の自動繰出輪を有する場合、挿し込み操作と同
時に第1の自動繰出輪が自動的に繰り出されるため、そ
の後の臥床面上の易動性が良くなり、運行容易となる。
勿論、その繰り出し操作自体も不要であるため、介助者
の操作負担を軽減できる。
【0055】(5) 座受け部材の挿し込み穴に対する
挿込み動に連動して尻当部材と背凭れ部本体とを相互連
結する自動連結装置を有する場合、介助者が背凭れ部本
体を掴んで移動操縦しても尻当部材から抜け外れる危険
性やガタ付きを回避できる。勿論、連結操作自体も不要
であるため、介助者の操作負担を軽減できる。
【0056】(6) 背凭れ部本体は座受け部材に対し
て背凭れ部材が傾動可能に連結されて成る場合、背凭れ
部材を臥床面に伏さずに、被介助者を起こしかけた状態
で座受け部材を挿し込み穴に挿入できるので、介助者の
操作負担を軽減できる。
【0057】(7) 背凭れ部材の背凭れ角を調節ロッ
クできる背凭れ角変更装置を有して成る場合、被介助者
を座位姿勢に起こす際の介助者の支え負担を軽減でき、
また被介助者に合わせた座位姿勢保持の変更ができる。
【0058】(8) 座受け部材の挿し込み穴に対する
挿し込み動に連動して背凭れ角変更装置のロック機構を
解除する背凭れ自動アンロック操作装置を有して成る場
合、挿し込み操作後の背もたれ部材の起立傾動操作を行
うに際し、ロック機構の解除操作を無くすことができ、
介助者の操作負担を軽減できる。
【0059】(9) 背凭れ部がそれ自身の起立傾動と
倒伏傾動に連動して相対的に折り起き動と折り込み動を
行う自動旋回式肘掛け部材を有する場合、肘掛け部材に
より座位姿勢の保持が確実になると共に、肘掛け部材の
折り起こし操作と折り込み操作を無くすことができの
で、介助者の操作負担を軽減できる。
【0060】(10) 尻当部材が背凭れ部の起立傾動に
連動して底面下へ僅少繰出し可能の第2の自動繰出輪を
有する場合、起立傾動操作と同時に第2の自動繰出輪が
自動的に繰り出されるため、その後の臥床面上の易動性
が一層良好となり、運行容易となる。勿論、その繰り出
し操作自体も不要であるため、介助者の操作負担を軽減
できる。
【0061】(11) 牽引又は吊り下げ用ショルダーバ
ンドを有して成る場合、臥床面での引回しが肩の力を使
えるので運行作業が楽になり、また吊り下げ座椅子型の
担架をしての使用も可能になる。
【0062】(12) 組立式座椅子が尻当部材を加振す
る振動装置を有する場合、臥床面移動時の摩擦を低減で
き、人力で簡単に移動させることができる。
【0063】(13) 本発明の上記構成に係る介助用座
椅子型キャリアを座席部として用いる座席部着脱式車椅
子においては、車椅子本体の空き座席部側から臥床面上
へ差し延べられた架橋部材を介して座椅子型キャリアが
往来できるため、被介助者を座位姿勢で保持した座椅子
型キャリアを臥床面から車椅子の空き座席部へそのまま
簡単に運び込むことができ、逆に、車椅子から臥床面へ
運び入れることができる。特に、案内部材を設けてある
ため、架橋部材を介した往来の円滑化と安全性確保を実
現できる。座椅子型キャリアは取付装置により空き座席
部にて固定されるため、通常の車椅子として使用でき
る。このため、移乗のためだけの専用移乗介助装置を使
用せず、介助設備費の大幅低廉化を実現できる。
【0064】勿論、取り外された介助用座椅子型キャリ
アだけでも、上記と同様の作用効果を奏する。
【0065】(14) この車椅子本体に座席部昇降装置
を具備する場合は、臥床面と座席面との面一化を実現で
き、一層の完全性を確保できる。また、車椅子と浴場面
又は畳面と間の移乗や、車椅子と車両客席面との間の移
乗も可能となる。
【0066】(15) 車椅子本体に脚受け傾動装置を具
備する場合は、被介助者の脚部の曲げ伸ばしを簡単に行
うことができるため、移乗時の脚部の処理が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る介助用座椅子型キャリ
ア及び座席部着脱式車椅子を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態において介助用座椅子型キャ
リアの改良例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…座席部着脱式車椅子 10,30…介助用座椅子型キャリア 11…車椅子本体 11a…キャスター(前輪足車) 11b…タイヤ付き後輪 12…伸縮レール(架橋部材兼案内部材) 13…座席受けフレーム 13a…飛び出し防止又は引出し固定用の締め付けネジ 14…肘掛けフレーム 21…座板部 22…背凭れ板部 23…肘掛け板部 24…挿通案内溝 25…円柱ローラ 26…ローラ 27…挿通案内溝 28…牽引又は吊り下げ用ショルダーバンド 29…シャベル部 31…分離部品の尻当部材(座板部材) 31a…挿し込み穴 31b…前輪の自動繰出輪 31c…前輪の自動繰出輪 32…背凭れ部本体 33…座受け部材 33a…ヒンジ結合部 34a…背凭れ部材 35…肘掛け部材 36…アンロックレバー P…ベット面(臥床面) S…空き座席部 M…被介助者。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 1/00 - 5/02 A47C 3/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被介助者の座位姿勢を保持して臥床面上
    を人力又は動力で這い動くように構成された座椅子を臥
    床面移動用に利用して成り、前記座椅子は、尻当部材
    と、この尻当部材に対して着脱自在の背凭れ部本体とを
    有する組立式座椅子であることを特徴とする介助用座椅
    子型キャリア。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記尻当部材は被係
    合部を有しており、前記背凭れ部本体は前記被係合部に
    対して挿抜可能の係合部を有して成ることを特徴とする
    介助用座椅子型キャリア。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記被係合部は挿し
    込み穴であり、前記係合部は座受け部材であることを特
    徴とする介助用座椅子型キャリア。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記尻当部材は、前
    記座受け部材の前記挿し込み穴に対する挿し込み動に連
    動して底面下へ僅少繰出し可能の第1の自動繰出輪を有
    して成ることを特徴とする介助用座椅子型キャリア。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、前記座
    受け部材の前記挿し込み穴に対する挿し込み動に連動し
    て前記尻当部材と前記背凭れ部本体とを相互連結する自
    動連結装置を有して成ることを特徴とする介助用座椅子
    型キャリア。
  6. 【請求項6】 請求項乃至請求項5のいずれか一項に
    おいて、前記背凭れ部本体は、前記座受け部材に対して
    背凭れ部材が傾動可能に連結されて成ることを特徴とす
    る介助用座椅子型キャリア。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記背凭れ部材の背
    凭れ角を調節ロックできる背凭れ角変更装置を有して成
    ることを特徴とする介助用座椅子型キャリア。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記座受け部材の前
    記挿し込み穴に対する挿し込み動に連動して前記背凭れ
    角変更装置のロック機構を解除する背凭れ自動アンロッ
    ク操作装置を有して成ることを特徴とする介助用座椅子
    型キャリア。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に
    おいて、前記背凭れ部は、それ自身の起立傾動と倒伏傾
    動に連動して相対的に折り起き動と折り込み動を行う自
    動旋回式肘掛け部材を有して成ることを特徴とする介助
    用座椅子型キャリア。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項9のいずれか一項
    において、前記尻当部材は、前記背凭れ部の起立傾動に
    連動して底面下へ僅少繰出し可能の第2の自動繰出輪を
    有して成ることを特徴とする介助用座椅子型キャリア。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか一
    項に規定する介助用座椅子型キャリアと、車椅子本体の
    空き座席部側から前記臥床面上へ差し延べ可能で前記介
    助用座椅子型キャリアの往来面を形成する架橋部材と、
    前記架橋部材上の前記介助用座椅子型キャリアの往来を
    案内する案内部材と、前記介助用座椅子型キャリアを前
    記空き座席部にて固定又は解除する取付装置とを有して
    成ることを特徴とする座席部着脱式車椅子。
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