JP3481489B2 - トンネル内壁の補修方法 - Google Patents
トンネル内壁の補修方法Info
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Description
補修方法に係わり、特に、地中に掘削され、その内部に
ガス管、電話線等が施設されて所謂「共同溝」その他と
して使用されるトンネルの内壁を補修する技術に関す
る。
設された所謂「共同溝」と称するトンネルを地中に建設
することが行われるようになった。該トンネルは、通
常、筒状であり、例えば、シールド・トンネル構築方法
(略して、シールド工法)を用いて、建設されている。
かかるトンネルは、掘削した孔の内面を、コンクリート
あるいは鋼板で内張りしした構造になっている。
含有する物質により腐食し、経年劣化する。従って、劣
化した部分は、適宜補修する必要がある。この補修は、
従来、前記トンネルに、その内周を多数枚に分割した鋼
製部材を搬入し、その継手を互いに繋いで管体とし、劣
化した部分の内壁を覆うのが一般的であった。そのた
め、作業場所(以下、作業現場という)まで使用部材を
台車に積んで搬送し、鋼製部材の継手部を溶接、ボルト
止め、かしめ等で接合し、管体に組立てる必要があっ
た。つまり、多数枚の分割した鋼製部材にしないと、大
き過ぎて孔の内部をその先端まで搬送させることが難し
いからである。また、実開昭59−3079号公報に開
示されたように、弾性変形程度に巻込んで縮径した鋼管
をトンネル内に搬入し、その内壁に接するよう現場で拡
径して補修することも行われた。
鋼製部材を用いる補修方法では、鋼製部材の接合個所が
多いため、接合部品が多いばかりでなく、接合や止水作
業も多く、作業時間が長くなるばかりでなく、費用も嵩
むという問題があった。また、実開昭59−3079号
公報記載の巻込み縮径した鋼管の利用では、該鋼管を搬
入する際、トンネル内の既設機器を撤去したり、該トン
ネルの湾曲通路では、搬送が困難になるという問題があ
った。さらに、1本の鋼管を搬入する毎に、既設の配
線、配管を外し、該巻込み鋼管内を通して繋ぎ直してか
らでないと、搬入できず、前記同様に、補修作業に長時
間を要し、経済性も悪かった。
に鑑み、鋼製部材を用いても、従来より迅速に作業可能
なトンネル内壁の補修方法を提供することを目的として
いる。
成するため、従来の鋼製部材を用いる補修方法を見直
し、その改善に鋭意努力した。そして、その成果を本発
明として完成させたのである。
製部材を内張りして補修するに際し、前記鋼製部材とし
て横断面が円弧状の2個の部材を準備し、円弧長さの長
い方の部材の横断面の面積が縮小する方向へ弾性変形さ
せてから前記トンネル内に搬入し、補修位置で復元して
両者を接合させることを特徴とするトンネル内壁の補修
方法である。また、本発明は、トンネル内壁に鋼製部材
を内張りして補修するに際し、 前記鋼製部材として横
断面が円弧状で、且つ円弧長が等しい2個の部材を準備
し、各部材の横断面の面積が縮小する方向へ弾性変形さ
せてから前記トンネル内に搬入し、補修位置で復元して
両者を接合させることを特徴とするトンネル内壁の補修
方法である。
の小型部材の鋼製部材の中心角が40°〜120°にす
ることが好ましい。
縮小した鋼製部材の軸方向の開口を、湾曲したトンネル
内壁の内曲がり面に対向させて、該トンネル内に搬入に
することができるので、トンネルが屈曲していても容易
に搬入が可能である。
ンネル内での搬送及び組立てが円滑且つ迅速に行えるよ
うになるので、従来より迅速にトンネル内壁の補修がで
きるようになる。特に、本発明は、通路が湾曲したトン
ネル内で大きな効果を発揮する。
施の形態を説明する。
法は、トンネル内壁面6の全体に沿った管体状に曲げ加
工を施した2枚1組の鋼製部材1を、継手で繋ぎ、内張
りする技術である。具体的には、成形工場で、前記管体
の横断面を2分割した形状に曲げ加工した2枚の鋼製部
材を用いる。この2枚の鋼製部材は、管体を長手方向に
2等分して同一の形状としたものとすることができる。
この2枚の鋼製部材をトンネル内への搬入前に、図2に
示すように、周端の開口部が縮小するように弾性変形さ
せて、一時的に固定してトンネル内へ搬入する。具体的
には、図2に示すように、鋼製部材の内面の少なくとも
2ケ所にワイヤ固定部材9を設置して、この間に張った
ワイヤ10をチェーンブロック11等で引っ張ること
で、前記開口部が縮小するように弾性変形させることが
できる。なお、鋼製部材の材質、形状、ワイヤ固定部材
の位置等に応じて弾性変形の限度が計算できる。その限
度以下で、該開口部を縮小すれば、トンネル内へ搬入さ
れ、所定の位置へ到達した後に、上記チェーンブロック
等の緊張を解くと、鋼製部材は、トンネル内壁の形状に
自発的に合致して補修内壁を形成できる。分割されたも
う一方の鋼製部材は、同様に、開口部を縮小しなくても
トンネル内へ搬入できる時にはそのままの状態で、縮小
が必要な時には、縮小して所定の位置に搬入し、前記鋼
製部材と分割部分を合わせて接続することでトンネル内
周全体を管体の鋼製部材で補修する。
(a)に示すように、一方の小型部材の中心角θ2が4
0°以上、120°以下となるように、大型(優弧)部
材2および小型(劣弧)部材3の2種類とするとさらに
好ましい。これにより小型部材3は、そのままの形状で
トンネル内へ搬入でき、トンネル搬入前に弾性変形させ
て固定する作業を省略できるからである。この時、小型
部材3の中心角が120°を超えるような形状にする
と、そのままの形状でトンネル内へ搬入することが困難
となる。一方、中心角を40°未満とすると、もう一方
の大型部材の形状が大きくなり過ぎ、弾性変形させてト
ンネル内へ搬入するときに、トンネル内の既設機器や配
管などと干渉したり、トンネルの湾曲部分での搬送に支
障がでるといった問題が生じてしまう。
端がそれぞれ継手となるように、必要な加工が施されて
いる。継手の手段としては、溶接あるいはボルト止めが
多用できる。
は、トンネル内に搬入する際、図3に示すように、前記
内側に縮小した鋼製部材の軸方向の開口を、湾曲したト
ンネル内壁の内曲がり面に対向させるようにするのが好
ましい。これによって、湾曲部の通過を容易にできるか
らである。
は、トンネル内壁面6に沿って組立てた管状の鋼製部材
と内壁との間に、エア・モルタル、樹脂モルタル等を注
入し、補修個所の強化を図るようにする。また、同じ目
的のため、鋼製部材を介して、トンネル内壁にアンカー
・ボルト、ロック・ボルトを建て込んでも良い。さら
に、継手部分に止水措置が必要な場合には、水膨張ゴム
等のシール部材を使用することが好ましい。
ンネル内の一部に、内壁が損傷した部分が発見された。
なお、湾曲部の曲率半径は60mで、損傷部分までの距
離は、トンネル入口から200m,損傷部の長さは80
mであった。
て、内壁の補修を行った。使用した鋼製部材は、厚み1
6mmの溶接用鋼板(例えば、SM490A)で加工
し、横断面の中心角が270°の大型部材と、90°の
小型部材を2枚1組で製造した。各部材の管状にした場
合の軸方向長さは、4mである。
置した継手間を、チェーンブロック11を介してワイヤ
10で連結した。この場合、軸方向の長さは4mあった
ので、このワイヤによる連結は、1mごとに3ケ所で行
った、これによって、横断面の周端同士の距離は当初1
945mmであったが、これを1800mmまで縮小で
きた。
口から台車7に載せて順次トンネル内に搬入した。その
際、大型部材2の前記軸方向の開口8を、最初は、トン
ネル内の底面に向けたが、トンネル内の進行で湾曲部に
さしかかった場合には、湾曲部の内曲がり面に対向する
ように、姿勢を調整しつつ搬送した。その結果、いずれ
の湾曲部も、容易に通過できた。なお、既設の配線、配
管及び機器は、前記軸方向の開口を通すので、これらも
何ら搬送の障害にならなかった。
所定の位置でチェーンブロック11の緊張を解くことで
トンネル内周に自然に適合した。この大型部材に対応す
る小型部材をそのままの形状で搬入し、同様に所定位置
に配置した。これにより、大型部材と小型部材との継手
部が合い、この継手同士を溶接接合して既設トンネル内
面になじんだ管体を形成した。
ネル内に搬入して管体を形成すると共に、各管体同士を
軸方向で溶接接合することでトンネル内面を形成した。
その際、既設トンネル内壁を補修した鋼製部材との隙間
には、樹脂モルタルを注入して、補修部の補強を施工し
た。
トンネルへ搬入開始してから全ての組が接合され、モル
タル補強の完了までの時間で評価した。つまり、本発明
に係る上記補修方法によれば、180時間で補修作業が
完了した。これに対して、同じ規模の補修を、従来の横
断面を多数枚に分割した鋼製部材を用いる方法で補修し
た場合には、290時間を要していた。従って、本発明
によりトンネル内壁の補修時間が従来より格段と短縮さ
れることが確認できた。
所謂「共同溝」であったが、本発明は、それに限らず、
自動車、電車等のためのものも含め、如何なる用途のト
ンネルにも適用できる。また、鋼製部材で形成する管体
は、横断面が円とは限らず、楕円、長方形等であっても
良い。横断面が円でない場合は、トンネルの横断面形状
の重心を中心として、2分割した部材の分割点と該重心
を結ぶ線分のなす角度が一方の部材で40〜120°と
なるようにして分割すれば良い。
ネル内壁の鋼製部材を用いての補修が、従来より格段と
迅速化された。また、補修費用も低減するようになっ
た。
を説明する図であり、(a)は断面図、(b)は斜視図
である。
図である。
示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 トンネル内壁に鋼製部材を内張りして補
修するに際し、 前記鋼製部材として横断面が円弧状の2個の部材を準備
し、円弧長さの長い方の部材の横断面の面積が縮小する
方向へ弾性変形させてから前記トンネル内に搬入し、補
修位置で復元して両者を接合させることを特徴とするト
ンネル内壁の補修方法。 - 【請求項2】 トンネル内壁に鋼製部材を内張りして補
修するに際し、 前記鋼製部材として横断面が円弧状で、且つ円弧長が等
しい2個の部材を準備し、各部材の横断面の面積が縮小
する方向へ弾性変形させてから前記トンネル内に搬入
し、補修位置で復元して両者を接合させることを特徴と
するトンネル内壁の補修方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05989799A JP3481489B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | トンネル内壁の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05989799A JP3481489B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | トンネル内壁の補修方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000257397A JP2000257397A (ja) | 2000-09-19 |
| JP3481489B2 true JP3481489B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=13126381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05989799A Expired - Fee Related JP3481489B2 (ja) | 1999-03-08 | 1999-03-08 | トンネル内壁の補修方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3481489B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4524198B2 (ja) * | 2005-02-16 | 2010-08-11 | 積水化成品工業株式会社 | 蓄熱槽内湾曲面用断熱パネルおよびそれを用いた蓄熱槽の湾曲面への断熱材の貼り付け方法 |
| CN113339014B (zh) * | 2021-07-01 | 2024-07-09 | 厦门路桥工程设计院有限公司 | 保护超小净距隧道中夹岩的后行洞侧壁钢轨管幕法及结构 |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP05989799A patent/JP3481489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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