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JP3501895B2 - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents
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JP3501895B2 - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置

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JP3501895B2
JP3501895B2 JP05373596A JP5373596A JP3501895B2 JP 3501895 B2 JP3501895 B2 JP 3501895B2 JP 05373596 A JP05373596 A JP 05373596A JP 5373596 A JP5373596 A JP 5373596A JP 3501895 B2 JP3501895 B2 JP 3501895B2
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film transistors
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置、プ
ラズマ表示装置、EL表示装置等のアクティブマトリク
ス表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13(A)は従来例のアクティブマト
リクス表示装置の概略図であり、破線で示す領域は表示
領域104であり、その中に薄膜トランジスタ101が
マトリクス状に配置されている。薄膜トランジスタ10
1のソース電極は画像(データ)信号線106に接続さ
れ、薄膜トランジスタ101のゲイト電極はゲイト(選
択)信号線105に接続されている。ゲイト信号線10
5、画像信号線106は相互に概略垂直となるように複
数本配置され、それぞれシフトレジスタ等から成る周辺
回路107、108に接続されている。
【0003】補助容量102は、画素セル103の容量
を補強するためのコンデンサであり、画像データの保持
用として用いられる。薄膜トランジスタ101は画素セ
ル103に印加する電圧の画像データをスイッチングす
るのに用いられる。
【0004】一般に、薄膜トランジスタ101のゲイト
に逆バイアス電圧を印加すると、ソース/ドレイン間に
電流が流れない状態(OFF状態)とはならずに、リー
ク電流(OFF電流という)が流れるという現象が知ら
れており、リーク電流により、画素セル103の電位が
変動するということが問題となっている。
【0005】薄膜トランジスタ101がNチャネル型の
場合には、ゲイトを負にバイアスした時には半導体薄膜
の表面に誘起されるP型層と、ソース領域及びドレイン
領域のN型層との間に形成されるPN接合が発生する
が、半導体薄膜中には多くのトラップが存在するため、
このPN接合は不完全であり接合リーク電流が流れやす
い。ゲイト電極を負にバイアスするほどOFF電流が増
加するのは、半導体薄膜の表面に形成されるP型層のキ
ャリア濃度が増加して、PN接合のエネルギー障壁の幅
が狭くなるために、電界の集中が起こり、接合リーク電
流が増加することによるものである。
【0006】このようにして生じるOFF電流は、ソー
ス/ドレイン電圧にも大きく依存して、薄膜トランジス
タのソース/ドレイン間に印加される電圧が大きくなる
に従って、OFF電流が飛躍的に増大することが知られ
ている。例えば、ソース/ドレイン間に5Vの電圧を加
えた場合と10Vの電圧を加えた場合とでは、後者のO
FF電流は前者の2倍ではなく、10倍にも100倍に
もなる場合がある。更に、OFF電流の非線型的な変動
はゲイト電圧にも依存し、一般にゲイト電圧の逆バイア
スの値が大きい場合(Nチャネル型では、大きなマイナ
ス電圧)には、両者の差が著しい。
【0007】この問題を解決するためには、例えば、特
公平5−44195と特公平5−44196に記述され
ているように、薄膜トランジスタを直列に接続する方法
(マルチゲイト法)が提案されている。これは、個々の
薄膜トランジスタのソース/ドレインに印加される電圧
を減少させることによって、個々の薄膜トランジスタの
OFF電流を低減せしめることを意図している。例え
ば、図13(B)のように2個の薄膜トランジスタ11
1、112を画素セル103に直列に接続した場合、個
々の薄膜トランジスタ111、112のソース/ドレイ
ンに印加される電圧は半分になる。ソース/ドレインに
印加される電圧が半分になれば、前述の議論からOFF
電流は1/10にも1/100にもなる。なお、図13
(B)において図13(A)と同一の符号は同一の部材
を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶デ
ィスプレーの画像表示に要求される特性が厳しくなる
と、上記のマルチゲイト法でも必要なだけOFF電流を
下げることが困難になる。すなわち、ゲイト電極の数
(薄膜トランジスタの数)を3個、4個、5個と増やし
ても、薄膜トランジスタのソース/ドレインに印加され
る電圧は1/3、1/4、1/5というように僅かづつ
しか減らないからである。また、薄膜トランジスタを増
加したために、回路が複雑かつ専有面積が大きくなり、
開口率を低下するという問題も生ずる。
【0009】本発明は、上記のような問題を鑑みてなさ
れたものであり、簡素な構成で、画素電極に接続する薄
膜トランジスタのソース/ドレインに印加される電圧
を、通常の場合の1/10以下、好ましくは1/100
以下とすることにより、薄膜トランジスタのOFF電流
を低減し得るアクティブマトリクス表示装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解消するた
めに、本発明に係るアクティブマトリクス表示装置の構
成の一つは、マトリクス状に配置された画像信号線およ
びゲイト信号線と、前記画像信号線およびゲイト信号線
で囲まれた領域に配置された画素電極と、を有し、前記
画素電極に隣接して同一導電型のn個の薄膜トランジス
タが直列に接続されて配置されており、前記複数の薄膜
トランジスタのn=1番目の薄膜トランジスタのソース
またはドレイン領域は前記画像信号線に接続され、前記
複数の薄膜トランジスタのn番目の薄膜トランジスタの
ドレインまたはソース領域は前記画素電極に接続されて
おり、n−m(n>m)個の薄膜トランジスタのゲイト
電極は共通にゲイト信号線に接続されており、前記n−
m個の薄膜トランジスタ以外のm個の薄膜トランジスタ
において、奇数行の画素電極に接続された薄膜トランジ
スタのゲイト電極と、偶数行の画素電極に接続された薄
膜トランジスタのゲイト電極は同一の容量線に接続さ
れ、前記容量線に接続されたゲイト電極の電位はチャネ
ル形成領域がソース及びドレイン領域と同一導電型とな
る電位に、容量線により固定されることを特徴とする。
【0011】上記構成において、n、mはそれぞれ0を
除く自然数である。所定の効果を得るためには、n=5
以上であることが好ましい。
【0012】上記構成の具体的な構成例を図1に示す。
図1に示す場合の構成では、n=5、m=2であり、1
21〜125及び126〜130で示されるn=5個の
薄膜トランジスタはそれぞれ画素セル132、133に
直列に接続されている。
【0013】n=1個目の薄膜トランジスタ121、1
26のソース領域は画像信号線129に接続され、n番
目(5番目)の薄膜トランジスタ125、128のドレ
イン領域はそれぞれ画素セル132、133の一方の電
極(画素電極)に接続されている。
【0014】また、本発明のアクティブマトリクス表示
装置は、異なる画素電極に接続されたn個の薄膜トラン
ジスタにおいて、(n−m)個の薄膜トランジスタはゲ
イト信号線に接続され、他のm個の薄膜トランジスタは
容量線に接続されるが、ゲイト信号線は行毎に異なり、
容量線は奇数行と偶数行で共有される。
【0015】具体的には、図1に示すように、3個
((n−m)個)の薄膜トランジスタ121〜123の
ゲイト電極はゲイト信号線134に接続され、薄膜トラ
ンジスタ126〜128のゲイト電極はゲイト信号線1
35に接続される。他方、2個(m個)の薄膜トランジ
スタ124、125のゲイト電極と、薄膜トランジスタ
129、130のゲイト電極とは共通の容量線136に
接続されて、ゲイト電位が適当な電位に保持される構成
となっている。
【0016】上記の構成において、画素セル132、1
33が電位を保持する間には、容量線136を適当な電
位に保つことにより、隣接する行の薄膜トランジスタ1
24、125と129、130のチャネルとゲイト電極
の間に容量が形成されて、画素セル132、133の電
圧降下を抑制する。
【0017】なお本発明において、特にゲイト信号線に
接続されている薄膜トランジスタをLDD構造、更にオ
フセット構造を有するようにすると、OFF電流の低減
により効果的になる。
【0018】また、本発明の他の構成は、隣合う一対の
画素電極と、前記一対の画素電極の間に配置された一対
のゲイト信号線と、前記一対のゲイト信号線の間に配置
された容量線と、前記一対の画素電極のそれぞれに接続
された一対の島状の半導体領域と、を有し、前記島状の
半導体領域の一端は前記画素電極に接続されており、前
記一対のゲイト信号線のそれぞれは前記それぞれの島状
の半導体領域を3ヶ所以上の領域で横断しており、前記
容量線は前記それぞれの島状の半導体領域を2ヶ所以上
の領域で横断していることを特徴とするアクティブマト
リクス表示装置。
【0019】上記構成の具体的な構成例を図8に示す。
図8に示すのは、一対の隣合う画素電極216と217
と、一対の隣合う電極216と217の間に配置された
一対のゲイト信号線205と206と、前記一対のゲイ
ト信号線の間に配置された容量線209と、前記一対の
画素電極216と217のそれぞれに接続された一対の
島状の半導体領域201と202(薄膜トランジスタの
活性層を構成する)と、を有し、前記島状の半導体領域
201、202の一端は、それぞれ前記画素電極216
と217に接続されており、前記一対のゲイト信号線2
05、206それぞれは前記それぞれの島状の半導体領
域201、202を3ヶ所の領域で横断しており、前記
容量線209は前記島状の半導体領域201、202を
2ヶ所の領域で横断している構成である。
【0020】上記の構成を採用した場合は、一対の画素
電極に対して、1つの容量線を共通に利用することにな
るで、画素の開口率を高めることができる。図8には、
最小限の構成しか示されていないが、実際の液晶ディス
プレイにおいては、図8に示すような構成が数百×数百
という数で繰り返し組み合わされた構成が採用されてい
る。
【0021】本明細書で開示する発明の基本的な思想
は、図1に示すように、薄膜トランジスタ121〜12
5を直列に接続し、このうち、薄膜トランジスタ121
〜123のゲイトをゲイト信号線134に接続し、他の
薄膜トランジスタ124、125のゲイトを容量線13
6に接続することである。更に、奇数行と、偶数行で容
量線を共有するようにして、容量線を行数の1/2の本
数にして、画素の開口率を向上させている。
【0022】画素の電位を保持する時間においては、容
量線136を適当な電位に保つことにより、薄膜トラン
ジスタ124、125のチャネルとゲイト電極の間に容
量が形成されるため、薄膜トランジスタ122、123
のソース/ドレイン間に現れる電圧が低下し、よって、
これらの薄膜トランジスタのOFF電流を低減させるこ
とができる。なお、補助容量は必ずしも必要ではない。
むしろ、書き込みの際の負担を増大させるものであるの
で、画素セル132の容量と薄膜トランジスタ124、
125に生成する容量の比率が最適なものであれば無い
ほうが好ましい場合もある。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に従って、本発明の実施の形
態について説明する。ゲイト信号線134に選択信号が
送られたときに、薄膜トランジスタ121〜123はい
ずれもONとなる。また、この際には薄膜トランジスタ
124、125もONとなるべく、容量線136に信号
が印加される必要がある。この結果、画像信号線131
の信号に応じて、画素セル132が充電されるのと同時
に、薄膜トランジスタ124、125にも充電される。
十分に充電がなされた(平衡)段階では、薄膜トランジ
スタ124、125のソース/ドレイン間の電圧はほぼ
等しい状態となる。
【0024】この状態で選択信号が切られると、薄膜ト
ランジスタ121〜123はいずれもOFFとなるが、
薄膜トランジスタ124、125は依然としてON状態
である。その後、画像信号線131には他の画素の信号
が印加され、薄膜トランジスタ121は有限のOFF電
流があるので、薄膜トランジスタ124に充電された電
荷が放出されて、電圧が低下することとなる。しかし、
この速度は、図13(A)で示した通常のアクティブマ
トリクス回路の容量102の電圧降下と同じ程度の速度
で進行する。
【0025】一方、薄膜トランジスタ122に関して
は、当初、ソース/ドレイン間の電圧がほぼ0であった
ために、OFF電流は極めて僅かであるが、その後、薄
膜トランジスタ124の電圧が降下するため、徐々にソ
ース/ドレイン間の電圧が増加するのに伴って、OFF
電流も徐々に増加することとなる。また、薄膜トランジ
スタ123に関しても、薄膜トランジスタ124の電圧
が降下するため、同様に徐々にOFF電流が増加する
が、その速度は薄膜トランジスタ122にも増して小さ
いことは言うまでもない。以上のことから、これらの薄
膜トランジスタ121〜123のOFF電流の増加によ
る画素セル127の電圧降下は図13(A)に示す通常
のアクティブマトリクス回路におけるものよりも十分に
緩やかであることは言うまでもない。
【0026】一般に薄膜トランジスタの劣化はソース/
ドレイン間の電圧に依存するが、本発明においては、図
1の薄膜トランジスタ122、123及び薄膜トランジ
スタ126、127のソース/ドレイン間の電圧は全て
の駆動過程において低く保たれているたため、薄膜トラ
ンジスタの劣化を抑制することができる。
【0027】図1に示す回路は、図3(A)に示す概略
M字型の半導体領域100に、図3(B)〜(D)に示
すように、ゲイト信号線134と容量線136とを重ね
た配置を取ることにより、高い集積度で構成することが
できる。図3(B)〜(D)はM字型の半導体領域10
0に対する、ゲイト信号線134、容量線136の可能
な配置関係を示し、いずれを採用しても、本発明の効果
を同様に得ることができる。
【0028】図3(B)は最もオーソドックスな配置で
あり、半導体領域100とゲイト信号線134、容量線
136とが交差することにより、薄膜トランジスタ12
1〜125が、その交点(ゲイト信号線との交点3つ、
容量線との交点2つ、全部で5つ)に形成される。半導
体領域100のうち、ゲイト信号線134、容量線13
6で分離された(挟まれた)領域(図3(B)において
は4つある)、および半導体領域100の両端の領域に
は、N型もしくはP型の不純物が導入され、薄膜トラン
ジスタ121〜125のソース/ドレインとなる。画像
信号線131、および画素セル132の画素電極は、半
導体領域100の両端のいずれかに接続するように形成
されればよい。
【0029】他方図3(C)のように、点a、bを容量
線136が覆わない場合も可能である。なぜなら、薄膜
トランジスタ124、125は容量としてのみ機能すれ
ば十分だからである。また、図3(D)のように、半導
体領域100と6つの交点を形成し、6個の薄膜トラン
ジスタ301〜306が直列に接続されたスイッチング
素子を構成することも可能である。この場合には、マト
リクス回路の等価回路図を図2に示す。
【0030】図2において、図1と同一の符号は同一の
部材を示す。更に、図2には、画素セル133に直列接
続される6個の薄膜トランジスタ307〜312も図示
されている。図2に示す回路構成図は、図1における薄
膜トランジスタ122(127)を2つの直列した薄膜
トランジスタ302、302(308、309)に置き
換えたものに対応する。このため、図1の回路よりもO
FF電流をより低減できる。
【0031】
【実施例】
〔実施例1〕 本実施例は、画素セルのスイチッング回
路の作製工程に関するものであり、作製工程を説明する
ことにより、本発明の理解を深めるものである。本実施
例は図1に示すスイチッング回路において、薄膜トラン
ジスタ121〜125から成るスイチッング回路の作製
工程を説明するものであり、図3(A)、図3(B)は
スイチッング回路の作製工程を示す部分的な上面図であ
る。また、図4は作製工程毎の断面図であり、図4にお
いては、左側には図3(A)の点鎖線X−Yで示した部
分の断面を示し、右側には同図X’−Y’で示した部分
の断面を示す。図4では隣接して描かれているが、明ら
かに、X−YとX’−Y’は同一直線上には無いことに
注意すべきである。
【0032】本実施例では、ゲイト電極を陽極酸化する
ことにより、オフセットゲイトを構成し、よりOFF電
流を低減することを特色とする。なお、ゲイト電極を陽
極酸化する技術は特開平5−267667に開示されて
いる。もちろん、通常用いられるような構造のゲイト電
極も本発明に用いることができる。
【0033】図4(A)に示すように、基板151(コ
ーニング7059、100mm×100mm)上に、下
地膜として酸化珪素膜152を1000〜5000Å、
例えば3000Åに成膜した。この酸化珪素膜152の
成膜には、TEOSをプラズマCVD法によって分解・
堆積して成膜した。また、この工程はスパッタ法によっ
ておこなってもよい。
【0034】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によってアモルファスシリコン膜を300〜1500
Å、例えば、500Å堆積し、これを550〜600℃
の雰囲気に8〜24時間放置して、結晶化せしめた。そ
の際には、ニッケルを微量添加して結晶化を促進せしめ
てもよい。ニッケル等を添加することによって結晶化を
促進せしめ、結晶化温度・結晶化時間を低下・短縮する
技術は特開平6−244104に示されている。この工
程は、レーザー照射等の光アニールによっておこなって
もよい。また、熱アニールと光アニールを組み合わせて
もよい。
【0035】結晶化させたシリコン膜をエッチングし
て、図3(A)に示す概略M字型の島状領域100を形
成し、この上にゲイト絶縁膜153として、プラズマC
VD法によって厚さ700〜1500Å、例えば、12
00Åの酸化珪素膜を形成した。この工程はスパッタ法
によっておこなってもよい。
【0036】その後、厚さ1000Å〜3μm、例え
ば、5000Åのアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のScを含む)膜をスパッタ
法によって形成して、図3(B)、図4(B)に示すよ
うに、これをエッチングしてゲイト信号線134、容量
線136を形成した。これらはいずれも薄膜トランジス
タのゲイト電極となる。
【0037】この段階では、図5に示すように基板60
1上の他のゲイト信号線134や容量線136(図5に
おいてはアルミニウム配線602相当する)を全てアク
ティブマトリクス領域603の周囲に形成されたアルミ
ニウム膜領域604に接続するように、エッチングする
とよい。ただし、この際にはゲイトドライバ605やソ
ースドライバ606等の周辺回路を構成する薄膜トラン
ジスタのゲイト電極等のアルミニウム配線はアルミニウ
ム膜領域604とは絶縁されているように設計するとよ
い。これは、周辺回路の薄膜トランジスタの電極・配線
を陽極酸化されないようにして、集積度を向上させるた
めである。
【0038】そして、図4(C)に示すように、ゲイト
電極(ゲイト信号線134、容量線136)に電解溶液
中で電流を通じて陽極酸化し、厚さ500〜2500
Å、例えば、2000Åの陽極酸化物154、155を
形成した。用いた電解溶液は、L−酒石酸をエチレング
リコールに5%の濃度に希釈し、アンモニアを用いてp
Hを7.0±0.2に調整したものである。その溶液中
に基板を浸し、定電流源の+側を基板上のゲイト電極に
接続し、−側には白金の電極を接続して20mAの定電
流状態で電圧を印加し、150Vに達するまで酸化を継
続した。さらに、150Vの定電圧状態で、電流が0.
1mA以下になるまで酸化を継続した。この結果、ゲイ
ト信号線134および容量線136上に厚さ2000Å
の陽極酸化物154、155が形成される。
【0039】その後、図4(D)に示すように、イオン
ドーピング法によって、島状領域100に、ゲイト電極
部(すなわち、ゲイト信号線134、容量線136とそ
の周囲の陽極酸化物153、155)をマスクとして自
己整合的に不純物(ここでは燐)を注入し、N型不純物
領域156〜159を形成する。ここで、ドーピングガ
スとしてはフォスフィン(PH3 )を用いた。この場合
のドーズ量は1×1014〜5×1015原子/cm2
し、加速電圧は60〜90kVとすれはよい。例えば、
ドーズ量を1×1015原子/cm2 、加速電圧は80k
Vとした。この結果、N型不純物領域156〜159が
形成された。
【0040】さらに、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、ドー
ピングされた不純物領域156〜159の活性化をおこ
なった。レーザーのエネルギー密度は200〜400m
J/cm2 、好ましくは250〜300mJ/cm2
適当であった。この工程は熱アニールによっておこなっ
てもよい。特に触媒元素(ニッケル)を含有しており、
通常の場合に比較して低温の熱アニールで活性化できる
(特開平6−267989)。
【0041】このようにしてN型不純物領域156〜1
59が形成されて、薄膜トランジスタ121、123、
124、125が形成されているのが分かる。また、ゲ
イト信号線134をゲイト電極とする図示しない薄膜ト
ランジスタ122も同様に形成されている。これらの薄
膜トランジスタ121〜125は陽極酸化物154、1
55の厚さだけ不純物領域156〜159がゲイト電極
から遠い、いわゆるオフセットゲイト構造となってい
る。
【0042】図4(E)に示すように、層間絶縁膜16
0として、プラズマCVD法によって酸化珪素膜を厚さ
5000Åに成膜した。このとき、原料ガスにTEOS
と酸素を用いた。そして、層間絶縁膜160、ゲイト絶
縁膜153のエッチングをおこない、N型不純物領域1
56に、即ち薄膜トランジスタ121のソースにコンタ
クトホールを形成した。その後、アルミニウム膜をスパ
ッタ法によって形成し、エッチングしてソース電極・配
線161を形成した。これは図1に示す画像信号線13
1が延在したものに相当する。
【0043】図4(F)に示すように、パッシベーショ
ン膜162を形成した。ここでは、NH3 /SiH4
2 混合ガスを用いたプラズマCVD法によって、窒化
珪素膜を2000〜8000Å、例えば、4000Åの
膜厚に成膜して、パッシベーション膜とした。そして、
パッシベーション膜162、層間絶縁膜160、ゲイト
絶縁膜153をエッチングして、N型不純物領域159
に、即ち薄膜トランジスタ125のドレインに画素電極
163とのコンタクトホールを形成した。
【0044】そして、インディウム錫酸化物(ITO)
被膜をスパッタ法によって成膜し、これをエッチングし
て、その画素電極163を形成した。画素電極163は
画素セル132の電極の一方である。以上の工程を経
て、1個の島状半導体領域100に、図1に示す直列接
続されたNチャネル型薄膜トランジスタ121〜125
(126〜130)から成るアクティブマトリクス回路
素子が形成される。
【0045】〔実施例2〕 図6〜8は本実施例のスイ
ッチング素子の作製工程を説明する上面図である。具体
的なプロセスについては、公知技術、もしくは実施例1
に示される技術を用いればよいので、ここでは詳述しな
い。また、本実施例のスイッチング回路の等価回路を図
1に示す。
【0046】図6に示すように、結晶性珪素膜をパタニ
ングして、実施例1もしくは図3(A)に記述されるよ
うな概略M字型の半導体領域(活性層)201〜204
を所定の位置に形成する。その後、ゲイト絶縁膜(図示
せず)を形成する。そして平行に配列されたゲイト信号
線205〜208と、ゲイト信号線205と206間に
平行に配列された容量線209と、ゲイト信号線207
と208間に平行に配列された容量線210とをそれぞ
れ形成する。
【0047】ここで、ゲイト信号線205〜208およ
び容量線209、210と活性層201〜204の位置
関係については実施例1と同様であり、活性層201〜
204はそれぞれゲイト信号線205〜208と3ヶ所
交差し、活性層201と202はそれぞれ共通の容量線
209と2ヶ所で交差し、活性層203と204はそれ
ぞれ共通の容量線210と2ヶ所で交差する。
【0048】図7に示すように、活性層201〜204
にN型又はP型の導電型を付与する不純物をドーピング
して、図示しない層間絶縁物を形成した後に、活性層2
01〜204の一端にそれぞれコンタクトホール211
〜214を形成し、画像信号線215を形成する。
【0049】次に図8に示すように、活性層201〜2
04の他端にコンタクトホールを形成し、ゲイト信号線
205〜208と画像信号線215によって囲まれた領
域に画素電極216〜219を活性層201〜204の
他端と接続するように形成する。
【0050】以上の工程を経て、アクティブマトリクス
回路のスイッチング素子が形成される。本実施例におい
て、一対の画素電極216、217(218、219)
に対して1本の容量線209(210)を共通に利用し
ているため、容量線の数をゲイト信号線の本数の半分に
することができるので、画素の開口率を高めることがで
きる。なお、図8には、最小限の構成しか示されていな
いが、実際の液晶ディスプレイにおいては、図8に示す
ような構成が数百×数百という数で繰り返し組み合わさ
れた構成が採用される。
【0051】また、図8のアクティブマトリックス回路
の等価回路は図1に相当し、ゲイト信号線204、20
5はゲイト信号線134、135に相当し、容量線20
9は容量線136に相当する。さらに、活性層201と
ゲイト信号線205、容量線209から薄膜トランジス
タ121〜125が構成され、活性層202とゲイト信
号線206と容量線209から薄膜トランジスタ126
〜130が構成される。また、画素電極216、217
はそれぞれ画素セル132、133の一方の電極に相当
する。
【0052】開口率をより向上させるためには、図9
(A)示す概略M字型の活性層221に対して、図9
(B)に示すように活性層221の屈曲部を全て容量線
222、ゲイト信号線223により覆うように配置し、
更に、図9(C)に示すように活性層221に形成され
る薄膜トランジスタの一部を画像信号線224と重ねる
ことも有効である。
【0053】更に、活性層の屈曲をより多くし、活性層
とゲイト信号線及び容量線との交点を多くすると、より
多くのトランジスタを形成することができる。その結
果、よりOFF電流を低減させることが可能となる。例
えば、図10(A)に示すように、図3(A)、図9
(A)等に示される島状の活性層よりも屈曲部を1つ多
くして活性層301をパターニングして、図10(B)
のようにゲイト信号線302、容量線303を重ねるこ
とにより、スイチッング素子として機能する薄膜トラン
ジスタを6個形成して、容量として機能する薄膜トラン
ジスタを3個形成することができる。
【0054】〔実施例3〕 図11は本実施例のアクテ
ィブマトリクス回路の上面図であり、実施例2のスイッ
チング回路の変形例である。図11において、図8と同
じ符号は同じ部材を示す。また、本実施例の等価回路は
実施例2と同様に、図1に示す回路構成を有する。
【0055】図11に示す構成が特徴とするのは、2つ
の画素における共通の容量線の利用仕方である。図8に
示す実施例2では、活性層201と202、活性層20
3と204はそれぞれ容量線209、210に関して点
対称に配置され、容量線209、210と活性層201
〜204との交差する領域が容量線209、210の長
手方向に並設されている。
【0056】他方、本実施例は図11に示すように、活
性層201と202又は活性層203と204は容量線
209、210に関して線対称に配置して、容量線20
9、210と活性層201〜204との交差する領域
が、容量線209、210の幅方向に配置するようにし
ている。これにより、マトリクス回路の集積度を高める
ことができる。また、一対の画素電極216、217に
対して1本の容量線209を共通に利用しているため、
容量線の数をゲイト信号線の本数の半分にすることがで
きるので、画素の開口率を高めることができる。
【0057】〔実施例4〕 図12は本実施例のアクテ
ィブマトリクス回路の上面図であり、実施例2のスイッ
チング回路の他の変形例である。図12において、図8
と同じ符号は同じ部材を示す。また、本実施例の等価回
路は実施例2と同様に、図1に示す回路構成を有する。
【0058】図12に示すように、実施例2と同様に、
活性層201と202及び、活性層203と204は容
量線209、210に対して点対称に配置され、容量線
209、210と活性層201〜204との交差する領
域が容量線209、210の長手方向に並列している
が、本実施例では、活性層201と202及び性層20
3と204は互いの領域に入り込むように配置されてい
る。これにより、画素の開孔率を高めることができる。
更に、一対の画素電極216、217に対して1本の容
量線209を共通に利用しているため、容量線の数をゲ
イト信号線の本数の半分にすることができるので、画素
の開口率を高めることができる。
【0059】なお、実施例1〜4においては、薄膜トラ
ンジスタの構造としてはトップゲイト型のものを中心に
説明したが、ボトムゲイト型その他の構造のものであっ
ても、同様に、薄膜トランジスタのOFF電流を低下さ
せることが可能である。
【0060】特にトップゲイト型の薄膜トランジスタに
おいては、薄い半導体領域(活性層)を複雑な形状とす
る一方、ゲイト電極等は極めて単純な形状としているた
め、、上層配線の断線を防止することができるという長
所を有する。逆にゲイト電極を複雑な形状とした場合に
は、開口率を低下させる一因となる。
【0061】
【発明の効果】以上、本発明に係るアクティブマトリク
ス表示装置は、直列接続された複数の薄膜トランジスタ
のゲイトをゲイト信号線や容量線に接続することによ
り、液晶セルの電圧降下を抑制することができる。更
に、一対の画素電極に対して1本の容量線を共通に利用
しているため、容量線の数をゲイト信号線の本数の半分
にすることができるので、画素の開口率を高めることが
できる。
【0062】一般に薄膜トランジスタの劣化はソース/
ドレイン間の電圧に依存するが、本発明においては、ゲ
イト信号線に接続されている薄膜トランジスタのソース
/ドレイン間の電圧は全ての駆動過程において低く保つ
ことが可能なため、薄膜トランジスタの劣化を防止する
ことができる。
【0063】本発明は、より高度な画像表示が要求され
る用途において効果的である。すなわち、256階調以
上の極めて微妙な濃淡を表現する場合には液晶セルの放
電は1フレームの間に1%以下に抑えられることが必要
である。図13(A)、図13(B)に示す従来の方式
は何れもこの目的には適していない。
【0064】また、本発明は特に行数の多いマトリクス
の表示等の目的に適した結晶性シリコン半導体の薄膜ト
ランジスタを用いたアクティブマトリクス表示装置にも
適している。一般に、行数の多いマトリクスでは、1行
あたりの選択時間が短いのでアモルファスシリコン半導
体の薄膜トランジスタは用いるのに適当でない。しかし
ながら、結晶性シリコン半導体を用いた薄膜トランジス
タはOFF電流が多いことが問題となっている。
【0065】このため、OFF電流を低減できる本発明
はこの分野でも大きな貢献が可能である。もちろん、ア
モルファスシリコン半導体を用いた薄膜トランジスタに
おいても効果を有することは言うまでもない。
【0066】上述のように、本発明は従来のアクティブ
マトリクス回路の作製工程を最小限の変更することで実
施可能であり、多大な効果を得ることができる。このよ
うに本発明は工業上、有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアクティブマトリクス表示装置のス
イチッング回路図である。
【図2】 本発明のアクティブマトリクス表示装置のス
イチッング回路図である。
【図3】 本発明の半導体領域、ゲイト信号線、容量線
の配置例を示す。
【図4】 実施例1におけるスイッチング素子の製造工
程(断面)を示す。
【図5】 実施例1のゲイト信号線、容量線等と周辺回
路の配置例を示す。
【図6】 実施例2におけるスイッチング素子の製造工
程(上面)を示す。
【図7】 実施例2におけるスイッチング素子の製造工
程(上面)を示す。
【図8】 実施例2におけるスイッチング素子の製造工
程(上面)を示す。
【図9】 実施例2の変形例であり、半導体領域、ゲイ
ト信号線、容量線の配置例を示す。
【図10】 実施例2の半導体領域の変形例であり、ゲ
イト信号線、容量線の配置例を示す。
【図11】 実施例3の半導体領域、ゲイト信号線、容
量線の配置例を示す。
【図12】 実施例4の半導体領域、ゲイト信号線、容
量線の配置例を示す。
【図13】 従来例のアクティブマトリクス表示装置の
スイチッング回路図である。
【符号の説明】
100・・・・・・・半導体領域 121〜130・・・薄膜トランジスタ 131・・・・・・・画像信号線 132、133・・・画素セル 134、135・・・ゲイト信号線 136・・・・・・・容量線 154、155・・・陽極酸化物 156〜159・・・N型不純物領域 160・・・・・・・層間絶縁膜 161・・・・・・・ソース電極・配線 162・・・・・・・パッシベーション膜 163・・・・・・・画素電極 201〜204・・・活性層 205〜208・・・ゲイト信号線 209、210・・・容量線 211〜214・・・コンタクトホール 215・・・・・・・画像信号線 216〜219・・・画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 G02F 1/1368

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に配置された画像信号線およ
    びゲイト信号線と、 前記画像信号線および前記ゲイト信号線で囲まれた領域
    に配置された画素電極と 記画素電極に直列に接続された同一導電型のn個(n
    2以上の整数)の薄膜トランジスタとを有するアク
    ティブマトリクス表示装置において、 前記n個の薄膜トランジスタn=1番目の薄膜トラン
    ジスタのソース領域またはドレイン領域は前記画像信号
    線に接続され、前記n個の薄膜トランジスタのn= n番目の薄膜トラン
    ジスタのソース領域またはドレイン領域は前記画素電極
    に接続され、前記n個の薄膜トランジスタのうちの (n−m)個の
    (n>m、mは1以上の整数)薄膜トランジスタのゲイ
    ト電極は、前記ゲイト信号線に接続され 数行目の画素電極に直列に接続されたn個の薄膜トラ
    ンジスタのうちのm個の薄膜トランジスタのゲイト電極
    と、偶数行の画素電極に直列に接続されたn個の薄膜
    トランジスタのうちのm個の薄膜トランジスタのゲイト
    電極は、共通の容量線にそれぞれ接続されていることを
    特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記(n−m)個の薄
    膜トランジスタは、それぞれLDD構造を有しているこ
    とを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記n個の薄膜トラン
    ジスタは、それぞれオフセットゲイト構造を有している
    ことを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一において、前
    記n個の薄膜トランジスタは、それぞれトップゲイト型
    の薄膜トランジスタであることを特徴とするアクティブ
    マトリクス表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一において、n
    =5以上であることを特徴とするアクティブマトリクス
    表示装置。
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