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JP3473945B2 - フッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置および連続親水性化処理方法 - Google Patents
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JP3473945B2 - フッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置および連続親水性化処理方法 - Google Patents

フッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置および連続親水性化処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フッ素系樹脂絶縁電線
などのフッ素系樹脂長尺材表面に金属めっきを施す際の
前処理工程として、フッ素系樹脂材表面の親水性化処理
を行うための連続処理装置および連続親水性化処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフッ素系樹脂表面に無電解金属め
っきを施す場合、フッ素系樹脂とめっき金属との密着性
を高めるための前処理として、フッ素系樹脂材表面の親
水性化処理が行われる。この場合、被処理材が長尺材で
あれば、被処理材の親水性化処理はバッチ処理ではなく
連続処理で行われる。なお、フッ素系樹脂としては、充
実フッ素系樹脂或いは多孔質フッ素系樹脂が用いられて
いた。
【0003】かかるフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化
処理装置(槽)として、従来は図6に図示する如きオー
バーフロー循環方式の処理槽が用いられていた。以下図
面に沿いこれを説明する。
【0004】被処理材wとしては中心導体の外周に多孔
質フッ素系樹脂が押出し被覆されたフッ素系樹脂長尺材
を用いた。親水性化処理槽100は、槽両側の被処理材
wの入口102、出口103の内側に仕切板104、1
05が設けられ、親水性化処理液Lの入る液槽部101
とオーバーフロー槽部106、107とに仕切られてい
る。処理槽100の被処理材wの入、出口102、10
3と仕切板104、105の被処理材Wの通過口には切
込み溝が設けてある。また、処理槽100とは別体に親
水性化処理液Lの貯留された有蓋貯留槽108が設けら
れる。貯留槽108は、処理槽100の液槽部101と
ポンプPを介して液送管109により連結され、更に処
理槽100のオーバーフロー槽部106、107とも還
流管110、111によって連結され、貯留槽108と
処理槽100との間の処理液Lの循環経路が形成されて
いる。処理液Lは、貯留槽108からポンプPにより液
送管109を経由して処理槽100の液槽部101へ送
られ、液槽部101に満たされる。また、液槽部101
の仕切板104、105から溢流した処理液Lはオーバ
ーフロー槽部106、107に流れ落ち、オーバーフロ
ー槽部106、107の底部に連結された還流管11
0、111を通って貯留槽108へと還流される。被処
理材wは、処理槽100の入口102から仕切板104
を通って液槽部101に入り、処理液Lによって被処理
材wの表面の親水性化処理が施され、仕切板105、処
理槽100の出口103を経て、次の処理工程へと導出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フッ素系樹脂材表面の
親水性化処理液には金属ナトリウムーナフタレン錯体溶
液が用いられるが、金属ナトリウムーナフタレン錯体溶
液は極めて酸化され易い溶液で、殊に空気接触によって
酸化、ゲル化が進み溶液の活性度の低下をもたらす。と
ころが、上記従来のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化
処理槽100は、オーバーフロー循環方式の処理槽が使
用されているため、構造上、処理液Lが液槽部101や
オーバーフロー槽部106,107等で空気と接触し易
く、また処理液Lがオーバーフロー槽部106,107
から貯留槽108へ還流される際に空気を巻き込むな
ど、処理液Lと空気とが接触する経路が多く存在してい
た。このため、処理液Lの酸化による劣化が短時間で進
行し、液の寿命が短くなるという問題点があった。更
に、被処理材wが液槽部101に導入される際に、被処
理材wと一緒に被処理材w表面の空気層が処理液L中に
巻き込まれるため、被処理材wの通過経路の処理液Lが
次第に酸化しゲル化してトンネル状通路を形成し、被処
理材wと処理液Lとが接触し難くなり、親水性化処理が
成されなくなるという問題点もあった。かようなことか
ら、長尺被処理材の親水性化処理を長時間連続して行う
場合には、図6に図示した如き処理槽を2基設け、交互
に交代に使用して行わざるを得なかった。
【0006】また、多孔質フッ素系樹脂長尺材の連続親
水性化処理を行う場合は、多孔質フッ素系樹脂はその構
造の特徴である多孔質のため、親水性化処理時間が長い
と、多孔質フッ素系樹脂体の表面だけではなく内部迄親
水性化されてしまった。そのため、前記内部迄親水性化
されてしまった長尺材を次工程で金属めっきすると、内
部迄めっきされてしまうため、高周波伝送特性が悪くな
ってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、親水性化処理
液の酸化を防止して処理液の長寿命化を図り、長時間安
定して親水性化処理を行うことが出来、更に多孔質フッ
素系樹脂を用いた長尺材の場合も、多孔質フッ素系樹脂
の表面だけが連続親水性化処理を行えるようにしたフッ
素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置および連続親水
性化処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、中心導体の外周にフッ素系樹脂が被覆されたフッ素
系樹脂長尺材の外周を親水性化処理液を用いて連続的に
親水性化処理をするための連続親水性化処理装置であっ
て、前記連続親水性化処理装置は、所定量の親水性化処
理液を密閉状態でフッ素系樹脂長尺材の外周に塗布する
ことが可能なダイス塗布手段;と、前記ダイス塗布手段
に密閉状態で親水性化処理液を必要量だけ供給すること
が可能な処理液定量供給手段;と、前記ダイス塗布手段
によりフッ素系樹脂長尺材の外周に塗布された親水性化
処理液をエアの吹きつけにより除去することが可能なエ
アワイパー手段;と、が設けられており、更に前記ダイ
ス塗布手段とエアワイパー手段がストレートなライン構
成となっているフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理
装置にある。上記第1の観点の連続親水性化処理装置で
は、親水性化処理液を密閉状態でフッ素系樹脂長尺材の
外周に塗布することが可能なダイス塗布手段、および前
記ダイス塗布手段に密閉状態で親水性化処理液を必要量
だけ供給することが可能な処理液定量供給手段を有する
ので、親水性化処理液の酸化を防止して処理液の長寿命
化を図り、長時間安定して親水性化処理を行うことが出
来る。また、処理液定量供給手段により処理液の安定供
給が計れる。前記ダイス塗布手段によりフッ素系樹脂長
尺材の外周に付着した親水性化処理液はエアワイパー手
段のエアの吹きつけにより即座に除去することが可能と
なり、特に多孔質フッ素系樹脂を用いた長尺材の場合
は、多孔質フッ素系樹脂の表面だけが連続親水性化処理
を行えるようになり、処理時間の短縮、オーバーエッチ
ングの防止が計れ、均一な処理が可能となる。また、前
記ダイス塗布手段とエアワイパー手段がストレートなラ
イン構成となっているので、極短時間で連続親水性化処
理が可能となる。
【0009】第2の観点として本発明は、前記ダイス塗
布手段は、ダイス入口部からダイス出口部にかけて内部
が先細テーパ状に絞られており,また出口部は所定の穴
径を有するダイス部と、内部が中空パイプ状で,長さを
変えることにより親水性化処理長の変更が可能な処理長
変更パイプ部と、前記ダイス部と処理長変更パイプ部を
交換可能に保持し,また前記親水性化処理液をダイス部
と処理長変更パイプ部に導入することが可能なダイス本
体部と、からなるフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理装置にある。上記第2の観点の連続親水性化処理装置
では、前記ダイス塗布手段は、特定形状のダイス部と、
処理長変更パイプ部と、ダイス本体部とからなるので前
記第1の観点の連続親水性化処理装置のダイス塗布手段
として好ましく用いることができる。前記ダイス部はダ
イス入口からダイス出口にかけて先細テーパ状に絞られ
ており、また出口部は所定の穴径を有するので、被処理
材の外周に余分な処理液を排出しなくなるうえに、被処
理材表面に処理ムラが発生しなくなる。また、前記処理
長変更パイプ部は、内部が中空パイプ状で、長さを変え
ることにより親水性化処理長の変更が可能なので、これ
を交換することによって、容易に処理長の長さ,即ち処
理時間を変えることができる。前記ダイス本体部は、ダ
イス部と処理長変更パイプ部を交換可能に保持している
ので、必要時は前記ダイス部と処理長変更パイプ部を最
適なものに容易に交換することができる。またダイス本
体部は、親水性化処理液をダイス部と処理長変更パイプ
部に導入することができる。
【0010】第3の観点として本発明は、前記ダイス塗
布手段のダイス出口部とエアワイパー手段との距離が5
0mm〜100mmであるフッ素系樹脂長尺材の連続親
水性化処理装置にある。上記第3の観点の連続親水性化
処理装置では、前記ダイス塗布手段の出口部とエアワイ
パー手段の入口部との距離を50mm〜100mmとし
たので、ダイス塗布手段によりフッ素系樹脂長尺材の外
周に塗布された親水性化処理液をエアワイパー手段によ
り好適に除去できる。なお、距離が50mmより短い
と、エアがダイス塗布手段に強く当たり過ぎるので好ま
しくなく、また、距離が100mmより長いと、処理時
間が長くなり親水性化処理が進みすぎるので好ましくな
い。
【0011】第4の観点として本発明は、上記第1の観
点から第3の観点に記載の連続親水性化処理装置に加
え、前記ダイス塗布手段およびエアワイパー手段を外気
より遮断して収納するための収納手段を設け、また該収
納手段内にはエアワイパー手段により除去された親水性
化処理液の廃液を集めるための集液手段および該集液手
段からの廃液を回収するための廃液回収手段を設け、更
に前記収納手段内の廃液から揮散されるガスを排気する
ための排気手段を設けたフッ素系樹脂長尺材の連続親水
性化処理装置にある。上記第4の観点の連続親水性化処
理装置では、ダイス塗布手段およびエアワイパー手段を
外気より遮断して収納するための収納手段を設けている
のでダイス塗布手段およびエアワイパー手段が保護さ
れ、ほこり等が付着しなくなるので、連続親水性化処理
が良好に行えるようになる。また、集液手段および廃液
回収手段を設けているので、廃液の集液,回収が良好に
行える。更に排気手段を設けているので、廃液から揮散
されるガスを排気することができる。
【0012】第5の観点として本発明は、上記第1の観
点から第4の観点に記載の連続親水性化処理装置に続い
て、アルコール洗浄手段を1段以上、また水洗浄手段を
1段以上設けたフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理
装置にある。上記第5の観点の連続親水性化処理装置で
は、アルコール洗浄手段を1段以上、また水洗浄手段を
1段以上用いているので、前記エアワイパー手段によっ
ても除去されない親水性化処理液が完全に除去され、後
工程の金属めっきが更に良好に行える。
【0013】第6の観点として本発明は、中心導体の外
周にフッ素系樹脂を押出し加工してフッ素系樹脂長尺材
とする押出し加工工程の直後に、上記第1の観点から第
5の観点に記載の連続親水性化処理装置を用いた連続親
水性化処理工程を設けてインラインで処理し、親水性化
処理を行うフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理方法
にある。上記第6の観点の連続親水性化処理方法では、
押出し加工工程の直後に連続親水性化処理工程を設けて
インラインで処理するので、工数削減され、品質向上と
低コスト化が計れる。
【0014】発明の実施の形態 以下、本発明の内容を、図に示す実施の形態により更に
詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定される
ものではない。図1は、本発明のフッ素系樹脂長尺材の
連続親水性化処理装置の第1の実施形態を説明するため
の略図である。
【0015】図1に示すように、本発明の連続親水性化
処理装置は中心導体の外周にフッ素系樹脂が押出し被覆
されたフッ素系樹脂長尺材(被処理材)wの外周を親水
性化処理液21を用いて連続的に親水性化処理をするた
めの装置であって、親水性化処理液21を密閉状態でフ
ッ素系樹脂長尺材wの外周に塗布することが可能なダイ
ス塗布手段10;と、前記ダイス塗布手段10に親水性
化処理液13を必要量だけ供給することが可能な処理液
定量供給手段20;と、前記ダイス塗布手段10により
フッ素系樹脂長尺材wの外周に余分に塗布された親水性
化処理液をエアの吹きつけにより除去することが可能な
エアワイパー手段30;と、が設けられており、更に前
記ダイス塗布手段10とエアワイパー手段30がストレ
ートなライン構成となっている連続親水性化処理装置で
ある。
【0016】前記フッ素系樹脂長尺材wのフッ素系樹脂
押出被覆材は、四フッ化エチレン(PTFE),四フッ
化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合
体(PFA),四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン
共重合体(FEP),四フッ化エチレン−エチレン共重
合体(ETFE)等の充実体或いは多孔質体である。前
記親水性化処理液21は、例えば金属ナトリウムーナフ
タレン錯体溶液であり、テトラエッチ(株式会社潤工
社、商品名)等が挙げられる。該親水性化処理液21は
例えば蓋付きのポリエチレン製の容器に貯留されてい
る。前記ダイス塗布手段10は、例えばダイスを用いて
親水性化処理液13を密閉状態でフッ素系樹脂長尺材w
の外周に塗布することが可能なダイス塗布装置である。
前記処理液定量供給手段20は、例えば定量ポンプを用
いた供給装置であり、具体的にはイワキ電磁定量ポンプ
(商品名)が使用できる。またポンプの処理液部の材質
は、例えばフッソ系樹脂で、配管材質は例えばポリエチ
レンである。前記エアワイパー手段30は、例えば親水
性化処理液13の塗布されたフッ素系樹脂長尺材wの外
周の処理液13をエアを吹きつけることにより除去する
ことができるエア吹きつけ装置である。前記ダイス塗布
手段のダイス出口部とエアワイパー手段の入口部との距
離mを、例えば50mm〜100mmに調整できるよう
に設けるのが好ましい。また、連続親水性化処理装置の
各構造材には、金属ナトリウムーナフタレン錯体溶液に
侵されないステンレス鋼等の金属材料或いはポリプロピ
レンやポリエチレン等のプラスチック材料が使用され
る。
【0017】図2は、本発明のフッ素系樹脂長尺材の連
続親水性化処理装置に用いられるダイス塗布手段および
エアワイパー手段を説明するための略図で、同図(a)
はダイス塗布手段の上面図、同図(b)はダイス塗布手
段とエアワイパー手段の側面図、同図(c)はダイス部
の縦断面図、また同図(d)はダイス部の出口部の正面
図である。前記ダイス塗布手段10は所定量の親水性化
処理液21をフッ素系樹脂長尺材wの外周に塗布するこ
とが可能で、ダイス入口部iからダイス出口部oにかけ
て、内部が先細テーパ状tに絞られており、また出口部
oは所定の穴径を有するダイス部11と、内部が中空パ
イプ状で、長さを変えることにより親水性化処理長の変
更が可能な処理長変更パイプ部12と、前記ダイス部1
1と処理長変更パイプ部12を分解,組立可能に保持
し、前記親水性化処理液21を前記ダイス部11と処理
長変更パイプ部12に導入することが可能なダイス本体
部13とから構成されている。前記ダイス部11は、例
えば長さが50mmで、入口部iから出口部oにかけて
内部は先細テーパ状tになっており、出口部oの穴径は
2.5mmである。またダイス部11は、フッ素系樹脂
長尺材のサイズ等により任意の穴径のダイスに交換でき
る。前記処理長変更パイプ部12は、例えば長さが50
mmであり、パイプ状である。なお、パイプ部12は親
水性化処理の時間等により任意の長さのものに交換でき
る。また、パイプ部12の入口側端部のパイプ穴の径を
小さくすると、処理液の漏れ等に対して好ましくなる。
前記ダイス本体部13は前記ダイス部11と処理長変更
パイプ部12を固定ボルトbにより保持,交換できる構
造になっており、また4本の本体分割用ボルトb’によ
り分割できる構造になっており、またダイス部11と処
理長変更パイプ部12に親水性化処理液21を導入でき
る構造になっている。前記エアワイパー手段30は、親
水性化処理液13の塗布されたフッ素系樹脂長尺材wに
エアaを吹きつけることにより、長尺材wの外周の親水
性化処理液を吹き飛ばして除去できる構造のエアワイパ
ー装置で、本体材質は真鍮であり、また配管材質はポリ
エチレンである。なお、フッ素系樹脂長尺材の経路を点
線で示したが、滑車k,kにより一直線に支持されてい
る。
【0018】図3は、本発明のフッ素系樹脂長尺材の連
続親水性化処理装置の他の実施形態を説明するための略
図である。この連続親水性化処理装置は、前記ダイス塗
布手段10、前記処理液定量供給手段20、エアワイパ
ー手段30に加え、前記エアワイパー手段30により除
去された親水性化処理液の廃液21’を集めるための集
液手段40、該集液手段40から滴下した廃液21’を
回収するための廃液回収手段50、および前記ダイス塗
布手段10、エアワイパー手段30、集液手段40、廃
液回収手段50を外気より遮断して収納するための収納
手段60、更に前記収納手段60中の廃液21’から揮
散されるガスを排気するための排気手段70により構成
される処理装置である。前記集液手段40は、下方が狭
くなるように勾配をつけた筒状体、或いはロート等であ
る。また前記廃液回収手段50は、例えば把手付きポリ
エチレン製ジョッキ等である。また前記収納手段60
は、前記ダイス塗布手段10、エアワイパー手段30、
集液手段40および廃液回収容器50を外気より遮断し
て収納できる構造で、親水性化処理液や処理廃液からの
ガスに侵されない材質、例えばステンレス鋼からなるも
のである。また前記収納手段60の上部には、例えばガ
ラス製の確認窓gを設けているので、前記ダイス塗布手
段10等が確認できるの。また特に図示はしないが、前
記収納手段60の上部を開閉可能とし、ダイス塗布手段
10のダイス部11等の交換や点検ができる構造、また
収納手段60の横部を開閉可能とし、廃液回収手段50
を取り出せる構造としている。また前記廃液回収手段5
0の廃液21’はポンプで外に搬送してもよい。
【0019】図4は、本発明のフッ素系樹脂長尺材の連
続親水性化処理装置の更に他の実施形態を説明するため
の略図である。この連続親水性化処理装置は、前記連続
親水性化処理装置に続いて、アルコール洗浄手段を2
段、また水洗浄手段を1段設けた構成である。なお、前
記アルコール洗浄手段、水洗浄手段は通常の洗浄装置を
利用できる。
【0020】図5は、本発明のフッ素系樹脂長尺材の連
続親水性化処理方法を説明するためのフロー図である。
この連続親水性化処理方法は、中心導体の外周にフッ素
系樹脂を押出し加工してフッ素系樹脂長尺材とする押出
し加工工程の直後に、前記連続親水性化処理装置を用い
た連続親水性化処理工程を設けてインラインで処理し、
続いてアルコール洗浄工程、また水洗浄工程を設けて親
水性化処理済みフッ素系樹脂長尺材とする連続親水性化
処理方法である。なお、前記押出し加工工程は通常の押
出し加工方法を用いている。
【0021】次に、図3に示す本発明の連続親水性化処
理装置と、図6に示す従来の連続親水性化処理槽を使用
し、親水性化処理(エッチング処理)時間を変えてフッ
素系樹脂長尺材の外周に連続親水性化処理を行った。そ
の際の処理時間と親水性化処理の結果を下記表1に示
す。実施例、従来例とも、被処理材には0.162mm
径の銀めっき銅覆鋼線に多孔質PTFE樹脂を押出被覆
した外径0.49mmの多孔質フッ素系樹脂長尺材を用
いた。また親水性化処理液には金属ナトリウムーナフタ
レン錯体溶液を用いた。
【0022】
【表1】処理時間と親水性化処理の結果
【0023】上記表1から明らかなように、本発明の連
続親水性化処理装置を用いた場合は、従来の連続親水性
化処理槽を用いた場合に比較して、エッチング処理時間
を短くできるだけでなく、処理時間が長い場合も表面の
みが親水性化処理されており、処理時間の幅が格段に向
上していることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水
性化処理装置および連続親水性化処理方法によれば、フ
ッ素系樹脂長尺材がダイス塗布手段内に入って来たとこ
ろに処理液定量供給手段によって搬送された親水性化処
理液が満たされるため、処理液は空気と接触することも
無く、短時間で均一な安定した親水性化処理がなされ
る。特に多孔質フッ素系樹脂を用いた長尺材の場合は、
多孔質フッ素系樹脂の表面だけを連続親水性化処理が行
えるので、処理時間の短縮、オーバーエッチングの防止
が計れ、均一な処理が可能となる。従って、金属めっき
をした場合は表面のみに金属めっきが行えるようにな
り、高周波伝送特性が向上する。従って、本発明は産業
に寄与する効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理装置の第1の実施形態を説明するための略図である。
【図2】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理装置に用いられるダイス塗布手段およびエアワイパー
手段を説明するための略図で、同図(a)はダイス塗布
手段の上面図、同図(b)はダイス塗布手段とエアワイ
パー手段の側面図、同図(c)はダイス部の縦断面図、
また同図(d)はダイス部の出口部の正面図である。
【図3】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理装置の他の実施形態を説明するための略図である。
【図4】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理装置の更に他の実施形態を説明するための略図であ
る。
【図5】本発明のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処
理方法を説明するためのフロー図である。
【図6】従来のフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理
槽の側面説明図である。
【符号の説明】
10 ダイス塗布手段 11 ダイス部 12 処理長変更パイプ部 13 ダイス本体部 20 処理液定量供給手段 21 親水性化処理液 21’廃液 30 エアワイパー手段 40 集液手段 50 廃液回収手段 60 収納手段 70 排気手段 a エア b 固定ボルト b’ 本体分割用ボルト g 確認窓 i ダイス入口部 k 滑車 m 距離 o ダイス出口部 t 先細テーパ状 w フッ素系樹脂長尺材(被処理材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−155987(JP,A) 特開 平9−327653(JP,A) 特開 平9−111472(JP,A) 特開 平9−78288(JP,A) 特開 平8−266996(JP,A) 特開 平6−316768(JP,A) 特開 平4−4065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 18/20 B05C 3/02 B05D 5/00 B05D 7/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体の外周にフッ素系樹脂が被覆さ
    れたフッ素系樹脂長尺材の外周を親水性化処理液を用い
    て連続的に親水性化処理をするための連続親水性化処理
    装置であって、 前記連続親水性化処理装置は、所定量の親水性化処理液
    を密閉状態でフッ素系樹脂長尺材の外周に塗布すること
    が可能なダイス塗布手段;と、前記ダイス塗布手段に密
    閉状態で親水性化処理液を必要量だけ供給することが可
    能な処理液定量供給手段;と、前記ダイス塗布手段によ
    りフッ素系樹脂長尺材の外周に塗布された親水性化処理
    液をエアの吹きつけにより除去することが可能なエアワ
    イパー手段;と、が設けられており、更に前記ダイス塗
    布手段とエアワイパー手段がストレートなライン構成と
    なっていることを特徴とするフッ素系樹脂長尺材の連続
    親水性化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイス塗布手段は、ダイス入口部か
    らダイス出口部にかけて内部が先細テーパ状に絞られて
    おり,また出口部は所定の穴径を有するダイス部と、内
    部が中空パイプ状で,長さを変えることにより親水性化
    処理長の変更が可能な処理長変更パイプ部と、前記ダイ
    ス部と処理長変更パイプ部を交換可能に保持し,また前
    記親水性化処理液をダイス部と処理長変更パイプ部に導
    入することが可能なダイス本体部と、からなることを特
    徴とする請求項1記載のフッ素系樹脂長尺材の連続親水
    性化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイス塗布手段のダイス出口部とエ
    アワイパー手段との距離が50mm〜100mmである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のフッ素系樹脂
    長尺材の連続親水性化処理装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から請求項3に記載の連続
    親水性化処理装置に加え、前記ダイス塗布手段およびエ
    アワイパー手段を外気より遮断して収納するための収納
    手段を設け、また該収納手段内にはエアワイパー手段に
    より除去された親水性化処理液の廃液を集めるための集
    液手段および該集液手段からの廃液を回収するための廃
    液回収手段を設け、更に前記収納手段内の廃液から揮散
    されるガスを排気するための排気手段を設けたことを特
    徴とするフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1から請求項4に記載の連続
    親水性化処理装置に続いて、アルコール洗浄手段を1段
    以上、また水洗浄手段を1段以上設けたことを特徴とす
    るフッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理装置。
  6. 【請求項6】 中心導体の外周にフッ素系樹脂を押出し
    加工してフッ素系樹脂長尺材とする押出し加工工程の直
    後に、前記請求項1から請求項5に記載の連続親水性化
    処理装置を用いた連続親水性化処理工程を設けてインラ
    インで処理し、親水性化処理を行うことを特徴とするフ
    ッ素系樹脂長尺材の連続親水性化処理方法。
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