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JP3461382B2 - 対物レンズ走査型顕微鏡 - Google Patents
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JP3461382B2 - 対物レンズ走査型顕微鏡 - Google Patents

対物レンズ走査型顕微鏡

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JP3461382B2
JP3461382B2 JP12136794A JP12136794A JP3461382B2 JP 3461382 B2 JP3461382 B2 JP 3461382B2 JP 12136794 A JP12136794 A JP 12136794A JP 12136794 A JP12136794 A JP 12136794A JP 3461382 B2 JP3461382 B2 JP 3461382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大型ウエハや大型液晶
基板の外観検査に使用可能な顕微鏡に係り、さらに詳し
くは対物レンズが標本上を水平方向の一軸方向へ移動可
能な対物レンズ走査型顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】対物レンズが標本上を水平方向の一軸方
向(例えばX軸方向)へ移動可能な顕微鏡は、対物レン
ズがX軸方向へ移動するため大型基板等を載置したステ
ージのX軸方向への移動が不要となる利点がある。さら
に、対物レンズがX軸方向及びY軸方向の2方向へ移動
可能であればステージの移動は完全に不要になる。この
ようにステージを移動させる代わりに対物レンズを移動
させるようにした顕微鏡は装置全体を小さくできるとい
う利点がある。
【0003】例えば、ステージ移動型の顕微鏡で、36
0×465mmの液晶基板を検査対象とするためには、
装置全体の大きさとして最低でも(2×液晶基板の大き
さ)=760×930mmの大きさが要求される。一
方、対物レンズを2軸方向へ走査可能な顕微鏡であれ
ば、装置のサイズは理論上は360×465mmまで小
形化できる。
【0004】ところが、対物レンズを走査する方式は、
標本にスポットを照射するレーザ走査顕微鏡や、極めて
視野の狭い顕微鏡には有効であるが、広視野を覗くこと
を主眼として設計された顕微鏡に適用した場合に次のよ
うな欠点がある。
【0005】図6は、標本上における光軸上の点イと光
軸から離れた点ロにそれぞれ対応した中間像a,a′を
結ぶまでの光束状態を示している。同図において、実線
で示す光路図は対物光軸上の点(イ)から発した光の光
路図を示し、破線で示す光路図は光軸よりdだけずれた
位置の標本上の点(ロ)から発した光の光路図を示して
いる。この2つの光路図を比較すると、対物レンズとし
て無限遠設計レンズを使用してもアフォーカル光学系中
の光束が拡大していることが判る。そのため、対物レン
ズと結像レンズとの間でアフォーカル光学系を構成して
いても両者の間隔が長くなると点(イ)の光束に対して
点(ロ)の光束が大きく広がり点(ロ)の光束が結像レ
ンズに入りきらなくなり中間像を得ることができなくな
る。
【0006】このことを模式的に示したのが図7(a)
(b)である。同図(a)に示すように対物レンズと結
像レンズとの距離がLaのときに点(ロ)からの光束が
結像レンズに入っていても、同図(b)に示すようにそ
の距離がLbに拡大すればより直径の大きい結像レンズ
でなければ中間像を確保することができない。
【0007】例えば、一般の無限遠設計対物レンズと直
径50mm程度の結像レンズを使用したとしても対物−
結像レンズ間の距離は200mm程度しかとれず、これ
が対物レンズの走査距離を大きく制限している。
【0008】また、対物レンズの移動可能な範囲内であ
っても光線高が大きくなるので収差をとる工夫が結像レ
ンズに必要となり、極めて困難な設計となる。上述した
ような結像レンズの口径増大に伴う不具合を解消するた
めの対策として種々の提案がなされている。
【0009】例えば、米国特許第4,744,642号
には、対物レンズと結像レンズとの間の光路中に、図8
に示すようなズームに似たリレー光学系Rを設け、間隔
Dの増大に伴ってレンズL1〜L4の間隔を変化させて、
間隔Dの増大に伴う不具合を解消するようにした光学系
が開示されている。
【0010】また、特開平5−127088号には、図
8に示すリレー光学系RのレンズL1,L2間、及びレ
ンズL3,L4間をそれぞれ固定し、レンズL2,L3
間をアフォーカル光学系として距離Dの変化に対応しよ
うとしたものが開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た文献に示されたリレー光学系Rは、対物レンズ及び結
像レンズ間に設けて使用する場合、像及び瞳のリレーが
必要でありレンズ設計が困難であると共に、レンズ位置
を変化させるための機械設計が困難である等の問題があ
った。
【0012】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたもので、レンズ設計及び機械設計が容易な構成を有
し、かつ中間像の大きさ像の明るさを確保でき、さらに
コンパクト化が可能な対物レンズ走査型顕微鏡を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の対物レンズ走査型顕微鏡は、標本の観察面に
対して無限遠設計対物レンズを走査して標本像を観察す
る走査型顕微鏡において、前記無限遠設計対物レンズ
この無限遠設計対物レンズからの光前記標本の観察面
と平行な方向に反射する反射部材、及び前記無限遠設計
対物レンズからの光を第1次像として結像させる第1の
結像レンズを一体に組込んだ対物ユニットと、この対物
ユニットを前記標本観察面に沿って移動させる対物ユ
ニット移動手段と、前記第1の結像レンズの第1次像を
第2次像として結像させる第2の結像レンズと、接眼レ
ンズまたはTVカメラとを所定位置に固定配置した観察
ユニットと、前記第1の結像レンズと前記第2の結像レ
ンズとの間の観察光路を折返す台形ミラーユニットと、
この台形ミラーユニットを前記標本面に沿って移動させ
る台形ミラーユニット移動手段と、前記第1の結像レン
ズと前記第2の結像レンズとの間隔が一定になるよう
、前記対物ユニットと前記台形ミラーユニットとを
2:1の割合で同一方向に駆動する制御手段とを具備
したことを特徴とする。
【0014】に、前記対物ユニット移動手段と前記台
形ミラーユニット移動手段は、前記対物ユニットと台形
ミラーユニットをそれぞれ前記標本観察面に沿って平行
に導くガイドと、該対物ユニットと該台形ミラーユニッ
トをそれぞれ駆動するスクリューロッドと、これらのス
クリューロッドを別個に駆動制御するパルスモータから
なる駆動機構を備え、該台形ミラーユニットの移動量が
該対物ユニットの移動量に対して1/2の移動量となる
ように該パルスモータを制御することを特徴とする。
【0015】また、本発明の対物レンズ走査型顕微鏡に
対応する前記対物ユニットは、無限遠設計対物レンズ
と、この対物レンズの光軸上に配置され出射光路を前記
標本観察面に対して平行に導く偏向ミラーと、前記第1
の結像レンズを一体に組込み、該対物レンズを該対物ユ
ニットに対して標本観察面に垂直方向に移動可能にした
ことを特徴とする。また、前記対物ユニットは、前記対
物レンズの光軸上に反射光路と透過光路に分割するハー
フミラーを備え、透過光路にオートフォーカス光学系を
接続したことを特徴とする。また、前記対物ユニット
は、前記対物レンズの光軸上に反射光路と透過光路に分
割するハーフミラーを備え、透過光路に照明光学系を接
続したことを特徴とする。また、前記対物ユニットは、
前記対物レンズの光軸上に反射光路と透過光路に分割す
ハーフミラーを備え、この透過光路側に偏光子を配置
し、反射光路側に検光子を配置し、対物レンズ側に微分
干渉プリズムを配置し、更に透過光路に前記偏光子を介
して照明光学系を接続したことを特徴とする。
【0016】また、本発明の対物レンズ走査型顕微鏡に
対応する前記観察ユニットは、前記第2の結像レンズと
接眼レンズの間に前記台形ミラーユニット及び前記対物
レンズを介して前記標本を照明する照明光学系を接続し
たことを特徴とする。また、観察ユニットは、前記台形
ミラーユニットと前記第2の結像レンズとの間に光路を
前記対物ユニットの移動方向と直交する方向に偏向する
ミラーとを備えたことを特徴とする。また、前記台形ミ
ラーユニットは、1対のミラー間に前記第1の結像レン
ズにより結像された第1次像を前記第2の結像レンズに
伝送する移動結像レンズを配置し、該移動結象レンズを
前記台形ミラーユニットと同一方向へ同一距離移動させ
ることを特徴とする
【0017】
【作用】本発明によれば、対物ユニットを標本観察面に
沿って移動させると、この対物レンズで取りこまれた標
本像は対物ユニットに一体に組込まれた第1の結像レン
ズにより第1次像として結像される。更に、この第1次
像は、台形ミラーユニットを介して観察ユニットに一体
に組込まれた第2の結像レンズにより第2次像を結像さ
れる。
【0018】一方、第1の結像レンズと第2の結像レン
ズとの間隔が一定になるように対物ユニットの移動に応
じて台形ミラーユニットの移動量が制御される。このと
き、第2の結像レンズは不動の観察ユニットに一体に組
込まれているため、第1の結像レンズの移動量に対して
台形ミラーユニットを1/2だけ移動させることによ
り、第1の結像レンズと第2の結像レンズとの距離は対
物レンズの走査に拘わらず常に一定の距離に維持され
る。
【0019】すなわち、固定位置に設けられた第2結像
レンズに入射する光束径は、対物レンズが移動したとし
ても理論上は変化しない。従って、対物レンズの走査距
離が結像レンズの直径により制限されることがなくな
る。
【0020】また、対物ユニット,折返しミラーユニッ
トが移動した時であっても第1の結像レンズと第2の結
像レンズとの間の距離は常に一定距離に維持される。こ
のためレンズ設計も容易である。さらに、対物ユニット
と折返しミラーユニットとを2:1の割合で移動させる
機構が必要となるが、個々のレンズを対物レンズの走査
に合わせて収差等を解消するように移動させる機構を設
計するのに比べれば機械設計は大幅に簡単化される。
【0021】
【0022】対物ユニットが標本観察面に沿って移動す
ると、第1の結像レンズと第2の結像レンズとの距離を
一定に維持するように台形ミラーユニットが同方向へ移
動するとともに、台形ミラーユニット内の移動結象レン
ズが台形ミラーユニットの移動量と同じ距離だけ移動
し、移動結象レンズが第1の結像レンズの第2次像に近
づき、移動結象レンズに入射する光束の直径は対物レン
ズの移動に左右されずに一定で且つ小さい直径となる。
【0023】本発明によれば、対物ユニットに光学接続
された照明系を介して光源像が入射される。偏光子を通
過する際に直線偏光にされた光源像がハーフミラー、対
物レンズを通って標本に投光される。標本から対物レン
ズに入射した光束は対物レンズを通過後にハーフミラー
で反射され検光子で共通振動成分が取出されて干渉し色
のコントラストとなって第1の結像レンズに入射する。
このように対物ユニットに照明光学系及び微分干渉ユニ
ットを設けることにより微分干渉ユニットと対物レンズ
との間に介在する光学素子を最小限に抑えられ、偏光特
性の劣化を伴わない微分干渉観察を実現できる。
【0024】本発明によれば、標本が載置されたステー
ジが対物レンズの走査方向と直交する方向へ移動可能
で、対物レンズとステージの走査を組み合わせることに
より2次元的な走査が可能になる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の第1実施例に係る対物レンズ走査型顕微
鏡の構成図である。本実施例の対物レンズ走査型顕微鏡
は、液晶基板からなる標本Sを載置するステージの上方
に配置されステージ面と平行な一軸方向へ移動自在に設
けられた移動対物ユニット1を備えている。この移動対
物ユニット1は、その下端部に形成されたレボ取付面
に、数本の対物レンズを取付可能なレボルバ2が回転自
在に設けられている。レボルバ2は、任意の対物レンズ
3が光軸に挿入されるようにレボルバ2を回転させる不
図示の電動回転機構に連結されていると共に、光軸に挿
入された対物レンズ3のピント合わせのためにレボルバ
2をユニット1に対して上下動させる不図示の電動上下
動機構に連結されている。対物レンズ3は対物レンズの
移動でピント合わせが可能であり、かつ対物レンズが上
下動しても第1次像位置が変化しない無限遠設計対物レ
ンズであるものとする。
【0026】移動対物ユニット1内における対物レンズ
3の光軸上にハーフミラーからなる第1のミラー4が光
軸に対して45度傾けらた状態で配置されている。な
お、本実施例においては、光軸に挿入された対物レンズ
3の光軸はステージ面(標本平面)に対して垂直である
とする。対物レンズ3からの出射光のうち第1のミラー
4で反射された光束はステージ面と平行な第1方向の光
軸を持つことになる。
【0027】対物レンズ3側からみた第1のミラー4の
反射側光軸上には第1の結像レンズ5が配置され、第1
のミラー4の透過側光軸上にはミラー等の他の光学素子
6が配置されている。第1の結像レンズ5は後述する折
り曲げ光軸上の所定位置に第1次像7を結像する。光学
素子6は接眼レンズ系以外の光路に標本像の光束を導
く。例えば、この光路には必要に応じてAF(オートフ
ォーカス)光学系などが取り付けられる。
【0028】移動対物ユニット1は、上記したレボルバ
2(対物レンズ3)が取付けられるほか(但し、回転及
び上下動可能)、第1のミラー4及び第1の結像レンズ
5が固定されている。
【0029】折曲げ光軸上であって前記第1次像の後方
に台形ミラーユニット8が移動対物ユニット1の移動方
向と同方向である第1方向へ移動自在に設けられてい
る。台形ミラーユニット8が配置されている。台形ミラ
ーユニット8は、折り曲げ光軸を第2方向となる90度
上方に折り曲げる第2のミラー8−1と、第2のミラー
8−1で第2方向へ折り曲げられた光軸をさらに第1方
向と同方向へ90度で折り返す第3のミラー8−2とを
有する。第2のミラー8−1及び第3のミラー8−2は
当該ユニット8に固定されている。本明細書では、第1
のミラー4から第2のミラー8−1までを上記折曲げ光
軸と呼称し、第3のミラー8−2から後述する接眼レン
ズまでの光軸を折返し光軸と呼称するものとする。な
お、互いに平行な折曲げ光軸と折返し光軸との垂線の長
さは、設計上適当な値であって良い。
【0030】折返し光軸上であって台形ミラーユニット
8が最も対物レンズ側に移動した際に干渉しない所定位
置に第2の結像レンズ9が固定設置されている。第2の
結像レンズ9の焦点距離は、第1次像7から第2の結像
レンズ9までの光路長と像倍率との関係に基づいて定め
られ、ここでは第2の結像レンズ9の焦点位置で第2次
像16が得られる。また、本実施例では一般の接眼レン
ズをそのまま使用可能にするため1倍にしている。折返
し光軸上の所定位置に接眼レンズ10が設けられてい
る。
【0031】第2の結像レンズ9から接眼レンズ10に
至るまでの光学系は固定ユニット20に設けられてい
る。この固定ユニット20に対して投光ユニット11が
設けられている。投光ユニット11は、光源12,この
光源12から発した光を集光する集光レンズ13,この
集光レンズ13で集光した光源光を対物レンズ3の瞳位
置に投影する投影レンズ14,投影レンズ14を通過し
た光源像を折返し光軸上に入射するハーフミラー15か
ら構成されている。
【0032】ここで、移動対物ユニット1と台形ミラー
ユニット8とは2:1の割合で同方向へ移動するように
図2に示す連動機構を備えている。この連動機構は、ス
テージ上を第1方向へ延設されたガイドレール21を備
えており、そのガイドレール21に対して移動対物ユニ
ット1及び台形ミラーユニット8が第1方向へ移動自在
に取付けられている。移動対物ユニット1及び台形ミラ
ーユニット8はそれぞれボールねじにより移動される。
すなわち、移動対物ユニット1にボールねじのナット2
2がその穴の中心軸を第1方向に向けて固定されてお
り、そのナット22にボールねじのスクリューロッド2
3が螺入されている。台形ミラーユニット8も同様にナ
ット24が固定されており、そのナット24にスクリュ
ーロッド25が螺入されている。各スクリューロッド2
3,25の一端部には夫々パルスモータ26,27が設
けられていて、夫々対応するスクリューロッド23,2
5に回転力を与えるようになっている。2つのモータ2
6,27はコントローラ28からモータドライバ29
a,29bを介してその回転量が独立に制御されるよう
になっている。具体的には、コントローラ28は移動対
物ユニット1の移動中(対物レンズ走査中)には、移動
対物ユニット1に対応するパルスモータ26にMパルス
与えるのに対し、台形ミラーユニット8に対応するパル
スモータ27にM/2パルスを与える。なお、移動対物
ユニット1及び台形ミラーユニット8の各ボールねじは
同ピッチのものを使用しており、あるパルス数に対する
移動距離は互いに同距離である。
【0033】次に、以上のように構成された本実施例の
動作として標本Sのa点からa′点までを走査する場合
について説明する。なお、移動対物ユニット1がa点に
あるとき、台形ミラーユニット8はa点から第1方向に
270mm離れたb点にあるものとする。対物ユニット
がa′点に来ると、台形ミラーユニット8はb′点へ移
動する。点aがa′へ動くと、b点は190mm動いて
b′点(480mm地点)へ移動する。
【0034】投光ユニット11の光源12の光源像が、
折返し光軸上に挿入されたハーフミラー15で第2の結
像レンズ9側に反射される。第2の結像レンズ9を通っ
た光源像は、台形ミラーユニット8,第1の結像レンズ
5を介して移動対物ユニット1内のハーフミラー4に入
射し、そのハーフミラー4により標本側へ反射される。
その結果、光源像が対物レンズの瞳近傍に投光される。
【0035】対物レンズ3のピントを標本Sのa点に合
わせるためには、不図示の上下動機構によりレボルバ2
を上下動させる。対物レンズ3のピントが合っている状
態では、無限遠対物レンズの性格上、第1の結像レンズ
5から第1次像7が形成される位置までの距離は常に一
定となる。
【0036】次に、コントローラ28から各モータドラ
イバ29a,29bに対して2:1の割合でパルス信号
を送る。例えば移動対物ユニット1がa点からa′点へ
移動するまでにnパルス必要であれば、コントローラ2
8はモータドライバ29aに対して一定の周期でT時間
の間にnパルスのパルス信号を与える。このパルス数に
応じてパルスモータ26が回転すると、スクリューロッ
ド23が回転し当該ロッド23に螺合しているナット2
2に第1方向の推進力が働く。スクリューロッド23は
第1方向の移動が規制されているため、ナット22が固
定されている移動対物ユニット1がガイドレール21に
案内されて第1方向へ380mmだけ移動する。
【0037】また、コントローラ28は、同じT時間の
間に、n/2のパルス数のパルス信号をもう一方のモー
タドライバ29bに与える。このパルス数に応じてもう
一つのパルスモータ27が回転し、上記同様にして、台
形ミラーユニット8がガイドレール21に案内されて第
1方向へ190mm(380/2)だけ移動する。
【0038】ここで、対物レンズ3のピントが合ってい
れば第1次像7の位置は一定であることから、移動対物
ユニット1が第1方向へ移動すると第1次像7の位置が
同じ距離だけ第1方向へ移動する。もし、台形ミラーユ
ニット8が固定であれば、第1次像7から第2の結像レ
ンズ9までの距離が変化するため第2の結像レンズ9に
おける光束径が大きく変化する。ところが、本実施例で
は台形ミラーユニット8が移動対物ユニット1の移動量
の1/2の割合で同方向へ移動するため、移動対物ユニ
ット1の移動期間中において第1次像7と第2の結像レ
ンズ9との間の距離は変化せず、従って第2の結像レン
ズ9の位置における光束径の大きさも一定である。
【0039】第2の結像レンズ9を通過した光束は折返
し光軸上の所定位置で第2次像16を形成し、その像が
接眼レンズ10から観察される。このように本実施例に
よれば、移動対物ユニット1と台形ミラーユニット8と
を共に対物レンズ3の走査方向である第1方向へ移動可
能とし、移動対物ユニット1が移動したら同時に半分の
距離だけ台形ミラーユニット8を同方向へ移動させるよ
うにしたので、対物レンズ3の走査ストロークを大きく
しても、無限遠対物レンズ直後のアフォーカル系を利用
する場合に比べて第2の結像レンズ9の直径を小さくす
ることができる。
【0040】また、本実施例によれば、第1,第2の結
像レンズ5,9間の距離が一定のことから、レンズ設計
が容易であるといった利点がある。本実施例の構造部と
なる連動機構は、移動対物ユニット1と台形ミラーユニ
ット8とを2:1の割合で同一ガイドレール上を移動さ
せる設計で良いことから、複雑なズーム状のレンズ移動
の機械設計に比べて簡単なものとなる。
【0041】さらに、本実施例によれば、第2の結像レ
ンズ9が1倍であることから、普通の接眼レンズを使用
できる。また、投光ユニット11が固定位置に設けられ
ていることから移動対物ユニット1に掛かる負担が小さ
く移動対物ユニット1を移動させる機構部分の剛性を必
要としない利点がある。
【0042】なお、光学素子6で導かれる光路上、又は
接眼レンズ10の位置に分割プリズムを設置することに
より新たに分岐した光路上にTVカメラを設置すること
により、TV観察が可能になる。
【0043】対物レンズ3として有限設計のものを使用
する場合は、ステージを上下する機構を装備した顕微鏡
を使用しなければならない。ピント合わせによる対物レ
ンズの上下は第1次像位置を変化させるからである。
【0044】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図3は、第2実施例に係る対物レンズ走査型顕微鏡
の構成を示す図である。なお、前述した第1実施例と同
様な部分には同一符号を付し説明の重複を避ける。
【0045】本実施例の対物レンズ走査型顕微鏡は、移
動対物ユニット1′に光源,集光レンズ13,投影レン
ズ14及びミラー15からなる投光ユニット11′と、
ポラライザー31,アナライザー32及び微分干渉プリ
ズム40からなる微分干渉ユニットとが設けられてい
る。対物レンズ側からみて第1のミラー4の透過側光軸
上にポラライザー31及びミラー15がそれぞれ配置さ
れている。また、第1のミラー4の反射側光軸上にアナ
ライザー32が配置されている。
【0046】また、本実施例は、折り返し光軸上に第2
の結像レンズ9の第2次像をリレーするためのリレーレ
ンズ33を備えている。接眼レンズ位置を標本から離し
たい場合に有効である。
【0047】なお、移動対物ユニット1′と台形ミラー
ユニット8とを2:1の割合で第1方向へ連動して移動
させる連動機構を備えているのは前記第1実施例と同様
である。
【0048】以上のように構成された本実施例では、ア
ナライザー31を通過した光源像が第1のミラー4を透
過し対物レンズ3を通って標本S上に投射される。ま
た、標本Sからの光束は対物レンズ3を通過してから第
1のミラー4で反射されてアナライザー32を通って第
1の結像レンズ5に入射する。第1の結像レンズ5を通
過した光束は台形ミラーユニット8,第2の結像レンズ
9を介してリレーレンズ33に入射し接眼レンズまでリ
レーされる。
【0049】この様な本実施例によれば、移動対物ユニ
ット1′と台形ミラーユニット8とを2:1の割合で第
1方向へ連動して移動させるようにしたので、前述した
第1実施例と同様の効果を奏することができる。しか
も、投光ユニット11′及び微分干渉ユニットを移動対
物ユニット1′に設けたので、第1実施例のように固定
ユニットに投光ユニットを設けた場合に比べ、偏光特性
の劣化が小さくコントラストの良い微分干渉観察を実現
できる。
【0050】図4及び図5は上記第1,第2実施例の変
形例を夫々示している。なお、第1,第2実施例と同一
部分には同一符号を付している。図4に示す変形例は、
第2の結像レンズ9′を台形ミラーユニット8における
第2,第3のミラー8−1,8−2間に配し、且つ第2
の結像レンズ9′を台形ミラーユニット8と同時に第2
方向へ同距離だけ移動するように構成している。なお、
第2の結像レンズ9′を上記したように移動させる機構
は図示してないが当業者であれば容易に設計可能であ
る。また、固定ユニット内における折返し光軸上に第3
の結像レンズ34を配置している。
【0051】この様な本実施例によれば、第1の結像レ
ンズ5,第2の結像レンズ9′及び第3の結像レンズ3
4の距離は変化しないので前述した各実施例の効果を得
ることができ、さらに第1次像7と第2の結像レンズ
9′との距離を短くできることから第2の結像レンズ
9′及び第3の結像レンズ34における光束径を小さく
することができこれら各結像レンズの大径化を防止でき
る。
【0052】図5に示す変形例は、折返し光軸の光学系
を変更した例である。すなわち、折返し光軸における第
3のミラー8−2と第2の結像レンズ9との間に、折返
し光軸を対物走査方向(第1方向)と直交する方向へ折
り曲げる第4のミラー35を配置している。この第4の
ミラー35で再度折り曲げられた光軸上に第2の結像レ
ンズ9および接眼レンズ10が配置される。
【0053】この様な変形例によれば、ステージ移動方
向と併せて作業性を改善することができる。本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内で種々変形実施可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、レ
ンズ設計及び機械設計が容易な構成を有し、かつ中間像
の大きさ像の明るさを確保でき、さらにコンパクト化が
可能な対物レンズ走査型顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る対物レンズ走査型顕
微鏡の構成図である。
【図2】図1に示す対物レンズ走査型顕微鏡に備えた連
動機構の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る対物レンズ走査型顕
微鏡の構成図である。
【図4】第1実施例及び第2実施例の変形例を示す図で
ある。
【図5】第1実施例及び第2実施例の他の変形例を示す
図である。
【図6】無限遠対物レンズ直後におけるアフォーカル光
学系の光束拡大状況を示す図である。
【図7】アフォーカル光学系における光束拡大に伴う結
像レンズの大径化を示す図である。
【図8】折曲げ光軸にリレー光学系を入れた顕微鏡の構
成図である。
【符号の説明】 1,1′…移動対物ユニット、2…レボルバ、3…対物
レンズ、4…第1のミラ…、5…第1の結像レンズ、8
…台形ミラーユニット、8−1…第2のミラー、8−2
…第3のミラー、9,9′…第2の結像レンズ、10…
接眼レンズ、11,11′…投光ユニット、21…ガイ
ドレール、22,24…ナット、23,25…スクリュ
ーロッド、26,27…パルスモータ、28…コントロ
ーラ、29a,29b…モータドライバ、31…ポララ
イザー、32…アナライザー、34…第3の結像レン
ズ、35…第4のミラー。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標本の観察面に対して無限遠設計対物レ
    ンズを走査して標本像を観察する走査型顕微鏡におい
    て、 前記無限遠設計対物レンズこの無限遠設計対物レンズ
    からの光前記標本の観察面と平行な方向に反射する反
    射部材、及び前記無限遠設計対物レンズからの光を第1
    次像として結像させる第1の結像レンズを一体に組込ん
    だ対物ユニットと、 この対物ユニットを前記標本観察面に沿って移動させ
    る対物ユニット移動手段と、 前記第1の結像レンズの第1次像を第2次像として結像
    させる第2の結像レンズと、接眼レンズまたはTVカメ
    ラとを所定位置に固定配置した観察ユニットと、 前記第1の結像レンズと前記第2の結像レンズとの間の
    観察光路を折返す台形ミラーユニットと、 この台形ミラーユニットを前記標本面に沿って移動させ
    る台形ミラーユニット移動手段と、 前記第1の結像レンズと前記第2の結像レンズとの間隔
    が一定になるように、前記対物ユニットと前記台形ミラ
    ーユニットとを2:1の割合で同一方向に駆動する制御
    手段と を具備したことを特徴とする対物レンズ走査型顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記対物ユニット移動手段と前記台形ミ
    ラーユニット移動手段は、前記対物ユニットと台形ミラ
    ーユニットをそれぞれ前記標本観察面に沿って平行に導
    くガイドと、該対物ユニットと該台形ミラーユニットを
    それぞれ駆動するスクリューロッドと、これらのスクリ
    ューロッドを別個に駆動制御するパルスモータからなる
    駆動機構を備え、該台形ミラーユニットの移動量が該対
    物ユニットの移動量に対して1/2の移動量となるよう
    に該パルスモータを制御することを特徴とする請求項1
    記載の対物レンズ走査型顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記対物ユニットは、無限遠設計対物レ
    ンズと、この対物レンズの光軸上に配置され出射光路を
    前記標本観察面に対して平行に導く偏向ミラーと、前記
    第1の結像レンズを一体に組込み、該対物レンズを該対
    物ユニットに対して標本観察面に垂直方向に移動可能に
    したことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ走査型
    顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記対物ユニットは、前記対物レンズの
    光軸上に反射光路と透過光路に分割するハーフミラーを
    備え、透過光路にオートフォーカス光学系を接続したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ走査型顕微
    鏡。
  5. 【請求項5】 前記対物ユニットは、前記対物レンズの
    光軸上に反射光路と透過光路に分割するハーフミラーを
    備え、透過光路に照明光学系を接続したことを特徴とす
    る請求項1に記載の対物レンズ走査型顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記対物ユニットは、前記対物レンズの
    光軸上に反射光路と透過光路に分割するハーフミラーを
    備え、この透過光路側に偏光子を配置し、反射光路側に
    検光子を配置し、対物レンズ側に微分干渉プリズムを配
    置し、更に透過光路に前記偏光子を介して照明光学系を
    接続したことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ
    走査型顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記観察ユニットは、前記第2の結像レ
    ンズと接眼レンズの間に前記台形ミラーユニット及び前
    記対物レンズを介して前記標本を照明する照明光学系を
    接続したことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ走
    査型顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記観察ユニットは、前記台形ミラーユ
    ニットと前記第2の結像レンズとの間に光路を前記対物
    ユニットの移動方向と直交する方向に偏向するミラーと
    を備えたことを特徴とする請求項1項記載の対物レンズ
    走査型顕微鏡。
  9. 【請求項9】 前記台形ミラーユニットは、1対のミラ
    ー間に前記第1の結像レンズにより結像された第1次像
    を前記第2の結像レンズに伝送する移動結像レンズを配
    置し、該移動結象レンズを前記台形ミラーユニットと同
    一方向へ同一距離移動させることを特徴とする請求項1
    記載の対物レンズ走査型顕微鏡。
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