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JP3479620B2 - 球状野菜収穫機 - Google Patents
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JP3479620B2 - 球状野菜収穫機 - Google Patents

球状野菜収穫機

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JP3479620B2
JP3479620B2 JP31166099A JP31166099A JP3479620B2 JP 3479620 B2 JP3479620 B2 JP 3479620B2 JP 31166099 A JP31166099 A JP 31166099A JP 31166099 A JP31166099 A JP 31166099A JP 3479620 B2 JP3479620 B2 JP 3479620B2
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vegetables
spherical vegetables
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尚俊 鈴木
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Nagano Prefectural Government
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜め上方に搬送物
を搬送する搬送装置、および走行手段により圃場内を走
行し、レタスやキャベツ等の球状野菜を収穫する球状野
菜収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の球状野菜収穫機を図10,図11
に示し、球状野菜収穫機について説明する。ここに示す
球状野菜収穫機10(以下、単に収穫機という)は、圃
場内を走行するためのクローラ12の上部に、運転席1
4と収穫装置15とを設けた構成となっている。収穫装
置15は、運転席14の左隣に前後方向にわたって設け
られている。また収穫装置15の後方側には収穫した球
状野菜を収納するコンテナ16が配置されている。
【0003】収穫装置15の前方側には、クローラ12
よりも前方に突出するように設けられた搬送用のベルト
コンベア17と、ベルトコンベア17の先端部に設けら
れた球状野菜取り込み用の二枚のディスク18,18と
を有している。ベルトコンベア17は、収穫した球状野
菜を上下間で挟みこんで搬送するように上ベルトコンベ
ア17aと、下ベルトコンベア17bとから構成されて
いる。各ディスク18は、ベルトコンベア17の先端の
両側においてモータ等の駆動手段により球状野菜をベル
トコンベア17側に取り込む方向に回転する。このよう
に回転するディスク18を設けることによって、倒れた
り傾いたりしている球状野菜を起こして確実に収穫する
ことが可能となるのである。また、ディスク18,18
の後方側には図示しないカッターが設けられ、ディスク
18,18によって引き起こされ、取り込まれた球状野
菜の根部を切断している。
【0004】根部が切断された球状野菜は、上ベルトコ
ンベア17aと下ベルトコンベア17bによって挟みこ
まれるような格好となり、後方に搬送される。クローラ
12上の搬送装置15の隣には、運転者とは異なる別の
作業者が搭乗しており、搬送装置15に搬送されてくる
球状野菜の切断部の確認や、外葉の取り外し等の作業を
行い、球状野菜を出荷できる状態にまで整えたのちにコ
ンテナ16内に収納する。
【0005】また、ベルトコンベア17の後端側には、
ベルトコンベア17とベルトコンベア17に設けられて
いるカッターやディスク18が、クローラ12に対して
上下動するようにシリンダ19が設けられている。シリ
ンダ19が作動することによってベルトコンベア17は
回動軸9を中心として回動し、ベルトコンベア17の先
端部に設けられたディスク18やカッターが地面に対し
て上下動する。つまり、圃場の地面に凹凸があって、運
転者がシリンダ19を作動させることによりカッターや
ディスク18の位置を地面の凹凸に追従させて球状野菜
を確実に根部で切断できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述してきた収穫機で
は、カッターによって刈り取られた球状野菜を、上ベル
トコンベアと下ベルトコンベアとで挟みこんで処理部へ
搬送するようにしている。このように球状野菜の上下間
をベルトコンベアで挟みこむ形式の搬送装置では、急角
度で上昇させて搬送しようとすると、レタス等のほぼ球
形の球状野菜では下方に向かって転がりやすくなってし
まうため、上下のコンベア間での挟みこむ力を強くしな
くてはならなかった。しかし、あまりに強く挟むように
すれば球状野菜そのものが傷んでしまうという課題があ
る。
【0007】一方、図12に示すように、搬送装置を球
状野菜の左右両側面をベルトコンベアで挟みこむように
したものについても考えられている。この搬送装置1で
は、球状野菜4を取り込むための前部プーリー5がベル
トの搬送方向に対して垂直な方向に立設されている。つ
まり、このような搬送装置1では、収穫機の進行方向
(矢印F方向)に対して、前部プーリー5が前方側に傾
斜して設けられており、球状野菜4がベルト6に当接す
るときには球状野菜4の一部にしかベルト6が当接しな
いため、ベルト6の駆動力が球状野菜4に伝達されずに
ベルト6が球状野菜4を搬送せずに回転しているだけと
なってしまうという課題がある。さらに、図12の搬送
装置では、球状野菜が前部プーリーに当接したらいきな
り上方向きの力が加えられてしまうので球状野菜がなか
なかベルトの間に進入しにくく、さらに確実に搬送でき
ないものとなっている。
【0008】このようなベルトコンベアの前部プーリー
を鉛直方向に立設させるようにすれば、ベルトの端部の
ほぼ全面側に球状野菜が当接するので確実に駆動力が伝
達して好適であるが、前部プーリーを鉛直方向に向けよ
うとするとベルトコンベア全体の傾斜角が小さくなるた
めに処理部まで上昇させるのに傾斜がなだらかになって
しまい、搬送距離が長くなって収穫機全体が大型化する
といった課題がある。また、傾斜がなだらかなベルトコ
ンベアと、ほとんど鉛直方向に向かうベルトコンベアと
を組み合わせて処理部へ搬送しようとしても(図示せ
ず)、ベルトコンベア同士で球状野菜を受け渡すように
なって、球状野菜のベルトが球状野菜に当接する部位が
異なってくる。このように球状野菜上にベルトの当接箇
所が何ヶ所もあると球状野菜が傷みやすいという課題が
ある。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、駆動力を確実に搬送物
に伝達すると共に、球状野菜をベルトコンベア間に進入
しやすくして確実に搬送することができるようにし、且
つ搬送距離を短くすることでコンパクトな構造で小型化
を図ることができる球状野菜収穫機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の構成を備える。すなわち、本発明にか
かる球状野菜収穫機によれば、走行手段により圃場内を
走行し、圃場内に植えられている球状野菜を収穫する球
状野菜収穫機において、球状野菜の根部を刈り取る刈り
取り刃と、該刈り取り刃が存する刈り取り位置よりも進
行方向の後方且つ上方側に設けられた、球状野菜の箱詰
め前の処理あるいは箱詰め等を行う処理部と、刈り取り
後の球状野菜を刈り取り位置から前記処理部へ搬送する
搬送装置とを具備し、前記搬送装置は、球状野菜を左右
両側から挟みこむように配設された2台のベルトコンベ
アを備え、該各ベルトコンベアは、軸線がほぼ鉛直方向
に延びるように刈り取り位置近傍に設けられている前部
プーリーと、軸線がほぼ水平方向に延びるように処理部
近傍に設けられている後部プーリーと、前部プーリーと
後部プーリーの間にかけわたされて側面視ほぼ扇状に
成されて成るベルトとを有し、球状野菜が扇状のベルト
の下端に形成されている円弧に沿って搬送されるように
設けられていることを特徴としている。 この構成を採用
することによって、鉛直方向に延びるプーリーを有する
ベルトの前部で球状野菜が当接するので、ベルトの球状
野菜への接触面積が大きくなり駆動力を確実に球状野菜
に伝達して、球状野菜の搬送を確実に行うことができ
る。また、球状野菜はベルトの前部でいきなり上向きの
力を加えることがないので、球状野菜は走行手段による
水平移動にあわせてスムーズに各ベルトの間に進入する
ことができる。また、球状野菜が扇状のベルトの下端に
形成されている円弧に沿って搬送されることにより、搬
送距離を短くすることができ、球状野菜収穫機全体の小
型化を図れる。
【0011】また、前記搬送装置の球状野菜が搬送され
る部位の下面は、地面に向けて開放されているので、球
状野菜についた野菜屑等のごみを搬送中に落下させるこ
とができ、搬送装置や処理部等での清掃をおこなわなく
てもよく、作業が楽になる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を図面
に基づいて更に詳細に説明する。まず、図1に示した本
発明の球状野菜収穫機の全体の斜視図に基づいて、球状
野菜収穫機の全体構成から説明する。本発明にかかる球
状野菜収穫機30は、圃場において畝20に植えられて
いるレタスやキャベツ等の球状野菜22を、畝20の列
に沿って連続して収穫可能としたものである。32はト
ラクター等の走行手段である。走行手段32は圃場を走
行できるものであれば、トラクターに限られることはな
く、例えばクローラ付きの車両等であってもよい。
【0013】走行手段32の後方には球状野菜収穫機本
体(以下、単に収穫機本体という)34を取り付けるた
めに取付用アームが35が取り付けられて固定される。
取付用アーム35は、走行車両32の横方向(矢印に示
す進行方向に対し、直交する方向)に延びるように取り
付けられる。31は取付用アーム35から走行車両32
へ向けて伸びる取付用の部材である。
【0014】収穫機本体34は、刈り取り刃40、ガイ
ドディスク38、搬送装置36等を備えるフレーム37
が、取付用アーム35の前方側に走行手段32に対して
左右方向に揺動自在となるように設けられて成る。収穫
機本体34の詳細な構成及び動作については後述する。
この収穫機本体34の後方側には、作業員2が配置され
る。作業員2は、収穫されて収穫機本体34の搬送装置
36の搬送路71から出てきた球状野菜の切り口の確認
や、外葉がついている場合には外葉の取り外しを行い、
この後取付用アーム35の後方側に設けられている球状
野菜処理装置39に移し替えるようにしている。
【0015】球状野菜処理装置39は、水平面内で回転
しているコンベア43を有しており、収穫された球状野
菜の根部の切り口の処理を行う。すなわち、球状野菜が
レタスである場合には、切り口から汁(乳汁)が出て野
菜の変色等を引き起こすために汁を洗い流す必要があ
る。切り口から出る汁を洗い流すために、球状野菜処理
装置39にはシャワー21が設けられている。この球状
野菜処理装置39にも作業員3が配置される。作業員3
は、シャワー21を用いて球状野菜の箱詰め前の上記切
り口等の洗い流しを行い、洗い流しが終了したものにつ
いては箱詰めを行う。特許請求の範囲にいう処理部と
は、この作業員2および作業員3が配置されている個所
全体をいう。なお、球状野菜処理装置としては、図示し
たようなコンベアに限られることはなく、球状野菜を収
納することができる程度の大きさの収納容器等を複数個
連結して水平面上で回転させるような物であってよい。
【0016】次に、図2〜図6に基づいて、図1に示し
た収穫機本体34の搬送装置36を除いた部分について
さらに詳細に説明する。なお、図2〜図6については走
行車両32、および搬送装置36は省略して図示してい
る。まず、取付用アーム35に左右方向に揺動自在に設
けられているフレーム37について説明する。41は、
後方側に設けられた、上方が開口するコの字状の後フレ
ーム材である。後フレーム材41は、上下方向に立設さ
れた2本の縦材41a,41bと、該2本の縦材41
a,41bの下部に掛けわたされた下材41cとから成
る。下材41cの下面中央には下方に向けて突出する回
動軸42が設けられている。この回動軸42は取付用ア
ーム35に設けられた軸受け44内に、フリーに回動自
在となるように挿入される。この回動軸42が取付用ア
ーム35に対してフリーに回動することにより、フレー
ム37は走行手段32に対して左右方向に揺動自在(図
2の矢印A方向)となるのである。
【0017】また、縦材41a,41bの上部と下部に
は、それぞれ前方側に向けて延び、上下方向に回動自在
となる上リンク45、下リンク46が設けられている。
上リンク45および下リンク46の前方側端部は、前フ
レーム材48に上下方向に回動自在に取り付けられてい
る。このため、上リンク45および下リンク46は、左
右両側でそれぞれ平行リンクを成す。前フレーム材48
は、下方が開口するコの字状に形成され、左右両側に各
2本ずつ設けられた縦材50a,50bと、前方側の縦
材50a同士を連結する横材51aと、後方側の縦材5
0b同士を連結する横材51bとから構成されている。
また、前方側の縦材50aと後方側の縦材50bとは連
結材52a,52bによってその下端側が連結され、さ
らに前方側の縦材50aと連結材52a,52bとは、
前方側の縦材50aが回動軸53を中心に前後方向に回
動可能となるように軸着されている。
【0018】40は、刈り取り刃であって、後方側の縦
材50bの下端部に取り付けられている。刈り取り刃4
0は円弧状に形成されており、先鋭となる先端部40a
が進行方向に対して後方を向くように設けられている。
このように、刈り取り刃40を尖鋭の先端部40aを後
方に向けて、後端部で取り付けて固定するようにしたの
で、球状野菜を切断した際の残り屑等の刃への付着が少
なくなり、また切断時の切れ味も良くなる。
【0019】刈り取り刃40は、ハンドル54を回転さ
せることで上下動可能である。つまり、後方側の縦材5
0bは筒状に形成されて、内壁面にはねじ溝が切ってあ
る。そして縦材50b内には、前記ねじ溝に螺合可能な
ねじ棒であって下端部に刈り取り刃40が固定されてい
る心棒56が挿入されている。このため、心棒56の上
端部に設けられたハンドル54を回すことによって、心
棒56が上下動して刈り取り刃40の上下方向への位置
を調整することができる。このように、刈り取り刃40
の上下位置を調整可能に設けたことによって、球状野菜
22の根部の位置に合わせて確実に刈り取り刃40を配
置させ、根部において確実に収穫ができ、球状野菜の葉
の部分に刃があたって傷がついてしまうというようなこ
とを防止することができる。
【0020】ガイドディスク38,38は、フリーに回
転可能な円板であって、前方側の縦材50aの下端部
に、回転軸60が上下方向(鉛直であっても、鉛直でな
くともよい)を向くように取り付けられている。つま
り、ガイドディスク38は、刈り取り刃40よりも前方
側に設けられており、刈り取り刃40により収穫される
直前の球状野菜を挟んで対向する左右両側に設けられて
いる。また、両ガイドディスク38間の間隔は、横材5
1aに対して縦材50a同士の間隔を調整することによ
って調整可能である。各縦材50aは横材51aの軸線
方向に沿ってスライドさせることで間隔調整ができる。
【0021】このガイドディスク38は、植えられてい
る球状野菜が存する方向にフレーム37を向けるために
設けられている。すなわち、球状野菜の列が乱れている
場合であっても、両ガイドディスク38のどちらか一方
がその列から外れた位置にある球状野菜の外周に当接す
れば、そのガイドディスク38が球状野菜からより力を
受け、フリーに回動する回動軸42を動かしてそのガイ
ドディスク38側にフレーム37全体が向くようにする
のである。このため、球状野菜の列が乱れている場合で
も、乱れた方向にその都度走行手段32を向けなくと
も、良好に収穫が可能となる。運転者は球状野菜の列に
沿ってほぼまっすぐ運転すれば確実に収穫ができる。こ
れは、フレーム37全体が左右方向に揺動自在に設けら
れている構成と合わせて発揮できる作用である。
【0022】また、ガイドディスク38は、前後方向に
傾斜動(図5の矢印B)させることができる。すなわ
ち、前方側の縦材50aを連結材52a,52bの回動
軸53を中心に回動自在にすることによって、ガイドデ
ィスク38を進行方向に対して直交する方向に回動軸を
有するように傾斜するのである。このガイドディスク3
8の傾斜動はハンドル62を回転させることによって可
能となる。ハンドル62は、ねじ棒63の前方側端部に
設けられている。ねじ棒63は、その中途部が前方側の
横材51aの上端部に設けられた雌ねじ部64に螺合
し、先端部が後方側の横材51bの上端部に設けられた
固定部65に固定されている。
【0023】つまり、ハンドル62を回転させるとねじ
棒63に沿って雌ねじ部64が前後動し、これにより後
方側の縦材50bに対して前方側の縦材50aが回動軸
53を中心に回動し、これによりガイドディスク38を
傾斜させることが可能になるのである。ガイドディスク
38を前後方向に傾斜させることによって、球状野菜を
刈り取り刃40にガイドする際に、ガイドディスク38
を球状野菜の下部に差し込んで、傷をつけずに確実にガ
イドを図ることができる。また、ガイドディスク38は
前方側を若干上げるように傾斜させておくとよい。これ
により、地表面に凹凸があった場合であっても、ガイド
ディスク38が地面に潜らないようにすることができ
る。
【0024】さらに、前フレーム材48の後方側の縦材
50bの下方側と、後フレーム材41の縦材41aおよ
び縦材41bの上方側との間にわたって、フレーム37
の前方側である前フレーム材48側を常時引っ張り上げ
るように付勢する付勢部材であるばね66が設けられて
いる。このように、ばね66がフレーム37の前方側を
引き上げるように設けられているので、後方側で回動自
在である上リンク45および下リンク46が、フレーム
37自身の重量により前方側が下降して地面に接触した
り潜ったりすることがないようにしている。すなわち、
地表面に凹凸がある場合においても、この凹凸に合わせ
てフレーム37の前方側が上下動して刈り取り刃40と
ガイドディスク38が地面に追従するような動きを呈す
る。これにより、刈り取り刃40とガイドディスク38
とが確実に球状野菜の根部に位置させることができるの
で、野菜に傷をつけるようなことなく野菜を無駄にせず
に確実に収穫ができる。
【0025】次に、刈り取り刃40によって刈り取られ
た球状野菜を、コンテナ側に搬送する搬送装置について
説明する。図6は搬送装置の斜視図、図7と図8は搬送
装置の骨組みを示す図である。搬送装置36は、球状野
菜が搬送される搬送路71が、円錐状に形成された2つ
のベルトコンベア79,79が左右両側により挟みこま
れて設けたことにより構成されている。ベルトコンベア
79を構成するベルト70は、フレーム37の内側に固
定されている。また、円錐の中心に位置している固定シ
ャフト72は、水平面に対してほぼ45度の角度を形成
するように設けられている。つまり、円錐の頂点も水平
面に対して45度方向を向いている。そして、各ベルト
70は、頂点が固定シャフト72に対して回転可能に設
けられ、固定シャフト72を中心に回転する。
【0026】ベルト70の形状についてさらに説明す
る。各ベルト70は、傘状すなわち固定シャフト72の
一端側から他端側にかけて広がるように形成された円錐
を、横方向から力をかけたようにつぶしているような形
状であり、刈り取り刃40が設けられている前方から見
るとほとんど円柱状に見える。いいかえると、各ベルト
70には前後方向に沿って互いに平行な面が形成される
ように円錐(傘状)をつぶした形状である。このような
2個のベルト70の前後方向に沿った平行な面が、向か
い合って搬送路71を形成するのである。
【0027】各ベルト70は、側面から見ると円を四分
の一に分割した扇状に形成されている。74がベルト7
0の上部に位置して水平方向に延びる上部回転軸部であ
って、76がベルト70の前方側正面に位置して上下方
向に延びる前部回転軸部である。ベルト70は、これら
上部および前部の回転軸部74,76で折り返されるよ
うにして回転する。固定シャフト72は、このようなベ
ルト駆動の中心に位置しており、固定シャフト72自身
は回転せずに設けられている。
【0028】固定シャフト72は、搬送装置36を構成
する骨組みである傾斜フレーム78の上面から上方へ突
出して固定されている。傾斜フレーム78は各ベルト7
0の開口している下方側内部に位置するように設けられ
ている。傾斜フレーム78について説明すると、傾斜フ
レーム78の後方側端部がこの傾斜フレーム78同士を
連結する連結材80により横方向にわたって連結されて
いる。連結材80は、上方からみて前方が開口したコの
字上に形成されている。このコの字の両腕部が傾斜フレ
ーム78の後方側端部から後方に延びて設けられている
載置部80aである。この載置部80a上に各ベルト7
0を駆動するための駆動手段としてのプーリー82が載
置される。かかる連結材80は、フレーム37の後フレ
ーム材41の縦材41a,41b同士を連結するように
して後フレーム材41に固定される。
【0029】82がプーリーであって、各載置部80a
上に軸線方向が前後方向を向くように水平に設けられて
おり、上部回転軸部74を形成する。このプーリー82
が特許請求の範囲でいう後部プーリーである。各プーリ
ー82は、ベルト70の内壁面に密着する径に形成さ
れ、図7の矢印C方向に回転することにより駆動力をベ
ルト70に伝達してベルト70を回転させる。プーリー
82の後方側にはドライブチェーンが掛けわたされてお
り、図示しない駆動装置からの駆動力が伝達される。ま
た、前部回動軸部76の下方側端部の内側に内接するよ
うに、保持プーリー84が設けられている。この保持プ
ーリー84が特許請求の範囲でいう前部プーリーであっ
て、傾斜フレーム78の前方側端部の下方側に突出する
ように軸線が鉛直方向に向くように設けられている。保
持プーリー84は、自身で駆動することはないが、ベル
ト70のプーリー82による駆動に伴ってフリーに回転
する。
【0030】傾斜フレーム78の下面には、上記したよ
うな前部回動軸部76を形成する保持プーリー84のみ
ならず、ベルト70の下方側の円弧の部分85全体を保
持するために、さらに複数個の保持プーリー86が設け
られている。これらの保持プーリー86,86・・もベ
ルト70の内面側に密着できるよな径を有しており、ベ
ルト70のプーリー82による駆動に伴って、図7の矢
印C方向にフリーに回転する。このように、複数個の保
持プーリー84を設けたので、ベルト70は、下方側で
球状野菜を保持した際につぶれたりすることがなく、確
実に球状野菜を保持することができるようにすることが
できる。
【0031】各ベルト70,70の表面には球状野菜を
確実に保持するための凹凸部88が複数個設けられてい
る。本実施形態では凹凸部88はウレタン等を直方体に
形成して、これをベルト70の表面に貼り付けて用いて
いる。このように凹凸部88を設けたことで、搬送時に
球状野菜を確実に保持しつつも球状野菜に傷をつけない
ようにしている。
【0032】固定シャフト72とキャップ89について
図9に示す。固定シャフト72の上方側はねじ棒72a
として形成されており、このねじ棒72a部分には、ベ
ルト70の頂点すなわち上部回転軸部74と前部回転軸
部76との交点を固定シャフト72に保持させるための
キャップ89が設けられている。キャップ89は、ねじ
棒72aを螺合可能なねじ孔90を中心部に形成したね
じ部89aと、ねじ部89aとは別体に形成され、ねじ
棒72aに対して回動自在に形成された挿入孔91を中
心部に形成した軸受部89bとから構成されている。ベ
ルト70の頂点(上部回転軸部74と前部回転軸部76
との交点)は、軸受部89bの上端部に固定されてお
り、ベルトは固定シャフト72を中心に回動する。そこ
で、図9に示すように挿入孔91の内壁側に軸受けとし
てのベアリング92を設ければ、ベルト70の回転がさ
らにスムーズに行われることとなる。
【0033】軸受部89bは、挿入孔91が固定シャフ
ト72に対してフリーに回転可能な径を有しているので
ベルト70自体の重量により固定シャフト72の軸線方
向に沿って下降しようとする(図9の矢印E)。一方、
ベルト70の円弧状に形成された下端部85の内壁面
は、プーリー82に当接している。このため、上述した
軸受部89bが下降しようとしても、ベルト70の下端
部85の内壁面の位置に合わせてあるプーリー82がベ
ルト70の内壁面に当接して軸受部89bが下降しよう
とする力に対向するようにしている。
【0034】ベルト70は、軸受部89bがベルト70
自身の重量により下降しようとし、一方下端部ではプー
リー82によって下降しないように押えているので、常
時はベルト70がたるんでしまう傾向にある。しかし、
軸受部89bの上方に、固定シャフト72のねじ棒72
aに螺合するねじ部89aを設けたので、ベルト70が
たるんでいるようであればねじ部89aを緩めてベルト
70自身の弾性力により軸受部89bを上昇させるよう
にすることができ、またベルト70が伸びていてプーリ
ー82との間隔をさらにつめることができる場合には、
ねじ部89aを締めつけてベルト70をプーリー82に
密着させることができる。このように、円錐の頂点の位
置に、ベルト70の張力を調整できるキャップ89を設
けたことで、本願発明のように互いに平行な方向に向い
ていないプーリーを有するベルトコンベアであっても、
ベルトのたるみあるいはベルトの張りすぎを防止し、搬
送作業を良好に行うことができる。
【0035】上述してきたように、搬送装置36は、側
面視が円の四分の一の扇状に形成されたベルト70の下
端部85に位置する円弧に沿って(図8矢印D方向)、
球状野菜を上方に搬送する。したがって、従来の搬送装
置よりも急角度で収穫した球状野菜を上昇させることが
できる。このように急角度で球状野菜を上昇させること
により、従来であれば同じ高さを上昇させるのにもっと
長い距離が必要であったのに対し、本実施形態ではもっ
と短い距離Hで上昇させることができる。このため、搬
送装置を小型化することができる。
【0036】このように急角度で上昇させつつもベルト
は球状野菜を1個所で保持しており、ベルトが何ヶ所も
違う個所を保持するということがないので、なるべく球
状野菜を傷つけないようにすることができる。また搬送
経路が短いため、例えば刈り取り刃の位置調整が悪く、
収穫した球状野菜に傷がついている場合であっても、傷
がついていることを気がついた時点で収穫作業を停止さ
せれば、搬送距離が長い従来の装置と比較して搬送距離
が短いために搬送装置中の傷がついている野菜が少なく
て済み、野菜を無駄にしないようにすることができる。
【0037】また、球状野菜が刈り取られて搬送装置に
搬送される際には、まず左右両側に設けられているベル
ト70に当接するわけであるが、本発明の実施形態のよ
うに、保持プーリー84による前部回転軸部76がほぼ
鉛直方向に延びるように設けられていれば、球状野菜に
対して垂直にベルトがあたるので、球状野菜を確実に保
持し、またいきなり上向きに球状野菜を搬送する力をか
けないようにすることができ、走行手段による進行にあ
わせてスムーズにベルト間に球状野菜を進入させること
ができる。また、このような搬送装置では、搬送路の左
右両側にベルトが設けられており、下面が開放されて地
面が見えているので、刈り取り後の球状野菜に付着して
いる野菜屑が下方の地面に落下するため、このような野
菜屑等のごみを搬送しないようにすることができる。
【0038】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0039】
【発明の効果】本発明にかかる球状野菜収穫機によれ
ば、鉛直方向に延びるプーリーを有するベルトの前部で
球状野菜が当接するので、ベルトの球状野菜への接触面
積が大きくなり駆動力を確実に球状野菜に伝達して、球
状野菜の搬送を確実に行うことができる。また、球状野
菜はベルトの前部でいきなり上向きの力を加えることが
ないので、球状野菜は走行手段による水平移動にあわせ
てスムーズに各ベルトの間に進入することができる。ま
た、球状野菜が扇状のベルトの下端に形成されている円
弧に沿って搬送されることにより、搬送距離を短くする
ことができ、球状野菜収穫機全体の小型化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る球状野菜収穫機全体を示す斜視図
である。
【図2】図1に示した球状野菜収穫機から、走行手段、
搬送装置、球状野菜処理装置を省いたところを示す斜視
図である。
【図3】図2の球状野菜収穫機の正面図である。
【図4】図2の球状野菜収穫機の側面図である。
【図5】前フレーム材付近を拡大して示す側面図であ
る。
【図6】搬送装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示した搬送装置の骨組みを示す斜視図で
ある。
【図8】搬送装置の骨組みの側面図である。
【図9】固定シャフトとキャップの拡大した断面図であ
る。
【図10】従来の球状野菜収穫機の平面図である。
【図11】従来の球状野菜収穫機の側面図である。
【図12】従来の搬送装置の一例を示す搬送装置の側面
図である。
【符号の説明】
30 球状野菜収穫機 31 取付用部材 32 走行手段 34 球状野菜収穫機本体 35 取付用アーム 36 搬送装置 37 フレーム 38 ガイドディスク 40 刈り取り刃 41 後フレーム材 42 回動軸 44 軸受け 45 上リンク 46 下リンク 48 前フレーム材 50 縦材 51 横材 52,80 連結材 60 回転軸 62 ハンドル 63 ねじ棒 64 雌ねじ部 70 ベルト 71 搬送路 72 固定シャフト 74 上部回転軸部 76 前部回転軸部 78 傾斜フレーム 79 ベルトコンベア 80 連結材 82 プーリー 84,86 保持プーリー 89 キャップ 90 ねじ孔 91 挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−37634(JP,A) 特開 平11−243745(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 45/26 A01D 45/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行手段により圃場内を走行し、圃場内
    に植えられている球状野菜を収穫する球状野菜収穫機に
    おいて、 球状野菜の根部を刈り取る刈り取り刃と、 該刈り取り刃が存する刈り取り位置よりも進行方向の後
    方且つ上方側に設けられた、球状野菜の箱詰め前の処理
    あるいは箱詰め等を行う処理部と、 刈り取り後の球状野菜を刈り取り位置から前記処理部へ
    搬送する搬送装置とを具備し、 前記搬送装置は、球状野菜を左右両側から挟みこむよう
    に配設された2台のベルトコンベアを備え、 該各ベルトコンベアは、軸線がほぼ鉛直方向に延びるよ
    うに刈り取り位置近傍に設けられている前部プーリー
    と、軸線がほぼ水平方向に延びるように処理部近傍に設
    けられている後部プーリーと、前部プーリーと後部プー
    リーの間にかけわたされて側面視ほぼ扇状に形成されて
    成るベルトとを有し、球状野菜が扇状のベルトの下端に
    形成されている円弧に沿って搬送されるように設けられ
    ていることを特徴とする球状野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 前記搬送装置の球状野菜が搬送される部
    位の下面は、地面に向けて開放されていることを特徴と
    する請求項1記載の球状野菜収穫機。
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