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JP3476443B2 - 熱型センサの製造方法 - Google Patents
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JP3476443B2 - 熱型センサの製造方法 - Google Patents

熱型センサの製造方法

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JP3476443B2 JP2001171225A JP2001171225A JP3476443B2 JP 3476443 B2 JP3476443 B2 JP 3476443B2 JP 2001171225 A JP2001171225 A JP 2001171225A JP 2001171225 A JP2001171225 A JP 2001171225A JP 3476443 B2 JP3476443 B2 JP 3476443B2
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英男 和田
孝典 曽根
修 兼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば2次元
固体撮像素子などに適用するために赤外線を高精度に検
知する熱型センサの製造方法に関し、特に熱コンダクタ
ンスおよび熱容量を効果的に低減させて性能を向上させ
た熱型センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、赤外線の照射吸収による上昇温
度を検知する熱型センサは、2次元固体撮像素子などに
用いられており、たとえば特開平10−209418号
公報や「SPIE、Vol.3224」(1997年)
の第40頁〜第50頁などに参照することができる。
【0003】この種の熱型センサは、平面的大きさが5
0μm程度、厚さが1μm程度であり、その熱検知部に
はボロメータ薄膜などが用いられており、信頼性の高い
熱絶縁構造が要求されている。
【0004】図5はたとえば「SPIE、Vol.32
24」(1997年)の第45頁に記載された従来の熱
型センサおよびその製造方法を示す側断面図である。図
5において、100は主回路が形成されたシリコン基板
である。
【0005】101はシリコン基板100上に形成され
たスペーサ層であり、ポリシリコンからなり、熱型セン
サの完成時の最終工程(c)において除去される。10
2はボロメータ(酸化バナジウムVOxなど)の薄膜か
らなるセンサ層であり、赤外線照射による上昇温度を検
知するための熱検知回路を構成する。
【0006】103はセンサ層102を被覆して熱的且
つ電気的に絶縁保護するための積層部であり、SiNx
−3およびTiNの薄膜により形成されている。ここで
は、簡略的に図示されているが、絶縁保護用の積層部1
03は、さらなる多層構造により形成され得る。
【0007】図5(b)において、104は熱絶縁構造
200と支持脚300とを分離するために形成されるエ
ッチングスリットである。
【0008】図5(c)において、最終的に完成された
熱型センサが示されており、シリコン基板100の上部
には、空隙を介して配設された熱絶縁構造200と、シ
リコン基板100の上部に熱絶縁構造200を支持する
ための支持脚300とが構成される。
【0009】103aはセンサ層102(熱絶縁構造2
00)上に位置する積層部、103bは支持脚300上
に位置する積層部である。支持脚300は、図示されな
い一端で熱絶縁構造200を支持するとともに、図示さ
れない他端においてシリコン基板100に固定されてい
る。
【0010】熱絶縁構造200内のセンサ層102(熱
検知回路)は、シリコン基板100上の空隙部と、絶縁
保護膜からなる積層部103とにより熱絶縁構造を有し
ている。支持脚300は、熱絶縁構造200内の熱検知
回路からの検出信号をシリコン基板100上の主回路に
伝えるための配線を含む。
【0011】次に、従来の熱型センサの製造工程につい
て、概略的に説明する。図5(a)において、まず、主
回路が形成されたシリコン基板100上にスペーサ層1
01を成膜し、さらにスペーサ層101の上に、熱絶縁
構造部および支持脚部(センサ層102および積層部1
03)を同時に形成する。
【0012】続いて、図5(b)において、エッチング
によりエッチングスリット104を形成して、熱絶縁構
造部と支持脚部とを同時に加工する。次に、図5(c)
の最終工程において、スペーサ層101を除去して熱絶
縁構造200を得る。
【0013】このとき、熱絶縁構造200および支持脚
300上に積層部103が残されるが、センサ層102
上の積層部103aは、熱絶縁構造200の本来の目的
達成用に必要なものである。
【0014】しかしながら、支持脚300上に残された
積層部103bは、不要なものであり、熱型センサの絶
縁層容積を増大させて熱絶縁機能に支障を与えるもので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱型センサの製
造方法は以上のように、熱絶縁構造200を構成するた
めの絶縁保護膜などの積層部103が支持脚300上に
も積層されるので、支持脚300の厚みが増加して、熱
絶縁機能を損ない、熱コンダクタンスが上昇するという
問題点があった。
【0016】また、本来絶縁保護すべきセンサ層102
以外の熱絶縁構造200上にも不要な積層部103aが
残存するので、やはり熱容量が増加するという問題点が
あった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シリコン基板上に形成される熱
絶縁構造の不要な積層部を除去するとともに、熱絶縁構
造を基板上に支持するための支持脚における不要な積層
部の残存を回避することにより、熱絶縁構造の熱コンダ
クタンスおよび熱容量を低減させた熱型センサの製造方
を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る熱型センサの製造方法は、主回路が形成されたシリコ
ン基板と、シリコン基板の上部に空隙を介して配設され
た熱絶縁構造と、シリコン基板の上部に熱絶縁構造を支
持するための支持脚とを備え、熱絶縁構造は、熱絶縁構
造に照射された赤外線による上昇温度を検知するための
熱検知回路を含み、支持脚は、熱検知回路からの検出信
号を主回路に伝えるための配線を含み、支持脚の配線の
上には、1層のみの絶縁膜が形成されている熱型センサ
の製造方法であって、支持脚を作製する第1の工程と、
支持脚および熱絶縁構造の全面にエッチングストップ層
を形成する第2の工程と、エッチングストップ層のう
ち、熱絶縁構造の上部に位置して熱検知回路の形成に必
要な部分のみを除去し、エッチングストップ層が除去さ
れた部分に熱検知回路を形成する第3の工程と、第3の
工程で形成されたエッチングストップ層の上の不要な積
層部を除去する第4の工程と、エッチングストップ層の
一部または全てを除去する第5の工程とを備えたもので
ある。
【0019】
【0020】
【0021】また、この発明の請求項2に係る熱型セン
サの製造方法は、請求項1において、エッチングストッ
プ層は、金属を含む材料またはシリコンを含む材料によ
り形成され、支持脚および熱絶縁構造は、酸化シリコン
または窒化シリコンを含む材料により形成されたもので
ある。
【0022】また、この発明の請求項3に係る熱型セン
サの製造方法は、請求項2において、エッチングストッ
プ層は、窒化チタン、アルミニウム、白金、金、また
は、タングステンにより形成されたものである。
【0023】また、この発明の請求項4に係る熱型セン
サの製造方法は、シリコン基板上に熱絶縁構造および支
持脚を形成して熱型センサを製造する方法であって、支
持脚を作製する第1の工程と、支持脚を覆うようにスペ
ーサ層を形成する第2の工程と、スペーサ層のうち、熱
絶縁構造の上部に位置して熱検知回路の形成に必要な部
分のみを除去し、熱検知回路を形成する第3の工程と、
熱絶縁構造にエッチングストップ層を形成する第4の工
程と、第4の工程で形成されたエッチングストップ層お
よびスペーサ層の上の不要な積層部を除去する第5の工
程と、エッチングストップ層およびスペーサ層の一部ま
たは全てを除去する第6の工程とを備えたものである。
【0024】また、この発明の請求項5に係る熱型セン
サの製造方法は、請求項4において、エッチングストッ
プ層は、金属を含む材料またはシリコンを含む材料によ
り形成され、スペーサ層は、シリコンまたはポリイミド
を含む材料により形成され、支持脚および熱絶縁構造
は、酸化シリコンまたは窒化シリコンを含む材料により
形成されたものである。
【0025】また、この発明の請求項6に係る熱型セン
サの製造方法は、請求項5において、エッチングストッ
プ層は、窒化チタン、アルミニウム、白金、金、また
は、タングステンにより形成されたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。
【0027】図1はこの発明の実施の形態1により製造
される熱型センサを示す側断面図であり、図2は図1の
熱型センサを上面から見た状態を示す平面図である。ま
た、図3はこの発明の実施の形態1による熱型センサ
製造方法を示す側断面図である。
【0028】図1において、1は主回路が形成されたシ
リコン基板、2はシリコン基板1の上方に形成配置され
た熱絶縁構造、3は熱絶縁構造2を位置決め支持する支
持脚である。
【0029】4は熱絶縁構造2のベースとなる第1の酸
化シリコン膜、5は第1の酸化シリコン膜4上に形成さ
れた配線、6は配線5上に形成された第1の窒化シリコ
ン膜である。
【0030】7はシリコン基板1の主回路を保護する保
護膜であり、シリコン基板1の最上面に形成されてい
る。
【0031】8は第1の窒化シリコン膜6上に形成され
た電極、9は電極8上のセンサ層を構成するボロメータ
膜、10はボロメータ膜9上に形成された第2の酸化シ
リコン膜、11は第2の酸化シリコン膜10上に形成さ
れた赤外線吸収膜、12は赤外線吸収膜11の上に形成
された第2の窒化シリコン膜である。
【0032】ボロメータ膜9上に形成された上記各種の
膜は、ボロメータ膜9(熱検知回路)の絶縁保護などの
ための積層部を構成している。13は第1の窒化シリコ
ン膜6上に残存するエッチングストップ層である。
【0033】図1に示すように、熱絶縁構造2および支
持脚3においては、最下層を構成する第1の酸化シリコ
ン膜4、配線5および第1の窒化シリコン膜6が、それ
ぞれ同一に形成されている。
【0034】支持脚3は、熱コンダクタンスの低減を実
現するために、上記3層の膜構成のみにより構成されて
いる。また、シリコン基板1上の主回路を保護する保護
膜7には、酸化シリコンや窒化シリコンなどが用いられ
る。
【0035】熱絶縁構造2において、酸化バナジウムな
どのボロメータ膜9は、電極8とともに熱検知回路を構
成している。周知のように、ボロメータ膜9は、温度が
変化すると、その抵抗値が変化する特性を有している。
【0036】したがって、赤外線の照射による熱絶縁構
造2の温度上昇は、ボロメータ膜9の抵抗変化(赤外線
の照射量に対応)として、各配線と電極8を通して主回
路側で読み出すことができる。
【0037】また、ボロメータ膜9の上部には、ボロメ
ータ膜9の保護膜となる第2の酸化シリコン膜10と、
赤外線吸収膜11とが形成され、さらに、赤外線吸収膜
11の保護膜となる第2の窒化シリコン膜12が順次積
層されている。
【0038】図1において、熱絶縁構造2の周囲におい
ては、上記積層膜のうち、第1の窒化シリコン膜6より
も上層の膜は、熱容量を減少させるために除去されてい
る。
【0039】これらの積層膜の除去は、後述するよう
に、エッチングストップ層13を用いて行われる。エッ
チングストップ層13の一部は、図1のように、熱絶縁
構造2に残存している。
【0040】図2において、支持脚3上の配線の一端
は、電極8に接続されており、電極8を介してボロメー
タ膜9に電気的に接続されている。14は支持脚3の端
部に設けられたコンタクトであり、支持脚3上の配線
を、シリコン基板1上の主回路に電気的に接続してい
る。
【0041】上記回路パターン構成により、ボロメータ
膜9は、電極8および支持脚3を介してシリコン基板1
上の主回路に接続されている。なお、図2に示すよう
に、支持脚3は熱コンダクタンスを小さくするために、
細く且つ長く形成されることが好ましい。
【0042】また、熱絶縁構造2内のエッチングストッ
プ層13よりも外側の周辺部においては、第1の窒化シ
リコン膜6(図1参照)よりも上層の膜が除去される。
したがって、エッチングストップ層13の形状を変える
ことにより、除去される積層膜の領域を任意に変えるこ
とができる。
【0043】図3において、15はシリコン基板1上に
形成されるスペーサ層である。図3(b)において、エ
ッチングストップ層13は、熱検知回路以外の部分を覆
うように形成される。また、図3(c)において、16
は熱絶縁構造部の上に被覆されるフォトレジストであ
る。
【0044】次に、図3を参照しながら、この発明の実
施の形態1による熱型センサの製造方法について説明す
る。まず、図3(a)において、主回路が形成されて保
護膜7が施されたシリコン基板1上に、シリコンにより
スペーサ層15を形成する。
【0045】なお、シリコン基板1の端子部(図示せ
ず)においては、熱絶縁構造2上の熱検知回路との間の
電気的結合をとるためのコンタクトが形成されるので、
スペーサ層15がエッチング工程により除去されてい
る。
【0046】続いて、スペーサ層15の上に、支持脚3
および熱絶縁構造2の下部を構成する第1の酸化シリコ
ン膜4を形成した後、窒化チタンを成膜し、フォトレジ
スト工程および塩素ガスプラズマエッチングを施すこと
により、窒化チタンを配線5の形状にパターニングす
る。
【0047】さらに、配線5の上部に第1の窒化シリコ
ン膜6を形成し、支持脚3および熱絶縁構造2に対応す
る部分を形成するために、フォトレジスト工程および四
フッ化炭素ガスプラズマエッチングを施すことにより、
第1の酸化シリコン膜4および第1の窒化シリコン膜6
を同時にパターニングする。
【0048】この段階で、支持脚3の形成は完了する。
図3(a)は、上記工程の終了状態を示している。
【0049】次に、図3(b)において、支持脚3およ
び熱絶縁構造3の下部形成が終了した基板に、アルミニ
ウムからなるエッチングストップ層13を形成し、フォ
トレジスト工程および塩素ガスプラズマエッチングを施
すことにより、熱絶縁構造2上のセンサ回路(熱検知回
路)に相当する部分のエッチングストップ層13(アル
ミニウム層)を除去する。
【0050】続いて、熱絶縁構造2においては、フォト
レジスト工程およびエッチング工程を施すことにより、
電極8と、酸化バナジウムによるボロメータ膜9とが形
成され、熱検知回路が完成する。
【0051】また、熱検知回路の形成終了後の基板に
は、ボロメータ膜9を保護するため、第2の酸化シリコ
ン膜10が形成される。さらに、第2の酸化シリコン膜
10の上部には、赤外線の吸収率を上げるために、ニク
ロムにより赤外線吸収膜11が成膜され、赤外線吸収膜
11の上には、第2の窒化シリコン膜12が形成され
る。
【0052】図3(b)は上記工程の終了状態を示して
いる。次に、図3(c)において、熱絶縁構造2の形成
時に積層された上記第2の酸化シリコン膜10の保護膜
や赤外線吸収膜11のうち、不要な積層部を除去する。
【0053】すなわち、上記積層部は、支持脚3上やス
ペーサ層15上においては不要なので、熱絶縁構造2上
の必要部分のみにフォトレジスト16でマスクし、四フ
ッ化炭素プラズマエッチングを施すことにより、図3
(c)のように、不要な積層膜を除去する。
【0054】なお、四フッ化炭素プラズマエッチングに
おいては、酸化シリコンとエッチングストップ層13
(アルミニウム)とのエッチング比が高いので、不要な
積層膜のエッチングをエッチングストップ層13で止め
ることができる。
【0055】図3(c)の段階で、エッチングストップ
層13の役割は終了し、フォトレジスト16は不要とな
る。
【0056】したがって、図3(d)において、塩素ガ
スプラズマエッチングを施すことにより、支持脚3上と
スペーサ層15上のエッチングストップ層13を除去す
るとともに、酸素プラズマアッシングを施すことによ
り、フォトレジスト16は除去される。
【0057】最後に、スペーサ層15のシリコンを二フ
ッ化キセノンで溶解して除去することにより、図3
(d)のように、シリコン基板1から中空に浮いた状態
の熱絶縁構造2が完成する。
【0058】このように、不要な積層部を除去すること
により、支持脚3に不要な積層部の残存を回避すること
ができ、支持脚3の配線上に1層のみの絶縁膜が形成さ
れて支持脚3を薄くすることができるので、熱絶縁構造
2での熱コンダクタンスの小さい熱型センサを実現する
ことができる。
【0059】すなわち、支持脚3の作製工程後にエッチ
ングストップ層13を形成し、熱絶縁構造2の上部のエ
ッチングストップ層13のうち熱検知回路形成用の必要
部分のみを除去して熱検知回路を形成し、エッチングス
トップ層13を用いて熱絶縁構造2の不要な積層部を除
去し、エッチングストップ層13の上の積層膜が除去
し、支持脚3を薄く構成したので、熱コンダクタンスを
低減して熱容量が低減することができる。
【0060】また、熱絶縁構造2にあらかじめ形成され
ていたエッチングストップ層13の上部の膜は、全て
(少なくとも一部)が除去されるので、熱容量の小さい
熱型センサを実現することができる。
【0061】また、熱絶縁構造2上のエッチングストッ
プ層13の領域を大きくすれば、除去する積層膜の領域
を大きく設定することができるので、熱絶縁構造2の熱
容量をさらに小さくすることができる。
【0062】また、ここでは、エッチングストップ層1
3としてアルミニウムを用いたが、窒化チタン、タング
ステン、白金、または、金を用いても同様の効果が期待
される。
【0063】また、ボロメータ膜9として酸化バナジウ
ムを用いたが、アモルファスシリコン、または、アモル
ファス状のイットリウムバリウム銅酸化物を用いても、
同様の効果が期待される。
【0064】また、赤外線吸収膜11はニクロムの他
に、高抵抗の金属材料であるクロムや窒化チタンを薄く
成膜することによっても得ることができる。
【0065】また、熱検知回路として抵抗ボロメータ方
式(温度変化により抵抗値が変わる性質)を用いたが、
焦電方式(温度変化により誘電率が変わる性質)を用い
てもよく、さらに、サーモパイル方式(温度変化により
起電力が変わる性質)を用いてもよく、上述と同様の効
果を得ることができる。
【0066】また、エッチングストップ層13の金属材
料として、窒化チタン、アルミニウム、白金、金、タン
グステンを用いることにより、熱絶縁構造2および支持
脚3を構成する材料とのエッチングの選択比が大きくと
れるので、エッチングストップ層13のエッチングを容
易に行うことができる。
【0067】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、エッチングストップ層13をアルミニウムなどの金
属で構成したが、シリコンで構成してもよい。
【0068】この場合、エッチングストップ層13およ
びスペーサ層15が同じ材料で構成されるので、これら
両方の層を同時に二フッ化キセノンで溶解して除去する
ことができ、除去工程を簡略化することができる。
【0069】また、エッチングストップ層13として金
属またはシリコンを用い、支持脚3および熱絶縁構造2
として、酸化シリコン、窒化シリコンまたはこれらの組
合せを用いることにより、エッチングストップ層13
と、支持脚3および熱絶縁構造2とのエッチングの選択
比を容易に設定して、エッチングストップ層13のエッ
チングを容易に行うことができ、熱絶縁構造2の不要な
積層部を容易に除去することができる。
【0070】また、エッチングストップ層13として金
属またはシリコンを用い、スペーサ層15としてシリコ
ンまたはポリイミドを用い、支持脚3および熱絶縁構造
2として、酸化シリコン、窒化シリコン、またはこれら
の2つの組合せを用いることにより、エッチングストッ
プ層13と支持脚3および熱絶縁構造2とのエッチング
の選択比、または、スペーサ層と支持脚および熱絶縁構
造とのエッチングの選択比を容易にとれるので、エッチ
ングストップ層13およびスペーサ層15のエッチング
を容易に行うことができ、熱絶縁構造2の不要な積層部
を容易に除去することができる。
【0071】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、支持脚3に対してもエッチングストップ層13で被
覆したが、熱絶縁構造2の一部のみをエッチングストッ
プ層13で被覆し、支持脚3は第2のスペーサ層で被覆
してもよい。
【0072】図4は第2のスペーサ層で支持脚3を被覆
したこの発明の実施の形態3による熱型センサの製造方
を示す側断面図であり、前述(図3参照)と同様のも
のについては同一符号を付して詳述を省略する。
【0073】図4において、17はシリコン基板1上に
形成された第1のスペーサ層、18は支持脚3上に形成
された第2のスペーサ層である。
【0074】この場合、前述と同様に、まず、シリコン
基板1上に、シリコンからなる第1のスペーサ層17を
形成し、第1のスペーサ層17の上に、第1の酸化シリ
コン層4、配線5および第1の窒化シリコン層6(支持
脚3および熱絶縁構造2の下部)を形成する。
【0075】図4(a)は上記工程の終了状態を示して
いる。次に、図4(b)において、支持脚3および熱絶
縁構造2の下部形成が終了した基板上に、シリコンから
なる第2のスペーサ層18を形成し、フォトレジスト工
程および臭化水素プラズマエッチングを施し、熱絶縁構
造2の熱検知回路上の第2のスペーサ層18をエッチン
グにより除去する。
【0076】なお、図4に示す第2のスペーサ層18
は、支持脚3上に十分な厚みを持たせてシリコン層が成
膜されているので、エッチングストップ層13とは異な
り、支持脚3の囲いこみが十分に達成される。
【0077】したがって、不要の熱絶縁構造2を除去す
る際に、囲いこみの不完全な部分から発生する支持脚3
のエッチング損傷を完全に防止することができる。
【0078】続いて、前述と同様に、アルミニウムによ
りエッチングストップ層13を成膜するとともに、塩素
ガスプラズマエッチングを施すことにより、熱絶縁構造
2から第1の窒化シリコン層よりも上層の積層部を除去
する部分のみを残して、エッチングストップ層13を除
去する。
【0079】エッチングストップ層13が形成された熱
絶縁構造2には、前述と同様に、電極8、ボロメータ膜
9、第2の酸化シリコン膜10、赤外線吸収膜11、第
2の窒化シリコン膜12が順次形成される。
【0080】これにより、熱絶縁構造2の部分の形成が
完了する。図4(b)は上記工程の終了状態を示してい
る。
【0081】ここで、前述の通り、熱絶縁構造2を形成
するために積層された第2の酸化シリコン膜10や赤外
線吸収膜11は、支持脚3上や第2のスペーサ層18上
では不要なので、図4(c)のように、必要部分(熱絶
縁構造2上)のみをフォトレジスト16でマスクし、四
フッ化炭素プラズマエッチングを施すことにより不要な
積層膜を除去する。
【0082】次に、前述と同様に、塩素ガスプラズマエ
ッチングを施すことにより、エッチングストップ層13
を除去する。
【0083】最後に、第1および第2のスペーサ層1
7、18のシリコンを二フッ化キセノンで溶解すること
により、図4(d)のように、支持脚3で中空に位置す
る熱絶縁構造2が完成する。
【0084】このように、支持脚3の作製工程後に、支
持脚3を覆うように第2のスペーサ層18を形成し、熱
絶縁構造2の上部のスペーサ層18を、熱検知回路の形
成に必要な部分をのみ除去して熱検知回路を形成し、熱
絶縁構造2にエッチングストップ層13を形成し、エッ
チングストップ層13および第2のスペーサ層18を用
いて熱絶縁構造2の不要な積層部を除去する。
【0085】これにより、スペーサ層18上の不要な積
層膜を除去することができ、支持脚3を薄くして熱コン
ダクタンスを低減させることができる。また、エッチン
グストップ層13およびスペーサ層18により、熱絶縁
構造2の不要な積層部をも除去することができるので、
さらに熱容量を低減することができる。
【0086】こうして得られた熱型センサの断面構造
は、前述(図1参照)と同一になり、前述と同様に、支
持脚3での不要な積層部の残存を回避して、熱コンダク
タンスの小さい熱型センサを実現することができる。
【0087】また、前述と同様に、熱絶縁構造2上のエ
ッチングストップ層13の領域を大きく設定すれば、除
去される積層膜の領域も大きくなるので、熱絶縁構造2
の熱容量をさらに小さくすることができる。
【0088】なお、ここでは、エッチングストップ層1
3を、第2のスペーサ層18の後に形成したが、第2の
スペーサ層18を形成する前にエッチングストップ層1
3を形成しても同じ効果が得られる。また、エッチング
ストップ層13は、アルミニウムに限らず、窒化チタ
ン、タングステン、白金、金においても同様の効果が期
待される。
【0089】実施の形態4.なお、上記実施の形態3で
は、第2のスペーサ層18をシリコンにより構成した
が、ポリイミドにより構成してもよい。この場合、ポリ
イミド層のエッチングには、酸素によるプラズマアッシ
ングを用いればよい。
【0090】これにより、前述の実施の形態3と同様の
効果を得ることができる。また、第2のスペーサ層18
による支持脚3のカバレッジをさらに完全に実行するこ
とができる。
【0091】すなわち、支持脚3の作製工程後に、支持
脚3を覆うようにスペーサ層18を形成し、熱絶縁構造
2の上部のスペーサ層18のうち、熱検知回路を形成す
るに必要な部分を除去して熱検知回路を形成する工程
と、熱絶縁構造2にエッチングストップ層13を形成
し、エッチングストップ層13およびスペーサ層18を
用いて熱絶縁構造2の不要な積層部を除去する。
【0092】これにより、スペーサ層18の上に積層さ
れた不要膜を除去することができるので、支持脚3が薄
くすることができ、熱コンダクタンスを低下させること
ができる。
【0093】また、エッチングストップ層13およびス
ペーサ層18を用いることにより、熱絶縁構造2の不要
な積層部をも除去することができるので、熱容量を下げ
ることができる。
【0094】また、エッチングストップ層13の材料と
して金属またはシリコンを用い、支持脚3および熱絶縁
構造2を構成する材料として、酸化シリコン、窒化シリ
コン、またはその2つの組合せを用いることにより、エ
ッチングストップ層13と、支持脚3および熱絶縁構造
2とのエッチングの選択比が容易にとれるので、エッチ
ングストップ層13のエッチングを容易に行うことがで
き、熱絶縁構造2の不要な積層部を容易に除去すること
ができる。
【0095】また、エッチングストップ層13の材料と
して金属またはシリコンを用い、スペーサ層17、18
の材料としてシリコンまたはポリイミドを用い、支持脚
3および熱絶縁構造2を構成する材料として、酸化シリ
コン、窒化シリコン、または、その2つの組合せを用い
ることにより、エッチングストップ層13と支持脚3お
よび熱絶縁構造2とのエッチングの選択比、または、ス
ペーサ層17、18と支持脚3および熱絶縁構造2との
エッチングの選択比が容易にとれるので、エッチングス
トップ層13およびスペーサ層17、18のエッチング
を容易に行い、熱絶縁構造2の不要な積層部を容易に除
去することができる。
【0096】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、主回路が形成されたシリコン基板と、シリコン基
板の上部に空隙を介して配設された熱絶縁構造と、シリ
コン基板の上部に熱絶縁構造を支持するための支持脚と
を備え、熱絶縁構造は、熱絶縁構造に照射された赤外線
による上昇温度を検知するための熱検知回路を含み、支
持脚は、熱検知回路からの検出信号を主回路に伝えるた
めの配線を含み、支持脚の配線の上には、1層のみの絶
縁膜が形成されている熱型センサの製造方法であって、
支持脚を作製する第1の工程と、支持脚および熱絶縁構
造の全面にエッチングストップ層を形成する第2の工程
と、エッチングストップ層のうち、熱絶縁構造の上部に
位置して熱検知回路の形成に必要な部分のみを除去し、
エッチングストップ層が除去された部分に熱検知回路を
形成する第3の工程と、第3の工程で形成されたエッチ
ングストップ層の上の不要な積層部を除去する第4の工
程と、エッチングストップ層の一部または全てを除去す
る第5の工程とを備えたので、熱絶縁構造の熱コンダク
タンスおよび熱容量を低減させた熱型センサの製造方法
が得られる効果がある。
【0097】
【0098】
【0099】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、エッチングストップ層は、金属を含む材
またはシリコンを含む材料により形成され、支持脚お
よび熱絶縁構造は、酸化シリコンまたは窒化シリコンを
含む材料により形成されたので、熱絶縁構造の熱コンダ
クタンスおよび熱容量を低減させた熱型センサの製造方
法が得られる効果がある。
【0100】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、エッチングストップ層は、窒化チタン、
アルミニウム、白金、金、または、タングステンにより
形成されたので、熱絶縁構造の熱コンダクタンスおよび
熱容量を低減させた熱型センサの製造方法が得られる効
果がある。
【0101】また、この発明の請求項4によれば、シリ
コン基板上に熱絶縁構造および支持脚を形成して熱型セ
ンサを製造する方法であって、支持脚を作製する第1の
工程と、支持脚を覆うようにスペーサ層を形成する第2
の工程と、スペーサ層のうち、熱絶縁構造の上部に位置
して熱検知回路の形成に必要な部分のみを除去し、熱検
知回路を形成する第3の工程と、熱絶縁構造にエッチン
グストップ層を形成する第4の工程と、第4の工程で形
成されたエッチングストップ層およびスペーサ層の上の
不要な積層部を除去する第5の工程と、エッチングスト
ップ層およびスペーサ層の一部または全てを除去する第
6の工程とを備えたので、熱絶縁構造の熱コンダクタン
スおよび熱容量を低減させた熱型センサが得られる効果
がある。
【0102】また、この発明の請求項5によれば、請求
項4において、エッチングストップ層は、金属を含む材
またはシリコンを含む材料により形成され、スペーサ
層は、シリコンまたはポリイミドを含む材料により形成
され、支持脚および熱絶縁構造は、酸化シリコンまたは
窒化シリコンを含む材料により形成されたので、熱絶縁
構造の熱コンダクタンスおよび熱容量を低減させた熱型
センサが得られる効果がある。
【0103】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、エッチングストップ層は、窒化チタン、
アルミニウム、白金、金、または、タングステンにより
形成されたので、熱絶縁構造の熱コンダクタンスおよび
熱容量を低減させた熱型センサが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1により製造される
型センサを示す側断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1により製造される
型センサを示す平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による熱型センサ
製造方法を示す側断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による熱型センサ
製造方法を示す側断面図である。
【図5】 従来の熱型センサの製造方法を示す側断面図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 熱絶縁構造、3 支持脚、4
第1の酸化シリコン膜、5 配線、6 第1の窒化シリ
コン膜、7 保護膜、8 電極、9 ボロメータ膜、1
0 第2の酸化シリコン膜、11 赤外線吸収膜、12
第2の窒化シリコン膜、13 エッチングストップ
層、14 コンタクト、16 フォトレジスト、18
第2のスペーサ層(スペーサ層)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼田 修 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 木股 雅章 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開2000−304603(JP,A) 特開2000−77729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/00 - 1/60 G01J 5/00 - 5/62

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主回路が形成されたシリコン基板と、前
    記シリコン基板の上部に空隙を介して配設された熱絶縁
    構造と、前記シリコン基板の上部に前記熱絶縁構造を支
    持するための支持脚とを備え、 前記熱絶縁構造は、前記熱絶縁構造に照射された赤外線
    による上昇温度を検知するための熱検知回路を含み、前
    記支持脚は、前記熱検知回路からの検出信号を前記主回
    路に伝えるための配線を含み、前記支持脚の配線の上に
    は、1層のみの絶縁膜が形成されている熱型センサの製
    造方法であって、 前記支持脚を作製する第1の工程と、 前記支持脚および前記熱絶縁構造の全面にエッチングス
    トップ層を形成する第2の工程と、 前記エッチングストップ層のうち、前記熱絶縁構造の上
    部に位置して前記熱検知回路の形成に必要な部分のみを
    除去し、前記エッチングストップ層が除去された部分に
    前記熱検知回路を形成する第3の工程と、 前記第3の工程で形成された前記エッチングストップ層
    の上の不要な積層部を除去する第4の工程と、 前記前記エッチングストップ層の一部または全てを除去
    する第5の工程と を備えたことを特徴とする熱型センサ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチングストップ層は、金属を含
    む材料またはシリコンを含む材料により形成され、 前記支持脚および前記熱絶縁構造は、酸化シリコンまた
    は窒化シリコンを含む材料により形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の熱型センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エッチングストップ層は、窒化チタ
    ン、アルミニウム、白金、金、または、タングステンに
    より形成されたことを特徴とする請求項2に記載の熱型
    センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 主回路が形成されたシリコン基板と、前
    記シリコン基板の上部に空隙を介して配設された熱絶縁
    構造と、前記シリコン基板の上部に前記熱絶縁構造を支
    持するための支持脚とを備え、 前記熱絶縁構造は、前記熱絶縁構造に照射された赤外線
    による上昇温度を検知するための熱検知回路を含み、前
    記支持脚は、前記熱検知回路からの検出信号を前記主回
    路に伝えるための配線を含み、前記支持脚の配線の上に
    は、1層のみの絶縁膜が形成されている熱型センサの製
    造方法であって、 前記支持脚を作製する第1の工程と、 前記支持脚を覆うようにスペーサ層を形成する第2の工
    程と、 前記スペーサ層のうち、前記熱絶縁構造の上部に位置し
    て前記熱検知回路の形成に必要な部分のみを除去し、前
    記熱検知回路を形成する第3の工程と、 前記熱絶縁構造にエッチングストップ層を形成する第4
    の工程と、 前記第4の工程で形成された前記エッチングストップ層
    および前記スペーサ層の上の不要な積層部を除去する第
    5の工程と、 前記エッチングストップ層および前記スペーサ層の一部
    または全てを除去する第6の工程とを備えたことを特徴
    とする熱型センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エッチングストップ層は、金属を含
    む材料またはシリコンを含む材料により形成され、 前記スペーサ層は、シリコンまたはポリイミドを含む材
    料により形成され、 前記支持脚および前記熱絶縁構造は、酸化シリコンまた
    は窒化シリコンを含む材料により形成されたことを特徴
    とする請求項4に記載の熱型センサの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチングストップ層は、窒化チタ
    ン、アルミニウム、白金、金、または、タングステンに
    より形成されたことを特徴とする請求項5に記載の熱型
    センサの製造方法。
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