JP3526211B2 - 張力測定装置 - Google Patents
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Description
振動を加振して増大させながら、この振動を計測するこ
とにより帯状体の張力を測定する張力測定装置に関する
ものである。
体の通板もしくは巻き取りは、帯状体の走行経路上の前
後にロールをそれぞれ配置し、各ロールで帯状体を挟持
しながら送り出すと共に、所定の張力を帯状体に付与す
ることにより行われる。この際、ロール間における張力
のバランスが崩れた場合には、帯状体の走行が不安定に
なったり、巻きずれが起きる等の問題が生じる。また、
圧延工程の製造ラインにおいては、圧延ロールの出入り
口で張力のバランスが崩れると、帯状体の板厚が変動す
るという問題が生じる。
いては、通常、ロール間における帯状体の張力が測定さ
れ、この張力の測定値を基にしてロールの送り速度等が
所定の張力となるように制御される。そして、張力の測
定は、後述の(1)式で示すように帯状体の張力と振動
とが一定の関係を有することを利用し、帯状体の振動を
計測することにより間接的に行われることが多い。
は、この振動の計測値にノイズ等の誤差要因が大きく影
響することによって、張力を正確に求めることが困難に
なる。そこで、従来より、帯状体の振動を増大させる加
振装置を備えた張力測定装置が提案および実施されてい
る。例えば特開昭52−151046号公報には、図7
に示すように、加振アーム52で帯状体51を直接打撃
することにより振動させる加振装置を備えた張力測定装
置が開示されている。また、特開昭52−107886
号公報には、図8(a)・(b)に示すように、外力印
加・振動検出部53の空気口53aから帯状体51に対
して空気を吹き付けることにより加振させる加振装置を
備えた張力測定装置が開示されている。
示すように、加振アーム52の打撃により帯状体51を
加振させる構成では、帯状体51への打撃時に加振アー
ム52が帯状体51に接触するため、帯状体51の表面
に癖が発生するという問題がある。
空気の吹き付けにより帯状体51を加振させる構成で
は、帯状体51を十分に振動させようとすると、所定以
上の吹き付け速度および吹き付け量で空気を帯状体51
に吹き付けることが必要になるため、大掛かりなコンプ
レッサーが必要になる。さらに、帯状体51に吹き付け
られる空気は、帯状体51の周辺に存在するゴミや塵埃
を吹き飛ばして帯状体51の上方に浮遊させ易く、これ
らのゴミや塵埃は、帯状体51の間に巻き込まれたとき
に、帯状体51の表面に癖を発生させることになる。
状体51の表面に癖をつけることなく、非接触で帯状体
51を加振しながら帯状体51の張力を測定することが
できる張力測定装置を提供しようとするものである。
に、請求項1の発明は、長手方向の2点で支持された帯
状体を加振し、該帯状体の振動を計測することにより張
力を測定する張力測定装置において、電力供給により前
記帯状体に磁界を発生させる電磁石と、前記電磁石に対
する電力の供給と停止とを任意のタイミングで切り換え
可能な電源ユニットとを有し、前記電源ユニットを介し
て前記電磁石に大きな電力を瞬間的に供給することによ
り、パルス状の磁界を前記帯状体に印加し、前記帯状体
に電磁誘導による誘導起電力を発生させて、前記磁界と
の相互作用により加振力を付与することを特徴とする。
上記の構成によれば、帯状体の加振は、加振手段が帯状
体に磁界を印加し、電磁誘導により帯状体に誘導起電力
を発生させることで行われる。従って、加振手段を帯状
体に接触させなくても、帯状体を加振させることができ
るため、従来のような接触による帯状体の表面癖の発生
を防止することができる。また、磁界を帯状体に印加す
ることにより加振するため、空気を帯状体に吹き付けて
加振する場合のように、帯状体の周囲に存在する塵埃を
吹き飛ばすこともなく、塵埃による表面癖の発生も防止
することができる。これにより、本発明によれば、帯状
体の表面に癖をつけることなく、非接触で帯状体を加振
しながら帯状体の張力を測定することができる。
を切り換えることによって、電磁石からパルス状の磁界
を発生させることができるため、帯状体に電磁誘導によ
る誘導起電力を効率良く発生させ、ひいては帯状体を大
きく加振することが可能になる。
測定装置であって、前記電源ユニットに電力を供給する
蓄電器を備えていることを特徴とする。上記構成によれ
ば、蓄電器に容量に応じた大きな電力を一時に電磁石に
供給することができるため、帯状体を大きく加振するこ
とが可能になる。
図6に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る張
力測定装置は、図1に示すように、銅板やアルミ板、鋼
板等の帯状体1の製造ラインに適用されるようになって
いる。この製造ラインには、第1ロール8と第2ロール
9とが帯状体1の走行方向(長手方向)の前後(2点)
にそれぞれ配設されている。これらの各ロール8・9
は、任意の速度で回転駆動される駆動ローラ8a・9a
と、回転自在に設けられた従動ローラ8b・9bとから
なっている。そして、両ロール8・9は、駆動ローラ8
a・9aと従動ローラ8b・9bとで帯状体1を挟持
し、図示しない制御装置により各駆動ローラ8a・9a
の回転速度が制御されることによって、両ロール8・9
間の帯状体1に所定の張力を付与しながら帯状体1を送
り出すようになっている。
力測定装置で測定されている。張力測定装置は、誘導起
電力により帯状体1を加振する加振装置2と、帯状体1
の振動を非接触で検出する非接触変位計3と、非接触変
位計3からの変位信号を用いて張力値を演算する張力演
算器4とを有している。尚、非接触変位計3としては、
光反射式の距離センサ等を挙げることができる。
ロール9との中間位置における帯状体1の上面近傍に配
設され、電力供給により帯状体1に対して直交した磁界
を発生する電磁石5と、電磁石5に対する電力の供給お
よび停止を任意のタイミングで切り換え可能な電源ユニ
ット6と、電源ユニット6を介して電磁石5に供給され
る電力を蓄えた蓄電器7とを有している。上記の電源ユ
ニット6は、電磁石5に対する電力の供給および停止を
それぞれの供給時間および停止時間で一定の周期毎に繰
り返すように設定されており、このようにして電力が供
給される電磁石5は、蓄電器7からの大きな電力が瞬間
的に供給されることによって、パルス状の磁界を定期的
に生成して帯状体1に印加するようになっている。
間位置における電磁石5の側方には、上述の非接触変位
計3が配置されている。非接触変位計3は、張力演算器
4に接続されており、張力演算器4は、図示しないA/
D変換部や入出力部、記憶部、演算部等を信号バスを介
して接続した構成にされている。A/D変換部は、非接
触変位計3からの変位信号を情報処理に適したデジタル
信号(変位データ)に変換して張力演算器4内に取り込
むようになっている。
られた全変位データを記憶する変位データ記憶領域が形
成されていると共に、FFT(Fast Fourier Transform)
処理等の演算時に使用される演算データ領域が形成され
ている。さらに、記憶部には、変位データを基にして張
力値を算出する図2の張力算出ルーチンが記憶されてい
る。尚、張力算出ルーチンによる張力値の算出方法の詳
細については後述する。また、入出力部は、図示しない
制御装置に接続されており、制御装置に対して張力値を
出力するようになっている。そして、制御装置は、張力
値が予め設定された目標張力値となるように、第1ロー
ル8および第2ロール9の回転速度をフィードバック制
御するようになっている。
について説明する。先ず、帯状体1の前後を挟持する第
1ロール8および第2ロール9が回転駆動されることに
よって、走行する帯状体1に所定の張力が付与される。
この後、加振装置2における電源ユニット6が作動さ
れ、蓄電器7に蓄電された大きな電力が電磁石5に対し
て一定の周期毎に供給される。これにより、電磁石5が
一定の周期毎に磁界を発生し、この磁界が帯状体1に対
してパルス状に付与されることによって、電磁誘導によ
り帯状体1に誘導起電力が発生する。そして、誘導起電
力が磁界との相互作用により帯状体1に加振力(電磁
力)を付与することによって、帯状体1が両ロール8・
9間において加振される。
図3および図4に示すように、走行方向の両端が各ロー
ル8・9でそれぞれ支持された状態になっているため、
両ロール8・9間の中央部を振動の腹とした振動モード
の固有振動数f1で大きく振動する。そして、この帯状
体1に付与される張力Tと固有振動数f1とは、(1)
式の関係を有することになる。
t:帯状体厚み、L:支持間長さ、f1:固有振動数で
ある。
体1の振動が非接触変位計3により計測され、帯状体1
の変位量を示す変位信号が張力演算器4に出力される。
この際、張力演算器4は、図2の張力算出ルーチンを実
行しており、張力演算器4に出力された変位信号は、A
/D変化部を介してデジタル量の変位データに変換され
た後、記憶部に順次格納される(S1)。そして、所定
の計測時間が経過したときに、この計測時間内に収集さ
れた全計測データを用いてFFT処理が行われる。これ
により、図5に示すように、整数倍の周波数毎にピーク
値を有した振動の周波数成分が得られることになる(S
2)。
最大となるピーク値が検出され、このピーク値が1次モ
ードピーク値f1として選択される(S3)。そして、
選択された1次モードピーク値f1に各モード変数n
(例えばn=2〜4)が積算され、1次モードピーク値
f1に対して整数倍の2次〜4次モードピーク値f2〜
f4がそれぞれ算出される(S4)。この後、FFT処
理で得られた周波数成分から、2次〜4次モードピーク
値f2〜f4の誤差Δf範囲内でのピーク値が検出され
(S5)、各モードピーク値f2〜f4の誤差Δf範囲
内にピーク値が存在するか否かが判定される(S6)。
は(S6,NO)、S3で検出された最大のピーク値の
次に大きな振幅のピーク値が検出され、このピーク値が
新たな1次モードピーク値f1として選択される(S
7)。そして、この1次モードピーク値f1を用いてS
4から再実行される。
した周波数成分のピーク値が存在する場合には(S6,
YES)、選択された1次モードピーク値f1が帯状体
1の固有振動数であると認識され、1次モードピーク値
f1が上述の(1)式に代入されることにより帯状体1
の張力値が計算される。具体的には、例えば固有振動数
f1を14.5kHz、帯状体比重ρを8650kg/
m3 、帯状体幅bを620mm、帯状体厚みtを0.1
5、支持間長さLを1000mmとした場合、これらの
数値を(1)式に代入することによって、69kgfの
張力値Tが算出される(S8)。
ない制御装置に出力され、制御装置が予め設定された目
標張力値となるように、第1ロール8および第2ロール
9の回転速度をフィードバック制御することによって、
帯状体1の張力が制御される。
た場合と、帯状体1を加振しなかった場合とでFFT処
理後の周波数成分にどのような差が存在するかを確認し
た。この結果、帯状体1を加振した場合には、図5に示
すように、整数倍毎にピーク値が存在する周波数成分が
得られる一方、加振せずに帯状体1の常微振動のみを検
出してFFT処理を行った場合には、図6に示すよう
に、上述のピーク値に対応する周波数成分のSN比が小
さいという結果が得られた。これにより、加振装置2に
より帯状体1を加振すれば、帯状体1の固有振動数f1
を確実に検出することができるため、正確な張力値を求
めることが可能になることが明らかになった。
は、長手方向(走行方向)の2点の位置において第1ロ
ール8と第2ロール9とで支持された帯状体1を加振
し、帯状体1の振動を計測することにより張力を測定す
るものであり、帯状体1に磁界を印加することによっ
て、帯状体1に電磁誘導による誘導起電力を発生させて
加振力を付与する加振手段(加振装置2)を有した構成
にされている。そして、この構成によって、帯状体1の
表面に癖をつけることなく、非接触で帯状体1を加振し
ながら帯状体1の張力を測定することが可能になってい
る。
て説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲にお
いて変更が可能である。
8と第2ロール9とで帯状体1を挟持することによっ
て、帯状体1を2点で支持するようになっているが、帯
状体1の表面や裏面の一方面にロールを当接させること
により支持するようになっていても良い。
持された帯状体を加振し、該帯状体の振動を計測するこ
とにより張力を測定する張力測定装置において、電力供
給により前記帯状体に磁界を発生させる電磁石と、前記
電磁石に対する電力の供給と停止とを任意のタイミング
で切り換え可能な電源ユニットとを有し、前記電源ユニ
ットを介して前記電磁石に大きな電力を瞬間的に供給す
ることにより、パルス状の磁界を前記帯状体に印加し、
前記帯状体に電磁誘導による誘導起電力を発生させて、
前記磁界との相互作用により加振力を付与することを特
徴とする。上記の構成によれば、帯状体の加振は、加振
手段が帯状体に磁界を印加し、電磁誘導により帯状体に
誘導起電力を発生させることで行われる。従って、加振
手段を帯状体に接触させなくても、帯状体を加振させる
ことができるため、従来のような接触による帯状体の表
面癖の発生を防止することができる。また、磁界を帯状
体に印加することにより加振するため、空気を帯状体に
吹き付けて加振する場合のように、帯状体の周囲に存在
する塵埃を吹き飛ばすこともなく、塵埃による表面癖の
発生も防止することができる。これにより、本発明によ
れば、帯状体の表面に癖をつけることなく、非接触で帯
状体を加振しながら帯状体の張力を測定することができ
るという効果を奏する。
を切り換えることによって、電磁石からパルス状の磁界
を発生させることができるため、帯状体に電磁誘導によ
る誘導起電力を効率良く発生させ、ひいては帯状体を大
きく加振することが可能になるという効果を奏する。
測定装置であって、前記電源ユニットに電力を供給する
蓄電器を備えていることを特徴とする。上記の構成によ
れば、蓄電器に容量に応じた大きな電力を一時に電磁石
に供給することができるため、帯状体を大きく加振する
ことが可能になるという効果を奏する。
説明図である。
示すグラフである。
を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 長手方向の2点で指示された帯状体を加
振し、該帯状体の振動を計測することにより張力を測定
する張力測定装置において、電力供給により前記帯状体に磁界を発生させる電磁石
と、 前記電磁石に対する電力の供給と停止とを任意のタイミ
ングで切り換え可能な電源ユニットとを有し、 前記電源ユニットを介して前記電磁石に大きな電力を瞬
間的に供給することにより、パルス状の磁界を前記帯状
体に印加し、前記帯状体に電磁誘導による誘導起電力を
発生させて、前記磁界との相互作用により加振力を付与
することを特徴とする張力測定装置。 - 【請求項2】 前記電源ユニットに電力を供給する蓄電
器をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載
の張力測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14362098A JP3526211B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 張力測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14362098A JP3526211B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 張力測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11337428A JPH11337428A (ja) | 1999-12-10 |
| JP3526211B2 true JP3526211B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=15342993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14362098A Expired - Fee Related JP3526211B2 (ja) | 1998-05-26 | 1998-05-26 | 張力測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3526211B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN120651391B (zh) * | 2025-08-20 | 2025-10-24 | 神宇通信科技股份公司 | 一种带有张力监测功能的绕包机 |
-
1998
- 1998-05-26 JP JP14362098A patent/JP3526211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11337428A (ja) | 1999-12-10 |
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