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JP3462017B2 - 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 - Google Patents
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JP3462017B2 - 画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置 - Google Patents

画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置

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JP3462017B2
JP3462017B2 JP26950596A JP26950596A JP3462017B2 JP 3462017 B2 JP3462017 B2 JP 3462017B2 JP 26950596 A JP26950596 A JP 26950596A JP 26950596 A JP26950596 A JP 26950596A JP 3462017 B2 JP3462017 B2 JP 3462017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像に沿って
走行し原稿画像から画像データを読み取るスキャナを有
し、このスキャナをモータにより往復移動させる画像形
成装置の上記スキャナのサーボ制御装置に関するもの
で、例えば、DCサーボモータを使った速度制御、位置
制御等を行う技術全般に応用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】複写機などの画像形成装置では、コンタ
クトガラス上におかれた原稿に、光源からの照明光をス
キャナを走査させながら照射し、原稿画像からの反射光
を画像データとして取り込み、感光体上に結像させて露
光処理が行われる。この画像形成装置の概略を図4に示
す。図4において、原稿2を載置するコンタクトガラス
1の下方には、光源3と第1ミラー4とが一体に取り付
けられた第1スキャナ、第2ミラー5と第3ミラー6が
一体に取り付けられた第2スキャナが設けられ、第3ミ
ラー6による反射光路上には結像レンズ7、固定の第4
ミラー8、第5ミラー9、第6ミラー10がこの順に設
けられ、第6ミラー10による反射光路上には保護ガラ
ス11、感光体ドラム12がこの順に設けられている。
【0003】上記第1スキャナは一定速度Vでコンタク
トガラス1上の原稿2に沿い図4において左から右に向
かい移動しながら光源3が原稿2をスリット状に照明
し、その反射光を第1ミラー4が水平方向に反射する。
第2スキャナの第2ミラー5、第3ミラー6は、第1ミ
ラー4からの反射光を水平方向に折り返す。折り返され
た反射光は、結像レンズ7、第4、第5、第6ミラー
8、9、10で反射され、感光体ドラム12上に収束
し、原稿2の像が感光体ドラム12上に結ばれる。上記
のように第1スキャナは一定速度Vで原稿2に沿って移
動し、これに同期して第2スキャナはV/2の速度で左
から右に向かい移動し、原稿2の面から感光体ドラム表
面までの光路長が常に一定に保たれる。第1、第2スキ
ャナの移動に同期させて感光体ドラム12を回転させる
ことにより、原稿画像から画像データを読み取って感光
体ドラム12上に原稿画像と同じ画像を形成する。第
1、第2スキャナはモータによって駆動され、1回の走
査が終了すると元のホームポジションに戻される。
【0004】このような画像データの読み取りを行うた
めに、DCサーボモータを使用してスキャナを正逆方向
に駆動するようになっている。図5は従来の画像形成装
置のスキャナにおけるサーボ制御装置の一例を示す。図
5において、DCサーボモータM1は、4個のMOS・
FETQ1〜Q4(以下単に「Q1」「Q2」のように
表示する)からなるH型ブリッジ回路の中点に接続され
ている。より具体的には、電源VMMとアースとの間に
はQ1、Q3からなる直列回路とQ2、Q4からなる直
列回路が接続され、Q1、Q3の接続点とQ2、Q4の
接続点の間にモータM1が接続されている。各Q1、Q
2、Q3、Q4には、これらQ1、Q2、Q3、Q4に
流れる電流方向とは逆向きの電流を流すダイオードD
1,D2,D3,D4(以下単に「D1」「D2」のよ
うに表示する)が並列に接続されている。各Q1、Q
2、Q3、Q4は後述のマイクロコントローラ(以下
「マイコン」という)20からの指令によってオン・オ
フ制御され、正逆回転制御、速度制御、停止の各制御が
行われる。
【0005】上記マイコン20は、モータM1の回転方
向を設定するための2つの出力ポートP0、P1と、速
度制御を行うためのパルス幅変調(以下「PWM」とい
う)信号出力ポートを有する。出力ポートP0、P1か
らの出力はそれぞれ上記Q1、Q2をオン・オフ制御す
る。出力ポートP0、P1からの出力はまたそれぞれイ
ンバータ21、22を介してアンド回路23、24に入
力される。各アンド回路23、24にはまた上記PWM
信号が入力されて上記出力ポートP0、P1からの出力
の反転信号とのアンドがとられ、各アンド回路23、2
4の出力はそれぞれ上記Q2、Q4をオン・オフ制御す
るようになっている。
【0006】モータM1の回転出力軸にはエンコーダE
C1が取り付けられており、モータM1の回転速度に応
じたパルス信号が出力され、このパルス信号は回転速度
信号として分周回路25で分周されたあとマイコン20
のカウンタ入力ポートに入力される。また、上記エンコ
ーダEC1からのパルス信号は、正逆回転方向に応じた
位相ずれをもった複数相の信号からなり、位相ずれの向
きによって反転するフリップフロップ回路26の出力に
よって回転方向検出が行われ、回転方向信号がマイコン
20の入力ポートP2に入力されるようになっている。
【0007】上記のように、Q1、Q2、Q3、Q4か
らなるH型ブリッジ回路は、モータM1の電流を切り替
えるモータ駆動回路を構成し、全体の動作を制御するマ
イコン20からは、モータM1の速度制御を行うPWM
信号と、回転方向を設定するための2つのP0、P1信
号が出力され、これらの信号によりモータM1を駆動す
る。上記モータ駆動回路は、上記2つの信号P0、P1
による4通りの組合せで、図1中の真理値表に記載され
ているように、正転方向、逆転方向、停止状態、設定禁
止状態を作ることができる。正転方向とは、図4につい
て説明したスキャナが原稿読み取り方向(図4において
左から右に向かう方向)であり、逆転方向は、スキャナ
を元の位置に戻すリターン動作のことである。
【0008】また、速度制御は、モータM1の軸に取り
付けられたエンコーダEC1の出力パルス信号の周期を
マイコン20内でカウントして回転速度を検出し、検出
された回転速度と予め設定した目標回転速度との偏差に
よりPI制御を行い、PWM信号のデューティ比を変化
させる。その結果、H型ブリッジ回路の下側のQ3また
はQ4のデューティ比が変化してモータM1の回転速度
を変化し、目標回転速度になるように制御が行われる。
速度制御は、エンコーダ信号による割り込み処理、また
は数msec程度のタイムインターバル割り込み処理で
高速処理されている。この制御をフルソフトウェアサー
ボと呼び、全ての制御をソフトウェアにより実施してい
る。
【0009】高速複写機のスキャナ制御においては、制
御の高速性およびモータ高速回転での発熱による巻線抵
抗増加により、トルクが低下して制御が不安定になるの
で、これを補うために電流帰還回路を用いた定電流駆動
方式を用いている。この例として図6や図8に示すもの
がある。
【0010】図6に示す例は、図5に示すものに、モー
タ電流検出用抵抗R11を付加し、この抵抗R11に流
れる電流を電圧に変換してモータ電流値に相当する電圧
値を検出し、この電圧値に応じてPWM信号のデューテ
ィ比を変化させモータ速度を制御するものである。より
具体的には、Q11,Q12,Q13,Q14からなる
H型ブリッジ回路とアースとの間にモータ電流検出用抵
抗R11が付加され、この抵抗R11に流れる電流は抵
抗R11によって電圧に変換されてモータ電流値に相当
する電圧値を検出し、検出された電圧はアンプIC11
で増幅され、アナログスイッチIC15を経てコンデン
サC11に入力されるようになっている。コンデンサC
11は上記抵抗R11の電圧をピークホールドするもの
であり、このピーク値は、バッファアンプIC12を経
て差動アンプIC13に入力される。マイコン20は、
エンコーダEC11からの信号によってモータM11の
回転速度を演算し、演算結果から目標指示電流値を演算
してこれをアナログ信号に変換し差動アンプIC13に
入力する。差動アンプIC13は上記目標指示電流値と
上記ピークホールドされた電圧に置き換えられたモータ
M11の電流値との偏差を出力する。この偏差は比較器
IC14で三角波発生回路29から出力される三角波と
比較され、PWM信号が出力される。このPWM信号に
よって前述の通りモータM11を回転駆動するH型ブリ
ッジ回路の下側のQ13,Q14のデューティ比が変化
して速度制御が行われるようになっている。
【0011】図7は、図6に示す例における正転時の各
回路部の信号波形を示す。正転時でQ11がオン、PW
M信号によりQ14がオンのとき(図7のAで示す区
間)、電流は電源VMMからQ11を通りモータM11
に流れ、Q14を通って電流検出用抵抗R11に流れ
る。抵抗R11は電流を電圧に変換し、モータ電流値に
相当する電圧値を検出する。PWM信号によりQ14が
オフのとき(図7のBで示す区間)は、モータM11に
逆起電力が発生し、回生電流がD12を通って電源VM
M、電源VMMからQ11を通ってモータM11に戻る
ことになり、抵抗R11にはモータ電流は流れない。よ
って、モータM11に流れる電流はPWM信号がオンの
時しか検出することができない。この対策として図6の
例では、PWM信号でQ14がオンのときアナログスイ
ッチIC15をオンして、抵抗R11で検出された電圧
をコンデンサC11でピークホールドし、近似的な値に
はなるが、コンデンサC11の電圧をモータ電流に対応
するものとして用いている。上記図6に示すものに似た
例として特開平8−9681号公報記載のものがある。
【0012】図6に示す例において、回転方向の指示
は、マイコン20の出力ポートP0とP1により選択さ
れる。図2に示すように、正転方向指示は、スキャナ立
ち上げから原稿読み取り終了時及びリターン減速時の反
転ブレーキからスキャナ停止まで、逆転方向指示は原稿
読み取り終了時の反転ブレーキからリターン加速及びリ
ターン等速走行の終了までと予め決められている。前述
のように、予め設定したモータ速度と、エンコーダEC
11より検出されたモータM11の速度との偏差により
制御目標値を電流値として算出し、D/A変換により制
御目標値である電流値をデジタル信号からアナログ信号
に変換して速度制御目標値とする。この制御目標値であ
る電流値と検出したモータ電流値との差を差動増幅器I
C13で演算し、この差から三角波を使用して比較器I
C14でPWM信号を作り、このPWM信号のデューテ
ィ比に対応してモータM11を駆動し速度制御を行って
いる。
【0013】次に、図8に示す例について説明する。前
記図6に示す例では、PWM信号がオフのとき、モータ
の回生電流がモータ電流検出用抵抗に流れず、これをピ
ークホールドすることによって補っていたが、図8に示
す例は、モータの回生電流もモータ電流検出用抵抗に流
れるようにしたものである。図8において、4個のMO
S・FETQ21,Q22,Q23,Q24で構成され
たH型ブリッジ回路はモータM21を回転駆動するため
のもので、Q21,Q23の接続点とQ22,Q24の
接続点との間にモータM21が接続されている。Q2
1,Q22,Q23,Q24にはそれぞれD21,D2
2,D23,D24が並列にかつQ21,Q22,Q2
3,Q24とは逆向きに接続されている。Q21とQ2
3の間にはQ21からQ23に向かって順方向にD25
が介在し、Q22とQ24の間にはQ22からQ24に
向かって順方向にD27が介在している。上記H型ブリ
ッジ回路とアースとの間にはモータ電流検出用抵抗R2
1が接続されており、アースからモータM21とD25
との接続点に向かって順方向にD26が接続され、アー
スからモータM21とD27との接続点に向かって順方
向にD28が接続されている。
【0014】上記抵抗R21によって検出されるモータ
電流に対応した電圧は、アンプIC21を経て差動アン
プIC23に入力される。マイコン20は、予め設定し
たモータ速度と、エンコーダEC21より検出されたモ
ータM21の速度との偏差により制御目標値を電流値と
して算出し、D/A変換により制御目標値である電流値
をデジタル信号からアナログ信号に変換して速度制御値
とする。この速度制御値と検出したモータ電流値との差
を差動増幅器IC23で演算し、この差を、三角波を利
用して比較器IC24でPWM信号に変換し、このPW
M信号のデューティ比に対応してモータを駆動させ速度
制御を行うようになっている。
【0015】図8に示す例では、正転時、Q24がオン
で、PWM信号によりQ21がオンのとき、電流は電源
VMMからQ21を通りモータM21に流れ、D27、
Q24を通ってモータ電流検出用抵抗R21に流れる。
よって抵抗R21により電流を電圧に変換しモータ電流
値に相当する電圧値を検出することができる。PWM信
号によりQ21がオフのときは、モータM21の逆起電
力によりD26がオンになり、回生電流はD27、Q2
4、R21を通りアースに流れ、アースからD26を通
りモータM21に戻る。この場合は、図6に示す例と異
なり、PWM信号がオフのときに生じる回生電流もモー
タ電流検出用抵抗R21を流れるため、正確なモータ電
流を電圧値として検出することができる。
【0016】回転方向の指示は、図6に示す例と同じで
ある。また、速度制御は、予め定めたモータ速度と、モ
ータM21に接続したエンコーダEC21より検出され
たモータM21の速度との偏差により制御目標値を電流
値として算出し、D/A変換により制御目標値である電
流値をデジタル信号に変換して制御値とする。この制御
目標値である電流値と検出したモータ電流値との差を差
動増幅器IC23で演算し、この差を三角波を利用して
比較器IC24でPWM信号を作り、このPWM信号の
デューティ比に応じてモータを駆動させ速度制御を行
う。逆転時は、Q23がオン、PWM信号によりQ22
がオンのとき、電流はVMMからQ22を通りモータM
21に流れ、D25、Q23を通ってモータ電流検出用
抵抗R21に流れる。よって抵抗R21により電流を電
圧に変換しモータ電流値に相当する電圧値を検出するこ
とができる。PWM信号によりQ22がオフのときは、
モータM21の逆起電力によりD28がオンになり、回
生電流はD25、Q23、R21を通りアースに流れ、
アースからD28を通りモータM21に戻る。以下の動
作は図6に示す例と同じ。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の画
像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置は、図2
について説明したように、スキャナの動作は決まってお
り、スキャナの動作に応じてモータの回転方向が決めら
れている。言い換えるとモータに流す電流の向きを予め
決めておき、その方向でPWM信号により電流を加減し
て速度制御を行っている。
【0018】図2からもわかるように、高速複写機のス
キャナは、リターン時の速度を高速にすることで実現さ
せており、原稿読み取り時の速度に対し約4〜7倍の速
度で駆動させる。ここで問題になるのが、リターン時の
最高速度から減速させてスキャナを停止させる場合に、
減速時にモータの回転方向を逆にして反転ブレーキを利
用しているが、この回転方向切り替えの際にモータの逆
起電圧の働きで過大なブレーキがかかり、予想以上の速
度低下が発生してしまうことである。制御ではこの速度
低下すなわち過大な反転ブレーキ量を補おうとモータ電
流を減らそうとするが、制御目標値である電流値をゼロ
に設定しても、過大な反転ブレーキ量を補正することが
できない場合が発生してしまう。このため、リターン減
速時にスキャナが振動してしまい、異音が発生したり、
振動によるスキャナ速度の不安定からくる停止位置のバ
ラツキなどが発生する。また誘起電圧の大きいDCモー
タを使用する場合や、スキャナの摺動負荷が大きい場合
などには、リターン減速の加速度を的確に設定するのに
限度があり、目的とした加速度でスキャナを停止させる
ことが困難になる場合がある。
【0019】本発明は、このような問題点に鑑み、リタ
ーン減速時の制御目標電流値に対してモータ電流の差が
大きくなった場合に、自動的にモータに流す電流の向き
を切り替え、俊敏な制御を実行して適切なスキャナ走行
性能を得ることができる画像形成装置のスキャナにおけ
るサーボ制御装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿画像に沿って走行し原稿画像から画像データを読み
取るスキャナを有し、このスキャナをモータにより往復
移動させる画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御
装置において、モータ速度を決めるパルス幅変調信号と
モータに流す電流の向きによりモータを正逆回転駆動す
るH型ブリッジ回路と、モータ軸に取り付けられたエン
コーダと、このエンコーダの検出信号によりモータの回
転速度検出、速度演算および速度制御を行うマイクロコ
ントローラと、モータに流れる電流値とその電流方向を
検出する検出部と、上記速度演算結果からの目標指示電
流値と上記モータ電流値との差信号を生成し、この差信
号の絶対値より上記パルス幅変調信号を生成してモータ
速度制御を行い、さらに上記目標指示電流値とモータ
電流値を比較し、その比較結果によってモータに流す電
流の向きを決定してモータ回転方向を制御するフィード
バック系とを有することを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、モータに流す電流の向きを決定しモータ回
転方向を制御するフィードバック系は、定電流制御回路
のフィードバック内で、モータ電流を電圧変換した値と
目標指示電流値を電圧変換した値を差動増幅した値と、
モータ停止時のモータ電流を電圧変換した値とを比較
し、その結果得られた2値の信号により、H型ブリッジ
回路を通じてモータに流す電流の方向を自動的に決める
ことを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、モータ電流を電圧変換した値と目標指示電
流値を電圧変換した値を差動増幅した値と、モータ停止
時のモータ電流を電圧変換した値との差の絶対値を生成
し、この絶対値と三角波を比較することによりパルス幅
変調信号を生成してこれをモータ速度の制御量とし、こ
の制御量に応じてH型ブリッジ回路を通じてモータに流
す電流量を決めることを特徴とする。
【0023】
【実施の形態】以下、図1〜図3を参照しながら本発明
にかかる画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装
置の実施実施の形態について説明する。図1において、
4個のMOS・FETQ31,Q32,Q33,Q34
(以下単に「Q1」「Q2」のように表示する)からな
るH型ブリッジ回路は、複写機等の画像形成装置のスキ
ャナを駆動するDCサーボモータM31に通電する電流
を切り替えるもので、上記H型ブリッジ回路の中間にモ
ータM31が接続されている。より具体的には、電源V
MMとアースとの間にはQ31、Q33からなる直列回
路とQ32、Q34からなる直列回路が接続され、Q3
1、Q33の接続点とQ32、Q34の接続点間にモー
タM31が接続されている。各Q31、Q32、Q3
3、Q34には、これらQ31、Q32、Q33、Q3
4に流れる電流方向とは逆向きの電流を通すダイオード
D31,D32,D33,D34(以下単に「D1」
「D2」のように表示する)が並列に接続されている。
各Q31、Q32、Q33、Q34はマイコン30から
の指令によってオン・オフ制御され、正逆回転制御、速
度制御、停止の各制御が行われる。
【0024】Q31,Q33の接続点とモータM31の
間には、モータ電流値と電流方向を検出する手段とし
て、ホール電流検出器40がモータM31と直列に接続
されている。ホール電流検出器40は、電流に比例して
発生する磁束を磁気鉄心とホール素子の組合せにより非
接触で検出し、上記電流を電圧に変換して出力するもの
である。その特性の一例を図3に示す。図3に示すとお
り、モータに電流が流れていないとき、すなわちモータ
停止状態では出力電圧OVで、プラスの電流(仮にモー
タ正転方向とする)のときはプラスの出力電圧を、マイ
ナスの電流(仮にモータ逆転の方向とする)のときはマ
イナスの出力電圧を発生する。この出力電圧は、電流に
比例した値である。従って、ホール電流検出器40の出
力電圧が0Vであるかどうか、出力電圧の極性はどうか
を見ることによって、モータ電流値と電流の向きを検出
することができる。制御目標電流値を電圧に変換した値
の極性は、ホール電流検出器40の極性と合わせて、プ
ラス側をモータ正転方向、マイナス側をモータ逆転方向
に決めておく。
【0025】モータM31にはモータM31の回転に応
じたパルス信号でありかつ回転方向によって位相ずれの
向きが異なる複数相のパルス信号を発生するエンコーダ
EC31が取り付けられている。エンコーダEC31か
らのパルス信号は回転速度信号としてマイコン30のカ
ウンタ入力ポートに入力される。また、エンコーダEC
31からの複数相の信号の位相ずれの向きによって反転
するフリップフロップ回路26が設けられ、フリップフ
ロップ回路26の出力によって回転方向検出が行われ、
回転方向信号がマイコン30の入力ポートP2に入力さ
れるようになっている。
【0026】マイコン30は、予め設定されたモータ速
度と、エンコーダEC31により検出されたモータM3
1の速度との偏差により制御目標値を電流値として算出
し、制御目標値である電流値を電圧値に換算し出力す
る。この電圧値をD/A変換器31によりデジタル信号
からアナログ信号に変換して制御目標値とする。この制
御目標値である電流値と、上記ホール電流検出器40で
検出されるモータ電流値は差動増幅器IC33に入力さ
れ、上記制御目標値とモータ電流値との差が演算され
る。また、上記制御目標値とモータ電流値との差の演算
信号は、差動増幅器IC35でモータ停止時のモータ電
流を電圧変換した値すなわち0Vとの差が演算され、差
動増幅器IC35の出力は比較器IC36で2値化され
る。この2値化信号をフィードバックしてモータM31
の正逆回転を決定するもので、上記2値化信号のインバ
ータIC37による反転信号S1が前記Q33をオン・
オフ制御し、上記2値化信号S2がQ34をオン・オフ
制御する。
【0027】上記差動増幅器IC35の出力は、オペア
ンプ36ともう一つのオペアンプ37を有してなる絶対
値回路38によって全波整流され、上記制御目標値とモ
ータ電流値との差の演算信号と、モータ停止時のモータ
電流を電圧変換した値との差の絶対値が演算される。こ
の絶対値信号は比較器IC34で三角波発生回路33か
ら出力される三角波と比較され、PWM信号が出力され
る。このPWM信号はナンド回路34、35に入力され
る。ナンド回路34にはまた上記2値化信号の反転信号
S1が入力され、ナンド回路35には上記2値化信号S
2が入力される。上記PWM信号は、モータM31を回
転駆動するH型ブリッジ回路の上側のQ31,Q32の
デューティ比を変化させて速度制御を行うようになって
いる。
【0028】次に、図1に示す実施の形態の動作を説明
する。差動増幅器IC33,、差動増幅器IC35、比
較器IC36を含む回路は、モータM31に流れる電流
の向きを自動的に決める定電流制御回路を構成してい
る。この定電流制御回路内の上記差動増幅器IC33で
制御目標値である電流値と検出したモータ電流値とを差
動増幅し、このこの差動増幅信号と、モータに電流が流
れていないとき、すなわちモータ停止状態で電流検出器
=OVのときの信号とを差動増幅器IC35で差動増幅
し、この値をモータ停止状態であるOVに対して比較器
IC36により2値化する。この2値化信号S2と、こ
の2値化信号S2をインバータIC37により極性を逆
にした信号S1の2本の信号で、正転方向又は逆転方向
の切り替えを自動的に行う。
【0029】次に、制御操作量を決定してモータ速度を
制御する手段は、制御目標値である電流値と検出した電
流値との差の信号と、モータに電流が流れていないと
き、すなわちモータ停止状態で電流検出器=OVのとき
のの信号とで差動増幅した信号を、全波整流回路38に
てモータ停止状態であるOVに対して絶対値をとる。こ
の信号と三角波を比較器IC34にて比較し、PWM信
号を生成し、このPWM信号と上記の自動的に決定され
た回転方向指示信号とで、H型ブリッジ回路のQ31ま
たはQ32をオン・オフ制御して、上記PWM信号のデ
ューティ比に対応した電流をモータM31に供給してモ
ータM31の速度を制御する。
【0030】次にリターン減速時の動作について説明す
る。図2において、リターン等速動作中の制御目標電流
値はマイナス値であり、このとき図1に示す実施の形態
中の2値化信号S1およびS2は、S1=「H」レベ
ル、S2=「L」レベルで、モータ逆転方向になってい
るので、Q33がオンでPWM信号でQ32がオンのと
きはモータM31には電源VMMからQ32を通りモー
タM31、ホール電流検出器40、そしてQ33を通っ
てアースに電流が流れている。また、PWM信号でQ3
2がオフの時は、モータM31からホール電流検出器4
0、そしてQ33を通ってアースに電流が流れ、そして
D34を通ってモータM31に戻っている。このときの
ホール電流検出器40の出力電圧はマイナスになってい
る。
【0031】リターン減速位置にスキャナが達したら、
反転ブレーキ作動を利用して減速させるために、制御目
標電流値をプラスに設定する。これによりS1=「L」
レベル、S2=「H」レベルとなってモータ正転方向へ
の通電に自動的に切り替わり、電流の向きが逆転する。
モータ正転方向への通電中、Q34がオンでPWM信号
でQ31がオンのときは、モータM31には電源VMM
からQ31を通り、ホール電流検出器40、モータM3
1そしてQ34を通ってアースに電流が流れている。ま
た、PWM信号でQ31がオフのときは、モータM31
からQ34を通ってアースに電流が流れ、そしてD3
3、ホール電流検出器40を通ってモータM31に戻
る。
【0032】ここで電流の向きが切り替わったときに、
モータM31の逆起電圧により過大なトルクが発生し、
反転ブレーキ量が制御操作量より大きくなって速度が急
激に低下する。このとき、制御目標電流値より過大な電
流がモータM31に流れるため、S1=「H」レベル、
S2=「L」レベルとなって通電方向がモータ逆転方向
に切り替わり、反転モータブレーキ量を解除する動作を
行う。
【0033】以上の説明から明らかなとおり、図1に示
すような実施の形態によれば、制御目標電流値と実際に
モータに流れている電流値及び電流の向きにより、自動
的にモータに流す電流の向き、すなわちモータ正転方向
かまたは逆転方向かを切り替えることができる手段を設
けたため、急激な速度変化に対する制御を適切に実行す
ることができる。またリターン減速させる際の加速度ま
たは減速度の設定に誘起電圧の大きいDCモータを使用
する場合や、スキャナの摺動負荷が大きい場合などに
も、減速動作時の電流の向きが、スキャナ目標速度を満
足させるために絶えず変化し、正逆方向の通電制御を行
うため、柔軟な加速度または減速度の設定が可能にな
る。
【0034】以上の制御により、リターン減速時の振動
の防止、振動によるスキャナ速度の不安定から発生する
停止位置のバラツキを防止することができ、さらに速度
プロフィールの設定の自由度が増し制御の余裕度が向上
する。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿画像
に沿って走行し原稿画像から画像データを読み取るスキ
ャナを有し、このスキャナをモータにより往復移動させ
る画像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置にお
いて、モータ速度を決めるパルス幅変調信号とモータに
流す電流の向きによりモータを正逆回転駆動するH型ブ
リッジ回路と、モータ軸に取り付けられたエンコーダ
と、このエンコーダの検出信号によりモータの回転速度
検出、速度演算および速度制御を行うマイクロコントロ
ーラと、モータに流れる電流値とその電流方向を検出す
る検出部と、上記速度演算結果からの目標指示電流値と
上記モータ電流値との差信号を生成し、この差信号の絶
対値より上記パルス幅変調信号を生成してモータの速度
制御を行い、さらに上記目標指示電流値とモータ電流値
を比較し、その比較結果によってモータに流す電流の向
きを決定してモータ回転方向を制御するフィードバック
系とを有しているため、スキャナの急激な速度変化に対
する制御を適切に実行することができる。例えば、スキ
ャナのリターン減速時の制御目標電流値に対してモータ
電流の差が大きくなった場合、自動的にモータに流す電
流の向きを切り替えて、減速効果が効きすぎることを回
避することができ、これによって俊敏な制御を実行して
適切なスキャナ走行性能を得ることができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、モータに流
す電流の向きを決定しモータ回転方向を制御するフィー
ドバック系は、定電流制御回路のフィードバック内で、
モータ電流を電圧変換した値と目標指示電流値を電圧変
換した値を差動増幅した値と、モータ停止時のモータ電
流を電圧変換した値とを比較し、その結果得られた2値
の信号により、H型ブリッジ回路を通じてモータに流す
電流の方向を自動的に決めるようにしたため、ハードウ
ェアの電流帰還回路内で高速で処理され、ソフト制御周
期と比較して、速い速度変化に対しても十分対応がと
れ、適切な制御が可能になる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、モータ電流
を電圧変換した値と目標指示電流値を電圧変換した値を
差動増幅した値と、モータ停止時のモータ電流を電圧変
換した値との差の絶対値を生成し、この絶対値と三角波
を比較することによりパルス幅変調信号を生成してこれ
をモータ速度の制御量とし、この制御量に応じてH型ブ
リッジ回路を通じてモータに流す電流量を決めるように
したため、モータに流す電流の向きが自動的に決まり、
操作量の制御はH型ブリッジ回路のプラス側またはマイ
ナス側のうちの片方向のみで行えばよく、簡単な全波回
路により実現できる。さらにパルス幅変調信号に変換す
るのにも、絶対値を用いれば簡単な回路で実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置のスキャナにおけ
るサーボ制御装置の実施の形態を示す回路図である。
【図2】画像形成装置のスキャナの動作を示すタイミン
グチャートである。
【図3】上記本発明の実施の形態に用いられているホー
ル電流検出器の電流対出力電圧特性を示すグラフであ
る。
【図4】画像形成装置のスキャナの例を概略的に示す正
面図である。
【図5】従来の画像形成装置のスキャナにおけるサーボ
制御装置の一例を示す回路図である。
【図6】従来の画像形成装置のスキャナにおけるサーボ
制御装置の別の例を示す回路図である。
【図7】同上サーボ制御装置の各部の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図8】従来の画像形成装置のスキャナにおけるサーボ
制御装置のさらに別の例を示す回路図である。
【符号の説明】
M31 モータ Q31 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q32 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q33 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET Q34 H型ブリッジ回路を構成するMOS・FET EC31 エンコーダ IC36 比較器 30 マイクロコントローラ 33 三角波発生回路 38 絶対値回路 40 電流値と電流方向を検出するホール電流検出
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 - 5/26 H02P 7/00 - 7/34 G03G 15/04 G05D 3/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像に沿って走行し原稿画像から画
    像データを読み取るスキャナを有し、このスキャナをモ
    ータにより往復移動させる画像形成装置のスキャナにお
    けるサーボ制御装置において、 モータ速度を決めるパルス幅変調信号とモータに流す電
    流の向きによりモータを正逆回転駆動するH型ブリッジ
    回路と、 モータ軸に取り付けられたエンコーダと、 上記エンコーダの検出信号によりモータの回転速度検
    出、速度演算及び速度制御を行うマイクロコントローラ
    と、 モータに流れる電流値とその電流方向を検出する検出部
    と、 上記速度演算結果からの目標指示電流値と上記モータ電
    流値との差信号を生成し、この差信号の絶対値より上記
    パルス幅変調信号を生成してモータの速度制御を行い、
    さらに上記目標指示電流値とモータ電流値を比較し、そ
    の比較結果によって上記モータに流す電流の向きを決定
    してモータ回転方向を制御するフィードバック系とを有
    することを特徴とする画像形成装置のスキャナにおける
    サーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 モータに流す電流の向きを決定しモータ
    回転方向を制御するフィードバック系は、定電流制御回
    路のフィードバック内で、モータ電流を電圧変換した値
    と目標指示電流値を電圧変換した値を差動増幅した値
    と、モータ停止時のモータ電流を電圧変換した値とを比
    較し、その結果得られた2値の信号により、H型ブリッ
    ジ回路を通じてモータに流す電流の方向を自動的に決め
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のスキ
    ャナにおけるサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 モータ電流を電圧変換した値と目標指示
    電流値を電圧変換した値を差動増幅した値と、モータ停
    止時のモータ電流を電圧変換した値との差の絶対値を生
    成し、この絶対値と三角波を比較することによりパルス
    幅変調信号を生成してこれをモータ速度の制御量とし、
    この制御量に応じてH型ブリッジ回路を通じてモータに
    流す電流量を決めることを特徴とする請求項2記載の画
    像形成装置のスキャナにおけるサーボ制御装置。
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