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JP3523925B2 - 歯ブラシおよびその製造方法 - Google Patents
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JP3523925B2 - 歯ブラシおよびその製造方法 - Google Patents

歯ブラシおよびその製造方法

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JP3523925B2 JP33750794A JP33750794A JP3523925B2 JP 3523925 B2 JP3523925 B2 JP 3523925B2 JP 33750794 A JP33750794 A JP 33750794A JP 33750794 A JP33750794 A JP 33750794A JP 3523925 B2 JP3523925 B2 JP 3523925B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔清掃用の歯ブラ
シ、特に歯垢、食べカスがたまり易く除去しにくい細か
い隙間に毛先がよく届き、歯間部の歯垢除去及び歯牙の
咬合面、平滑面などの清掃を効果的にできる歯ブラシ、
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯間部清掃効果を高めるために、
ブラシ毛の先端を削って丸めたり、テーパー状に細くし
たりすことが知られている(特開昭58−54905
号、特開平3−198808号、特開平4−96709
号等)が、細かい隙間に毛先が入りやすくなっていて
も、まだ十分とは言えず満足できるものではななかっ
た。また、刷毛を先鋭化して細かい隙間に毛先を入りや
すくしたものも実開平2−19318号、実開平1−5
9421号、実開昭57−12934号などで提案さ
れ、さらにブラシ毛の先端部に凹凸または球状の形成部
を備えたものを用いることも、実開平4−43129、
実開平5−9328号、実開平3−72724号、特開
平5−49512号などで知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、細かい隙間
に毛先が入りやすくした刷毛を削って細かくしただけで
は、食べカスやプラークを掻き取る力が弱く、問題があ
り、また、刷毛の先端部に凹凸または球状物をつける
と、細かい隙間への毛先の侵入が妨げられてしまい、細
かい隙間の食べカスやプラークを掻き取る頻度が低下し
てしまう。即ち、刷毛先端が歯間部に入れなくなって歯
垢除去効果が小さくなる欠点があった。
【0004】本発明は、これら従来の問題点を排除し、
歯みがき操作の如何を問わず、歯垢の付着し易い部位の
清掃効果と、歯の咬合面、平滑面などの清掃効果とを大
巾に向上でき、刷掃部位や刷掃方法が限定されることな
く、個人差のある歯間部でも歯垢の除去が効果的に行え
る歯ブラシを提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、歯ブラシのヘ
ッド部に毛束を植設するのに、先鋭テーパー部を形成し
た合成繊維のモノフィラメントを植毛した歯ブラシにお
いて、先鋭化したモノフィラメントの先端に扁平部を形
成し、該扁平部が、最大幅aと最小幅bとの比b/ a
0.1〜0.8の範囲のもので、中心部の厚みc、扁平
部の根元直径dとしたとき、c/dを0.5〜1.1
に、また、a/dを1.5〜5.0の範囲のものとした
ものである。
【0006】
【作用】高度テーパー化した刷毛の先端に、扁平な円形
・ばち状・多角異形体等の扁平部があるため、細かい隙
間への毛先の侵入を容易にし、毛先がポケットや歯間等
の細かい隙間にも確実に届き、しかも先端に付与した扁
平部により、効率的に食べカスやプラーク等の汚れを掻
き取ることができる。また刷毛先端の扁平物はブラッシ
ング時の使用感も良好である。また、高度テーパー化し
た刷毛の先端に扁平部を形成する方法として、刷毛の先
端部に撥水剤(ワックス、シリコーン)を予めコーティ
ングしておき、該コーティング部分を下にして所定長さ
加水分解液に浸漬し、徐々に引き上げテーパー状に形成
した後、十分に水洗する。その後、コーティング剤を溶
剤等で除去し、加水分解されなかった先端部を、加温し
た圧子等で圧力をかけながら所定形状に扁平部を形成さ
せてブラシ毛とし、該ブラシ毛を植毛して歯ブラシとす
ることができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図3の例で説明す
ると、先鋭テーパー部2を形成した合成繊維のモノフィ
ラメントを植毛した歯ブラシにおいて、先鋭化した刷毛
の先鋭テーパー部2の先端に扁平部3を形成したモノフ
ィラメント1をヘッド部4に植毛して植毛部5とした歯
ブラシである。
【0008】前記、扁平部3としては、円形、バチ形、
星形、多角異形状、その他の形状に成形し、最大巾aと
最小巾bとの比b/aが0.1〜0.8の範囲のもの
で、中心部の厚みc、扁平部の根本直径dとしたとき、
c/dを0.5〜1.1に、またa/dを1.5〜5.
0の範囲のもので、扁平部3の付け根部分から1mm、
3mm、5mm、8mmの各部位における刷毛径また
は、厚みが基部の刷毛径に対し、25〜35%、55〜
70%、80〜90%、90〜100%で、それぞれ特
定される高度テーパー形状のブリッスルとするのがよ
く、先鋭化されたブラシ毛の毛先が細かい隙間に容易に
侵入し、ポケットなどの深い隙間にも確実に届き、しか
も先端に付与した扁平部3により、効率的に汚れ(食べ
カスやプラーク)を掻き取ることができるようにするの
がよい。
【0009】なお、前記扁平部3のあるモノフィラメン
ト1とするには、モノフィラメント1の先端部にワック
ス、シリコーン等の撥水剤を予め塗布または浸漬した刷
毛をコーティング部分を下にして所定時間加水分解液に
浸漬し、撥水剤との境界部を先鋭テーパー部2に形成し
たのちに、徐々に引き上げて水洗し、さらに撥水剤を溶
剤で除去すると共に、テーパー状に形成されなかった先
端部を加温した圧子やローラで圧力をかけながら、所定
形状の扁平部3に成形してモノフィラメントとする。こ
の場合、扁平部3の成形条件として温度、圧力が、それ
ぞれ180〜250℃、500g〜1kgf/cm2
範囲で扁平部を形成し、その刷毛をヘッド部4に植毛し
て歯ブラシとするのがよい。
【0010】また、前記扁平部3を成形するのに、予め
前記モノフィラメント1の先端部を加温圧子、ローラな
どで加圧して扁平部3を形成し、該扁平部3に撥水剤を
塗布または浸漬した刷毛を加水分解液に浸漬し、扁平部
3との境界部を先鋭テーパー部2に形成したのち引き上
げ、水洗後に前記撥水剤を溶剤で除去したモノフィラメ
ント1として植毛することもできる。
【0011】図3に示すように、前記扁平部3を種々な
形状に成形することができ、例えば、角形〔図3(a)
〕、星形〔図3(b) 〕、扇形〔図3(c) 〕やバチ形
〔図3(d)〕とするほか、その他細かい隙間に侵入しや
すく、食べカスなど汚れ除去が効率よく行える形態に成
形することが考慮されている。
【0012】本発明の実施例のブラシ毛で、清掃力の評
価を図4の如き歯肉縁下モデルで、実験した結果を示す
と、次の通りである。 (実験1)歯肉縁下モデルでの歯ブラシ毛の侵入度およ
び清掃力の評価 <実験方法> 歯肉縁下のモデル アクリル板(厚さ約5mm、幅40mm、長さ20m
m)を、深さ3mm、最大離開幅0.5mmのテーパー
状の溝となるように加工したものを歯肉モデルとする。
さらにアクリル板(厚さ約5mm、幅40mm、長さ3
0mm)を歯牙モデルとし、歯肉モデルと張り合わせた
ものを作製し、歯肉縁下のモデルとした。歯肉モデルの
上端を歯肉辺縁とし、そこから溝の底部までを歯肉縁下
とした。また、歯肉辺縁から歯肉縁下まで目盛った(図
4)。 本実験品ブラシ毛の作成 ポリエステルモノフィラメントの先端に、ワックスを塗
布してコーティングした後、水酸化ナトリウム水溶液等
の加水分解性溶液に浸漬し、部分溶解除去して高度テー
パー部を形成させ、直ちに水洗する。さらに、先端部の
コーティング剤を除去し、加熱・圧縮により図1のごと
き扁平形状の先端部を形成させたフィラメントを植毛し
て歯ブラシを作製した。 侵入度の評価 歯肉縁下モデルを用いて、各種の歯ブラシでブラッシン
グをする。ブラッシング圧は、歯ブラシの首部に貼付し
たストレインゲージにより、確認しながら約300gで
行い、数ストロークさせた。この時、歯ブラシ毛の先端
がどの程度まで入っているかを、歯肉辺縁から歯肉縁下
の目盛りで読みとり、下記の基準で侵入度を評価した。 ×:歯肉縁下の1mm未満まで毛先が入ったもの △:歯肉縁下の1mm以上、2mm未満まで毛先が入っ
たもの ○:歯肉縁下の2mm以上まで毛先が入ったもの 清掃力の評価 オクルード(パスカル社製)を歯垢モデルとし、歯肉縁
下モデルの歯牙モデルのアクリル板に歯肉辺縁の位置か
ら歯肉縁下までスプレー着色した。侵入度の評価と同じ
ブラッシング圧で、ストローク幅10mm、10ストロ
ークのブラッシングを行った。清掃力は、ストローク幅
(10mm)の範囲のオクルードの除去された面積を、
下記の評価基準に従って評価した。 ×:歯肉縁下の40%未満までの歯垢が除去できたもの △:歯肉縁下の40%以上70%未満までの歯垢が除去
できたもの ○:歯肉縁下の70%以上の歯垢が除去できたもの
【0013】<実験結果> 刷毛先端の扁平物厚み/根本径の影響 太さ8ミルのポリエステルモノフィラメントを用い、前
述の方法に従い、先鋭化後種々の厚みの扁平物を持つ刷
毛を作成し、植毛後、歯肉縁下への侵入度および清掃力
を評価したところ、表1の通りであった。なお、扁平部
形状は、図1のものを使用した。扁平部の最大幅を0.
12mmに、扁平物の根本径を0.06mmに設定し
た。侵入度、清掃力ともに満足できるのは、厚みa/根
本径bが0.5〜1.1の範囲だった。 刷毛先端の扁平部最大幅/根本径の影響 太さ8ミルのポリエステルモノフィラメントを用い、前
述の方法に従い、先鋭化後種々の厚みの扁平部を持つ刷
毛を作成し、植毛後、歯肉縁下への侵入度を評価したと
ころ、表2の結果となっている。なお、扁平部の厚みを
0.06mmに、扁平物の根本径を0.06mmに設定
した。なお、侵入度、清掃度ともに満足できるのは、最
大幅/根本径が1.5〜5.0の範囲だった。 市販歯ブラシとの比較 歯ブラシ番号11から14は市販品で、歯肉縁下への侵
入度を評価したところ、表3の如くなった。なお、浸入
度、清掃度ともに満足できるのは、厚みa/根本径b
が、0.5〜1.1、かつ最大幅/根本径が、1.5〜
5.0の範囲に入る本発明品だけだった。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】(実験2)各種テスト歯ブラシ毛の歯肉当
たりへの影響 <実験方法>15人の被験者に市販品および本発明の歯
ブラシを2日間毎に順に交換して、合計10日間使用さ
せ、テスト歯ブラシの毛先の歯肉当たりについて刺激の
有無を調査した。ブラッシング方法は規制せずに、被験
者が通常使用している方法でおこなった。評価基準は以
下のとおりとする。 ×:刺激有りの人数─6人以上/15人 △:刺激有りの人数─1〜5人/15人 ○:刺激有りの人数─0人/15人 <実験結果>本発明の歯ブラシの歯肉当たりの評価結果
は、表4の通りで、他の市販歯ブラシと同等であり、扁
平部を付与したことによる歯肉に対する刺激は認められ
なかった。
【0018】
【表4】
【0019】(実験3)刷毛先端の扁平部形成条件 1)成形温度の影響 <実験方法>刷毛先端を圧縮成形して扁平部を形成する
ときの温度条件を検討した。素材はポリブチレンテレフ
タレート(PBT)を用い、加重500g、圧縮時間は
0.2秒で行った。評価基準は以下のとおり。 ○:形成良好 △:形成不十分 ×:形成不可能 <実験結果>扁平部の成形温度は、表5に示すように1
80〜260℃のときに良好だった。180℃未満で
は、PBTが十分溶解せず扁平な形状にならなかった。
また260℃を越えると扁平部が薄くなり、形状が制御
できなかった。
【0020】
【表5】
【0021】2)成形加重の影響 <実験方法>刷毛先端を圧縮成形して扁平部を形成する
ときの温度条件を検討した。素材は、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)を用い、温度を220℃、圧縮時
間は0.2秒で行った。評価基準は成形温度の影響と同
じとした。 <実験結果>扁平部の成形加重は、表6に示すように、
500〜1000gのときに良好だった。500g未満
では、所定の扁平な形状にならなかった。また1000
gを越えると扁平部が薄くなりすぎ、形状が制御できな
かった。
【0022】
【表6】
【0023】なお、前記扁平部3を毛先に形成したモノ
フィラメントは、すべての植毛穴に植毛してあるが、同
じ植毛穴に先鋭テーパー部を形成したモノフィラメン
ト、或いは毛先を丸めた常用されているモノフィラメン
トと混在させて植毛してもよい。この場合、扁平部3の
あるモノフィラメントの混在本数は、少ないとそれに相
当して清掃力やマッサージ効果が減少するので、例えば
10%以上100%未満、好ましくは40%以上とする
のがよい。さらに扁平部3のあるモノフィラメント1の
み、或いは混在して植毛した毛束をヘッド部4の植毛部
5に配列する場合には、市松模様状,千鳥模様状に配列
したり、或いは植毛部5の毛束配列の両側列だけ、また
は中央列の一列、或いは複列に配列することもできる
し、普通のフィラメント、或いは先端化フィラメントを
植毛した毛束との関係でヘッド部4の長手方向、或いは
巾方向に交互に配列することもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、先鋭テーパー部を形成した合
成繊維モノフィラメントを植毛した歯ブラシにおいて、
先鋭化した刷毛の先端に扁平部を形成したモノフィラメ
ントを植毛したことにより、細かい隙間や歯間部に対し
て刷毛先端部分が容易に当たることができるので、歯間
部の歯垢除去が適確で、効果的な清掃が可能であり、し
かも歯ブラシをどの方向に動かして刷掃しても対応でき
るし、刷毛を歯間部の最深部にとどきやすくし、歯間部
および咬合面の刷掃をより効果的に行うことができ、清
掃効果、並びに耐久性の良好な歯ブラシとできるし、ま
た毛先が細かい隙間に浸入されやすく、刷毛の先端形状
が薄いために、ポケットのような深い隙間にも毛先が浸
入でき、しかも毛先の力が強く、汚れの除去が容易であ
り、毛先の扁平部で汚れの掻き取りができて、食べカス
やプラークの排除が十分でき、効率も大巾に向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の刷毛先端部の拡大図で、
(a)は側面図、(b)はその正面図である。
【図2】本発明の使用状態の一部の側面図である。
【図3】(a)〜(d)は、それぞれ、本発明の他の実
施例の刷毛先端部の拡大正面図である。
【図4】歯肉縁下モデルの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 モノフィラメント 2 先鋭テーパー部 3 扁平部 4 ヘッド部 5 植毛部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−23223(JP,A) 特開 平5−49512(JP,A) 実開 平4−43129(JP,U) 実開 昭62−128438(JP,U) 実開 平4−104924(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 17/00 A46B 9/04 A46D 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先鋭テーパー部を形成した合成繊維のモ
    ノフィラメントを植毛した歯ブラシにおいて、先鋭化し
    たモノフィラメントの先端に扁平部を形成し、該扁平部
    が、最大幅aと最小幅bとの比b/ a が0.1〜0.8
    の範囲のもので、中心部の厚みc、扁平部の根元直径d
    としたとき、c/dを0.5〜1.1に、また、a/d
    を1.5〜5.0の範囲のものであることを特徴とする
    歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 モノフィラメントの先端部に撥水剤を予
    め塗布または浸漬するコーティング工程と、該コーティ
    ング部位を下にして加水分解液に浸漬して、徐々に引き
    上げてフィラメントにテーパー部分を形成して、水洗す
    るテーパー成形工程と、フィラメントの先端部を加温圧
    子、ローラで加圧して扁平部を形成する扁平成形工程
    と、前記コーティング部の撥水剤を溶剤にて除去する洗
    浄工程と、該製造されたモノフィラメントを歯ブラシの
    ヘッド部に植毛する植毛工程とからなることを特徴とす
    る歯ブラシの製造方法。
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