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JP3479646B2 - コポリエステルアミドの多孔性粉末の製造方法と、この方法で得られた粉末 - Google Patents
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JP3479646B2 - コポリエステルアミドの多孔性粉末の製造方法と、この方法で得られた粉末 - Google Patents

コポリエステルアミドの多孔性粉末の製造方法と、この方法で得られた粉末

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JP3479646B2 JP2001210883A JP2001210883A JP3479646B2 JP 3479646 B2 JP3479646 B2 JP 3479646B2 JP 2001210883 A JP2001210883 A JP 2001210883A JP 2001210883 A JP2001210883 A JP 2001210883A JP 3479646 B2 JP3479646 B2 JP 3479646B2
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコポリエステルアミ
ドの多孔性粉末の製造方法と、この方法で得られた粉末
に関するものである。本発明方法は少なくとも1種のラ
クタムと少なくとも1種のラクトンのアニオン重合に関
するものである。本発明方法で得られる粉末は径が1〜
200μmで、比表面積が1〜25m2/gで、溶融温
度が80〜220℃である。この粉末は転写紙(すなわ
ち繊維基材上に(i)ホットメルト接着剤層と(ii)上
記粉末とを有する構造物)で有用である。この転写紙で
は、上記粉末の孔中に保持したインクでデザインまたは
テキストを印刷し、織物に高温で押圧してデザインまた
はテキストを織物へ転写する。本発明粉末は化粧用組成
物でも有用である。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第192,515号にはN,
N'−アルキレンビスアミドの存在下、溶媒中でラクタ
ムをアニオン重合する方法が開示されている。溶融温度
がPA6またはPA12の溶融温度(すなわちそれぞれ
220℃、180℃)であるポリアミド粉末が得られ
る。ラクタム6とラクタム12とを組み合わせて用いる
ことによって溶融温度を約140℃に下げることができ
る(組成物のラクタムに対する比率が50/50の場
合)。しかし、この温度は用途によっては高過ぎる。
【0003】欧州特許第303,530号には上記方法
によく似た方法が開示されている。この方法で得られる
粉末粒子はフレークからなり、いわゆるセッコウ華構造
を有する。溶融温度は上記の特許と同じである。196
6年の英国特許第1,099,184号にはアニオン塊
重合によるラクタム/ラクトンの合成方法が開示されて
いる。この特許の著者はこの合成の詳細をEurope
an Polymer Journalの下記の一連の記
事で説明している:20(3)、241〜247頁、1
984年 20(6)、529〜537頁、1984年 20(6)、539〜547頁、1984年 20(6)、549〜557頁、1984年 この塊重合で得られるポリエステルアミドは融点が14
0℃以下であるが、粉末で使用するためにはミリング等
の処理を行わなければならない。しかし、この操作は非
常にコストがかかるため、径が50μm以下の細かな粉
末は製造できない。しかも、得られた粉末は多孔性では
ない。
【0004】1996年、12月10日に公開された特
開平08−325,406号には溶媒に溶解した後に沈
殿させて脂肪族エステルアミドコポリマーの粒子を製造
する方法が開示されている。粒子は0.5〜50μmで
あるが、粒径分布が広く、多数の粒子が凝集している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は少なくとも
1種のラクタムと少なくとも1種のラクトンとを溶媒
(ラクタムが可溶で、粉末が不溶な溶媒)中でアニオン
触媒共重合することによって径が1〜200μmで、比
表面積が1〜25m2/gで、溶融温度が80〜220
℃である粉末が得られるということを見出した。本発明
方法の別の利点は粉末の粒径分布が非常に狭い点すなわ
ち粒子の少なくとも85%、好ましくは90%が5μm
の範囲内にある点にある。本発明方法のさらに別の利点
は粒子が多孔性である点にある。さらに、ポリカプロラ
クトン単位を含むため本発明粉末は生分解性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の対象はアニオン
重合によるコポリエステルアミドからなる粉末の製造方
法において、少なくとも1種のラクタムと、少なくとも
1種のラクトンとを触媒および活性化剤の存在下で、ラ
クタムの溶媒であるが得られたコポリエステルアミド
末は不溶である溶媒中で溶液状態で共重合する方法にあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい第1実施例では
少なくとも2種のラクタムと、少なくとも1種のラクト
ンとを共重合する。本発明の好ましい第2実施例では細
かな有機または無機の充填材の存在下で共重合を行う。
本発明の好ましい第3実施例ではN,N'−アルキレン
ビスアミド、例えば欧州特許第192,515号に開示
のエチレンビスステアルアミド(EBS)または化学
式:R1−NH−CO−R2(ここで、R1はR3−C
O−NHまたはR3−O−基で置換してもよく、R1、
R2、R3はアリール、アルキルまたはシクロアルキル
基を表す)で表されるアミドの存在下で共重合を行う。
【0008】本発明の別の対象は、モル%(合計10
0)で1〜98%のラクタムと、1〜98%の別のラク
タムと、1〜98%のラクトンとからなる、径が1μm
〜200μmで、比表面積が1〜25m2/gであるコ
ポリエステルアミドの粉末にある。本発明のさらに別の
対象はこの粉末の使用、特に転写紙および化粧品での使
用にある。
【0009】ラクタムの例としては3〜12個の炭素原
子を主環に有する置換されていてもよいラクタムが挙げ
られる。例としてはβ,β−ジメチルプロピオラクタ
ム、α,α−ジメチルプロピオラクタム、アミロラクタ
ム、カプロラクタム、カプリルラクタムおよびラウリル
ラクタムが挙げられる。カプロラクタムおよびラウリル
ラクタムを用いるのが有利である。ラクトンの例として
はカプロラクトン、バレロラクトンおよびブチロラクト
ンが挙げられる。カプロラクトンを用いるのが有利であ
る。
【0010】溶媒はラクタムの溶媒である。一方、コポ
リエステルアミド粉末はこの溶媒に不溶である。このよ
うな溶媒は欧州特許第192,515号に挙げられてい
る。この溶媒は沸点が140〜170℃の範囲にあるパ
ラフィン系炭化水素留分であるのが有利である。触媒は
ラクタメートを作るのに十分に強い塩基である。触媒の
例としてはナトリウム、カリウム、アルカリ金属の水素
化物、アルカリ金属の水酸化物またはアルカリ金属のア
ルコキシド、例えばナトリウムメトキシドまたはエトキ
シドが挙げられる。
【0011】活性化剤という用語は重合させることがで
き、および/または、促進することができる任意の化合
物を表すのに用いられる。例としてはラクタム−N−カ
ルボキシアニリド、イソシアネート、カルボジイミド、
シアンイミド、アシルラクタム、トリアジン、尿素、N
−置換イミドまたはエステルが挙げられる。活性化剤は
その場で作ることができ、例えば、アルキルイソシアネ
ートをラクタムに添加してアシルラクタムを得る。活性
化剤に対する触媒のモル比は0.2〜2、好ましくは
0.8〜1.2にすることができる。ラクタム中の触媒
の比率はモノマー(ラクタムとラクトン)100モル当
たり0.1〜5モル、好ましくは0.3〜1.5モルに
することができる。
【0012】ラクタムとラクトンとの比率は任意であ
り、本発明方法は任意の比率で行えるが、比率を選択す
ることによって溶融温度を調節することができる。この
利点については後で説明する。本発明方法はジャケット
またはコイル加熱装置、底部弁等の排出系および乾燥窒
素でフラッシ可能な反応物導入装置を備えた攪拌反応器
中で行うことができる。本発明方法は連続式または回分
式で行うことができる。
【0013】本発明方法は回分式で行うのが有利であ
る。溶媒を導入した後、ラクタム、触媒、活性化剤およ
びラクトンを同時または順次に導入する。最初に溶媒と
ラクタム(または溶媒中に溶液したラクタム溶液)を導
入し、次に全ての水を除去し、媒体が完全に乾燥したと
きに触媒を導入するのが望ましい。痕跡量の水は共沸蒸
留で除去することができる。続いて、活性化剤とラクト
ンを添加する。本発明方法は大気圧、20℃〜溶媒の沸
点の温度で行う。反応時間は温度に依存し、温度が高い
と反応時間は短くなる。反応時間は一般に1〜12時間
である。完全に反応し、全てのモノマーが消費されると
コポリエステルアミド粉末になる。反応終了後、溶媒と
粉末とを濾過または遠心処理で分離し、次いで粉末を乾
燥する。
【0014】本発明の有利な実施例では、最初に溶媒と
ラクタムとを別々または一緒に導入し、次に、全ての水
を除去した後に触媒を導入する。続いて活性化剤とラク
トンとを連続して導入するか、一部を同時に導入する
か、活性化剤の一部とラクトンの一部を交互に導入する
か、活性化剤を連続的に導入した後にラクトンを連続に
導入するか、あるいはこれらの任意の組み合わせで導入
する。このプロセスの各段階は連続式であるが、このプ
ロセスは溶媒を反応器に導入する初期サイクルと、粉末
と溶媒とを分離する最終サイクルとに分けられるので
「回分式」ということにする。
【0015】本発明の好ましい第1実施例では少なくと
も2種のラクタムと、少なくとも1種のラクトンとを共
重合する。これらはカプロラクタム、ラウリルラクタム
およびカプロラクトンであるのが有利である。本発明の
好ましい第2実施例では、細かく粉砕した(0.01μ
m〜10μm)有機または無機の充填剤の存在下で共重
合を行う。この充填剤は溶媒の導入後またはラクトンの
導入前に反応器に加えることができる。この充填剤は例
えばシリカにすることができる。充填剤の量はラクタム
の重量の0.1〜10%にすることができる。
【0016】本発明の好ましい第3実施例では、N,
N'−アルキレンビスアミド、例えば欧州特許第19
2,515号に開示のエチレンビスステアルアミド(E
BS)または化学式:R1−NH−CO−R2(ここ
で、R1はR3−CO−NHまたはR3−O−基で置換
されていてもよく、R1、R2、R3はアリール、アル
キルまたはシクロアルキル基を表す)のアミドの存在下
で共重合を行う。
【0017】化学式:R1−NH−CO−R2のアミド
およびR1、R2、R3基では特にアリール基を例えば
フェニル、パラトリルまたはαナフチルにすることがで
きる。アルキルは例えばメチル、エチル、n−プロピル
およびn−ブチル基にすることができ、シクロアルキル
基は例えばシクロヘキシルにする。好ましいアミドはR
1とR2が5個以下の炭素原子を有するフェニルまたは
アルキルであり、互いに同一でも異なっていてもよく、
R1がR3−Oで置換することができ、R3が5個以下
の炭素原子を有するアルキルであるものである。例とし
て、アセトアニリド、ベンズアニリド、N−メチルアセ
トアミド、N−エチルアセトアミド、N−メチルホルム
アミドおよび(4−エトキシフェニル)アセトアミドが
挙げられる。他の好ましいアミドはアルキレンビスアミ
ド、例えばエチレンビスステアルアミド(EBS)およ
びエチレンビスオレアミドである。2種以上のアミドの
存在下で重合しても本発明の範囲から逸脱するものでは
ない。
【0018】本発明方法で得られる粉末は径が1〜20
0μmで、比表面積が1〜25m2/gで、溶融温度が
80〜220℃である。溶融温度はDSC(示差走査熱
分析)で測定する。得られたコポリエステルアミド粉末
の分子量はこの粉末を0.5g含む100gのメタクレ
ゾール溶液の25℃での固有粘度を測定して求める。粒
径はMalvern装置を用いて測定する。粉末の溶融
温度は基本的にラクタムとラクトンの比率と、わずかで
はあるが合成温度によって決まる。
【0019】ラクトンの比率が高ければ高いほど溶融温
度は低くなる。ラクトンが30モル%を超えると、コポ
リエステルアミド粉末は非晶質になる。「溶融温度」と
いう用語を「ガラス遷移温度」Tgに代えてもよい。溶
融温度はラクトンおよびラクタムの比率、特にラクタム
の比率を選択することによって調節できる。粒径は各パ
ラメータ、例えば攪拌速度(速度が速ければ速いほど粒
径は小さくなる)、モノマー/溶媒比(濃度が高いと粒
径は小さくなる)または充填剤の量を選択することによ
って決定される。
【0020】活性化剤の注入開始後のラクトンの注入を
遅らせれば遅らせるほど見掛けの比表面積は減少する。
ラクトンの注入の遅れは溶融粘度も増加させる。粒径は
1〜60μm、好ましくは2〜12μmであるのが有利
である。比表面積は4〜22m2/gであるのが有利で
ある。
【0021】本発明はさらに、新規な生成物としてのコ
ポリエステルアミドの粉末にある。この粉末はモル%
(合計100)で1〜98%のラクタムと、1〜98%
の別のラクタムと、1〜98%のラクトンとを含み、径
が1μm〜200μmで、比表面積が1〜25m2/g
である。
【0022】この粉末は本発明の上記方法で製造するこ
とができる。溶融温度はラクタムおよびラクトンの比率
に依存する。粉末はカプロラクタムと、ラウリルラクタ
ムと、カプロラクトンとで構成されるのが有利である。
これらの成分の各比率はモル%(合計100)でカプロ
ラクタム/ラウリルラクタム/カプロラクトン=30〜
46%/30〜46%/8〜40%である。この比率に
での溶融温度は123〜134℃になる。径は1〜60
μm、好ましくは2〜12μmであるのが有利である。
比表面積は4〜22m2/gであるのが有利である。
【0023】本発明の他の対象は上記粉末の使用にあ
る。転写紙、化粧品または被覆剤での使用が挙げられ
る。化粧品では本発明粉末は感触を良くし、さらに芳香
剤を含むこともできる。被覆剤では本発明粉末は例えば
金属薄板の被覆(コイル塗装)におけるポリウレタンま
たはポリエステル塗料に添加される。さらに、ゴムまた
は焼結される金属粉末、その他の材料への添加物として
の使用も挙げられる。この場合には焼結前に金型へ射出
する際の潤滑剤として用いられる。以下、本発明の実施
例を説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0024】
【実施例】試験は櫂形攪拌器と、加熱用オイルが循環す
るジャケットと、底部弁と、乾燥窒素でフラッシされた
反応物導入用室とを備えた5リットル容の反応器で行っ
た。痕跡量の水は真空共沸蒸留装置によって反応媒体か
ら除去した。
【0025】実施例1 3390mlの溶媒を反応器に導入し、わずかな窒素流
下に維持し、次いで、226gの乾燥カプロラクタム
と、395gの乾燥ラウリルラクタムと、30gのエチ
レンビスステアルアミドと、18gの細かな脱水シリカ
(AerosilR972)とを続けて導入する。72
0回転/分で攪拌を開始した後、混合物を徐々に加熱し
て110℃にし、次いで350mlの溶媒を200トー
ルの減圧下で蒸留除去し、存在しうる水の痕跡量を全て
共沸によって随伴除去した。大気圧に戻した後、触媒
(純度60%の水素化ナトリウムを含む8gのオイル)
を窒素下に手早く導入し、混合物を窒素下で攪拌下に6
0分間放置する。反応媒体を75℃に冷却し、次いで選
択した活性化剤(30gのステアリルイソシアネート)
を定量ポンプを用いて7.9g/時の流量で連続的に注
入する。活性化剤の注入開始から120分後に228g
のカプロラクトンを定量ポンプを用いて4時間かけて連
続的に注入する。活性化剤の注入開始から6時間後に、
温度を110℃にして2時間維持する。これで重合が完
了する。反応器を90℃に冷却し、粉末と溶媒との混合
物を底弁から抜き出す。遠心分離および乾燥後の収率は
100%に近く、ラクタム6、ラクタム12およびカプ
ロラクトンのモル組成が33/33/33であるコポリ
エステルアミド粉末が得られる。この粉末の粒径は10
μmに集中しており、凝集は全くない。DSCで測定し
た融点は123〜126℃で、見掛けの比表面積は4.
6m2/gである。
【0026】実施例2 3390mlの溶媒を反応器に導入し、わずかな窒素流
下に維持し、次いで、226gの乾燥カプロラクタム
と、395gの乾燥ラウリルラクタムと、30gのエチ
レンビスステアルアミドと、18gの細かな脱水シリカ
(AerosilR972)とを続けて導入する。72
0回転/分で攪拌を開始した後、混合物を徐々に加熱し
て110℃にし、次いで350mlの溶媒を200トー
ルの減圧下で蒸留除去し、存在しうる水の痕跡量を全て
共沸で随伴除去する。大気圧に戻した後、触媒(純度6
0%の水素化ナトリウムを含む8gのオイル)を窒素下
に手早く導入し、混合物を窒素下で攪拌下に60分間放
置する。反応媒体を75℃に冷却し、次いで選択した活
性化剤(30gのステアリルイソシアネート)を定量ポ
ンプを用いて5g/時の流量で連続的に注入する。活性
化剤の注入開始から120分後、51gのカプロラクト
ンを定量ポンプを用いて3時間半かけて連続的に注入す
る。活性化剤の注入開始から5時間半後、温度を110
℃に加熱し、2時間維持する。これで重合が完了する。
反応器を90℃に冷却し、粉末と溶媒との混合物を底弁
から抜き出す。遠心分離および乾燥後の収率は100%
に近く、ラクタム6、ラクタム12およびカプロラクト
ンのモル組成が45/45/10であるコポリエステル
アミド粉末が得られる。この粉末の粒径は8μmに集中
しており、凝集体は全くない。DSCで測定した融点は
123〜126℃で、見掛けの比表面積は4.6m2
gである。
【0027】実施例3 実施例2を同じように繰返すが、実施例2では120分
であるカプロラクトンの導入までの誘導時間を30分に
する。遠心処理および乾燥後、実施例2と同一の組成を
有するコポリエステルアミド粉末が100%に近い収率
で得られる。この粉末の粒径は8.7μmに集中してお
り、粒度分布は0.6で、見掛けの比表面積は22m2
/gである。しかし、反応器の壁に多くの沈着物が現れ
る。
【0028】実施例4 実施例2、3と同じ操作を繰り返すが、カプロラクトン
の導入までの誘導時間を60分にする。遠心分離および
乾燥後に、実施例2、3と同一の組成を有するコポリエ
ステルアミド粉末が100%に近い収率で得られる。こ
の粉末の粒径は9.3μmに集中しており、粒度分布は
3で、見掛けの比表面積は13.6m2/gである。反
応器の壁に多くの沈着物が生じる。
【0029】実施例5 3390mlの溶媒を反応器に導入してわずかな窒素流
下に維持し、次いで、226gの乾燥カプロラクタム
と、395gの乾燥ラウリルラクタムと、30gのエチ
レンビスステアルアミドと、18gの細かな脱水シリカ
(AerosilR972)とを続けて導入する。72
0回転/分で攪拌を開始した後、混合物を徐々に加熱し
て110℃にし、次いで350mlの溶媒を200トー
ルの減圧下で蒸留除去し、存在しうる水の痕跡量を全て
共沸によって随伴除去する。大気圧に戻した後、触媒
(純度60%の水素化ナトリウムを含む8gのオイル)
を窒素下に手早く導入し、混合物を窒素下で攪拌下に6
0分間放置する。反応媒体を75℃に冷却し、次いで選
択した活性化剤(30gのステアリルイソシアネート)
を定量ポンプを用いて4g/時の流量で連続的に注入す
る。活性化剤の注入開始から30分後、51gのカプロ
ラクトンを定量ポンプを用いて9時間かけて連続的に注
入する。活性化剤の注入開始から10時間後、温度を1
10℃に加熱し、2時間維持する。これで重合が完了す
る。反応器を90℃に冷却し、粉末と溶媒との混合物を
底弁から抜き出す。遠心分離および乾燥後の収率は10
0%に近くなり、ラクタム6、ラクタム12およびカプ
ロラクトンのモル組成が45/45/10であるコポリ
エステルアミド粉末が得られる。この粉末の粒径は7.
25μmに集中しており、粒度分布は0.76であり、
DSCで測定した融点は134℃で、見掛けの比表面積
は19m2/gである。反応器の壁には相当な沈着がみ
られる。
【0030】実施例6 実施例5を同じ操作を繰り返すが、重合温度を90℃に
する。得られた粉末は粒径が10.4μmで、粒度分布
が0.94である。この場合も反応器内の相当な沈着が
生じる。
【0031】実施例7 実施例5を同じ操作を繰り返すが、重合温度を60℃に
する。得られた粉末は粒径が2.9μmであり、粒度分
布が0.29である。反応器には沈着が全くみられな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 69/00 - 69/50 WPI/L(QUESTEL)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクタムの溶媒で且つ得られたコポリエ
    ステルアミド粉末は不溶である溶媒中で、触媒および活
    性化剤の存在下で少なくとも1種のラクタムと少なく
    とも1種のラクトンと溶液状態でアニオン共重合させ
    ることを特徴とするコポリエステルアミドの粉末の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 ラクタムがカプロラクタムまたはラウリ
    ルラクタムである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ラクトンがカプロラクトン、バレロラク
    トンおよびブチロラクトンからなる群の中から選択する
    請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 溶媒として沸点が140〜170℃のパ
    ラフィン系炭化水素留分を用いる請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 触媒がナトリウム、カリウム、アルカリ
    金属の水素化物および水酸化物およびアルカリ金属のア
    ルコキシドからなる群の中から選択される請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 活性化剤がラクタム−N−カルボキシア
    ニリド、イソシアネート、カルボジイミド、シアンイミ
    ド、アシルラクタム、トリアジン、尿素、N−置換イミ
    ドおよびエステルからなる群の中から選択される請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を大気圧下で20℃〜溶媒の沸点の
    温度範囲で行う請求項1〜6のいずれか一項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 最初に溶媒とラクタムとを別々または同
    時に導入し、次に、必要に応じて水を除去した後に、触
    媒を導入し、次いで、活性化剤およびラクトンを連続的
    に導入するか、少しづつ同時に導入するか、活性化剤の
    一部とラクトンの一部を交互に導入するか、活性化剤を
    連続的に導入した後にラクトンを連続的に導入するか、
    あるいはこれらの導入方法の任意の組み合わせで導入す
    る、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも2種のラクタムと、少なくと
    も1種のラクトンとを共重合する請求項1〜8のいずれ
    か一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 カプロラクタム、ラウリルラクタムお
    よびカプロラクトンにする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 細かな有機充填材または無機充填材の
    存在下で共重合を行う請求項1〜10のいずれか一項に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 共重合を下記化学式: R1−NH−CO−R2 (ここで、R1はR3−CO−NHまたはR3−O−基
    で置換してもよく、R1、R2、R3はアリール、アル
    キルまたはシクロアルキル基を表す)で表される少なく
    とも1種のアミドの存在下で行う請求項1〜11のいず
    れか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アミドがエチレンビスステアラアミド
    (EBS)またはエチレンビスオレアミドである請求項
    12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 モル%(合計100)で、1〜98%
    のラクタムと、1〜98%の別のラクタムと、1〜98
    %のラクトンとから成り、径が1μm〜200μmで、
    比表面積が1〜25m2/gであることを特徴とするコ
    ポリエステルアミドの粉末。
  15. 【請求項15】 カプロラクタムとラウリルラクタムと
    カプロラクトンとからなる請求項14に記載の粉末。
  16. 【請求項16】 モル%(合計100)でカプロラクタ
    ム/ラウリルラクタム/カプロラクトンの比が30〜4
    6%/30〜46%/8〜40%である請求項15に記
    載の粉末。
  17. 【請求項17】 径が1〜60μmである請求項14〜
    16のいずれか一項に記載の粉末。
  18. 【請求項18】 径が2〜12μmである請求項17に
    記載の粉末。
  19. 【請求項19】 比表面積が4〜22m2/gである請
    求項14〜18のいずれか一項に記載の粉末。
  20. 【請求項20】 転写紙、化粧品または被覆剤での請求
    14〜19のいずれか一項に記載の粉末の使用。
  21. 【請求項21】 ゴムまたは粉末の金型へ射出時の潤滑
    剤として用いられる添加物としての請求項14〜19の
    いずれか一項に記載の粉末の使用。
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