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JP3480382B2 - 着座乗員検知装置及び着座乗員検知方法 - Google Patents
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JP3480382B2 - 着座乗員検知装置及び着座乗員検知方法 - Google Patents

着座乗員検知装置及び着座乗員検知方法

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JP3480382B2
JP3480382B2 JP25077099A JP25077099A JP3480382B2 JP 3480382 B2 JP3480382 B2 JP 3480382B2 JP 25077099 A JP25077099 A JP 25077099A JP 25077099 A JP25077099 A JP 25077099A JP 3480382 B2 JP3480382 B2 JP 3480382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着座乗員検知装置
及び着座乗員検知方法に係り、特に、シート座面に作用
する荷重に基づいて着座乗員の体格を判別する着座乗員
検知装置及び着座乗員検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平10−2362
74号公報に開示される如く、車両シートに着座する乗
員の体重を検出する乗員検出装置が公知である。この乗
員検出装置は、車両シートの座面に設けられた荷重セン
サと、シートバックの傾き角を検出する傾き角センサと
を備えている。シートバックの傾き角が大きいほど、シ
ートバックにかかる着座乗員の体重が増加することで、
シート座面に作用する荷重は小さくなる。そこで、上記
従来の装置では、傾き角センサにより検出されるシート
バックの傾き角に基づいて、荷重センサにより検出され
る荷重を補正することにより、着座乗員の正確な体重を
求めることとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、上記従来
の乗員検出装置では、荷重センサにより検出された荷重
をシートバックの傾き角により補正する。このため、荷
重センサとは別に傾き角センサを設けることが必要とな
り、装置の部品コストが増大してしまう。本発明は、上
述の点に鑑みてなされたものであり、シート座面に作用
する荷重を検出することのみで、乗員の体格を的確に判
別することが可能な着座乗員検知装置及び着座乗員検知
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両シートの座面の前部に作用する荷
重を検出する第1の荷重検出手段と、前記座面の後部に
作用する荷重を検出する第2の荷重検出手段と、前記第
1及び第2の荷重検出手段による検出値の和が第1のし
きい値以上である場合に着座乗員が大人であると判定す
る第1の判定手段と、前記第1の荷重検出手段による検
出値が第2のしきい値以上であり、かつ、前記第2の荷
重検出手段による検出値が第3のしきい値以上である場
合に着座乗員が前記車両シートのシートバックを後方に
傾けた状態で着座する大人であると判定する第2の判定
手段と、を備える着座乗員検知装置により達成される。
【0005】また、上記の目的は、請求項5に記載する
如く、車両シートの座面の前部に作用する荷重を検出す
る第1の荷重検出ステップと、前記座面の後部に作用す
る荷重を検出する第2の荷重検出ステップと、前記第1
及び第2の荷重検出ステップにおける検出値の和が第1
のしきい値以上である場合に着座乗員が大人であると判
定する第1の判定ステップと、前記第1の荷重検出ステ
ップにおける検出値が第2のしきい値以上であり、か
つ、前記第2の荷重検出ステップにおける検出値が第3
のしきい値以上である場合に着座乗員が前記車両シート
のシートバックを後方に傾けた状態で着座する大人であ
ると判定する第2の判定ステップと、を備える着座乗員
検知方法により達成される。
【0006】請求項1及び記載の発明において、シー
ト座面の前部及び後部に作用する荷重の和は、シート座
面に作用する全荷重(以下、シート荷重と称す)に相当
する。このため、第1及び第2の荷重検出手段又は第1
及び第2の荷重検出ステップによる検出値の和が第1の
しきい値以上であれば、着座乗員は大人であると判断で
きる。なお、第1のしきい値は、子供の体重の上限値に
基づいて設定される。
【0007】また、大人乗員がシートバックを傾けた状
態で着座した場合には、乗員の胴部からシートバックに
かかる体重が増加することで、シート荷重は減少する。
しかし、この場合にも、シート座面の前部には少なくと
も乗員の脚部の重量に応じた荷重が作用する。従って、
第1の荷重検出手段又は第1の荷重検出ステップによる
検出値が第2のしきい値以上であり、かつ、第2の荷重
検出手段又は第2の荷重検出ステップによる検出値が第
3のしきい値以上である場合に着座乗員がシートバック
を傾けた状態で着座する大人であると判定できる。な
お、第2のしきい値は大人乗員の脚部の重量に基づいて
設定され、また、第3のしきい値は、子供の体重の上限
値から第3のしきい値を減じた値に基づいて設定され
る。
【0008】上記のように、請求項1及び5記載の発明
によれば、乗員がシートバックを傾けた状態で着座して
いる場合にも、シート座面の前部及び後部に作用する荷
重を検出することのみで、乗員の体格、すなわち、大人
であるか子供であるかを的確に判定することができる。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の着
座乗員検知装置において、前記第1及び第2の荷重検出
手段による検出値の少なくとも一方が第4のしきい値以
上である場合に着座乗員が前記座面の前部に着座する
人であると判定する第3の判定手段を更に備えることと
してもよい。また、請求項6に記載する如く、請求項5
記載の着座乗員検知方法において、前記第1及び第2の
荷重検出ステップにおける検出値の少なくとも一方が第
4のしきい値以上である場合に着座乗員が前記座面の前
部に着座する大人であると判定する第3の判定ステップ
を更に備えることとしてもよい。
【0009】請求項2及び6記載の発明において、例え
ば大人乗員がシート前部寄りの姿勢で着座した場合に
は、乗員の足からフロアにかかる体重が増加することに
より、シート荷重は減少する。この場合、シート荷重が
上記第1のしきい値を下回ることがある。しかし、シー
ト座面の前部及び後部にそれぞれ作用する荷重の少なく
とも一方は子供の体重より大きい一定以上の値となる。
従って、第1及び第2の荷重検出手段による検出値の少
なくとも一方又は第1及び第2の荷重検出ステップによ
る検出値の少なくとも一方が第4のしきい値以上である
場合には、着座乗員がシート前部寄りに着座する大人で
あると判定できる。なお、第4のしきい値は、子供の体
重の上限値に基づいて設定される。
【0010】ところで、乗員は、シートベルトを装着し
た状態では、その腰部をシートベルトに拘束されて車両
シートに深く着座すると考えられる。この場合、乗員の
体重はシート座面の後部寄りに作用する。しかし、子供
用乗員拘束装置(例えばチャイルドシート)が後ろ向き
の状態でシートベルトにより固定される場合には、子供
乗員を含めた子供用拘束装置の重心はシート前寄りとな
り、子供用拘束装置の荷重はシート座面の前部寄りに作
用する。従って、請求項3及び7に記載する如く、シー
トベルトが装着されているか否かを判定するシートベル
ト装着判定手段又はシートベルト装着判定ステップを設
け、その判定結果と、第1及び第2の荷重検出手段又は
第1及び第2の荷重検出ステップによる検出値とに基づ
いて、子供用拘束装置が後ろ向きに装着されているか否
かを判定することができる。
【0011】この場合、請求項4及び8に記載する如
く、シートベルトが装着されており、かつ、第1の荷重
検出手段又は第1の荷重検出ステップによる検出値が第
2の荷重検出手段又は第2の荷重検出ステップによる検
出値以上である場合に、子供用拘束装置が後ろ向きに装
着されていると判定することとしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
システムを助手席の車幅方向中央を通る平面で切断した
際の断面図である。図1に示す如く、本実施例のシステ
ムは、エアバッグコントローラ12を備えている。エア
バッグコントローラ12には、エアバッグモジュール1
4及びインジケータ16が接続されている。エアバッグ
モジュール14及びインジケータ16は、車両のインス
トルメントパネル18に設けられている。エアバッグモ
ジュール14はエアバッグコントローラ12から所定の
作動信号を供給されることにより作動する。また、イン
ジケータ16はエアバッグコントローラ12から所定の
点灯信号を供給されることにより点灯する。エアバッグ
コントローラ12は、エアバッグモジュール14の作動
を禁止している場合に、インジケータ16を点灯させ
る。
【0013】シートベルト20のバックル22には、シ
ートベルト装着センサ24が設けられている。シートベ
ルト装着センサ24は、シートセンサコントローラ26
に接続されている。シートベルト装着センサ24は、シ
ートベルト20が装着されている場合に所定のベルト装
着信号をシートセンサコントローラ26に向けて出力す
る。シートセンサコントローラ26は、シートベルト装
着センサ24の出力信号に基づいて、シートベルト20
の装着の有無を判別する。なお、シートセンサコントロ
ーラ26は上記したエアバッグコントローラ12に接続
されている。
【0014】図2は、車両シート10の斜視図である。
図2に示す如く、車両シート10は、その両側に、車両
進行方向に互いに平行に延びる2本のアッパシートレー
ル30、32を備えている。アッパシートレール30、
32は、車室フロアに固定されたロアシートレール3
4、36により車両前後方向に移動可能に案内されてい
る。
【0015】アッパシートレール30、32は、車幅方
向に互いに平行に延びるビーム38、40により互いに
連結されている。ビーム38、40は、その中央部に、
他部位に比して小さい断面係数を有する小断面部38
a、40aをそれぞれ備えている。小断面部38a、4
0aの下面には、それぞれ、歪センサ42、44が装着
されている。歪センサ42、44はシートセンサコント
ローラ26に接続されており、それぞれ、小断面部38
a、40aに生ずる歪に応じた電気信号をシートセンサ
コントローラ26に向けて出力する。シートセンサコン
トローラ26は、歪センサ42、44の出力信号に基づ
いて小断面部38a、40aの歪を検出する。
【0016】ビーム38、40の上部には、シートパン
48が設置されている。シートパン48は、小断面部3
8a、40aを挟んで互いに対称な位置において、ボル
ト49、50によりビーム38、40に固定されてい
る。シートパン48の上面には、図示しないシートクッ
ションが設置されている。また、アッパシートレール3
0、32の車両進行方向後端部には、シートバック52
がシャフト54の周りを回転可能に連結されており、乗
員はシートバック52の傾き角を調整することができ
る。
【0017】上記の構成によれば、乗員が車両シート1
0に着座すると、その荷重はシートクッション及びシー
トパン48を介してビーム38、40に伝達される。ビ
ーム38、40には、それぞれ、シートパン48から伝
達される荷重に応じた、すなわち、シート座面の前部及
び後部における着座乗員の荷重に応じた撓みが生ずる。
そして、ビーム38、40の小断面部38a、40aに
は、各ビームの撓みに応じた歪が生ずる。従って、シー
トセンサコントローラ26は、歪センサ42、44の出
力信号に基づいて検出される小断面部38a、40aの
歪により、シート座面の前部及び後部にそれぞれ作用す
る荷重を検出することができる。以下、シート座面の前
部及び後部に作用する荷重を、それぞれ、前部荷重Wf
及び後部荷重Wr と称す。また、前部荷重Wf と後部荷
重Wr との和、すなわち、シート座面にかかる全荷重を
シート荷重Wと称す。
【0018】本実施例において、シートセンサコントロ
ーラ26は、前部荷重Wf 及び後部荷重Wr に基づいて
着座乗員の有無を判別すると共に、これらの荷重に基づ
いて着座乗員の体格(即ち、大人であるか子供である
か)を判別する。そして、着座乗員が存在しない場合、
及び着座乗員が子供である場合には、エアバッグコント
ローラ12に向けてエアバッグ作動禁止信号を送信する
ことにより、エアバッグモジュール14の作動を禁止
し、着座乗員が大人である場合には、エアバッグコント
ローラ12に向けてエアバッグ作動許可信号を送信する
ことによりエアバッグモジュール14の作動を許可す
る。
【0019】車両シート10に乗員が着座している場
合、シートバック52の後方への傾き角(以下、シート
傾き角と称す)が大きいほど、シートバック52にかか
る乗員の体重が増加することで、シート荷重Wは小さく
なる。また、乗員がシート座面の前端部に着座した場合
等にも、乗員の足からフロアにかかる体重が増加するこ
とで、シート荷重Wは小さくなる。従って、シート荷重
Wの大小のみによっては、乗員の体格を正確に判別する
ことはできない。この場合、例えば、シートバック52
の傾きの影響を排除するためにシート傾き角によりシー
ト荷重Wを補正するものとすると、シート傾き角を検出
するためのセンサが必要となり、部品コストが増大して
しまうことは上記従来技術に関して述べた通りである。
【0020】これに対して、本実施例のシステムは、前
部荷重Wf 及び後部荷重Wr を用いることのみで、乗員
の体格を的確に判別し得る点に特徴を有している。図3
は、本実施例において、乗員の体格を判別すべくシート
センサコントローラ26が実行するルーチンのフローチ
ャートである。なお、本実施例では、大人の体重の下限
が例えば45kgf、子供の体重の上限が例えば25k
gfであるとして乗員の体格を判別するものとする。図
3に示すルーチンは、所定の時間間隔で繰り返し起動さ
れる。図3に示すルーチンが起動されると、先ずステッ
プ100の処理が実行される。
【0021】ステップ100では、前部荷重Wf と後部
荷重Wr との和(即ち、シート荷重W)が所定のしきい
値Aより大きいか否かが判別される。一般に、大人がシ
ートに着座する場合、乗員の体重の一部は足からフロア
にかかり、その分だけシート荷重は乗員の体重よりも小
さくなる。従って、シート荷重Wの大小に基づいて乗員
の体格を判別する場合、大人の体重の下限値を基準とす
ることは望ましくない。そこで、本実施例では、上記し
きい値Aを、子供の体重の上限値25kgfに測定誤差
等を考慮して、例えば30kgfに設定している。
【0022】ステップ100において、Wf +Wr >A
が成立する場合は、着座乗員は大人であると判別され
る。この場合、次にステップ102において、エアバッ
グコントローラ12に対してエアバッグ作動許可信号が
送信された後、今回のルーチンは終了される。一方、ス
テップ102において、Wf +Wr >Aが不成立であれ
ば、次にステップ104の処理が実行される。
【0023】上記の如く、大人の乗員がシートに前寄り
に着座した場合には、乗員の足からフロアにかかる体重
が増加して、その分だけシート荷重Wは減少する。この
場合、シート荷重Wが上記しきい値Aに達しない可能性
がある。ステップ104の処理は、このような場合にも
乗員の体格を的確に判別すべく実行される。図4は子供
が車両シート10の座面の前部に座った状態を、また、
図5は子供が座面の後部に座った状態を、それぞれ示
す。図4に示す如く、子供がシート座面の前部に座って
いる場合、その体重の大部分はシート座面の前部にかか
ることとなるが、胴体の重量の一部はシート座面の後部
にかかる。従って、前部荷重W f が子供の体重以上にな
ることは起こり得ない。また。図5に示す如く、子供が
シート座面に後部に座っている場合、その体重の大部分
はシート座面の後部にかかることとなるが、脚部の重量
の一部はシート座面の前部にもかかる。従って、後部荷
重Wr が子供の体重以上になることも起こり得ない。
【0024】そこで、ステップ104では、子供がシー
ト前部又は後部に座った場合の前部荷重Wf 又は後部荷
重Wr の最大値に基づいて設定されたしきい値B(例え
ば、子供の体重の上限に等しい25kgf)を用い、前
部荷重Wf 及び後部荷重Wrの何れか一方がこのしきい
値Bより大きいか否かを判別する。その結果、Wf >B
又はWr >Bが成立する場合は、大人が着座していると
判断される。この場合、次に上記ステップ102におい
てエアバッグコントローラ12に向けてエアバッグ作動
許可信号が送信された後、今回のルーチンは終了され
る。一方、ステップ104においてWf >B及びWr
Bの何れも成立しない場合は、次にステップ106の処
理が実行される。
【0025】上記の如く、ステップ104の処理によれ
ば、大人乗員がシート座面の前部に着座することにより
シート荷重Wが上記しきい値A以下となった場合にも、
着座乗員が大人であると判定してエアバッグモジュール
14の作動を許可することができる。ステップ106の
処理は、大人乗員がシートバック52を後方に傾けて着
座している場合にも乗員の体格を的確に判別すべく実行
される。
【0026】図6は、大人乗員がシートバック52を後
方に傾けて着座している状態を示す。図6に示す如く、
シートバック52が傾けられている場合、乗員の胴体の
重量がシートバック52にかかり、尻部がシート座面か
ら浮き気味になることで、後部荷重Wf は小さくなる。
一方、シート前部には少なくとも乗員の脚部の重量が作
用するため、前部荷重Wf は乗員の脚部の重量以上の値
となる。
【0027】そこで、ステップ106では、大人乗員の
脚部の重量に対応するしきい値C(例えば5kgf)、
及び、子供の体重の上限値25kgfからしきい値Cを
減じた値に対応するしきい値D(例えば20kgf)を
用い、前部荷重Wf がしきい値Cより大きく、かつ、後
部荷重Wr がしきい値Dより大きいか否かを判別する。
その結果、Wf >CかつWr >Dが成立する場合は、シ
ート前部には乗員脚部の重量以上の荷重が作用し、か
つ、シート全体には、子供の体重を超える荷重が作用し
ていることになる。この場合、大人がシートバック52
を後方に傾けて座っていると判断されて、次に上記ステ
ップ102においてエアバッグコントローラ12に向け
てエアバッグ作動許可信号が送信された後、今回のルー
チンは終了される。一方、ステップ106においてWf
>C又はWr >Dの少なくとも一方が不成立の場合は、
子供が着座しているか、又は、着座乗員は存在しないと
判断される。この場合、次にステップ108においてエ
アバッグコントローラ12に向けてエアバッグ作動禁止
信号が送信された後、今回のルーチンは終了される。
【0028】上記ステップ106の処理によれば、大人
がシートバック52を傾けて着座することによりシート
荷重Wが上記しきい値A以下となった場合にも、着座乗
員が大人であると判定してエアバッグモジュール14の
作動を許可することができる。上述の如く、本実施例に
よれば、大人乗員がシート前寄りに着座することによ
り、又は、シートバック52を傾けた状態で着座するこ
とにより、シート荷重Wがしきい値Aより小さくなった
場合にも、前部荷重Wf 及び後部荷重Wr に基づいて、
着座乗員が大人であると判定することができる。すなわ
ち、シート座面に作用する荷重を検出するセンサ(すな
わち歪センサ42、44)以外のセンサを設けることな
く、乗員の体格を的確に判別できるので、部品点数の増
加を防止して装置コストを抑えることが可能となる。
【0029】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。本実施例では、上記第1実施例において、更に、子
供用拘束装置(例えばチャイルドシート)が後ろ向きに
装着されているか否かを判別する。図7は、子供用拘束
装置60がシートベルト20によって車両シート10に
後ろ向きに固定された状態を示す。一般には、子供用拘
束装置60の重量は子供の体重を含めても大人の体重よ
り小さいので、子供用拘束装置60が上記の如く装着さ
れている場合に、上記図3に示すルーチンで大人と判定
される可能性は低い。しかし、子供用拘束装置60がシ
ートベルト20によって強く固定された場合には、シー
トベルト20による大きな引っ張り荷重がシート座面に
作用する。この場合、シート荷重Wが大きくなって、上
記図3に示すルーチンにより着座乗員が大人であると判
定され、エアバッグモジュール14の作動が許可されて
しまうことが起こり得る。これに対して、本実施例で
は、シートセンサコントローラ26が図8に示すルーチ
ンを実行することにより、子供用拘束装置60の装着の
有無を的確に判定すると共に、子供用拘束装置60が装
着されている場合は、エアバッグモジュール14の作動
を禁止する。
【0030】図8に示すルーチンは所定の時間間隔で繰
り返し実行されるルーチンである。なお、図8におい
て、上記図3に示すルーチンと同様の処理を行うステッ
プには同一の符号を付してその説明を省略する。図8に
示すルーチンが起動されると、先ずステップ150の処
理が実行される。ステップ150では、シートベルト2
0が装着されており、かつ、前部荷重W f が後部荷重W
r より大きいか否かが判別される。一般に、乗員は、シ
ートベルト20を装着した状態では、その腰部がシート
ベルト20により拘束されるため、車両シート10に深
く着座すると考えられる。この場合、乗員の体重は主に
シート座面の後部側にかかるため、後部荷重Wr は前部
荷重Wf よりも大きくなる。しかしながら、図7に示す
如く、子供用拘束装置60がシートベルト20によって
車両シート10に後ろ向きに固定される場合には、子供
乗員を含めた子供用拘束装置60の重心はシート座面の
前寄りとなり、前部荷重Wf は後部荷重Wrよりも大き
くなる。従って、ステップ150において、Wf >Wr
が成立し、かつ、シートベルト20が装着されていると
判別された場合は、子供用拘束装置が後ろ向きに装着さ
れていると判断できる。この場合、エアバッグモジュー
ル14を作動させるべきではないと判断され、次にステ
ップ108においてエアバッグ作動禁止信号が送信され
た後、今回のルーチンは終了される。一方、ステップ1
50において否定判別された場合は、上記図3に示すル
ーチンと同様にステップ100以降の処理が実行され
る。
【0031】上述の如く、本実施例では、乗員の体格を
的確に判別できることに加えて、子供用拘束装置が後ろ
向きに装着されていることを判別できる。そして、子供
用拘束装置が後ろ向きに装着されていると判別された場
合は、エアバッグモジュール14の作動を禁止すること
ができる。なお、上述の如く、着座乗員がシートベルト
20を装着している場合、乗員はその腰部をシートベル
ト20で拘束されるため、着座乗員の前方への移動は起
こり難く、後部荷重Wr は一定以上の値に維持される。
従って、上記ステップ150では、Wf >Wr が成立
し、かつ、シートベルト20が装着されていることに加
えて、後部荷重Wr が所定値(例えば25kgf)以下
であることを、子供用拘束装置が装着されていると判定
するための条件としてもよい。
【0032】ところで、上記第1及び第2実施例では、
着座乗員が大人であると判別された場合にはエアバッグ
モジュール14の作動を許可し、着座乗員が子供である
と判別された場合、又は、子供用拘束装置が装着されて
いると判別された場合には、エアバッグモジュール14
の作動を禁止するものとした。しかしながら、エアバッ
グモジュール14として高低2段階の膨張出力で作動可
能なエアバッグを用いる場合には、乗員体格の判別結果
に応じてエアバッグモジュール14の膨張出力を変更す
ることとすればよい。すなわち、乗員が大人である場合
には高い膨張出力での作動を、また、乗員が子供である
場合又は子供用拘束装置が装着されている場合には低い
膨張出力での作動を、それぞれ許可することとすればよ
い。
【0033】なお、上記第1及び第2実施例において
は、しきい値Aが特許請求の範囲に記載した第1のしき
い値に、しきい値Bが特許請求の範囲に記載した第3の
しきい値に、しきい値Cが特許請求の範囲に記載した第
2のしきい値に、しきい値Dが特許請求の範囲に記載し
た第3のしきい値に、シートセンサコントローラ26が
歪センサ42の出力信号に基づいて前部荷重Wf を検出
することが特許請求の範囲に記載した第1の荷重検出手
段又は第1の荷重検出ステップに、歪センサ44の出力
信号に基づいて後部荷重Wr を検出することが特許請求
の範囲に記載した第2の荷重検出手段又は第2の荷重検
出ステップに、シートセンサコントローラ26がステッ
プ100の処理を実行することが特許請求の範囲に記載
した第1の判定手段又は第1の判定ステップに、ステッ
プ104の処理を実行することがが特許請求の範囲に記
載した第3の判定手段又は第3の判定ステップに、ステ
ップ104の処理を実行することが特許請求の範囲に記
載した第2の判定手段又は第3の判定ステップに、ステ
ップ150の処理を実行することが特許請求の範囲に記
載したCRS装着判定手段又CRS装着判定ステップ
に、それぞれ相当している。
【0034】
【発明の効果】請求項1、2、5、及び6記載の発明に
よれば、シート座面の前部及び後部に作用する荷重を検
出することのみで、着座乗員の体格を的確に判別するこ
とができる。また、請求3、4、7、及び8記載の発明
によれば、着座乗員の体格に加えて、子供用拘束装置の
装着の有無を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシステムを助手席の車
幅方向中央で切断した際の断面を示す図である。
【図2】本実施例のシステムにおける車両シートの斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施例においてシートセンサコン
トローラが実行するルーチンのフローチャートである。
【図4】子供乗員が車両シートの前寄りに着座した状態
を示す図である。
【図5】子供乗員が車両シートの後寄りに着座した状態
を示す図である。
【図6】大人乗員がシートバックを後方に傾けて着座し
た状態を示す図である。
【図7】子供用拘束装置が車両シートに後ろ向きに装着
された状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例においてシートセンサコン
トローラが実行するルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両シート 26 シートセンサコントローラ 42、44 歪センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60R 22/48 B60R 22/48 C G01G 19/12 G01G 19/12 A (56)参考文献 特開 平11−5509(JP,A) 特開 平10−297334(JP,A) 特開 平10−236274(JP,A) 特開 平9−207638(JP,A) 特開 平10−236276(JP,A) 特開 平11−20607(JP,A) 特開 平10−287202(JP,A) 特開 平10−194077(JP,A) 特開 平10−214537(JP,A) 特開 平11−157414(JP,A) 特表2001−509109(JP,A) 特表2001−512573(JP,A) 特表2001−522750(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01G 19/08 - 19/12 G01G 19/52 B60N 5/00 B60R 21/32 B60R 22/48

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両シートの座面の前部に作用する荷重
    を検出する第1の荷重検出手段と、 前記座面の後部に作用する荷重を検出する第2の荷重検
    出手段と、 前記第1及び第2の荷重検出手段による検出値の和が第
    1のしきい値以上である場合に着座乗員が大人であると
    判定する第1の判定手段と、 前記第1の荷重検出手段による検出値が第2のしきい値
    以上であり、かつ、前記第2の荷重検出手段による検出
    値が第3のしきい値以上である場合に着座乗員が前記車
    両シートのシートバックを後方に傾けた状態で着座する
    大人であると判定する第2の判定手段と、を備えること
    を特徴とする着座乗員検知装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の荷重検出手段による
    検出値の少なくとも一方が第4のしきい値以上である場
    合に着座乗員が前記座面の前部に着座する大人であると
    判定する第3の判定手段を更に備えることを特徴とする
    請求項1記載の着座乗員検知装置。
  3. 【請求項3】 シートベルトが装着されているか否かを
    判定するシートベルト装着判定手段と、 該シートベルト装着判定手段による判定結果と前記第1
    及び第2の荷重検出手段による検出値とに基づいて、子
    供用拘束装置が後ろ向きに装着されているか否かを判定
    するCRS装着判定手段と、を更に備えることを特徴と
    する請求項1又は2記載の着座乗員検知装置。
  4. 【請求項4】 前記CRS装着判定手段は、シートベル
    トが装着されており、かつ、前記第1の荷重検出手段に
    よる検出値が前記第2の荷重検出手段による検出値以上
    である場合に、子供用拘束装置が後ろ向きに装着されて
    いると判定することを特徴とする請求項記載の着座乗
    員検知装置。
  5. 【請求項5】 車両シートの座面の前部に作用する荷重
    を検出する第1の荷重検出ステップと、 前記座面の後部に作用する荷重を検出する第2の荷重検
    出ステップと、 前記第1及び第2の荷重検出ステップにおける検出値の
    和が第1のしきい値以上である場合に着座乗員が大人で
    あると判定する第1の判定ステップと、 前記第1の荷重検出ステップにおける検出値が第2のし
    きい値以上であり、かつ、前記第2の荷重検出ステップ
    における検出値が第3のしきい値以上である場合に着座
    乗員が前記車両シートのシートバックを後方に傾けた状
    態で着座する大人であると判定する第2の判定ステップ
    と、を備えることを特徴とする着座乗員検知方法。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の荷重検出ステップに
    おける検出値の少なくとも一方が第4のしきい値以上で
    ある場合に着座乗員が前記座面の前部に着座する大人で
    あると判定する第3の判定ステップを更に備えることを
    特徴とする請求項5記載の着座乗員検知方法。
  7. 【請求項7】 シートベルトが装着されているか否かを
    判定するシートベルト装着判定ステップと、 該シートベルト装着判定ステップにおける判定結果と前
    記第1及び第2の荷重検出ステップにおける検出値とに
    基づいて、子供用拘束装置が後ろ向きに装着されている
    か否かを判定するCRS装着判定ステップと、を更に備
    えることを特徴とする請求項5又は6記載の着座乗員検
    知方法。
  8. 【請求項8】 前記CRS装着判定ステップでは、シー
    トベルトが装着されており、かつ、前記第1の荷重検出
    ステップにおける検出値が前記第2の荷重検出ステップ
    における検出値以上である場合に、子供用拘束装置が後
    ろ向きに装着されていると判定することを特徴とする請
    求項7記載の着座乗員検知方法。
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