JP3473266B2 - 積層シートおよびこれを用いた捩じれネマチック型液晶表示装置 - Google Patents
積層シートおよびこれを用いた捩じれネマチック型液晶表示装置Info
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Description
に用いられる新規な積層シートおよびこれを用いた捩じ
れネマチック型液晶表示装置に関するものである。
力などの特徴から、携帯用テレビ、ノート型パーソナル
コンピュータなどに利用が進んでおり、中でも画質に優
れるアクティブ・マトリックス駆動のTN型液晶表示装
置(以下、AM−TN−LCDと称す)の採用が大きく
伸びている。AM−TN−LCDは、これまでの技術改
良により、正面から見た場合にはCRTを越える画質が
得られるようになってきている反面、斜め方向から見た
場合のコントラストの低下や色相の変化といった視野角
特性はCRTと比較して十分でないため、この改良が強
く望まれている。
して液晶セル中の配向した液晶が有する複屈折の角度依
存性に起因しており、この複屈折のため、正面からの角
度が大きくなるにつれてコントラストが低下すると同時
に、階調表示を行う場合には階調が入れ代わる階調反転
が発生し、色相が大きく変化して表示を見にくいものに
している。これを解決するために、位相差板などの光学
補償層を導入して複屈折の角度依存性を補償し、視野角
特性を改良する検討が広く行われている。例えば、特開
平 6-331979 号公報には、負の屈折率異方性を有する補
償層を傾けて一対の偏光板の間に配置する方法が開示さ
れており、また特開平 6-250166 号公報には、実質的に
負の屈折率異方性を有するように螺旋状に多数回捩じっ
た捩じれネマチック液晶をさらにその螺旋軸が基板に対
して傾斜するように配向させた光学位相差素子を用いる
方法が開示されている。さらに特開平 6-214116 号公報
には、負の屈折率異方性を有し、かつ光学軸がシート面
に対して10〜40度傾斜している光学異方素子を用い
る方法が開示されている。
M−TN−LCDの視野角特性は大きく改良されること
になるが、これらの方法を用いても、特定の方向、特に
主視角方向において階調反転の改良が必ずしも十分では
なく、これらの方向についても視野角の改良が望まれて
いる。
を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも1枚の
光制御板、少なくとも1種の負の屈折率異方性を有する
化合物を含み遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデー
ションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して非
対称な変化をする少なくとも1枚の位相差フィルム、お
よび偏光フィルムを積層した積層シートが、液晶表示装
置の視野角の改良に効果を有することを見出し、本発明
を完成するに至った。
異なる2種類以上の光重合可能なモノマーまたはオリゴ
マーを含有する組成物を膜状に形成した後に紫外線を照
射して得られる少なくとも1枚の光制御板、少なくとも
1種の負の屈折率異方性を有する化合物を含み遅相軸を
傾斜軸として傾斜してレターデーションを測定した場合
にフィルムの法線方向に対して非対称な変化をする少な
くとも1枚の位相差フィルム、および偏光フィルムを積
層したことを特徴とする積層シート、(2)相互に屈折
率が異なる2種類以上の光重合可能なモノマーまたはオ
リゴマーとこれらと屈折率が異なる光重合性を有しない
化合物を含有する組成物を膜状に形成した後に紫外線を
照射して得られる少なくとも1枚の光制御板、少なくと
も1種の負の屈折率異方性を有する化合物を含み遅相軸
を傾斜軸として傾斜してレターデーションを測定した場
合にフィルムの法線方向に対して非対称な変化をする少
なくとも1枚の位相差フィルム、および偏光フィルムを
積層したことを特徴とする積層シート、ならびに、
(3)これらいずれかの積層シートを用いた捩じれネマ
チック型液晶表示装置に関するものである。
本発明に用いる光制御板は、相互に屈折率が異なる少な
くとも2種類の光重合可能なモノマーおよび/またはオ
リゴマーを含有する組成物を用いて作製される。
ーの例としては、特開平 7-64069号公報に例示されてい
るような、2,4,6−トリブロムフェニルアクリレー
ト、トリブロムフェノキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、テト
ラヒドロフルフリルアクリレート、エチルカルビトール
アクリレート、ペンテニルオキシエチルアクリレート、
フェニルカルビトールアクリレートや、ポリオールポリ
アクリレート、イソシアヌル酸骨格のポリアクリレー
ト、メラミンアクリレート、ヒダントイン骨格のポリア
クリレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられる。
マーは、相互に屈折率が異なる2種以上が使用される。
その組合せは、例えば、モノマーから選ばれる2種、モ
ノマー1種とオリゴマー1種、オリゴマーから選ばれる
2種の組合せ、およびこれらの組合せにさらに1種以上
のモノマーまたはオリゴマーを加えたものが挙げられ
る。これらの組合せにおいて、その少なくとも2種は屈
折率差が 0.01以上であることが、必要な光散乱能を
得るうえで好ましい。
化性を向上させるために、光重合開始剤を使用すること
が好ましい。光重合開始剤としては、特開平 7-64069号
公報に例示されているような、ベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、ベンジル、ミ
ヒラーズケトン、2−クロロチオキサントンなどが例示
される。またさらに、上記の光制御板用樹脂組成物中
に、平均粒径が 0.05〜20μmの充填剤を0.01〜
5重量部配合することや、紫外線吸収剤を添加すること
も可能である。
例示される如く、図1および図2に示すような光硬化装
置で硬化させることにより、特定の角度をなす入射光を
選択的に散乱する光制御板を得ることができる。また、
性能発現に支障のない範囲で熱硬化機構を併用してもよ
い。なお、硬化に際しては、これらの組成物を例えば基
板上に塗布するか、またはセル中に封入して膜状に製膜
した後に特定の方向から紫外線を照射して硬化させる方
法が好ましい。この方法により、所望の角度をなす入射
光を選択的に散乱する光制御板を得ることができる。
能は、光制御板の光線入射角に対する曇価により規定さ
れる。本発明で用いられる光制御板は、光線入射角によ
り曇価が変化する特性を持ち、曇価が30%以上の光線
散乱能を有する光線入射角度域(散乱角度)と、光線散
乱能を有さないそれ以外の光線入射角度域とを併せ持つ
ものが好ましい。散乱角度域の最大曇価が30〜85%
であることが、表示の鮮明さなどの点から好ましい。
現のために10μm 以上が必要であり、10μm 以上の
厚みで必要な光線散乱能が得られるように適宜決めれば
よいが、50〜300μm の厚みが好ましく用いられ
る。
-209637 号公報に示されているように、特定の光重合可
能なモノマーまたはオリゴマーを含有する組成物に紫外
線を照射すると、相分離を起こしながら光重合硬化する
性質を利用して作製するものであり、この方法によれ
ば、紫外線照射の際にマスクを用いずとも、ドメイン間
隔が1〜20μm の平滑なる屈折率変調型の光制御板を
作製できる。この相分離は界面が連続的であるため、得
られる光制御板に光を透過させると界面で反射が起き
ず、光の透過率を落とさない。また、この光制御板は位
相格子と異なり、規則性のある構造を持たないため、モ
アレ縞を生じない。さらにこの光制御板は、マスクを用
いずに膜状組成物に紫外線を照射する工程のみで製造で
きるため、製造法が簡便であり、量産性に優れている。
ン間隔により光散乱角度幅を制御でき、ドメイン間隔が
狭いほど光散乱角度幅は広くなる。AM−TN−LCD
の視野角拡大には、1〜20μm のドメイン間隔を有す
る光制御板が好ましく、さらには1〜2μm のドメイン
間隔であることがより好ましい。
製するために光重合硬化に使用される光源は、光重合に
寄与する紫外線を発するものであれば、特に限定されな
い。光制御板の光散乱能を増大させるために、ドメイン
間隔の狭い、例えばドメイン間隔が1〜2μm の光制御
板を作製する場合には、光制御板用樹脂組成物に照射す
る光の波長を400nm以下に限定する必要がある。ただ
し、光重合開始剤の吸収波長域が例えば200〜500
nmの波長域に限定されている場合には、500nmを越え
る波長域は光重合硬化に寄与しないため、光制御板用樹
脂組成物に照射しても構わない。光制御板の光散乱能
は、ドメイン間隔が狭いほど光散乱角度幅が広くなり、
ドメイン間隔を狭くするためには、光制御板用樹脂組成
物に照射する光の波長をより低波長側に限定すればよ
い。
要とされる光制御機能により適宜選択する。特開平 7-2
09637 号公報に例示されているように、光制御板の光散
乱能を全方位に等しくしたい場合には、太陽光のような
平行光線を用いるのが最も好ましいが、球状または箱
状、またランプの長軸方向の長さと短軸方向の長さの比
が2:1以下であるような棒状光源であれば、同等の性
能を発現することができる。上下方向あるいは左右方向
など、一方向についてのみ散乱特性を持たせる場合に
は、線状もしくは棒状の光源が、好ましい照射光源とし
て用いられる。
リカーボネート系樹脂フィルム、メタアクリル樹脂シー
ト、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどを用いる
ことができる。
る化合物を含み、遅相軸を傾斜軸として傾斜してレター
デーションを測定した場合に、フィルムの法線方向に対
して非対称な変化をする位相差フィルムは、少なくとも
1種類の負の屈折率異方性を有する化合物を、光学軸が
フィルムの法線方向に対して5〜50度傾斜するように
配向させることで、得ることができる。ここでいう負の
屈折率異方性を有する化合物とは、配向することで光学
軸方向の屈折率がこれに垂直な平面内の平均屈折率より
も小さい負の屈折率異方性を発現する化合物である。こ
のような特性を満たす化合物であれば特に制限はなく、
有機化合物または無機化合物、低分子化合物または高分
子化合物などを用いることができる。
構造を持つディスコティック液晶や螺旋ピッチが400
nm以下であるコレステリック液晶などが例示される。特
開平6-214116 号公報に記載される如く、高分子マトリ
ックス中でディスコティック液晶のような円盤状の低分
子液晶を配向させる方法、あるいは特開平 8-5837 号公
報に記載される如く、低分子ディスコティック液晶のよ
うな円盤状の低分子液晶を特定の配向膜を用いて傾斜配
向させる方法などを用いることで、負の屈折率異方性を
有する化合物を光学軸がフィルムの法線方向に対して5
〜50度傾斜するように配向させることができる。ディ
スコティック液晶としては、トリフェニレン、トルクセ
ン、ベンゼンなどの平面構造を有する母核に、アルキル
基、アルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基などの直鎖
状の置換基が放射状に結合したものが例示されるが、可
視光領域に吸収がないものが好ましい。上記の高分子マ
トリックスに用いられる高分子としては、液晶と相溶性
を有するか、液晶を光を散乱しない程度の粒径に分散で
きるものであれば、特に限定されない。
6-250166 号公報に記載されている如く、低分子または
高分子のコレステリック液晶をその螺旋軸が基板に対し
て傾斜するように配向させる方法を採用することもでき
る。また、ディスコティック液晶として、トリフェニレ
ンやベンゼンなどを母核とするメソゲンを側鎖または主
鎖に有する高分子ディスコティック液晶を用いる方法
や、重合性の官能基を置換基として有する低分子ディス
コティック液晶を配向させた後に紫外線などにより重合
硬化させる方法を用いることもできる。さらに、液晶性
を示さない低分子有機化合物であっても、電界または磁
界により配向させることで負の屈折率異方性を発現し、
かつ傾斜配向させることができるものであれば、利用す
ることが可能である。
媒に分散可能な膨潤性無機層状化合物を含む層を傾斜配
向が可能な基板上に形成する方法を用いることができ
る。このような化合物としては、単位結晶層が互いに積
み重なった層状構造をなしており、単位結晶層同士の結
合が比較的弱いため、分散媒に分散させた場合にコロイ
ド状を呈するまで単位結晶層間を膨潤させることができ
るスメクタイト族などの粘土鉱物を用いることができ
る。中でも透明性などの点で、不純物を含まず、粒径を
1μm 以下に制御した合成ヘクトライトが好ましく用い
られる。これらの膨潤性無機層状化合物は、製膜後の層
の割れ防止などの力学的性質の向上のため、同一の溶媒
に溶解可能な透明樹脂と混合して用いることが好まし
い。
化合物を、その光学軸がフィルムの法線方向に対して5
〜50度傾斜するように配向させたフィルムを得るに
は、これらの化合物を含む層を透明フィルムなどの基板
上に形成して配向させる方法が一般的に用いられる。透
明フィルムとしては、光学的に異方性がなく、光学軸が
ほぼフィルム法線方向にある樹脂フィルムまたは、フィ
ルム面内のレターデーションが200nm以下であるフィ
ルムを用いることができる。このようなフィルムとして
は、セルロース系樹脂、ポリカーボネート、ポリサルフ
ォン、ポリエーテルサルフォンやアクリル系樹脂の溶剤
キャストフィルムが例示される。中でも、比較的安価で
光学的に異方性が小さく均一な、トリアセチルセルロー
スフィルムが好ましく用いられる。また、これらのフィ
ルムの表面に、目的とする配向を得るための配向処理層
や密着性付与層などを必要に応じて形成して用いる。透
明フィルム基板上に負の屈折率異方性を有する化合物を
含む層を形成する方法には特に制限がなく、ダイレクト
・グラビアコーター、リバース・グラビアコーター、ダ
イコーター、コンマコーターなど、常法を用いることが
できるが、層の厚みの均一性の点から、バックアップロ
ールを使用しない精密コート用のリップコーターを用い
る方法が好ましい。
14116 号公報に記載されるような、負の屈折率異方性を
示すように構成されたバルク状の高分子から光学軸がフ
ィルム面に対して所定の方向に向くように斜めに切り出
す方法などが適用できる。負の屈折率異方性を示すよう
に構成されたバルク状の高分子としては、ポリスチレン
やポリメチルメタクリレートなど、高分子側鎖方向の屈
折率が大きい負の屈折率異方性を有する高分子を一軸に
配向させたものや、ポリカーボネート、ポリサルフォ
ン、ポリエチレンなど、高分子主鎖方向の屈折率が大き
い正の屈折率異方性を有する高分子を圧縮して、圧縮方
向に垂直な平面方向に二軸配向させたものなどを例示す
ることができる。この他に、正の屈折率異方性を有する
高分子フィルムを周速度が異なる一対の熱ロール間に通
してフィルム表裏面に剪断応力をかけながら圧延する方
法など、高分子フィルムに機械的応力を加える方法も適
用できる。
で光学軸をフィルムの法線方向に対して5〜50度傾斜
するように配向させることが困難なものであっても、光
学軸がフィルム面に対してほぼ法線方向となるように配
向させることができるものであれば、図3に示すよう
に、光学的に等方的な1枚または2枚の楔型のシートと
組み合わせて傾斜させる方法を適用することで、遅相軸
を傾斜軸として傾斜してレターデーションを測定した場
合に、シートの法線方向に対して非対称な変化をする位
相差フィルムと同一の光学特性を持たせることもでき
る。図3において、11は光学的に等方的な楔型シー
ト、12は粘着剤、13は光学軸がフィルム法線方向に
ある位相差フィルムを示す。光学的に等方的な楔型のシ
ートは、メタアクリル系樹脂や低複屈折性のポリカーボ
ネート系樹脂など、複屈折が発現しにくい樹脂を射出成
形法などにより成形して得ることができる。
は、上記の負の屈折率異方性を有する化合物を含む層に
おいて、光学特性を発現する化合物が全てほぼ同一の傾
斜角度を持って配向している状態だけではなく、その厚
み方向に対して化合物の配向角度が連続または不連続に
変化している配向も含むものである。この場合、負の屈
折率異方性を有する化合物を含む層全体としては光学軸
を定義することができないが、平均的傾斜角度として、
遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデーションを測定
した場合に、レターデーション値の極値をとる角度から
求められる角度を光学軸と見なす。
れない。延伸したポリビニルアルコールフィルムにヨウ
素や二色性染料を染色し、両面に透明なフィルムを保護
フィルムとして貼合したものなどが用いられる。耐久性
の要求が厳しくない場合は、高い偏光性能を有するヨウ
素を染色したヨウ素系偏光フィルムが、耐久性の要求が
厳しい場合は、偏光性能が若干低いが耐久性に優れる二
色性染料を染色した染料系偏光フィルムが用いられる。
少なくとも1種の負の屈折率異方性を有する化合物を含
み遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデーションを測
定した場合にフィルムの法線方向に対して非対称な変化
をする位相差フィルム、および偏光フィルムを積層する
ことで、得ることができる。積層の順序は、必要とされ
る光学特性により適宜決定されるが、偏光フィルム/光
制御板/位相差フィルム、光制御板/偏光フィルム/位
相差フィルム、偏光フィルム/位相差フィルム/光制御
板などの構造が例示できる。また、一方向について散乱
特性を持った光制御板を複数枚用いて特定の複数の方向
に散乱特性を持たせる場合は、偏光フィルム/光制御板
/光制御板/位相差フィルム、光制御板/偏光フィルム
/光制御板/位相差フィルムなどの構造をとることもで
きる。
は特に限定されないが、例えば、光制御板、少なくとも
1種の負の屈折率異方性を有する化合物を含み遅相軸を
傾斜軸として傾斜してレターデーションを測定した場合
にフィルムの法線方向に対して非対称な変化をする位相
差フィルム、偏光フィルムのそれぞれを単独で作製し
て、粘着剤または接着剤を用いて積層する方法、光制御
板を作製するときの基板として偏光フィルムを用い、直
接、光制御板/偏光フィルムの積層構造としたものを、
粘着剤または接着剤を用いて位相差フィルムと積層する
方法、位相差フィルムを作製するときの透明樹脂基板と
して偏光フィルムを用い、直接、偏光フィルム/位相差
フィルムの積層構造としたものを、粘着剤または接着剤
を用いて光制御板と積層する方法などを用いることがで
きる。
に配置して用いる場合、積層シートの表面に付加機能を
付与することもできる。例えば、最表面となるフィルム
の表面に傷付き防止のための透明な保護フィルムを貼合
したり、傷付き防止のためのハードコート層を設けるこ
とができる。また、外光の反射を防止するために表面に
微細な凹凸を形成し、外光を乱反射させるアンチグレア
層や、誘電体薄膜の多層膜からなる反射防止層を形成す
ることもできる。さらに、反射防止層を形成した透明な
保護フィルムを貼合したり、ハードコート層上に反射防
止層を形成したりすることもできる。
AM−TN−LCDの視野角特性をこれまで以上に改良
することができ、特に、位相差フィルムだけでは改良が
難しい特定方向の階調反転の改良に優れた効果を発揮す
る。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
ネートおよび2−ヒドロキシエチルアクリレートの反応
により得られた平均分子量約6000のポリエーテルウ
レタンアクリレート(屈折率 1.460)40部に対し
て、2,4,6−トリブロムフェニルアクリレート(屈
折率 1.576)30部、2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロピルアクリレート30部(屈折率 1.52
6)、および光重合開始剤として2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノン 1.5部、充填材としてポリメ
チルメタクリレート微粒子(MP-300、総研化学(株)
製:平均粒径0.1μm )0.01部を添加混合して、光
重合性組成物を調製した。
レンテレフタレートフィルムに塗布し、図1および図2
に示される装置により波長が350nm以下の紫外線を照
射角30度で照射した後に、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムから剥離することにより、光制御板を作製し
た。図中、1は80W/cmの棒状高圧水銀ランプ、2は
遮光板、3はコンベアー、4は光制御板用樹脂組成物を
塗布した188μm ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、5はこの実施例における紫外線照射角度を示してい
る。この光制御板の厚みは165μm であり、最大曇価
は85%、曇価30%以上で定義される散乱角度域は1
0度から70度の範囲であった。
1, p.40 に記載されている方法に準じて、o−ジメトキ
シベンゼンを三塩化鉄/硫酸系で酸化カップリングして
ヘキサメトキシトリフェニレンを得た後、臭化硼素にて
脱メチル化を行い、ヘキサヒドロキシトリフェニレンを
得た。4−ヘプチルオキシ安息香酸に塩化チオニルを反
応させて酸クロライドとし、これと前記ヘキサヒドロキ
シトリフェニレンとをエステル化することで、ヘキサ
(4−ヘプチルオキシベンゾイルオキシ)トリフェニレ
ンを合成した。
ロースフィルム(フジ TAC SH-80、富士写真フィルム
(株)製)にSiOを約50度で斜方蒸着により400
μm の厚みに形成し、この上にヘキサ(4−ヘプチルオ
キシベンゾイルオキシ)トリフェニレンのメチルエチル
ケトン中10%溶液をスピンコーターでコートし、乾燥
厚みを約1μm とした。このフィルムを180℃に加熱
後急冷して配向させた後に、ポリビニルアルコール(ク
ラレポバール 117H 、(株)クラレ製)の2%水溶液を
オーバーコートすることにより、負の屈折率異方性を有
する化合物を含み遅相軸を傾斜軸として傾斜してレター
デーションを測定した場合にフィルムの法線方向に対し
て非対称な変化をする位相差フィルムを得た。このフィ
ルムの遅相軸を傾斜軸として傾斜して測定したレターデ
ーションの変化を、(株)オーク製作所製の ADR-100N
を用いて測定した。測定結果を図4に示す。
射防止層を形成した250μm 厚みのアクリルシート
(テクノロイHG、住友化学工業(株)製)を、粘着剤
を介して前記の光制御板に貼合し、そこに粘着剤を介し
てヨウ素系偏光フィルム(スミカラン SK-1842AP7 、住
友化学工業(株)製)を貼合し、さらに偏光フィルムの
粘着剤を介して上記の位相差フィルムを貼合して、本発
明による3つの機能を併せ持った積層シート(構成:反
射防止層/アクリルシート/光制御板/偏光フィルム/
位相差フィルム)を得た。このとき、偏光フィルムの吸
収軸と位相差フィルムの遅相軸が90度の角度をなすよ
うに貼合した。
−LCD(6E-A3 、シャープ(株)製)の上面に、上か
ら見て偏光フィルムの吸収軸が45度、位相差フィルム
のフィルム面内の遅相軸が135度で光学軸のフィルム
面への投影軸が225度となるように貼合した。また下
面には、下から見て偏光フィルムの吸収軸が45度、偏
光フィルムとLCDの間に上で作製した位相差フィルム
を、フィルム面内の遅相軸が135度で光学軸のフィル
ム面への投影軸が225度となるように貼合した。 構成:積層シート(反射防止層/アクリルシート/光制
御板/偏光フィルム/位相差フィルム)/LCD/位相
差フィルム/偏光フィルム
ムティ製の VG365N ビデオパターンジェネレータにて白
色表示、黒色表示およびグレー8階調表示を行い、白色
/黒色表示時のコントラスト比および8階調表示時の階
調反転を、大塚電子(株)製の LCD-7000 により上下左
右60度の範囲で測定した。上下左右方向でコントラス
ト5となる角度および階調反転が発生する角度を表1に
示す。このLCDは、上下左右方向、中でも特に上下方
向に優れた視野角特性を示した。
御板を用いない以外は実施例1と同様のLCDを作製し
た。このAM−TN−LCDの視野角特性を実施例1と
同様にして測定した。上下左右方向でコントラスト5と
なる角度および階調反転が発生する角度を表1に示す。
このLCDは、下方向において、本発明に比べて視野角
特性が狭いものであった。
装置の一例の側面図である。
を組み合わせた位相差フィルムの例を示す図である。
の変化を示す図である。
ポリエチレンテレフタレートフィルム 5 照射角 11 光学的に等方的な楔型シート 12 粘着剤 13 光学軸がフィルム法線方向にある位相差フィルム
Claims (14)
- 【請求項1】相互に屈折率が異なる2種類以上の光重合
可能なモノマーまたはオリゴマーを含有する組成物を膜
状に形成した後に紫外線を照射して得られるドメイン間
隔が1〜20μm の屈折率変調型である少なくとも1枚
の光制御板、少なくとも1種の負の屈折率異方性を有す
る化合物を含み遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデ
ーションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して
非対称な変化をする少なくとも1枚の位相差フィルム、
および偏光フィルムを積層したことを特徴とする積層シ
ート。 - 【請求項2】相互に屈折率が異なる2種類以上の光重合
可能なモノマーまたはオリゴマーとこれらと屈折率が異
なる光重合性を有しない化合物を含有する組成物を膜状
に形成した後に紫外線を照射して得られるドメイン間隔
が1〜20μm の屈折率変調型である少なくとも1枚の
光制御板、少なくとも1種の負の屈折率異方性を有する
化合物を含み遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデー
ションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して非
対称な変化をする少なくとも1枚の位相差フィルム、お
よび偏光フィルムを積層したことを特徴とする積層シー
ト。 - 【請求項3】光制御板は、相互に屈折率が少なくとも
0.01異なる少なくとも2種の光重合可能なモノマー
またはオリゴマーを含有する組成物を膜状に形成した後
に紫外線を照射して得られる、特定角度範囲からの光線
入射に対しては曇価30%以上の光線散乱能を有し、そ
れ以外の角度範囲からの光線入射に対しては光線散乱能
を有さないことを特徴とする請求項1または請求項2記
載の積層シート。 - 【請求項4】光線散乱能を有する光線入射角度域の最大
曇価が30〜85%であることを特徴とする請求項3記
載の積層シート。 - 【請求項5】遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデー
ションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して非
対称な変化をする位相差フィルムは、光学軸がフィルム
の法線方向に対して5〜50度傾斜している少なくとも
1種の配向した負の屈折率異方性を有する化合物を含ん
でいることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
積層シート。 - 【請求項6】遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデー
ションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して非
対称な変化をする位相差フィルムは、光学軸がフィルム
の法線方向に対して厚み方向で変化している少なくとも
1種の配向した負の屈折率異方性を有する化合物を含ん
でいることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
積層シート。 - 【請求項7】遅相軸を傾斜軸として傾斜してレターデー
ションを測定した場合にフィルムの法線方向に対して非
対称な変化をする位相差フィルムは、光学軸がフィルム
面に対してほぼ垂直方向にある少なくとも1種の配向し
た負の屈折率異方性を有する化合物を含んだフィルムを
光学的に等方的な1枚または2枚の楔型のシートと組み
合わせたものであることを特徴とする請求項1または請
求項2記載の積層シート。 - 【請求項8】負の屈折率異方性を有する化合物が有機化
合物であることを特徴とする請求項5、請求項6または
請求項7記載の積層シート。 - 【請求項9】負の屈折率異方性を有する有機化合物は、
液晶性を示す円盤状化合物であることを特徴とする請求
項8記載の積層シート。 - 【請求項10】負の屈折率異方性を有する有機化合物
は、液晶性を示さず、電界または磁界により負の屈折率
異方性を発現するように配向する有機化合物であること
を特徴とする請求項8記載の積層シート。 - 【請求項11】負の屈折率異方性を有する化合物が無機
化合物であることを特徴とする請求項5、請求項6また
は請求項7記載の積層シート。 - 【請求項12】負の屈折率異方性を有する無機化合物
は、膨潤性無機層状化合物であることを特徴とする請求
項11記載の積層シート。 - 【請求項13】膨潤性無機層状化合物は、平均粒径が1
μm 以下の合成ヘクトライトであることを特徴とする請
求項12記載の積層シート。 - 【請求項14】請求項1または請求項2記載の積層シー
トを少なくとも1枚用いた捩じれネマチック型液晶表示
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09715496A JP3473266B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 積層シートおよびこれを用いた捩じれネマチック型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09715496A JP3473266B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 積層シートおよびこれを用いた捩じれネマチック型液晶表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09281483A JPH09281483A (ja) | 1997-10-31 |
| JP3473266B2 true JP3473266B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=14184660
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09715496A Expired - Lifetime JP3473266B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 積層シートおよびこれを用いた捩じれネマチック型液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3473266B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP5996183B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2016-09-21 | リンテック株式会社 | 異方性光拡散フィルム用組成物および異方性光拡散フィルム |
| JP5926941B2 (ja) * | 2010-12-15 | 2016-05-25 | リンテック株式会社 | 異方性光拡散フィルム用組成物および異方性光拡散フィルム |
| WO2019188906A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 日東電工株式会社 | 積層フィルムの製造方法 |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP09715496A patent/JP3473266B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09281483A (ja) | 1997-10-31 |
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