JP3516638B2 - トンネル圧力波低減構造 - Google Patents
トンネル圧力波低減構造Info
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Description
動物体(以下、「移動体」という。)がトンネル内に突
入した場合に、突入したトンネル出入口とは反対側トン
ネル出入口等から外部へ放射される圧力波(以下、「微
気圧波」という。)、及び突入したトンネル出入口等か
ら外部へ放射される圧力波(以下、「突入波」とい
う。)を低減させるためのトンネル圧力波低減構造に関
するものである。
成されたトンネル81の空間内に新幹線等の列車84が
トンネル入出端E1から突入した場合には、列車84の
進行方向前方(図8(A)における列車84の右方)と
なるトンネル内の空気は、圧縮・膨張される。これによ
り、図8(C)に示すような圧力値を示す空気の圧力波
W1がトンネル内を図の右方向へ伝播し、トンネル入出
端E2からトンネルの外部へ放射される。
は、突入時の微気圧波と呼ばれ、図8(D)に示すよう
に、圧力のピーク値a、bを持つ低周波の圧力波であ
り、ほぼ無指向性であり、トンネル入出端E2の周辺に
おいて衝撃的な低音として聴取されたり、民家等のガラ
ス窓等の物体に振動を与える場合がある。
は、トンネル入出端(トンネル坑口)E1から外部方向
にフード状(筒状)の構造物(以下、「微気圧波緩衝
工」という。)を設けていた。このような微気圧波緩衝
工により、列車84のトンネルへの突入時のトンネル内
空気の圧縮・膨張作用は緩和され、トンネル入出端から
トンネル外部へ放射される微気圧波の発生、又は微気圧
波により発生した低周波音や振動のレベルが抑えられて
いた。
(A)に示すように、地山80に形成されたトンネル8
1内のトンネル空間内に列車84がトンネル入出端E1
から突入した場合には、列車84の進行方向後方(図8
(A)における列車84の左方)のトンネル外部へ、空
気の圧力波W3が放射される。
に、圧力のピーク値c、dを持つ波であり、微気圧波W
2とは正のピークと負のピークが逆転している。以下、
この圧力波W3を「突入波」という。突入波W3は、通
常は微気圧波よりも弱い圧力波であり、指向性を有して
おり、トンネル入出端E1を挟んで地山80の側、例え
ば位置P11における圧力値の方が、トンネル坑口の外
部側(図8におけるトンネル入出端E1の左側)の圧力
値よりも大きくなっている。
は、上記した微気圧波緩衝工に鍔状のフランジ構造物を
設けた構造(以下、「突入波低減構造」という。)を提
案している(特願平11−293266号参照)。この
ような突入波低減構造により、列車84のトンネルへの
突入時にトンネル入出端からトンネル外部へ放射される
突入波により発生した低周波音や振動のレベルが抑えら
れることが認められている。
工や突入波低減構造(以下、「圧力波低減構造物」とい
う。)により微気圧波や突入波の対策が検討されてきた
が、近年、新幹線列車等の高速化が進むにつれ、上記し
た微気圧波、突入波の影響が増大しており、より有効な
低減対策が必要となっている。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、列
車突入時のトンネル坑口等における微気圧波や突入波を
低減し得るトンネル圧力波低減構造を提供することにあ
る。
め、本発明の請求項1に係るトンネル圧力波低減構造
は、複線型のトンネル(81)のトンネル坑口に設けら
れる圧力波低減構造物(10)を所定の形状とすること
により構成されるトンネル圧力波低減構造であって、前
記圧力波低減構造物(10)のうち、移動体(84)が
進入してくる側の側壁部である第1圧力波低減構造物側
壁部(10a)を、前記トンネル(81)の延設方向に
平行に延びる地面上のトンネル中心線(81a)から離
れるように移動し、この第1圧力波低減構造物側壁部
(10a)の移動が前記圧力波低減構造物(10)の延
設方向の全体にわたるようにし、前記トンネル中心線
(81a)に垂直な横断面において、前記圧力波低減構
造物(10)の中心線(10c)の位置を、前記トンネ
ル(81)に突入してくる移動体(84)の走行中心線
(84a)の地面(G)への投影位置に一致させるよう
にしたことを特徴とする。
力波低減構造は、複線型のトンネル(81)のトンネル
坑口に設けられる圧力波低減構造物(30)を所定の形
状とすることにより構成されるトンネル圧力波低減構造
であって、前記圧力波低減構造物(30)のうち、移動
体(84)が進入してくる側の側壁部である第1圧力波
低減構造物側壁部(30a1)を、前記トンネル(8
1)の延設方向に平行に延びる地面上のトンネル中心線
(81a)から離れるように移動し、前記トンネル中心
線(81a)に垂直な横断面において、前記圧力波低減
構造物(30)の中心線(30c)の位置を、前記トン
ネル(81)に突入してくる移動体(84)の走行中心
線(84a)の地面(G)への投影位置に一致させるよ
うにし、前記第1圧力波低減構造物側壁部(30a1)
の端部と、拡大されていない一般部の前記圧力波低減構
造物(30)の側壁部(30a3)との間に側壁部(3
0a2)を配置することにより、前記第1圧力波低減構
造物側壁部(30a1)の端部を、拡大されていない一
般部の前記圧力波低減構造物(30)の側壁部(30a
3)に不連続的に接続し、略カギ形ホーン状の構造を形
成することを特徴とする。
力波低減構造は、複線型のトンネル(81)のトンネル
坑口に設けられる圧力波低減構造物(40)を所定の形
状とすることにより構成されるトンネル圧力波低減構造
であって、前記圧力波低減構造物(40)のうち、移動
体(84)が進入してくる側の側壁部である第1圧力波
低減構造物側壁部(40a1)を、前記トンネル(8
1)の延設方向に平行に延びる地面上のトンネル中心線
(81a)から離れるように移動し、前記トンネル中心
線(81a)に垂直な横断面において、前記圧力波低減
構造物(40)の中心線(40c)の位置を、前記トン
ネル(81)に突入してくる移動体(84)の走行中心
線(84a)の地面(G)への投影位置に一致させるよ
うにし、前記第1圧力波低減構造物側壁部(40a1)
の端部を、側壁部(40a2)に接続し、前記側壁部
(40a2)を前記トンネル延設方向に沿って連続的に
縮径し、前記側壁部(40a2)に、拡大されていない
一般部の前記圧力波低減構造物(40)の側壁部(40
a3)を接続し、略ホーン状の構造を形成することを特
徴とする。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
求項1に係るトンネル圧力波低減構造の構成を示す図で
あり、図1(A)はトンネル坑口付近の横断面図を、図
1(B)はトンネル坑口付近の上方から見た平断面図
を、それぞれ示している。
圧力波低減構造は、複線型のトンネル81のトンネル坑
口に設けられる圧力波低減構造物10の断面を所定の形
状とすることにより構成されている。
は、圧力波低減構造物10のうち、列車84が進入して
くる側の側壁部(以下、「第1圧力波低減構造物側壁
部」という。)10aが、トンネル中心線81aに対し
て垂直でかつトンネル中心線81aから第1圧力波低減
構造物側壁部10aへ向かう方向、すなわち図1におけ
る右から左へ向かう方向に全体が均等に移動されてい
る。以下、この方向を、「第1側壁方向」という。トン
ネル中心線81aは、図1(B)に示すように、複線型
のトンネル81の延設方向に平行に延びる線であり、ト
ンネル81の底部の地面の中央を通る線である。
波低減構造物側壁部10aの第1側壁方向への移動は、
図1(B)に示すように、圧力波低減構造物10の延設
方向(図1(B)における上下方向)の全体にわたって
いる。
ル中心線81aに垂直な横断面、すなわち図1(A)に
おいて、上記のように延設方向全体にわたって拡大され
た圧力波低減構造物10の中心線10cの位置は、トン
ネルに突入してくる列車84の走行中心線84aの鉛直
方向投影位置(地面Gへの投影位置)と一致している
(図1(B)参照)。すなわち、トンネルに突入してく
る列車84は、まず圧力波低減構造物10の中心に突入
し、その後、トンネル81に進入することになる。ここ
に、列車走行中心線84aは、移動体走行中心線に相当
している。
ル圧力波低減構造(圧力波低減構造物10)の作用につ
いて、図2、3を参照しつつ説明する。図2(A)、図
2(B)は、仮想的なトンネル91の構成を示したもの
である。図2(A)、図2(B)に示すように、このト
ンネル91は、半径Rが5mの円筒形を有している。
ら、仮想的な列車94又は95を突入させた場合のトン
ネル91内の圧力等を計算によってシミュレーションし
た結果が図3のグラフである。図3(A)はトンネル内
の空気の圧力の経時変化を、図3(B)はトンネル内の
空気の圧力勾配の経時変化を、それぞれ示している。圧
力勾配とは、圧力を時間で微分した値、すなわち圧力の
時間変化率である。また、図3(A)、図3(B)にお
いて、実線の曲線は、トンネル91の中心線からの距離
Dが零の位置で列車が突入する場合(図2(B)におけ
る列車94の場合)を示している。また、図3(A)、
図3(B)において、破線の曲線は、トンネル91の中
心線からの距離DがR/2の位置で列車が突入する場合
(図2(B)における列車95においてD=R/2の場
合)を示している。また、仮想的な列車94又は95の
トンネル91への突入速度は、新幹線列車の速度(30
0km/時程度)に相当する値とした。
レーションの結果からわかるように、実線の曲線、すな
わちトンネル91の中心線の位置で列車が突入する場合
は、破線の曲線、すなわちトンネル91の中心線からず
れた位置で列車が突入する場合に比べ、図3(A)に示
すようにトンネル内の空気圧力の経時変化が緩やかであ
る。また、実線の曲線、すなわちトンネル91の中心線
の位置で列車が突入する場合は、破線の曲線、すなわち
トンネル91の中心線からずれた位置で列車が突入する
場合に比べ、図3(B)に示すようにトンネル内の空気
の圧力勾配のピーク値が低い。
ルに突入する際に突入側とは反対側のトンネル坑口等か
らトンネル外部へ放射される突入時の微気圧波(図8に
おける波W2)は、列車の突入により圧縮されるトンネ
ル内の空気の圧力勾配に比例することが確認されてい
る。図1に示す第1の実施形態の圧力波低減構造(圧力
波低減構造物10)では、図3(B)に示すようにトン
ネル内の空気の圧力勾配のピーク値を、従来の場合(ト
ンネルの中心線からずれた位置で列車が突入する複線型
トンネルの場合)よりも低くすることができるから、列
車突入時の微気圧波を従来の複線型トンネルの場合より
も低減させることができると考えられる。
ル圧力波低減構造は、列車が突入する側のトンネル側壁
81bと列車84との距離よりも、列車が突入する側の
第1圧力波低減構造物側壁部10aと列車84との距離
の方が大きいことから、列車がトンネルに突入する際に
突入側のトンネル坑口等からトンネル外部へ放射される
突入波(図8における波W3)についても低減可能であ
る。なお、このことは模型実験によって確認されてい
る。
減構造物10の中心線10cの位置は、トンネルに突入
してくる列車84の走行中心線84aの位置と一致して
いたが、圧力波低減構造物10の中心線10cの位置が
上記の位置以外であっても、微気圧波又は突入波を低減
させることは可能であることが、計算シミュレーション
等により認められた。
心線81aの位置と列車走行中心線84aの鉛直方向投
影位置との距離をδとし、トンネル中心線81aの位置
から、拡大された部分の圧力波低減構造物の中心線10
cの位置までの距離をxとすると、xは、0.3δ≦x
≦1.7δの範囲で効果があることがわかった。xが
0.3δの位置がP1であり、xが1.7δの位置がP
2であるから、圧力波低減構造物の中心線10cの位置
が、P1とP2の間の範囲となるように設定すれば微気
圧波又は突入波を低減する効果がある。なお、微気圧波
又は突入波の低減効果をより顕著に得るためには、xの
範囲は、0.75δ≦x≦1.25δの範囲とすること
が望ましい。
方向の長さ(図4におけるL)については、他のシミュ
レーションの計算結果等から判断すると、一般部のトン
ネルの内空断面と等しい面積となる円の半径の値以上の
値とする必要がある、という結果が得られている。
成を示した図である。図5に示すトンネル圧力波低減構
造は、圧力波低減構造物20を備えている。この圧力波
低減構造物20においては、列車84が進入してくる側
の側壁部である第1圧力波低減構造物側壁部20a1
が、トンネル中心線81aに対して垂直でかつトンネル
中心線81aから第1圧力波低減構造物側壁部20a1
へ向かう方向、すなわち図5における右から左へ向かう
方向(第1側壁方向)に不均一に移動されている。
1は、トンネル延設方向(図5の下方から上方へ向かう
方向)に沿って連続的に曲面状に縮径し、拡大されてい
ない一般部の圧力波低減構造物の側壁部20a2に連続
的に接続することにより、略ホーン状の構造を形成して
いる。
に構成しても、列車突入時の微気圧波又は突入波を低減
させることができる。この場合には、圧力波低減構造物
20の出入口位置、すなわち図5における20a3の位
置において、拡大された部分の圧力波低減構造物の中心
線20cの位置までの距離xを、0.3δ≦x≦1.7
δの範囲とし、好ましくは0.75δ≦x≦1.25δ
の範囲とすることにより、列車突入時の微気圧波又は突
入波の低減効果を得ることができる。なお、拡大された
部分20a1の圧力波低減構造物の延設方向の長さは、
一般部のトンネルの内空断面と等しい面積となる円の半
径の値以上の値とする必要がある。
構成によっても実現可能である。図6は、本発明の第2
の実施形態である請求項2に係るトンネル圧力波低減構
造の構成を示した図である。図6に示すトンネル圧力波
低減構造は、上記した第1の実施形態とは異なる圧力波
低減構造物30を備えている。この圧力波低減構造物3
0においては、列車84が進入してくる側の側壁部であ
る第1圧力波低減構造物側壁部30a1が、トンネル中
心線81aに対して垂直でかつトンネル中心線81aか
ら第1圧力波低減構造物側壁部30a1へ向かう方向、
すなわち図6における右から左へ向かう方向(第1側壁
方向)にカギ状に移動されている。
1は、トンネル延設方向(図6の下方から上方へ向かう
方向)に沿って一定位置に配置され、図6における上端
部において、拡大されていない一般部の圧力波低減構造
物の側壁部30a3に不連続的にカギ状に接続すること
により、略カギ形ホーン状の構造を形成している。第1
圧力波低減構造物側壁部30a1と、一般部の圧力波低
減構造物の側壁部30a3の間には、側壁部30a2が
配置されている。
ても、列車突入時の微気圧波又は突入波を低減させるこ
とができる。この場合には、圧力波低減構造物30の出
入口位置、すなわち図6における30a4の位置におい
て、拡大された部分の圧力波低減構造物の中心線30c
の位置までの距離xを、0.3δ≦x≦1.7δの範囲
とし、好ましくは0.75δ≦x≦1.25δの範囲と
することにより、列車突入時の微気圧波又は突入波の低
減効果を得ることができる。なお、拡大された部分30
a1の圧力波低減構造物の延設方向の長さは、一般部の
トンネルの内空断面と等しい面積となる円の半径の値以
上の値とする必要がある。
に上記以外の構成によっても実現可能である。図7は、
本発明の第3の実施形態である請求項3に係るトンネル
圧力波低減構造の構成を示した図である。図7に示すト
ンネル圧力波低減構造は、上記した第1の実施形態又は
第2の実施形態とは異なる圧力波低減構造物40を備え
ている。この圧力波低減構造物40においては、列車8
4が進入してくる側の側壁部である第1圧力波低減構造
物側壁部40a1及び40a2が、トンネル中心線81
aに対して垂直でかつトンネル中心線81aから第1圧
力波低減構造物側壁部40a1、40a2へ向かう方
向、すなわち図7における右から左へ向かう方向(第1
側壁方向)に部分的に移動されている。
1は、トンネル延設方向(図6の下方から上方へ向かう
方向)に沿って一定位置に配置され、図7における上端
部において、第1圧力波低減構造物側壁部40a2に接
続している。また、第1圧力波低減構造物側壁部40a
2は、トンネル延設方向に沿って連続的に平面状に縮径
し、拡大されていない一般部の圧力波低減構造物の側壁
部40a3に接続することにより、略ホーン状の構造を
形成している。
列車突入時の微気圧波又は突入波を低減させることがで
きる。この場合には、圧力波低減構造物40の出入口位
置、すなわち図7における40a4の位置において、拡
大された部分の圧力波低減構造物の中心線40cの位置
までの距離xを、0.3δ≦x≦1.7δの範囲とし、
好ましくは0.75δ≦x≦1.25δの範囲とするこ
とにより、列車突入時の微気圧波又は突入波の低減効果
を得ることができる。なお、拡大された部分40a1,
40a2の圧力波低減構造物の延設方向の長さは、一般
部のトンネルの内空断面と等しい面積となる円の半径の
値以上の値とする必要がある。
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
として、新幹線等の列車を例に挙げて説明したが、本発
明はこれには限定されず、複線型トンネルに高速で突入
する移動体であればどのようなものであってもよく、他
の移動体、例えば磁気浮上式鉄道列車、他の形式の浮上
式鉄道列車、高速の自動車等であってもよい。
力波低減構造物側壁部(10a、30a1、40a1、
40a2)のみが、トンネル中心線(81a)に対して
垂直でかつトンネル中心線から第1圧力波低減構造物側
壁部へ向かう第1側壁方向に断面が拡大するように移動
された例について説明したが、本発明はこれには限定さ
れず、他の構成であってもよい。例えば、第1圧力波低
減構造物側壁部を第1側壁方向に断面が拡大するように
移動するとともに、第1圧力波低減構造物側壁部とは反
対側となる圧力波低減構造物の側壁部である第2圧力波
低減構造物側壁部(図1における10b、図6における
30b、図7における40b)を第1側壁方向とは逆方
向である第2側壁方向に移動し、かつ、第1圧力波低減
構造物側壁部の移動量を第2圧力波低減構造物側壁部の
移動量よりも大きく設定するようにしてもよい。
低減構造物(10、30、40)の側壁部が地面等から
垂直に立設した平面である例について説明したが、本発
明はこれには限定されず、他の構成であってもよい。例
えば、圧力波低減構造物(10、30、40)の側壁部
は、地面等から立設される曲面状であってもよい。
低減構造物(30、40)が略ホーン状をなす例につい
て説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成
であってもよい。要は、拡大された部分の圧力波低減構
造物の側壁部は、トンネル延設方向に沿って適宜に縮径
し、拡大されていない一般部の圧力波低減構造物の側壁
部に連続的又は不連続的に接続することにより、略ホー
ン状をなすように構成すれば、どのような構成であって
もよいのである。
0)の側壁部又は天井部若しくはこれら両者の一部を切
除することにより、1又は複数の開口部(図1における
11a及び11b、図6における31a及び31b、図
7における41a及び41b)を形成するようにしても
よい。これにより、列車突入時の微気圧波又は突入波の
低減効果を適宜に調節することができる。
側面に上記のような開口部を設ける場合には、この側面
開口部と、列車等の移動体が突入してくる方の移動体走
行中心線との距離を離すことが望ましい。その第1の理
由は、側面開口部と突入する移動体との距離が離れてい
る方が、微気圧波の低減効果が移動体の形状に左右され
にくく、多種多様な車両が走行するような現在の新幹線
では好都合だからである。また、第2の理由は、側面開
口部と突入する移動体との距離が離れている方が、移動
体突入時に、側面開口部から外部へ放射される圧力波
(突入波)が小さいからである。このことから、本特許
出願の方法を採用すれば、圧力波低減構造物の側面の開
口部と、移動体が突入してくる方の移動体走行中心線と
の距離を離すことができるため、微気圧波の低減につい
ても、突入波の低減についても、非常に効果的である。
開口形状を、いずれかの方向に細長く延びるスリット状
にしてもよい。すなわち、スリット状開口部の延びる方
向は、圧力波低減構造物(10、30、40)の側壁部
又は天井部におけるトンネル延設方向(図1等における
トンネル中心線81aの延びる方向)と平行な方向、又
は圧力波低減構造物の側壁部又は天井部におけるトンネ
ル延設方向に垂直な方向(圧力波低減構造物の周方
向)、あるいは、圧力波低減構造物の側壁部又は天井部
においてトンネル延設方向に対して任意の角度で交差す
る方向である。
状開口部の短辺の幅が、スリットの長手方向において値
が連続的又は不連続的に変化するようにしてもよい。す
なわち、このスリット状開口部は、細長い長方形状の開
口のほか、細長い楕円形状の開口、細長い菱形状の開
口、細長いひょうたん形状の開口、細長い「I」字形状
の開口、細長い「+」字形状の開口等、種々のものが含
まれる。
は、本明細書で述べている圧力波低減構造物と、トンネ
ル覆工の入口部を組み合わせて構成してもよい。例え
ば、図7において、40a1の部分は、トンネルの外部
に設ける構造物とし、40a2と40a3の部分は、ト
ンネルの入口部から内方のトンネル覆工の形状を図7の
ような形状としてもよい。
に係るトンネル圧力波低減構造は、複線型のトンネル
(81)のトンネル坑口に設けられる圧力波低減構造物
(10)を所定の形状とすることにより構成されるトン
ネル圧力波低減構造であって、前記圧力波低減構造物
(10)のうち、移動体(84)が進入してくる側の側
壁部である第1圧力波低減構造物側壁部(10a)を、
前記トンネル(81)の延設方向に平行に延びる地面上
のトンネル中心線(81a)から離れるように移動し、
この第1圧力波低減構造物側壁部(10a)の移動が前
記圧力波低減構造物(10)の延設方向の全体にわたる
ようにし、前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断
面において、前記圧力波低減構造物(10)の中心線
(10c)の位置を、前記トンネル(81)に突入して
くる移動体(84)の走行中心線(84a)の地面
(G)への投影位置に一致させるようにしたので、移動
体突入時の微気圧波又は突入波を低減させることができ
る、という利点を有している。また、本発明の請求項2
に係るトンネル圧力波低減構造は、複線型のトンネル
(81)のトンネル坑口に設けられる圧力波低減構造物
(30)を所定の形状とすることにより構成されるトン
ネル圧力波低減構造であって、前記圧力波低減構造物
(30)のうち、移動体(84)が進入してくる側の側
壁部である第1圧力波低減構造物側壁部(30a1)
を、前記トンネル(81)の延設方向に平行に延びる地
面上のトンネル中心線(81a)から離れるように移動
し、前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断面にお
いて、前記圧力波低減構造物(30)の中心線(30
c)の位置を、前記トンネル(81)に突入してくる移
動体(84)の走行中心線(84a)の地面(G)への
投影位置に一致させるようにし、前記第1圧力波低減構
造物側壁部(30a1)の端部と、拡大されていない一
般部の前記圧力波低減構造物(30)の側壁部(30a
3)との間に側壁部(30a2)を配置することによ
り、前記第1圧力波低減構造物側壁部(30a1)の端
部を、拡大されていない一般部の前記圧力波低減構造物
(30)の側壁部(30a3)に不連続的に接続し、略
カギ形ホーン状の構造を形成するようにしたので、移動
体突入時の微気圧波又は突入波を低減させることができ
る、という利点を有している。また、本発明の請求項3
に係るトンネル圧力波低減構造は、複線型のトンネル
(81)のトンネル坑口に設けられる圧力波低減構造物
(40)を所定の形状とすることにより構成されるトン
ネル圧力波低減構造であって、前記圧力波低減構造物
(40)のうち、移動体(84)が進入してくる側の側
壁部である第1圧力波低減構造物側壁部(40a1)
を、前記トンネル(81)の延設方向に平行に延びる地
面上のトンネル中心線(81a)から離れるように移動
し、前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断面にお
いて、前記圧力波低減構造物(40)の中心線(40
c)の位置を、前記トンネル(81)に突入してくる移
動体(84)の走行中心線(84a)の地面(G)への
投影位置に一致させるようにし、前記第1圧力波低減構
造物側壁部(40a1)の端部を、側壁部(40a2)
に接続し、前記側壁部(40a2)を前記トンネル延設
方向に沿って連続的に縮径し、前記側壁部(40a2)
に、拡大されていない一般部の前記圧力波低減構造物
(40)の側壁部(40a3)を接続し、略ホーン状の
構造を形成するようにしたので、移動体突入時の微気圧
波又は突入波を低減させることができる、という利点を
有している。
低減構造の構成を示す図である。
する図である。
する図である。
する図である。
ある。
低減構造の構成を示す図である。
低減構造の構成を示す図である。
説明する図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複線型のトンネル(81)のトンネル坑
口に設けられる圧力波低減構造物(10)を所定の形状
とすることにより構成されるトンネル圧力波低減構造で
あって、 前記圧力波低減構造物(10)のうち、移動体(84)
が進入してくる側の側壁部である第1圧力波低減構造物
側壁部(10a)を、前記トンネル(81)の延設方向
に平行に延びる地面上のトンネル中心線(81a)から
離れるように移動し、この第1圧力波低減構造物側壁部
(10a)の移動が前記圧力波低減構造物(10)の延
設方向の全体にわたるようにし、 前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断面におい
て、前記圧力波低減構造物(10)の中心線(10c)
の位置を、前記トンネル(81)に突入してくる移動体
(84)の走行中心線(84a)の地面(G)への投影
位置に一致させるようにしたことを特徴とするトンネル
圧力波低減構造。 - 【請求項2】 複線型のトンネル(81)のトンネル坑
口に設けられる圧力波低減構造物(30)を所定の形状
とすることにより構成されるトンネル圧力波低減構造で
あって、 前記圧力波低減構造物(30)のうち、移動体(84)
が進入してくる側の側壁部である第1圧力波低減構造物
側壁部(30a1)を、前記トンネル(81)の延設方
向に平行に延びる地面上のトンネル中心線(81a)か
ら離れるように移動し、 前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断面におい
て、前記圧力波低減構造物(30)の中心線(30c)
の位置を、前記トンネル(81)に突入してくる移動体
(84)の走行中心線(84a)の地面(G)への投影
位置に一致させるようにし、前記第1圧力波低減構造物
側壁部(30a1)の端部と、拡大されていない一般部
の前記圧力波低減構造物(30)の側壁部(30a3)
との間に側壁部(30a2)を配置することにより、前
記第1圧力波低減構造物側壁部(30a1)の端部を、
拡大されていない一般部の前記圧力波低減構造物(3
0)の側壁部(30a3)に不連続的に接続し、略カギ
形ホーン状の構造を形成することを特徴とするトンネル
圧力波低減構造。 - 【請求項3】 複線型のトンネル(81)のトンネル坑
口に設けられる圧力波低減構造物(40)を所定の形状
とすることにより構成されるトンネル圧力波低減構造で
あって、 前記圧力波低減構造物(40)のうち、移動体(84)
が進入してくる側の側壁部である第1圧力波低減構造物
側壁部(40a1)を、前記トンネル(81)の延設方
向に平行に延びる地面上のトンネル中心線(81a)か
ら離れるように移動し、 前記トンネル中心線(81a)に垂直な横断面におい
て、前記圧力波低減構造物(40)の中心線(40c)
の位置を、前記トンネル(81)に突入してくる移動体
(84)の走行中心線(84a)の地面(G)への投影
位置に一致させるようにし、 前記第1圧力波低減構造物側壁部(40a1)の端部
を、側壁部(40a2)に接続し、前記側壁部(40a
2)を前記トンネル延設方向に沿って連続的に縮径し、
前記側壁部(40a2)に、拡大されていない一般部の
前記圧力波低減構造物(40)の側壁部(40a3)を
接続し、略ホーン状の構造を形成することを特徴とする
トンネル圧力波低減構造。
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|---|---|---|---|
| JP2000206227A JP3516638B2 (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | トンネル圧力波低減構造 |
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|---|---|---|---|
| JP2000206227A JP3516638B2 (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | トンネル圧力波低減構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002021500A JP2002021500A (ja) | 2002-01-23 |
| JP3516638B2 true JP3516638B2 (ja) | 2004-04-05 |
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| JP2000206227A Expired - Fee Related JP3516638B2 (ja) | 2000-07-07 | 2000-07-07 | トンネル圧力波低減構造 |
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| JP (1) | JP3516638B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5340259B2 (ja) | 2007-04-02 | 2013-11-13 | スタクセラ・ゲーエムベーハー | 接点構造部および少なくとも1つの接点構造部からの燃料電池スタックの組立法 |
-
2000
- 2000-07-07 JP JP2000206227A patent/JP3516638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
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| JP5340259B2 (ja) | 2007-04-02 | 2013-11-13 | スタクセラ・ゲーエムベーハー | 接点構造部および少なくとも1つの接点構造部からの燃料電池スタックの組立法 |
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| JP2002021500A (ja) | 2002-01-23 |
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