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JP3517896B2 - コイルの組立装置 - Google Patents
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JP3517896B2 - コイルの組立装置 - Google Patents

コイルの組立装置

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JP3517896B2
JP3517896B2 JP10988193A JP10988193A JP3517896B2 JP 3517896 B2 JP3517896 B2 JP 3517896B2 JP 10988193 A JP10988193 A JP 10988193A JP 10988193 A JP10988193 A JP 10988193A JP 3517896 B2 JP3517896 B2 JP 3517896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波等の電気機器に
使用されるコイルを成形して、そしてそのコイルを例え
ば電気機器の基板のような対象物に対して組立てるため
のコイルの組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波等の電気機器に使用される
コイルは、図23に示すように捲線機により線材を巻く
ことにより成形され、そして電気機器の基板に装着され
る。この従来の捲線機では、プログラムによりそのコイ
ルの巻数とコイルのリードピッチを切り換えて設定する
ことができるが、この捲線機で異なる内径のコイルを成
形する場合には、その度に線材を巻き付けるための捲軸
を交換しなければならない。
【0003】捲線機によりたくさんのコイルを作ったあ
とに、粘着状のテープにこれらのコイルを並べて貼って
いくいわゆるテーピング作業を行う。このテーピング作
業はコイルの種類に応じてそれぞれ行う。次に、このよ
うにテーピングされたコイルは実装機まで輸送され、コ
イル装着用の実装機に設定される。この実装機において
は、テーピングされたコイルを基板穴に順次挿入してい
く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の捲線機によりコイルを成形する場合には、コ
イルの内径が異なるごとに捲軸を別の種類の捲軸に交換
しなければならず、その捲軸の交換作業に非常に時間が
かかり面倒である。しかも、その線材の太さに合わせ
て、線材にかけるテンションの大きさの変更や、線材の
絶縁皮膜の剥離調整等を行わなくてはならない。
【0005】このために、異なる種類のコイルを大量に
容易に作成することが難しい。またコイルをテーピング
した後に、挿入用の実装機までテーピングしたコイルを
運ばなくてはならず、そのために作業性が悪く時間がか
かっていた。
【0006】本発明は上記課題を解消するためになされ
たものであって、コイルを迅速かつ容易に捲線して、基
板のような対象物に対して組立てることができるコイル
の組立装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、線材を巻いてコイルを成形する捲線手段と、装
着対象物の位置決めと装着対象物の搬送をするための装
着対象物位置決め搬送手段と、装着対象物位置決め搬送
手段により位置決めされた装着対象物に対してコイルを
装着するための装着手段とを備え、捲線手段は、スピン
ドルに軸受けを介して取り付けられた回転ボビンと、こ
の回転ボビンの一端に一体に取り付けられたシリンダ取
り付け部材及び第1シリンダと、スピンドルの支持部材
に設け第2シリンダと、第1シリンダ及びこのシリン
ダの一端に設けたクランプとを有する線材クランプ手段
とからなるコイル組立装置により達成される。
【0008】また、本発明にあっては、捲線手段は、コ
イルの巻始め端と巻終わり端の相互の位置関係を成形し
て調整する成形調整手段をスピンドルに対して進退する
ように備えたものである。
【0009】
【0010】
【作用】上記構成において、捲線手段により成形された
コイルは、第2シリンダの駆動によりスピンドル支持部
材とシリンダ取り付け部材を係合または解除することに
より、回転ボビンとスピンドルとを同期回転または分離
して回転させることにより、コイルの巻始め端の方向を
容易に変えることができる。また、捲線手段により成形
されたコイルは、成形調整手段を用いて、コイルの巻始
め端と巻終わり端の相互の位置関係を成形して調整する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0012】図1は、本発明のコイルの組立装置の好ま
しい実施例を示す斜視図である。また、図2は、図1の
コイルの組立装置の好ましい実施例を複数並べた例を示
す斜視図である。
【0013】図1と図2において、コイルの組立装置1
は、線材Wを捲線もしくは成形して空芯のコイルにする
ための捲線装置7と、成形されたコイルを対象物である
例えば基板Bに対して装着するための装着手段20と、
そして基板Bを所定の位置に位置決めおよび搬送するた
めの位置決め搬送手段24と、これら捲線装置7および
装着手段20並びに位置決め搬送手段24を設定した基
台2を有している。この基板Bは、たとえば電気機器に
採用するプリント基板である。
【0014】まず、捲線装置(捲線手段)7について説
明する。図1の例では、3台の捲線装置7が基台2の上
に並べて設定されていて、各捲線装置7は同じ構造であ
る。
【0015】捲線装置7は次のような要素を含んでい
る。図1の基台2には線材ボビン3が設定されていて、
この線材ボビン3には線材Wが捲かれている。各捲線装
置7に対応して配置されている線材ボビン3には、好ま
しくは異なる線径の線材を巻いておくことができる。
【0016】図1の線材ボビン3から引き出される線材
Wは、テンショナー5で適正なテンションが与えられ
る。そして、剥離ユニット6において、線材Wの半田付
け部の絶縁被膜が剥離される。剥離ユニット6は、例え
ばダイヤモンド刃の回転による遠心力を利用した方式の
ものであり、1軸の送り機能を持つ。線材Wの絶縁皮膜
の剥離位置および剥離長さは任意に設定可能である。
【0017】図1において、剥離ユニット6を通った線
材Wは、ローラ6aを経て線材送り部13に達する。こ
の線材送り部13は、線材Wを上下移動したり線材Wを
チャックする機能を持っている。
【0018】さらに,線材Wはピッチ送り部4を通って
いる。このピッチ送り部4は後で説明するが、捲軸9
(図5を参照)の軸方向に沿って、捲軸9の回転に同期
して線材Wをピッチ送りすることができる機能を有して
いる。この機能は、線材Wを所定のピッチでコイル状に
捲いていくためである。このコイルに捲くためのピッチ
の送り量は、任意に設定可能である。
【0019】この線材のピッチ送り方向は、図1の矢印
Y方向もしくはY1方向に平行である。成形するコイル
の形としては、たとえば密巻きコイルや、所定の間隔を
所々空けたいわゆる部分スペース巻きのコイルや、ある
いは所定の間隔を開けたいわゆるスペース巻きのコイル
とすることができる。
【0020】図1において、線材Wは、線材送り部13
により順次下方に送られて、線材クランプ手段66に
(図5参照)にかけられて、そして線材Wは捲軸9にお
いてコイル状に巻かれるようになっている。この線材ク
ランプ手段66と捲軸9については、後で詳しく説明す
る。
【0021】次に、図1により、装着手段20について
説明する。装着手段20は、次のような構成要素を含ん
でいる。XYZユニット22は、Xサドル40とYサド
ル42およびZサドル44を有している。Xサドル40
はモータMXを有しており、このモータMXを回転する
ことにより矢印X方向にYサドル42を移動することが
できる。Yサドル42はモータMYを有しており、この
モータMYを作動することにより矢印Y方向に沿ってZ
サドル44を移動することができる。さらに、Zサドル
44はモータMZを有しており、モータMZを作動する
ことにより、ロータリインデックスヘッド30を矢印Z
方向に移動することができる。この矢印XYZ方向はそ
れぞれ互いに直交している。
【0022】ロータリインデックスヘッド30は、図示
しないモータを駆動することにより、3つの挿入ヘッド
46,48,49を120°ごとに回転して所定位置に
対してインデックス可能になっている。例えば図1にお
いては、挿入ヘッド49が所定位置においてインデック
スして設定されている。
【0023】各捲線装置7とXサドル40との間には、
それぞれコイルホルダ34が設定されている。図1の例
では3つのコイルホルダ34が基台2の上に設定されて
いる。このコイルホルダ34は成形されたコイル(図3
のコイルC1または図4のコイルC2を参照)を保持し
て矢印Y方向と平行に移動することができるようになっ
ている。すなわち、既に述べた捲軸9により成形された
コイルを、Xサドル40側に矢印Y1方向に沿って所定
量移動することにより、図1に例示する挿入ヘッド49
に対してコイルを渡すことができるようになっている。
つまり、コイルホルダ34のコイル保持部34bは、ガ
イド34aに沿って矢印Y1方向もしくはその逆の方向
にそって図示しない駆動手段により往復移動可能になっ
ている。
【0024】次に、図1において位置決め搬送手段24
について説明する。この位置決め搬送手段24は、基台
2の上においてXサドル40に平行に設定されている。
この位置決め搬送手段24は、たとえばコンベアであ
り、基板Bを複数並べて、この基板Bを手動もしくは自
動的に搬送して所定の位置に位置決め可能である。
【0025】図1の基板Bは成形されたコイルC1もし
くはC2(図3もしくは図4を参照)を挿入もしくは装
着しようとする対象物である。このコイルC1もしくは
C2は、挿入ヘッド464849のうちのインデッ
クスさた挿入ヘッドより、コイルホルダ34側から基板
Bに対して挿入もしくは装着できるようになっている。
【0026】次に、図2を参照する。図2に示すよう
に、各捲線装置7、装着手段20および、必要に応じて
任意的に位置決め搬送手段24を、制御装置100によ
り駆動制御するようになっている。
【0027】次に、図3および図4を参照する。図3に
示す通常のコイルC1と、図4に示すいわゆるセンター
フォーミング形のコイルC2は、図1と図2に示した捲
線装置7により成形することができる。
【0028】ここで、通常のコイルC1と、センターフ
ォーミング形のコイルC2について説明する。図3の通
常のコイルC1は、巻始め端SLと巻終わり端ELが平
行であり、しかもこれら巻始め端SLと巻終わり端EL
は、ターン部T1との接線方向にほぼ平行に伸びてい
る。
【0029】一方、図4におけるセンターフォーミング
形のコイルC2は、巻始め端SLと巻終わり端ELが平
行ではなく、例えば所定の角度θを形成している。しか
も巻始め端SLと巻終わり端ELは、ターン部T2から
接線方向には伸びていない。この角度θは、例えばプラ
スマイナス10°である。
【0030】図3と図4において、巻始め端SLは巻始
めリードともいい、巻終わり端ELは巻終わりリードと
もいう。
【0031】次に図5を参照する。図5は、図1と図2
で示した捲線装置7の捲軸9を拡大して示している。捲
軸9のスピンドル50は、支持部材68と一体となって
いる。支持部材68には、シリンダ70が設けられてお
り、シリンダ70のフック72が矢印Y方向に伸縮する
ことができるようになっている。
【0032】スピンドル50には軸受け54を介して回
転ボビン52が取り付けられている。この回転ボビン5
2には取り付け部材59が一体に取り付けられている。
この取り付け部材59には線材クランプ手段66が設け
られている。この線材クランプ手段66のシリンダ62
の軸64の先端には、クランプ66aが設けられてい
る。シリンダ70とシリンダ62としては、例えばエア
シリンダを採用することができる。
【0033】スプリング80は取り付け部材59と支持
部材68の間に設定されている。またシリンダ70のフ
ック72は、取り付け部材59の穴74にかみ合わせる
ことができるようになっている。このフック72を穴7
4にかみ合わせることにより、回転ボビン52とスピン
ドル50は一体に同期して回転することができる。
【0034】また、フック72を穴74から外すことに
より、回転ボビン52をスプリング80の力に抗して、
駆動手段181を用いてスピンドル50とは別に分離し
て矢印V方向に回転することができるようになってい
る。
【0035】線材Wは、ピッチ送り部4を経て、スピン
ドル50の側部を通り線材クランプ手段66のクランプ
66aにより、着脱可能にクランプもしくは掛けるよう
になっている。
【0036】次に、図6および図7を参照する。図6お
よび図7は、図5に示した捲軸9およびピッチ送り部
4、線材送り部13、コイルホルダ34、線材カット兼
クランプ手段10およびフォーミングユニット11の動
作機能を示している。
【0037】図6は、捲線装置7を正面から見ている。
また図7は捲線装置7を側面から見ている。線材Wは、
線材送り部13によりZ方向(上下方向)の下方向に繰
り出して送られる。この線材送り部13は、図6の矢印
Q方向に開いて再び閉じることにより線材Wを挟む。ピ
ッチ送り部4は、図7に示すように線材Wをスピンドル
50の軸方向と平行な方向FB1にそって所定のピッチ
送りをすることができる。
【0038】また図5を参照して説明すると、図6と図
7の捲軸9は、スピンドル50の中心軸CEを中心とし
て、図6に示すRE方向に180°左方向に回転するこ
とができるようになっている。
【0039】また、線材カット兼クランプ手段10は、
図6に示すように中心CEを中心として好ましくは90
°の角度の間で、矢印SW1の方向に揺動することがで
きるようになっている。捲軸9とピッチ送り部4との間
の位置で、図6において破線で示している線材カット兼
クランプ手段10は、簡略的に上と下の2層に分けて示
している。この線材カット兼クランプ手段10の上の部
分は線材Wを切断するカッター部分であり、下の部分は
線材Wをクランプするクランプ部分である。さらに、線
材クランプ手段66は、回転ボビン52と一体となっ
て、スピンドル50とは別に矢印SW2の方向に、好ま
しくは90°の角度の範囲で揺動することができるよう
になっている。
【0040】図6のフォーミングユニット11は、いわ
ゆるコイルの成形調整手段であり、フォーミング部材6
0と移動手段62を有している。フォーミング部材60
は、移動手段62により矢印H方向に進退することがで
きる。このフォーミング部材60を成形したコイルに押
しつけることにより、図4で示したセンターフォーミン
グ形のコイルC2を成形することができる。このコイル
C2の成形方法については、後で説明する。
【0041】線材カット兼クランプ手段10は、線材W
の途中をクランプすることができるとともに、線材Wを
切断することができる機能を有している。
【0042】コイルホルダ34は、図7に示すように矢
印FB2の方向に移動手段102により移動できるよう
になっている。このコイルホルダ34は、成形されたコ
イルの巻始め端と巻終わり端を保持しつつ、図示しない
切断具により余分な巻始め端と巻終わり端の部分を切断
することができるものである。
【0043】次に、図7に示すように捲軸9のスピンド
ル50は、回転駆動手段90により回転可能になってい
る。また、線材クランプ手段66は、移動手段62によ
り矢印FB3の方向に移動可能になっている。この線材
クランプ手段66のクランプ66aは、図6に示す矢印
J方向に開閉することができる。このクランプ66aを
開いて閉じれば線材Wを止めることができる。矢印FB
1,FB2,FB3は、前後方向を示している。図7の
移動手段62,102は、例えばエアシリンダを用いる
ことができる。
【0044】次に、上記実施例における作用を、図8の
フロー図に基づいて説明する。まず、図1のワイヤとも
いう線材Wを剥離ユニット6にチャックして(図8のス
テップSP1)送る(ステップSP2)とともに、剥離
ユニット6により、線材Wの巻始め端の半田付け部の絶
縁皮膜を剥離する(ステップSP3)。
【0045】次に、線材Wは図1の剥離ユニット6から
ローラ6aを経て線材送り部13に達する。この線材W
は、線材送り部13により下方向に送られる。そして、
図5と図6および図9に示すように、線材Wの巻始め端
SLは、線材クランプ手段66のクランプ66aにクラ
ンプされる(ステップSP4)。
【0046】このとき、線材Wは図5に示すようにスピ
ンドル50の側部を通って線材クランプ手段66に達し
ている。そして、図10に示すように、移動手段62を
作動して、線材クランプ手段66のクランプ66aを矢
印FB3の後方向に退避する。これにより、線材Wの巻
始め端SLは、後方に曲げられる。
【0047】次に、図8の捲線作業(ステップSP5)
に移る。図11と図12に示すように、まず回転駆動手
段90を作動することにより、回転ボビン52とスピン
ドル50は一体にして図6で示す矢印RE方向に180
°回転する。
【0048】この際、回転ボビン52とスピンドル50
は一体にしてRE方向に回転するために、図5のフック
72は穴74に嵌まっている。これにより、回転ボビン
52とスピンドル50は図10の状態から図11の状態
に変わり、線材Wの巻始め端SLは上方に向き、しかも
図12に示すように、スピンドル50の半周に亘って線
材Wが捲かれる。
【0049】なお、図10において回転ボビン52に対
してクランプ66aの位置を後方向に退避させるのは、
図10から図11のようにスピンドル50と回転ボビン
52を一体に180°回転させた際に、クランプ66a
と巻始め端SLが線材Wの上部分に当たらないようにす
るためである。
【0050】次に、図11のピッチ送り部4を所定のピ
ッチでFB1の前方向に移動していく。これにより、図
13と図14に示すように所定回数の捲数で所定のピッ
チにより密巻形のコイルC1を形成する(ステップSP
5)。
【0051】そして、線材カット兼クランプ手段10
が、図13の実線位置から図13の破線位置に変化す
る。つまり、線材カット兼クランプ手段10を時計回り
矢印SW1に沿って時計方向に90°回転して、この線
材カット兼クランプ手段10をスピンドル50とピッチ
送り部4の間に位置させる。そして、この線材カット兼
クランプ手段10により、線材Wの巻終わり端EL側を
クランプして切断する(ステップSP6とSP7)。こ
れにより、図14に示すように巻終わり端ELが所定の
長さとなる。また、コイルC1の巻終わり端の絶縁部分
の剥離を行う(ステップSP11)。剥離は、図示しな
い剥離手段によって行われる。剥離は、ステップSP7
ないしSP10の処理が行われている期間内に同時に行
われ、ステップSP10の処理が終了するまで完了すれ
ば充分である。
【0052】ここで、成形された通常のコイルC1とし
て使用する場合には、図8のフォーミング工程(ステッ
プSP8)は省略して,次のコイル下向き工程(ステッ
プSP9)を行う。すなわち図15に示すように、コイ
ルC1を図13の状態から図15の状態になるように時
計方向に180°回転する。これにより、コイルC1の
巻始め端SLと巻終わり端ELは下向きになる。
【0053】この状態では、図16に示すように、まだ
巻始め端SLは当初曲げられた状態であり、しかも巻始
め端SLと巻終わり端ELの長さを同じにする必要があ
る。このために、図8におけるリードカットとホールド
工程(ステップSP10)を行う。この工程において
は、図17のコイルホルダ34により、巻始め端SLと
巻終わり端ELを保持すると共に、ラインL1−L1の
ところで切断する。これにより、図3に示すような巻き
形状の通常のコイルC1を完全に成形することができ
る。
【0054】この後、図1のコイルホルダ34のホーマ
ド部34bをガイド34aに沿って、図1の矢印Y1方
向に所定量移動する。この移動によりホールド部34b
に保持されているコイルC1は、図1において挿入ヘッ
49に対応する所定の位置に位置決めされる。
【0055】次に、コイルC1は、図1の挿入ヘッド4
9を用いてホールド部34から基板Bに装着する工程に
移る。まず、図8におけるコイルピックアップ作業(ス
テップSP20)を行う。つまり、図1の挿入ヘッド4
9がコイルホルダ34のホールド部34bにホールドさ
れているコイルC1をピックアップする。
【0056】そして、XYZユニット22を作動して、
コイルC1を掴んでいる挿入ヘッド49を、所定の基板
Bの任意の位置に位置決めする。そして、ロータリイン
デックスヘッド30を下げることにより、図3に示すコ
イルC1の巻始め端SLと巻終わり端ELを、基板Bの
穴Hに挿入する。そして半田Pにより、巻始め端SLと
巻終わり端ELの半田付けを行う(ステップSP2
1)。
【0057】一方、図3に示した通常のコイルC1では
なく、図4に示すようなセンターフォーミング形式のコ
イルC2を成形する場合には、図8におけるフォーミン
グ工程(ステップSP8)を行う。つまり、図18の状
態に巻かれたコイルC1に対して、フォーミングユニッ
ト11のフォーミング部材60をスピンドル50の側部
に対して矢印D方向に沿って押し付ける。
【0058】図18と図19に示すように、この場合に
巻始め端SLは、クランプ手段66のクランプ66aに
クランプされ、しかも巻終わり端ELは線材カットとク
ランプ手段10によりクランプされたままである。従っ
て巻始め端SLと巻終わり端ELはほぼ上下に直線状態
になっている。
【0059】このように、図20に示すように、フォー
ミング部材60をコイルCに押し付けた状態において、
線材カット兼クランプ手段10を図19から図20の状
態を比較して分かるように、矢印SW1の方向の反時計
回り方向に90°移動する。一方、クランプ66aをS
W2の方向のうちの時計方向に沿ってほぼ90°移動す
る。
【0060】これにより、巻始め端SLの基部と巻終わ
り端ELの基部がそれぞれフォーミング部材60により
押し曲げられた状態になる。従って、図4に示すような
センターフォーミング形式のコイルC2を得ることがで
きる。
【0061】この際、図5で示す回転ボビン52とシリ
ンダ62はスピンドル50とは別個に図5における矢印
V(図20におけるSW2の方向)に回転する。つまり
シリンダ70のフック72が取り付け部材59の穴74
から外れている状態で、回転ボビン52が取り付け部材
59とともにスピンドル50に対してスプリング80の
力に抗して矢印V(図20におけるSW2の方向)にほ
ぼ90°回転する。
【0062】このようにセンターフォーミング形のコイ
ルC2を形成した後においても、同様にして図8に示す
コイル下向き作業(ステップSP9)を、図21のよう
にして行う。この際には、線材カット兼クランプ機構1
0での巻終わり端ELのクランプを外して、巻終わり端
ELを離す。この後、再び回転ボビン52をSW2の反
時計方向に90°回転することにより、図21に示すよ
うにコイルC2の巻始め端SLと巻終わり端ELを下向
きに位置させることができる。この後の図8に示すリー
ドカットとホールド工程(ステップSP10)と、コイ
ルピックアップ工程(ステップSP20)およびコイル
挿入工程(ステップSP21)は、図3の通常のコイル
C1で行ったのと同様にして行うことができる。
【0063】このようにして、通常のコイルC1と、そ
してセンターフォーミング形のコイルC2をそれぞれ形
成して、しかも基板Bに対して挿入もしくは装着するこ
とができる。以上述べたのは、図1におけるコイルの組
立装置1の1つの捲線装置7により、通常のコイルC1
と、そしてセンターフォーミング形のコイルC2を形成
する場合について説明したものである。
【0064】しかし、1つのコイル組立装置1の残りの
2つの捲線装置7,7においても同様にしてコイルを形
成することができ、成形されたコイルは装着手段20に
より位置決め搬送手段24の所定の位置の基板Bに対し
て装着することができる。そのことが、図8において部
分フローR2と部分フローR3のフローで示されてい
る。部分フローR1と、部分フローR2と部分フローR
3は、同様なステップで構成されている。
【0065】また、図8の部分フローR1において1つ
目の捲線装置7により捲線されたコイルが基板に対して
装着された後に、関連矢印A1で示すようにステップS
P22とステップSP23に移る。同様にして、関連矢
印A2で示すようにステップSP24とステップSP2
5に移る。これにより、1つ目から3つ目までの捲線装
置7により捲線されたコイルを、1つの基板に対して装
着もしくは挿入することができる。
【0066】本発明の上記実施例によれば、コイルの成
形作業から基板のような対象物に対してコイルを装着す
る作業までを、1台で自動的にすることができる。ま
た、コイルを成形したのちに、直接対象物に対してコイ
ルを装着することができるので、挿入の安定化が図れ
る。また、従来のように、成形したコイルをテーピング
したり、そのテーピングしたコイルを搬送する必要がな
い。線材を成形もしくは巻いてコイルを作る工程から、
できたコイルを対象物である基板に直接装着する工程ま
での一連の工程を、1台の組立装置により、行うことが
でき、これらの工程の自動化を図ることができる。ま
た、成形調整手段により、コイルの巻始め端と巻終わり
端の形状を規制することができる。
【0067】ところで、本発明は上記実施例に限定され
ない。例えば、図1において基台2の上に設定される捲
線装置7の数は3台に限定されるものではない。また装
着手段20には、図1のXYZユニット22ではなく、
アーム型のロボットを用いることもできる。
【0068】各捲線装置7に設定される線材ボビン3に
はそれぞれ異なる太さの線材Wを設定しても良いし同じ
径の線材Wを設定しても良い。
【0069】また図3と4においてはコイルがいわゆる
密着巻きされているが、間隔をおいて捲くスペース巻き
のコイルや、あるいは部分的に間隔をおく部分スペース
巻きのコイルを成形しても良い。コイルの巻き数は、例
えば1.5ないし20回程度である。また図1において
捲軸9を交換することが可能である。あるいはコイルホ
ルダを交換することもできる。あるいは図3の巻始め端
と巻終わり端の長さを変えることができる。
【0070】さらに、図2で示す制御手段におけるプロ
グラムを変更することにより、コイルの巻き数やコイル
の送りピッチ、あるいは巻き方向、絶縁被膜の剥離位
置、あるいは図1の送り部13のチャック位置等を変更
することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、コイルを迅速かつ容易に捲線して、基板のよう
な装着対象物に対して組立てることができる。しかも、
回転ボビンとフピンドルとを同期して回転してコイルを
成形したり、あるいはクランプをスピンドルとは分離し
て回転することにより、たとえばセンターフォーミング
式のコイルを形成することができる。このように、スピ
ンドルにクランプを併用することにより、コンパクト
で、確実なコイルのフォーミングが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルの組立装置の好ましい一実施例
を示す斜視図。
【図2】図1のコイルの組立装置を複数並べた例を示す
斜視図。
【図3】図1のコイルの組立装置に備えられる捲線装置
により成形された通常の形状のコイルを示す正面図。
【図4】図1のコイルの組立装置に備えられる捲線装置
により成形された別のセンターフォーミング形のコイル
を示す正面図。
【図5】図1の捲線装置の巻治具ともいう捲軸を拡大し
て示す斜視図。
【図6】図1の捲線装置の機能的な説明をするための正
面図。
【図7】図6に対応して説明する捲線装置の機能的な説
明をするための側面図。
【図8】図1のコイルの組立装置における動作例を説明
するフロー図。
【図9】線材Wの巻始め端をクランプした状態を示す側
面図。
【図10】図9に続く動作として、クランプ手段のフッ
クが後退することにより、巻始め端を折り曲げた状態を
示す図。
【図11】巻始め端を180°回転して下方から上方に
移した状態を示す側面図。
【図12】巻始め端を180°回転して下方から上方に
移した状態を示す図11に対応する正面図。
【図13】スピンドルに対して線材が捲かれてコイルが
形成されている状態を示す正面図。
【図14】スピンドルに対して線材が捲かれてコイルが
形成されている状態を示す図13に対応する側面図。
【図15】コイルの巻終わり端が切断されて、コイルの
巻始め端と巻終わり端が下向きに位置されている状態を
示す正面図。
【図16】コイルの巻終わり端が切断されて、コイルの
巻始め端と巻終わり端が下向きに位置されている状態を
示す図15に対応する側面図。
【図17】コイルの巻始め端と巻終わり端がコイルホル
ダにより保持されて所定の長さに切断された状態を示す
図。
【図18】図4で示すセンターフォーミング形のコイル
を形成しようとする状態を示す斜視図。
【図19】図18に対応する正面図。
【図20】フォーミング部材を用いて図4のセンターフ
ォーミング式のコイルを形成した状態を示す正面図。
【図21】そのセンターフォーミング形のコイルを下向
きにした状態を示す図。
【図22】図3に示す通常のコイルを、対象物である基
板に対して挿入もしくは装着した状態を示す図。
【図23】従来のコイルの成形方法と基板への挿入を示
すフロー図。
【符号の説明】
1 コイルの組立装置 7 捲線装置(捲線手段) 11 フォーミングユニット(成形調整手
段) 20 装着手段 22 XYZユニット 24 位置決め搬送手段 30 ロータリインデックスヘッド 50 捲軸ともいうスピンドル 52 回転ボビン 66 線材クランプ手段 66a クランプ B 基板(対象物) W 線材(ワイヤ) C,C1,C2 コイル SL 巻始め端 EL 巻終わり端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/00 H01F 41/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を巻いてコイルを成形する捲線手段
    と、 装着対象物の位置決めと、前記装着対象物の搬送をする
    ための装着対象物位置決め搬送手段と、 前記装着対象物位置決め搬送手段により位置決めされた
    前記装着対象物に対して、前記コイルを装着するための
    装着手段とを備え、 前記捲線手段は、スピンドルに軸受けを介して取り付け
    られた回転ボビンと、この回転ボビンの一端に一体に取
    り付けられたシリンダ取り付け部材及び第1シリンダ
    と、前記スピンドルの支持部材に設け第2シリンダ
    と、前記第1シリンダ及びこのシリンダの一端に設けた
    クランプとを有する線材クランプ手段とからなり、 前記第2シリンダの駆動によりフック部材を前記回転ボ
    ビンのシリンダ取り付け部材に対して出し入れ可能に
    し、前記スピンドル支持部材とシリンダ取り付け部材を
    係合または解除することにより、前記回転ボビンと前記
    スピンドルとを同期回転または分離して回転させるよう
    にしたことを特徴とするコイルの組立装置。
  2. 【請求項2】 前記捲線手段は、前記コイルの巻始め端
    と巻終わり端の相互の位置関係を成形して調整する成形
    調整手段を前記スピンドルに対して進退するように備え
    ることを特徴とする請求項1に記載のコイルの組立装
    置。
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