JP3513167B2 - レンズ制御装置 - Google Patents
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Description
のレンズシステムに対するレンズ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、従来から知られているインナー
フォーカス型のレンズシステムの構成図である。図7に
示したように、インナーフォーカス型のレンズシステム
1は、同図の左側の被写体側から右側に向かって順次光
軸に沿って配設された第1固定レンズ2と、光軸と平行
に移動して変倍を行う変倍レンズ3と、絞り4と、第2
固定レンズ5と、光軸と平行に移動して焦点調節を行う
と共に、変倍が行われて焦点面が移動した場合の補正を
行ういわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスコンペ
レンズ6とを有している。そして、このレンズシステム
1による光学的被写体像は、撮像素子7の撮像面7aに
結像され、光電変換されて映像信号として出力される。 【0003】このようなインナーフォーカス型のレンズ
システム1では、上記のようにフォーカスコンペレンズ
6がコンペ機能と焦点調節機能とを兼ね備えているた
め、焦点距離が等しくても、撮像面7aに合焦するため
のフォーカスコンペレンズ6の位置は、被写体距離によ
って異なってしまう。 【0004】すなわち、各焦点距離において被写体距離
を変化させたとき、撮像面7aに合焦させるためのフォ
ーカスコンペレンズ6の位置を連続してプロットする
と、図8のようになる。従って、ボケのないズーミング
を行うためには、ズーミング中は、被写体距離に応じて
図8に示された合焦レンズ軌跡を選択し、選択した合焦
レンズ軌跡どおりにフォーカスコンペレンズ6を移動さ
せる必要がある。 【0005】なお、前玉フォーカス型のレンズシステム
では、変倍レンズに対して独立したコンペレンズが設け
られており、さらに変倍レンズとコンペレンズが機械的
なカム環で結合されている。従って、たとえばカム環に
マニュアルズーム用のツマミを設け、手動で焦点距離を
変えようとした場合、ツマミをいくら速く動かしても、
カム環はこれに追従して回転し、変倍レンズとコンペレ
ンズはカム環のカム溝に沿って移動するので、フォーカ
スレンズのピントが合っていれば、上記動作によってボ
ケを生じることはない。 【0006】一方、インナーフォーカス型のレンズシス
テム1では、上記のように、ボケのないズーミングを行
うためには図8に示された軌跡どおりにフォーカスコン
ペレンズ6を移動させる必要がある。このため、図8の
ような被写体距離に対応する複数の合焦レンズ軌跡情報
を何らかの形(軌跡そのものでも、レンズ位置を変数と
した関数でも良い)でレンズ制御用マイコンに記憶させ
ておき、フォーカスコンペレンズ6と変倍レンズ3との
位置によって合焦レンズ軌跡を選択して、この選択した
合焦レンズ軌跡上を辿りながらズーミングを行う軌跡追
従方式が一般に採用されている。なお、軌跡追従方式の
詳細は後述する。 【0007】この際、フォーカスコンペレンズ6による
合焦制御を正確にしてボケを完全に無くすには、変倍レ
ンズ3、およびフォーカスコンペレンズ6の位置をある
程度正確に検知する必要がある。特に、図8からも明ら
かなように、変倍レンズ3が等速度またはそれに近い速
度で移動する場合、焦点距離の変化によって刻々とフォ
ーカスコンペレンズ6が辿るべき合焦レンズ軌跡の傾き
が変化している。これは、フォーカスコンペレンズ6の
移動速度と移動の向きが刻々と変化することを示してお
り、換言すれば、フォーカスコンペレンズ6用のアクチ
ュエータは、1Hz〜数100Hzまでの精度良い速度
応答をしなければならないことになる。 【0008】このような要求を満たすため、フォーカス
コンペレンズ6用のアクチュエータとしては、ステッピ
ングモータを用いるのが一般的になりつつある。ステッ
ピングモータは、レンズ制御用のマイコン等から出力さ
れる歩進パルスに完全に同期しながら回転し、1パルス
当たりの歩進角度が一定なので、高い速度応答性と停止
精度、位置精度が得られるからである。さらに、ステッ
ピングモータを用いる場合、歩進パルスに対する歩進角
度が一定であるから、歩進パルスをそのままインクリメ
ント型の位置エンコーダとして用いることができ、特別
な位置エンコーダを追加しなくても良いという利点もあ
る。 【0009】次に、インナーフォーカス型のレンズシス
テム1において合焦を保ちながら変倍動作を行うための
上記の軌跡追従方式の従来例を、図9に基づいて説明す
る。 【0010】図9において、縦軸はフォーカスコンペレ
ンズ6の位置、横軸は変倍レンズ3の位置を示してい
る。また、z0、z1、z2、…z11は変倍レンズ3の位
置を示しており、a0、a1、a2、…a11と、b0、b
1、b2、…b11とは、異なる2つの被写体距離に対応し
ており、変倍レンズ3の移動に追従してフォーカスコン
ペレンズ6が辿るべき代表的な合焦レンズ軌跡を示して
いる。これら合焦レンズ軌跡情報は、合焦レンズ軌跡テ
ーブルとして制御用マイコンに記憶されている。 【0011】図9に示したように、合焦レンズ軌跡テー
ブルには、離散的な被写体距離に対応する代表的な合焦
レンズ軌跡しか記憶されていないため、記憶されていな
い被写体距離の場合には、記憶された合焦レンズ軌跡を
そのまま辿ったのでは、合焦を保ちながら変倍動作を行
うことができなくなる。そこで、記憶されていない被写
体距離の場合には、記憶された合焦レンズ軌跡に基づい
て、記憶されていない被写体距離に対応する合焦レンズ
軌跡を算出している。図9のp0、p1、p2、…p11
は、算出された合焦レンズ軌跡である。このp0、p1、
p2、…p11のような合焦レンズ軌跡は、次式 【0012】 【数1】 p(n+1)= b(n+1)−a(n+1) × p(n)−a(n) / b(n)−a(n) +a(n+1) により算出される。 【0013】数式1によれば、例えば図9において、フ
ォーカスコンペレンズ6がp0の位置に在る場合、p0が
線分「b0−a0」を内分する比を求め、この内分比に従
って「b1−a1」を内分する点をp1としている。この
点p1と点p0との位置差と、変倍レンズ3がz0からz1
まで移動するのに要する時間から、合焦を保つためのフ
ォーカスコンペレンズ6の移動速度が求められる。 【0014】ところで、高速ズーミング時など、変倍レ
ンズ3の移動速度が速い場合は、合焦を保つためのフォ
ーカスコンペレンズ6の移動速度がテレ端付近で速くな
り、フォーカスコンペレンズ移動用のモータの脱調限界
速度を越える場合がある。このように脱調限界速度を越
えた場合には、合焦を維持できず大ボケ状態となってし
まう。 【0015】そこで、変倍レンズ3の移動速度をテレ端
付近で減速させることにより、フォーカスコンペレンズ
6の移動速度が脱調限界速度を越えないようにする方式
が実現されている。この方式では、一般に、変倍レンズ
移動用アクチュエータとしてはDCモータが使用されて
いる。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】しかし、DCモータで
変倍レンズ3の移動速度を減速制御するためには、DC
モータをサーボ制御する必要があり、そのために制御回
路の規模が大きくなり、かつ制御が複雑になるという問
題があった。 【0017】また、変倍レンズ3の移動速度を減速制御
する場合、この減速制御によりフォーカスコンペレンズ
6の移動速度が脱調限界速度以下となって減速を中止し
た結果、すぐにフォーカスコンペレンズ6の移動速度が
脱調限界速度を越えたので、再度減速を行ったりする
と、ズーム速度の加速、減速が繰り返され、撮影者に違
和感を与えることとなる。 【0018】また、減速すること自体が撮影者に違和感
を与えるので、減速時間は極力短くすることが望まれ、
さらに減速速度も合焦を維持しつつ滑らかに行うことが
望まれている。 【0019】本発明は、このような事情の下になされた
もので、その目的は、簡単な構成・制御により変倍レン
ズ移動速度を滑らかに制御して常に合焦を維持できるよ
うにすることである。 【0020】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、変倍動作を行うための第1のレンズと、
該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
の第2のレンズと、前記第1のレンズを光軸と平行に移
動させるズームモータと、前記第2のレンズを光軸と平
行に移動させるフォーカスモータと、前記第1のレンズ
の離散的な位置に対する前記第2のレンズの合焦位置を
離散的な被写体距離に応じて予め記憶した合焦位置記憶
手段と、前記第1のレンズおよび第2のレンズの現在位
置と前記合焦位置記憶手段に記憶された情報とに基づい
て前記第1のレンズの移動位置に対する前記第2のレン
ズの合焦位置を演算する合焦位置演算手段と、前記第1
のレンズの移動速度に基づいて算出された前記第2のレ
ンズの移動速度が所定値を越えると判断された場合には
前記第1のレンズの移動速度を減速させるように前記ズ
ームモータを制御するとともに、被写体距離に応じて前
記所定値を変更する制御手段とを備えている。 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 【0026】図1は本発明の一実施例によるレンズ制御
装置を備えたビデオカメラの概要を示すブロック構成図
である。 【0027】図1において、10はインナーフォーカス
型のレンズシステムであり、上述した従来例と同様に、
図において左側の被写体側から右側に向かって順次光軸
に沿って配設された第1固定レンズ11、光軸と平行に
移動して変倍を行う変倍レンズ12、絞り13、第2固
定レンズ14、光軸と平行に移動して焦点調節を行うと
共に、変倍が行われて焦点面が移動した場合の補正を行
ういわゆるコンペ機能を兼ね備えたフォーカスコンペレ
ンズ15を有している。 【0028】そして、このレンズシステム10による光
学的被写体像は、CCD等により構成された撮像素子1
6の撮像面16aに結像され、光電変換されて映像信号
として出力される。この映像信号(電気信号)は、第1
増幅器(またはインピーダンス変換器)17により増幅
され、AGC(自動利得制御)回路18により出力の振
幅が一定に保持され、フィルタ19により高周波成分の
みが抽出される。そして、信号処理回路20は、フィル
タ19からの映像信号に対してAF(オートフォーカ
ス)処理を行うために、高周波成分の強度を求めるなど
の信号処理を行い、レンズ制御用マイコン21に出力す
る。 【0029】変倍レンズ12、フォーカスコンペレンズ
15は、それぞれレンズ移動手段22、23により移動
される。レンズ移動手段22、23は、ステッピングモ
ータ22a、23aと、ドライバ22b,23bとを有
している(以下、変倍レンズ12移動用のステッピンク
モータをズームモータ、フォーカスコンペレンズ15)
移動用のステッピンクモータをフォーカスモータとい
う)。これらズームモータ22a、フォーカスモータ2
3aに各々直結された出力軸22c、23cには、それ
ぞれラック22d、23dが噛合され、これらラック2
2d、23dは、それぞれ変倍レンズ12、フォーカス
コンペレンズ15に固定されている。 【0030】そして、レンズ制御用マイコン21から出
力される移動命令信号(方向信号s1、s2、速度信号s
3、s4)に従ってドライバ22b、23bから駆動エネ
ルギーがズームモータ22a、フォーカスモータ23a
にそれぞれ供給されて出力軸22c、23cが回転する
ことにより、ラック22d、23dと一体に変倍レンズ
12、フォーカスコンペレンズ15が光軸と平行(図
中、矢印A、B方向)に移動する。 【0031】変倍レンズ12、フォーカスコンペレンズ
15の位置は、それぞれレンズ位置検出手段24、25
により検出される。レンズ位置検出手段24、25は、
フォトセンサ24a、25aと、遮光板24b、25b
とを有しており、フォトセンサ24a、25aは、発光
部と受光部(図示省略)とに構成され、遮光板24b、
25bは、それぞれ変倍レンズ12、フォーカスコンペ
レンズ15に固定されている。 【0032】そして、変倍レンズ12、フォーカスコン
ペレンズ15が光軸と平行に移動すると、それと一体に
遮光板24b、25bが移動し、フォトセンサ24a、
25aの発光部と受光部との間の光路を遮ったとき、受
光部の出力信号はロー(Low)レベルになり、遮らな
いときはハイ(High)レベルになる。 【0033】従って、受光部の出力信号が変化する位置
を基準位置として、変倍レンズ12、フォーカスコンペ
レンズ15が基準位置に存在するか否かを検知すること
ができる。そして、レンズ制御用マイコン21は、この
基準位置と、レンズ移動速度、レンズ移動方向などによ
り、各レンズの位置を認識することができる。 【0034】絞り13は、適性露光量を維持するように
ドライバ26により駆動される。すなわち、絞り制御回
路27は、AGC回路18の出力信号のレベルを検出
し、このレベルが一定レベル(適性露光量)でないとき
は、一定レベルにするための絞り量制御信号を発生す
る。この絞り量制御信号は、第2増幅器28により増幅
されてドライバ26に出力され、ドライバ26により適
性露光量となるように絞り13が駆動される。 【0035】絞り13の絞り状態は、エンコーダ29に
より検出され、その検出信号は、第3増幅器30により
増幅され、信号変換回路31によりレンズ制御用マイコ
ン21が読取可能な信号に変換された後、該レンズ制御
用マイコン21に出力される。 【0036】レンズ制御用マイコン21には、変倍レン
ズ12をワイド方向、テレ方向にそれぞれ移動させるた
めのワイドスイッチ32、テレスイッチ33、フォーカ
スコンペレンズ15を無限遠方向、至近方向にそれぞれ
移動させるための無限スイッチ34、至近スイッチ3
5、AFモードを設定するAFスイッチ36が接続され
ている。これら各スイッチとレンズ制御用マイコン21
との接続ラインには、プルアップ抵抗37を介して電源
38が接続されている。なお、ワイドスイッチ32、テ
レスイッチ33は、電圧制御回路36を介してレンズ制
御用マイコン21に接続されており、電圧制御回路36
は、ワイドスイッチ32、或いはテレスイッチ33が押
圧された際、その押圧力に応じてレンズ制御用マイコン
21に出力する電圧を変化させる。そして、レンズ制御
用マイコン21は、電圧制御回路36からの電圧に応じ
て可変速ズームの何速目のズーム速度で変倍レンズ12
を移動させるかを決定する。例えば、電圧が2Vより低
い場合は低速ズーム、2V以上4V未満の場合は中速ズ
ーム、4V以上5V未満の場合は高速ズームで変倍レン
ズ12を移動させる。 【0037】レンズ制御用マイコン21には、図8の合
焦レンズ軌跡内容をテーブル化した図2のような合焦レ
ンズ軌跡テーブルTがプリセットされている。すなわ
ち、図2の合焦レンズ軌跡テーブルTは、変倍レンズ1
2の離散的な位置に対応するフォーカスコンペレンズ1
5の合焦位置を被写体距離別に記録したテーブルであ
り、列方向(図の横方向)のn(0、1、…、k,…
m)は離散的な被写体距離を示し、行方向(図の縦方
向)のz(0、1、…、k,…l)は離散的な変倍レン
ズ12の位置を示し、列と行との交点位置には、離散的
な変倍レンズ12の位置、および被写体距離に対応する
フォーカスコンペレンズ15の合焦位置が記録されてい
る。なお、被写体距離は、図中右方向に進むにしたがっ
て短くなり、「0」は無限遠を示し、「m」は最至近の
1cmを示している。また、変倍レンズ位置は、図中下
方向に進むにしたがって画角が大きくなり、「0」はテ
レ端を示し、「l」はワイド端を示している。すなわ
ち、各列のデータ群がそれぞれ1本の合焦レンズ軌跡に
対応している。そして、フォーカスコンペレンズ15の
合焦位置、例えばA0kは、被写体距離「0」で変倍レン
ズ12の位置が「k」の場合のフォーカスコンペレンズ
15の合焦位置を示している。 【0038】レンズ制御用マイコン21は、ズーミング
制御を行うときは、上記合焦レンズ軌跡に従ってフォー
カスコンペレンズ15を変倍レンズ12の移動に追従さ
せることにより、合焦を維持したズーミングが実行され
るようにする。この際、レンズ制御用マイコン21は、
フォーカスコンペレンズ15の移動速度が或る所定値以
上になったときは、上記合焦レンズ軌跡の傾き具合に応
じて、変倍レンズ12の移動速度を減速する。 【0039】次に、レンズ制御動作を図3、図4のフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、図3、図4のフ
ローは、AFモードがオフされた状態でズーミングを行
う場合のフローを示している。また図3〜図5のフロー
はサブルーチン化されており、このフローが実行される
前に焦点電圧(映像信号の鮮鋭度)に応じて自動焦点調
節の制御を行うコントラスト方式(山登り方式)による
AFモード処理などが行われている。 【0040】レンズ制御用マイコン21は、まず、ワイ
ドスイッチ32、テレスイッチ33のオン/オフを判別
することにより、ズーミング中であるか否かを判断する
(ステップS1)。その結果、ワイドスイッチ32、テ
レスイッチ33のいずれもオンされておらず、ズーミン
グ中でなければ、減速フラグをリセットして(ステップ
S2)、フォーカスモータ23aを駆動する(ステップ
S21)。 【0041】一方、ワイドスイッチ32、テレスイッチ
33のいずかがオンされ、ズーミング中であれば、現在
の変倍レンズ位置zkが合焦レンズ軌跡テーブルTに記
憶された変倍レンズ位置(この位置を境界位置と呼ぶ)
上に在るか否かを判断する(ステップS3)。その結
果、現在の変倍レンズ位置zkが境界位置上に在れば、
テレスイッチ33がオンされており、ワイドからテレ方
向へのズーミング中であるか否かを判断する(ステップ
S4)。その結果、ワイドからテレ方向へのズーミング
中であれば、現在の変倍レンズ位置zkより1つテレ側
の境界位置zk+1と現在の変倍レンズ位置zkとの差
分(位置差)の絶対値を変数△zとして記憶する(ステ
ップS5)。一方、テレからワイド方向へのズーミング
中であれば、現在の変倍レンズ位置zkより1つワイド
側の境界位置zk−1と現在の変倍レンズ位置zkとの
差分(位置差)の絶対値を変数△zとして記憶する(ス
テップS6)。 【0042】ステップS5、或いはステップS6の処理
が終了すると、ステップS7に進み、変倍レンズ12の
移動先である変倍レンズ位置zk+1、またはzk−1
に対応するフォーカスコンペレンズ15の合焦位置(合
焦のために追従して移動すべき位置)yを、前記数式1
に基づいて算出する。次に、減速フラグを参照してズー
ム速度が既に減速状態となっているか否かを判断する
(ステップS8)。その結果、減速フラグがリセットさ
れており、ズーム速度が減速状態となっていなければ、
減速フラグをリセットする(ステップS9)。そして、
電圧制御回路36から供給されたワイドスイッチ32、
或いはテレスイッチ33の押圧力に応じた電圧レベルを
判定することにより、低速、中速、高速のいずれの標準
ズーム速度を撮影者が指示しているかを判別する(ステ
ップS10)。その結果、電圧レベルが低く低速ズーム
が指示されているときは、ズーム速度Vzとして低速の
速度値αを記憶する(ステップS11)。また、電圧レ
ベルが中程度で中速ズームが指示されているときは、ズ
ーム速度Vzとして中速の速度値βを記憶する(ステッ
プS12)。電圧レベルが高く高速ズームが指示されて
いるときは、ズーム速度Vzとして高速の速度値γを記
憶する(ステップS13)。 【0043】このようにしてズーム速度Vzを決定した
後、ズーミング時の変倍レンズ12の移動に追従してフ
ォーカスコンペレンズ15が移動する際の速度(以下、
フォーカス速度という)Vfを算出する(ステップS1
4)。このフォーカス速度Vfは、フォーカスコンペレ
ンズ15の現在位置をfとすると、次式で与えられる。 【0044】 【数2】Vf=(y−f)×Vz/△z 次に、算出されたフォーカス速度Vfが、フォーカスモ
ータ23aの脱調限界速度を考慮したフォーカス最高速
度Vfmax以上であるか否かを判断する(ステップS
15)。その結果、フォーカス速度Vfがフォーカス最
高速度Vfmaxより小さければ、後述のステップS1
9に進む。一方、フォーカス速度Vfがフォーカス最高
速度Vfmax以上であれば、減速フラグをセットし
(ステップS16)、フォーカス速度Vfとしてフォー
カス最高速度Vfmaxを記憶する(ステップS1
7)。そして、ズーム速度(この場合は減速速度)Vz
を算出する(ステップS18)。この算出式は、前記数
式2を変形した次式で与えられる。 【0045】 【数3】Vz=△z×Vf/(y−f) 次に、変倍レンズ12をズーム速度Vzの速度で移動さ
せるようにズームモータ22aを駆動し(ステップS1
9)、フォーカスコンペレンズ15をフォーカス速度V
fで移動させるようにフォーカスモータ23aを駆動し
て(ステップS20)、メインフローにリターンする。
この際、上記の説明から明らかなように、変倍レンズ1
2は、ステップS14にて算出されたフォーカス速度V
fがステップS15にてフォーカス最高速度Vfmax
以上であると判断された場合には、ステップS18にて
算出された減速速度で移動され、フォーカス速度Vfが
フォーカス最高速度Vfmaxより小さいと判断された
場合は、ステップS11、S12、S13のいずれか記
憶された標準ズーム速度で移動される。また、フォーカ
スコンペレンズ15は、算出されたフォーカス速度Vf
がフォーカス最高速度Vfmax以上であると判断され
た場合には、ステップS17の処理により、フォーカス
最高速度Vfmaxで移動され、フォーカス最高速度V
fmaxより小さいと判断された場合は、算出されたフ
ォーカス速度Vfで移動される。 【0046】ここで、ステップS19、S20にて行わ
れるズームモータ22a、フォーカスモータ23aの駆
動方法について説明する。 【0047】ズームモータ22a、フォーカスモータ2
3aを駆動するためのドライバ22b、23bは、レン
ズ制御用マイコン21から出力されるハイ(H)/ロー
(L)の方向信号S1、S2と、クロック波形の回転周
波数信号としての速度信号S3、S4により制御され
る。ズームモータ22aに対する方向信号S1は、ワイ
ドスイッチ32、テレスイッチ33のいずれがオンされ
ているかによってH/Lが決定される。また、フォーカ
スモータ23aに対する方向信号は、フォーカス速度V
fが正/負のいずれであるかによってH/Lが決定され
る。 【0048】ドライバ22b、23bは、方向信号S
1、S2に応じて4相のモータ励磁相の位相を順回転、
或いは逆回転に設定し、かつ速度信号S3、S4に応じ
て4相のモータ励磁相の印加電圧(または電流)を変化
させながら出力することにより、モータの回転方向と回
転周波数、すなわち変倍レンズ12、フォーカスコンペ
レンズ15の移動方向と移動速度を制御している。 【0049】すなわち、変倍レンズ12、フォーカスコ
ンペレンズ15を移動するためのアクチュエータ(ズー
ムモータ22a、フォーカスモータ23a)としては、
DCモータではなくステッピングモータを使用している
ので、前述のように変倍レンズ12を減速制御する場合
にサーボ制御する必要はなく、ドライバ22b(ドライ
バ23bも同様)の回路規模を小さくし、レンズ制御用
マイコン21のプログラム容量を低減することができ、
制御も簡単になる。 【0050】ステップS8にて、既に減速状態になって
いると判断されたときは、ワイドからテレ方向のズーミ
ング中であるか否かを判断する(ステップS21)。そ
の結果、ワイドからテレ方向へのズーミング中であれば
ステップS16に進み、テレからワイド方向へのズーミ
ング中であればステップS9に進む。これは、ズーミン
グ中に一度減速状態になったら、そのまま減速し続ける
ことを意味している。これは、ズーム速度の減速をテレ
端近傍に限定するとともに、ズーム速度が減速速度と標
準ズーム速度とに交互に切換えられてガタついたズーミ
ングとなるのを禁止するためである。 【0051】以上のようなレンズ制御を行うことによ
り、ズーム速度Vz、フォーカス速度Vfは、図5のよ
うに変化する。 【0052】図5(a)は、横軸に変倍レンズ位置をと
り、縦軸にフォーカス速度Vfをとった図であり、図5
(b)は、横軸に変倍レンズ位置をとり、縦軸にズーム
速度Vzをとった図である。 【0053】すなわち、図8に示した被写体距離別の合
焦レンズ軌跡から推測できるように、ズーム速度Vzに
対するフォーカス速度Vfの変化の仕方は、被写体距離
によって異なるが、ズーム速度Vzが図5(b)に示し
たように一定の中速度βの場合、フォーカス速度Vf
は、或る被写体距離に対して例えば図5(a)に示した
ように変化する。 【0054】図5(b)に示したPは、ズーム減速開始
位置である。すなわち、ズーム減速開始位置Pよりテレ
側では、フォーカス速度Vfは、フォーカスモータ23
aの脱調限界速度を考慮した最高速度Vfmaxを越え
てしまい、合焦を維持できなくなる。そこで、ズーム減
速開始位置Pよりテレ側では、図5(a)に示したよう
にフォーカス速度Vfを最高速度Vfmaxにし、図5
(b)に示したようにズーム速度Vzを減速する。この
減速速度は、上記説明から明らかなように、合焦レンズ
軌跡の傾きを考慮して合焦を保つような仕方で算出さ
れ、緩やかに変化するので、ズーム速度を滑らかに減速
することが可能となる。また、フォーカス速度Vfが最
高速度Vfmaxを越えた場合、フォーカス速度Vfを
最高速度Vfmaxより小さくせず、最高速度Vfma
xとすることにより、ズーム速度Vzの減速期間を短く
することができる。 【0055】[応用変形例]前述の実施例では、フォー
カス速度Vfの最高速度Vfmaxが一定値に固定され
ているため、被写体距離n、および選択された標準ズー
ム速度Vz(低速、中速、高速)によって、図5におけ
るズーム減速開始位置Pが異なる。そのため、通常の一
定速度でのズーミング区間と減速状態でのズーミング区
間の割合、すなわち通常速度でのズーミングの時間と減
速状態でのズーミングの時間との割合が、被写体距離
n、或いは選択された標準ズーム速度Vz(低速、中
速、高速)によって変化してしまい、撮影者に違和感を
与えてしまう。 【0056】そこで、図6(a)に示したように、被写
体距離nにより、最高速度Vfmaxを変化させたり、
図6(b)に示したように、標準ズーム速度Vzの大き
さ(α、β、γ)により、最高速度Vfmaxを変化さ
せたりすると良い。 【0057】また、最高速度Vfmaxを適当に変化さ
せて、一定ズーム速度でズーミングしたときにテレ端近
傍で急激に速くなるように感じるズーミング感(画角変
化率)を一様にすることも可能である。 【0058】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、簡単な構成・制御により変倍レンズ移動速度を滑ら
かに制御して常に合焦を維持することが可能となる。 【0059】すなわち、変倍レンズ移動用のアクチュエ
ータとしてステッピングモータを用いたので、レンズ制
御回路の規模を大きくすることなく、簡単な制御方法で
フォカスコンペレンズによる合焦を維持しつつ変倍レン
ズの移動速度を減速することができる。また、変倍レン
ズの移動速度の減速を、合焦レンズ軌跡の傾きに応じた
速度変化率で行うことにより、滑らかでかつ合焦を維持
したズーミングが可能となる。 【0060】さらに、変倍レンズの移動速度の減速条件
を各種の態様で設定することにより、例えば、フォーカ
スコンペレンズ用のアクチュエータの脱調限界を越えな
い範囲で、変倍レンズの移動速度の減速時間を最小にし
たり、通常テレ端付近で急激に速くなる像倍率の変化速
度を一様にしたりすることができる。
たビデオカメラの概要を示すブロック構成図である。 【図2】合焦レンズ軌跡テーブルのデータ内容を示す図
である。 【図3】レンズ制御動作を示すフローチャートである。 【図4】図3の続きのフローチャートである。 【図5】図3、図4のフローチャートで示されるレンズ
制御におけるフォーカス速度とズーム速度の制御例を示
す図である。 【図6】ズーム速度の減速条件を変更した例を示す図で
ある。 【図7】インナーフォーカス型のレンズシステムを示す
図である。 【図8】合焦を維持するための変倍レンズ位置とフォー
カスコンペレンズ位置との関係を被写体距離別に示した
図である。 【図9】合焦レンズ軌跡追従方法を説明するための図で
ある。 【符号の説明】 12 変倍レンズ 15 フォーカスコンペレンズ 21 レンズ制御用マイコン 22 レンズ移動手段 23 レンズ移動手段 22a ズームモータ(ステッピングモータ) 23a フォーカスモータ(ステッピングモータ) 22b ドライバ 23b ドライバ 32 ワイドスイッチ 33 テレスイッチ 34 無限スイッチ 35 至近スイッチ 36 電圧制御回路 T 合焦レンズ軌跡テーブル S1、S2 方向信号 S3、S4 速度信号
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 変倍動作を行うための第1のレンズと、
該第1のレンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
の第2のレンズと、前記第1のレンズを光軸と平行に移
動させるズームモータと、前記第2のレンズを光軸と平
行に移動させるフォーカスモータと、前記第1のレンズ
の離散的な位置に対する前記第2のレンズの合焦位置を
離散的な被写体距離に応じて予め記憶した合焦位置記憶
手段と、前記第1のレンズおよび第2のレンズの現在位
置と前記合焦位置記憶手段に記憶された情報とに基づい
て前記第1のレンズの移動位置に対する前記第2のレン
ズの合焦位置を演算する合焦位置演算手段と、前記第1
のレンズの移動速度に基づいて算出された前記第2のレ
ンズの移動速度が所定値を越えると判断された場合には
前記第1のレンズの移動速度を減速させるように前記ズ
ームモータを制御するとともに、被写体距離に応じて前
記所定値を変更する制御手段と、 を備えたことを特徴とするレンズ制御装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23530392A JP3513167B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | レンズ制御装置 |
| EP93305052A EP0579404B1 (en) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | Lens control apparatus |
| DE69326106T DE69326106T2 (de) | 1992-06-29 | 1993-06-28 | Objektivkontrollgerät |
| US08/803,551 US6314240B1 (en) | 1992-06-29 | 1997-02-20 | Lens control apparatus |
| US09/966,178 US7187857B2 (en) | 1992-06-29 | 2001-09-28 | Lens control apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23530392A JP3513167B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-08-11 | レンズ制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0662300A JPH0662300A (ja) | 1994-03-04 |
| JP3513167B2 true JP3513167B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=16984121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23530392A Expired - Fee Related JP3513167B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-08-11 | レンズ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3513167B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP5135813B2 (ja) * | 2007-02-06 | 2013-02-06 | 株式会社ニコン | 光学系駆動装置およびカメラ |
| JP5108324B2 (ja) * | 2007-02-14 | 2012-12-26 | 株式会社ミツトヨ | 光学式変位測定器 |
| JP4574726B2 (ja) * | 2009-07-27 | 2010-11-04 | キヤノン株式会社 | 撮像装置および自動合焦制御方法 |
-
1992
- 1992-08-11 JP JP23530392A patent/JP3513167B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0662300A (ja) | 1994-03-04 |
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