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JP3496404B2 - オートチューニング機能を備えた数値制御装置 - Google Patents
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JP3496404B2 - オートチューニング機能を備えた数値制御装置 - Google Patents

オートチューニング機能を備えた数値制御装置

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JP3496404B2
JP3496404B2 JP23053496A JP23053496A JP3496404B2 JP 3496404 B2 JP3496404 B2 JP 3496404B2 JP 23053496 A JP23053496 A JP 23053496A JP 23053496 A JP23053496 A JP 23053496A JP 3496404 B2 JP3496404 B2 JP 3496404B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の駆動
制御を行う数値制御装置に関するものであり、特に指令
系のオートチューニング機能を有する数値制御装置に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】図18は、工作機械の駆動制御を行う従
来の数値制御装置(以下NCとも称する)の一例を示す
ブロック図である。図において、パラメータ1には、フ
ィードフォワードゲイン、加減速フィルタの設定値、移
動指令のブロック間の減速速度等の設定値が設定されて
いる。このパラメータ1に設定された設定値は、マンマ
シンインタフェイス部2を介して駆動制御部3に転送さ
れ、この設定値に従って駆動制御部3により速度指令が
生成され、アンプ4に出力される。この速度指令により
アンプ4に接続されたモータ5を介して、サーボ6軸或
いは主軸7の駆動が行われる。そして、サーボ軸6及び
主軸7の各々に結合されているエンコーダ8によりモー
タ5の速度が検出され、検出されたモータ5の速度はア
ンプ4を介して駆動制御部3に転送され、フィードバッ
ク制御等に使用される。また、アンプ4は、駆動制御部
3から入力された速度指令、電流指令、及びエンコーダ
8から入力された速度フィードバック、電流フィードバ
ック等を、内蔵のD/A出力チャンネル9から外部機器
10に対して出力する。その後、外部機器10にて採取
された速度指令、電流指令、速度フィードバック、電流
フィードバック等のデータをもとに、パラメータ1に最
適値を設定する際に、設定者が設定値の最適値を確認し
ながら調整し、再設定を行っていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような従来のNC
において、プログラムにより指令された移動指令による
指令形状と実際の加工の際の軌跡とがサーボの追従遅れ
により誤差を発生することがあるが、発生する誤差を補
正するために、速度指令にサーボの追従遅れ分を加味し
て出力するようにフィードフォワードゲインを用いたフ
ィードフォワード制御がある。このようなフィードフォ
ワードゲインは、パラメータ1に設定されており、設定
された設定値によりフィードフォワード制御を行ってい
た。また、従来のNCにおいて、加速度の急激な変化に
よる機械振動を抑制するために、加減速時の速度指令を
ベル型指令とするように加減速フィルタを用いた加減速
フィルタ機能を用いるものがあった。この加減速フィル
タの設定値もパラメータ1に設定されている。 【0004】このようなサーボの追従遅れを補正する目
的でフィードフォワード制御を用いる場合、または加速
度の急激な変化を抑制する目的で加減速フィルタ制御を
用いる場合、サーボの追従遅れによる軌跡誤差を少なく
し、または機械振動が生じないように、フィードフォワ
ードゲインまたは加速度フィルタの設定値を設定する必
要がある。しかし、従来のNCでは、外部測定機器10
にて採取されたデータを基に、設定者が設定値の最適値
を確認しながら調整しなければならず、多大な作業時間
を要するという問題があった。 【0005】また、特開平6−250702号公報に示
されている位置偏差によるフィードフォワードゲインの
最適化手段では、早送り/切削送りの違いによってフィ
ードフォワードゲインを切り換えて最適化することがで
きなかった。即ち、例えば早送り速度が、切削送りクラ
ンプ速度より大きい場合であっても、早送りと切削送り
と共通のフィードフォワードゲインしか用いることがで
きず、早送りを効率的に行うことができないため、全体
としての加工時間を短縮することができないという問題
があった。 【0006】さらに、フィードフォワード制御を行う場
合、フィードフォワードゲインの値を上げることによ
り、加工精度を向上することができるが、フィードフォ
ワードゲインの値を上げることは機械振動の要因となる
ので、機械振動を抑制するために加減速フィルタの設定
値を大きく設定する必要があり、加工時間が長くなると
いう問題があった。そして、この逆に、加工時間を重視
する場合には、加減速フィルタの設定値を小さく設定す
る必要があるが、その分、フィードフォワードゲインの
値を下げる必要が生じ、加工精度が低下するという問題
があった。このように加工精度を重視するか、加工時間
の短縮を重視するかにより、パラメータ1に設定された
フィードフォワードゲインの値と加減速フィルタの設定
値との調整を適正に行う必要があり、この調整は極めて
繁雑であり、外部測定機器10により採取したデータを
用いて設定者が調整するのは極めて煩わしいものであ
り、調整のための時間をさらに要する原因となり、作業
性が悪いという問題があった。 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 この発明は、上述した課題に鑑みなされ
たものであり、上述した外部計測機器を用いたパラメー
タの最適値の設定のわずらわしさをなくし、作業性を向
上することができるオートチューニング機能を備えた数
値制御装置を得ることを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明によるオートチ
ューニング機能を備えた数値制御装置は、パラメータに
設定された移動指令の早送りまたは切削送りモードに対
応するフィードフォワードゲインが入力され、プログラ
ムにより指令された移動指令から速度指令を生成しアン
プへ出力する速度指令生成手段と、アンプに接続された
モータを特定する情報がアンプから入力され、モータに
対応した最大出力電流値を摘出し出力するモータ最大電
流摘出手段と、モータ最大電流摘出手段が出力した最大
出力電流値とアンプより入力されたモータ電流フィード
バックを比較して最大出力電流値がモータ電流フィード
バックより大きい場合、アンプより入力された位置フィ
ードバックを移動指と比較して目標精度に到達するま
でフィードフォワードゲインを加算し、パラメータに設
定された移動指令の早送りまたは切削送りモードに対応
するフィードフォワードゲインを加算する比較/演算制
御手段とを有するものである。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【発明の実施の形態】 実施の形態1.図1は、この発明によるオートチューニ
ング機能を備えた数値制御装置の実施形態1を示すブロ
ック図であり、駆動制御部の構成を詳細に示したブロッ
ク図であり、フィードフォワードゲインをオートチュー
ニングすることを説明するものである。図1において図
18と同一または相当箇所は同符号を付して説明を省略
する。なお、図1では、NCの駆動制御部3を示してい
るが、パラメータ1に設定された設定値は、NCのマン
マシンインターフェース2を介して駆動制御部3に転送
されており、この構成は図18の従来装置と同様であ
る。また、駆動制御部3は、速度指令生成部11、モー
タ最大電流摘出部12、比較/演算制御部13及びブロ
ック停止制御部14を有している。 【0021】図1のように構成された実施形態1のNC
では、外部からのフィードフォワードゲインのオートチ
ューニング起動がなされると、パラメータ1に初期設定
された早送り指令または切削送り指令のフィードフォワ
ードゲインが速度指令生成部11に入力される。そし
て、速度指令生成部11は、プログラムにより指令され
た移動指令から速度指令を生成し、生成された指令速度
をアンプ4に出力する。モータ最大電流摘出部12は、
アンプ4から入力されたモータ名称より、アンプ4に結
合されているモータ5の最大電流を予め定義されたテー
ブルより摘出し、比較/演算制御部13に対して出力す
る。比較/演算制御部13は、アンプ4からの電流フィ
ードバックとモータ5の最大電流とを比較し、モータ5
の最大電流値の方が大きければ、アンプ4より円弧補間
動作または往復運動動作を行った際の位置フィードバッ
クを入力し、指令値と位置フィードバック値との差が予
め設定された目標精度より大きければ、パラメータ1に
設定されたフィードフォワードゲインの設定値を加算す
る。そして、加算されて設定されたフィードフォワード
ゲインを使用して速度指令生成部11が再び指令速度の
生成を行う。 【0022】また、比較/演算制御部13は、アンプ4
からの電流フィードバックとモータ5の最大電流とを比
較し、モータの最大電流値の方が小さい場合、または指
令値と位置フィードバック値との誤差が予め設定された
目標精度より小さい場合、ブロック停止制御部14によ
り、連続運転中の指定プログラムを停止させる。なお、
パラメータ1へのフィードフォワードゲインの設定は、
駆動制御部3にて認識している現在実行中の移動指令
が、早送り指令か切削送り指令かの情報により、パラメ
ータ1の各々のモードに対応したフィードフォワードゲ
インを更新する。このような構成により、起動から停止
までの間に最適なフィードフォワードゲインにオートチ
ューニングされる。 【0023】図2は、フィードフォワードゲインのオー
トチューニングを実施する実施形態1における駆動制御
部の制御フローチャートである。 【0024】まず、数値制御装置にオートチューニング
に使用するプログラムを作成し、また、パラメータ1に
フィードフォワードゲインの初期値を設定しておく。そ
して、オートチューニング起動により、数値制御装置の
プロセッサは、図2に示す処理を所定周期(速度指令生
成周期)毎に実施する。起動要求を受けた駆動制御部3
は、パラメータ1に初期設定されたフィードフォワード
ゲインを入力し(ステップS201)、速度指令生成部
11により速度指令を生成して(ステップS202)、
アンプ4に対し出力する(ステップS203)。初回起
動の場合(ステップS204)は、アンプ4よりモータ
5の名称を入力し(ステップS205)、モータ最大電
流摘出部12において予めモータ5の最大電流が定義さ
れたテーブルより、モータ5の名称に該当する最大電流
値を摘出する(ステップS206)。次にアンプ4より
電流フィードバックを入力し(ステップS207)、比
較/演算制御部13はモータ5の最大電流と電流フィー
ドバックの比較を行う(ステップS208)。 【0025】そして、最大電流の方が大きい場合は、ア
ンプ4より位置フィードバックを入力し(ステップS2
09)、指令値と位置フィードバック値との誤差と、予
め設定された目標誤差との比較を行う(ステップS21
0)。このとき、指令値と位置フィードバック値との誤
差の方が目標誤差より大きい場合は、現在実行中の移動
指令が、早送り指令か切削送り指令かを判別し(ステッ
プS211)、早送りの場合は早送り用のフィードフォ
ワードゲインの設定値を加算し(ステップS212)、
切削送りの場合は切削送り用のフィードフォワードゲイ
ンの設定値を加算し(ステップS212)、パラメータ
1へ設定する。電流フィードバックが最大電流よりも大
きくならない限り、指令値と位置フィードバック値との
誤差が目標誤差より小さくなるまで、ステップS201
〜S213の処理を繰り返す。電流フィードバックが最
大電流以上の場合、及び指令値と位置フィードバック値
との誤差が目標誤差より小さくなった場合は、運転中の
プログラムを停止させる(ステップS214)。なお、
プログラム停止した時点で、パラメータ1に設定された
フィードフォワードゲインの設定値が初期設定値より変
更がない場合は、初期設定値を小さくして、ステップS
201〜212の処理を繰り返す。このようにして、自
動的に最適なフィードフォワードゲインの調整が可能と
なる。 【0026】このような実施形態1の構成では、パラメ
ータに設定されるフィードフォワードゲインのチューニ
ングを、自動的に最適値に設定することができ、人手に
よる調整のための多大な作業時間を軽減することがで
き、作業性を向上できる。また、外部計測機器の購入を
行う必要がなくなるので、コスト削減を図ることができ
る。さらに、早送り用と切削送り用との夫々のフィード
フォワードゲインを独立して容易に設定することがで
き、加工の態様にあわせてフィードフォワードゲインを
用いることができ、全体としての工作機械の加工時間を
短縮できる。 【0027】実施の形態2.図3は、この発明によるオ
ートチューニング機能を備えた数値制御装置の実施形態
2を示すブロック図であり、駆動制御部の構成を詳細に
示したブロック図であり、加減速フィルタの設定値をオ
ートチューニングすることを説明するものである。図3
において図18と同一または相当箇所は同符号を付して
説明を省略する。加減速フィルタは、加速度の急激な変
化による機械振動を抑制するために用いられるものであ
り、加減速時の速度指令をベル型指令とする機能を有し
ているものである。また、加減速フィルタの設定値は、
加減速フィルタ長さともいう。なお、図3では、NCの
駆動制御部3を示しているが、パラメータ1に設定され
た設定値は、NCのマンマシンインターフェース2を介
して駆動制御部3に転送されており、この構成は図18
の従来装置と同様である。また、駆動制御部3は、速度
指令生成部11、モータ最大電流摘出部12、比較/演
算制御部13及びブロック停止制御部14を有してい
る。 【0028】図3のように構成された実施形態2のNC
では、外部からの加減速フィルタの設定値のオートチュ
ーニング起動により、パラメータ1に初期設定された加
減速フィルタの設定値が速度指令生成部11に入力され
る。そして、速度指令生成部11は、プログラムにより
指令された移動指令から速度指令を生成し、生成された
指令速度をアンプ4へ出力する。モータ最大電流摘出部
12は、アンプ4から入力されたモータ5の名称より、
アンプ4に結合されているモータ5の最大電流を予め定
義されたテーブルより摘出し、比較/演算制御部13に
対して出力する。比較/演算制御部13は、アンプ4か
らの電流フィードバックとモータ5の最大電流とを比較
し、モータ5の最大電流値の方が大きければ、パラメー
タ1に設定された加減速フィルタの設定値を減算する。
そして、減算されて設定された加減速フィルタの設定値
を使用して、速度指令生成部11は再び指令速度の生成
を行う。また、比較/演算制御部13は、アンプ4から
の電流フィードバックとモータ5の最大電流とを比較
し、モータ5の最大電流値の方が小さければ、ブロック
停止制御部14により、連続運転中の指定プログラムを
停止させる。このような構成により、起動から停止まで
の間に最適な加減速フィルタの設定値にオートチューニ
ングされる。 【0029】図4は、加減速フィルタのオートチューニ
ングを実施する実施形態2における駆動制御部の制御フ
ローチャートである。 【0030】まず、数値制御装置にオートチューニング
に使用するプログラムを作成し、また、パラメータ1に
加減速フィルタの初期値を設定しておく。そして、オー
トチューニング起動により、数値制御装置のプロセッサ
は、図4に示す処理を所定周期(速度指令生成周期)毎
に実施する。起動要求を受けた駆動制御部3は、パラメ
ータ1に初期設定された加減速フィルタの設定値を入力
し(ステップS401)、速度指令生成部11により速
度指令を生成して(ステップS402)、アンプ4に対
し出力する(ステップS403)。初回起動の場合(ス
テップS404)は、アンプ4よりモータ5の名称を入
力し(ステップS405)、モータ最大電流摘出部12
において予めモータ5の最大電流が定義されたテーブル
より、モータ5の名称に該当する最大電流値を摘出する
(ステップS406)。次にアンプ4より電流フィード
バックを入力し(ステップS407)、比較/演算制御
部13は最大電流と電流フィードバックの比較を行う
(ステップS408)。 【0031】そして、最大電流の方が大きい場合は、加
減速フィルタの設定値を減算し(ステップS409)、
パラメータ1へ設定する。電流フィードバックが最大電
流よりも大きくならない限り、ステップS401〜S4
09の処理を繰り返す。電流フィードバックが最大電流
以上の場合は、運転中のプログラムを停止させる(ステ
ップS410)。なお、プログラム停止した時点で、パ
ラメータ1に設定された加減速フィルタの設定値が初期
設定値より変更がない場合は、初期設定値を大きくし
て、ステップS401〜410の処理を繰り返す。この
ようにして、自動的に最適な加減速フィルタ設定値の調
整が可能となる。 【0032】このような実施形態2の構成では、パラメ
ータに設定される加減速フィルタの設定値のチューニン
グを、自動的に最適値に設定することができ、人手によ
る調整のための多大な作業時間を軽減することができ、
作業性を向上できる。また、外部計測機器の購入を行う
必要がなくなるので、コスト削減を図ることができる。 【0033】実施の形態3.図5は、この発明によるオ
ートチューニング機能を備えた数値制御装置の実施形態
3を示すブロック図であり、駆動制御部の構成を詳細に
示したブロック図であり、移動指令のブロック間の減速
速度の設定値をオートチューニングすることを説明する
ものである。図5において図18と同一または相当箇所
は同符号を付して説明を省略する。なお、図5では、N
Cの駆動制御部3を示しているが、パラメータ1に設定
された設定値は、NCのマンマシンインターフェース2
を介して駆動制御部3に転送されており、この構成は図
18の従来装置と同様である。また、駆動制御部3は、
速度指令生成部11、比較/演算制御部13及びブロッ
ク停止制御部14を有している。 【0034】図5のように構成された実施形態3のNC
では、外部からの移動指令のブロック間減速速度のオー
トチューニング起動がなされると、パラメータ1に初期
設定された減速速度が速度指令生成部11に入力され
る。そして、速度指令生成部11は、プログラムにより
指令された移動指令から速度指令を生成し、生成された
指令速度をアンプ4に出力する。比較/演算制御部13
は、アンプ4から位置フィードバックが入力され、指令
値と位置フィードバック値とを比較し、その誤差が予め
設定された目標精度より大きければ、パラメータ1に設
定された減速速度の設定値を減算する。そして、減算さ
れて設定された減速速度を使用して、速度指令生成部1
1が再び指令速度の生成を行う。また、比較/演算制御
部13は、指令値と位置フィードバック値との誤差が、
予め設定された目標精度より小さければ、ブロック停止
制御部14により、連続運転中の指定プログラムを停止
させる。このような構成により、起動から停止までの間
に最適な減速速度にオートチューニングされる。 【0035】図6は、減速速度のオートチューニングを
実施する実施形態3における駆動制御部の制御フローチ
ャートである。 【0036】まず、数値制御装置にオートチューニング
に使用するプログラムを作成し、また、パラメータ1に
減速速度の初期値を設定しておく。そして、オートチュ
ーニング起動により、数値制御装置のプロセッサは、図
6に示す処理を所定周期(速度指令生成周期)毎に実施
する。起動要求を受けた駆動制御部3は、パラメータ1
に初期設定された減速速度を入力し(ステップS60
1)、速度指令生成部11により速度指令を生成し(ス
テップS602)、アンプ4に対し出力する(ステップ
S603)。比較/演算制御部13は、アンプ4より位
置フィードバックが入力され(ステップS604)、指
令値と位置フィードバック値とを比較し、その誤差と予
め設定された目標精度との比較を行う(ステップS60
5)。このとき、指令値と位置フィードバック値との誤
差が、予め設定された目標精度より大きい場合は、パラ
メータ1に設定された減速速度を減算し(ステップS6
06)、指令値と位置フィードバック値との誤差が、目
標精度より小さくなるまで、ステップS601からS6
06の処理を繰り返す。その後、指令値と位置フィード
バック値との誤差が、目標精度より小さくなった場合
は、運転中のプログラムを停止させる(ステップS60
7)。なお、プログラム停止した時点で、減速速度の設
定値が、初期設定値より変更がない場合は、初期設定値
を大きくして、ステップS601〜607の処理を繰り
返す。このようにして、自動的に最適な移動指令のブロ
ック間の減速速度の調整が可能となる。 【0037】このような実施形態3の構成では、パラメ
ータに設定される移動指令のブロック間の減速速度の設
定値のチューニングを、自動的に最適値に設定すること
ができ、人手による調整のための多大な作業時間を軽減
することができ、プログラム等の条件が変更されたびに
最適値を選定する手間がなくなり、作業性を向上でき
る。また、補間指令の切換りで生じていた物理的な精度
の劣化を防止でき、精度の向上を望めることになる。さ
らに、外部計測機器の購入を行う必要がなくなるので、
コスト削減を図ることができる。 【0038】実施の形態4.図7は、この発明によるオ
ートチューニング機能を備えた数値制御装置の実施形態
4を示すブロック図であり、駆動制御部の構成を詳細に
示したブロック図であり、フィードフォワードゲインの
設定値及び加減速フィルタの設定値をオートチューニン
グすることを説明するものである。図7において図18
と同一または相当箇所は同符号を付して説明を省略す
る。加減速フィルタは、加速度の急激な変化による機械
振動を抑制するために用いられるものであり、加減速時
の速度指令をベル型指令とする機能を有しているもので
ある。また、加減速フィルタの設定値は、加減速フィル
タ長さともいう。なお、図7では、NCの駆動制御部3
を示しているが、パラメータ1に設定された設定値は、
NCのマンマシンインターフェース2を介して駆動制御
部3に転送されており、この構成は図18の従来装置と
同様である。また、駆動制御部3は、速度指令生成部1
1、モータ最大電流摘出部12、比較/演算制御部13
及びブロック停止制御部14を有している。 【0039】図7のように構成された実施形態4のNC
では、外部からの加減速フィルタの設定値(長さ)、及
びフィードフォワードゲインのオートチューニング起動
がなされると、パラメータ1に初期設定された加減速フ
ィルタ長さとフィードフォワードゲインが速度指令生成
部11に入力される。そして、速度指令生成部11は、
プログラムにより指令された移動指令から速度指令を生
成し、生成された指令速度をアンプ4に出力する。この
時、選択手段により加工精度を重視するか加工時間短縮
を重視するかの選択を行い、加工精度を選択した場合は
フィードフォワードゲインをでき得る限りの最大値に、
加工時間の短縮を選択した場合は加減速フィルタ長さを
でき得る限りの最小値にそれぞれ固定し、オートチュー
ニング起動を行う。モータ最大電流摘出部12は、アン
プ4から入力されたモータ5の名称によりアンプ4に結
合されているモータ5の最大電流を予め定義されたテー
ブルより摘出し、比較/演算制御部13に対して出力す
る。比較/演算制御部13は、アンプ4からの電流フィ
ードバックとモータ5の最大電流とを比較し、モータの
最大電流値の方が大きければ、選択手段により精度重視
を選択した場合は、パラメータ1に設定された加減速フ
ィルタ長さ設定値を減算し、選択手段により加工時間の
短縮重視を選択した場合は、パラメータ1に設定された
フィードフォワードゲインの設定値を加算する。そし
て、減算された加減速フィルタ長さ及び加算されたフィ
ードフォワードゲインを使用して速度指令生成部11が
再び指令速度の生成を行う。 【0040】また、比較/演算制御部13は、アンプ4
からの電流フィードバックとモータ5の最大電流とを比
較し、モータの最大電流値の方が小さい場合は、ブロッ
ク停止制御部14により、連続運転中の指定プログラム
を停止させる。このような構成により、起動から停止ま
での間に最適な加減速時のフィルタ長さ、及びフィード
フォワードゲインにオートチューニングされる。 【0041】図8乃至10は、加減速時のフィルタ長さ
とフィードフォワードゲインのオートチューニングを実
施する実施形態4における駆動制御部の制御フローチャ
ートである。 【0042】まず、数値制御装置にオートチューニング
に使用するプログラムを作成し、選択手段により、加工
精度を重視するか加工時間短縮を重視するかの選択を行
う。加工精度重視を選択した際は、フィードフォワード
ゲイン及び加減速フィルタ長さ共に設定可能な値の最大
値を、また加工時間の短縮重視を選択した際には、フィ
ードフォワードゲイン及び加減速フィルタ長さ共に設定
可能な値の最小値を初期値としてパラメータ1に設定し
ておく。そして、オートチューニング起動により、数値
制御装置のプロセッサは、図8乃至10に示す処理を所
定周期(速度指令生成周期)毎に実施する。 【0043】起動要求を受けた駆動制御部3は、加工精
度重視か加工時間短縮重視かのいずれが選択手段により
選択されているか判断を行い(ステップS801)、精
度重視が選択されていると判断した場合は、まずパラメ
ータ1に初期設定された加減速フィルタ長さとフィード
フォワードゲインを入力し(ステップS802)、速度
指令生成部11により速度指令を生成して(ステップS
803)、アンプ4に対し出力する(ステップS80
4)。初回起動の場合(ステップS805)は、アンプ
4よりモータ5の名称を入力し(ステップS806)、
モータ最大電流摘出部12において予めモータ5の最大
電流が定義されたテーブルより、モータ5の名称に該当
する最大電流値を摘出する(ステップS807)。次に
アンプ4より電流フィードバックを入力し(ステップS
808)、比較/演算制御部13はモータ5の最大電流
と電流フィードバックの比較を行う(ステップS80
9)。比較/演算制御部13による初回の比較におい
て、電流フィードバックが最大電流を越えていた場合
で、かつパラメータ1に設定された加減速フィルタ長さ
が最大値の場合(ステップS810)は、フィードフォ
ワードゲインを減算し(ステップS811)、再びステ
ップS802に戻り処理を繰り返す。また、加減速フィ
ルタ長さが最大値でない場合は、加減速フィルタ長さを
加算し(ステップS812)、同様にステップS802
へ戻り処理を繰り返す。 【0044】次に、電流フィードバックが最大電流を越
えない場合は、まず加減速フィルタ長さを減算する(ス
テップS813)。そして、パラメータ1の加減速フィ
ルタ長さとフィードフォワードゲインを速度指令生成部
11へ入力し(ステップS814)、速度指令を生成し
て(ステップS815)、アンプ4に対して出力する
(ステップS816)。その後、アンプ4より電流フィ
ードバックを入力し(ステップS817)、比較/演算
制御部13は、モータ5の最大電流と電流フィードバッ
クの比較を行う(ステップS818)。そして、最大電
流の方が大きい場合は、パラメータ1に設定された加減
速フィルタ長さの設定値を減算し(ステップS82
0)、電流フィードバックが最大電流よりも大きくなら
ない限り、ステップS814〜S820の処理を繰り返
す。また、電流フィードバックが最大電流以上の場合
は、運転中のプログラムを停止させる(ステップS81
9)。 【0045】続いて、駆動制御部3が、加工時間の短縮
重視を選択手段が選択していると判断した場合は(S8
01)、まずパラメータ1に初期設定された加減速フィ
ルタ長さとフィードフォワードゲインを入力し(ステッ
プS821)、速度指令生成部11により速度指令を生
成して(ステップS822)、アンプ4に対し出力する
(ステップS823)。初回起動の場合(ステップS8
24)は、アンプ4よりモータ5の名称を入力し(ステ
ップS825)、モータ最大電流摘出部12において予
めモータ5の最大電流が定義されたテーブルより、モー
タ5の名称に該当する最大電流値を摘出する(ステップ
S826)。次にアンプ4より電流フィードバックを入
力し(ステップS827)、比較/演算制御部13は最
大電流と電流フィードバックの比較を行う(ステップS
828)。比較/演算制御部13による初回の比較にお
いて、電流フィードバックが最大電流を越えた場合で、
かつパラメータ1に設定されたフィードフォワードゲイ
ンが最小値の場合(ステップS829)は、加減速フィ
ルタ長さを加算し(ステップS830)、再びステップ
S821に戻り処理を繰り返す。また、フィードフォワ
ードゲインが最小値でない場合は、フィードフォワード
ゲインを減算し(ステップS831)、同様にステップ
S821へ戻る。 【0046】次に、電流フィードバックが最大電流を越
えない場合は、まずフィードフォワードゲインを加算す
る(ステップS832)。そして、パラメータ1の加減
速フィルタ長さとフィードフォワードゲインを速度指令
生成部11へ入力し(ステップS833)、速度指令を
生成して(ステップS834)、アンプ4に対し出力す
る(ステップS835)。その後、アンプ4より電流フ
ィードバックを入力して(ステップS836)、比較/
演算制御部13はモータ5の最大電流と電流フィードバ
ックの比較を行う(ステップS837)。そして、最大
電流の方が大きい場合は、パラメータ1に設定されたフ
ィードフォワードゲインの設定値を加算し(ステップS
839)、電流フィードバックが最大電流よりも大きく
ならない限り、ステップS833〜S839の処理を繰
り返す。また、電流フィードバックが最大電流以上の場
合は、運転中のプログラムを停止させる(ステップS8
38)。このようにして、自動的に最適なフィードフォ
ワードゲイン及び加速度フィルタの設定値の調整が可能
となる。 【0047】このような実施形態4の構成では、パラメ
ータに設定されるフィードフォワードゲイン及び加速度
フィルタの設定値のチューニングを、選択手段による加
工精度重視か加工時間の短縮重視かに応じて自動的に最
適値に設定することができ、人手による調整のための多
大な作業時間を軽減することができ、作業性を向上でき
る。また、外部計測機器の購入を行う必要がなくなるの
で、コスト削減を図ることができる。 【0048】実施の形態5.図11は、NCを用いて工
作機械を制御した際の速度波形図を示し、プログラムに
より指令された移動指令に基づき工作機械が往復運動を
行うとき、即ち往復運動により移動指令の連続する指令
ブロック間の移動方向が反転する時の速度及び加速度を
示す波形図である。なお、図11では、加速度変化が許
容された加速度となるように、移動指令の指令ブロック
を制御していない状態を示している。 【0049】図11において、移動方向反転前のプログ
ラム指令速度をF[mm/s]、反転後のプログラム指
令速度をF’[mm/s]、許容される加速度をα[m
m/s2]とすると、切削送り指令では連続する複数指
令ブロック間を滑らかにつなぐ目的で、指令ブロック間
で指令完了をチェックしてから次の指令ブロックの速度
指令を生成しており、移動方向反転時の加速度がα’
[mm/s2]となり、許容される加速度αよりも大き
くなってしまう。 【0050】図12は、移動方向反転時の加速度変化を
許容値以内になるように、移動指令の指令ブロックを制
御するようにした実施形態5における駆動制御部3の制
御フローチャートである。 【0051】まず、NCにオートチューニングに使用す
るプログラムを作成し、また、パラメータ1に移動指令
が移動方向を反転する際に許容される加速度に相当する
切削送りクランプ速度、及びプログラムにより指令され
た移動指令から速度指令の生成を遅延させる時定数、即
ち切削送り時定数を設定しておく。そして、起動によ
り、NCのプロセッサは、図12に示す処理を所定周期
(速度指令生成周期)毎に実施する。 【0052】起動要求を受けた駆動制御部3は、初回起
動の場合(ステップS1001)、パラメータ1に設定
された切削送りクランプ速度及び切削送り時定数が入力
される(ステップS1002)。プログラムにより指令
された移動指令から速度指令生成部11は、速度指令を
生成しアンプ4へ出力する。そして、移動指令の移動方
向が反転し、かつ現在の移動指令の移動ブロックの速度
指令出力が完了していた場合(ステップS1003)、
現在の移動指令の移動ブロックのプログラム指令速度及
び次の移動指令の移動ブロックの速度指令が入力される
(ステップS1004)。ここで、比較/演算制御部1
3は、現在の移動指令の移動ブロックのプログラム指令
速度と次の移動指令の移動ブロックの速度指令の総和
と、パラメータに設定された切削クランプ速度とを比較
し、総和の方が小さい場合は(ステップS1005)、
速度指令生成部11に次の移動指令の移動ブロックの速
度指令を生成させ(ステップS1006)、アンプ4に
対して速度指令を出力させる(ステップS1007)。
即ち、プログラムにより指令された移動指令の移動方向
を反転する前後の移動指令のプログラム指令速度に基づ
く加速度と、設定手段によりパラメータ1に設定された
許容される加速度とを比較し、指令速度に基づく加速度
が許容される加速度を越えない場合は、速度指令生成部
11に移動指令の反転後のプログラム指令速度に基づく
速度指令を生成出力させるようにしたものである。 【0053】また、現在の移動指令の移動ブロックのプ
ログラム指令速度と次の移動指令の移動ブロックの速度
指令の総和が切削クランプ速度以上の場合(ステップS
1005)は、現在の移動指令の移動ブロックの速度指
令出力の完了から、設定し油断によりパラメータ1に設
定された切削送り時定数分の時間が経過するまで(ステ
ップS1008)、速度指令生成部11による速度指令
の生成を休止させ、遅延させるようにしたものである。
このようにして、往復運動における移動方向反転時の最
適な速度生成が可能となる。 【0054】このような実施形態5の構成では、往復運
動において移動方向反転時の加速度変化が、許容された
加速度を越えると判断された場合、移動方向が反転した
後の指令速度の生成出力を遅延させるようにしているた
め、プログラムの指令による移動指令の移動方向が反転
することを考慮に入れて指令プログラムを作成する必要
がなくなり、指令プログラムの作成が容易となる。ま
た、過度の加速度になることがなく、工作機械の機械振
動の発生を抑制することができ、加工精度の向上が図れ
る。 【0055】実施の形態6.図13は、この発明の実施
形態6の構成を示すブロック図であり、同期タップ時の
主軸の加速度のオートチューニング機能を備えた数値制
御装置の駆動制御部の構成を詳細に示したブロック図で
あり、図13において図18と同一または相当箇所は同
符号を付して説明を省略する。なお、図13では、NC
の駆動制御部3を示しているが、パラメータ1に設定さ
れた設定値は、NCのマンマシンインターフェース2を
介して駆動制御部3に転送されており、この構成は図1
8の従来装置と同様である。また、駆動制御部3は、速
度指令生成部11、主軸位置指令生成部15、同期誤差
量計算部16及びブロック停止制御部14を有してい
る。 【0056】図13のように構成された実施形態6のN
Cでは、外部からの同期タップ時の主軸の加速度のオー
トチューニング起動がなされると、パラメータ1に初期
設定された同期タップ時の主軸の加速度が、速度指令生
成部11に入力される。そして、速度指令生成部11
は、プログラムにより指令された移動指令から速度指令
を生成し、この速度指令をサーボ軸の速度指令としてア
ンプ4へ出力する。また、生成された速度指令をもと
に、主軸位置指令生成部15にて位置ループ制御によっ
て主軸の位置指令を生成し、サーボ軸、即ちタップ軸の
速度指令と共に主軸の位置指令をアンプ4に出力する。 【0057】同期誤差量計算部16は、アンプ4から入
力されるタップ軸の速度フィードバックV、パラメータ
1に予め設定されているボールネジピッチPIT、位置
検出器分解能RNG、サーボギア比PC1、及びプログ
ラムにより指令されたタップのピッチ指令F等が入力さ
れ、以下の計算式(1)、(2)により、タップ軸の速
度フィードバックVを、主軸の移動パルス、即ち回転数
パルス相当に換算を行う。ここで、A、Bを約分した整
数とすると、 RNG/PIT=A/B ・・・(1) となる。そして、タップ軸の速度フィードバックを主軸
の移動パルス相当に換算した値Vpは、検出器1回転当
たりのパルス数をPとすると、上述の(1)式より求め
られた整数Bを使用して以下の計算式(2)により求め
られる。 Vp=(V*PIT*P)/(F*RNG*PCI*B) ・・・(2) 【0058】同期誤差量計算部16は、(2)式により
求められたパルス数とアンプ4より入力された主軸の速
度フィードバックを比較して、予め指定された許容誤差
よりも誤差が小さい場合は、パラメータ1に設定された
同期タップ時の主軸の加速度を加算する。即ち、比較し
た誤差が、タップの呼び径毎に許容される同期誤差パル
スを越えない場合は、パラメータ1に設定された主軸の
加速度を加算する。そして、加算して設定された加速度
を使用して、速度指令生成部11は再びタップ軸の速度
指令を生成する。また、(2)式により求められたパル
ス数とアンプ4より入力された主軸の速度フィードバッ
クを比較して、予め指定された許容誤差よりも誤差が大
きい場合は、ブロック停止制御部14により、連続運転
中の指定プログラムを停止させることになる。 【0059】このような構成により、起動から停止まで
の間に最適な同期タップ時の主軸の加速度にオートチュ
ーニングされる。なお、プログラム停止した時点で、同
期タップ時の主軸の加速度の設定値が初期設定値より変
更がない場合は、初期設定値を小さくして再度オートチ
ューニング起動を行えばよい。 【0060】このような実施形態6の構成では、パラメ
ータに設定される同期タップ時の主軸の加原則の加速度
の設定値のチューニングを、自動的に最適値に設定する
ことができ、人手による調整のための多大な作業時間を
軽減することができ、作業性を向上できる。また、外部
計測機器の購入を行う必要がなくなるので、コスト削減
を図ることができる。 【0061】実施の形態7.図14は、この発明の実施
形態7を示すブロック図であり、ロストモーション補正
量、即ち象限切換時における突起補正量のオートチュー
ニング機能を備えた数値制御装置の構成を示すブロック
図である。突起補正量は、モータ回転方向反転時に、モ
ータの摩擦、捻れ等による不感帯が原因で発生する突起
に対して、反転時の加速を早めて、突起を除去するロス
トモーション補正の補正量を示している。図14におい
て、図18の従来装置と同一または相当部分には同符号
を付して説明を省略する。なお、図1では、NCの駆動
制御部14を中心に示しているが、パラメータ1に設定
された設定値は、NCのマンマシンインターフェース2
を介して駆動制御部3に転送されており、この構成は図
18の従来装置と同様である。 【0062】図14のように構成された実施形態7のN
Cでは、外部から象限切換時における突起補正量のオー
トチューニング起動がなされると、パラメータ1に設定
された突起補正量が入力され、駆動制御部3によりプロ
グラムにより指令された移動指令に基づき生成された速
度指令がアンプ4へ出力される。アンプ4から出力され
た速度指令により稼働させられるNC工作機械17には
ダブルボールバー(DBB)測定器16が取付けられ、
この測定器16の測定結果は解析部19において解析さ
れる。解析部19は、軸の移動方向が変化する箇所を求
める変化点測定器20、方向変化を認識する許容誤差量
が記憶された誤差量21、象限切換時に発生する突起補
正量が記憶された補正量22、パラメータ1に設定され
た突起補正量を増加させる補正量加算器23により構成
される。 【0063】図15は、象限切換時における突起補正量
のオートチューニングを実施する実施形態7における駆
動制御部の制御フローチャートである。 【0064】ここでは、まず、許容の誤差量21を求め
る。これは、図17に示すように、DBB測定の結果に
は各種の外乱が含まれているため、本当の方向変化点を
求めるためには許容され得る誤差量を設定する必要があ
り、この用件を満たすために設定するものである。誤差
量21の値を0として(ステップS1301)、速度指
令により制御される工作機械17から入力される円弧補
間動作における一周円内の位置フィードバック信号か
ら、DBB測定器16の測定結果に基づき、変化点測定
器20が方向反転回数を求める。 【0065】そして、変化点測定器20が求めた方向変
化点が2個となった時(ステップS1302)、ループ
処理を抜けるようにして(ステップS1303)、この
時の誤差量21を許容誤差量として記憶しておく。方向
変化点が2個以外の場合(ステップS1302)は、誤
差量21を増やし、同様の処理を繰り返す(ステップS
1304)。 【0066】次に、象限切換時における突起が食い込む
補正量22、即ち、図16に示すように状態0から状態
1を経由して状態2a〜2cに遷移した最初の補正量2
2を求める。まず、パラメータ1に設定された象限突起
補正量が0における方向変化点を求め(ステップS13
05)、方向変化点が2個の場合(ステップS130
6)、設定された象限突起補正量を補正量22に記憶し
(ステップS1307)、補正量加算器23によりパラ
メータ1の象限突起補正量を増加させる(ステップS1
308)。そして、方向変化点が2個を越えるまで同様
の処理を繰り返す(ステップS1309)。方向変化点
が2個を越えて、図16の状態2に示すように、食い込
みが発生した時点で、補正量22に記憶させておいた、
象限突起補正量をパラメータ1に設定された象限突起補
正量に設定する(ステップS1310)。このようにし
て、自動的に最適な象限切換時における突起補正量の調
整が可能となる。 【0067】このような実施形態7の構成では、モータ
回転方向反転時に発生する突起を補正する突起補正量、
即ちロストモーション補正量の調整を、自動的に最適値
に設定することができ、人手による調整のための多大な
作業時間を軽減することができ、作業性を向上すること
ができる。 【0068】 【発明の効果】以上のように、この発明によるオートチ
ューニング機能を備えた数値制御装置では、パラメータ
に設定された移動指令の早送りまたは切削送りモードに
対応するフィードフォワードゲインが入力され、プログ
ラムにより指令された移動指令から速度指令を生成しア
ンプへ出力する速度指令生成手段と、アンプに接続され
たモータを特定する情報がアンプから入力され、モータ
に対応した最大出力電流値を摘出し出力するモータ最大
電流摘出手段と、モータ最大電流摘出手段が出力した最
大出力電流値とアンプより入力されたモータ電流フィー
ドバックを比較して最大出力電流値がモータ電流フィー
ドバックより大きい場合、アンプより入力された位置フ
ィードバックを移動指と比較して目標精度に到達する
までフィードフォワードゲインを加算し、パラメータに
設定された移動指令の早送りまたは切削送りモードに対
応するフィードフォワードゲインを加算する比較/演算
制御手段とを有し、フィードフォワードゲインの最適値
へのチューニングを自動的に行えるようにしたので、人
手による調整時間が短縮でき、作業性を向上できると共
に、早送り/切削送り用各々のフィードフォワードゲイ
ンを独立して調整できるので、加工時間を短縮できると
いう効果がある。 【0069】 【0070】 【0071】 【0072】 【0073】 【0074】
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施形態1におけるフィードフォ
ワードゲインのオートチューニング機能を備えた数値制
御装置の駆動制御部の構成を示すブロック図である。 【図2】 フィードフォワードゲインのオートチューニ
ングを実施する実施形態1における駆動制御部の制御フ
ローチャートである。 【図3】 この発明の実施形態2における加減速フィル
タのオートチューニング機能を備えた数値制御装置の駆
動制御部の構成を示すブロック図である。 【図4】 加減速フィルタのオートチューニングを実施
する実施形態2における駆動制御部の制御フローチャー
トである。 【図5】 この発明の実施形態3における移動指令ブロ
ック間の減速速度のオートチューニング機能を備えた数
値制御装置の駆動制御部の構成を示すブロック図であ
る。 【図6】 減速速度のオートチューニングを実施する実
施形態3における駆動制御部の制御フローチャート。 【図7】 この発明の実施形態4における加減速時のフ
ィルタ長さ、及びフィードフォワードゲインのオートチ
ューニング機能を備えた数値制御装置の駆動制御部の構
成を示すブロック図である。 【図8】 加減速時のフィルタ長さとフィードフォワー
ドゲインのオートチューニングを実施する実施形態4に
おける駆動制御部の制御フローチャートの一部を示す図
である。 【図9】 加減速時のフィルタ長さとフィードフォワー
ドゲインのオートチューニングを実施する実施形態4に
おける駆動制御部の制御フローチャートの一部を示す図
である。 【図10】 加減速時のフィルタ長さとフィードフォワ
ードゲインのオートチューニングを実施する実施形態4
における駆動制御部の制御フローチャートの一部を示す
図である。 【図11】 この発明の実施形態5における工作機械の
往復運動時の速度変化並びに加速度の状態を示す速度波
形図である。 【図12】 移動方向反転時の加速度を許容値以内にな
るよう制御する実施形態5における駆動制御部の制御フ
ローチャートである。 【図13】 この発明の実施形態6における同期タップ
時の主軸の加速度のオートチューニング機能を備えた数
値制御装置の駆動制御部の構成を示すブロック図であ
る。 【図14】 この発明の実施形態7における象限切換時
に発生するおける突起の補正量のオートチューニング機
能を備えた数値制御装置の構成を示すブロック図であ
る。 【図15】 象限切換時における突起補正量のオートチ
ューニングを実施する実施形態7における駆動制御部の
制御フローチャートである。 【図16】 実施形態7における象限切換時の突起の状
態を示した図である。 【図17】 実施形態7を説明するためのDBBによる
真円測定結果の例を示す図である。 【図18】 工作機械の駆動制御を行う従来の数値制御
装置の一例を示すブロック図である。 【符号の説明】 1 パラメータ、2 マンマシンインタフェイス部、3
駆動制御部、4 アンプ、5 モータ、6 サーボ、
7 主軸、8 エンコーダ、9 D/A出力チャンネ
ル、10 外部機器、11 速度指令生成部、12 モ
ータ最大電流摘出部、13 比較/演算制御部、14
ブロック停止制御部、15 主軸位置指令生成部、16
同期誤差量計算部、17 機械、18 DBB測定
器、19 解析部、20 変化点測定器、21 誤差
量、22 補正量、23 補正量加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 早苗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−242703(JP,A) 特開 平4−302306(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B23Q 15/00 - 15/28 G05D 3/00 - 3/20 B24B 41/00 - 51/00 G05B 11/00 - 13/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 パラメータに設定された移動指令の早送
    りまたは切削送りモードに対応するフィードフォワード
    ゲインが入力され、プログラムにより指令された移動指
    令から速度指令を生成しアンプへ出力する速度指令生成
    手段と、 上記アンプに接続されたモータを特定する情報が上記ア
    ンプから入力され、上記モータに対応した最大出力電流
    値を摘出し出力するモータ最大電流摘出手段と、 上記モータ最大電流摘出手段が出力した最大出力電流値
    と上記アンプより入力されたモータ電流フィードバック
    を比較して上記最大出力電流値が上記モータ電流フィー
    ドバックより大きい場合、上記アンプより入力された位
    置フィードバックを上記移動指令に基づく指令形状と比
    較して目標精度に到達するまでフィードフォワードゲイ
    ンを加算し、上記パラメータに設定された移動指令の早
    送りまたは切削送りモードに対応するフィードフォワー
    ドゲインを加算する比較/演算制御手段と、 を備えたことを特徴とするオートチューニング機能を備
    えた数値制御装置。
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