JP3504546B2 - ドラム缶溶接部押圧装置及び方法、並びにドラム缶製造装置 - Google Patents
ドラム缶溶接部押圧装置及び方法、並びにドラム缶製造装置Info
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Description
トルや55ガロン等の容量を持つ鉄製のドラム缶の胴体
部分において該ドラム缶の軸方向に延在する溶接部分を
押圧するドラム缶溶接部押圧装置、及び該ドラム缶溶接
部押圧装置にて実行されるドラム缶溶接部押圧方法、並
びに上記ドラム缶溶接部押圧装置を備えたドラム缶製造
装置に関する。
持つ鉄製のドラム缶の胴体部分は、薄鋼板をロール加工
して円筒状にし、該円筒状の薄鋼板の軸方向に沿った両
側端部を溶接して成形される。該胴体部分には、その両
端部にフランジ加工、いわゆるフランジングが施され、
又、補強用の輪帯が胴体全周に渡って形成加工された
後、表面に付着している油や汚れ等が除去される。該洗
浄後、胴体部分の両端部に巻き締め等により地板、さら
に必要に応じて天板が取り付けられ、上記ドラム缶が作
製される。
溶接部は酸化スケールを有するため、上記胴体部分の塗
装時に上記溶接部における塗膜の密着性が低下したり、
又、上記溶接部では、上記鋼板が重ね合わされているこ
とから段差が生じており、上記地板や天板を取り付ける
ときの上記巻き締めが不完全になることがある。そこで
このような問題を解決するために、上記溶接部をローラ
で潰すようにした、例えば特許2583840号に開示
され、図16に示した溶接部整形装置が存在する。該溶
接部整形装置は、大別して、支持ダイ2を有する基台3
と、加圧装置4とを備え、以下のように動作する。即
ち、円筒体1の溶接部分1Aを支持ダイ2に接触させて
支持ダイ2上に載置された円筒体1に対して、溶接部分
1Aの押圧用の加圧ローラ13及び加圧シリンダ11を
一端部分に設けたスライダ8を加圧装置4から円筒体1
内へ挿入する。そして、加圧シリンダ11を動作させて
加圧ローラ13にて円筒体1の内面側から支持ダイ2側
へ溶接部分1Aを押圧しながら、溶接部分1Aに沿って
スライダ8を移動させ、溶接部分1Aを平坦にするとと
もに上記酸化スケールの除去を行う。
接部整形装置では、円筒体1内へ加圧ローラ13を挿入
するため、スライダ8は長尺とならざるを得ず、従って
このような長尺なスライダ8を保持及び移動させるため
の機構も大きくなる。さらに、このような長尺のスライ
ダ8の反支持側に位置する一端部分に設けた加圧ローラ
13にて加圧を行うことから、加圧ローラ13による十
分な加圧力を得るのが難しく、又、スライダ8の剛性も
得にくい。
イ2上に載置されたままであり支持されていない。一
方、上記支持ダイ2は、その上面が円筒体1の表面に沿
った凹湾曲面を有しているが、その曲率半径は円筒体1
の半径よりもわずかに大きく設定されている。よって、
加圧ローラ13による押圧動作時において円筒体1は、
その周方向に支持ダイ2上で転がることができ、安定性
に欠ける。よって、溶接部分1Aに沿って該溶接部分1
A上を加圧ローラ13が正確に移動できない場合も考え
られる。一方、もし円筒体1を支持するならば、図示す
るような構造にあっては、円筒体1の両端部分から該円
筒体1の軸方向に該円筒体1を挟持する方法が考えられ
るが、該挟持方法では円筒体1に変形を生じさせる可能
性がある。よって、仮に円筒体1を支持する構造を採っ
たとしても、十分な支持はできず、やはり、溶接部分1
A上を加圧ローラ13が正確に移動できない場合も考え
られる。又、上記特許公報によれば、上記溶接部整形装
置は1台のみ設置され、故障時におけるバックアップに
ついて開示はない。又、通常動作時においても1台の溶
接部整形装置では1つの円筒体1を処理するのに長時間
を要し実際の運用上問題がある。
整形装置を使用した鋼製ドラム缶の製造では、円筒体1
の溶接部分1A上を加圧ローラ13にて冷間潰しを行う
ことで円筒体1の両端部に張出し部分が生じ、上記冷間
潰し動作を行った後、上記張出し部分を切断する工程を
経る。このように上記溶接部整形装置では、上記冷間潰
し動作後に張出し部分の切断動作を行うというように、
工程順が固定されてしまい、製造ラインにおける機械配
置等において自由度が低いという問題もある。
しを行うことで円筒体1の両端部に張出し部分が生じる
旨の記載があることから、上記加圧ローラ13は、上記
円筒体1の全長にわたり上記溶接部分1A上を転動走行
すると考えられる。即ち、加圧ローラ13は、加圧され
た状態にて、円筒体1の一端へ噛み込み溶接部分1A上
を走行し円筒体1の他端から抜け出る。このような状況
では、一般的に、缶体の軸方向における一端部及び他端
部は、該缶体の中央部分に比べて加圧ローラによる圧下
点の周囲の材料の拘束力が小さいために変形が大きくな
る。よって、図17及び図18に示すように、缶体の板
厚に関係なく缶端から約十数mm程度、缶内側まで、缶
板厚の薄肉化や、非定常変形が生じる。よって、缶両端
部分における缶材の機械的性質の低下が生じる。又、ド
ラム缶の製造においては、缶端部は地板及び天板の取り
付けのため、上記フランジング、巻き締め等の加工を施
すが、上記機械的性質の低下により上記加工時に上記缶
端部には割れ等の損傷が生じやすい。尚、上記図17は
加圧ローラが缶体の一端部に噛み込んだときの図であ
り、図18は加圧ローラが缶体の他端部から抜け出たと
きの図である。又、上記図17及び図18に示す実線は
板厚が1.6mmの場合を示し、微点線は1.2mmの
場合を示し、粗点線は1mmの場合を示している。
になされたもので、ドラム缶の胴体部分の溶接部を正確
に押圧可能であり、又、上記溶接部をその全長に渡り均
一な形状及び機械的性質とすることが可能なドラム缶溶
接部押圧装置、及び該ドラム缶溶接部押圧装置にて実行
されるドラム缶溶接部押圧方法、並びに上記ドラム缶溶
接部押圧装置を備えたドラム缶製造装置を提供すること
を目的とする。
め、本発明では以下のように構成した。本発明の第1態
様であるドラム缶溶接部押圧装置は、鋼板を曲げてなる
円筒体における該円筒体の軸方向に延在する上記鋼板の
両側端部を互いに溶接して作製された、地板及び天板の
取り付け前のドラム缶胴体部分に対して、上記両側端部
の溶接部を押し潰すドラム缶溶接部押圧装置であって、
上記ドラム缶胴体部分の内側に挿入される支持体であっ
て、上記軸方向に沿った上記溶接部の全長に渡り延在す
るとともに上記ドラム缶胴体部分の周方向において上記
ドラム缶胴体部分の内周面に沿って延在し少なくとも上
記溶接部を覆い上記溶接部の押し潰し動作時には上記溶
接部に接触する受圧部を有し、かつ上記周方向において
上記受圧部を間に挟んだ両側に位置し上記押し潰し動作
時において上記ドラム缶胴体部分の位置ずれを防止する
位置ずれ防止部分を有する上記支持体と、上記ドラム缶
胴体部分の外側にて上記溶接部を挟むように上記支持体
に対向して配置され、上記溶接部の押し潰し動作時には
上記溶接部を上記支持体へ押圧しながら上記軸方向に沿
って移動して上記溶接部を押し潰して平坦にする押圧移
動装置と、を備えたことを特徴とする。
った上記溶接部の、上記軸方向における中央部について
上記押し潰し動作を行うように構成することもできる。
装置は、複数のドラム缶胴体部分を搬送路に沿って連続
的に搬送方向へ順次搬送する搬送装置と、上記搬送路を
間に挟んだ両側にそれぞれ配置された、請求項1ないし
3のいずれかに記載の2台のドラム缶溶接部押圧装置
と、上記ドラム缶溶接部押圧装置に対して、上記搬送装
置にて搬送されてきた上記ドラム缶胴体部分を一方の上
記ドラム缶溶接部押圧装置へ装着すると同時に、上記溶
接部の平坦化を終えた上記ドラム缶胴体部分を他方の上
記ドラム缶溶接部押圧装置から離脱し上記搬送路へ戻す
移載装置と、を備えたことを特徴とする。
て、上記ドラム缶溶接部押圧装置は、上記ドラム缶胴体
部分の軸方向に沿った上記溶接部の、上記軸方向におけ
る中央部分について押し潰し動作を行うように構成する
こともできる。
て、上記ドラム缶溶接部押圧装置の前工程側又は後工程
側に配置され、上記軸方向における上記溶接部の上記中
央部分を除いた、上記ドラム缶胴体部分の軸方向の両端
部に位置する上記溶接部の両端部について上記溶接部の
厚み方向に沿って挟持し押圧して上記両端部の押し潰し
動作を行う端部押圧装置をさらに備えるように構成する
こともできる。
部押圧方法は、鋼板を曲げてなる円筒体における該円筒
体の軸方向に延在する上記鋼板の両側端部を互いに溶接
して作製された、地板及び天板の取り付け前のドラム缶
胴体部分に対して、上記両側端部の溶接部を押し潰すド
ラム缶溶接部押圧方法であって、上記ドラム缶胴体部分
の軸方向における上記溶接部の中央部分について上記軸
方向に沿ってロールを移動して押し潰し、上記中央部分
を除いた上記ドラム缶胴体部分の軸方向の両端部に位置
する上記溶接部の両端部を上記溶接部の厚み方向に沿っ
て上記両端部を挟持し押圧して押し潰し動作を行うこと
を特徴とする。
缶溶接部押圧装置、及び該ドラム缶溶接部押圧装置にて
実行されるドラム缶溶接部押圧方法、並びに上記ドラム
缶溶接部押圧装置を備えたドラム缶製造装置について、
図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同
じ構成部分については同じ符号を付している。又、本実
施形態では、容量200リットルのドラム缶を例に採る
が、本実施形態のドラム缶溶接部押圧装置及びドラム缶
製造装置が処理可能なドラム缶胴体部分は、上記200
リットルのドラム缶に限定されるものではない。即ち、
本実施形態のドラム缶溶接部押圧装置、ドラム缶溶接部
押圧方法、及びドラム缶製造装置は、鋼板をロールして
形成された胴体部分の軸方向に沿って溶接部が存在し、
かつ該溶接部の平坦化が必要な胴体部分に適用可能であ
る。
ける上記ドラム缶製造装置101は、搬送装置110
と、ドラム缶溶接部押圧装置120と、移載装置130
とを設けている他、図5には示していないが、ドラム缶
製造装置101には、鋼板をロールして円筒体を作製す
る装置、及び作製された該円筒体の軸方向に延在する上
記鋼板の両側端部を溶接し図10に示すように溶接部2
01を有するドラム缶胴体部分200を作製する装置
が、ドラム缶溶接部押圧装置120の前工程側に設置さ
れ、ドラム缶溶接部押圧装置120の後工程側には、ド
ラム缶胴体部分200の軸方向に沿った溶接部201の
両端部の段差を鍛造、平坦化後、溶接及び鍛造によって
上記両端部に生じた張出し部分を切断する装置であり、
端部押圧装置の機能を果たす一例としてのマッシュカッ
ター装置、上記ドラム缶胴体部分200の両端部にフラ
ンジ加工を施す装置、補強用の輪帯を胴体の全周に渡っ
て形成する装置、表面に付着している油や汚れ等を除去
する洗浄装置、ドラム缶胴体部分200の両端部に巻き
締め等により地板、さらに必要に応じて天板を取り付け
る装置が設置されている。
ッター装置301は、本実施形態では上述のようにドラ
ム缶溶接部押圧装置120の後工程側に設けているが、
ドラム缶溶接部押圧装置120の前工程側に設けること
もできる。又、符号351は、上述のドラム缶胴体部分
200を作製する装置に相当する。上記マッシュカッタ
ー装置301は、例えば特開平7−16680号公報に
開示される構造を有する公知の装置であり、図13及び
図14に示すように、プレス装置302と、切断装置3
03とを備える。図12及び図13に示すように、溶接
部201を有するドラム缶胴体部分200は、搬送路1
13に沿って搬送方向111へ搬送されるので、プレス
装置302及び切断装置303は1組ずつドラム缶胴体
部分200の軸方向における両端部に対応してそれぞれ
配置される。各組のプレス装置302及び切断装置30
3は、それぞれ、ドラム缶胴体部分200の軸方向に移
動可能である。
降する下金型3021と、該下金型3021に対向して
固定された上金型3022とを備える。下金型3021
と上金型3022とに挟まれるように、ドラム缶胴体部
分200は配置される。よって、上記下金型3021の
上面、及び上金型3022の下面は、ドラム缶胴体部分
200の円筒形状と同形状の円柱面をなしている。又、
ドラム缶胴体部分200の軸方向に沿った下金型302
1の長さは約35mmであり、幅は約55mmである。
このように構成されるプレス装置302は、下金型30
21を上金型3022側へ上昇させて、ドラム缶胴体部
分の軸方向の両端部に位置する溶接部201の両端部に
ついて、該溶接部201の厚み方向に沿って挟持し押圧
して上記両端部の鍛造、平坦化動作、つまり押し潰し動
作を行う。
によって上記両端部に生じた上記張出し部分を、油圧シ
リンダにて昇降する刃3031と、上記下金型3021
とによって切断する動作を行う。
搬送コンベヤ112上に載置された上記ドラム缶胴体部
分200−1、200−2、200−3、…が1個ずつ
例えば上述のドラム缶溶接部押圧装置120へ連続的に
搬入されるように1ピッチずつ上記ドラム缶胴体部分2
00を矢印にて示す搬送方向111へ順次搬送する装置
である。よって、搬送コンベヤ112が延在する搬送路
113の沿線に、上述のドラム缶溶接部押圧装置120
や、上記マッシュカッター装置301や、フランジ加工
装置や、輪帯形成装置、等が設置されている。
い構造は以下に説明するが、本実施形態では、搬送方向
111に対して直交方向に沿ってドラム缶溶接部押圧装
置120に備わり、支持体の機能を果たす一例としての
支持アーム121が延在するようにして、上記搬送路1
13を間に挟んで搬送方向111の左側にドラム缶溶接
部押圧装置120−1が、右側にドラム缶溶接部押圧装
置120−2が設置されている。このようなドラム缶溶
接部押圧装置120は、ドラム缶胴体部分200の溶接
部201の押圧を行う。
説明するが、本実施形態では、移載装置130は、上記
搬送路113を搬送されてきたドラム缶胴体部分200
を、一方のドラム缶溶接部押圧装置、例えばドラム缶溶
接部押圧装置120−1へ装填し、さらに上記溶接部の
平坦化を終えたドラム缶胴体部分200を他方のドラム
缶溶接部押圧装置、例えばドラム缶溶接部押圧装置12
0−2から離脱し上記搬送路113へ戻す装置である。
について説明する。尚、上述のように本実施形態ではド
ラム缶溶接部押圧装置120−1、120−2の2台を
設けているが、両者の構造は同一であるので同じ構成部
分については同じ符号を付し、又、以下では代表してド
ラム缶溶接部押圧装置120−1を例に採りドラム缶溶
接部押圧装置120について説明する。ドラム缶溶接部
押圧装置120−1は、図1に示すように、基台部12
7と、該基台部127の一端部に立設されている支柱部
128と、上記基台部127に対向しかつ平行に上記支
柱部128から延在する支持アーム121とを有し、こ
れらの基台部127、支柱部128、及び支持アーム1
21により「コ」字状の外形を形成する。このようなド
ラム缶溶接部押圧装置120−1は、大略的には、上記
支持アーム121と、押圧移動装置122と、支持部材
123とを備える。上記押圧移動装置122は、支持ア
ーム121と基台部127とに挟まれた部分に設置され
る。上記支持部材123は、図4に示すように、上記ド
ラム缶胴体部分200の周方向において、上記溶接部2
01を中央部分に配置して該溶接部201の左右両側に
てドラム缶胴体部分200を支持する部材であり、かつ
ドラム缶胴体部分200の軸方向に沿って延在する部材
である。又、上記左右に配置される各支持部材123
は、当該支持部材123にて支持されたドラム缶胴体部
分200を上記軸方向へ滑らかに移動可能とするため、
当該支持部材123に回転自在に支持されたコロ123
1を上記軸方向に沿って複数設けており、各コロ123
1がドラム缶胴体部分200に接触する。このような支
持部材123は、後述する昇降装置160に備わる共通
枠161に設置させており、上記昇降装置160にて、
垂直方向に上記共通枠161が下降高さ位置162と、
上昇高さ位置163との間を昇降することで支持部材1
23も昇降する。
部分200を上記支持アーム121に装填するときにド
ラム缶胴体部分200を支持し、支持アーム121にお
ける後述の位置ずれ防止部分1211に対応する位置に
配置される。又、後述するように、本実施形態では位置
ずれ防止部分1211に設けた吸着パッド1215にて
ドラム缶胴体部分200を保持することから、支持部材
123と位置ずれ防止部分1211とが互いに対応した
位置に配置されることで、上記装填から溶接部201の
押圧動作に至る間における上記ドラム缶胴体部分200
の周方向への位置ずれを防止する機能をも、支持部材1
23は有している。
体部分200の内側に挿入され、上記溶接部201に沿
って延在し該ドラム缶胴体部分200を貫通する長さを
有し、ほぼ小判形の断面を有する鋼鉄製の部材であり、
後述するように上記押圧移動装置122による溶接部2
01の押し潰し動作のときには溶接部201に接触する
受圧部材1212を有する。該受圧部材1212は、ド
ラム缶胴体部分200の軸方向に沿った溶接部201の
全長に渡り延在するとともに、ドラム缶胴体部分200
の周方向において該ドラム缶胴体部分200の内周面に
沿って延在し少なくとも溶接部201を覆う。又、支持
アーム121は、図4に示すように、2つの位置ずれ防
止部分1211を有する。該位置ずれ防止部分1211
は、ドラム缶胴体部分200の周方向において、上記受
圧部材1212を間に挟み、少なくとも、それぞれの支
持部材123に対向する位置まで該ドラム缶胴体部分2
00の内周面202に沿って支持アーム121を延在さ
せることで形成され、上記押し潰し動作のときには該ド
ラム缶胴体部分200の保持し、位置ずれを防止する。
よって、上記押し潰し動作のときドラム缶胴体部分20
0が不安定になることはなく、上記押圧移動装置122
に備わる後述の押圧ロール1221に対して上記溶接部
201が位置ずれを起こすことなく正確な押圧が可能に
なる。
施形態では図4に示すような概略小判形であるが、この
形に限定するものではない。即ち、上記押し潰し動作に
耐える程度の剛性、及び上記位置ずれ防止部分1211
を有する形状であればよい。
上記溶接部201が押圧される部分である受圧部材12
12における上記周方向に沿った幅寸法は、後述の押圧
ローラ1221の幅寸法と同一もしくはそれを超える大
きさである。このような受圧部材1212は、ドラム缶
胴体部分200の内径より僅かに小径にてなり、支持ア
ーム本体部1213に対して着脱可能であり、例えばボ
ルト1214にて上記本体部1213に取り付けられて
いる。よって、経年変化等により受圧部材1212に例
えば変形等が生じた場合には、受圧部材1212のみを
交換することができる。
上記押し潰し動作のとき、位置ずれ防止部分1211に
よってドラム缶胴体部分200を保持するように、各位
置ずれ防止部分1211には、電磁石式の吸着パッド1
215を埋設している。各吸着パッド1215に設けた
電磁石には、該電磁石の励磁及び励磁解除を行う励磁装
置1216が接続され、該励磁装置1216は、制御装
置180にて動作制御される。尚、上記吸着パッド12
15は、上述の電磁石を有する構造に限定されるもので
はなく、上記押し潰し動作のとき、位置ずれ防止部分1
211の当該吸着パッド1215によってドラム缶胴体
部分200を保持可能な構造であれば良く、例えば、吸
引動作を行う構造としてもよい。この場合には、上記励
磁装置1216に代えて吸引装置が設けられる。
する。該押圧移動装置122は、ドラム缶胴体部分20
0の外側にて、上記溶接部201を挟むように支持アー
ム121に対向して配置され、溶接部201の押し潰し
動作のときには溶接部201を支持アーム121へ押圧
しながらドラム缶胴体部分200の軸方向に沿って移動
して、溶接部201を押し潰して平坦にする装置であ
り、押圧ローラ1221と、加圧装置1222と、案内
部材1223と、走行台車1224と、走行台車用移動
装置1225とを備える。以下にこれらの構成部分につ
いて説明するが、下記のような構成を採ることで、従来
の装置のように長尺なスライダ8を保持及び移動させる
構造に比べて溶接部201の押圧に関係する構成が簡素
化、コンパクト化でき、さらに故障発生の低減を図ると
ともに、押圧移動装置122の仕様設計の自由度を向上
することができる。
1は、溶接部201に接触し溶接部201の押し潰しを
行う鋼鉄製のローラであり、本実施形態では、直径がφ
150mm、幅が50mmの大きさにてなる。又、溶接
部201に接触する、該押圧ローラ1221の周面は、
当該押圧ローラ1221の軸方向に平行な平坦である場
合や、僅かに太鼓状に盛り上がっている場合や、逆に僅
かに凹んでいる場合の各形態を採ることができ、又、表
面焼き入れ処理が施されている。上記太鼓状に盛り上が
った形態を採ったときには、ドラム缶胴体部分200の
溶接部201に対して集中的に荷重をかけることがで
き、上記平坦な場合や上記凹んだ場合に比べて低い押圧
力にてそれらと同様の効果を得ることができる。上記凹
んだ形態では、押圧ローラ1221の上記周面は、ドラ
ム缶胴体部分200の外周面の半径寸法よりも僅かに大
きい半径寸法の曲面にてなる。このような凹んだ形態を
採った場合、支持部材123にドラム缶胴体部分200
が支持されたとき、該ドラム缶胴体部分200の溶接部
201が垂直方向に対してドラム缶胴体部分200の周
方向に若干ずれている場合であっても、上記太鼓状の場
合に比べて、押圧ローラ1221は溶接部201の押し
潰しを確実に行うことができる。又、上記平坦な形態を
採ったときには、上記太鼓状形態と上記凹んだ形態との
中間的な作用、効果を得ることができる。
部材12211に回転自在に取り付けられている。尚、
たとえ上記太鼓状の形態の周面を採った場合でも、押圧
ローラ1221の上記幅寸法は溶接部201の幅寸法に
比べて大きいので、実際には、押圧ローラ1221は、
溶接部201のみならず、ドラム缶胴体部分200の周
方向に沿って溶接部201の両側部分をも押圧可能であ
る。上記加圧装置1222は、支持アーム121に装填
されているドラム缶胴体部分200の溶接部201に対
して該ドラム缶胴体部分200の直径方向に沿って上記
押圧ローラ1221を押圧するときの押圧力を発生する
装置であり、本実施形態では油圧シリンダを有し、制御
装置180の動作制御により最大10トンの荷重を押圧
ローラ1221に加えることができる。尚、上記油圧シ
リンダに代えて、空圧シリンダや、電動シリンダを使用
することもできる。
押圧装置120−1の基台部127上に、該基台部12
7の延在方向に沿って、換言すると支持アーム121に
装着されたドラム缶胴体部分200の軸方向に沿って互
いに平行に敷設された案内部材1223−1及び案内部
材1223−2と、案内部材1223−1に対向しかつ
平行にて上記基台部127に設けられた案内部材122
3−3と、案内部材1223−2に対向しかつ平行にて
上記基台部127に設けられた案内部材1223−4と
を有する。該案内部材1223は、下記の走行台車12
24が上記軸方向に沿って移動可能なように走行台車1
224の移動の案内をする。
1221が取り付けられた上記軸受け部材12211
と、上記加圧装置1222を搭載した本体部12242
と、該本体部12242に回転自在に取り付けられ上記
案内部材1223に係合する車輪12241とを有す
る。上記軸受け部材12211は、本体部12242に
支持されながら、加圧装置1222によって垂直方向に
昇降自在である。このような構成を有する走行台車12
24は、上記支持アーム121にドラム缶胴体部分20
0が装填された状態において、上記溶接部201に対向
して位置する押圧ローラ1221を、加圧装置1222
にて溶接部201に押圧しながら、車輪12241が係
合している案内部材1223の案内により溶接部201
に沿って移動する。
ローラ1221が溶接部201に沿って移動可能なよう
に、上記走行台車1224をドラム缶胴体部分200の
軸方向に沿って移動させる装置である。本実施形態で
は、制御装置180の動作制御される油圧シリンダが走
行台車用移動装置1225に相当する。該油圧シリンダ
は、上記搬送装置110によって搬送されるドラム缶胴
体部分200の搬送路113の下方に設置されている架
台170に固定されており、該油圧シリンダの駆動軸1
2251の端部を走行台車1224の上記本体部122
42に連結している。よって、油圧シリンダの上記駆動
軸12251の伸縮により上記走行台車1224が上記
軸方向に沿って移動する。尚、上記油圧シリンダに代え
て、空圧シリンダや、電動シリンダを使用することもで
きる。
動する昇降装置160について説明する。上述のよう
に、本実施形態では、搬送方向111に対して直交方向
に沿ってドラム缶溶接部押圧装置120に備わる支持ア
ーム121が延在するようにして、上記搬送路113を
間に挟んで搬送方向111の左側にドラム缶溶接部押圧
装置120−1が、右側にドラム缶溶接部押圧装置12
0−2が設置されている。よって、本実施形態における
昇降装置160は、ドラム缶溶接部押圧装置120−1
及びドラム缶溶接部押圧装置120−2に備わるそれぞ
れの上記支持部材123と、上記搬送路113におい
て、これらのドラム缶溶接部押圧装置120−1、12
0−2の設置位置に対応した移載場所114に到達した
ドラム缶胴体部分200を載置する搬送胴体用支持部材
124とを同時に昇降する。このような構成から、本実
施形態の昇降装置160は、例えば図2に示すように、
各支持部材123及び搬送胴体用支持部材124が設置
された共通枠161と、該共通枠161を上記下降高さ
位置162及び上記上昇高さ位置163の間で垂直方向
に移動させる昇降シリンダ164と、上記共通枠161
の昇降移動の案内を行うガイドロッド165とを有す
る。
搬送装置110による搬送時におけるドラム缶胴体部分
200が上記搬送胴体用支持部材124に干渉すること
なく搬送路113を搬送可能な程度まで上記搬送胴体用
支持部材124を下降させたときの、共通枠161の高
さ位置である。上記上昇高さ位置163は、ドラム缶溶
接部押圧装置120と上記搬送路113との間でのドラ
ム缶胴体部分200の移載動作が可能な程度に上記搬送
胴体用支持部材124及び上記支持部材123を上昇さ
せたときの、共通枠161の高さ位置である。尚、ドラ
ム缶胴体部分200が上記上昇高さ位置163に配置さ
れ上記支持アーム121に装填されたとき、ドラム缶胴
体部分200の溶接部201は、支持アーム121に、
ほとんど接触する程度まで近接して配置される。
の中央部に一つ配置され、上記ガイドロッド165は、
昇降シリンダ164を取り囲む4ヶ所に設置されてお
り、昇降シリンダ164は上記架台170に固定され、
ガイドロッド165は垂直方向に伸縮可能なようにして
上記架台170に取り付けられている。尚、共通枠16
1は、当該共通枠161の昇降による移動によって上記
押圧移動装置122と干渉することが無いように構成さ
れている。又、上記昇降シリンダ164は、本実施形態
では制御装置180にて動作制御される油圧シリンダを
使用しているが、これに限定されるものではなく、空圧
シリンダや、電動シリンダを使用することもできる。
る。移載装置130は、上述のように、ドラム缶胴体部
分200を、上記搬送路113からドラム缶溶接部押圧
装置120へ装填したりドラム缶溶接部押圧装置120
から離脱し上記搬送路113へ戻す装置であり、本実施
形態では図1及び図2に示すように、爪部133と、ガ
イド131と、駆動源としての駆動シリンダ132とを
備える。上記ガイド131は、対向して設置されている
2台のドラム缶溶接部押圧装置120−1、120−2
の上部にて、それぞれの支持アーム121の延在方向、
即ちドラム缶胴体部分200の軸方向に沿って、上記搬
送路113を跨いで設置されており、上記爪部133を
吊り下げた状態でかつ滑動可能に支持する。駆動シリン
ダ132は、本実施形態ではエアーシリンダにてなり該
エアーシリンダの出力軸1321の伸縮により爪部13
3をガイド131に沿って上記軸方向に移動させる。駆
動シリンダ132は制御装置180にて動作制御され
る。尚、駆動シリンダ132は、上記エアーシリンダに
限定されるものではなく、油圧シリンダや、電動シリン
ダであってもよい。爪部133は、爪部材1331を有
し、図1に示すように、ドラム缶胴体部分200の軸方
向に沿って2つのドラム缶胴体部分200を直列に並べ
たときに、各ドラム缶胴体部分200の軸方向における
それぞれの端部に一つずつ上記爪部材1331を設けて
いる。つまり、本実施形態では図示するように、ドラム
缶胴体部分200の全長を幾分超えたピッチにて3つの
爪部材1331が設けられ、これら3つの爪部材133
1を一体的に構成した爪部133が駆動シリンダ132
にて上記軸方向に駆動される。
0にて上記上昇高さ位置163に共通枠161が配置さ
れた状態において、ドラム缶胴体部分200の上部にて
ドラム缶胴体部分200の軸方向端部に干渉可能とな
る。よって、該干渉可能な状態において、駆動シリンダ
132の動作により爪部133が上記軸方向に移動され
ることで、例えば、上記搬送路113に設置されている
上記搬送胴体用支持部材124のコロ1231上に支持
されているドラム缶胴体部分200がドラム缶溶接部押
圧装置120−1の支持アーム121に移動し装填され
る。図1に示す状態を参照してさらに具体的に説明する
と、駆動シリンダ132の動作により爪部133をドラ
ム缶溶接部押圧装置120−2側に移動することで、上
記搬送胴体用支持部材124のコロ1231上に支持さ
れている、搬送路113に存在するドラム缶胴体部分2
00−2が、ドラム缶溶接部押圧装置120−2の支持
アーム121に装填される。さらに、上述のように爪部
材1331を3つ設けていることから、該装填動作と同
時に、ドラム缶溶接部押圧装置120−1の支持アーム
121に装填されていたドラム缶胴体部分200−1が
ドラム缶溶接部押圧装置120−1から離脱し上記搬送
路113の搬送胴体用支持部材124上へ移載される。
以後、このような動作を行うことで、ドラム缶胴体部分
200を連続してドラム缶溶接部押圧装置120への装
填、離脱を行うことができる。
のドラム缶製造装置及びドラム缶溶接部押圧装置の動作
について以下に説明する。尚、以下の動作制御は、上記
制御装置180の制御により実行される。図2に示すよ
うに、重力により溶接部201が重力方向に位置したそ
れぞれのドラム缶胴体部分200が、図5に示すよう
に、搬送装置110により搬送路113を搬送方向11
1に沿って一つずつ移載場所114に搬送されてくる。
上記移載場所114に到達したドラム缶胴体部分200
−1は停止する。次に、上記昇降装置160が動作し、
昇降シリンダ164にて共通枠161が上記下降高さ位
置162から上記上昇高さ位置163へ上昇する。これ
に伴い、搬送胴体用支持部材124のコロ1231がド
ラム缶胴体部分200−1の外面に接触し、ドラム缶胴
体部分200−1は搬送胴体用支持部材124に支持さ
れて上昇する。
した後、移載装置130が動作する。よって、爪部材1
331がドラム缶胴体部分200−1の軸方向端部に当
接し、ドラム缶胴体部分200−1は、搬送胴体用支持
部材124及びドラム缶溶接部押圧装置120−1の支
持部材123のコロ1231上を、ドラム缶胴体部分2
00−1の軸方向であって図6に示す矢印150の方向
へ移動して、ドラム缶溶接部押圧装置120−1の支持
アーム121へ装填される。
アーム121に装填されたドラム缶胴体部分200−1
は、支持アーム121の位置ずれ防止部分1211に設
けた電磁石式の吸着パッド1215の励磁により支持ア
ーム121の下面に保持される。尚、ドラム缶胴体部分
200−1が支持アーム121に保持された時点で、昇
降装置160の動作により上記共通枠161が下降高さ
位置162まで下降し、支持部材123及び搬送胴体用
支持部材124も下がる。該保持後、押圧移動装置12
2が動作する。即ち、ドラム缶胴体部分200−1の軸
方向の端部に配置された押圧移動装置122の押圧ロー
ラ1221が加圧装置1222の動作によりドラム缶胴
体部分200−1の溶接部201に押圧され、支持アー
ム121とによって溶接部201の押し潰し及び酸化ス
ケールの除去を行いながら、押圧移動装置122の走行
台車用移動装置1225の駆動により溶接部201に沿
ってドラム缶胴体部分200−1の軸方向へ移動する。
缶溶接部押圧装置120による押圧動作の後工程とし
て、ドラム缶胴体部分200の軸方向に沿った溶接部2
01の両端部は、上記マッシュカッター装置301にて
平坦化されることから、押圧ローラ1221による押圧
動作は不要である。よって、押圧ローラ1221が溶接
部201を実際に押圧する長さは、溶接部201の上記
両端部を除いた長さとなる。本実施形態では、上記両端
部の長さは、ドラム缶胴体部分200の端面から内側へ
それぞれ約20mmである。
のみによる押圧を行う範囲は、ドラム缶胴体部分200
の両端面から内側へそれぞれ約35mmを除いたドラム
缶胴体部分200の中央部分範囲となるように設定して
いる。該35mmの値は、以下のような理由から決定さ
れる。即ち、マッシュカッター装置301を用いず押圧
ローラ1221のみにて溶接部201の全長を押圧した
場合、図17及び図18から類推できるように、缶端か
ら約15mm程度までは溶接部の薄肉化が生じる。よっ
て、最低、缶端より15mmはマッシュカッター装置3
01による押圧動作が必要と考え、さらに、押圧ローラ
1221の位置合せ精度、マッシュカッター装置301
による押圧動作範囲と押圧ローラ1221による押圧動
作範囲とのオーバーラップ領域分を考慮して上記値が決
定された。よって、上記約20mmから上記約35mm
までの範囲は、上記オーバーラップ領域分に相当する。
又、本実施形態では、ドラム缶胴体部分200の素材の
板厚が1mmの場合、マッシュカッター装置301は、
ドラム缶胴体部分200の両端について、それぞれ缶端
から上記35mmの位置までの溶接部201の厚みを
1.15mmとなるように押圧力が制御されている。
又、これらの両端部を除いた溶接部201の中央部分を
押圧する押圧ローラ1221は、溶接部201の厚みを
1.25mmとなるように押圧力が制御されている。
221にて押圧しないことで次の効果も生じる。即ち、
上記両端部をも押圧ローラ1221にて押圧しようとす
ると、押圧ローラ1221によるドラム缶胴体部分20
0の押圧前から、及び押圧終了時においても、押圧ロー
ラ1221は荷重をかけた状態を維持しなければならな
い。よって、荷重をかけた状態で押圧ローラ1221を
溶接部201の一端部に噛み込ませようとしても、まず
噛み込みが困難であり、噛み込むことができずに押圧ロ
ーラ1221の移動とともにドラム缶胴体部分200を
その軸方向へ移動させてしまう可能性がある。又、押圧
ロール1221に傷がつきやすい。一方、荷重をかけた
状態のまま溶接部201の他端部から押圧ローラ122
1を外す場合には、押圧ローラ1221が溶接部201
から外れるときに、ドラム缶胴体部分200が押圧ロー
ラ1221の進行方向とは逆方向へ移動する可能性があ
り、ドラム缶胴体部分200に対する次の動作に支障を
来す場合が生じる。又、押圧ローラ1221が溶接部2
01から外れたとき、押圧ロール1221が支持アーム
121に衝突することになるので、双方に傷が付きやす
く、さらに上記衝突が繰り返されることにより支持アー
ム121等の疲労が加速することも考えられ、支持アー
ム等の強度設計を必要以上に大きくしなければならない
という支障も生じる。
の厚みが1.0mmである溶接部201の端部をマッシ
ュカッター装置301にて押圧した場合と、押圧ロール
1221にて噛み込みながら押圧した場合とにおいて溶
接部201の板厚分布を示している。尚、図4に示すよ
うに溶接部201は上記素材が重なり合っている関係
上、溶接部201の厚みは約1.6mm程度になってい
る。該図15から明らかなように、マッシュカッター装
置301を使用した場合は、ほとんど板厚の過薄が認め
られないのに対し、押圧ロール1221の場合には、缶
端から数mmの範囲で過薄状態になってしまう。尚、上
述のようにマッシュカッター装置301は、溶接部20
1の厚みを1.15mmとなるように押圧力が制御され
ているが、図15にて缶端から数mmの範囲で上記厚み
が1.15mm以下となっているのは、マッシュカッタ
ー装置301の押圧力によるものではなく、溶接動作時
にて形成されたものである。このようにドラム缶胴体部
分200の両端部に位置する溶接部201の両端部をマ
ッシュカッター装置301にて押圧することで、溶接部
201の過薄を防ぐことができる。したがって、溶接部
201の上記両端部における機械的性質を向上でき、具
体的には、溶接部201の上記両端部に対するフランジ
加工における劣化防止、加工硬化による変形能の劣化防
止、溶接部201の微小クラック発生防止を図ることが
できる。又、出願人が行った試験では、図15に示すデ
ータを取得した2種のドラム缶胴体部分200につい
て、両端部に上記フランジ加工を施したとき、フランジ
割れの発生率は、押圧ロール1221にて噛み込みなが
ら押圧した場合がマッシュカッター装置301を使用し
た場合の3倍に達した。
ーム121に位置ずれ防止部分1211を設け、さらに
該位置ずれ防止部分1211に吸着パッド1215を設
けて、支持アーム121の下面にドラム缶胴体部分20
0を保持するようにしたことから、押圧移動装置122
による溶接部201の押圧動作のときに、ドラム缶胴体
部分200が位置ずれを起こすことはない。よって、押
圧ローラ1221によって溶接部201を正確に安定し
て押圧していくことが可能となる。又、上記吸着パッド
1215により保持することで、ドラム缶胴体部分の両
端部から該ドラム缶胴体部分を挟持して保持する従来の
場合に比べて、ドラム缶胴体部分200の変形を防止す
ることもできる。
装置120の支柱部128に固定された支持アーム12
1をドラム缶胴体部分200の内側に配置し、ドラム缶
胴体部分200の外部から支持アーム121に対して押
圧ローラ1221にて溶接部201の押圧を行うように
構成したので、従来の長尺なスライダ8の先端部分に押
圧装置を設ける構造に比べて、溶接部201の押圧動作
に関与する部分の剛性が従来に比べて高い。したがっ
て、押圧ローラ1221による押圧力の変化に対する溶
接部201の例えば潰れ量の変化の追従性が従来に比べ
て良くなるので、押圧ローラ1221による押圧力の制
御が従来に比べて容易となる。
る押圧動作と並行して、該押圧動作が終了する前に、図
7に示すように、搬送装置110を動作させて次のドラ
ム缶胴体部分200−2が搬送路113の上記移載場所
114へ搬入される。押圧移動装置122による押圧動
作が終了した後、昇降装置160の動作により上記共通
枠161が再び上記上昇高さ位置163まで上昇する。
よって、移載場所114に配置されているドラム缶胴体
部分200−2は搬送胴体用支持部材124により上昇
し、又、支持部材123のコロ1231は再びドラム缶
胴体部分200−1の外面に近接する。支持部材123
のコロ1231が再びドラム缶胴体部分200−1の外
面に近接した後、吸着パッド1215の励磁が解除さ
れ、ドラム缶胴体部分200−1は支持部材123のコ
ロ1231上に支持される。
した後、移載装置130が動作する。よって、爪部材1
331がドラム缶胴体部分200−1及びドラム缶胴体
部分200−2のそれぞれの軸方向端部にそれぞれ当接
する。そしてドラム缶胴体部分200−1は、ドラム缶
溶接部押圧装置120−1の支持部材123及び搬送胴
体用支持部材124のコロ1231上を、ドラム缶胴体
部分200−1の軸方向であって図8に示す矢印151
の方向へ移動して、ドラム缶溶接部押圧装置120−1
の支持アーム121から搬送路113へ移載される。一
方、ドラム缶胴体部分200−2は、上記ドラム缶胴体
部分200−1の移載動作と並行して、上記コロ123
1上を上記矢印151の方向へ移動して、搬送路113
からドラム缶溶接部押圧装置120−2の支持アーム1
21へ装填される。
アーム121へ装填されたドラム缶胴体部分200−2
に対して、ドラム缶胴体部分200−1に対してなされ
た上述の、吸着パッド1215による保持動作、押圧移
動装置122による押圧動作、吸着パッド1215の保
持動作解除が、ドラム缶胴体部分200−1の場合と同
様に実行される。又、図9に示すように、次のドラム缶
胴体部分200−3を上記移載場所114に配置するた
めの動作も、上述と同様に実行される。
に対して溶接部201の押圧動作が連続して実行されて
いく。尚、該押圧動作がなされたドラム缶胴体部分20
0は、次段の工程を実行する装置へ搬送装置110にて
搬送されていく。
送方向111に対して直交方向にドラム缶胴体部分20
0の軸方向を向けた形にてドラム缶胴体部分200を搬
送するように構成したが、搬送方向111と上記軸方向
とを平行にしてドラム缶胴体部分200を搬送してもよ
い。この場合において、上述の実施形態と同様にドラム
缶溶接部押圧装置120を搬送方向111に対して直交
方向に沿って配置したときには、ドラム缶胴体部分20
0をドラム缶溶接部押圧装置120に装着するために、
ドラム缶胴体部分200の軸方向を搬送方向111から
上記直交方向へ変更する装置が必要となる。一方、図1
1に示すように、搬送方向111に平行にドラム缶溶接
部押圧装置120を配置すれば、そのような変更装置は
不要である。
に、2台のドラム缶溶接部押圧装置120−1、120
−2を設けて、1個のドラム缶胴体部分200を処理す
るに要する時間の短縮化を図っているが、もちろん、1
台のみ設けても良い。
1の位置ずれ防止部分1211に対して上記吸着パッド
1215を用いてドラム缶胴体部分200を保持させた
が、ドラム缶胴体部分200の外部から位置ずれ防止部
分1211に対してドラム缶胴体部分200の鋼板を押
圧して保持するように、例えばクランプ装置等を用いて
構成することもできる。
に沿ってドラム缶溶接部押圧装置120の後工程側に上
記マッシュカッター装置301を配置している。しかし
ながら、ドラム缶溶接部押圧装置120は、溶接部20
1の上記両端部は押圧せず上記中央部分のみを押圧する
ことから、ドラム缶溶接部押圧装置120の押圧動作に
より上記張出し部分が生じることはない。よって、本実
施形態では、ドラム缶溶接部押圧装置120とマッシュ
カッター装置301との各動作の先、後は問題にならな
い。したがって、図12に示すように、ドラム缶溶接部
押圧装置120の前工程側に上記マッシュカッター装置
301を配置することもできる。このように、本実施形
態では、従来のように工程順が固定されてしまうことは
なく、製造ラインにおける機械配置等において従来に比
べて自由度が高くなる。
ドラム缶溶接部押圧装置、及び第2態様のドラム缶製造
装置によれば、位置ずれ防止部分を有する支持体を備え
たことで、溶接部の押圧動作のときにドラム缶胴体部分
は支持体に位置ずれすることなく保持される。よって、
上記溶接部を正確に押圧することができる。
部押圧方法によれば、溶接部の中央部分についてロール
を移動して押し潰し、上記中央部分を除いた上記溶接部
の両端部を上記溶接部の厚み方向に沿って上記両端部を
挟持し押圧して押し潰すようにしたことより、上記両端
部の厚みが過薄になることを防止することができる。し
たがって、上記両端部の機械的性質を従来に比べて向上
させることができる。
圧装置の正面図である。
断面を含む、側面図である。
主に押圧移動装置部分を説明するための図であり上記押
圧移動装置の断面図である。
主に支持アーム部分を説明するための図であり上記支持
アーム部分の断面図である。
において、図1に示すドラム缶溶接部押圧装置の配置箇
所を示した平面図であって、上記ドラム缶製造装置の動
作を説明するための図である。
の図であり、図5に示す動作の次の動作を示した図であ
る。
の図であり、図6に示す動作の次の動作を示した図であ
る。
の図であり、図7に示す動作の次の動作を示した図であ
る。
の図であり、図8に示す動作の次の動作を示した図であ
る。
接部が押圧されるドラム缶胴体部分の斜視図である。
ける平面図である。
3に示すマッシュカッター装置との配置関係を示す図で
ある。
置に備わるマッシュカッター装置の全体図である。
るプレス装置部分と切断装置部分の拡大図である。
と、マッシュカッター装置にて溶接部の両端部を押圧し
た場合とにおける上記両端部の厚みの変化を示すグラフ
である。
ら押圧を行った場合の溶接部の厚みの変化を示すグラフ
である。
溶接部端部から押圧ローラが外れた場合の溶接部の厚み
の変化を示すグラフである。
…搬送方向、113…搬送路、120…ドラム缶溶接部
押圧装置、121…支持アーム、122…押圧移動装
置、123…支持部材、124…搬送胴体用支持部材、
130…移載装置、200…ドラム缶胴体部分、201
…溶接部、301…マッシュカッター装置。
Claims (10)
- 【請求項1】 鋼板を曲げてなる円筒体における該円筒
体の軸方向に延在する上記鋼板の両側端部を互いに溶接
して作製された、地板及び天板の取り付け前のドラム缶
胴体部分(200)に対して、上記両側端部の溶接部
(201)を押し潰すドラム缶溶接部押圧装置であっ
て、 上記ドラム缶胴体部分の内側に挿入される支持体(12
1)であって、上記軸方向に沿った上記溶接部の全長に
渡り延在するとともに上記ドラム缶胴体部分の周方向に
おいて上記ドラム缶胴体部分の内周面に沿って延在し少
なくとも上記溶接部を覆い上記溶接部の押し潰し動作時
には上記溶接部に接触する受圧部(1212)を有し、
かつ上記周方向において上記受圧部を間に挟んだ両側に
位置し上記押し潰し動作時において上記ドラム缶胴体部
分の位置ずれを防止する位置ずれ防止部分(1211)
を有する上記支持体(121)と、 上記ドラム缶胴体部分の外側にて上記溶接部を挟むよう
に上記支持体に対向して配置され、上記溶接部の押し潰
し動作時には上記溶接部を上記支持体へ押圧しながら上
記軸方向に沿って移動して上記溶接部を押し潰して平坦
にする押圧移動装置(122)と、 を備えたことを特徴とするドラム缶溶接部押圧装置。 - 【請求項2】 上記位置ずれ防止部分は、上記ドラム缶
胴体部分を吸着して保持する吸着装置(1215)を有
する、請求項1記載のドラム缶溶接部押圧装置。 - 【請求項3】 上記ドラム缶胴体部分を上記支持体に装
填するときに上記ドラム缶胴体部分を支持し、上記位置
ずれ防止部分に対応する位置に配置されて上記装填から
上記溶接部の押し潰し動作に至る間における上記ドラム
缶胴体部分の位置ずれを防止する支持部材(123)を
さらに備えた、請求項1又は2記載のドラム缶溶接部押
圧装置。 - 【請求項4】 上記押圧移動装置は、上記軸方向に沿っ
た上記溶接部の、上記軸方向における中央部について上
記押し潰し動作を行う、請求項1ないし3のいずれかに
記載のドラム缶溶接部押圧装置。 - 【請求項5】 複数のドラム缶胴体部分(200)を搬
送路に沿って連続的に搬送方向へ順次搬送する搬送装置
(110)と、 上記搬送路を間に挟んだ両側にそれぞれ配置された、請
求項1ないし3のいずれかに記載の2台のドラム缶溶接
部押圧装置(120−1、120−2)と、 上記ドラム缶溶接部押圧装置に対して、上記搬送装置に
て搬送されてきた上記ドラム缶胴体部分を一方の上記ド
ラム缶溶接部押圧装置へ装着すると同時に、上記溶接部
の平坦化を終えた上記ドラム缶胴体部分を他方の上記ド
ラム缶溶接部押圧装置から離脱し上記搬送路へ戻す移載
装置(130)と、 を備えたことを特徴とするドラム缶製造装置。 - 【請求項6】 上記ドラム缶溶接部押圧装置は、上記ド
ラム缶胴体部分の軸方向に沿った上記溶接部の、上記軸
方向における中央部分について押し潰し動作を行う、請
求項5記載のドラム缶製造装置。 - 【請求項7】 上記ドラム缶溶接部押圧装置の前工程側
又は後工程側に配置され、上記軸方向における上記溶接
部の上記中央部分を除いた、上記ドラム缶胴体部分の軸
方向の両端部に位置する上記溶接部の両端部について上
記溶接部の厚み方向に沿って挟持し押圧して上記両端部
の押し潰し動作を行う端部押圧装置(301)をさらに
備えた、請求項6記載のドラム缶製造装置。 - 【請求項8】 鋼板を曲げてなる円筒体における該円筒
体の軸方向に延在する上記鋼板の両側端部を互いに溶接
して作製された、地板及び天板の取り付け前のドラム缶
胴体部分(200)に対して、上記両側端部の溶接部
(201)を押し潰すドラム缶溶接部押圧方法であっ
て、 上記ドラム缶胴体部分の軸方向における上記溶接部の中
央部分について上記軸方向に沿ってロールを移動して押
し潰し、上記中央部分を除いた上記ドラム缶胴体部分の
軸方向の両端部に位置する上記溶接部の両端部を上記溶
接部の厚み方向に沿って上記両端部を挟持し押圧して押
し潰し動作を行うことを特徴とするドラム缶溶接部押圧
方法。 - 【請求項9】 上記両端部に対する押し潰し動作を、上
記中央部分に対する押し潰し動作より先に行う、請求項
8記載のドラム缶溶接部押圧方法。 - 【請求項10】 上記中央部分に対する押し潰し動作
を、上記両端部に対する押し潰し動作より先に行う、請
求項8記載のドラム缶溶接部押圧方法。
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|---|---|---|---|
| JP29956599A JP3504546B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-10-21 | ドラム缶溶接部押圧装置及び方法、並びにドラム缶製造装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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| JP11-227440 | 1999-08-11 | ||
| JP22744099 | 1999-08-11 | ||
| JP29956599A JP3504546B2 (ja) | 1999-08-11 | 1999-10-21 | ドラム缶溶接部押圧装置及び方法、並びにドラム缶製造装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001113335A JP2001113335A (ja) | 2001-04-24 |
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- 1999-10-21 JP JP29956599A patent/JP3504546B2/ja not_active Expired - Lifetime
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