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JP3492269B2 - 織編物縫製品の製造方法 - Google Patents
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JP3492269B2 - 織編物縫製品の製造方法 - Google Patents

織編物縫製品の製造方法

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    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/30Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of articles, e.g. stockings

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織編物縫製品の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、織編物縫製品、例えば、ポリエス
テル系合成繊維を含む織編物縫製品は、糸製造、製編
織、糊抜き、精練および/またはリラックス、染色仕上
加工、そして縫製の順に加工され、製造されている。こ
のような工程を経て織編物縫製品を製造することによ
り、品質の安定した製品を大量に製造することができ
る。また、織編物縫製品においては、ファッション性が
求められる衣服、カバン、靴等に多く利用されるため、
毎年のように変化する消費者の好みにあわせ、消費者に
対してより新しい物を提供するために、糸の製造や、製
編織、染色、縫製等の工程において様々な工夫を凝らす
ことにより、次々と新しい商品が開発されている。しか
しながら、従来のような製造方法によるのみでは新しい
表面外観、風合い、タッチ等を有する新規な意匠性の製
品が得られにくくなり、また新規な糸の開発も行なわれ
ているけれども糸の開発には膨大なコストと時間が必要
であるといった問題がある。
【0003】さらに、近年、流行の変化が激しく、翌年
何が流行するかを予測することも困難となっている。よ
って、糸、織編物、縫製品とも、これらを在庫として持
つことは不良在庫となる可能性が高く、そのため在庫を
持たずに、流行をつかんだ時点から衣服などの最終商品
を作り上げる傾向が強くなってきている。その反面、売
れるものを売れるときに供給する短納期化が要求されて
はいるが、上記のように流行をつかんでから糸を作って
いたのでは、最終商品ができるまでに時間を要するた
め、最終商品ができた頃には流行が変わってしまってい
ることもある。さらに、多品種小ロット化の流れもます
ます強くなってきているため、安定して大量に生産する
という従来の製造方法の抜本的な見なおしが望まれてい
る。
【0004】よって、多品種小ロット、短納期に対応す
るために、特開昭61−289103号のように、精
練、リラックスを行った低収縮性のポリエステル系合成
繊維を含む織編物を染色の前に縫製することが提案され
てはいる。しかし、この方法で得られる縫製品は、その
年のカラートレンドにあわせた製品の製造を短納期で行
うことは可能であるが、従来の製造方法で得られる製品
と表面外観、風合い、タッチ等の意匠性の観点からは何
ら従来のものと変わるものではない。よって、現在のよ
うに変化の激しい流行に合わせた製品作りができず、縫
製品は不良在庫となる可能性が高く、何ら問題の解決に
はなっていない。また、常圧カチオン染料可染型ポリエ
ステルや低温可染ポリエステルを用い、特開昭61−2
89103号と同様に精練、リラックス後の生地を縫製
し、染色等を行うものとして、特開平10−13092
6号、特開昭63−152403号が知られているが、
これらの方法も同様の問題を抱えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決し、新規な意匠性を付与することがで
き、さらに縫製後に、流行に合わせた表面外観、風合
い、タッチ、カラー等を付与することができ、そのため
多品種小ロットへの対応が可能で、短納期にも対応でき
る織編物縫製品の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、織編物の生機を縫製し、次いで糊抜き、精
練および/またはリラックスを行うことを特徴とする織
編物縫製品の製造方法を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、織編物の生機
は、ポリエステル、ナイロン等の合成繊維、綿、絹、羊
毛等の天然繊維、レーヨンなどの再生繊維、トリアセテ
ートなどの半合成繊維からなるものであってよく、それ
らの2種以上の混繊や交織品であってもよい。かかる生
機は、合成繊維、特にポリエステル繊維やナイロン繊維
を含む織編物であるのが好ましく、例えば、常圧カチオ
ン染料可染型ポリエステル繊維や低温可染性ポリエステ
ル繊維等を含む、短繊維および長繊維の公知のポリエス
テル系合成繊維を含む織編物であってよい。また、これ
らの織編物を構成する糸は、通常のフラットヤーンや加
工糸、より糸等であってよい。また、得られる縫製品の
意匠性の観点からは、仮撚加工糸やその他の捲縮加工糸
等の加工糸および通常の撚糸や強撚糸等のより糸を含む
ものであるのがよく、その組織についても平織、斜文
織、朱子織やその他公知の織組織や縦編みや横編みの編
組織のものを用いることができ、特に限定されるもので
はない。
【0008】本発明においては、織編物の生機は、通常
の方法で、製編織後、縫製され、次いで糊抜き、精練お
よび/またはリラックスに付される。生機を縫製後、糊
抜き、精練および/またはリラックスを行うと、糸の収
縮、捲縮、解撚等により生地が収縮し、しぼ、しわなど
が発現して、所定の表面外観、風合い、タッチ等を有
し、また全体に自然な一体感をも有し、従来の製造方法
によっては得ることのできなかった、特異な意匠性を有
する縫製品が得られるのである。
【0009】縫製に際しは、織編物の縦横それぞれの収
縮率により仕上がり時の寸法を計算し、生機から縫製す
ればよく、縫製は公知の方法により行えばよい。このと
き、織編物の糊抜き、精練および/またはリラックスに
よる縦および横方向収縮率を考慮して縫製すれば、例え
ば、部分的(そで、衿、パイピング部など)に収縮率の
異なる織編物の組み合わせや同一の織編物であっても、
縦方向、横方向またはバイヤスに取ることにより、さら
に意匠性の異なるものが得られる。
【0010】このとき得られる織編物縫製品の縦方向お
よび横方向のうちの少なくとも一方の収縮率は、5%以
上、このましくは20%、さらに好ましくは40%以上
であるのがよい。ここで、収縮率とは、生機の縫製後の
縦もしくは横方向の長さに対する、糊抜き、精練、リラ
ックスまたは染色後の製品における同一部分の長さの減
少分の百分率である。この製品における長さは、染色を
行う場合には染色後、縫製品を60℃前後で乾燥させた
ものに対して測定し、染色しない場合には糊抜き、精練
および/またはリラックス後、縫製品を60℃前後で乾
燥させたものに対して測定した値である。
【0011】本発明において、糊抜き、精練、リラック
スは公知の方法で行うことができる。特に、精練、リラ
ックスは、公知の温度において、公知の薬剤等を用いて
行うことができ、例えば、100℃〜130℃におい
て、苛性ソーダ、ソーダ灰、トリポリ燐酸ソーダなどの
アルカリ剤やアニオン性、ノニオン性もしくはカチオン
性界面活性剤、キレート剤、蛍光増白剤等の薬剤を用い
て行うことができる。
【0012】また、精練、リラックスを行なう前に、1
00℃〜210℃において熱処理を行なってもよい。こ
の熱処理は、熱処理した部分の精練、リラックスによる
糸の収縮、捲縮の発現、解撚等を抑え、加工品位の安定
性や可縫製の向上、また、部分的に熱処理を行うことに
よって、部分的にフラットな表面感を与えたり、大きな
凸部を与えることができる。
【0013】また、精練、リラックス後に必要に応じ、
減量加工を行なってもよい。減量加工条件としては、浴
中減量が好ましく、90℃〜140℃において、苛性ソ
ーダなどのアルカリ剤や必要に応じて減量促進剤を用い
て加工することができる。減量加工を行なうことにより
ソフトな風合いの縫製品が得られる。次に、必要に応じ
て、染色を行なうことができる。染色の条件は、縫製品
を構成する繊維の種類によって、任意に選択すればよい
が、80℃〜140℃にて分散染料、カチオン染料、酸
性染料、反応染料、直接染料等の染料、pH調整剤、界面
活性剤等を用いて処理するとよい。また、必要に応じ
て、染色時に、紫外線遮蔽加工、防炎加工、制菌加工、
制電加工、濃色化加工、吸水加工等を行ってもよい。
【0014】さらに、必要に応じて、仕上加工を行なっ
てもよい。具体的には、染色後に柔軟剤、帯電防止剤、
抗菌剤、消臭剤、吸水剤、濃色化剤等を用いて、各種の
加工を行なうことができる。これらの加工は、浴中への
浸漬やスプレー等により薬剤を縫製品に付与することに
よって行なうことができる。また、しわ加工を行なうこ
ともできる。具体的には、縫製品を袋詰めしたり、ある
いはひもで縛った後、糊抜き、精練、リラックスや染色
を行なったり、精練、リラックスの前や後などの任意の
時期にヒートプレスなどを行なうことによりしわを付与
することができる。
【0015】上記の加工には、一部の熱処理やしわ加工
を除き、ドラム型加工機を利用することができる。ドラ
ム型加工機のタイプとしては、加工種により任意に選択
することが可能であるが、処理温度を100℃以上にす
ることが可能な高圧型のものがよい。具体的には株式会
社小野森鉄工所製の「染料役者」(商標)などの高圧ワ
ッシャーを用いれば、精練、リラックス、減量加工、染
色、仕上げ加工を一連の工程で行なうことができ、生産
性やコストの面からも好ましい。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。 実施例1 経糸として30デニール、24フィラメント、より数1
000回/mのレギュラーポリエステル繊維、緯糸とし
て50デニール、36フィラメント、より数2500回
/mのカチオン染料可染性ポリエステルを用いて平織物
を製織した。この生機をそのまま用い、事前に測定した
収縮率(たて9%、よこ67%)をもとにハイネックブ
ラウスの型紙を作成し、縫製を行なった。
【0017】縫製品を130℃で30秒間熱処理し、次
いで株式会社小野森鉄工所製の「染料役者」を用い、ド
ラム回転数40回転/分、苛性ソーダ2g/L、ノニオ
ン型界面活性剤0.3g/Lの条件下に、100℃で3
0分間、精練およびリラックスを行なった。引き続き、
ドラム回転数20回/分において、分散染料スミカロン
レッドE−RPD(住化染料テック(株)製)0.1%
owf、カヤクリルレッドGL−ED(日本化薬(株)
製)0.1%owfを用い、pH5.5の緩衝溶液中で、
120℃で20分間染色して、赤色染色物を得た。
【0018】染色後、ドラム回転数20回/分、ナイス
ポールFL(日華化学(株)製)0.5g/Lの条件下
に、20℃で3分間、帯電防止処理を行い、脱水し、乾
燥して、ハイネックブラウス製品を得た。得られたハイ
ネックブラウス製品は、プリーツをかけたような大きな
しぼおよび肩、脇、すそ部分にもナチュラルなしぼを有
し、仕立てばえもよいものであった。また、この製品
は、プリーツ加工品に比べて軽く、身体へのフィット性
もよい、従来にないものであった。
【0019】実施例2 経糸および緯糸ともに、50デニール、28フィラメン
ト、より数SZ2700回/mのレギュラーポリエステ
ル繊維を用いて平織物を製織した。この生機をそのまま
用い、事前に測定した収縮率(たて38%、よこ28
%)をもとにタンクトップの型紙を作成し、縫製を行な
った。
【0020】縫製品を15cm平方の袋に詰め込み、次
いで株式会社小野森鉄工所製「染料役者」を用い、ドラ
ム回転数15回転/分、苛性ソーダ2g/L、ノニオン
性界面活性剤0.3g/Lの条件下に、100℃で30
分間、精練およびリラックスを行なった。引き続き、ド
ラム回転数20回/分において、分散染料スミカロンブ
ルーE−RPD(住化染料テック(株)製)0.1%o
wf、酢酸0.5g/Lを用い、130℃で20分間染
色して、赤色染色物を得た。
【0021】染色後、ドラム回転数20回/分、ナイス
ポールFL(日華化学(株)製)0.5g/Lの条件下
に、20℃で3分間、帯電防止処理を行い、脱し水、乾
燥して、タンクトップを得た。得られたタンクトップ
は、糸の解撚により得られたしぼとしわとの組み合わせ
により、今までにない外観を有するものであった。ま
た、縫製部でもしわがつながっており、全体的に自然な
感じに仕上がり、風合いも芯のない柔らかいものであっ
た。
【0022】
【発明の効果】上記のように生機を縫製した後、糊抜
き、精練および/またはリラックスを行い、さらに所望
により目的とする意匠性を付与するために、染色、しわ
加工、減量加工や熱処理を組み合わせて、生機を縫製し
た製品を処理することにより、しわ、しぼ、畝、凹凸な
どの表面外観、風合い、タッチ等が従来にない意匠性に
優れたものであるだけでなく、糸本来の弾性、伸縮性を
有する縫製品を得ることができる。さらに、縫製品全体
としてみると、縫製部分も含めて自然な一体感があり、
仕立て栄えに優れた製品が得られる。よって、この縫製
品をドレス、カットソー、スカート、コートなどの衣服
やカバン、靴、カーテン等に用いれば、意匠性に優れた
製品を提供することができる。
【0023】また、従来においては、具体的な商品企画
ができあがった後で、糸製造、製編織、精練および/ま
たはリラックス、染色仕上加工、そして縫製の順に加工
しなければならないため長い時間が必要であったが、本
発明の方法によればあらゆる表面変化、風合い、タッチ
を付与することが縫製後にできるため、縫製品の状態で
準備しておくことが可能であり、流行に合わせて具体的
な商品が決定した後、染色仕上加工の処理の一環とし
て、糊抜き、精練および/またはリラックス、減量加
工、染色、しわ加工、熱処理、仕上げ加工のみにより、
縫製品を製造することができるため、短納期で多品種少
量生産への対応が可能である。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織編物の生機を縫製し、次いで糊抜き、
    精練および/またはリラックスを100℃以上の温度で
    行うことを特徴とする織編物縫製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 縦方向および横方向のうちの少なくとも
    一方の収縮率が40%以上である織編物の生機を縫製
    し、次いで糊抜き、精練および/またはリラックスを行
    うことを特徴とする織編物縫製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 合成繊維からなる織編物の生機を縫製
    し、次いで糊抜き、精練および/またはリラックスを行
    うことを特徴とする織編物縫製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 織編物の生機が合成繊維を含み、その縦
    方向および横方向の少なくとも一方の収縮率が20%以
    上であることを特徴とする請求項1または3記載の織編
    物縫製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 織編物の生機が合成繊維を含み、その縦
    方向および横方向の少なくとも一方の収縮率が40%以
    上であることを特徴とする請求項4記載の織編物縫製品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 さらに染色を行うことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の織編物縫製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 さらに減量加工を行うことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の織編物縫製品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 さらにしわ加工を行うことを特徴とする
    請求項1〜のいずれかに記載の織編物縫製品の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 縫製後、糊抜き、精練および/またはリ
    ラックスを行なう前に熱処理を行うことを特徴とする請
    求項1〜のいずれかに記載の織編物縫製品の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 織編物が加工糸を含むことを特徴とす
    る請求項1〜のいずれかに記載の織編物縫製品の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 織編物がより糸を含むことを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれかに記載の織編物縫製品の製
    造方法。
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