JP3504656B2 - 水性医薬組成物 - Google Patents
水性医薬組成物Info
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Description
を有効成分とした場合でも、ゲル化温度が充分低く、投
与時は液体であるが、ゲル化速度が速く投与後に速やか
に粘度が上昇し、投与部位に長時間滞留することにより
薬物の利用効率が高い抗菌性水性医薬組成物及び水性医
薬組成物に関する。
流れてしまうため、製剤の粘度を上昇させ少しでも長く
薬物を眼表面にとどめるための研究が進んでいる。製剤
の粘度を上昇させるためには高分子化合物の添加が一般
的であるが、製剤の粘度が上昇すると投与量にバラツキ
が生じ、一定量の投与が困難になるという欠点が生じ
る。
度が上昇すると低下してしまう。しかし、メチルセルロ
ース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ポリビニルアルコール等の水溶液は、ある温度以上にな
るとゲル化し、粘度が上昇するという特性を有してい
る。
溶液の20℃における粘度が13〜12000mPa・
sであるメチルセルロース0.2〜2.1w/v%に、
クエン酸1.2〜2.3w/v%、更に、ポリエチレン
グリコール(PEG)0.5〜13w/v%を添加する
ことで、ゲル化温度をヒトの体温付近(40℃以下)に
低下させることに成功している。この製剤の特徴とし
て、投与前は液体で投与しやすく、かつ、投与後体温で
ゲル化し粘性が上昇するので投与部位における薬物の滞
留性が向上し、薬物のバイオアベイラビリティ(BA)
が向上するという利点を持つ。
載されている熱ゲル化製剤を合成抗菌剤であるオフロキ
サシンをはじめとするニューキノロン類抗菌剤に応用す
ることを試みた。しかしながら、特許第2729859
号に記載の熱ゲル化組成物に従って調製したオフロキサ
シンの点眼剤と、市販のオフロキサシン水溶液点眼剤と
を比較したところ、オフロキサシンの眼内動態について
両者に差は見られなかった。
を有効成分とした場合でも、ゲル化温度が充分低く、投
与時は液体であるが、ゲル化速度が速く投与後に速やか
に粘度が上昇し、投与部位に長時間滞留することにより
薬物の利用効率が高い抗菌性水性医薬組成物及び水性医
薬組成物を提供することを目的とするものである。
ける粘度が12mPa・s以下であるメチルセルロース
2.8〜4w/v%、クエン酸1.5〜2.3w/v
%、ポリエチレングリコール2〜4w/v%、及び、オ
フロキサンシン0.1〜0.5w/v%を含有する抗菌
性水性医薬組成物である。
抗菌剤としてはオフロキサンシンに限定されず、レボフ
ロキサシンや、塩酸モキシフロキサシン等の他のニュー
キノロン類抗菌剤であってもよい。
℃における粘度が12mPa・s以下であるメチルセル
ロース2.3〜8w/v%、多価カルボン酸若しくは乳
酸0.14〜4w/v%、及び/又は、ポリエチレング
リコール0.5〜13w/v%、並びに、有効量の薬剤
を含有する水性医薬組成物である。
物は、オフロキサンシンを有効成分とするゲル化製剤で
ある。本発明の抗菌性水性医薬組成物は、2w/v%水
溶液の20℃における粘度が12mPa・s以下である
メチルセルロース2.8〜4w/v%、クエン酸1.5
〜2.3w/v%、及び、ポリエチレングリコール2〜
4w/v%を含有する。
溶液の20℃における粘度が13〜12000mPa・
sであるメチルセルロース0.2〜2.1w/v%に、
クエン酸1.2〜2.3w/v%、更に、ポリエチレン
グリコール(PEG)0.5〜13w/v%を添加する
ことで、ゲル化温度をヒトの体温付近(40℃以下)に
低下させることに成功しているが、オフロキサシンをは
じめとするニューキノロン類抗菌剤を有効成分とした場
合は、充分な効果を発揮することができなかった。
v%水溶液の20℃における粘度が12mPa・s以下
であるメチルセルロースを使用し、ここにクエン酸及び
ポリエチレングリコールを特定の割合で配合することに
より、投与時は液体で投与量にバラツキがなく、かつ、
ゲル化温度が低く、ゲル化速度が速いので有効成分の利
用効率の高い水性医薬組成物が得られることを見出し
た。本発明で用いられるメチルセルロースの2w/v%
水溶液の20℃における粘度は、好ましくは、3〜5m
Pa・sである。
v%水溶液の20℃における粘度が12mPa・s以下
であるメチルセルロースを2.8〜4w/v%含有す
る。2.8w/v%未満であると、ゲル化温度が充分に
下がらず、体温による粘度の上昇も不充分であり、4w
/v%を超えると、粘度が高くなり、一定量の投与が困
難になり、また、例えば、点眼剤として使用する場合、
眼の周囲に付着して不快なベタツキ感を生じる等、投与
箇所によっては使用感に劣り、更に、大量に調製するこ
とが困難になる。なお、本発明で用いられるメチルセル
ロースのメトキシル基の含有率は26〜33%であるこ
とが好ましい。
を1.5〜2.3w/v%含有する。1.5w/v%未
満であると、ゲル化温度が充分に下がらず、2.3w/
v%を超えると、眼に投与する場合に、刺激が強くなり
過ぎ好ましくない。なお、クエン酸はその塩の形態で配
合されてもよい。その場合の配合量は、酸に換算して定
められる。
レングリコールを2〜4w/v%含有する。2w/v%
未満であると、ゲル化温度が充分に下がらず、4w/v
%を超えると、粘度が高くなり、一定量の投与が困難に
なり、また、例えば、点眼剤として使用する場合、眼の
周囲に付着して不快なベタツキ感を生じる等、投与箇所
によっては使用感に劣る。
ルとしては特に限定されず、市販されているものを適宜
使用することができ、例えば、PEG−200、−30
0、−600、−1,000、−1,540、−2,0
00、−4,000、−6,000、−20,000、
−50,000、−500,000、−2,000,0
00、−4,000,000(以上、和光純薬工業社
製);マクロゴール−200、−300、−400、−
600、−1,500、−1,540、−4,000、
−6,000、−20,000(以上、日本油脂社製)
等を挙げることができる。
ルの重量平均分子量は、300〜50,000が好まし
い。300未満であると、浸透圧が高くなり、特に点眼
剤の場合は投与時の刺激が強くなるので好ましくない。
一方、50,000を超えると、液体状態での粘度が高
く、例えば、点眼剤として使用する場合、眼の周囲に付
着して不快なベタツキ感を生じる等、使用感の悪化につ
ながるので好ましくない。より好ましくは、400〜2
0,000である。なお、2種以上のポリエチレングリ
コールを混合して重量平均分子量を上記の好適な範囲内
に調整してもよい。
分としてオフロキサシンを0.1〜0.5w/v%含有
する。0.1w/v%未満であると、充分な薬効を発揮
できず、0.5w/v%を超えた場合は、製剤の安定性
に問題がある。
分としてオフロキサシンを含有するが、同じニューキノ
ロン類抗菌剤である、レボフロキサシンや、塩酸モキシ
フロキサシンを有効成分として使用することもできる。
水性医薬組成物は、ゲル化温度が低く、低い温度で充分
な粘度に達し、また、ゲル化速度が速いという特徴を有
する。このような本発明の抗菌性水性医薬組成物は、例
えば、点眼剤として使用した場合は、眼表面に長時間と
どまるため、薬剤の眼組織移行性にも優れ、薬剤の利用
効率が高いという効果を奏する。
ニューキノロン類抗菌剤を有効成分とするゲル化製剤に
は、投与時には粘度が充分低く投与量にバラツキがな
く、かつ、ゲル化温度が充分低く、薬物の利用効率に優
れたものが存在しないことに鑑みなされたものである
が、更に検討を進めることにより、このような医薬組成
物に他の薬剤を有効成分として適用しても、同様に優れ
た特性を発揮しうることを見出した。このように他の薬
剤を有効成分とする水性医薬組成物もまた、本発明の1
つである。
医薬組成物の組成は、オフロキサシン等のニューキノロ
ン類抗菌剤を有効成分とする場合とは異なり、用いる薬
剤に合わせて適宜変更する必要がある。また、オフロキ
サシン等のニューキノロン類抗菌剤を有効成分とする抗
菌性水性医薬組成物ではクエン酸を使用するが、クエン
酸の代りにその他の多価カルボン酸、乳酸又はグルコン
酸を使用することも可能であることが判明した。更に、
有効成分として用いる薬剤によっては、多価カルボン
酸、乳酸又はグルコン酸とポリエチレングリコールとを
併用しなくとも、いずれか一方で同様の効果を奏するこ
とも明らかとなった。
ルセルロースの配合量は、2.3〜8w/v%の範囲内
で、用いる薬剤に従い適宜設定することができる。2.
3w/v%未満であると、ゲル化温度が充分に下がら
ず、体温による粘度の上昇も不充分であり、8w/v%
を超えると、粘度が高くなり過ぎ、一定量の投与が困難
になり、また、例えば、点眼剤として使用する場合、眼
の周囲に付着して不快なベタツキ感を生じる等、投与箇
所によっては使用感に劣り、更に、大量に調製すること
が困難になる。
ボン酸、乳酸又はグルコン酸の配合量は、0.14〜4
w/v%の範囲内で、用いる薬剤に従い、適宜設定する
ことができる。0.14w/v%未満であると、ゲル化
温度が充分に下がらず、4w/v%を超えると、眼に投
与する場合、刺激が強くなり過ぎ好ましくない。
は、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルコン酸、クエ
ン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、マレイ
ン酸等を挙げることができる。なお、多価カルボン酸は
その塩や水和物の形態で配合されてもよい。その場合の
配合量は、無水の酸に換算して定められる。
レングリコールの配合量は、0.5〜13w/v%であ
る。0.5w/v%未満であると、ゲル化温度が充分に
下がらず、13w/v%を超えると、粘度が高くなり過
ぎ、一定量の投与が困難になり、また、例えば、点眼剤
として使用する場合、眼の周囲に付着して不快なベタツ
キ感を生じる等、投与箇所によっては使用感に劣り、更
に、大量に調製することが困難になる。0.5〜13w
/v%の範囲内であれば、用いる薬剤に従い適宜設定す
ることができる。
ン酸、乳酸又はグルコン酸とポリエチレングリコールと
を併用することにより充分低いゲル化温度を実現するこ
とができるが、上述のとおり、含有する薬剤によって
は、多価カルボン酸、乳酸又はグルコン酸とポリエチレ
ングリコールとを併用しなくとも、いずれか一方のみを
含有すればよい。
あるトラニラストを用いてゲル化製剤を調製する場合
は、トラニラストはクエン酸等の多価カルボン酸と不溶
性複合体を形成するため、クエン酸等の多価カルボン酸
を添加することは好ましくない。しかしながら、2w/
v%水溶液の20℃における粘度が12mPa・s以下
であるメチルセルロースを用いることにより、有効成分
としてトラニラスト等の薬剤を用いる場合、多価カルボ
ン酸や乳酸を使用しなくとも、所定量の上記メチルセル
ロースとポリエチレングリコールとを使用することでゲ
ル化温度を充分に低くすることができることが明らかと
なった。
としては特に限定されず、例えば、アムホテリシンB、
硝酸ミコナゾール、イドクスウリジン等の化学療法薬;
クロラムフェニコール、コリスチンメタンスルホン酸ナ
トリウム、カルベニシリンナトリウム、硫酸ゲンタマイ
シン等の抗生物質;アシタザノラスト、フマル酸ケトチ
フェン、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト等の
抗アレルギー薬;リン酸ベタメタゾンナトリウム、デキ
サメタゾン、フルオロメトロン、グリチルリチン酸ジカ
リウム、塩化リゾチーム、ジクロフェナクナトリウム、
プラノプロフェン、インドメタシン、酢酸コルチゾン、
アズレン、アラントイン、イプシロン−アミノカプロン
酸、酢酸プレドニゾロン、ブロムフェナックナトリウム
等の抗炎症薬;塩酸ピロカルピン、カルバコール等の縮
瞳剤;フラビンアデニンジヌクレオチド、リン酸ピリド
キサール、シアノコバラミン等のビタミン類;硝酸ナフ
ァゾリン、塩酸フェニレフリン等の血管収縮薬;マレイ
ン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等の
抗ヒスタミン剤;トロピカミド、塩酸フェニレフリン等
の散瞳剤;マレイン酸チモロール、塩酸カルテオロー
ル、塩酸ベタキソロール、イソプロピルウノプロスト
ン、ニプラジロール、ラタノプロスト、ドルゾラミド、
塩酸レボブノロール、塩酸ピロカルピン等の緑内障治療
薬;グルタチオン、ピレノキシン等の白内障治療薬;塩
酸リドカイン、塩酸オキシブプロカイン等の局所麻酔
薬;フルオレセインナトリウム等の眼科用診断剤;シク
ロスポリン、アザチオプリン、タクロリムス、ミコフェ
ノール酸等の免疫抑制剤;フルオロウラシル、テガフー
ル等の代謝拮抗剤;塩酸エピネフリン等の充血除去剤;
〔5−(3−チエニル)テトラゾール−1−イル〕酢
酸、アミノグアニジン等の糖尿病性網膜症治療剤;コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、アミノエチルスルホン酸等
のアミノ酸類;メチル硫酸ネオスチグミン等の自律神経
剤;ビフォナゾール、シッカニン、酢酸ビスデカリニウ
ム、クロトリマゾール、サリチル酸等の寄生性皮膚疾患
用剤;スルファメトキサゾールナトリウム、エリスロマ
イシン、硫酸ゲンタマイシン等の化膿性疾患用剤;イン
ドメタシン、ケトプロフェン、吉草酸ベンメタゾン、フ
ルオシノロンアセトニド等の消炎鎮痛剤;ジフェンヒド
ラミン等の鎮痒剤;塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等
の局所麻酔剤;ヨウ素、ポビドンヨード、塩化ベンザル
コニウム、グルコン酸クロルヘキシジン等の外皮用殺菌
消毒剤;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフ
ェニラミン等の抗ヒスタミン剤;クロトリマゾール、硝
酸ナファゾリル、フマル酸ケトチフェン、硝酸ミコナゾ
ール等の生殖器官用剤;塩酸テトリゾリン等の耳鼻科用
剤;アミノフィリン等の気管支拡張剤;フルオロウラシ
ル等の代謝拮抗剤;ジアゼパム等の催眠鎮痛剤;アスピ
リン、インドメタシン、スリンダク、フェニルブタゾ
ン、イブプロフェン等の解熱鎮痛消炎剤;デキサメタゾ
ン、トリアムシノロン、ヒドロコルチゾン等の副腎ホル
モン剤;塩酸リドカイン等の局所麻酔剤;スルフィソキ
サゾール、カナマイシン、トブラマイシン、エリスロマ
イシン等の化膿疾患用剤;エノキサシン、塩酸シプロフ
ロキサシン、塩酸ロメフロキサシン、オフロキサシン、
シノキサシン、スパルフロキサシン、トシル酸トスフロ
キサシン、ナリジク酸、ノルフロキサシン、フレロキサ
シン、塩酸グレパフロキサシン、ガチフロキサシン、プ
ルリフロキサシン、シタフロキサシン、トシル酸パズフ
ロキサシン、ジェミフロキサシン、塩酸モキシフロキサ
シン、オラムフロキサシン、レボフロキサシン等の合成
抗菌剤;アシクロビル、ガンシクロビル、シドフォビ
ル、トリフルオロチミジン等の抗ウイルス剤等を挙げる
ことができる。
り異なるが、一般的には約0.001〜10w/v%の
範囲内であることが好ましい。
薬組成物の適用箇所としては静脈内以外であれば特に限
定されないが、例えば、目、皮膚、直腸、尿道、鼻腔、
膣、耳道、口腔、口窩等の体腔等を挙げることができ
る。
薬組成物のpHは3.5〜10であることが好ましい。
本発明の水性医薬組成物を点眼剤として用いる場合は、
pHが4.5以上であることが好ましい。pHが4.5
未満であると目に対する刺激が強くなり過ぎるおそれが
ある。より好ましくはpH5.5〜8である。
るpH調整剤を用いてもよく、上記pH調整剤として
は、例えば、塩酸、硫酸、ホウ酸、リン酸、酢酸等の酸
類、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等の塩基類を挙げ
ることができる。
薬組成物は、更に必要に応じて医薬的に容認し得る緩衝
剤、塩、保存剤及び可溶化剤等を含有してもよい。
ルコニウム、塩化ベンゼトニウム及びグルコン酸クロル
ヘキシジン等の逆性石鹸類、メチルパラベン、エチルパ
ラベン、プロピルパラベン及びブチルパラベン等のパラ
ベン類、クロロブタノール、フェニルエチルアルコール
及びベンジルアルコール等のアルコール類、デヒドロ酢
酸ナトリウム、ソルビン酸及びソルビン酸カリウム等の
有機酸及びその塩類を使用することができる。また、界
面活性剤やキレート剤を適宜加えてもよい。これらの成
分は一般に約0.001〜2w/v%、好ましくは約
0.002〜1w/v%の範囲で用いられる。
ウ酸、酢酸、酒石酸、乳酸及び炭酸等の酸のアルカリ金
属塩類、グルタミン酸、イプシロンアミノカプロン酸、
アスパラギン酸、グリシン、アルギニン及びリジン等の
アミノ酸類、タウリン、トリスヒドロキシメチルアミノ
メタン等を挙げることができる。これらの緩衝剤は組成
物のpHを3.5〜10に維持するのに必要な量を組成
物に加える。
ベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びシク
ロデキストリンを挙げることができ、0〜15w/v%
の範囲で用いられる。
薬組成物の製法としては特に限定されず、例えば、滅菌
精製水に、クエン酸塩やポリエチレングリコールを加え
て溶解した後、その溶液のpHをpH調整剤で調整し、
有効成分である薬剤と、必要により保存剤とを加えた
後、予め滅菌精製水にメチルセルロースを溶解した溶液
を加え、再度pHを調整し、滅菌精製水でメスアップし
氷冷しながら混合物を撹拌する。必要ならばこの後に緩
衝剤、塩及び保存剤等の各種の添加剤が加えられる。ま
た薬剤が難溶性又は不溶性である場合には、懸濁させる
か又は可溶化剤で可溶化させて使用する。
薬組成物によれば、オフロキサシン等のニューキノロン
類抗菌剤を有効成分としてもゲル化温度を充分低くする
ことができ、薬効の増強、薬物投与量の減少、薬物投与
回数の減少が期待できる。特に合成抗菌剤は近年、耐性
菌の出現が問題となっており、短期間で強く効く抗菌剤
が求められているので、本発明は有効成分が合成抗菌剤
である場合に好適に用いられる。
本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
録商標)SM−4、2w/v%水溶液の20℃における
粘度が3.2〜4.8mPa・s)及びポリエチレング
レコール(マクロゴール4000、日本油脂社製)を所
定量混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を添加
し、撹拌することで分散させた。均一に分散したことを
確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になったこ
とを確認後、所定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加
し、撹拌溶解した。更に、所定量のオフロキサシン(O
FLX、最終配合量が0.3w/v%)を添加し、撹拌
分散させた。ここに1NのHClを全体が澄明になるま
で撹拌しながら徐々に添加した。更に、1NのHClを
添加し、pHを6.5に調製後、滅菌精製水で所定の容
量にし、本発明の0.3w/v%OFLX熱ゲル化製剤
を調製した。
4からSM−15(信越化学工業社製、メトローズ(登
録商標)、2w/v%水溶液の20℃における粘度が1
3〜18mPa・s)に代え、比較用0.3w/v%O
FLX熱ゲル化製剤を上記の本発明の熱ゲル化製剤と同
様な方法で調製した。
を検討し、20℃における粘度及びゲル化温度を求め
た。また、本発明の熱ゲル化製剤については製剤の粘度
が100mPa・s以上になる温度も求めた。なお、粘
度が100mPa・s以上であると点眼剤として使用し
た場合でも眼表面に長時間とどまることができる。
た。調製したOFLX−TGをB型粘度計用のステンレ
ス製容器に入れ、所定の温度に保持した水槽に容器ごと
3分間静置した。静置後直ちに、B型粘度計のローター
を回転させ、ローター回転開始から2分後の粘度を測定
した。各温度における調製したOFLX−TGの粘度を
測定し、20℃における粘度、ゲル化温度と製剤の粘度
が100mPa・s以上になる温度を求めた。
る粘度、ゲル化温度及び製剤の粘度が100mPa・s
以上になる温度を示した。20℃における粘度はいずれ
の処方でもSM−4を用いた本発明の熱ゲル化製剤の方
が低く、製剤の取り扱い易さや製剤を点眼した場合のベ
タツキ感が少ない等の面で比較用熱ゲル化製剤より優れ
ていることが示された。また、SM−4を用いた本発明
の熱ゲル化製剤は、SM−15を用いた比較用ゲル化製
剤に比較し、ゲル化温度が低いことを示し、体温でより
ゲル化しやすいことが分かった。
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解し
た。更に、所定量のレボフロキサシン(LVFX、最終
配合量が0.5w/v%)を添加し、撹拌分散した。こ
こに1NのNaOHを添加し、pHを7.8に調整後、
滅菌精製水で所定の容量にし、本発明の0.5w/v%
LVFX熱ゲル化製剤を調整した。
に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌することで分散さ
せた。均一に分散したことを確認後、撹拌しながら氷冷
した。全体が澄明になったことを確認後、0.5gのレ
ボフロキサシンを添加し、撹拌溶解した。ここに1Nの
NaOHを添加し、pHを7.8に調整後、滅菌精製水
で全量を100mLにし、比較用の0.5w/v%LV
FX熱ゲル化製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表2
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。
0℃における粘度が100mPa・s未満であるため取
扱いが容易であり、且つ、30℃以下でゲル化すること
が示された。一方、SM−4だけからなる比較用LVF
X含有熱ゲル化製剤は、SM−4の配合量が6.0w/
v%と高濃度にもかかわらず、ゲル化温度は36℃であ
り、製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度が4
0℃以上と熱ゲル化挙動があまり良くないことが示され
た。
挙動] SM−4及びマクロゴール4000を所定量混合し、こ
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解し
た。更に、所定量の塩酸モキシフロキサシンを添加し、
撹拌分散した。ここに1NのNaOHを添加し、所定の
pHに調整後、滅菌精製水で所定の容量にし、本発明の
塩酸モキシフロキサシン熱ゲル化製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表3
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の塩酸モキシフロキサシン熱ゲル化製剤
の全てにおいて、20℃における粘度が100mPa・
s未満であるため取り扱いが容易であり、且つ、体温以
下の温度でゲル化することが示された。
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸を徐々に添加し、撹拌溶解した。更に、
所定量の合成抗菌薬を添加し、撹拌溶解した。ここに1
NのNaOHを添加し、所定のpHに調整後、滅菌精製
水で所定の容量にし、本発明の合成抗菌剤含有熱ゲル化
製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表4
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の合成抗菌薬含有熱ゲル化製剤の全てに
おいて、20℃における粘度が100mPa・s未満で
あるため取扱いが容易であり、且つ、体温以下の温度で
ゲル化することが示された。
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸又はクエン酸ナトリウムを徐々に添加
し、撹拌溶解した。更に、所定量の緑内障治療薬(イソ
プロピルウノプロストン、ニプラジロールを除く表5に
示した薬物)を添加し、撹拌溶解した。ここに1NのN
aOH又は1NのHClを添加し、所定のpHに調整
後、滅菌精製水で所定の容量にし、本発明の緑内障治療
薬含有熱ゲル化製剤を調製した。
マクロゴール4000を混合し、ここに85℃に加熱し
た滅菌精製水を70mL添加し、撹拌することで分散さ
せた。均一に分散したことを確認後、撹拌しながら氷冷
した。全体が澄明になったことを確認後、3.53gの
クエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解した。こ
こに、1NのHClを添加し、pHを6.5に調整後、
滅菌精製水で100mLにし、熱ゲル化基剤を調製し
た。これとは別に、レスキュラ(登録商標)点眼液(上
野製薬社製)を50mL凍結乾燥した。ここに上記の熱
ゲル化基剤50mLを添加し、氷冷下、撹拌溶解し、イ
ソプロピルウノプロストン含有熱ゲル化製剤を調製し
た。
マクロゴール4000を混合し、ここに85℃に加熱し
た滅菌精製水を70mL添加し、撹拌することで分散さ
せた。均一に分散したことを確認後、撹拌しながら氷冷
した。全体が澄明になったことを確認後、3.53gの
クエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解した。こ
こに、1NのHClを添加し、pHを7.0に調整後、
滅菌精製水で100mLにし、熱ゲル化基剤を調製し
た。これとは別に、ハイパジールコーワ点眼液(興和社
製)を50mL凍結乾燥した。ここに上記の熱ゲル化基
剤50mLを添加し、氷冷下、撹拌溶解し、ニプラジロ
ール含有熱ゲル化製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表5
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の緑内障治療薬含有熱ゲル化製剤の全て
において、20℃における粘度が100mPa・s未満
であるため取扱いが容易であり、且つ、体温以下の温度
でゲル化することが示された。
化挙動] SM−4及びマクロゴール4000を所定量混合し、こ
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解し
た。ここに所定量の抗炎症薬を添加し、溶解後良く混合
した。更に、1NのNaOH又は1NのHClを添加
し、所定のpHに調整後、滅菌精製水で所定の容量に
し、本発明の非ステロイド性抗炎症治療薬含有熱ゲル化
製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表6
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の非ステロイド性抗炎症治療薬含有熱ゲ
ル化製剤の全てにおいて、20℃における粘度が100
mPa・s未満であるため取扱いが容易であり、且つ、
体温以下の温度でゲル化することが示された。
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解し
た。更に、所定量の抗アレルギー薬を添加し、撹拌溶解
した。ここに、1NのNaOH又は1NのHClを添加
し、所定のpHに調整後、滅菌精製水で所定の容量に
し、本発明の抗アレルギー薬含有熱ゲル化製剤を調製し
た。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表7
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の抗アレルギー薬含有熱ゲル化製剤の全
てにおいて、20℃における粘度が100mPa・s未
満であるため取扱いが容易であり、且つ、体温以下の温
度でゲル化することが示された。
挙動] SM−4及びマクロゴール4000を所定量混合し、こ
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウムを徐々に添加し、撹拌溶解し
た。更に、所定量のリン酸ベタメタゾンナトリウムを添
加し、撹拌溶解した。ここに、1NのNaOH又は1N
のHClを添加し、pH8.0に調整後、滅菌精製水で
所定の容量にし、本発明のリン酸ベタメタゾンナトリウ
ム含有熱ゲル化製剤を調製した。
を所定量混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を
添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散したこ
とを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になっ
たことを確認後、所定量のクエン酸ナトリウムを徐々に
添加し、撹拌溶解した。ここに、1NのNaOH又は1
NのHClを添加し、所定のpHに調整後、滅菌精製水
で所定の容量にし、熱ゲル化基剤を調製した。ここに、
所定量のフルオロメトロン又は酢酸プレドニゾロンを添
加し、均一に分散することで、本発明のステロイド性抗
炎症治療薬含有熱ゲル化製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表8
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明のステロイド性抗炎症治療薬含有熱ゲル
化製剤の全てにおいて、20℃における粘度が100m
Pa・s未満であるため取扱いが容易であり、且つ、体
温以下の温度でゲル化することが示された。
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウム又はクエン酸を徐々に添加
し、撹拌溶解した。更に、所定量のフルオレセインナト
リウム、硫酸ゲンタマイシン又はピレノキシンを添加
し、撹拌溶解した。ここに、1N若しくは5NのNaO
H又は1NのHClを添加し、所定のpHに調整後、滅
菌精製水で所定の容量にし、本発明の薬物含有熱ゲル化
製剤を調製した。
を所定量混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を
添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散したこ
とを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になっ
たことを確認後、所定量のクエン酸ナトリウム又はクエ
ン酸を徐々に添加し、撹拌溶解した。ここに、1NのN
aOH又は1NのHClを添加し、所定のpHに調整
後、滅菌精製水で所定の容量にし、熱ゲル化基剤を調製
した。ここに、所定量のシクロスポリンA又はアシクロ
ビルを添加し、均一に分散することで、本発明の薬物含
有熱ゲル化製剤を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表9
に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化温
度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を
示した。本発明の各種薬物含有熱ゲル化製剤の全てにお
いて、20℃における粘度が100mPa・s未満であ
るため取扱いが容易であり、且つ、体温以下の温度でゲ
ル化することが示された。
動] SM−4及びマクロゴール4000を所定量混合し、こ
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認後、所
定量のクエン酸ナトリウム又はクエン酸を徐々に添加
し、撹拌溶解した。更に、所定量の薬物を添加し、撹拌
溶解した。ここに、1NのNaOH又は1NのHClを
添加し、所定のpHに調整後、滅菌精製水で所定の容量
にし、本発明の2種以上の薬物を含有した熱ゲル化製剤
を調製した。
を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度を求めた。表1
0に調製した製剤の処方、20℃における粘度、ゲル化
温度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度
を示した。本発明の各種薬物含有熱ゲル化製剤の全てに
おいて、20℃における粘度が100mPa・s未満で
あるため取扱いが容易であり、且つ、体温以下の温度で
ゲル化することが示された。
を混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を添加
し、撹拌することで分散させた。均一に分散したことを
確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になったこ
とを確認した後、所定量のクエン酸ナトリウムを徐々に
添加し、溶解した。更に、0.3gのOFLXを添加
し、均一に分散させた。ここに1NのHClをOFLX
が溶解するまで、撹拌下徐々に添加した。澄明になった
ことを確認後、1NのHClでpHを6.5に調整し、
滅菌精製水で全量を100mLにし、本発明のOFLX
含有熱ゲル化製剤(OFLX−TG)を調製した。
4.0gのマクロゴール4000を混合し、以下、上記
の本発明のOFLX−TGと同様に調製し、比較用OF
LX−TGを調製した。調製したOFLX−TGを一定
温度に保持し、保持時間と粘度の関係を検討した。OF
LX−TGの熱ゲル化速度測定は次のように行った。
ステンレス製容器に入れ、30℃又は34℃に保持した
水槽に容器ごと挿入した。直ちに、B型粘度計のロータ
ーを回転させ、ローター回転開始から30秒ごとに粘度
を測定した。粘度が最低になった時点をゲル化開始時間
とし、ゲル化開始から5分後の粘度を測定した。これよ
り、ゲル化開始時から5分間で上昇した粘度を求め、更
に一分間当たりに上昇した粘度を求め、これを熱ゲル化
速度とした。
34℃における熱ゲル化速度を示した。その結果、いず
れの処方でもSM−4を用いた本発明の熱ゲル化製剤
は、比較製剤に比べて、熱ゲル化速度が速いことを示し
た。例えば、点眼剤の場合、点眼した薬液は素速く眼表
面から排出されてしまう。従って、眼表面でできるだけ
速くゲル化する点眼液の方が薬液の排出速度が遅れるた
め、より好ましい熱ゲル化製剤である。SM−4を用い
た本発明の熱ゲル化製剤は、比較用熱ゲル化製剤に比較
して、その熱ゲル化速度が速く、より好ましい製剤であ
ることが示された。
動] SM−4及びマクロゴール4000を所定量混合し、こ
こに85℃に加熱した滅菌精製水を添加し、撹拌するこ
とで分散させた。均一に分散したことを確認後、撹拌し
ながら氷冷した。全体が澄明になったことを確認し、表
12に示した種々の酸を所定量徐々に添加し、撹拌し溶
解した。更に、1NのNaOH又は1NのHClでpH
を7.5に調整後、滅菌精製水で所定の容量にし、本発
明の種々の酸を含む熱ゲル化基剤を調製した。
ル化基剤を上記の種々の酸を含有する熱ゲル化基剤と同
様な方法で調製した。調製した熱ゲル化製剤の温度と粘
度の関係を検討し、20℃における粘度、ゲル化温度及
び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度を求め
た。表12に調製した製剤の処方、20℃における粘
度、ゲル化温度及び製剤の粘度が100mPa・s以上
になる温度を示した。
て、表12に示した酸類を含む熱ゲル化基剤は、ゲル化
温度及び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度
が低くより体温でゲル化し易い製剤であることが示され
た。これより、表12に示した酸類を含む熱ゲル化基剤
を用いた熱ゲル化製剤を投与した場合、より高いバイオ
アベイラビリティが得られることが示唆された。
0を混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を添加
し、撹拌することで分散させた。均一に分散したことを
確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になったこ
とを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウムを徐々に
添加し、撹拌溶解した。更に、0.5gのレボフロキサ
シン(LVFX)を添加し、撹拌溶解した。ここに、1
NのNaOHを添加し、pHを7.8に調整後、滅菌精
製水で全量を100mLにし、本発明のLVFX熱ゲル
化製剤(LVFX−TG)を調製した。
0.4gのメトローズ(登録商標)SM−400(メチ
ルセルロース、信越化学工業社製、2w/v%水溶液の
20℃における粘度が350〜550mPa・s)及び
4.0gのマクロゴール4000を混合し、上記の本発
明のLVFX−TGと同様に調製し、比較用LVFX−
TGとした。
係を検討した。本発明のLVFX−TGの20℃におけ
る粘度は19.3mPa・s、ゲル化温度は22℃及び
製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度は26℃
であった。一方、比較用LVFX−TGの20℃におけ
る粘度は38.1mPa・s、ゲル化温度は30℃及び
製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度は34℃
であった。
家兎結膜及び房水への移行性試験> 日本白色種家兎(雄性、体重2.3〜2.8kg)に、
調製したLVFX−TG又はクラビット点眼液(参天製
薬社製、LVFX0.5%含有)を各50μL点眼し、
点眼1、2及び4時間後の結膜中及び房水中のLVFX
濃度を測定した。
れた。採取した結膜を生理食塩水の入ったスピッツ管に
移し、転倒撹拌することにより結膜を洗浄した。洗浄さ
れた結膜をホモジナイスした後、有機溶媒を用いてLV
FXを抽出し、HPLCによる測定を行った。房水中の
LVFX濃度は、房水をフィルター濾過した後、濾液を
HPLCで分析することにより求められた。
をそれぞれ表13及び14に示した。本発明のLVFX
−TGは点眼1、2及び4時間後の結膜中LVFX濃度
が比較用LVFX−TG及びクラビット点眼液に対して
いずれの時間でも有意に高い値を示した。また、本発明
のLVFX−TGは点眼1、2及び4時間後の房水中L
VFX濃度がクラビット点眼液に対して有意に高い値を
示し、比較用LVFX−TGに対しても点眼1時間後で
有意に高い値を示した。これより、本発明のLFVX−
TGは、特許2729859号で調製したLVFX−T
G又は市販点眼液より薬物の眼組織移行性が非常に高
く、点眼剤として好ましいことが示された。
兎薬物眼組織移行試験] <製剤の調製> 4.0gのSM−4及び4.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した70mLの滅菌精
製水を添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散
したことを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明
になったことを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウ
ムを徐々に添加し、撹拌溶解した。更に、0.5gのレ
ボフロキサシン(LVFX)を添加し、撹拌溶解した。
ここに、1NのNaOHを添加し、pHを7.8に調整
後、滅菌精製水で100mLにし、本発明の0.5w/
v%LVFX熱ゲル化製剤(LVFX−TG、製剤A)
を調製した。
0.1mPa・s、ゲル化温度は20℃及び製剤の粘度
が100mPa・s以上になる温度は26℃であった。
これとは別に、2.8gのSM−4及び4.0gのマク
ロゴール4000を混合し、以下、上記製剤Aと同様に
調製した本発明の0.5w/v%LVFX−TG(製剤
B)を調製した。調製した製剤Bの20℃における粘度
は12.1mPa・s、ゲル化温度は24℃及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度は32℃であっ
た。
ル点眼液又はクラビット点眼液の家兎結膜表面、結膜及
び房水への移行性試験> 日本白色種家兎(雄性、体重2.1〜2.6kg)に、
調製したLVFX−TG2処方(製剤A、製剤B)又は
クラビット点眼液(参天製薬社製、LVFX0.5%含
有)を各50μL点眼し、点眼1及び2時間後の結膜
中、結膜表面及び房水中のLVFX濃度を測定した。
様にして求められた。結膜表面のLVFX濃度は次のよ
うに求められた。結膜洗浄後の生理食塩水中に溶解して
いるLVFXを有機溶媒を用いて抽出し、HPLCによ
る測定を行った。次いで、結膜洗浄液(生理食塩水)中
に溶解していたLVFX量を算出し、採取した結膜1g
当たりに換算して、得られた値を結膜表面のLVFX濃
度とした。房水中のLVFX濃度は、試験例12と同様
にして求められた。得られた結膜中、結膜表面及び房水
中のLVFX濃度をそれぞれ表15、16及び17に示
した。
点眼1及び2時間後の結膜中LVFX濃度は、クラビッ
ト点眼液に対していずれの時間でも有意に高い値を示し
た。
点眼1時間後の結膜表面におけるLVFX濃度は、クラ
ビット点眼液よりそれぞれ10.6、9.2倍と明らか
に高い値を示した。また、点眼2時間後でもそれぞれク
ラビット点眼液より4.9、7.6倍と明らかに高い値
を示した。
点眼1及び2時間後の房水中LVFX濃度は、クラビッ
ト点眼液に対していずれの時間でも有意に高い値を示し
た。以上の結果から、結膜表面、結膜及び房水において
は、製剤A及び製剤B処方を投与した場合の方が、市販
点眼剤であるクラビット点眼液を投与した場合よりも、
2時間以上の長時間にわたって、高濃度のLVFXが残
存していることが示された。また、これにより製剤A及
び製剤B処方は市販点眼剤であるクラビット点眼液に比
べて、抗菌効果がはるかに高いことが示された。
兎薬物眼組織移行試験] <OFLX含有熱ゲル化製剤の調製> 4.0gのSM−4及び4.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した70mLの滅菌精
製水を添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散
したことを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明
になったことを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウ
ムを徐々に添加し、撹拌溶解した。更に、0.3gのオ
フロキサシン(OFLX)を添加し、撹拌分散した。こ
こに、1NのHClを全体が澄明になるまで撹拌しなが
ら徐々に添加した。更に、1NのHClを添加し、pH
を6.5に調整後、滅菌精製水で100mLにし、0.
3w/v%OFLX熱ゲル化製剤(OFLX−TG、製
剤C)を調製した。調製した製剤Cの20℃における粘
度は19.3mPa・s、ゲル化温度は22℃及び製剤
の粘度が100mPa・s以上になる温度は26℃であ
った。
4.0gのマクロゴール4000を混合し、以下、上記
製剤Cと同様に調製した0.3w/v%OFLX−TG
(製剤D)を調製した。調製した製剤Dの20℃におけ
る粘度は11.0mPa・s、ゲル化温度は24℃及び
製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度は30℃
であった。
0、1.5gのSM−15及び4.0gのマクロゴール
4000を混合し、以下、上記製剤Cと同様に調製した
比較用の0.3w/v%OFLX−TG(比較製剤E)
を調製した。調製した比較製剤Eの20℃における粘度
は45.0mPa・s、ゲル化温度は28℃及び製剤の
粘度が100mPa・s以上になる温度は34℃であっ
た。
点眼液又はタリビッド点眼液の家兎結膜表面、結膜及び
房水への移行性試験> 日本白色種家兎(雄性、体重2.0〜2.6kg)に、
実施例で調製したOFLX熱応答ゲル点眼液3処方(製
剤C、製剤D及び比較製剤E)又はタリビッド点眼液
(参天製薬社製、OFLX0.3%含有)を各50μL
点眼し、点眼15分、1及び2時間後の結膜中、結膜表
面及び房水中のOFLX濃度を測定した。結膜中、結膜
表面及び房水中のOFLX濃度は試験例13と同様にし
て求められた。得られた結膜中、結膜表面及び房水中の
OFLX濃度をそれぞれ表18、19及び20に示し
た。
分、1及び2時間後の結膜中OFLX濃度はタリビッド
点眼液に対していずれの時間でも有意に高い値を示し、
比較製剤E処方に対しても点眼15分及び2時間後で有
意に高い値を示した。また、製剤D処方点眼15分及び
2時間後の結膜中OFLX濃度は比較製剤E処方及びタ
リビッド点眼液に対して有意に高い値を示した。
眼1時間後の結膜表面におけるOFLX濃度は、タリビ
ッド点眼液よりそれぞれ14.4、11.3倍と明らか
に高い値を示した。また、点眼2時間後でもそれぞれタ
リビッド点眼液より2.3、5.3倍と明らかに高い値
を示した。
点眼1及び2時間後の房水中OFLX濃度はタリビッド
点眼液に対して有意に高い値を示した。以上の結果か
ら、結膜表面、結膜及び房水においては、製剤C及び製
剤D処方を投与した場合の方が、市販点眼剤であるタリ
ビッド点眼液を投与した場合よりも、2時間以上の長時
間にわたって、高濃度のOFLXが残存していることが
示された。これにより、製剤C及び製剤D処方は、市販
点眼剤であるタリビッド点眼液に比べ、抗菌効果がはる
かに高いことが示された。また、比較製剤E処方に対し
ても製剤C及び製剤D処方は結膜表面、結膜及び房水に
おいて高いオフロキサシン濃度を示した。
X含有熱ゲル化製剤の薬効薬理試験] <LVFX含有熱ゲル化製剤の調製> 4.0gのSM−4及び4.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した70mLの滅菌精
製水を添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散
したことを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明
になったことを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウ
ムを徐々に添加し、撹拌溶解した。更に、0.5gのレ
ボフロキサシン(LVFX)を添加し、撹拌溶解した。
ここに、1NのNaOHを添加し、pHを7.8に調整
後、滅菌精製水で100mLにし、本発明の0.5w/
v%LVFX熱ゲル化製剤(LVFX−TG)を調製し
た。調製したLVFX−TGの20℃における粘度は1
9.6mPa・s、ゲル化温度は20℃及び製剤の粘度
が100mPa・s以上になる温度は26℃であった。
よる薬効薬理試験> 試験には11〜13週齢の白色家兎を用い、1群4眼で
試験を行った。群構成は生理食塩水1日3回点眼群、ク
ラビット(登録商標)点眼液(参天製薬社製)1日3回
点眼群及び1日1回点眼群、LVFX−TG1日1回点
眼群である。ウサギ実験的緑膿菌角膜感染症モデルは秦
野ら(眼科臨床医報 79(7)(1985)32−3
9)の報告に準じて作製した。点眼試験は、接種日(0
日目)より、1日1回、又は、4時間毎に1日3回の合
計4日間連続で点眼(50μL)を行った。感染症状の
観察は、栗山ら(眼紀 44(4)(1993)434
−444)の報告に準じて、各菌接種後8、22、3
1、46、55、70、79及び96時間後に行った。
感染症状を各眼組織毎にスコア化し、その合計を求め、
感染症の重軽の指標とした。
投与群は菌接種後直ちにスコアが上昇(感染が成立)
し、46時間で感染症状が最も重度になり、その後、徐
々にではあるが、症状が自然治癒する傾向を示した。市
販のLVFX点眼剤投与群は感染成立後、生理食塩水投
与群のように症状が悪化することはなく、徐々にではあ
るが、暫時治癒する傾向を示した。また、1日3回投与
群の方が1日1回投与群より感染症状が軽かった。これ
らの群に対し、本発明のLVFX−TG投与群は感染成
立後、急速に感染症状が軽減し、96時間では菌接種前
とほぼ同等の状態にまで回復することが示された。これ
は、本発明のLVFX−TG投与群は1日1回の投与に
も関わらず、市販のLVFX点眼剤1日3回投与群に比
較して強い薬効が得られることを示している。このよう
に、市販点眼剤を熱ゲル化製剤にすることで、投与回数
の軽減(QOLの向上)とより強い効果が得られること
を示している。
X含有熱ゲル化製剤の薬効薬理試験] <OFLX含有熱ゲル化製剤の調製> 4.0gのSM−4及び4.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した70mLの滅菌精
製水を添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散
したことを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明
になったことを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウ
ムを徐々に添加し、撹拌溶解した。更に、0.3gのオ
フロキサシン(OFLX)を添加し、撹拌分散した。こ
こに、1NのHClを添加し、OFLXを溶解後、更
に、1NのHClでpHを6.5に調整した。そして、
滅菌精製水で全量を100mLにし、本発明の0.3w
/v%OFLX熱ゲル化製剤(OFLX−TG)を調製
した。調製したOFLX−TGの20℃における粘度は
19.7mPa・s、ゲル化温度は22℃及び製剤の粘
度が100mPa・s以上になる温度は26℃であっ
た。
よる薬効薬理試験> 試験方法は試験例15と同様に行った。群構成は生理食
塩水1日3回点眼群、クラビット(登録商標)点眼液
(参天製薬社製)1日3回点眼群、OFLX−TG1日
1回点眼群である。点眼試験は、接種日(0日目)よ
り、1日1回、又は、4時間毎に1日3回の合計4日間
連続で点眼(50μL)を行った。感染症状の観察は、
栗山ら(眼紀 44(4)(1993)434−44
4)の報告に準じて、各菌接種後8、22、31、4
6、55、70、79及び96時間後に行った。感染症
状を各眼組織毎にスコア化し、その合計を求め、感染症
の重軽の指標とした。
投与群は菌接種後直ちにスコアが上昇(感染が成立)
し、32時間で感染症状が最も重度になり、その後、徐
々にではあるが、症状が自然治癒する傾向を示した。市
販のLVFX点眼剤投与群及び本発明のOFLX−TG
投与群は感染成立後、生理食塩水投与群のように症状が
悪化することはなく、暫時治癒する傾向を示した。
OFLXより抗菌活性が2倍強いといわれている。ま
た、本試験で用いた製剤の濃度は、OFLX−TGが
0.3w/v%OFLXであるのに対し、市販のLVF
X点眼剤が0.5w/v%LVFXである。本試験の結
果は、抗菌活性が強く濃度も高い市販のLVFX点眼剤
1日3回投与群とOFLX−TG1日1回投与群の薬効
がほぼ等々であることを示している。このように、市販
点眼剤(OFLXはタリビッド(登録商標)点眼液とし
て市販されている)を熱ゲル化製剤にすることで、投与
回数の軽減(QOLの向上)とより強い効果が得られる
ことを示している。
FLX含有熱ゲル化製剤の薬効薬理試験] <ウサギ実験的緑膿菌角膜感染症モデルによる薬効薬理
試験> 試験には11〜13週齢の白色家兎を用い、1群4眼で
試験を行った。群構成は生理食塩水1日3回点眼群、ク
ラビット(登録商標)点眼液(参天製薬社製)1日3回
点眼群、試験例16で調製したOFLX−TG1日1回
点眼群である。ウサギ実験的緑膿菌角膜感染症モデルは
試験例15と同様に作製した。点眼試験は、接種24時
間後より、1日1回、又は、4時間毎に1日3回の合計
4日間連続で点眼(50μL)を行った。点眼を菌接種
後0日目で行うのではなく、24時間経過後に行うこと
で重篤な緑膿菌感染症モデルとした。感染症状の観察
は、試験例15と同様に行い、各菌接種後24、32、
46、55、70、79、96、103及び120時間
後に行った。感染症状を各眼組織毎にスコア化し、その
合計を求め、感染症の重軽の指標とした。
投与群は菌接種後直ちにスコアが上昇(感染が成立)
し、55時間で感染症状が最も重度になり、その後、極
わずかではあるが、症状が自然治癒する傾向を示した。
市販のLVFX点眼剤投与群は、生理食塩水投与群と同
様に、55時間で感染症状が最も重度になり、ほぼ生理
食塩水と同様な推移を示した。しかし、55時間以降は
急速に症状が回復に向かい、生理食塩水投与群に比較し
て治癒効果が示された。
染成立後、32時間で症状が最も重度になったが、32
時間のスコアは他の投与群と同等であった。その後は他
の投与群と違い、症状が悪化することはなく、急速に治
癒していくことが明らかとなった。OFLXの光学分離
体であるLVFXは、OFLXより抗菌活性が2倍強い
といわれている。また、本試験で用いた製剤の濃度は、
OFLX−TGが0.3w/v%OFLXであるのに対
し、市販のLVFX点眼剤が0.5w/v%LVFXで
ある。
い市販のLVFX点眼剤1日3回投与群よりもOFLX
−TG1日1回投与群の薬効の方が優れていることを示
している。このように、市販点眼剤(OFLXはタリビ
ッド(登録商標)点眼液として市販されている)を熱ゲ
ル化製剤にすることで、投与回数の軽減(QOLの向
上)とより強い効果が得られることを示している。
眼組織移行試験] <製剤の調製> 4.0gのSM−4及び4.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を添加
し、撹拌することで分散させた。均一に分散したことを
確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明になったこ
とを確認した後、3.53gのクエン酸ナトリウムを徐
々に添加し、溶解した。ここに0.32gの塩酸モキシ
フロキサシンを添加し、均一に溶解するまで撹拌した。
更に、1NのNaOHでpHを7.2に調整後、滅菌精
製水で全量を100mLにし、本発明の塩酸モキシフロ
キサシン含有熱ゲル化製剤(以下、MOLX−TG)を
調製した。
粘度は20.6mPa・s、ゲル化温度は22℃及び製
剤の粘度が100mPa・s以上になる温度は26℃で
あった。比較用として、0.32gの塩酸モキシフロキ
サシンを生理食塩水に溶解し、5NのNaOHでpHを
7.2に調製後、生理食塩水で全量を100mLにし、
比較用の塩酸モキシフロキサシン含有水溶液(以下、比
較水溶液)を調製した。
膜表面、結膜及び房水への移行性試験> 日本白色種家兎(雄性、体重1.7〜2.1kg)に、
調製したMOLX熱ゲル化製剤(MOLX−TG)処方
又はMOLX水性点眼液(比較水溶液)を各50μL点
眼し、点眼15分、1及び2時間後の結膜中、結膜表面
及び房水中のMOLX濃度を測定した。結膜中、結膜表
面及び房水中のMOLX濃度は、試験例13と同様にし
て求められた。得られた結膜中、結膜表面及び房水中の
MOLX濃度をそれぞれ表21、22及び23に示し
た。
眼15分、1及び2時間後の結膜中MOLX濃度は、比
較水溶液に対していずれの時間でも有意に高い値を示し
た。
眼15分、1及び2時間後の結膜表面におけるMOLX
濃度は、比較水溶液に対していずれの時間でも有意に高
い値を示した。
眼15分、1及び2時間後の房水中MOLX濃度は、比
較水溶液に対していずれの時間でも有意に高い値を示し
た。以上の結果から、結膜表面、結膜及び房水において
は、MOLX−TG処方を投与した場合の方向が、比較
水溶液を投与した場合よりも、2時間以上の長時間にわ
たって、高濃度のMOLXが残存していることが示され
た。これによりMOLX−TG処方は比較水溶液に比べ
て、抗菌力がはるかに高いことが示された。
下降作用] <製剤の調製> 2.3gのSM−4及び2.0gのマクロゴール400
0を混合し、ここに85℃に加熱した滅菌精製水を70
mL添加し、撹拌することで分散させた。均一に分散し
たことを確認後、撹拌しながら氷冷した。全体が澄明に
なったことを確認後、3.53gのクエン酸ナトリウム
を徐々に添加し、攪拌溶解した。ここに、1NのHCl
を添加し、pHを6.5に調整後、滅菌精製水で100
mLにし、熱ゲル化基剤を調製した。これとは別に、レ
スキュラ(登録商標)点眼液(上野製薬社製)を50m
L凍結乾燥した。ここに上記の熱ゲル化基剤50mLを
添加し、氷冷下、攪拌溶解し、イソプロピルウノプロス
トン含有熱ゲル化製剤を調製した。調製した本発明のイ
ソプロピルウノプロストン含有熱ゲル化製剤の20℃に
おける粘度は6.3mPa・s、ゲル化温度は28℃及
び製剤の粘度が100mPa・s以上になる温度は36
℃であった。
群6眼で試験を行った。群構成は生理食塩水点眼群、市
販の水溶液製剤であるレスキュラ(登録商標)点眼液点
眼群、本発明のイソプロピルウノプロストン含有熱ゲル
化製剤点眼群である。点眼試験は、左眼に1回点眼し、
点眼6、8、10及び12時間後の眼圧を測定した。右
眼は未処置にした。生理食塩水投与群の眼圧平均値と市
販水溶液点眼群又は本発明の熱ゲル化製剤点眼群の眼圧
平均値をそれぞれ比較した。そして、生理食塩水投与群
の眼圧値から市販水溶液点眼群の眼圧値を引き、これを
市販水溶液点眼により下降した眼圧値とした。同様に、
本発明の熱ゲル化製剤点眼により下降した眼圧値を求め
た。更に、市販水溶液点眼により下降した眼圧値に対す
る本発明の熱ゲル化製剤点眼により下降した眼圧値の割
合を眼圧下降率として求めた。結果を表24に示した。
ル化製剤は市販水溶液製剤に比較して、眼圧の下降率が
高いことを示した。これは本発明の熱ゲル化製剤にする
ことでより強い薬効が持続的に得られることを示してい
る。
のニューキノロン類抗菌剤を有効成分とした場合でも、
ゲル化温度が充分低く、投与時は液体であるが、投与後
に速やかに粘度が上昇し投与部位に長時間滞留すること
により薬物の利用効率が高い抗菌性水性医薬組成物及び
水性医薬組成物を提供することができる。このような本
発明によれば、結膜表面、結膜及び房水における薬物濃
度が高い抗菌ゲル化点眼液を供給することができる。更
に、本発明によれば、点眼液の投与回数を減らすことが
できるので、コンプライアンスの向上も期待される。
Claims (5)
- 【請求項1】 2w/v%水溶液の20℃における粘度
が12mPa・s以下であるメチルセルロース2.8〜
4w/v%、クエン酸1.5〜2.3w/v%、ポリエ
チレングリコール2〜4w/v%、及び、オフロキサン
シン0.1〜0.5w/v%を含有することを特徴とす
る体温でゲル化する熱ゲル化抗菌性水性医薬組成物。 - 【請求項2】 2w/v%水溶液の20℃における粘度
が12mPa・s以下であるメチルセルロース2.8〜
4w/v%、クエン酸1.5〜2.3w/v%、ポリエ
チレングリコール2〜4w/v%、並びに、オフロキサ
ンシン、レボフロキサシン、及び、塩酸モキシフロキサ
シンからなる群より選ばれる少なくとも1種のニューキ
ノロン類抗菌剤0.1〜0.5w/v%を含有すること
を特徴とする体温でゲル化する熱ゲル化抗菌性水性医薬
組成物。 - 【請求項3】 2w/v%水溶液の20℃における粘度
が12mPa・s以下であるメチルセルロース2.3〜
8w/v%、多価カルボン酸、乳酸、及び、グルコン酸
からなる群より選ばれる少なくとも1種の酸0.14〜
4w/v%、並びに、有効量の薬剤を含有することを特
徴とする体温でゲル化する熱ゲル化水性医薬組成物。 - 【請求項4】 2w/v%水溶液の20℃における粘度
が12mPa・s以下であるメチルセルロース2.3〜
8w/v%、ポリエチレングリコール0.5〜13w/
v%、及び、有効量の薬剤を含有することを特徴とする
体温でゲル化する熱ゲル化水性医薬組成物。 - 【請求項5】 2w/v%水溶液の20℃における粘度
が12mPa・s以下であるメチルセルロース2.3〜
8w/v%、多価カルボン酸、乳酸、及び、グルコン酸
からなる群より選ばれる少なくとも1種の酸0.14〜
4w/v%、ポリエチレングリコール0.5〜13w/
v%、及び、有効量の薬剤を含有することを特徴とする
体温でゲル化する熱ゲル化水性医薬組成物。
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| PCT/JP2001/006805 WO2002011734A1 (fr) | 2000-08-08 | 2001-08-08 | Compositions pharmaceutiques aqueuses |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP3504656B2 true JP3504656B2 (ja) | 2004-03-08 |
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ID=32012198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002517070A Expired - Lifetime JP3504656B2 (ja) | 2001-08-08 | 2001-08-08 | 水性医薬組成物 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3504656B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115337263A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-15 | 江苏汉晨药业有限公司 | 一种盐酸洛美沙星滴眼液 |
-
2001
- 2001-08-08 JP JP2002517070A patent/JP3504656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115337263A (zh) * | 2022-08-09 | 2022-11-15 | 江苏汉晨药业有限公司 | 一种盐酸洛美沙星滴眼液 |
| CN115337263B (zh) * | 2022-08-09 | 2023-10-03 | 江苏汉晨药业有限公司 | 一种盐酸洛美沙星滴眼液 |
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