JP3518345B2 - 炉内搬送ロールの寿命判定方法 - Google Patents
炉内搬送ロールの寿命判定方法Info
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Description
等を炉内で搬送する際に用いられる炉内搬送ロールを、
非破壊的に調査して寿命を判定する炉内搬送ロールの寿
命判定方法に関する。
続的に搬送しながら、熱処理等の処理を行うことがあ
る。その場合、図3に示すように加熱炉1等の炉内には
鋼板2の搬送のために、炉内搬送ロール3が設けられて
いる。炉内搬送ロールは、図4に示すような形状をして
おり、円筒状で中空の胴部31と、両端の軸受部32か
らなる。
用されるため、変形を生じあるいは疲労し劣化する。こ
のような劣化が進行すると、炉内搬送ロールは使用不能
となるので、その使用可能な期限、即ち寿命を予測する
必要がある。炉内搬送ロールの寿命を予測する方法(寿
命判定方法)としては、ロール径を測定する方法があ
る。この方法は、炉内搬送ロールの表面において、特に
疲労、劣化の激しい部分では大きな肉厚の変化を生じる
ことから、ロール径の変化を測定するにより、寿命判定
するものである。
硬度測定による寿命判定方法が提案されている。この技
術は、超音波硬度計を用いてロール表面の硬度を測定
し、初期の硬度に対して1/2以下となった場合、その
ロールが寿命であると判定する方法である。
劣化の程度を評価し、ロールの寿命を判定する方法もあ
る。これは、材質面の変化が透磁率の変化として現れる
ことを利用したものである。
技術には以下の問題点がある。
は、ロールの疲労、劣化が必ずしもロール径の変化に対
応しておらず、寿命判定の精度が低い。また、ロール径
の変化が他より小さかった部分から、ロールの折損が起
こることもあり、この方法は信頼性が高いとは言えな
い。一般に、ロール径の変化がそれほど顕著でないロー
ルでも折損する場合が多い。
面を全面にわたって計測する必要があり、計測に時間が
かかる。また、特開平8−166332号公報記載の技
術のように、超音波硬度計を用いて計測を効率化して
も、ロール表面の全面を走査するためには、センサの走
査装置等、設備面でのコストがかかる。さらにはその自
動化にも、コストを必要とする。
り、ロール表面を全面にわたって計測する必要があり、
計測に時間がかかる。また、このような材質面での変化
を検出する目的で使用する透磁率のセンサは、耐熱温度
が40℃と低いため、炉内で計測するためには、炉内温
度が高いと使用できない。炉温を40℃以下となるよう
低下させるには、長時間のライン停止が必要であり炉の
生産効率が低下する。
方法における問題点を解決し、ロール表面の全面につい
て計測する必要がなく、簡便な設備でラインを停止が短
時間で済む炉内搬送ロールの寿命判定方法を提供するこ
とを目的とする。
中空の胴部と両端の軸受部からなる炉内搬送ロールを非
破壊的に調査して寿命を判定する炉内搬送ロールの寿命
判定方法において、炉内搬送ロールに所定の加振力を加
え、この炉内搬送ロールの振動をロール胴部に取り付け
た振動センサで計測し、計測された振動から周波数応答
関数を測定し、この周波数応答関数を基準となる周波数
応答関数と比較し、ロールの肉厚あるいは材質の変化に
伴う固有振動の変化を、 6 次以上の特定の1つの固有振
動についてその振動数の基準値との差に基づき検出し
て、炉内搬送ロールの寿命を判定することを特徴とする
炉内搬送ロールの寿命判定方法である。
法について、種々の方法を検討する中でなされた。その
中で、炉内搬送ロールの劣化に伴い、その周波数応答関
数が変化することを見出した。この発明は、炉内搬送ロ
ールの寿命を判定するために、この周波数応答関数が変
化する現象を用いている。ここで、周波数応答関数は、
加振力と振動から得られる伝達関数を、振動数(周波
数、角振動数)の関数として表現したものである。
れるインパルス、スイープサイン、バーストチャープ、
ランダム等、種々の形態を用いることができる。加振力
を加える箇所は最低1箇所、振動を検出する箇所も最低
1箇所でよい。従って、従来技術のようにロールの全面
について計測する必要はなく、計測時間を大幅に削減で
きる。
ロールの使用前に予め測定しておいたもの、あるいは同
一仕様の新品ロールについて測定したものを用いること
ができる。また、比較の際は、測定値と基準値につい
て、固有振動数の大きさあるいは周波数等、何らかの特
性値についてそれらの差を求めると比較しやすい。
は、後述のように、従来の透磁率計による判定方法と同
等の寿命判定精度が得られ、少なくともロール径測定に
よる判定より信頼がおける。また、この発明で用いる振
動センサの耐熱温度は、透磁率センサの耐熱温度(40
℃)に比べ、はるかに高温となっている。従って、計測
の際に炉温をあまり下げる必要がなく、炉温低下による
稼働率の低下を防止できる。
加えることを特徴とする第1の発明の炉内搬送ロールの
寿命判定方法である。
撃を加える打撃加振法により、インパルス応答を測定す
る。打撃法では、加振力をハンマ等で加えればよいの
で、特別な加振装置を必要とせず、搬送ロールには振動
センサのみ取付ければよい。従って、振動の計測が簡便
となり、特に搬送ロールを炉内に設置したままでも、容
易に周波数応答関数を測定することができる。
際、6 次以上の特定の1つの固有振動についてその振動
数の基準値との差に基づき炉内搬送ロールの寿命を判定
することを特徴としている。
て、使用前後の変化が大きく現れる次数の固有振動を、
別途調査して見つけておく。ここで、適切な固有振動
は、ロールの寸法形状や材質により異なると考えられ
る。後述のように、ごく一般的な炉内搬送ロールについ
ては、この方法が有効であることがわかる。周波数応答
関数は、周波数の低い領域ではほとんど変化がなく、周
波数が高くなると特に 6 次以上の固有振動で変化が顕著
となる。その中で、最も感度の良い特定の固有振動に対
応するピークの位置のシフトを、本発明では用いる。
法の一例を示す概略図である。ここでは、炉内搬送ロー
ル3を取り出して、両端(軸受部)32をブロック4で
支持して試験を行った。試験はまず、ロール中央部(胴
部)31を半径方向に加振器(ハンマ)6で加振し、そ
の直近に取付けた振動センサ5(加速度型ピックアップ
センサ)により振動を計測する。この計測された振動波
形を用いて、周波数応答関数を測定する。
搬送ロールの中で使用期間が寿命に近づいているロール
を、炉外に取り出して測定を行った。比較方法として、
ロール径測定および透磁率測定による寿命判定も行っ
た。また、判定基準となるロールとして、同じ種類で新
品のロールについても、これらの方法で測定を行った。
中、実線は試験ロール、破線は同じ材質・寸法の新品の
ロールを示す。周波数応答関数は、周波数の低い領域で
は値が小さくまた、試験ロールと新品ロールの差もほと
んどない。周波数が高くなると、周波数応答関数は値が
大きくなるとともに、新旧2本のロールの差が顕著とな
り、ピークの位置がシフトしていることがわかる。
00Hz前後のピーク(6次固有振動に対応)で、新旧
ロールによるピークの周波数の差が大きく(50Hz以
上)なっている。その他、周波数応答関数の特徴を表す
パラメータについて調査し、最も感度の良いパラメータ
を選ぶと、6次固有振動に対応するピークの位置のシフ
トが最適であった。
定してまとめると、表1のようになる。この表で、ロー
ルNo.1,2,5は、透磁率測定による判定で正常、
ロールNo.3,4は同様に危険(寿命に到達)と認め
られたロールである。ピークシフトの大きさは、前者で
は25〜37Hz、後者では65〜79Hzであった。
これよりこのロールについては、ピークシフトが50H
zで寿命に到達と判定すればよいことがわかる。
径測定による判定では正常となっているが、透磁率測定
および本発明による判定では危険となっている。過去の
実績からは、ロール径測定による判定より、透磁率測定
の方が信頼のおける方法である。従って、この発明の方
法は透磁率測定と同等の精度で、炉内搬送ロールの寿命
判定が可能であることがわかる。
として、6次固有振動のピークシフトを用いたが、他の
次数の固有振動のピークシフトを用いてもよい。また、
寿命判定用のパラメータとしては、ピークシフトのみに
限定されるものではなく、周波数応答関数により求まる
すべてのパラメータを使用することができる。
の中央部のみに限定されるものではなく、例えば、加振
点を中央部、応答点をロール端部とする中央部加振−端
部応答の周波数応答関数を用いることも可能である。さ
らに、周波数応答関数は1種類に限定されるものではな
く、例えば、1点加振−多点応答、多点加振−1点応
答、あるいは多点加振−多点応答により得られた複数の
周波数応答関数から、寿命判定用のパラメータを求める
ことも可能である。
ロール径測定による判定方法に比べ、寿命判定の精度が
高い。従来の超音波硬度計および透磁率計による判定方
法に比べ、計測点が少なく最低1点でよいため計測時間
が短くなる。従って、自動化が容易となり、低コスト化
が図れるとともに、従来の透磁率計による判定方法と同
等の寿命判定精度が得られる。
温度は300℃以上であり、透磁率センサの耐熱温度4
0℃に比べはるかに高温となっている。従って、計測の
際に炉温をあまり下げる必要がなく、炉温低下による稼
働率の低下を防止できる。
波数応答関数を測定して基準となる周波数応答関数と比
較することにより寿命を判定するので、ロール表面の全
面について計測する必要がなく、最低1箇所で振動を計
測すればよい。また、計測装置は、ハンマ等の加振器と
通常の振動検出器でよく、簡便な設備で炉内搬送ロール
の寿命の判定が可能となり、また、比較的高温でも測定
可能なので、ライン停止が短時間で済むという効果があ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状で中空の胴部と両端の軸受部から
なる炉内搬送ロールを非破壊的に調査して寿命を判定す
る炉内搬送ロールの寿命判定方法において、炉内搬送ロ
ールに所定の加振力を加え、この炉内搬送ロールの振動
をロール胴部に取り付けた振動センサで計測し、計測さ
れた振動から周波数応答関数を測定し、この周波数応答
関数を基準となる周波数応答関数と比較し、ロールの肉
厚あるいは材質の変化に伴う固有振動の変化を、 6 次以
上の特定の1つの固有振動についてその振動数の基準値
との差に基づき検出して、炉内搬送ロールの寿命を判定
することを特徴とする炉内搬送ロールの寿命判定方法。 - 【請求項2】 加振力を打撃加振法により加えることを
特徴とする請求項1記載の炉内搬送ロールの寿命判定方
法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18319298A JP3518345B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 炉内搬送ロールの寿命判定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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| JP3518345B2 true JP3518345B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=16131394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18319298A Expired - Fee Related JP3518345B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 炉内搬送ロールの寿命判定方法 |
Country Status (1)
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1998
- 1998-06-30 JP JP18319298A patent/JP3518345B2/ja not_active Expired - Fee Related
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