JP3475665B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
無段変速機の変速制御装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機を備え
た車両の変速制御装置の改良に関するものである。
た車両の変速制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる無段変速機では、車速
VSPとスロットル開度TVO(又はアクセル開度AC
S)に基づいて、目標入力軸回転数(目標変速比)を決
定して変速を行っており、この変速の際には、トルク変
動を抑制するために変速速度を目標値以内に収めて、駆
動系のイナーシャトルクによる変速ショックを低減して
いる。そして、変速比の目標値を得る制御としては、目
標変速比と実変速比差をPI(比例、積分)制御等のフ
ィードバック制御で行うものが一般的である。
VSPとスロットル開度TVO(又はアクセル開度AC
S)に基づいて、目標入力軸回転数(目標変速比)を決
定して変速を行っており、この変速の際には、トルク変
動を抑制するために変速速度を目標値以内に収めて、駆
動系のイナーシャトルクによる変速ショックを低減して
いる。そして、変速比の目標値を得る制御としては、目
標変速比と実変速比差をPI(比例、積分)制御等のフ
ィードバック制御で行うものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の変速制御装置においては、入出力軸の回転数をそれ
ぞれ求めて、これらの比から実変速速度を求めて上記制
御を行っているが、計測した入力軸回転数及び出力軸回
転数にはそれぞれ誤差が含まれており、したがって、得
られた変速速度に基づいて変速比制御を行うと、変速比
制御量が変動するため、変速による回転数が変動して運
転性を損なうという問題があった。
来の変速制御装置においては、入出力軸の回転数をそれ
ぞれ求めて、これらの比から実変速速度を求めて上記制
御を行っているが、計測した入力軸回転数及び出力軸回
転数にはそれぞれ誤差が含まれており、したがって、得
られた変速速度に基づいて変速比制御を行うと、変速比
制御量が変動するため、変速による回転数が変動して運
転性を損なうという問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、回転数計測の誤差の影響を極力小さくして
変速比の変動を抑制可能な無段変速機の変速制御装置を
提供することを目的とする。
れたもので、回転数計測の誤差の影響を極力小さくして
変速比の変動を抑制可能な無段変速機の変速制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、トロイド
状の対向面でパワーローラを狭持する入出力ディスク
と、このパワーローラを傾転自在に支持するとともに、
アクチュエータに駆動されて軸方向へ変位可能なトラニ
オンとを備えた無段変速機の変速制御装置において、車
両の運転状態から前記無段変速機の目標入力回転数を設
定する手段と、前記目標入力回転数と実入力回転数との
差に基づいて前記アクチュエータのフィードバック制御
量を求める手段と、前記目標入力回転数と前記無段変速
機の出力回転数から目標変速比を求め、該目標変速比に
対応した目標傾転角自体の変化量から前記アクチュエー
タの速度制御量を求める手段と、前記アクチュエータの
フィードバック制御量と前記アクチュエータの速度制御
量の和の制御量により前記アクチュエータを制御する。
状の対向面でパワーローラを狭持する入出力ディスク
と、このパワーローラを傾転自在に支持するとともに、
アクチュエータに駆動されて軸方向へ変位可能なトラニ
オンとを備えた無段変速機の変速制御装置において、車
両の運転状態から前記無段変速機の目標入力回転数を設
定する手段と、前記目標入力回転数と実入力回転数との
差に基づいて前記アクチュエータのフィードバック制御
量を求める手段と、前記目標入力回転数と前記無段変速
機の出力回転数から目標変速比を求め、該目標変速比に
対応した目標傾転角自体の変化量から前記アクチュエー
タの速度制御量を求める手段と、前記アクチュエータの
フィードバック制御量と前記アクチュエータの速度制御
量の和の制御量により前記アクチュエータを制御する。
【0006】また第2の発明は、前記第1の発明におい
て、前記アクチュエータの速度制御ゲインは、車速が高
くなるほど小さくする。
て、前記アクチュエータの速度制御ゲインは、車速が高
くなるほど小さくする。
【0007】また第3の発明は、前記第1の発明におい
て、前記アクチュエータの速度制御ゲインは、変速比が
Hi側になるほど小さくする。
て、前記アクチュエータの速度制御ゲインは、変速比が
Hi側になるほど小さくする。
【0008】
【0009】したがって、本発明は、目標傾転角に応じ
たアクチュエータの速度制御量をフィードフォワードに
よって予め与えることにより、入出力軸回転数の計測誤
差の影響を抑制して安定した目標傾転速度(∝変速速
度)を得ることができ、前記従来例のように、誤差を含
んだ実変速速度により制御することがなくなって、トル
ク変動を抑制しながら変速比の変動を抑制することが可
能となり、無段変速機を備えた車両の運転性を向上させ
ることが可能となるのである。
たアクチュエータの速度制御量をフィードフォワードに
よって予め与えることにより、入出力軸回転数の計測誤
差の影響を抑制して安定した目標傾転速度(∝変速速
度)を得ることができ、前記従来例のように、誤差を含
んだ実変速速度により制御することがなくなって、トル
ク変動を抑制しながら変速比の変動を抑制することが可
能となり、無段変速機を備えた車両の運転性を向上させ
ることが可能となるのである。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、無段変速機10(図中
CVT)は変速制御コントローラ2に制御される変速比
変更手段9によって、車両の運転状態に応じた所定の変
速比に設定されるもので、無段変速機10としては、例
えば、図2に示すように、入出力ディスク(図示せず)
に挟持されたパワーローラ18cの傾転角に応じて変速
比を変更可能なトロイダル型無段変速機で構成するとと
もに、図2のように、変速比変更手段9をステップモー
タ61に駆動されるコントロールバルブ60で構成した
場合を示す。
CVT)は変速制御コントローラ2に制御される変速比
変更手段9によって、車両の運転状態に応じた所定の変
速比に設定されるもので、無段変速機10としては、例
えば、図2に示すように、入出力ディスク(図示せず)
に挟持されたパワーローラ18cの傾転角に応じて変速
比を変更可能なトロイダル型無段変速機で構成するとと
もに、図2のように、変速比変更手段9をステップモー
タ61に駆動されるコントロールバルブ60で構成した
場合を示す。
【0015】エンジン1と無段変速機10との間には、
ロックアップクラッチL/Uを備えた流体伝動手段とし
てのトルクコンバータT/Cが介装される。
ロックアップクラッチL/Uを備えた流体伝動手段とし
てのトルクコンバータT/Cが介装される。
【0016】変速制御コントローラ2は、運転者の操作
に応動するスロットル(図示せず)の開度TVO(又は
アクセルペダル開度ACS)と、クランク角センサ8が
検出したエンジン回転数Neを読み込む一方、無段変速
機10の入力軸回転センサ6が検出した入力軸回転数N
t(すなわち、トルクコンバータT/Cのタービン回転
数)及び出力軸回転センサ7が検出した出力軸回転数N
oをそれぞれ読み込んで、図12に示すように、予め設
定した変速マップから運転状態に応じた実目標入力軸回
転数RREVを求めて、変速比変更手段9のステップモ
ータ61(図2参照)へ目標変速比RTOとPI制御に
よるフィードバック制御量(FB制御量)に応じた制御
量ASTPを指令するもので、ステップモータ61の駆
動量と変速比の関係は図3に示すように設定される。
に応動するスロットル(図示せず)の開度TVO(又は
アクセルペダル開度ACS)と、クランク角センサ8が
検出したエンジン回転数Neを読み込む一方、無段変速
機10の入力軸回転センサ6が検出した入力軸回転数N
t(すなわち、トルクコンバータT/Cのタービン回転
数)及び出力軸回転センサ7が検出した出力軸回転数N
oをそれぞれ読み込んで、図12に示すように、予め設
定した変速マップから運転状態に応じた実目標入力軸回
転数RREVを求めて、変速比変更手段9のステップモ
ータ61(図2参照)へ目標変速比RTOとPI制御に
よるフィードバック制御量(FB制御量)に応じた制御
量ASTPを指令するもので、ステップモータ61の駆
動量と変速比の関係は図3に示すように設定される。
【0017】ここで、変速比変更手段9としては、図2
に示すように、無段変速機10のパワーローラ18cを
軸支したトラニオン軸50aを軸方向へ駆動する油圧ア
クチュエータ50と、ステップモータ61の駆動とトラ
ニオン軸50aの変位に応じて、実変速比をフィードバ
ックしながら油圧アクチュエータ50へ圧油を供給する
コントロールバルブ60を主体に構成されており、ステ
ップモータ61は変速制御コントローラ2からの指令に
応じてスプール63を駆動し、油圧アクチュエータ50
のピストン50Pの上下の油室50H、50Lへ油圧を
給排する。
に示すように、無段変速機10のパワーローラ18cを
軸支したトラニオン軸50aを軸方向へ駆動する油圧ア
クチュエータ50と、ステップモータ61の駆動とトラ
ニオン軸50aの変位に応じて、実変速比をフィードバ
ックしながら油圧アクチュエータ50へ圧油を供給する
コントロールバルブ60を主体に構成されており、ステ
ップモータ61は変速制御コントローラ2からの指令に
応じてスプール63を駆動し、油圧アクチュエータ50
のピストン50Pの上下の油室50H、50Lへ油圧を
給排する。
【0018】一方、この油圧に応じたトラニオン軸50
aの軸方向変位と軸まわりの変位(=パワーローラ18
cの傾転角)は、リンク含んで構成されたならい機構6
7を介して、スプール63と相対的に運動するスリーブ
64へフィードバックされ、油圧アクチュエータ50へ
の油圧は、目標変速比RTOに応じたステップモータ6
1の駆動量と、パワーローラ18cの傾転角、すなわ
ち、実変速比RTOに応じて調整され、この変速比は図
3に示したように、ステップモータ61の駆動量に応じ
て一義的に決定される。
aの軸方向変位と軸まわりの変位(=パワーローラ18
cの傾転角)は、リンク含んで構成されたならい機構6
7を介して、スプール63と相対的に運動するスリーブ
64へフィードバックされ、油圧アクチュエータ50へ
の油圧は、目標変速比RTOに応じたステップモータ6
1の駆動量と、パワーローラ18cの傾転角、すなわ
ち、実変速比RTOに応じて調整され、この変速比は図
3に示したように、ステップモータ61の駆動量に応じ
て一義的に決定される。
【0019】変速制御コントローラ2は、図3、図4の
概念図に示すように、車速VSPとスロットル開度TV
O(又はアクセル開度、以下同様)をパラメータとし
て、車両の運転状態及び運転者の要求に応じた実目標入
力軸回転数RREVを求める変速判断部と、実目標入力
軸回転数RREVと実際の入力軸回転数Ntの偏差に応
じて、例えば、PI制御によるフィードバック制御部
と、これら目標変速比RTOとフィードバック制御量に
応じてステップモータ61(図中アクチュエータ)を駆
動する変速制御部に大別される。
概念図に示すように、車速VSPとスロットル開度TV
O(又はアクセル開度、以下同様)をパラメータとし
て、車両の運転状態及び運転者の要求に応じた実目標入
力軸回転数RREVを求める変速判断部と、実目標入力
軸回転数RREVと実際の入力軸回転数Ntの偏差に応
じて、例えば、PI制御によるフィードバック制御部
と、これら目標変速比RTOとフィードバック制御量に
応じてステップモータ61(図中アクチュエータ)を駆
動する変速制御部に大別される。
【0020】ここで、変速制御コントローラ2で行われ
る制御の一例を図5〜図11のフローチャートに示し、
上記図3、4の概念図を参照しながら以下に詳述する。
なお、各フローチャートは所定時間毎、例えば10msec
毎にそれぞれ実行されるものである。
る制御の一例を図5〜図11のフローチャートに示し、
上記図3、4の概念図を参照しながら以下に詳述する。
なお、各フローチャートは所定時間毎、例えば10msec
毎にそれぞれ実行されるものである。
【0021】まず、図5は車両の運転状態を検出する信
号計測処理のフローチャートで、ステップS1では、エ
ンジン1の運転状態としてスロットル開度TVO、エン
ジン回転数Neを読み込む一方、無段変速機10から入
力軸回転数Nt、出力軸回転数Noをそれぞれ読み込
む。
号計測処理のフローチャートで、ステップS1では、エ
ンジン1の運転状態としてスロットル開度TVO、エン
ジン回転数Neを読み込む一方、無段変速機10から入
力軸回転数Nt、出力軸回転数Noをそれぞれ読み込
む。
【0022】そして、ステップS2では、車両の運転状
態を示す各値の演算を行うもので、まず、出力軸回転数
Noに変換定数Aを乗じて車速VSPを得るとともに、
入力軸回転数Ntと出力軸回転数Noの比から実変速比
RTOを、エンジン回転数Neとスロットル開度TVO
から、図13に示す予め設定したマップより推定エンジ
ントルクTinをそれぞれ演算する。
態を示す各値の演算を行うもので、まず、出力軸回転数
Noに変換定数Aを乗じて車速VSPを得るとともに、
入力軸回転数Ntと出力軸回転数Noの比から実変速比
RTOを、エンジン回転数Neとスロットル開度TVO
から、図13に示す予め設定したマップより推定エンジ
ントルクTinをそれぞれ演算する。
【0023】次に、図6のフローチャートは、上記ステ
ップS1、S2で求めた運転状態に基づいて行われる、
無段変速機10の変速制御の概要を示すものである。
ップS1、S2で求めた運転状態に基づいて行われる、
無段変速機10の変速制御の概要を示すものである。
【0024】ステップS3は、後述するように、車両の
運転状態に応じて目標入力軸回転数マップ値RREV
0、目標変速比マップ値RTO0をそれぞれ演算して、
1次遅れの実目標入力軸回転数RREVを決定する変速
判断部で、この変速判断部は図3、図4の概念図と等価
である。
運転状態に応じて目標入力軸回転数マップ値RREV
0、目標変速比マップ値RTO0をそれぞれ演算して、
1次遅れの実目標入力軸回転数RREVを決定する変速
判断部で、この変速判断部は図3、図4の概念図と等価
である。
【0025】そして、ステップS4では、上記ステップ
S3で求めた実目標入力軸回転数RREVに基づいて、
ステップモータ61の制御量ASTPの演算を行うもの
で、図4の変速制御部に相当する。
S3で求めた実目標入力軸回転数RREVに基づいて、
ステップモータ61の制御量ASTPの演算を行うもの
で、図4の変速制御部に相当する。
【0026】この変速制御部は、図7のフローチャート
のように、ステップS5で目標変速比RTOに応じたス
テップモータ61の制御位置FSTPを求めて、ステッ
プS6でPI(比例積分)制御によるステップモータ6
1の制御量FBSTPを演算し、ステップS7で、ステ
ップモータ61の応答特性に応じた制御量ASTPを求
める。
のように、ステップS5で目標変速比RTOに応じたス
テップモータ61の制御位置FSTPを求めて、ステッ
プS6でPI(比例積分)制御によるステップモータ6
1の制御量FBSTPを演算し、ステップS7で、ステ
ップモータ61の応答特性に応じた制御量ASTPを求
める。
【0027】そして、この制御量ASTPを図8のステ
ップS8で、ステップモータ61に指令して変速比変更
手段9の駆動を行うものである。
ップS8で、ステップモータ61に指令して変速比変更
手段9の駆動を行うものである。
【0028】まず、上記図6のステップS3並びに図3
のブロック図に示した変速判断部の詳細を図9のフロー
チャートに基づいて詳述する。
のブロック図に示した変速判断部の詳細を図9のフロー
チャートに基づいて詳述する。
【0029】ステップS30は、図4に示した目標回転
数検索部を示し、上記したように、車速VSPとスロッ
トル開度TVOから図12のマップに基づいて目標入力
軸回転数マップ値RREV0を求める。
数検索部を示し、上記したように、車速VSPとスロッ
トル開度TVOから図12のマップに基づいて目標入力
軸回転数マップ値RREV0を求める。
【0030】ステップ31以降は、図4の回転数変化量
決定部を示し、まず、ステップ31で前回の実目標入力
軸回転数RREVをRREVoldへ格納した後、ステッ
プS32で、目標回転数の一時遅れの時定数Krを所定
値K1に設定する。
決定部を示し、まず、ステップ31で前回の実目標入力
軸回転数RREVをRREVoldへ格納した後、ステッ
プS32で、目標回転数の一時遅れの時定数Krを所定
値K1に設定する。
【0031】そして、ステップS33では、上記目標入
力軸回転数マップ値RREV0、前回値実目標入力軸回
転数RREVold、1次遅れ時定数Krより、次式に基
づいて1次遅れの実目標入力軸回転数RREVを演算す
る。
力軸回転数マップ値RREV0、前回値実目標入力軸回
転数RREVold、1次遅れ時定数Krより、次式に基
づいて1次遅れの実目標入力軸回転数RREVを演算す
る。
【0032】
RREV=(RREV0+RREVold×Kr)/(Kr+1) ……(1)
したがって、目標入力軸回転数マップ値RREV0と実
目標入力軸回転数RREVの関係は、図17に示すよう
になり、1次遅れ時定数Krに応じて実目標入力軸回転
数RREVはマップ値RREV0に向けて漸増するので
ある。
目標入力軸回転数RREVの関係は、図17に示すよう
になり、1次遅れ時定数Krに応じて実目標入力軸回転
数RREVはマップ値RREV0に向けて漸増するので
ある。
【0033】ステップS34では、上記(1)式で求め
た一時遅れの実目標入力軸回転数RREVと、無段変速
機10の出力軸回転数Noの比から目標変速比RTO0
を求めて終了する。
た一時遅れの実目標入力軸回転数RREVと、無段変速
機10の出力軸回転数Noの比から目標変速比RTO0
を求めて終了する。
【0034】次に、上記ステップS5、S6の変速制御
量計算及びフィードバック制御量計算部について、図1
0のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ス
テップS50〜S56が変速制御量計算部を、続くステ
ップS60〜S64がフィードバック制御量計算部を示
す。
量計算及びフィードバック制御量計算部について、図1
0のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ス
テップS50〜S56が変速制御量計算部を、続くステ
ップS60〜S64がフィードバック制御量計算部を示
す。
【0035】ステップS50では、上記ステップS34
で求めた目標変速比RTO0と、上記ステップS2で求
めた推定エンジントルクTinから、図14に示す目標変
速比RTO0−実目標変速比RTO1のマップに基づい
て、推定エンジントルクTinをパラメータとして実目標
変速比RTO1を演算する。
で求めた目標変速比RTO0と、上記ステップS2で求
めた推定エンジントルクTinから、図14に示す目標変
速比RTO0−実目標変速比RTO1のマップに基づい
て、推定エンジントルクTinをパラメータとして実目標
変速比RTO1を演算する。
【0036】この図14のマップは、トロイダル型無段
変速機10に発生するトルクシフトの影響を避けるた
め、入力トルク=推定エンジントルクTinに応じて実目
標変速比RTO1を可変としたものであり、無段変速機
10の特性に応じて予め設定されたものである。
変速機10に発生するトルクシフトの影響を避けるた
め、入力トルク=推定エンジントルクTinに応じて実目
標変速比RTO1を可変としたものであり、無段変速機
10の特性に応じて予め設定されたものである。
【0037】ステップS51では、上記実目標変速比R
TO1からステップモータ61の駆動量である制御ステ
ップ数FSTPを図15のマップより求めるとともに、
ステップS52では、現在のパワーローラ18cの傾転
角RPHIを前回値RPHIoldとして格納してから、
ステップS53で傾転角RPHIの目標値を演算する。
TO1からステップモータ61の駆動量である制御ステ
ップ数FSTPを図15のマップより求めるとともに、
ステップS52では、現在のパワーローラ18cの傾転
角RPHIを前回値RPHIoldとして格納してから、
ステップS53で傾転角RPHIの目標値を演算する。
【0038】この傾転角RPHIと傾転速度dRPHI
及び図2の油圧アクチュエータ50に駆動されるトラニ
オン軸50aの変位量Yの関係は次式のようになる。
及び図2の油圧アクチュエータ50に駆動されるトラニ
オン軸50aの変位量Yの関係は次式のようになる。
【0039】Y=dφ×f(φ)×ωp ……(2)
ただし、φ:傾転角
dφ:傾転速度 [rad/sec]
f(φ):無段変速機のジオメトリに応じて決まる特性
ωp:パワーローラ回転数
この(2)式より、傾転角RPHI=φの目標値と、変
速速度=傾転速度dRPHI=dφの目標値及びパワー
ローラ18cの回転数ωpを与えれば、油圧アクチュエ
ータ50の変位量Yを推定できることになる。
速速度=傾転速度dRPHI=dφの目標値及びパワー
ローラ18cの回転数ωpを与えれば、油圧アクチュエ
ータ50の変位量Yを推定できることになる。
【0040】そして、パワーローラ18cの傾転に応じ
たトラニオン軸50aの軸まわり及び軸方向への変位は
リンクを備えたならい機構67を介してスリーブ64へ
フィードバックされ、このスリーブ64の変位量dx2
は、ならい機構67のリンク比をLとすると次式のよう
になる。
たトラニオン軸50aの軸まわり及び軸方向への変位は
リンクを備えたならい機構67を介してスリーブ64へ
フィードバックされ、このスリーブ64の変位量dx2
は、ならい機構67のリンク比をLとすると次式のよう
になる。
【0041】dx2 = Y×L ……(3)
このスリーブ64の変位量dx2に応じたステップモータ
61のステップ数DSTPは、ステップモータ61のゲ
インをBとすると、 DSTP = dx2×B ……(4) となり。スリーブ64の変位量dx2がステップモータ6
1の制御量DSTPに変換され、推定した油圧アクチュ
エータ50の変位量Yから制御量DSTPを得ることが
できる。
61のステップ数DSTPは、ステップモータ61のゲ
インをBとすると、 DSTP = dx2×B ……(4) となり。スリーブ64の変位量dx2がステップモータ6
1の制御量DSTPに変換され、推定した油圧アクチュ
エータ50の変位量Yから制御量DSTPを得ることが
できる。
【0042】次に、ステップS52では、前回の傾転角
RPHIを前回値RPHIoldに格納してから、ステッ
プS53で、上記ステップS50で求めた実目標変速比
RTO1から目標傾転角RPHIを演算する。この目標
傾転角RPHIは、実目標変速比RTO1から一義的に
決まる値である。
RPHIを前回値RPHIoldに格納してから、ステッ
プS53で、上記ステップS50で求めた実目標変速比
RTO1から目標傾転角RPHIを演算する。この目標
傾転角RPHIは、実目標変速比RTO1から一義的に
決まる値である。
【0043】ステップS54では、今回の目標傾転角R
PHIと前回値RPHIoldの差に100を乗じたもの
を目標傾転速度dRPHIとして演算する。
PHIと前回値RPHIoldの差に100を乗じたもの
を目標傾転速度dRPHIとして演算する。
【0044】
dRPHI = (RPHI−RPHIold)×100 ……(5)
上記目標傾転角RPHI及び車速VSPより、ステップ
55では、図16のマップから、傾転角RPHIをパラ
メータとして、ステップモータ制御量換算係数であるゲ
インBを速度ゲインKSPDとして求める。
55では、図16のマップから、傾転角RPHIをパラ
メータとして、ステップモータ制御量換算係数であるゲ
インBを速度ゲインKSPDとして求める。
【0045】ここで、スリーブ64の変位量dx2に応じ
たステップモータ61のステップ数DSTPは、上記
(2)〜(4)式より、 DSTP = dRPHI×KSPD ……(6) であり、ステップS56では、この(6)式から変速速
度制御量となるステップモータ61のステップ数DST
Pを演算する。
たステップモータ61のステップ数DSTPは、上記
(2)〜(4)式より、 DSTP = dRPHI×KSPD ……(6) であり、ステップS56では、この(6)式から変速速
度制御量となるステップモータ61のステップ数DST
Pを演算する。
【0046】続いて行われるフィードバック制御量計算
は、まず、ステップS61で、実目標入力軸回転数RR
EVと入力軸回転数Ntの差Nerrを求めて、ステッ
プS61では、この回転数差Nerrの積分値をNiとし
て演算する。
は、まず、ステップS61で、実目標入力軸回転数RR
EVと入力軸回転数Ntの差Nerrを求めて、ステッ
プS61では、この回転数差Nerrの積分値をNiとし
て演算する。
【0047】そして、ステップS62では回転数差Ner
rに所定の比例ゲインkpを乗じてフィードバック制御
量の比例分FBpを演算する。なお比例ゲインkpは実
変速比RTOと車速VSPに応じた所定のマップあるい
は関数より決定されるものである。
rに所定の比例ゲインkpを乗じてフィードバック制御
量の比例分FBpを演算する。なお比例ゲインkpは実
変速比RTOと車速VSPに応じた所定のマップあるい
は関数より決定されるものである。
【0048】ステップS63では、上記ステップS61
で求めた回転数差積分値Niに所定の積分ゲインkiを
乗じてフィードバック制御量の積分分FBiを演算す
る。なお、積分ゲインkiは実変速比RTOと車速VS
Pに応じた所定のマップあるいは関数より決定されるも
のである。
で求めた回転数差積分値Niに所定の積分ゲインkiを
乗じてフィードバック制御量の積分分FBiを演算す
る。なお、積分ゲインkiは実変速比RTOと車速VS
Pに応じた所定のマップあるいは関数より決定されるも
のである。
【0049】こうして、ステップS64では、比例分F
Bpと積分分FBiの和からフィードバック制御量FB
STP(ステップ数)を求める。
Bpと積分分FBiの和からフィードバック制御量FB
STP(ステップ数)を求める。
【0050】次に、図7のステップ7に示すステップモ
ータ制御部は、図11に示すサブルーチンが実行され
る。
ータ制御部は、図11に示すサブルーチンが実行され
る。
【0051】まず、ステップS70で、上記ステップS
51で求めた制御ステップ数FSTPと、上記ステップ
S64で求めたフィードバック制御量FBSTP及び速
度制御量DSTPの和を目標ステップ数DSRSTPと
して求める。
51で求めた制御ステップ数FSTPと、上記ステップ
S64で求めたフィードバック制御量FBSTP及び速
度制御量DSTPの和を目標ステップ数DSRSTPと
して求める。
【0052】そして、ステップS71〜S76では、目
標ステップ数DSRSTPと現在の制御量ASTPから
ステップモータ61の応答速度に応じて制御量ASTP
の演算が行われ、目標制御量DSRSTPが現在の制御
量ASTPよりも大きな場合は、制御量ASTPを単位
時間制御量PSTPずつ目標値DSRSTPまで増大す
る。
標ステップ数DSRSTPと現在の制御量ASTPから
ステップモータ61の応答速度に応じて制御量ASTP
の演算が行われ、目標制御量DSRSTPが現在の制御
量ASTPよりも大きな場合は、制御量ASTPを単位
時間制御量PSTPずつ目標値DSRSTPまで増大す
る。
【0053】すなわち、図18において、ステップモー
タ61の単位時間当たりの変化量となる速度制御量PS
TPは、ステップモータ61へ実際に出力する制御量A
STPが目標制御量DSRSTPとなるまで増減して、
コントロールバルブ60のスプール63が所定の変速比
となるようにステップモータ61を駆動する。
タ61の単位時間当たりの変化量となる速度制御量PS
TPは、ステップモータ61へ実際に出力する制御量A
STPが目標制御量DSRSTPとなるまで増減して、
コントロールバルブ60のスプール63が所定の変速比
となるようにステップモータ61を駆動する。
【0054】こうして、図5〜図11のフローチャート
から得られた制御量ASTPは、図8の信号出力部のス
テップS9で、変速制御コントローラ2からステップモ
ータ61へ出力されて、パワーローラ18cを演算した
傾転速度dRPHIで傾転させて無段変速機10を実目
標変速比RTO1に設定するのである。
から得られた制御量ASTPは、図8の信号出力部のス
テップS9で、変速制御コントローラ2からステップモ
ータ61へ出力されて、パワーローラ18cを演算した
傾転速度dRPHIで傾転させて無段変速機10を実目
標変速比RTO1に設定するのである。
【0055】このように、変速を行う際には、トルクシ
フトを補償した実目標変速比RTO1をフィードフォワ
ードで設定し(ステップS50〜51)、目標傾転角d
RPHIと車速VSP及び目標傾転速度dRPHIより
推定した油圧アクチュエータ50の変位量Yに応じたス
テップモータ61の制御量DSTPを予め与えることに
より、入出力軸回転数の計測誤差の影響を抑制して安定
した目標傾転速度dRPHI(∝変速速度)を得ること
ができ、前記従来例のような実変速速度を用いることな
く変速速度制御を行うことが可能となって、前記従来例
のように、誤差を含んだ実変速速度により制御すること
がなくなって、トルク変動を抑制しながら変速速度の変
動を抑制することが可能となり、無段変速機を備えた車
両の運転性を向上させることが可能となるのである。
フトを補償した実目標変速比RTO1をフィードフォワ
ードで設定し(ステップS50〜51)、目標傾転角d
RPHIと車速VSP及び目標傾転速度dRPHIより
推定した油圧アクチュエータ50の変位量Yに応じたス
テップモータ61の制御量DSTPを予め与えることに
より、入出力軸回転数の計測誤差の影響を抑制して安定
した目標傾転速度dRPHI(∝変速速度)を得ること
ができ、前記従来例のような実変速速度を用いることな
く変速速度制御を行うことが可能となって、前記従来例
のように、誤差を含んだ実変速速度により制御すること
がなくなって、トルク変動を抑制しながら変速速度の変
動を抑制することが可能となり、無段変速機を備えた車
両の運転性を向上させることが可能となるのである。
【0056】さらに、速度ゲインKSPDは、図16の
ように、傾転角RPHI(または変速比)をパラメータ
として車速VSPに応じて可変制御されるため、運転状
態に応じた円滑な変速を行うことができる。
ように、傾転角RPHI(または変速比)をパラメータ
として車速VSPに応じて可変制御されるため、運転状
態に応じた円滑な変速を行うことができる。
【0057】なお、上記実施形態において、フィードバ
ック制御を入力軸の回転数差Nerrに基づいて行った
が、図示はしないが、変速比や傾転角の差に基づいて行
っても同様の作用効果を得ることができる。
ック制御を入力軸の回転数差Nerrに基づいて行った
が、図示はしないが、変速比や傾転角の差に基づいて行
っても同様の作用効果を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態を示す無段変速機のブロック
図。
図。
【図2】変速比変更手段の概念図。
【図3】変速制御の概要を示すブロック図。
【図4】同じく、変速判断部の概要を示すブロック図。
【図5】変速制御コントローラで行われる制御の一例を
示すフローチャートで、信号計測処理を示す。
示すフローチャートで、信号計測処理を示す。
【図6】同じく制御の一例を示すフローチャートで、C
VT制御処理の概要を示す。
VT制御処理の概要を示す。
【図7】同じく制御の一例を示すフローチャートで、変
速制御部の概要を示す。
速制御部の概要を示す。
【図8】同じく制御の一例を示すフローチャートで、信
号出力処理を示す。
号出力処理を示す。
【図9】同じくCVT制御処理で行われる変速判断部の
詳細を示すフローチャート。
詳細を示すフローチャート。
【図10】同じく変速制御部で行われる変速制御量計算
部及びFB制御計算部の詳細を示すフローチャート。
部及びFB制御計算部の詳細を示すフローチャート。
【図11】同じくステップモータ制御部の詳細を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図12】スロットル開度TVOをパラメータとして目
標入力軸回転数RREVと車速VSPの関係を示す変速
マップ。
標入力軸回転数RREVと車速VSPの関係を示す変速
マップ。
【図13】スロットル開度TVOをパラメータとしてエ
ンジン回転数NeとエンジントルクTeの関係を示すト
ルクマップ。
ンジン回転数NeとエンジントルクTeの関係を示すト
ルクマップ。
【図14】実目標変速比RTO1と目標変速比RTO0
の関係を示すグラフ。
の関係を示すグラフ。
【図15】目標ステップ数FSTPと実目標変速比RT
O1の関係を示すグラフ。
O1の関係を示すグラフ。
【図16】傾転角RPHIをパラメータとして車速VS
Pと速度ゲインKSPDの関係を示す速度ゲインKSP
Dの特性図。
Pと速度ゲインKSPDの関係を示す速度ゲインKSP
Dの特性図。
【図17】マップ検索目標回転数RREV0と実目標入
力軸回転数RREVの関係を示すグラフ。
力軸回転数RREVの関係を示すグラフ。
【図18】目標ステップ数DSRSTPと実際の出力ス
テップ数ASTPの関係を示すグラフ。
テップ数ASTPの関係を示すグラフ。
1 エンジン
2 変速制御コントローラ
6 入力軸回転センサ
7 出力軸回転センサ
8 クランク角センサ
9 変速比変更手段
10 無段変速機
18c パワーローラ
60 コントロールバルブ
61 ステップモータ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
F16H 101:04 F16H 101:04
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16H 59/00 - 61/12
F16H 61/16 - 61/24
F16H 63/40 - 63/48
Claims (3)
- 【請求項1】トロイド状の対向面でパワーローラを狭持
する入出力ディスクと、 このパワーローラを傾転自在に支持するとともに、アク
チュエータに駆動されて軸方向へ変位可能なトラニオン
とを備えた無段変速機の変速制御装置において、 車両の運転状態から前記無段変速機の目標入力回転数を
設定する手段と、 前記目標入力回転数と実入力回転数との差に基づいて前
記アクチュエータのフィードバック制御量を求める手段
と、 前記目標入力回転数と前記無段変速機の出力回転数から
目標変速比を求め、該目標変速比に対応した目標傾転角
自体の変化量から前記アクチュエータの速度制御量を求
める手段と、前記 アクチュエータのフィードバック制御量と前記アク
チュエータの速度制御量の和の制御量により前記アクチ
ュエータを制御することを特徴とする無段変速機の変速
制御装置。 - 【請求項2】前記アクチュエータの速度制御ゲインは、
車速が高くなるほど小さくすることを特徴とする請求項
1に記載の無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】前記アクチュエータの速度制御ゲインは、
変速比がHi側になるほど小さくすることを特徴とする
請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21129796A JP3475665B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21129796A JP3475665B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1054455A JPH1054455A (ja) | 1998-02-24 |
| JP3475665B2 true JP3475665B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=16603614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21129796A Expired - Fee Related JP3475665B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3475665B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3430934B2 (ja) * | 1998-09-08 | 2003-07-28 | 日産自動車株式会社 | Vベルト式無段変速機の変速制御装置 |
| JP4644788B2 (ja) * | 2004-03-15 | 2011-03-02 | 株式会社豊田中央研究所 | トロイダル式cvtの制御装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21129796A patent/JP3475665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1054455A (ja) | 1998-02-24 |
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