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JP3449241B2 - 土ブロック表面の補強方法 - Google Patents
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JP3449241B2 - 土ブロック表面の補強方法 - Google Patents

土ブロック表面の補強方法

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JP3449241B2 JP27029398A JP27029398A JP3449241B2 JP 3449241 B2 JP3449241 B2 JP 3449241B2 JP 27029398 A JP27029398 A JP 27029398A JP 27029398 A JP27029398 A JP 27029398A JP 3449241 B2 JP3449241 B2 JP 3449241B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土工事中などに発
見される遺跡、遺構等を移設して保存展示する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】縄文及び弥生時代のいわゆる古代、ある
いはより以前の旧石器時代より近代に至る長年月にわた
って、我々祖先の人類が営々と築き上げた墳墓、灌漑水
路、堤体、住居等の遺跡や遺構などは、現代における考
古学や人類学など学問上の貴重な文化財であるだけでな
く、原型を保って維持しながら将来に向けて保存活用
し、多くの人々に展示開放するべき性質のものである。
【0003】これらの遺跡や遺構などを展示保存する場
合、従来では、それら遺跡や遺構の表面にウレタン樹脂
などを吹き付けて表層のみを採取する剥ぎ取り法を実施
したり、単に遺跡表面の型をとってレプリカを制作する
かして、その結果得られた模造品を展示するか、あるい
は、遺跡や遺構はそのままに、それらをガラス板で囲っ
て保護し、さらにその周囲に建屋を建造したいわゆる遺
跡展示館を設けるなどの方法をとることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとく従来の保存展示方法の、例えば、剥ぎ取り法の実
施やレプリカ制作により模造品を作成して展示する方法
では、遺跡や遺構のいわゆる模型を作成しただけであ
り、遺跡や遺構が本来持っているはずの自然な臨場感や
迫力といったものに欠けることとなりやすい。
【0005】また、遺跡や遺構そのものの周囲を囲って
保護し、建屋を建造する保存展示方法では、特別に綿密
な温湿度管理を行って保存処理を施さない限り、土構築
物である遺跡や遺構の急激な乾燥が進行して収縮やひび
割れを生じるおそれなどがあるとともに、元々の遺跡や
遺構の存在位置でしか保存展示を行うことが出来ず、都
市部からかなり遠い遠隔地など、交通手段に乏しい地域
に遺跡や遺構が存在する場合には、展示館建造の意味合
いが薄れ、展示の実施自体が困難となってしまう。
【0006】そこで、本出願人は、上述の様な課題に着
目して、埋蔵遺跡や遺構などの土構築物を、ブロック状
をなす複数の土ブロックとして切り出し、切り出された
かかる土ブロックを移設及び保存の為に樹脂液含浸処理
などの補強を行った後に、切り出し前の土構築物原型に
即して多段式棚を有する架台に積み上げて復元体を構築
するといった土構築物の移設及び保存展示方法を発明
し、従来の問題を解決することとなった。
【0007】しかしながら、樹脂液含浸処理が行われた
土ブロックを、そのまま重機等で吊り上げるなどして架
台の棚内部に挿入載置する際、例えば複数の土ブロック
を同時に扱っていればかかる土ブロック同士が接触して
互いに損壊するおそれがあるとともに、架台の棚自体に
土ブロックを衝突させてしまい土ブロックの損壊を招く
おそれは十分考えられる。
【0008】加えて、該土ブロックを棚に挿入載置した
後に土ブロックと棚とを固定するため、土ブロック背面
には固定用アンカーを設置する場合があるが、かかる固
定用アンカーを設置するための金具等を打設する際に必
要とされる土ブロック背面の表面強度が、そのままでは
不足する場合が多く、そのため十分な強度でアンカーを
固定することが困難となりやすい。
【0009】したがって、そのまま土ブロックを棚に載
置してかかるアンカーにて互いに固定したとしても、振
動などにより容易に土ブロックとアンカーとの固着性が
低下し、そのまま土ブロックと棚との不安定な固定状態
につながることとなる。
【0010】そこで、本発明は、このような課題に着目
してなされたもので、土ブロックを移設及び運搬する際
に、土ブロック同士または土ブロックと他の機材との接
触等が生じることとなっても土ブロックが損傷を受ける
おそれが少なく、しかも土ブロックが、各種治具を設置
するに十分な表面強度を備えることを可能とする土ブロ
ック表面の補強方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、土構築物をブロック状
をなす複数の土ブロックとして切り出す切り出し工程
と、切り出された前記土ブロックを、移設及び保存の為
に補強する補強工程と、補強された前記土ブロックを運
搬する運搬工程と、前記土ブロックを、切り出し前の土
構築物原型に即して積み上げ、前記土構築物の復元体を
構築する積み上げ工程と、前記復元体の展示表面の表面
仕上げを行う表面仕上げ工程とからなることを特徴とし
た土構築物の移設及び保存展示方法において、前記補強
工程が、前記土ブロックの展示表面以外の面に、下塗り
層としての樹脂を塗布し、さらにかかる下塗り層上に繊
維強化材の保護層を設けることを特徴とする。
【0012】本発明においては、前記保護層が、前記下
塗り層上にガラスクロス、ガラスマット、チョップドス
トランドマット、不織布または有機質のもの等の補強材
を貼付した後、その上に繊維強化プラスチックを塗布し
て形成されることが好ましい。また、本発明において
は、前記土構築物が埋蔵遺跡及び遺構であってもよい。
さらに、本発明においては、前記表面保護工程における
前記樹脂がエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂から選択されるいずれかであ
ると好適である。加えて、前記表面保護工程において、
状況に応じて前記下塗り層と前記繊維強化材とが、複数
回順に繰り返し積層されることとなってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施例について図1〜
3に示しており、以下、本発明の土ブロック表面の補強
方法について詳細に説明する。
【0014】まず本発明の土ブロック表面の補強方法を
実施する以前の段階として、概略以下の手順で作業が進
行することとなる。
【0015】補強対象となる土ブロックBは、遺跡や遺
構などの土構築物から切り出されるものであり、後々の
復元作業の土ブロック積み上げに備えて、ブロック毎に
ナンバリングを施されてから拘束枠材と底部鋼板材とに
外周部を拘束されて切り出され、続いて、切り出された
土ブロックBは、樹脂液等に浸漬されて補強されるので
ある。
【0016】上記の如く、土ブロックBが樹脂液に浸漬
される樹脂液含浸補強が終了した後、本発明の土ブロッ
ク表面の補強を実施する。
【0017】かかる土ブロックBの表面Sは、切り出さ
れたままの状態において、図1(a)もしくは(b)に
示すように凹凸や不陸が各所に存在する場合が多い。し
たがって、まずこれらの凹凸や不陸をディスクグライン
ダーなどを用いて適宜切削し、後の補強処理を効率的か
つ確実なものに図るべく平滑化する。
【0018】その後、土ブロックB表面に例えばエポキ
シ樹脂をプライマー10として薄く吹き付けたり、ロー
ラ塗り、または刷毛塗りすることによって土粒子同士を
緊結させた層を形成するとともに、後の処理の基盤とな
す。
【0019】プライマー10の吹き付けが終了後適宜乾
燥させてから、処理面をほぼ平滑にするよう土ブロック
B表面の凹凸を被覆する厚みをもった下塗り層11を形
成する。ただし、この下塗り層11は、前記プライマー
10と同じ樹脂を用いて互いに完全な接着性を保つ必要
があるからここでは例えばエポキシ樹脂を使用するもの
とする。
【0020】下塗り層11を形成後、それに重ねてガラ
ス繊維などが織り込まれたガラスクロス12(補強材)
やもしくはより厚めのガラスマット、チョップドストラ
ンドマット、不織布または有機質のものを貼付して、本
発明の補強方法において必要な引っ張り強度や適度な柔
軟性、また後に装着される各種治具の固着保持性を高め
ることとする。
【0021】ここで、上記ガラスクロス12を貼付した
際に、それまでに形成された層との接着性をより高める
場合や、各層の厚みが大きく嵩高で重量が大きくなって
しまった場合が生じれば、ガラスクロス12表面から釘
やピンなどを打設して土ブロックB本体と確実に連結固
定するものとする。
【0022】貼付されたガラスクロス12等の表面は、
繊維からなることにより多数の空隙が分布しており、そ
こから外界の水分等を吸収して重量を増したり、そのこ
とで下層の下塗り層11との接着性を低下させたりする
といったおそれもあるため、プライマー10及び下塗り
層11と同様のエポキシ樹脂を塗布して空隙を充填し、
目潰し層13を形成する。
【0023】以上の作業で形成されたプライマー10、
下塗り層11、ガラスクロス12、及び目潰し層13に
より十分な表面補強効果が得られないと判断されれば、
図1(a)、(b)に示す如く、さらにそれらの上に下
塗り層10、ガラスクロス12、目潰し層13を繰り返
し設けてより重厚な補強構造を形成すればよい。
【0024】図1(b)に示す如く、土ブロックB表面
の凹凸が大きい場合には、上記の手順に加えて、下塗り
層11形成後に、大きな凹凸を被覆し十分一体化した層
を形成するため、例えばエポキシ樹脂と硅砂とを混合し
たレジンモルタルを金ゴテで塗布し、保護層としてのレ
ジンモルタル層14を形成することとする。その場合、
レジンモルタル層14の上に再び下塗り層11を刷毛、
ローラ、吹付けなどで塗布し、上記の一連の作業を繰り
返すのである。
【0025】このように、土ブロックB表面への一連の
吹き付け作業が終了したらそれらの層の上層部に外殻と
して、例えばエポキシ樹脂を上塗りとして塗布し、FR
P15(繊維強化プラスティック)を吹き付けることに
より、本発明の土ブロック表面の補強は完了する。
【0026】表面の補強が完了した土ブロックBは、図
2(a)に示すような、固定用アンカー20を取付けら
れ、図3(a)、(b)に示すカイコ棚式架台30のカ
イコ棚31に挿入載置される。
【0027】その際、かかる固定用アンカー20とカイ
コ棚31のアンカー挿入孔32とは、図2(b)、
(c)に示すように、固定用アンカー20の突出部20
aを挿入孔32に挿入した後、突出部20aに設けられ
て例えば拡開自在のバネ式プレート20bを拡開させて
土ブロックBとカイコ棚31との固定を図る。
【0028】なお、本実施例においては、プライマー1
0、下塗り層11、目潰し層12、及びレジンモルタル
層14としてエポキシ樹脂を用いたが、これに限らず、
例えば、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、また
ウレタン樹脂などを用いてもよい。
【0029】また、実施例中では、ガラスクロス等の上
にレジンモルタルを塗布することで繊維強化材の保護層
を形成したが、繊維強化プラスチックの板材を接着剤で
貼り付けることにより保護層を形成することもできる。
また、短繊維と樹脂とを別々のホースなどで送り、ガン
の先端で混合して吹き付ける方法、短繊維と樹脂とを混
合したものをガンで吹き付ける方法により、繊維強化材
の保護層を形成することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の土
ブロック表面の補強方法によれば、土ブロック表面に適
切かつ十分な強度を有する補強が実施されるから、土ブ
ロックを架台の棚内部に挿入載置する際の、複数の土ブ
ロックを同時に扱うことにより土ブロック同士が接触し
て互いに損壊するおそれや、架台の棚自体に土ブロック
を衝突させてしまい土ブロックの損壊を招くといった問
題は解消される。
【0031】加えて、該土ブロックを棚に挿入載置した
後、土ブロックと棚とを固定するため土ブロック背面に
設けられる固定用アンカーを取り付ける際にも、かかる
固定用アンカーの設置用金具等を打設する際に土ブロッ
ク表面に必要とされる十分な強度と固着性とが確保され
ることとなって、固定用アンカー取付け作業の確実性が
向上する。
【0032】したがって、土ブロックを架台の棚に載置
し、固定用アンカーにて互いに固定すれば、地震などの
不慮の振動などにより容易に土ブロックと棚との連結固
定性能が低下して土ブロックが移動したりそのまま棚よ
りせり出して落下するといったおそれは解消されること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の土ブロック表面の補強方法
を、土ブロック表面の凹凸が比較的小さい場合の適用例
について示した断面図であり、(b)は土ブロック表面
の凹凸が比較的大きい場合の適用例について示した断面
図である。
【図2】(a)は本発明の補強方法を実施した土ブロッ
クを展示架台の棚に挿入載置する様子を示す説明図であ
り、(b)は、土ブロックを挿入載置後の(a)図A内
を拡大して示した正面図であり、(c)は(b)図の上
面図である。
【図3】(a)、(b)は本発明における土ブロックを
載置する際に用いる展示架台を示す平面図及び側面図で
ある。
【符号の説明】
B 土ブロック S 土ブロック表面 10 プライマー 11 下塗り層 12 ガラスクロス 13 目潰し層 14 レジンモルタル層 15 FRP(繊維強化プラスティック)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−120660(JP,A) 特開 平5−245809(JP,A) 特開 平5−57707(JP,A) 特開 平8−336813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/00 E02D 29/00 B27K 3/02 B44D 5/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土構築物をブロック状をなす複数の土ブ
    ロックとして切り出す切り出し工程と、切り出された前
    記土ブロックを、移設及び保存の為に補強する補強工程
    と、補強された前記土ブロックを運搬する運搬工程と、
    前記土ブロックを、切り出し前の土構築物原型に即して
    積み上げ、前記土構築物の復元体を構築する積み上げ工
    程と、前記復元体の展示表面の表面仕上げを行う表面仕
    上げ工程とからなる土構築物の移設及び保存展示方法に
    おいて、 前記補強工程が、前記土ブロックの展示表面以外の面
    に、下塗り層としての樹脂を塗布し、さらにかかる下塗
    り層上に繊維強化材の保護層を設けることを特徴とする
    土ブロック表面の補強方法。
  2. 【請求項2】 前記保護層が、前記下塗り層上にガラス
    クロス、ガラスマット、チョップドストランドマット、
    不織布または有機質のもの等の補強材を貼付した後、そ
    の上に繊維強化プラスチックを塗布して形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の土ブロック表面の補強方
    法。
  3. 【請求項3】 前記土構築物が埋蔵遺跡及び遺構である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の土ブロック
    表面の補強方法。
  4. 【請求項4】 前記表面保護工程における前記樹脂がエ
    ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、
    ウレタン樹脂の中から選択されるいずれかであることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の土ブロック
    表面の補強方法。
  5. 【請求項5】 前記表面保護工程において、前記下塗り
    層と前記繊維強化材とが、複数回順に繰り返し積層され
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の土
    ブロック表面の補強方法。
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