JP3482899B2 - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置Info
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- JP3482899B2 JP3482899B2 JP3816899A JP3816899A JP3482899B2 JP 3482899 B2 JP3482899 B2 JP 3482899B2 JP 3816899 A JP3816899 A JP 3816899A JP 3816899 A JP3816899 A JP 3816899A JP 3482899 B2 JP3482899 B2 JP 3482899B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録ヘッドの電極か
ら吐出したインク滴を記録媒体上に付着させて画像を印
刷するインクジェット記録装置に係り、特にインクジェ
ット記録ヘッドの構造に関する。
ら吐出したインク滴を記録媒体上に付着させて画像を印
刷するインクジェット記録装置に係り、特にインクジェ
ット記録ヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】微小な吐出部から少量のインク滴を吐出
させ、記録媒体上にインク滴を付着させて画像を印刷す
るインクジェット記録装置は、インクタンクから各吐出
部にインクを導き、そのインクに運動エネルギーを与え
ることにより、吐出部からインク滴を吐出させ、記録媒
体に付着させてドットを形成する構成である。インクに
運動エネルギーを与える駆動方法の1つとして、記録電
極と記録媒体が接触する共通電極との間に電圧を印加
し、静電力によってインクを吐出させる方式(静電記録
方式)がある。この方式は記録電極に印加する電圧をパ
ルス幅変調することにより、記録媒体上に吐出させるイ
ンク量を制御できるので、高精細インクジェットプリン
タを実現する方式として以前から注目されていた。
させ、記録媒体上にインク滴を付着させて画像を印刷す
るインクジェット記録装置は、インクタンクから各吐出
部にインクを導き、そのインクに運動エネルギーを与え
ることにより、吐出部からインク滴を吐出させ、記録媒
体に付着させてドットを形成する構成である。インクに
運動エネルギーを与える駆動方法の1つとして、記録電
極と記録媒体が接触する共通電極との間に電圧を印加
し、静電力によってインクを吐出させる方式(静電記録
方式)がある。この方式は記録電極に印加する電圧をパ
ルス幅変調することにより、記録媒体上に吐出させるイ
ンク量を制御できるので、高精細インクジェットプリン
タを実現する方式として以前から注目されていた。
【0003】このような方式の例として、特表平7−502
218 号では、溶媒中に低濃度に色剤を分散させたインク
を記録電極表面に供給し、記録電極に電圧を印加して電
界を形成して電荷を持った色剤を凝集させ、濃縮したイ
ンクを記録電極から記録媒体上に向けて吐出させる方法
を述べている。
218 号では、溶媒中に低濃度に色剤を分散させたインク
を記録電極表面に供給し、記録電極に電圧を印加して電
界を形成して電荷を持った色剤を凝集させ、濃縮したイ
ンクを記録電極から記録媒体上に向けて吐出させる方法
を述べている。
【0004】また、WO97/27058 号公報では、断面が四
角形でくの字形の流路にインクを流し、くの字形の角を
記録媒体に最も近くなるように配置し、流路内に設けた
線状の電極に電圧を印加して、くの字形の角の位置から
インクを飛翔させる技術が記載されている。
角形でくの字形の流路にインクを流し、くの字形の角を
記録媒体に最も近くなるように配置し、流路内に設けた
線状の電極に電圧を印加して、くの字形の角の位置から
インクを飛翔させる技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に示されて
いるような静電記録方式は、インクを循環させ、記録電
極にバイアス電圧を印加して顔料成分が濃縮されたイン
クを記録電極先端に集め、その状態で記録電極にパルス
電圧を重畳して印加することによって、濃縮したインク
を記録媒体上に向けて吐出させて画像を記録する方式で
ある。また、本方式はインク吐出部に小孔が存在しない
ため、インクの目詰まりが発生しにくい。そのため、記
録ヘッドをライン状にしたとしても、インクが吐出しな
いという不良個所が発生しにくいので、ラインヘッドを
有するインクジェット記録装置が実現させやすい。ライ
ンヘッドを有する記録装置は、記録媒体上にその幅方向
全体に同時に記録できるので、高速印刷が可能であると
いう特徴がある。
いるような静電記録方式は、インクを循環させ、記録電
極にバイアス電圧を印加して顔料成分が濃縮されたイン
クを記録電極先端に集め、その状態で記録電極にパルス
電圧を重畳して印加することによって、濃縮したインク
を記録媒体上に向けて吐出させて画像を記録する方式で
ある。また、本方式はインク吐出部に小孔が存在しない
ため、インクの目詰まりが発生しにくい。そのため、記
録ヘッドをライン状にしたとしても、インクが吐出しな
いという不良個所が発生しにくいので、ラインヘッドを
有するインクジェット記録装置が実現させやすい。ライ
ンヘッドを有する記録装置は、記録媒体上にその幅方向
全体に同時に記録できるので、高速印刷が可能であると
いう特徴がある。
【0006】本方式は、バイアス電圧にパルス電圧を重
畳した電圧を記録電極に印加することにより、濃縮され
たインクを吐出させるが、パルス電圧を印加した際に濃
縮したインクのすべてが吐出せずに、記録電極先端に微
量の濃縮インクが残る吐出を繰り返していると、電極先
端には徐々にインクが固着してくるという問題が発生し
やすい。記録電極先端にインクが固着すると、電界が集
中する点がずれることによってインクの飛翔方向がず
れ、記録媒体上での画像が乱れるという問題が起こる。
畳した電圧を記録電極に印加することにより、濃縮され
たインクを吐出させるが、パルス電圧を印加した際に濃
縮したインクのすべてが吐出せずに、記録電極先端に微
量の濃縮インクが残る吐出を繰り返していると、電極先
端には徐々にインクが固着してくるという問題が発生し
やすい。記録電極先端にインクが固着すると、電界が集
中する点がずれることによってインクの飛翔方向がず
れ、記録媒体上での画像が乱れるという問題が起こる。
【0007】上記特表平7−502218 号、及びWO97/2705
8 号公報では、電極先端にインクが固着することについ
て考慮されていないので、記録時にインクの飛翔方向が
ずれて、画像が乱れるという問題が起こりやすい構成で
ある。
8 号公報では、電極先端にインクが固着することについ
て考慮されていないので、記録時にインクの飛翔方向が
ずれて、画像が乱れるという問題が起こりやすい構成で
ある。
【0008】また、本記録方式において、ライン状に配
置した電極間にインクを仕切る部材が存在しない構成で
あると、記録電極に印加する電位がインクを通じて隣接
する記録電極に伝わる。そのため、インクを吐出させる
1つの電極(電極Aとする)に隣接する電極でのインク
吐出の有無によって、電極A周辺の電界の強度分布が変
化するので、電極Aからのインク吐出方向がずれて、イ
ンク固着の場合と同様に画像が乱れるという問題が発生
する。
置した電極間にインクを仕切る部材が存在しない構成で
あると、記録電極に印加する電位がインクを通じて隣接
する記録電極に伝わる。そのため、インクを吐出させる
1つの電極(電極Aとする)に隣接する電極でのインク
吐出の有無によって、電極A周辺の電界の強度分布が変
化するので、電極Aからのインク吐出方向がずれて、イ
ンク固着の場合と同様に画像が乱れるという問題が発生
する。
【0009】しかし、インクを仕切る部材を設けても電
極間隔が狭い記録ヘッドでは、記録を行う電極Aが存在
するチャネルに隣接するチャネルで同時に記録を行うか
否かで、電極A周囲の電界分布が変化する。この電界分
布の変化が発生しないように電極間隔を広げて設置する
と、単位面積当たりのドット数が少なくなり、高精細な
画像が得られないという新たな問題が発生する。
極間隔が狭い記録ヘッドでは、記録を行う電極Aが存在
するチャネルに隣接するチャネルで同時に記録を行うか
否かで、電極A周囲の電界分布が変化する。この電界分
布の変化が発生しないように電極間隔を広げて設置する
と、単位面積当たりのドット数が少なくなり、高精細な
画像が得られないという新たな問題が発生する。
【0010】上記特表平7−502218 号の例では、ライン
状に配置した電極間に仕切りがない構成であるので、記
録を行うチャネルの電極Aに隣接するチャネルの記録電
極にパルス電圧を印加するか否かによって電極A周囲の
電界の強度分布が変化し、インクの飛翔方向がずれて画
像が乱れやすい構成である。また、WO97/27058 号公報
の実施例では、インクを仕切る部材が存在する構成であ
るが、各チャネル内で電界が集中する点がないためにイ
ンクの吐出点が1点に定まらず、インクの飛翔方向が不
安定になる構成である。
状に配置した電極間に仕切りがない構成であるので、記
録を行うチャネルの電極Aに隣接するチャネルの記録電
極にパルス電圧を印加するか否かによって電極A周囲の
電界の強度分布が変化し、インクの飛翔方向がずれて画
像が乱れやすい構成である。また、WO97/27058 号公報
の実施例では、インクを仕切る部材が存在する構成であ
るが、各チャネル内で電界が集中する点がないためにイ
ンクの吐出点が1点に定まらず、インクの飛翔方向が不
安定になる構成である。
【0011】本発明は本記録方式でのインクが吐出する
原理に基づき、上記の課題を解決するために考案したも
のである。
原理に基づき、上記の課題を解決するために考案したも
のである。
【0012】つまり本発明の目的は、記録電極先端への
インク固着を防止し、吐出点のずれによるインク着弾位
置がずれることなく、高精細な画像を得られるインクジ
ェット記録装置を提供することである。
インク固着を防止し、吐出点のずれによるインク着弾位
置がずれることなく、高精細な画像を得られるインクジ
ェット記録装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、インクジェット記録装置を以下のよう
な構成にしたものである。
達成するために、インクジェット記録装置を以下のよう
な構成にしたものである。
【0014】基板と、前記基板上に先端が前記基板から
突出するように配置される吐出部材と、前記吐出部材を
挟んで配置され、前記吐出部材からインクを吐出するた
めの記録電極と、前記記録電極を内包する被覆部とを有
し、前記インクは、前記吐出部材の前記先端に向けて供
給され、前記吐出部材の先端付近から上方へ回収される
構成とする。
突出するように配置される吐出部材と、前記吐出部材を
挟んで配置され、前記吐出部材からインクを吐出するた
めの記録電極と、前記記録電極を内包する被覆部とを有
し、前記インクは、前記吐出部材の前記先端に向けて供
給され、前記吐出部材の先端付近から上方へ回収される
構成とする。
【0015】このように被覆部で吐出部材を囲むような
構成にすることで、インク流路を個別化でき、インクを
吐出させる記録電極に印加する電位がインクを通じて周
囲の記録電極又は吐出部材に伝わることを防止し、イン
クを吐出させるチャネルの記録電極での電界分布を安定
化させ、インク吐出方法を安定化させるようにした。ま
た、個別化されたインク流路に対し吐出部材の基板から
突出する先端方向に向けてインクを流し、飛翔点の手前
で反転させて戻す成分を持つような流路構成とすること
で、インク吐出時に記録媒体に向けて吐出しなかったイ
ンク濃縮物を吐出部材の先端から回収することができ、
吐出部材先端でのインクの固着を防止できるようにし
た。
構成にすることで、インク流路を個別化でき、インクを
吐出させる記録電極に印加する電位がインクを通じて周
囲の記録電極又は吐出部材に伝わることを防止し、イン
クを吐出させるチャネルの記録電極での電界分布を安定
化させ、インク吐出方法を安定化させるようにした。ま
た、個別化されたインク流路に対し吐出部材の基板から
突出する先端方向に向けてインクを流し、飛翔点の手前
で反転させて戻す成分を持つような流路構成とすること
で、インク吐出時に記録媒体に向けて吐出しなかったイ
ンク濃縮物を吐出部材の先端から回収することができ、
吐出部材先端でのインクの固着を防止できるようにし
た。
【0016】また、吐出部材が千鳥状に配置されるよう
に記録ヘッドを多段に配置し、高速で、高精細な記録が
可能なインクジェット記録装置を提供できる。
に記録ヘッドを多段に配置し、高速で、高精細な記録が
可能なインクジェット記録装置を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図4は本発明になるインクジェッ
ト記録装置の一実施形態を示している。1は筺体、2は
記録ヘッド、3は補給用のインクタンク、4はインク循
環系、5はインク吐出部、6は共通電極、7は記録媒
体、8は記録媒体搬送路、9は記録媒体搬送装置であ
る。
ト記録装置の一実施形態を示している。1は筺体、2は
記録ヘッド、3は補給用のインクタンク、4はインク循
環系、5はインク吐出部、6は共通電極、7は記録媒
体、8は記録媒体搬送路、9は記録媒体搬送装置であ
る。
【0018】インクジェット記録装置の筺体1の内部に
は、インクを吐出させる記録ヘッド2,インク吐出部5
の対向する位置に設けられた共通電極6,インク吐出部
5と共通電極6との間に記録媒体7を通過させる記録媒
体搬送装置9、及び装置全体を制御するコントローラが
内蔵されている。
は、インクを吐出させる記録ヘッド2,インク吐出部5
の対向する位置に設けられた共通電極6,インク吐出部
5と共通電極6との間に記録媒体7を通過させる記録媒
体搬送装置9、及び装置全体を制御するコントローラが
内蔵されている。
【0019】記録ヘッド2は、インクタンク3,インク
循環系4、及びインク循環系4の一部に適当な間隔で配
列された多数のインク吐出部5を備え、インク吐出部5
の並び方向は記録媒体7の搬送方向と交差する方向とな
るように配置される。なお、カラー印刷が可能なインク
ジェット記録装置においては、少なくともシアン,マゼ
ンタ,イエロー,黒の色ごとに記録ヘッド2を配置す
る。
循環系4、及びインク循環系4の一部に適当な間隔で配
列された多数のインク吐出部5を備え、インク吐出部5
の並び方向は記録媒体7の搬送方向と交差する方向とな
るように配置される。なお、カラー印刷が可能なインク
ジェット記録装置においては、少なくともシアン,マゼ
ンタ,イエロー,黒の色ごとに記録ヘッド2を配置す
る。
【0020】記録媒体搬送装置9はモータ(図示省略)
によって駆動され、記録媒体7を記録媒体搬送路8上で
搬送する。記録ヘッド2のインク吐出部5に存在する個
々の記録電極に通常1.5〜2kV程度のバイアス電圧
を印加し、さらに記録信号に応じて0.5kV 程度のパ
ルス電圧を印加する。バイアス電圧を印加することによ
って、インク吐出部5先端にはインク循環系4内に循環
されているインク中の色剤成分が集まる。そして、パル
ス電圧を印加したときにインク吐出部5の先端よりイン
クが吐出する。吐出することによって減少するインク
は、インクタンク3から補給される。使用するインクと
しては、例えば粘度が小さい1〜10mPa・s程度のイ
ソパラフィンなどの石油系の溶剤中に、帯電している顔
料を帯電制御剤とともに分散させたものを用いることが
できる。なお、インク循環方法,インク吐出部5の構成
は後で詳しく述べる。
によって駆動され、記録媒体7を記録媒体搬送路8上で
搬送する。記録ヘッド2のインク吐出部5に存在する個
々の記録電極に通常1.5〜2kV程度のバイアス電圧
を印加し、さらに記録信号に応じて0.5kV 程度のパ
ルス電圧を印加する。バイアス電圧を印加することによ
って、インク吐出部5先端にはインク循環系4内に循環
されているインク中の色剤成分が集まる。そして、パル
ス電圧を印加したときにインク吐出部5の先端よりイン
クが吐出する。吐出することによって減少するインク
は、インクタンク3から補給される。使用するインクと
しては、例えば粘度が小さい1〜10mPa・s程度のイ
ソパラフィンなどの石油系の溶剤中に、帯電している顔
料を帯電制御剤とともに分散させたものを用いることが
できる。なお、インク循環方法,インク吐出部5の構成
は後で詳しく述べる。
【0021】まず、インク循環系4について説明する。
【0022】図5はインク循環系の構成を示す図であ
る。インク循環系4は、インクたまり21,インク流量
調整室24,コントローラで制御されるポンプ22a,
22b、及び配管23,25,26,27を備えてい
る。そして、インク流量調整室24内部には、一例とし
て図6に示すように、インク液面を検知するインク液面
検出器32が取り付けられており、その検出値は、ポン
プ22aを制御するためにフィードバックされる。これ
らによって構成されるインク循環系4は、インク吐出部
5にインクを供給するためのインク供給系と、インク吐
出部5からインクを回収するためのインク回収系とに分
けられる。インク供給系においては、インクたまり21
に蓄えられているインクがポンプ22aで吸い上げら
れ、インク流量調整室24に送り込まれる。また、イン
ク液面検出器32の検出値と目標値との偏差が小さくな
るようにポンプ22aが駆動されるため、インク流量調
整室24内では所定量のインクが存在する。
る。インク循環系4は、インクたまり21,インク流量
調整室24,コントローラで制御されるポンプ22a,
22b、及び配管23,25,26,27を備えてい
る。そして、インク流量調整室24内部には、一例とし
て図6に示すように、インク液面を検知するインク液面
検出器32が取り付けられており、その検出値は、ポン
プ22aを制御するためにフィードバックされる。これ
らによって構成されるインク循環系4は、インク吐出部
5にインクを供給するためのインク供給系と、インク吐
出部5からインクを回収するためのインク回収系とに分
けられる。インク供給系においては、インクたまり21
に蓄えられているインクがポンプ22aで吸い上げら
れ、インク流量調整室24に送り込まれる。また、イン
ク液面検出器32の検出値と目標値との偏差が小さくな
るようにポンプ22aが駆動されるため、インク流量調
整室24内では所定量のインクが存在する。
【0023】インク流量調整室24に入ったインクは、
インク流量調整室24とインク吐出部5との液面差で決
まる位置エネルギーによる圧力で吐出電極の並ぶインク
吐出部5に向かって流れるので、常に一定の圧力と流量
が得られる。
インク流量調整室24とインク吐出部5との液面差で決
まる位置エネルギーによる圧力で吐出電極の並ぶインク
吐出部5に向かって流れるので、常に一定の圧力と流量
が得られる。
【0024】また、インク回収系は、インク吐出部5を
通過したインクをポンプ22bによってインクたまり2
1に回収する。
通過したインクをポンプ22bによってインクたまり2
1に回収する。
【0025】印刷を実行する場合は、これらのインク循
環が安定した後で行う。
環が安定した後で行う。
【0026】ここで示したインク循環系4は一例であっ
て、インク吐出部に適正量のインクを供給,回収するも
のであれば、別の方法であってもよい。
て、インク吐出部に適正量のインクを供給,回収するも
のであれば、別の方法であってもよい。
【0027】次にインク吐出部5の構成について述べ
る。
る。
【0028】図2は本発明に使用されるインクジェット
記録装置のインク吐出部5周辺の構成図である。ガラス
などの低誘電率である絶縁物のヘッド基板10上には、
先端に凸部を有する吐出部材12b,12cと、上記吐
出部材12b,12c間を仕切ってインク室を形成する
ために設置する隔壁13が存在する。インク室になる部
分はコの字型になっており、上記コの字型の部分には、
例えば、吐出部材12bを囲むように記録電極11bが存
在する。インクは隔壁13で囲まれた領域に供給され、
画像信号に応じて記録電極11bにパルス電圧が印加さ
れると、顔料成分が集まったインクが、吐出部材12b
の先端から記録媒体7に向けて吐出する。この現象は、
記録電極11に印加された電位が絶縁性のインクを伝わ
り、吐出部材12も記録電極11とほぼ等しい電位とな
り、記録媒体と最も近い吐出部材12の先端での電界が
最も強くなって、静電力によって記録媒体に向けてイン
クが吐出するものである。なお、隔壁13の高さを吐出
部材12の高さよりも高くすると、個別化されたインク
流路内をインクが流れやすくなる。
記録装置のインク吐出部5周辺の構成図である。ガラス
などの低誘電率である絶縁物のヘッド基板10上には、
先端に凸部を有する吐出部材12b,12cと、上記吐
出部材12b,12c間を仕切ってインク室を形成する
ために設置する隔壁13が存在する。インク室になる部
分はコの字型になっており、上記コの字型の部分には、
例えば、吐出部材12bを囲むように記録電極11bが存
在する。インクは隔壁13で囲まれた領域に供給され、
画像信号に応じて記録電極11bにパルス電圧が印加さ
れると、顔料成分が集まったインクが、吐出部材12b
の先端から記録媒体7に向けて吐出する。この現象は、
記録電極11に印加された電位が絶縁性のインクを伝わ
り、吐出部材12も記録電極11とほぼ等しい電位とな
り、記録媒体と最も近い吐出部材12の先端での電界が
最も強くなって、静電力によって記録媒体に向けてイン
クが吐出するものである。なお、隔壁13の高さを吐出
部材12の高さよりも高くすると、個別化されたインク
流路内をインクが流れやすくなる。
【0029】また、記録電極11はインクと接する位置
に配置しても隔壁13の内側に配置してもよいが、使用
するインクによっては、記録電極11とインクが接して
いると、記録電極11表面にインクが付着する場合があ
るので、その場合には、記録電極11をインクと接しな
いように隔壁13の内側に設置して、記録電極11表面
へのインク固着を防止する。
に配置しても隔壁13の内側に配置してもよいが、使用
するインクによっては、記録電極11とインクが接して
いると、記録電極11表面にインクが付着する場合があ
るので、その場合には、記録電極11をインクと接しな
いように隔壁13の内側に設置して、記録電極11表面
へのインク固着を防止する。
【0030】供給されたインクのうち、記録媒体7に向
けて吐出しなかったインクは回収手段(ポンプ)によっ
て吐出位置から回収される。この様子を図1を用いて説
明する。
けて吐出しなかったインクは回収手段(ポンプ)によっ
て吐出位置から回収される。この様子を図1を用いて説
明する。
【0031】図1は図2中の点線a−a′での断面図で
ある。(なお、図2は図1中の点線b−b′での断面図
である。)本実施例としては、矢印で示すように、イン
ク供給部より供給された適正量のインクは、吐出部材1
2の根元から先端に向けて流れ、先端部付近で進行方向
が逆になるように回収され、且つインクは、吐出部材が
隔壁13に挟まれているので、その個別化された領域を
循環する。このようなインク循環構成にすることでイン
クを安定に循環でき、安定したインクの吐出が可能とな
る。また、隔壁13の一部はヘッド基板10から50〜
250μm突出している。突出長さが50μmより短い
場合には、ヘッド基板10に吐出点ができることがあ
り、不適正なインク吐出となる。また、突出長さを25
0μm以上とすると、循環しているインクがヘッド基板
から漏れて記録装置内を汚染する問題が発生する。ま
た、吐出部材12は隔壁13よりもさらに20〜100
μm突出させる。この範囲を越えると吐出するドットの
大きさの再現性が悪くなってくる。この原因を図12を
用いて説明する。
ある。(なお、図2は図1中の点線b−b′での断面図
である。)本実施例としては、矢印で示すように、イン
ク供給部より供給された適正量のインクは、吐出部材1
2の根元から先端に向けて流れ、先端部付近で進行方向
が逆になるように回収され、且つインクは、吐出部材が
隔壁13に挟まれているので、その個別化された領域を
循環する。このようなインク循環構成にすることでイン
クを安定に循環でき、安定したインクの吐出が可能とな
る。また、隔壁13の一部はヘッド基板10から50〜
250μm突出している。突出長さが50μmより短い
場合には、ヘッド基板10に吐出点ができることがあ
り、不適正なインク吐出となる。また、突出長さを25
0μm以上とすると、循環しているインクがヘッド基板
から漏れて記録装置内を汚染する問題が発生する。ま
た、吐出部材12は隔壁13よりもさらに20〜100
μm突出させる。この範囲を越えると吐出するドットの
大きさの再現性が悪くなってくる。この原因を図12を
用いて説明する。
【0032】図12はインク循環時における吐出部材1
2と隔壁13の先端との間に形成されるインク曲線形状
(以下インクメニスカスと呼ぶ)を表している。このイ
ンクメニスカス18は、インクが有する表面張力によっ
て形成されるものであって、インクを吐出部材12の先
端に導く役割を果たす。図12(a)は、吐出電極12
にバイアス電圧が印加された時のインクメニスカスを表
している。バイアス電圧が印加されると、インク中の顔
料成分には静電力が加わり、吐出部材12の先端方向に
集まるようになる。そこに画像信号に応じたパルス電圧
が印加されると、さらに静電力が強く働いて吐出部材1
2先端にインク中の顔料が、インク溶媒を引き連れて移
動し、記録媒体に向かって吐出する。図12(b)は、
インク吐出時のインクメニスカスを表している。吐出部
材12と隔壁13の段差が20μm以下であると、吐出
部材12先端に行くインク量が多すぎるために、パルス
印加時のインク吐出量が過大になる場合があり、画質が
不安定となる。また、上記段差が100μmを越えると
吐出部材12先端にインクが供給されにくくなり、イン
ク吐出量が過小になり、やはり不安定な画像となる。
2と隔壁13の先端との間に形成されるインク曲線形状
(以下インクメニスカスと呼ぶ)を表している。このイ
ンクメニスカス18は、インクが有する表面張力によっ
て形成されるものであって、インクを吐出部材12の先
端に導く役割を果たす。図12(a)は、吐出電極12
にバイアス電圧が印加された時のインクメニスカスを表
している。バイアス電圧が印加されると、インク中の顔
料成分には静電力が加わり、吐出部材12の先端方向に
集まるようになる。そこに画像信号に応じたパルス電圧
が印加されると、さらに静電力が強く働いて吐出部材1
2先端にインク中の顔料が、インク溶媒を引き連れて移
動し、記録媒体に向かって吐出する。図12(b)は、
インク吐出時のインクメニスカスを表している。吐出部
材12と隔壁13の段差が20μm以下であると、吐出
部材12先端に行くインク量が多すぎるために、パルス
印加時のインク吐出量が過大になる場合があり、画質が
不安定となる。また、上記段差が100μmを越えると
吐出部材12先端にインクが供給されにくくなり、イン
ク吐出量が過小になり、やはり不安定な画像となる。
【0033】ここで、印刷時の吐出部材12先端でのイ
ンク中の顔料の動きについて説明する。バイアス電圧に
画像情報に基づいてパルス電圧を重畳して印加してイン
クを吐出した後では、インクメニスカスは図12(b)
から図12(a)の状態に戻る。この吐出部材12の根
元方向にインクが戻る時に、インクの循環流に乗って吐
出部材12先端に残った顔料の濃縮物が回収される。こ
れは、吐出部材12の先端部のやや根元側でインク循環
方向を反転させて回収することによって、吐出部材12
の先端から濃いインクを循環部分に引き込む力を発生さ
せ、吐出部材12の先端部に固着物が付着することを防
止するものである。吐出部材12の先端に固着物が発生
すると、固着物の一端が吐出点となるために、インクの
吐出方向が変わって画像が乱れるという問題が発生する
が、上記の構成にすることによって、吐出部材12先端
に固着物が発生することがないので、インクの吐出方向
が所定の方向となって画像乱れが生じない。
ンク中の顔料の動きについて説明する。バイアス電圧に
画像情報に基づいてパルス電圧を重畳して印加してイン
クを吐出した後では、インクメニスカスは図12(b)
から図12(a)の状態に戻る。この吐出部材12の根
元方向にインクが戻る時に、インクの循環流に乗って吐
出部材12先端に残った顔料の濃縮物が回収される。こ
れは、吐出部材12の先端部のやや根元側でインク循環
方向を反転させて回収することによって、吐出部材12
の先端から濃いインクを循環部分に引き込む力を発生さ
せ、吐出部材12の先端部に固着物が付着することを防
止するものである。吐出部材12の先端に固着物が発生
すると、固着物の一端が吐出点となるために、インクの
吐出方向が変わって画像が乱れるという問題が発生する
が、上記の構成にすることによって、吐出部材12先端
に固着物が発生することがないので、インクの吐出方向
が所定の方向となって画像乱れが生じない。
【0034】以上述べたように隔壁13と吐出部材12
の先端を突出させることによって、吐出部材12の先端
で電界が集中し、さらに、必要量だけのインクが吐出点
に存在するようにインクを供給・回収するので、少ない
静電力でインクを吐出させることができる。
の先端を突出させることによって、吐出部材12の先端
で電界が集中し、さらに、必要量だけのインクが吐出点
に存在するようにインクを供給・回収するので、少ない
静電力でインクを吐出させることができる。
【0035】なお、本発明の記録ヘッドは、インクを循
環しながら記録を行うものであるが、インクの回収をポ
ンプを用いて行っているので、隔壁や吐出部材の突出量
を上記の範囲に設定するならば、インクの吐出方向は鉛
直方向から真下方向までどの方向でも可能である。
環しながら記録を行うものであるが、インクの回収をポ
ンプを用いて行っているので、隔壁や吐出部材の突出量
を上記の範囲に設定するならば、インクの吐出方向は鉛
直方向から真下方向までどの方向でも可能である。
【0036】次に、インクの回収力を大きくして、上記
の効果を大きくする方法を図3を用いて説明する。
の効果を大きくする方法を図3を用いて説明する。
【0037】図3は図1におけるc−c′での断面図で
ある。吐出部材12と隔壁13の上部には、インク流入
口17とV字型の切り込み15を設けた薄い絶縁層14
が存在する。インクはインク流入口17から隔壁13で
囲まれた流路に入り、絶縁層14がふたとなって吐出部
材12に沿って流れる。吐出部材12の先端近傍の真上
に存在するV字型の切り込み15からインクは回収さ
れ、特に切り込み幅の狭い部分でインク流速が大きくな
って、強力に回収される。
ある。吐出部材12と隔壁13の上部には、インク流入
口17とV字型の切り込み15を設けた薄い絶縁層14
が存在する。インクはインク流入口17から隔壁13で
囲まれた流路に入り、絶縁層14がふたとなって吐出部
材12に沿って流れる。吐出部材12の先端近傍の真上
に存在するV字型の切り込み15からインクは回収さ
れ、特に切り込み幅の狭い部分でインク流速が大きくな
って、強力に回収される。
【0038】なお、図11は記録ヘッドを記録媒体7側
から見た図であり、インク吐出部付近でのインクの流れ
を示している。
から見た図であり、インク吐出部付近でのインクの流れ
を示している。
【0039】次に、この記録ヘッドの製作方法の一例を
説明する。
説明する。
【0040】まず、厚さ1mm程度のガラス等のヘッド基
板10にダイシングソーにより溝をつける。この溝は幅
0.2〜0.5mm、深さ0.2mm 程度であって、飛翔部と
なる吐出部材の並び方向に存在し、長さはラインヘッド
の横幅よりも長くする。これは、以下に述べる工程をす
べて終えた後に、この溝の反対側から同じようにダイシ
ングソーによって溝をつけてヘッド基板10を切断し、
吐出部材12をヘッド基板10より突出させるために行
うものである。
板10にダイシングソーにより溝をつける。この溝は幅
0.2〜0.5mm、深さ0.2mm 程度であって、飛翔部と
なる吐出部材の並び方向に存在し、長さはラインヘッド
の横幅よりも長くする。これは、以下に述べる工程をす
べて終えた後に、この溝の反対側から同じようにダイシ
ングソーによって溝をつけてヘッド基板10を切断し、
吐出部材12をヘッド基板10より突出させるために行
うものである。
【0041】ヘッド基板10に溝をつけた後に、ヘッド
基板10上にAlやNi等の金属をスパッタ法で約1μ
mに成膜し、フォトレジストを塗布して所定の電極パタ
ーンを有するフォトマスクを介してフォトレジスト層を
露光する。その後、現像してフォトレジストパターンを
形成し、エッチングによって電極パターンを形成する。
ここでの電極の幅は10〜50μmである。
基板10上にAlやNi等の金属をスパッタ法で約1μ
mに成膜し、フォトレジストを塗布して所定の電極パタ
ーンを有するフォトマスクを介してフォトレジスト層を
露光する。その後、現像してフォトレジストパターンを
形成し、エッチングによって電極パターンを形成する。
ここでの電極の幅は10〜50μmである。
【0042】次に、このヘッド基板10全面に厚さ20
〜50μm程度のポリイミドフィルムをラミネータで張
り付ける。電極パターンを形成した場合と同様に、フォ
トレジストとフォトマスクを用い、エッチングによって
所望の隔壁パターンとガイド部材パターンを形成する。
ここで、吐出部材の幅は20〜50μm、吐出部材の間
隔は150〜500μm程度である。また、隔壁と吐出
部材の間のインク流路は10〜50μm程度である。
〜50μm程度のポリイミドフィルムをラミネータで張
り付ける。電極パターンを形成した場合と同様に、フォ
トレジストとフォトマスクを用い、エッチングによって
所望の隔壁パターンとガイド部材パターンを形成する。
ここで、吐出部材の幅は20〜50μm、吐出部材の間
隔は150〜500μm程度である。また、隔壁と吐出
部材の間のインク流路は10〜50μm程度である。
【0043】次に、ヘッド基板をNi等のメッキ槽に入
れて、電極パターンに通電して隔壁パターンとガイド部
材の高さまでメッキによって金属層を積層する。その
後、その上に再び厚さ20〜50μm程度のポリイミド
フィルムをラミネータで張り付け、前工程と同じように
フォトレジストとフォトマスクを用いてインク流入口1
7とV字型の切り込み15を設けた絶縁層14を製作す
る。最後に、ヘッド基板10の裏面から表面の溝に沿う
ようにダイシングソーによって溝をつけて、その部分で
ヘッド基板10を折り、折った面を斜めに研磨して完成
する。
れて、電極パターンに通電して隔壁パターンとガイド部
材の高さまでメッキによって金属層を積層する。その
後、その上に再び厚さ20〜50μm程度のポリイミド
フィルムをラミネータで張り付け、前工程と同じように
フォトレジストとフォトマスクを用いてインク流入口1
7とV字型の切り込み15を設けた絶縁層14を製作す
る。最後に、ヘッド基板10の裏面から表面の溝に沿う
ようにダイシングソーによって溝をつけて、その部分で
ヘッド基板10を折り、折った面を斜めに研磨して完成
する。
【0044】以上のような工程で製作したヘッド基板1
0の上側にインク流路が形成された蓋19を接着する
と、図1に示したようなヘッドが完成する。
0の上側にインク流路が形成された蓋19を接着する
と、図1に示したようなヘッドが完成する。
【0045】次に、インク流路が形成された蓋19の構
造について、図8〜図10を用いて説明する。
造について、図8〜図10を用いて説明する。
【0046】図8はヘッドを蓋19側から見た上面図で
ある。蓋19にはインクを供給する配管25とインクを
排出する配管26が接続されている。配管25と26と
蓋19の接続部の概観を図9に示す。
ある。蓋19にはインクを供給する配管25とインクを
排出する配管26が接続されている。配管25と26と
蓋19の接続部の概観を図9に示す。
【0047】図9(a)は図8での点線AーA′での断
面、図9(b)は点線B−B′での断面を示している。
配管25,26は内径2mm程度である。ヘッド部でのイ
ンク流路は2mmよりもかなり細く、またインク吐出部は
幅方向に広いため、インク流路は徐々に高さ方向に狭
く、幅方向に広げるように設ける。流路の大きさを徐々
に変化させることによって、インクのよどみがなく循環
させることができる。インクのよどみをなくすることに
よって、インク中の顔料の沈降を防止することが可能と
なり、インク循環系の詰まりを防止することができる。
面、図9(b)は点線B−B′での断面を示している。
配管25,26は内径2mm程度である。ヘッド部でのイ
ンク流路は2mmよりもかなり細く、またインク吐出部は
幅方向に広いため、インク流路は徐々に高さ方向に狭
く、幅方向に広げるように設ける。流路の大きさを徐々
に変化させることによって、インクのよどみがなく循環
させることができる。インクのよどみをなくすることに
よって、インク中の顔料の沈降を防止することが可能と
なり、インク循環系の詰まりを防止することができる。
【0048】また、図10(a)は図9での点線dー
d′での断面、図10(b)は点線e−e′での断面を
示している。このような構造にする理由は、インク供給
系とインク回収系の流路が重複しないように設けるため
であって、図8の点線c−c′よりも右側でインク供給
系とインク回収系を上下に分けて、c−c′より左側で
ヘッドの幅方向にインク流路を広げる構造としている。
d′での断面、図10(b)は点線e−e′での断面を
示している。このような構造にする理由は、インク供給
系とインク回収系の流路が重複しないように設けるため
であって、図8の点線c−c′よりも右側でインク供給
系とインク回収系を上下に分けて、c−c′より左側で
ヘッドの幅方向にインク流路を広げる構造としている。
【0049】以上のようにして製作したヘッドは、イン
ク吐出部の間隔(ガイド部材の間隔)が150〜500μ
mと広いために、高精細な画像を得ることは難しい。イ
ンク吐出部の間隔を150μmよりも狭くすると、イン
ク流路が個別化されていても、隣接する電極に印加する
パルス電圧の影響を受けて電界分布が乱れるために、イ
ンクの吐出方向が曲がるという問題が発生する。このよ
うな問題を解決する方法を図7に示す。
ク吐出部の間隔(ガイド部材の間隔)が150〜500μ
mと広いために、高精細な画像を得ることは難しい。イ
ンク吐出部の間隔を150μmよりも狭くすると、イン
ク流路が個別化されていても、隣接する電極に印加する
パルス電圧の影響を受けて電界分布が乱れるために、イ
ンクの吐出方向が曲がるという問題が発生する。このよ
うな問題を解決する方法を図7に示す。
【0050】図7は図11で示したラインヘッドを3段
重ねたものである。3段は一例であって、段数nは印刷
時の所望のドット間隔d1とガイド部材12の間隔d2
との関係で定まり、d2=d1×nで表される。n段の
ラインヘッドの重ね方は、ガイド部材が千鳥状にずれて
配置されるように重ねられ、記録媒体搬送方向と垂直方
向に所望のピッチでドットが印刷できるようにする。こ
のようにラインヘッドを重ねて印字することで高速に高
精細な画像を記録できる。
重ねたものである。3段は一例であって、段数nは印刷
時の所望のドット間隔d1とガイド部材12の間隔d2
との関係で定まり、d2=d1×nで表される。n段の
ラインヘッドの重ね方は、ガイド部材が千鳥状にずれて
配置されるように重ねられ、記録媒体搬送方向と垂直方
向に所望のピッチでドットが印刷できるようにする。こ
のようにラインヘッドを重ねて印字することで高速に高
精細な画像を記録できる。
【0051】この構成におけるインクの循環ついて図1
3を用いて説明する。
3を用いて説明する。
【0052】図13は図7に示したラインヘッドの横断
面図である。構成は図1に示す構成を重ねた構成であ
る。インクの循環は、インク供給系の配管25からn段
に分岐して各ラインヘッドにインクを供給し、各ライン
ヘッド内を循環したインクを集めてインク回収系の配管
26から回収する構成にする。
面図である。構成は図1に示す構成を重ねた構成であ
る。インクの循環は、インク供給系の配管25からn段
に分岐して各ラインヘッドにインクを供給し、各ライン
ヘッド内を循環したインクを集めてインク回収系の配管
26から回収する構成にする。
【0053】以上のようにすることによって、印刷時に
記録媒体搬送方向と垂直方向のドット間隔を小さくでき
るようになり、記録媒体搬送方向はドット印刷周期と記
録搬送速度を調整することによって、高精細な画像を印
刷できる記録装置を実現することが可能となる。
記録媒体搬送方向と垂直方向のドット間隔を小さくでき
るようになり、記録媒体搬送方向はドット印刷周期と記
録搬送速度を調整することによって、高精細な画像を印
刷できる記録装置を実現することが可能となる。
【0054】従って、本発明は、隔壁で吐出部材を囲む
ことによって、チャネルごとにインク流路を個別化し
て、インクを吐出させるチャネルの記録電極に印加する
電位がインクを通じて周囲のチャネルに伝わることが防
止できる。そのため、隣接する記録電極の影響を受け
ず、インク吐出方向が安定して画像乱れがない高精細な
画像が記録できるという効果がある。
ことによって、チャネルごとにインク流路を個別化し
て、インクを吐出させるチャネルの記録電極に印加する
電位がインクを通じて周囲のチャネルに伝わることが防
止できる。そのため、隣接する記録電極の影響を受け
ず、インク吐出方向が安定して画像乱れがない高精細な
画像が記録できるという効果がある。
【0055】また、個別化されたインク流路に対し吐出
部材の根元から先端方向に向けてインクを流し、飛翔点
の手前で根元方向に戻す成分を持たせることによって、
吐出部材の先端から濃いインクを循環部分に引き込む力
を発生させ、吐出部材の先端部に絶えず新しいインクが
供給されるようにして、吐出部材先端でインクが固着す
ることを防止する。そのため、吐出部材先端に固着物が
付着することがないので、インクの吐出方向が所定の方
向となり、画像乱れがない高精細な画像が記録できると
いう効果がある。
部材の根元から先端方向に向けてインクを流し、飛翔点
の手前で根元方向に戻す成分を持たせることによって、
吐出部材の先端から濃いインクを循環部分に引き込む力
を発生させ、吐出部材の先端部に絶えず新しいインクが
供給されるようにして、吐出部材先端でインクが固着す
ることを防止する。そのため、吐出部材先端に固着物が
付着することがないので、インクの吐出方向が所定の方
向となり、画像乱れがない高精細な画像が記録できると
いう効果がある。
【0056】また、インク吐出部が千鳥状に分布したイ
ンク循環系を有するヘッドを多段に配置することによっ
て、記録媒体上の単位面積当たりのドット数を多くし、
高速に高精細な画像を記録できるという効果がある。
ンク循環系を有するヘッドを多段に配置することによっ
て、記録媒体上の単位面積当たりのドット数を多くし、
高速に高精細な画像を記録できるという効果がある。
【0057】
【発明の効果】つまり、本発明は、記録電極先端へのイ
ンク固着を防止し、吐出点のずれによるインク着弾位置
がずれることなく、高精細な画像を得られるインクジェ
ット記録装置を提供できる。
ンク固着を防止し、吐出点のずれによるインク着弾位置
がずれることなく、高精細な画像を得られるインクジェ
ット記録装置を提供できる。
【図1】本発明のインクジェットヘッドの一実施例を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明のインクジェットヘッドの横断面の一実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図3】本発明のインクジェットヘッドの横断面の他の
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図4】本発明からなるインクジェット記録装置の一実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
【図5】本発明のインクジェットヘッドのインク循環系
を示す図である。
を示す図である。
【図6】本発明のインク循環系のインク圧力調整方法を
説明する図である。
説明する図である。
【図7】本発明のインクジェットヘッドの他の実施例を
示す図である。
示す図である。
【図8】本発明のインクジェットヘッドの上面の一実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図9】本発明のインクジェットヘッドの断面の一実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図10】本発明のインクジェットヘッドの横断面の一
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
【図11】本発明の吐出部材に流れるインクの循環を説
明する図である。
明する図である。
【図12】本発明のインク吐出部に形成されるインクメ
ニスカスの様子を説明する図である。
ニスカスの様子を説明する図である。
【図13】本発明のインクジェットヘッドの他の実施例
の断面を示す図である。
の断面を示す図である。
1…筺体、2…記録ヘッド、3…インクタンク、4…イ
ンク循環系、5…インク吐出部、6…共通電極、7…記
録媒体、8…記録媒体搬送路、9…記録媒体搬送装置、
10…ヘッド基板、11,11a,11b,11c…記
録電極、12,12b,12c…吐出部材、13…隔
壁、14…絶縁層、15,15b,15c…V字型の切
り込み、17…インク流入口、18…インクメニスカ
ス、19…蓋、21…インクたまり、22a,22b…
ポンプ、23,25,26,27…配管、24…インク
流量調整室、32…インク液面検出器。
ンク循環系、5…インク吐出部、6…共通電極、7…記
録媒体、8…記録媒体搬送路、9…記録媒体搬送装置、
10…ヘッド基板、11,11a,11b,11c…記
録電極、12,12b,12c…吐出部材、13…隔
壁、14…絶縁層、15,15b,15c…V字型の切
り込み、17…インク流入口、18…インクメニスカ
ス、19…蓋、21…インクたまり、22a,22b…
ポンプ、23,25,26,27…配管、24…インク
流量調整室、32…インク液面検出器。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 藤原 重隆
茨城県日立市大みか町七丁目1番1号
株式会社 日立製作所 日立研究所内
(72)発明者 小野瀬 敦士
茨城県日立市大みか町七丁目1番1号
株式会社 日立製作所 日立研究所内
(56)参考文献 特開 平10−100411(JP,A)
特開 平9−314867(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41J 2/06
Claims (6)
- 【請求項1】基板と、 前記基板上に先端が前記基板から突出するように配置さ
れる吐出部材と、 前記吐出部材を挟んで配置され、前記吐出部材からイン
クを吐出するための記録電極と、 前記記録電極を内包する被覆部とを有し、 前記インクは、前記吐出部材の前記先端に向けて供給さ
れ、前記吐出部材の先端付近から上方へ回収されるイン
クジェット記録ヘッド。 - 【請求項2】請求項1に記載のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、 前記被覆部の高さが前記吐出部材の高さよりも高いイン
クジェット記録ヘッド。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載のインクジェット記
録ヘッドにおいて、 前記吐出部材の先端付近からインクを回収する流路の入
り口の形状がV字型であるインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項4】基板と、 前記基板上に先端が前記基板から突出するように配置さ
れる吐出部材と、 前記吐出部材を挟んで配置され、前記吐出部材からイン
クを吐出するための記録電極と、 前記記録電極を内包する被覆部と、 前記インクを前記吐出部材へ供給するインク供給路と、 前記吐出部材の先端付近からインクを回収するインク回
収路とを有し、 前記インク供給路及び前記インク回収路の断面形状が前
記吐出部材に近づくにつれて徐々に狭くなっているイン
クジェット記録ヘッド。 - 【請求項5】基板と、前記基板上に配置される吐出部材
と、前記吐出部材を挟んで配置され、前記吐出部材から
インクを吐出するための記録電極と、前記記録電極を内
包する被覆部と、前記インクを循環する循環部と、前記
インクを格納するインク室とを有する記録ヘッドと、 前記吐出部材に対向して配置される共通電極と、 記録媒体を搬送する搬送経路とを有するインクジェット
記録装置。 - 【請求項6】請求項5に記載のインクジェット記録装置
において、 前記記録ヘッドは、前記吐出部材が千鳥状に配置され、
且つ数段重ねて構成されるインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3816899A JP3482899B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
| US09/505,624 US6286938B1 (en) | 1999-02-17 | 2000-02-16 | Ink jet recording head and ink jet recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3816899A JP3482899B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000233502A JP2000233502A (ja) | 2000-08-29 |
| JP3482899B2 true JP3482899B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=12517881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3816899A Expired - Fee Related JP3482899B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3482899B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7275812B2 (en) | 2003-01-29 | 2007-10-02 | Fujifilm Corporation | Ink jet head and recording apparatus using the same |
-
1999
- 1999-02-17 JP JP3816899A patent/JP3482899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000233502A (ja) | 2000-08-29 |
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