JP3445161B2 - 酸化亜鉛膜の電析方法、および電析装置 - Google Patents
酸化亜鉛膜の電析方法、および電析装置Info
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- JP3445161B2 JP3445161B2 JP21360898A JP21360898A JP3445161B2 JP 3445161 B2 JP3445161 B2 JP 3445161B2 JP 21360898 A JP21360898 A JP 21360898A JP 21360898 A JP21360898 A JP 21360898A JP 3445161 B2 JP3445161 B2 JP 3445161B2
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- oxide film
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス帯板等
の長尺基板上に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析
方法、および電析装置に係り、電析浴に生成する酸化亜
鉛粉を除去しうるように改良した酸化亜鉛膜の電析方
法、および電析装置に関する。
の長尺基板上に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析
方法、および電析装置に係り、電析浴に生成する酸化亜
鉛粉を除去しうるように改良した酸化亜鉛膜の電析方
法、および電析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光起電力素子の製造においても、
真空プロセスに代わり、水溶液の電気化学的反応を利用
して基板上に酸化物膜を作成する技術(以下、「電析方
法」という。)が注目されている。
真空プロセスに代わり、水溶液の電気化学的反応を利用
して基板上に酸化物膜を作成する技術(以下、「電析方
法」という。)が注目されている。
【0003】このような電析方法を用いることにより、
次のような利点がある。
次のような利点がある。
【0004】まず、スパッタリング装置などの真空装置
と異なり、膜作成が極めて簡便なことである。高価な真
空ポンプを必要とせず、プラズマを使用するための電源
や電極周りの設計に気をつかうこともない。
と異なり、膜作成が極めて簡便なことである。高価な真
空ポンプを必要とせず、プラズマを使用するための電源
や電極周りの設計に気をつかうこともない。
【0005】次に、殆どの場合、ランニングコストが低
いことである。これはスパッタリング装置では、ターゲ
ットの作製に人手と装置を要し、費用がかかる上に、タ
ーゲットの利用効率も2割程度以下だからである。した
がって、装置のスループットが上がったり、膜厚の大き
い場合には、ターゲット交換の作業がかなりのウエイト
を占めるようになるからである。
いことである。これはスパッタリング装置では、ターゲ
ットの作製に人手と装置を要し、費用がかかる上に、タ
ーゲットの利用効率も2割程度以下だからである。した
がって、装置のスループットが上がったり、膜厚の大き
い場合には、ターゲット交換の作業がかなりのウエイト
を占めるようになるからである。
【0006】スパッタリング以外のCVD法や真空蒸着
法に対しても、装置やランニング・コストの点で優位に
立つ。
法に対しても、装置やランニング・コストの点で優位に
立つ。
【0007】また、膜が多くの場合、多結晶の微粒子で
あり、真空法で作るのと遜色ない導電特性・光学特性を
示し、ゾルゲル法や有機物を用いたコーティング法、さ
らにはスプレー・パイロリシス法などに比べて優位に立
つ。
あり、真空法で作るのと遜色ない導電特性・光学特性を
示し、ゾルゲル法や有機物を用いたコーティング法、さ
らにはスプレー・パイロリシス法などに比べて優位に立
つ。
【0008】さらに、酸化物を形成する場合でもこれら
のことが成り立つ上、廃液を簡単に処理することがで
き、環境に及ぼす影響も小さく、環境汚染を防止するた
めのコストも低い。
のことが成り立つ上、廃液を簡単に処理することがで
き、環境に及ぼす影響も小さく、環境汚染を防止するた
めのコストも低い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電析方法を
用いると極めて安価に長尺基板上に酸化亜鉛膜を作成す
ることができるが、電析浴中に粒径がサブミクロンから
数mmに至る様々な大きさの白色粉が生成する。白色粉
の小さい粒子は基板面に付着して膜の特性を低下させ、
又、大きな粒子は浴の流れにのらずに電析槽や配管のコ
ーナー部分に滞留して、甚だしい場合は浴の流れを阻害
する。
用いると極めて安価に長尺基板上に酸化亜鉛膜を作成す
ることができるが、電析浴中に粒径がサブミクロンから
数mmに至る様々な大きさの白色粉が生成する。白色粉
の小さい粒子は基板面に付着して膜の特性を低下させ、
又、大きな粒子は浴の流れにのらずに電析槽や配管のコ
ーナー部分に滞留して、甚だしい場合は浴の流れを阻害
する。
【0010】したがって、電析浴中に白色粉が生成する
結果、時間経過に伴い電析浴の信頼性が悪化し、酸化亜
鉛膜の質の低下を招くという問題があった。
結果、時間経過に伴い電析浴の信頼性が悪化し、酸化亜
鉛膜の質の低下を招くという問題があった。
【0011】本発明は、電析浴中に生成する白色粉を効
果的に除去して、電析浴の信頼性を良好に保持し、良質
な酸化亜鉛膜を作成することができる酸化亜鉛膜の電析
方法、および電析装置を提供することを目的とする。
果的に除去して、電析浴の信頼性を良好に保持し、良質
な酸化亜鉛膜を作成することができる酸化亜鉛膜の電析
方法、および電析装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の酸化亜鉛膜の電析方法は、電析槽内に収容
された電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して、基
板上に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析方法にお
いて、電析により酸化亜鉛膜を形成する工程の後に浴液
のpHを低く保持する工程を有するものである。また、
本発明の酸化亜鉛膜の電析方法は、電析槽内に収容され
た電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して、基板上
に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析方法におい
て、浴液に硝酸を加えて浴液のpHを低く保持する工程
を有し、この硝酸濃度は、0.01M以上であることが
好ましい。
に、本発明の酸化亜鉛膜の電析方法は、電析槽内に収容
された電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して、基
板上に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析方法にお
いて、電析により酸化亜鉛膜を形成する工程の後に浴液
のpHを低く保持する工程を有するものである。また、
本発明の酸化亜鉛膜の電析方法は、電析槽内に収容され
た電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して、基板上
に酸化亜鉛膜を作成する酸化亜鉛膜の電析方法におい
て、浴液に硝酸を加えて浴液のpHを低く保持する工程
を有し、この硝酸濃度は、0.01M以上であることが
好ましい。
【0013】上記電析方法において、浴液のpHを2.
0以下に保持することが好ましい。
0以下に保持することが好ましい。
【0014】
【0015】
【0016】さらに、所定のサイクルで電析浴を交換す
る工程を有し、この電析浴交換工程の前に浴液のpHを
低く保持する工程が行われることが好ましい。
る工程を有し、この電析浴交換工程の前に浴液のpHを
低く保持する工程が行われることが好ましい。
【0017】一方、本発明の酸化亜鉛膜の電析装置は、
電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して基板上に酸
化亜鉛膜を作成する電析槽と、電析槽を通過した基板を
水洗する水洗手段と、水洗手段を通過した基板を乾燥す
る乾燥手段とを備えている酸化亜鉛膜の電析装置におい
て、浴液のpH値を測定するpH測定手段と、測定した
浴液のpH値を予め設定したpH値に近づけるpH制御
手段とが備えられているものである。
電析浴中で長尺基板とアノードとに通電して基板上に酸
化亜鉛膜を作成する電析槽と、電析槽を通過した基板を
水洗する水洗手段と、水洗手段を通過した基板を乾燥す
る乾燥手段とを備えている酸化亜鉛膜の電析装置におい
て、浴液のpH値を測定するpH測定手段と、測定した
浴液のpH値を予め設定したpH値に近づけるpH制御
手段とが備えられているものである。
【0018】上記電析装置において、pH測定手段およ
びpH制御手段が、電析槽に浴循環系を介して浴液を供
給する電析循環槽に備えられていることが好ましい。
びpH制御手段が、電析槽に浴循環系を介して浴液を供
給する電析循環槽に備えられていることが好ましい。
【0019】また、pH制御手段が、硝酸を収容する硝
酸リザーブタンクと、硝酸供給系を開閉するバルブと、
pH測定手段の測定値に基づいてバルブの開閉を制御す
る制御器とからなることが好ましい。
酸リザーブタンクと、硝酸供給系を開閉するバルブと、
pH測定手段の測定値に基づいてバルブの開閉を制御す
る制御器とからなることが好ましい。
【0020】さらに、ロール間で長尺基板を掛け渡して
搬送するロール・ツー・ロール装置に備えられているこ
とが好ましい。
搬送するロール・ツー・ロール装置に備えられているこ
とが好ましい。
【0021】次に、本発明を想到するに至った経緯とと
もに、本発明の作用を説明する。すなわち、本発明者等
は、電析浴中に発生する白色粉の生成原因の検討を行っ
た。
もに、本発明の作用を説明する。すなわち、本発明者等
は、電析浴中に発生する白色粉の生成原因の検討を行っ
た。
【0022】X線回折による物質同定を行ったところ、
電析浴中に生成する白色粉は純度の高い酸化亜鉛である
ことが判った。
電析浴中に生成する白色粉は純度の高い酸化亜鉛である
ことが判った。
【0023】一般に、電析方法による酸化亜鉛膜の作成
は硝酸亜鉛を電析浴の主要物質とするから、水溶液中で Zn2++2OH-=ZnO+H2O あるいは、アノード部分で Zn+H2O=ZnO+2H++2e- なる反応で、酸化亜鉛粉が発生しているものと考えられ
る。
は硝酸亜鉛を電析浴の主要物質とするから、水溶液中で Zn2++2OH-=ZnO+H2O あるいは、アノード部分で Zn+H2O=ZnO+2H++2e- なる反応で、酸化亜鉛粉が発生しているものと考えられ
る。
【0024】そこで、生成した白色粉の溶解度を調べて
みると、pHを2.0以下とすることで現実的な速度で
溶解が開始され、pHが1.0以下だと槽や配管のコー
ナー部分に滞留した大きな粒径の粉も溶解した。このと
き、pHを下げるために用いたのは硝酸である。
みると、pHを2.0以下とすることで現実的な速度で
溶解が開始され、pHが1.0以下だと槽や配管のコー
ナー部分に滞留した大きな粒径の粉も溶解した。このと
き、pHを下げるために用いたのは硝酸である。
【0025】塩酸を用いた場合、残留塩素が孔食を起こ
し、ステンレス槽やステンレス配管に錆をひき起こして
しまい、好ましくなかった。また、硫酸では、しばしば
硫酸自体に出所不明の微少粉が含まれており、好ましく
なかった。
し、ステンレス槽やステンレス配管に錆をひき起こして
しまい、好ましくなかった。また、硫酸では、しばしば
硫酸自体に出所不明の微少粉が含まれており、好ましく
なかった。
【0026】硝酸の場合には、残留分が次の電析に悪さ
をすることもなく、しかも酸化亜鉛粉の溶解を効率よく
行えて、好ましかった。
をすることもなく、しかも酸化亜鉛粉の溶解を効率よく
行えて、好ましかった。
【0027】さらに、温度を上げて溶解を進める方式も
考えられるが、どうしても電析槽や配管のコーナー部分
には温度差ができてしまうため、これらの部分に滞留す
る酸化亜鉛粉を除去するには、上記のpH値が必要であ
った。
考えられるが、どうしても電析槽や配管のコーナー部分
には温度差ができてしまうため、これらの部分に滞留す
る酸化亜鉛粉を除去するには、上記のpH値が必要であ
った。
【0028】また、酸化亜鉛は両性化合物であるから、
アルカリにも溶解するが、酸での溶解が、 ZnO+2H+=Zn2++H2O という形で進行するのに対し、アルカリでは、 ZnO+H2O+2OH-=Zn(OH) 4 2- となっており、溶解度が酸を用いるとき程高くないし、
また、糊状の生成物を生成しやすく、これは配管の詰ま
りなどを引き起こすので好ましくない。
アルカリにも溶解するが、酸での溶解が、 ZnO+2H+=Zn2++H2O という形で進行するのに対し、アルカリでは、 ZnO+H2O+2OH-=Zn(OH) 4 2- となっており、溶解度が酸を用いるとき程高くないし、
また、糊状の生成物を生成しやすく、これは配管の詰ま
りなどを引き起こすので好ましくない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の酸化亜鉛膜の電
析方法、および電析装置の好適な実施の形態を説明する
が、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
析方法、および電析装置の好適な実施の形態を説明する
が、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
【0030】図2は、電析方法により酸化物膜を作成す
る装置の一例を示す概略図であり、電析法により酸化亜
鉛膜を作成するだけの機能に単純化したものである。
る装置の一例を示す概略図であり、電析法により酸化亜
鉛膜を作成するだけの機能に単純化したものである。
【0031】図2において、2001はロール状に巻か
れたステンレス帯板等の長尺基板であり、ロール基板、
ウエブ、フープ材、コイル、テープ、リール材などと呼
ばれている。すなわち、長尺基板は、細長い長方形をし
た帯状の薄板であり、長手方向に巻き上げてロール形状
に保持できるものをいい、連続的に成膜を行い得るた
め、稼働率やランニングコストを低減することができる
など、工業的に極めて有利なものである。長尺基板20
01は、ボビンにコイル状に巻かれた円筒状の基板とし
て、本装置へと搬送されてくる。
れたステンレス帯板等の長尺基板であり、ロール基板、
ウエブ、フープ材、コイル、テープ、リール材などと呼
ばれている。すなわち、長尺基板は、細長い長方形をし
た帯状の薄板であり、長手方向に巻き上げてロール形状
に保持できるものをいい、連続的に成膜を行い得るた
め、稼働率やランニングコストを低減することができる
など、工業的に極めて有利なものである。長尺基板20
01は、ボビンにコイル状に巻かれた円筒状の基板とし
て、本装置へと搬送されてくる。
【0032】本装置では、コイル状の長尺基板を基板繰
り出しローラー2002に配置し、その表面保護のため
に巻き入れられた合紙を合紙巻き上げローラー2003
で巻き出しつつ、繰り出された基板を基板巻き上げロー
ラー2062へと搬送し、巻き取っている。
り出しローラー2002に配置し、その表面保護のため
に巻き入れられた合紙を合紙巻き上げローラー2003
で巻き出しつつ、繰り出された基板を基板巻き上げロー
ラー2062へと搬送し、巻き取っている。
【0033】すなわち、基板2001は、その搬送経路
において、張力検出ローラー2005、給電ローラー2
006を経て電析槽2009に入る。電析槽2009の
内部では、基板2001が支持ローラー2013,20
14により位置出しされ、電析法により酸化物膜が作成
される。
において、張力検出ローラー2005、給電ローラー2
006を経て電析槽2009に入る。電析槽2009の
内部では、基板2001が支持ローラー2013,20
14により位置出しされ、電析法により酸化物膜が作成
される。
【0034】次に、電析槽2009を通過した基板20
01は、水洗槽2030内に導入されて水洗される。水
洗槽2030内での位置出しは、支持ローラー203
1,2036によって行われる。水洗槽2030を通過
した基板2001は、温風乾燥炉2051内に導入され
て乾燥される。
01は、水洗槽2030内に導入されて水洗される。水
洗槽2030内での位置出しは、支持ローラー203
1,2036によって行われる。水洗槽2030を通過
した基板2001は、温風乾燥炉2051内に導入され
て乾燥される。
【0035】温風乾燥炉2051を通過した基板200
1は、支持ローラー2057を経て、蛇行修正ローラー
2059により横ずれが補正され、成膜表面を保護すべ
く、合紙繰り出しローラー2060から繰り出された新
しい合紙を巻き込んで、基板巻き上げローラー2062
に巻き上げられて、必要に応じて次工程へと搬送され
る。
1は、支持ローラー2057を経て、蛇行修正ローラー
2059により横ずれが補正され、成膜表面を保護すべ
く、合紙繰り出しローラー2060から繰り出された新
しい合紙を巻き込んで、基板巻き上げローラー2062
に巻き上げられて、必要に応じて次工程へと搬送され
る。
【0036】張力検出ローラー2005は、基板200
1の動的な巻き張力を検知して、基板繰り出しローラー
2002の軸にリンクされた不図示のパウダークラッチ
等のブレーキ手段にフィードバックをかけ、張力を一定
に保持するものである。これにより、基板2001の搬
送経路が支持ローラー間で所定の値になるように設計さ
れている。
1の動的な巻き張力を検知して、基板繰り出しローラー
2002の軸にリンクされた不図示のパウダークラッチ
等のブレーキ手段にフィードバックをかけ、張力を一定
に保持するものである。これにより、基板2001の搬
送経路が支持ローラー間で所定の値になるように設計さ
れている。
【0037】特に、成膜面にローラーが触れない構成と
なっているため、張力が弱いと、支持ローラーから基板
2001が外れたり、電析槽2009や水洗槽2030
の出入ロで基板2001が垂れ下がって成膜面を擦って
傷付くなどの、不具合が発生する。
なっているため、張力が弱いと、支持ローラーから基板
2001が外れたり、電析槽2009や水洗槽2030
の出入ロで基板2001が垂れ下がって成膜面を擦って
傷付くなどの、不具合が発生する。
【0038】成膜面が触れない装置構成は、成膜面が損
傷を受けたり、汚れたりしないなどの利点があり、とり
わけ太陽電池の反射膜などのように、ミクロンサイズの
凹凸を薄膜上に形成しなければならない用途には好まし
い。
傷を受けたり、汚れたりしないなどの利点があり、とり
わけ太陽電池の反射膜などのように、ミクロンサイズの
凹凸を薄膜上に形成しなければならない用途には好まし
い。
【0039】給電ローラー2006は長尺基板にカソー
ド側の電位を印加するためのもので、なるべく電析浴に
近いところに設置され、電源2008の負極側に接続さ
れている。
ド側の電位を印加するためのもので、なるべく電析浴に
近いところに設置され、電源2008の負極側に接続さ
れている。
【0040】電析槽2009は、電析浴2016を保持
すると共に、基板2001の経路を定め、それに対して
アノード2017を設置して、このアノード2017に
給電バー2015を介して電源2008から正極の電位
を印加する。これにより、電析浴中で基板を負、アノー
ド2017を正とする電気化学的な電解析出プロセスが
進行する。
すると共に、基板2001の経路を定め、それに対して
アノード2017を設置して、このアノード2017に
給電バー2015を介して電源2008から正極の電位
を印加する。これにより、電析浴中で基板を負、アノー
ド2017を正とする電気化学的な電解析出プロセスが
進行する。
【0041】電析浴2016が高温に保たれるときは、
水蒸気の発生がかなり多くなるので、蒸気排出ダクト2
010,2011,2012から水蒸気を逃がしてや
る。
水蒸気の発生がかなり多くなるので、蒸気排出ダクト2
010,2011,2012から水蒸気を逃がしてや
る。
【0042】また、電析浴2016を攪拌するために、
攪拌エアー導入管2019からエアーを導入して、電析
槽2009内のエアー吹き出し管2018からエアーを
バブリングする。
攪拌エアー導入管2019からエアーを導入して、電析
槽2009内のエアー吹き出し管2018からエアーを
バブリングする。
【0043】電析槽2009に高温の浴液を補給するに
は、電析循環槽2025を設け、この中にヒーター20
24を設置して浴を加温し、かかる浴液を浴循環ポンプ
2023から電析浴液供給管2020を通して電析槽に
供給する。電析槽2009から溢れた浴液や、一部積極
的に帰還させる浴液は、不図示の帰還路を経て、電析循
環槽2025に戻して再び加温する。
は、電析循環槽2025を設け、この中にヒーター20
24を設置して浴を加温し、かかる浴液を浴循環ポンプ
2023から電析浴液供給管2020を通して電析槽に
供給する。電析槽2009から溢れた浴液や、一部積極
的に帰還させる浴液は、不図示の帰還路を経て、電析循
環槽2025に戻して再び加温する。
【0044】ポンプの吐出量が一定の場合には、バルブ
2021とバルブ2022とで、電析循環槽2025か
ら電析槽2009への浴供給量を制御することができ
る。すなわち、供給量を増やす場合は、バルブ2021
をより開放とし、バルブ2022をより閉成とするので
あり、また供給量を減らす場合は逆の操作を行う。電析
浴2016の保持水位は、この供給量と不図示の帰還量
を調整しておこなう。
2021とバルブ2022とで、電析循環槽2025か
ら電析槽2009への浴供給量を制御することができ
る。すなわち、供給量を増やす場合は、バルブ2021
をより開放とし、バルブ2022をより閉成とするので
あり、また供給量を減らす場合は逆の操作を行う。電析
浴2016の保持水位は、この供給量と不図示の帰還量
を調整しておこなう。
【0045】電析循環槽2025には、循環ポンプ20
27とフィルターとからなるフィルター循環系が備えら
れており、電析循環槽2025中の粒子を除去できる構
成となっている。電析循環槽2025と電析槽2009
と間での浴液の供給・帰還が充分に多い場合には、この
ように電析循環槽2025にのみフィルターを設置した
形で、充分な粒子除去効果を得ることができる。
27とフィルターとからなるフィルター循環系が備えら
れており、電析循環槽2025中の粒子を除去できる構
成となっている。電析循環槽2025と電析槽2009
と間での浴液の供給・帰還が充分に多い場合には、この
ように電析循環槽2025にのみフィルターを設置した
形で、充分な粒子除去効果を得ることができる。
【0046】本装置では、電析循環槽2025にも蒸気
排出ダクト2026が設置されており、水蒸気が排出さ
れる構造となっている。特に、電析循環槽2025には
ヒーター2024が設置されていて加温源となっている
ため、水蒸気の発生が著しく、発生した水蒸気が不用意
に放出されたり結露したりするのが好ましくない場合
は、極めて効果的である。
排出ダクト2026が設置されており、水蒸気が排出さ
れる構造となっている。特に、電析循環槽2025には
ヒーター2024が設置されていて加温源となっている
ため、水蒸気の発生が著しく、発生した水蒸気が不用意
に放出されたり結露したりするのが好ましくない場合
は、極めて効果的である。
【0047】電祈予備槽2029は、加温された浴液を
一気に既設の廃液系に流して処理装置を傷めることを防
ぐために設置されたもので、一旦電析槽2009の電析
浴2016を保持すると共に、電析槽2009を空にし
て作業の能率を図るためのものである。
一気に既設の廃液系に流して処理装置を傷めることを防
ぐために設置されたもので、一旦電析槽2009の電析
浴2016を保持すると共に、電析槽2009を空にし
て作業の能率を図るためのものである。
【0048】電析槽2009で電析を終えた基板200
1は、続いて水洗槽2030に入って水洗される。水洗
槽2009内では、基板2001は支持ローラー203
1と支持ローラー2066で位置決めされ、第一水洗槽
2032、第二水洗槽2033、第三水洗槽2034を
順に通過する。
1は、続いて水洗槽2030に入って水洗される。水洗
槽2009内では、基板2001は支持ローラー203
1と支持ローラー2066で位置決めされ、第一水洗槽
2032、第二水洗槽2033、第三水洗槽2034を
順に通過する。
【0049】それぞれに水洗循環槽2047〜2049
と水循環ポンプ2044〜2046が配され、2つのバ
ルブ、すなわちバルブ2038とバルブ2041、若し
くはバルブ2039とバルブ2042、またはバルブ2
040とバルブ2043とで水洗槽2009への水供給
量が決まり、供給管2035、若しくは供給管203
6、または供給管2037を介して、水洗槽2032〜
20344へ洗浄水が供給される。
と水循環ポンプ2044〜2046が配され、2つのバ
ルブ、すなわちバルブ2038とバルブ2041、若し
くはバルブ2039とバルブ2042、またはバルブ2
040とバルブ2043とで水洗槽2009への水供給
量が決まり、供給管2035、若しくは供給管203
6、または供給管2037を介して、水洗槽2032〜
20344へ洗浄水が供給される。
【0050】2つのバルブによる供給量の制御法は、電
析槽2009での制御と同様である。また、電析槽20
09と同様に、オーバーフローを集めたり一部を積極的
に戻す不図示の帰還水を、それぞれの水洗循環槽204
7〜2049に戻すことも可能である。
析槽2009での制御と同様である。また、電析槽20
09と同様に、オーバーフローを集めたり一部を積極的
に戻す不図示の帰還水を、それぞれの水洗循環槽204
7〜2049に戻すことも可能である。
【0051】通常、図2に示すような3段の水洗システ
ムでは、基板搬送方向の上流側の水洗槽から下側の水洗
槽、すなわち第一水洗槽2032から第三水洗槽203
4へ向けて、洗浄水の純度が高くなっている。これは、
基板2001が搬送されプロセスが終わりに近づくに従
って、基板2001の清浄度が上がっていくことを意味
している。
ムでは、基板搬送方向の上流側の水洗槽から下側の水洗
槽、すなわち第一水洗槽2032から第三水洗槽203
4へ向けて、洗浄水の純度が高くなっている。これは、
基板2001が搬送されプロセスが終わりに近づくに従
って、基板2001の清浄度が上がっていくことを意味
している。
【0052】このことは、洗浄水を第三水洗循環槽20
49に最初に補給し、次に第三水洗循環槽2049で溢
れた洗浄水を第二水洗循環槽2048に補給し、さらに
第二水洗循環槽2048で溢れた洗浄水を第一水洗循環
槽2047に補給することにより、水の使用量を大幅に
節約して達成することができる。
49に最初に補給し、次に第三水洗循環槽2049で溢
れた洗浄水を第二水洗循環槽2048に補給し、さらに
第二水洗循環槽2048で溢れた洗浄水を第一水洗循環
槽2047に補給することにより、水の使用量を大幅に
節約して達成することができる。
【0053】水洗の終了した基板2001は、水洗槽2
030の一部に設けられたエアーナイフ2035により
水切りされ、続いて温風乾燥炉2051へ搬送される。
ここでは、水を充分に乾燥させるだけの温度の対流空気
で乾燥をおこなう。対流空気は、熱風発生炉2055で
発生した熱風を、フィルター2054を通してゴミを除
去し、温風吹き出し管2052から吹き出して供給す
る。
030の一部に設けられたエアーナイフ2035により
水切りされ、続いて温風乾燥炉2051へ搬送される。
ここでは、水を充分に乾燥させるだけの温度の対流空気
で乾燥をおこなう。対流空気は、熱風発生炉2055で
発生した熱風を、フィルター2054を通してゴミを除
去し、温風吹き出し管2052から吹き出して供給す
る。
【0054】溢れる空気は、再度温風回収管2053よ
り回収して、外気導入管2056からの外気と混合して
熱風発生炉に送られる。
り回収して、外気導入管2056からの外気と混合して
熱風発生炉に送られる。
【0055】温風乾燥炉での基板2001の搬送経路
は、支持ローラー2066と支持ローラー2057とに
よって位置出しされる。
は、支持ローラー2066と支持ローラー2057とに
よって位置出しされる。
【0056】蛇行修正ローラー2059は、基板200
1の幅方向のずれを補正して基板巻き上げローラー20
62に巻き込むものであり、不図示のセンサーによって
ずれ量を検知し、蛇行修正ローラーを不図示のアームを
支点として回転することによって制御する。通常、セン
サーの検知するずれ量も、蛇行修正ローラー2059の
作動量も極めて小さく、1mmを超えないようにしてい
る。
1の幅方向のずれを補正して基板巻き上げローラー20
62に巻き込むものであり、不図示のセンサーによって
ずれ量を検知し、蛇行修正ローラーを不図示のアームを
支点として回転することによって制御する。通常、セン
サーの検知するずれ量も、蛇行修正ローラー2059の
作動量も極めて小さく、1mmを超えないようにしてい
る。
【0057】基板2001を巻き上げるに際して、その
表面保護のために、合紙繰り出しローラー2060から
新しい合紙を供給する。
表面保護のために、合紙繰り出しローラー2060から
新しい合紙を供給する。
【0058】ストッパー2007とストッパー2058
は同時に働いて、基板2001を搬送張力の掛かったま
ま静止させるものである。これは、基板2001の交換
時や装置のメンテナンス時に、作業性を向上させる。
は同時に働いて、基板2001を搬送張力の掛かったま
ま静止させるものである。これは、基板2001の交換
時や装置のメンテナンス時に、作業性を向上させる。
【0059】すなわち、上記の電析装置は、長尺基板2
001上に均一な酸化物膜を連続的に作成する装置であ
り、基板2001上に酸化物膜を作成する電析槽200
9と、電析槽2009を通過した基板2001を水洗す
る水洗槽2030等の水洗手段と、水洗手段を通過した
基板2001を強制乾燥する温風乾燥炉2051等の乾
燥手段とを備えており、特に電析浴中に生成する酸化亜
鉛粉を除去する手段を有するように改良したものであ
る。以下に、構成要素について詳細に説明する。
001上に均一な酸化物膜を連続的に作成する装置であ
り、基板2001上に酸化物膜を作成する電析槽200
9と、電析槽2009を通過した基板2001を水洗す
る水洗槽2030等の水洗手段と、水洗手段を通過した
基板2001を強制乾燥する温風乾燥炉2051等の乾
燥手段とを備えており、特に電析浴中に生成する酸化亜
鉛粉を除去する手段を有するように改良したものであ
る。以下に、構成要素について詳細に説明する。
【0060】〔基板〕本発明で用いられる基板2001
の材料は、膜作成面で電気的な導通がとれ、電析浴20
16によって侵食されないものであれば使用することが
でき、ステンレス鋼(SUS)、Al、Cu、Fe、C
rなどの金属、およびこれらの合金が用いられる。ま
た、金属コーティングを施したPETフィルムなども利
用可能である。
の材料は、膜作成面で電気的な導通がとれ、電析浴20
16によって侵食されないものであれば使用することが
でき、ステンレス鋼(SUS)、Al、Cu、Fe、C
rなどの金属、およびこれらの合金が用いられる。ま
た、金属コーティングを施したPETフィルムなども利
用可能である。
【0061】これらの中で、後工程で素子化プロセスを
行うには、ステンレス鋼が比較的安価で防食性に優れて
いるので、長尺基板として適している。
行うには、ステンレス鋼が比較的安価で防食性に優れて
いるので、長尺基板として適している。
【0062】基板表面は、研磨を行った鏡面でも良い
し、BAなどの平滑面でも良いし、また2Dで代表され
る粗面でも良い。1μm以上の粗面とすることもでき
る。
し、BAなどの平滑面でも良いし、また2Dで代表され
る粗面でも良い。1μm以上の粗面とすることもでき
る。
【0063】さらに基板2001には、別の導電性材料
が成膜されていてもよく、電析の目的に応じて選択され
る。
が成膜されていてもよく、電析の目的に応じて選択され
る。
【0064】〔酸化物膜〕本発明により作成可能な酸化
物膜としては、c軸に配向した酸化亜鉛多結晶膜、c軸
の傾いた酸化亜鉛多結晶膜などが挙げられる。
物膜としては、c軸に配向した酸化亜鉛多結晶膜、c軸
の傾いた酸化亜鉛多結晶膜などが挙げられる。
【0065】〔電析槽〕電析槽2009としては、金属
においては、ステンレス鋼(SUS)、Fe、Al、C
u、Cr、真ちゅうなどが耐熱性・加工性に優れている
点で利用することができ、耐食性を考慮するとステンレ
ス鋼が好ましい。ステンレス鋼は、フェライト系、マル
テンサイト系、オーステナイト系のいずれも適用可能で
ある。
においては、ステンレス鋼(SUS)、Fe、Al、C
u、Cr、真ちゅうなどが耐熱性・加工性に優れている
点で利用することができ、耐食性を考慮するとステンレ
ス鋼が好ましい。ステンレス鋼は、フェライト系、マル
テンサイト系、オーステナイト系のいずれも適用可能で
ある。
【0066】保温性が必要とされる場合には、二重構造
とし、槽壁間を断熱材で補完することができる。断熱材
としては、温度と簡便性を考慮して、空気、油脂、ガラ
スウール、ウレタン樹脂などが挙げられる。
とし、槽壁間を断熱材で補完することができる。断熱材
としては、温度と簡便性を考慮して、空気、油脂、ガラ
スウール、ウレタン樹脂などが挙げられる。
【0067】〈電析浴〉電析槽2009内に収容される
電析浴2016は、良く知られた金属めっき用の浴の
他、酸化亜鉛成膜用の硝酸亜鉛(6水和物として入手す
る)を主としたものが適用可能である。膜の一様性を高
めるために、スクロースやデキストリンなどの糖類を添
加することもできる。
電析浴2016は、良く知られた金属めっき用の浴の
他、酸化亜鉛成膜用の硝酸亜鉛(6水和物として入手す
る)を主としたものが適用可能である。膜の一様性を高
めるために、スクロースやデキストリンなどの糖類を添
加することもできる。
【0068】特に、太陽電池の光閉じ込め反射層として
有効な光の波長程度の凹凸をもった酸化亜鉛を成膜する
には、硝酸亜鉛の濃度を0.1M以上とすることが好ま
しい。c軸に配向した酸化亜鉛膜を得るには、基板にも
よるが、一般的には0.05M以下とすることが好まし
い。
有効な光の波長程度の凹凸をもった酸化亜鉛を成膜する
には、硝酸亜鉛の濃度を0.1M以上とすることが好ま
しい。c軸に配向した酸化亜鉛膜を得るには、基板にも
よるが、一般的には0.05M以下とすることが好まし
い。
【0069】いずれの場合にも、添加する糖類は、スク
ロースにあっては3g/l以上、デキストリンにあって
は0.001g/l以上とすることが好ましい。これら
の場合、浴の温度は、60℃以上とするのが金属の析出
がないので好ましい。とりわけ、80℃以上であると、
膜の一様性が向上するので好ましい。また、これらの糖
類は、硝酸水溶液中で安定で、副生成物を生じたりしな
い。
ロースにあっては3g/l以上、デキストリンにあって
は0.001g/l以上とすることが好ましい。これら
の場合、浴の温度は、60℃以上とするのが金属の析出
がないので好ましい。とりわけ、80℃以上であると、
膜の一様性が向上するので好ましい。また、これらの糖
類は、硝酸水溶液中で安定で、副生成物を生じたりしな
い。
【0070】〈アノード〉本発明に用いられるアノード
とは、基板に対して正の電位をもち、電析電流を基板に
向かって流し得るものをいう。通常は、図2に示したよ
うに、基板に対向するように、近接して配置される。
とは、基板に対して正の電位をもち、電析電流を基板に
向かって流し得るものをいう。通常は、図2に示したよ
うに、基板に対向するように、近接して配置される。
【0071】アノードに印加する電力は、膜の堆積を制
御するために、電圧制御とするよりも電流制御とするこ
とが好ましい。
御するために、電圧制御とするよりも電流制御とするこ
とが好ましい。
【0072】本発明におけるアノードの長尺基板の幅方
向の大きさ(以下、「アノードの幅」と称する。)は、
長尺基板の幅と等しいか、あるいはそれより大きく設定
される。このように設定することは、本発明者等の実験
によると極めて重要である。すなわち、アノードの幅が
長尺基板の幅より小さいと、酸化物膜の基板幅方向のム
ラが著しく発生するので、アノードの幅を長尺基板の幅
と等しいか、あるいはそれより大きく設定することが必
要とされるのである。
向の大きさ(以下、「アノードの幅」と称する。)は、
長尺基板の幅と等しいか、あるいはそれより大きく設定
される。このように設定することは、本発明者等の実験
によると極めて重要である。すなわち、アノードの幅が
長尺基板の幅より小さいと、酸化物膜の基板幅方向のム
ラが著しく発生するので、アノードの幅を長尺基板の幅
と等しいか、あるいはそれより大きく設定することが必
要とされるのである。
【0073】特に、本発明では、酸化物膜を堆積させる
ため、単に金属イオンを電界によって運ぶだけでなく、
基板のごく近傍で酸化反応を進めなければならない。し
たがって、その酸化反応を保持するための電位(浴液と
基板との電位)を確保せねばならず、金属めっきとは異
なったアプローチが必要であると考えている。成膜パラ
メータは端的には、実験的に定めている。
ため、単に金属イオンを電界によって運ぶだけでなく、
基板のごく近傍で酸化反応を進めなければならない。し
たがって、その酸化反応を保持するための電位(浴液と
基板との電位)を確保せねばならず、金属めっきとは異
なったアプローチが必要であると考えている。成膜パラ
メータは端的には、実験的に定めている。
【0074】アノードと基板との距離は、機械的な精度
が一番大きな因子となるが、1mm以上数10cm以下
に設定するのが好ましく、特に10mm〜50mm前後
の距離で配置するのが効果が最大化され、より好まし
い。また、同一の電位がかかっているアノードは、同じ
距離に配置すること、すなわち、基板になるべく平行に
配置することが好ましい。
が一番大きな因子となるが、1mm以上数10cm以下
に設定するのが好ましく、特に10mm〜50mm前後
の距離で配置するのが効果が最大化され、より好まし
い。また、同一の電位がかかっているアノードは、同じ
距離に配置すること、すなわち、基板になるべく平行に
配置することが好ましい。
【0075】アノードの基板搬送方向の大きさは、0.
1mm程度から1m以上まで自由である。これは、搬送
によって平均化が効率良く進行することによる。
1mm程度から1m以上まで自由である。これは、搬送
によって平均化が効率良く進行することによる。
【0076】アノードの形状は、板状、線状、棒状、そ
の他後述のようにメッシュ状あるいは格子状とすること
ができる。いずれも機械的な組み立て易さや、電位保持
の容易性から定められる。
の他後述のようにメッシュ状あるいは格子状とすること
ができる。いずれも機械的な組み立て易さや、電位保持
の容易性から定められる。
【0077】アノードは、通常、懸垂線を描く搬送基板
に距離を合わせて配置されるため、複数配置されるが、
その電位や形状はアノード同士で同一である必要はな
い。例えば、基板に近い側で凹凸は大きくないが成膜速
度の大きい膜とし、基板から遠い側(すなわち、太陽電
池活性層を電析膜の上に構成するときに、活性層に近い
側)で凹凸は大きく成膜速度の小さい膜とするような場
合に、プロセス前半のアノードはより近接させたり、よ
り電位を高く保持して電析電流を多くし、プロセス後半
のアノードはより離したり、より電位を低く保持して電
析電流を少なくするという具合である。その場合、前半
は板状のアノード、後半は棒状のアノードいう形状を選
択することもできる。
に距離を合わせて配置されるため、複数配置されるが、
その電位や形状はアノード同士で同一である必要はな
い。例えば、基板に近い側で凹凸は大きくないが成膜速
度の大きい膜とし、基板から遠い側(すなわち、太陽電
池活性層を電析膜の上に構成するときに、活性層に近い
側)で凹凸は大きく成膜速度の小さい膜とするような場
合に、プロセス前半のアノードはより近接させたり、よ
り電位を高く保持して電析電流を多くし、プロセス後半
のアノードはより離したり、より電位を低く保持して電
析電流を少なくするという具合である。その場合、前半
は板状のアノード、後半は棒状のアノードいう形状を選
択することもできる。
【0078】〔電析浴中に生成する酸化亜鉛粉を除去す
る手段〕電析浴中に生成する酸化亜鉛粉を除去する手段
は、浴液のpH値を測定するpH測定手段と、測定した
浴液のpH値を予め設定したpH値に近づけるpH制御
手段とからなっている。図1に示すように、pH測定手
段およびpH制御手段は、電析槽に浴循環系を介して浴
液を供給する電析循環槽1025に備えられている。
る手段〕電析浴中に生成する酸化亜鉛粉を除去する手段
は、浴液のpH値を測定するpH測定手段と、測定した
浴液のpH値を予め設定したpH値に近づけるpH制御
手段とからなっている。図1に示すように、pH測定手
段およびpH制御手段は、電析槽に浴循環系を介して浴
液を供給する電析循環槽1025に備えられている。
【0079】上述したように、電析槽に高温の浴液を補
給するには、電析循環槽1025中のヒーター1024
で浴液を加温し、かかる浴液を浴循環ポンプ1023か
ら電析浴液供給管を通して電析槽に供給する。供給量を
増やす場合は、バルブ1021をより開放とし、バルブ
1022をより閉成とし、また供給量を減らす場合は逆
の操作を行う。
給するには、電析循環槽1025中のヒーター1024
で浴液を加温し、かかる浴液を浴循環ポンプ1023か
ら電析浴液供給管を通して電析槽に供給する。供給量を
増やす場合は、バルブ1021をより開放とし、バルブ
1022をより閉成とし、また供給量を減らす場合は逆
の操作を行う。
【0080】電析循環槽1025には、循環ポンプ10
27とフィルターとからなるフィルター循環系が備えら
れており、電析循環槽1025中の粒子を除去できる構
成となっている。
27とフィルターとからなるフィルター循環系が備えら
れており、電析循環槽1025中の粒子を除去できる構
成となっている。
【0081】電析循環槽1025にはヒーター1024
が設置されているので、水蒸気を排出するための蒸気排
出ダクト1026が設置されている。
が設置されているので、水蒸気を排出するための蒸気排
出ダクト1026が設置されている。
【0082】pH測定手段は、この電析循環槽1025
内に収容された浴液のpH値を測定するもので、例えば
pHガラス電極1074により構成されている。このp
Hガラス電極1074は後述する制御器1073に接続
され、その測定値が出力信号として制御器1073に入
力されるようになっている。
内に収容された浴液のpH値を測定するもので、例えば
pHガラス電極1074により構成されている。このp
Hガラス電極1074は後述する制御器1073に接続
され、その測定値が出力信号として制御器1073に入
力されるようになっている。
【0083】pH制御手段は、硝酸を収容する硝酸リザ
ーブタンク1072と、硝酸供給系を開閉するバルブ1
071と、pHガラス電極1074の測定値に基づいて
バルブ1071の開閉を制御する制御器1073とから
成っている。
ーブタンク1072と、硝酸供給系を開閉するバルブ1
071と、pHガラス電極1074の測定値に基づいて
バルブ1071の開閉を制御する制御器1073とから
成っている。
【0084】したがって、本発明の酸化亜鉛膜の電析方
法は、浴液のpHを低く保持する工程を有しており、制
御器1073がpHガラス電極1074のpH測定値に
基づいてバルブ1071を開放することにより、pHの
低い硝酸リザーブタンク1072の硝酸を浴液に加え
て、pHを低く保持するものである。
法は、浴液のpHを低く保持する工程を有しており、制
御器1073がpHガラス電極1074のpH測定値に
基づいてバルブ1071を開放することにより、pHの
低い硝酸リザーブタンク1072の硝酸を浴液に加え
て、pHを低く保持するものである。
【0085】この場合、浴液のpHは2.0以下に保持
することが好ましく、浴液に加える硝酸濃度は0.01
M以上であることが好ましい。すなわち、硝酸リザーブ
タンク1072内の硝酸はpHが2以下とする。
することが好ましく、浴液に加える硝酸濃度は0.01
M以上であることが好ましい。すなわち、硝酸リザーブ
タンク1072内の硝酸はpHが2以下とする。
【0086】硝酸を加えて浴液のpHを2.0以下とす
ることで現実的な速度で酸化亜鉛粉の溶解が開始され、
pHが1.0以下にすると電析槽や配管のコーナー部分
に滞留した大きな粒径の粉も溶解する。
ることで現実的な速度で酸化亜鉛粉の溶解が開始され、
pHが1.0以下にすると電析槽や配管のコーナー部分
に滞留した大きな粒径の粉も溶解する。
【0087】硝酸を用いるのは、残留分が次の電析に悪
さをすることもなく、しかも酸化亜鉛粉の溶解を効率よ
く行えて、好ましいからである。
さをすることもなく、しかも酸化亜鉛粉の溶解を効率よ
く行えて、好ましいからである。
【0088】本発明の酸化亜鉛膜の電析方法は、電析槽
2009内の電析浴を予め定められた所定のサイクルで
交換する工程を有しており、この電析浴交換工程の前に
浴液のpHを低く保持する工程が行われることにより、
使用後の電析浴を廃棄処理して新たな浴液を補給するだ
けで電析浴の交換作業が完了することになる。
2009内の電析浴を予め定められた所定のサイクルで
交換する工程を有しており、この電析浴交換工程の前に
浴液のpHを低く保持する工程が行われることにより、
使用後の電析浴を廃棄処理して新たな浴液を補給するだ
けで電析浴の交換作業が完了することになる。
【0089】〔水洗手段〕本発明に用いられる水洗手段
は、図2に示すような水洗槽2030に収容した水中に
基板2001を通過させる方式のほか、水洗用のシャワ
ーを用いることができる。
は、図2に示すような水洗槽2030に収容した水中に
基板2001を通過させる方式のほか、水洗用のシャワ
ーを用いることができる。
【0090】〔乾燥手段〕本発明に用いられる乾燥手段
では、充分に水溶性の溶質を除去した後に、図2に示し
たようなエアーナイフによる水切りが極めて効果的であ
り、後続の加熱乾燥は温風で十分である。後工程で真空
装置を用いる場合には、吸着水を除去するために、赤外
線ヒーターなども利用可能である。
では、充分に水溶性の溶質を除去した後に、図2に示し
たようなエアーナイフによる水切りが極めて効果的であ
り、後続の加熱乾燥は温風で十分である。後工程で真空
装置を用いる場合には、吸着水を除去するために、赤外
線ヒーターなども利用可能である。
【0091】〔搬送手段〕本発明に用いられる基板の搬
送手段では、基板の上下振動が発生して、段状のムラが
槽間で発生しないように、基板の幅1cmあたり0.2
kg以上の張力をかけるのが好ましい。
送手段では、基板の上下振動が発生して、段状のムラが
槽間で発生しないように、基板の幅1cmあたり0.2
kg以上の張力をかけるのが好ましい。
【0092】図2では、ロール・ツー・ロール方式によ
る基板の水平搬送を示したが、槽間に折り曲げローラー
を用いた基板の斜め搬送も適用することができる。
る基板の水平搬送を示したが、槽間に折り曲げローラー
を用いた基板の斜め搬送も適用することができる。
【0093】
【実施例】以下に、本発明に基づく実施例を説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0094】〔実施例1〕図2の装置を用いて本発明に
よる工程を有する酸化亜鉛堆積を実施した。
よる工程を有する酸化亜鉛堆積を実施した。
【0095】本実施例における電析浴は、0.005M
の硝酸亜鉛と、0.007g/lのデキストリンとを含
んだものを用いた。成膜温度は85℃とし、導電度を測
定したところ、1mS/cmであった。
の硝酸亜鉛と、0.007g/lのデキストリンとを含
んだものを用いた。成膜温度は85℃とし、導電度を測
定したところ、1mS/cmであった。
【0096】各アノードのサイズは、アノード長さが1
500mm、アノード幅が350mmであり、長尺基板
と3cm離して対向せしめた。
500mm、アノード幅が350mmであり、長尺基板
と3cm離して対向せしめた。
【0097】長尺基板としては、幅350mm、厚さ
0.15mmのステンレス帯板(SUS430)を用い
た。
0.15mmのステンレス帯板(SUS430)を用い
た。
【0098】アノード電流は平均で20mA/cm2と
し、酸化亜鉛膜として1.2μmの膜厚を得た。
し、酸化亜鉛膜として1.2μmの膜厚を得た。
【0099】約7時間かけて、200mの長さにわたる
長尺基板上に酸化亜鉛を堆積し、c軸に配向した有効な
酸化亜鉛膜を得た。
長尺基板上に酸化亜鉛を堆積し、c軸に配向した有効な
酸化亜鉛膜を得た。
【0100】電析浴を加温するためのヒーター2024
の電源を切り、一晩放置したところ、35℃まで温度が
下がり、粉の沈積があった。沈積粉はXRDによる評価
では典型的な酸化亜鉛のパターンを示し、酸化亜鉛であ
ることが確認された。この沈積粉は、浴循環ポンプ20
23と循環ポンプ2029とによる循環に伴って、一部
が電析槽2009を循環し、また一部は沈積したままコ
ーナー部分に滞留していた。
の電源を切り、一晩放置したところ、35℃まで温度が
下がり、粉の沈積があった。沈積粉はXRDによる評価
では典型的な酸化亜鉛のパターンを示し、酸化亜鉛であ
ることが確認された。この沈積粉は、浴循環ポンプ20
23と循環ポンプ2029とによる循環に伴って、一部
が電析槽2009を循環し、また一部は沈積したままコ
ーナー部分に滞留していた。
【0101】次に、1Mの硝酸を60l用意し、電析浴
を循環せしめながら徐々に補給した。補給完了後のpH
は1.2であり、補給完了後数分で粉は目視で全て判別
できなくなった。
を循環せしめながら徐々に補給した。補給完了後のpH
は1.2であり、補給完了後数分で粉は目視で全て判別
できなくなった。
【0102】さらに、1時間の浴循環ポンプ2023と
循環ポンプ2029とによる循環を続けて、フィルター
循環系に設置されたフィルター(循環ポンプ2029に
繋がったもの)を観察したところ、フィルター通常溜ま
っている微粉が奇麗に除去されていた。
循環ポンプ2029とによる循環を続けて、フィルター
循環系に設置されたフィルター(循環ポンプ2029に
繋がったもの)を観察したところ、フィルター通常溜ま
っている微粉が奇麗に除去されていた。
【0103】このようにして酸化亜鉛の粉を溶解して、
廃液として廃棄処理した。この工程を付け加えたことに
より、続いて補給しなおした硝酸亜鉛を含む電析浴は極
めてクリーンになり、後続する電析プロセスにおいて、
粉が基板に付着するなどの悪影響を皆無にすることがで
きた。
廃液として廃棄処理した。この工程を付け加えたことに
より、続いて補給しなおした硝酸亜鉛を含む電析浴は極
めてクリーンになり、後続する電析プロセスにおいて、
粉が基板に付着するなどの悪影響を皆無にすることがで
きた。
【0104】本実施例では、電析の1サイクル中に本発
明による工程を組み込むことができ、しかも、生成する
酸化亜鉛粉を簡便かつ効果的に除去することができ、電
析装置の稼働率やスループットを向上させることができ
る。
明による工程を組み込むことができ、しかも、生成する
酸化亜鉛粉を簡便かつ効果的に除去することができ、電
析装置の稼働率やスループットを向上させることができ
る。
【0105】〔実施例2〕
実施例2は、硝酸亜鉛の濃度を0.2Mとした他は実施
例1と同じ電析条件とし、400mの長尺基板を2枚連
続して搬送して、その上にc軸が傾いた有効な酸化亜鉛
膜を得た。濃度が濃く、電析時間が長いため、酸化亜鉛
粉の発生は実施例1よりも顕著であった。
例1と同じ電析条件とし、400mの長尺基板を2枚連
続して搬送して、その上にc軸が傾いた有効な酸化亜鉛
膜を得た。濃度が濃く、電析時間が長いため、酸化亜鉛
粉の発生は実施例1よりも顕著であった。
【0106】次に、60%濃硝酸を10l用意し、電析
浴を循環しながら徐々に補給した。酸化亜鉛の粉が多い
こともあって、pHの下がりは多くなく1.9であった
が、微粉末はことごとく除去され、短時間では溶解しき
れない粉が残留した。
浴を循環しながら徐々に補給した。酸化亜鉛の粉が多い
こともあって、pHの下がりは多くなく1.9であった
が、微粉末はことごとく除去され、短時間では溶解しき
れない粉が残留した。
【0107】残留した酸化亜鉛粉を機械的に取り除くこ
とも可能であるが、本実施例では、さらに1Mの硝酸を
600l用意し、これを補給して電析浴を循環したとこ
ろ、pHは0.5に保たれた。その結果、残留した酸化
亜鉛粉はことごとく溶解し、簡単に廃棄することができ
た。
とも可能であるが、本実施例では、さらに1Mの硝酸を
600l用意し、これを補給して電析浴を循環したとこ
ろ、pHは0.5に保たれた。その結果、残留した酸化
亜鉛粉はことごとく溶解し、簡単に廃棄することができ
た。
【0108】その後、簡単に純水にて電析槽を洗い、新
たな電析浴を補給し電析を継続し、浴交換前と同様のc
軸が傾いた有効な酸化亜鉛膜を得た。
たな電析浴を補給し電析を継続し、浴交換前と同様のc
軸が傾いた有効な酸化亜鉛膜を得た。
【0109】電析工程で生成する細かな酸化亜鉛粉はフ
ィルターで除去され、また、スラッジ状に滞留する大き
な酸化亜鉛粉は、本実施例のpH制御により効果的に溶
解廃棄されるから、長尺基板上に形成される酸化亜鉛層
に悪影響が及ぶことは殆どなく、電析装置のスループッ
トは効果的に向上した。
ィルターで除去され、また、スラッジ状に滞留する大き
な酸化亜鉛粉は、本実施例のpH制御により効果的に溶
解廃棄されるから、長尺基板上に形成される酸化亜鉛層
に悪影響が及ぶことは殆どなく、電析装置のスループッ
トは効果的に向上した。
【0110】〔実施例3〕実施例3は、図2の電析循環
槽に図1に示す溶液補給機構を組み込んだものである。
図1において、1021および1022はバルブ、10
23は浴循環ポンプ、1024はヒーター、1025は
電析循環槽、1026は蒸気排出ダクト、1027は循
環ポンプであり、図2で説明したのと同じものである。
また、1071はバルブ、1072は硝酸リザーブタン
ク、1073は制御器、1074はpHガラス電極であ
る。
槽に図1に示す溶液補給機構を組み込んだものである。
図1において、1021および1022はバルブ、10
23は浴循環ポンプ、1024はヒーター、1025は
電析循環槽、1026は蒸気排出ダクト、1027は循
環ポンプであり、図2で説明したのと同じものである。
また、1071はバルブ、1072は硝酸リザーブタン
ク、1073は制御器、1074はpHガラス電極であ
る。
【0111】pHガラス電極1074は、電析循環槽1
025内の浴液、ひいては電析槽2009内の浴液のp
Hを測定するもので、そのpH値信号が制御器1073
に入り、この値に応じてバルブ1071の開閉が制御さ
れ、硝酸リザーブタンク1072内に収容された硝酸が
電析循環槽1025へ適宜補充される。
025内の浴液、ひいては電析槽2009内の浴液のp
Hを測定するもので、そのpH値信号が制御器1073
に入り、この値に応じてバルブ1071の開閉が制御さ
れ、硝酸リザーブタンク1072内に収容された硝酸が
電析循環槽1025へ適宜補充される。
【0112】通常電析中、すなわち酸化亜鉛膜が長尺基
板に堆積されている間は、バルブ1071は閉じられて
いて、硝酸が補給されることはない。これにより、電析
浴に硝酸が混入して電析膜が溶解してしまわないように
なっている。
板に堆積されている間は、バルブ1071は閉じられて
いて、硝酸が補給されることはない。これにより、電析
浴に硝酸が混入して電析膜が溶解してしまわないように
なっている。
【0113】電析による酸化亜鉛の作成工程が終わる
と、制御器1073を動作可として、pHガラス電極1
074の値を基にバルブ1071を開閉させて、pHガ
ラス電極1074の設定値近づくまで硝酸リザーブタン
ク1072からの硝酸補給が続けられる。この間、浴循
環ポンプ1023と循環ポンプ1027とが、ともに動
作状態とされる。
と、制御器1073を動作可として、pHガラス電極1
074の値を基にバルブ1071を開閉させて、pHガ
ラス電極1074の設定値近づくまで硝酸リザーブタン
ク1072からの硝酸補給が続けられる。この間、浴循
環ポンプ1023と循環ポンプ1027とが、ともに動
作状態とされる。
【0114】pHガラス電極の値が、例えばpH値の
1.2というように、予め設定された値になるとバルブ
1071が閉じ、硝酸の補給が停止される。その後、例
えば20分という具合に、加えられた硝酸が循環するた
めに予め定められた時間だけ循環ポンプの動作が継続さ
れ、必要な酸化亜鉛粉の溶解が進められる。これが本発
明で定められた工程である。
1.2というように、予め設定された値になるとバルブ
1071が閉じ、硝酸の補給が停止される。その後、例
えば20分という具合に、加えられた硝酸が循環するた
めに予め定められた時間だけ循環ポンプの動作が継続さ
れ、必要な酸化亜鉛粉の溶解が進められる。これが本発
明で定められた工程である。
【0115】その後、浴液は、不図示の廃液排出系や汲
上ポンプによってドラム缶などの廃液処理容器に採ら
れ、廃液処理にまわされる。一方、電析装置では、電析
槽2009や電析循環槽1025に新たな浴液が準備さ
れ、昇温工程を経て、再び酸化亜鉛の作成工程に移る。
上ポンプによってドラム缶などの廃液処理容器に採ら
れ、廃液処理にまわされる。一方、電析装置では、電析
槽2009や電析循環槽1025に新たな浴液が準備さ
れ、昇温工程を経て、再び酸化亜鉛の作成工程に移る。
【0116】実施例2と同じ電析浴を用い、同実施例と
同じ長尺基板を同じ回数搬送させて同じ酸化亜鉛膜を堆
積せしめた。ただし、酸化亜鉛成膜終了後の酸化亜鉛粉
の溶解工程は、図1に示す硝酸の補給手段を用いた。設
定したpHは1.1であり、硝酸リザーブタンク107
2に収容した硝酸の濃度は2Mとした。
同じ長尺基板を同じ回数搬送させて同じ酸化亜鉛膜を堆
積せしめた。ただし、酸化亜鉛成膜終了後の酸化亜鉛粉
の溶解工程は、図1に示す硝酸の補給手段を用いた。設
定したpHは1.1であり、硝酸リザーブタンク107
2に収容した硝酸の濃度は2Mとした。
【0117】実施例2と異なり、電析浴中の酸化亜鉛は
実施例2の約半分の時間で溶解することができ、装置・
全工程の時間を有効に使うことができた。
実施例2の約半分の時間で溶解することができ、装置・
全工程の時間を有効に使うことができた。
【0118】本実施例では、硝酸の補給が予め設定した
pHに合わせるように自動的に行われるため、必要最小
限の硝酸の補給で済み、浴液の交換が極めて効率的に行
われ、電析装置の稼働率やスループットの向上に役立つ
ものである。
pHに合わせるように自動的に行われるため、必要最小
限の硝酸の補給で済み、浴液の交換が極めて効率的に行
われ、電析装置の稼働率やスループットの向上に役立つ
ものである。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電析浴中に生成する白色粉を効果的に除去して、電析浴
の信頼性を良好に保持し、良質な酸化亜鉛膜を作成する
ことができる電析方法を提供することができる。
電析浴中に生成する白色粉を効果的に除去して、電析浴
の信頼性を良好に保持し、良質な酸化亜鉛膜を作成する
ことができる電析方法を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明に適用可能な装置の一例を示す概略図で
ある。
ある。
1021、1022 バルブ
1023 浴循環ポンプ
1024 ヒーター
1025 電析循環槽
1026 蒸気排出ダクト
1027 循環ポンプ
1071 バルブ
1072 硝酸リザーブタンク
1073 制御器
1074 pHガラス電極
2001 長尺基板
2002 基板繰り出しローラー
2003 合紙巻き上げローラー
2005 張力検出ローラー
2006 給電ローラー
2007、2058 ストッパー
2008 電源
2009 電析槽
2062 基板巻き上げローラー
2010〜2012 蒸気排出ダクト
2013、2014、2031、2057、2066
支持ローラー 2015 給電バー 2016 電析浴 2017 アノード 2018 エアー吹き出し管 2019 攪拌エアー導入管 2020 電析浴液供給管 2021、2022、2038〜2043 バルブ 2023 浴循環ポンプ 2024 ヒー夕ー 2025 電析循環槽 2026 蒸気排出ダクト 2027 循環ポンプ 2029 電析予備槽 2030 水洗槽 2032 第一水洗槽 2033 第二水洗槽 2034 第三水洗槽 2035〜2037 供給管 2044〜2046 水循環ポンプ 2047〜2049 水洗循環槽 2051 温風乾燥炉 2052 温風吹き出し管 2053 温風回収管 2054 フィルター 2055 熱風発生炉 2056 外気導入管 2059 蛇行修正ローラー 2060 合紙繰り出しローラー
支持ローラー 2015 給電バー 2016 電析浴 2017 アノード 2018 エアー吹き出し管 2019 攪拌エアー導入管 2020 電析浴液供給管 2021、2022、2038〜2043 バルブ 2023 浴循環ポンプ 2024 ヒー夕ー 2025 電析循環槽 2026 蒸気排出ダクト 2027 循環ポンプ 2029 電析予備槽 2030 水洗槽 2032 第一水洗槽 2033 第二水洗槽 2034 第三水洗槽 2035〜2037 供給管 2044〜2046 水循環ポンプ 2047〜2049 水洗循環槽 2051 温風乾燥炉 2052 温風吹き出し管 2053 温風回収管 2054 フィルター 2055 熱風発生炉 2056 外気導入管 2059 蛇行修正ローラー 2060 合紙繰り出しローラー
フロントページの続き
(72)発明者 宮本 祐介
東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ
ヤノン株式会社内
(56)参考文献 特開 平8−260175(JP,A)
特開 平10−140373(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C25D 9/08
C25D 21/14
H01L 31/052
Claims (9)
- 【請求項1】 電析槽内に収容された電析浴中で長尺基
板とアノードとに通電して、基板上に酸化亜鉛膜を作成
する酸化亜鉛膜の電析方法において、電析により酸化亜
鉛膜を形成する工程の後に浴液のpHを低く保持する工
程を有することを特徴とする電析方法。 - 【請求項2】 電析槽内に収容された電析浴中で長尺基
板とアノードとに通電して、基板上に酸化亜鉛膜を作成
する酸化亜鉛膜の電析方法において、浴液に硝酸を加え
て浴液のpHを低く保持する工程を有することを特徴と
する酸化亜鉛膜の電析方法。 - 【請求項3】 硝酸濃度が0.01M以上であることを
特徴とする請求項2に記載の酸化亜鉛膜の電析方法。 - 【請求項4】 浴液のpHを2.0以下に保持すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸化亜鉛
膜の電析方法。 - 【請求項5】 所定のサイクルで電析浴を交換する工程
を有し、この電析浴交換工程の前に浴液のpHを低く保
持する工程が行われることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載の酸化亜鉛膜の電析方法。 - 【請求項6】 電析浴中で長尺基板とアノードとに通電
して基板上に酸化亜鉛膜を作成する電析槽と、電析槽を
通過した基板を水洗する水洗手段と、水洗手段を通過し
た基板を乾燥する乾燥手段とを備えている酸化亜鉛膜の
電析装置において、浴液のpH値を測定するpH測定手
段と、測定した浴液のpH値を予め設定したpH値に近
づけるpH制御手段とが備えられていることを特徴とす
る酸化亜鉛膜の電析装置。 - 【請求項7】 pH測定手段およびpH制御手段が、電
析槽に浴循環系を介して浴液を供給する電析循環槽に備
えられていることを特徴とする請求項6に記載の酸化亜
鉛膜の電析装置。 - 【請求項8】 pH制御手段が、硝酸を収容する硝酸リ
ザーブタンクと、硝酸供給系を開閉するバルブと、pH
測定手段の測定値に基づいてバルブの開閉を制御する制
御器とからなることを特徴とする請求項7に記載の酸化
亜鉛膜の電析装置。 - 【請求項9】 ロール間で長尺基板を掛け渡して搬送す
るロール・ツー・ロール装置に備えられていることを特
徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の酸化亜鉛膜の
電析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21360898A JP3445161B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 酸化亜鉛膜の電析方法、および電析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21360898A JP3445161B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 酸化亜鉛膜の電析方法、および電析装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000045095A JP2000045095A (ja) | 2000-02-15 |
| JP3445161B2 true JP3445161B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=16642008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21360898A Expired - Lifetime JP3445161B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 酸化亜鉛膜の電析方法、および電析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3445161B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4684477B2 (ja) * | 2000-07-04 | 2011-05-18 | キヤノン株式会社 | 酸化亜鉛膜の電析方法 |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP21360898A patent/JP3445161B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000045095A (ja) | 2000-02-15 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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