JP3529264B2 - 光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置 - Google Patents
光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置Info
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Description
ス母材を所定の外径になるように電気炉で延伸する電気
炉延伸法とその装置に関するものである。なお、本明細
書において、光ファイバ用ガラス母材には、通常の延伸
用ガラス母材の他にこのガラス母材を延伸したガラス延
伸母材、いわゆるプリフォームも含むものとする。
CVD法などによって光ファイバ用多孔質ガラス母材を
合成した後、該光ファイバ用多孔質ガラス母材を脱水焼
結して光ファイバ用の透明ガラス母材とし、これを線引
きに適した外径に延伸して光ファイバ用延伸母材(これ
をプリフォームという)とし、しかる後にこのプリフォ
ームを線引きすることにより製造されている。
酸水素火炎を熱源としたバーナによるバーナ延伸法によ
って行われてきた。このバーナ延伸法は、延伸母材の外
径の制御が比較的容易であるが、延伸速度が遅く通常8
〜10mm/minである。
外付けCVD法などによって合成される光ファイバ用多
孔質ガラス母材の外径は、従来に比して格段に太くなっ
てきている。この傾向に伴って、延伸前の外径がある一
定値以上である光ファイバ用ガラス母材に対しては、前
記酸水素火炎を熱源としたバーナによるバーナ延伸法で
は熱量的に問題がある。このため、延伸前の外径が一定
値以上の光ファイバ用ガラス母材に対しては、熱量の大
きい加熱炉、具体的には電気ヒータを用いた電気炉によ
る加熱延伸法(以下電気炉延伸法という)が採用され
る。
延伸速度を速くすることができる。例えば、バーナ延伸
法の延伸速度が8〜10mm/minであるのに対し
て、電気炉延伸法では延伸速度が30mm/min以上
である。このため、外径の小さい延伸母材(プリフォー
ム)であっても、このプリフォームから更に小さい外径
のプリフォームを製造する場合でも、生産性の観点から
電気炉延伸法が有利である。なお、この電気炉延伸法
は、加熱範囲が広いため、上下方向に長い縦型に限られ
る。
バ用ガラス母材又はガラス延伸母材(プリフォーム)の
端部に引き出し用の支持棒(引張り用ガラス部材)を接
続する必要がある。従来この接続は、別工程の火炎延伸
で行われる場合が一般的であるが、この接続は同一の電
気炉延伸工程で行うのが好ましい。
伸工程で行う場合には、この接続が難しいという問題が
ある。即ちガラス母材端部の軸芯と引き出し用の支持棒
(引張り用のガラス部)端部の軸芯を一致させる必要が
あるが、両者の芯がずれて接続されやすい。軸芯がずれ
て接続されると、接続部断面の応力分布が不均一となり
延伸母材に曲がりが生じたり、また、接続部が破断する
等のトラブルが生じやすい。
の前記の軸合わせは、通常次のように行われている。即
ち、加熱された炉体内に片端を把持した2本のガラス部
材(延伸用ガラス母材と引張り用ガラス部材)を、それ
ぞれ反対の方向から挿入して突き合わせて両者の突合わ
せ端面を加熱・溶着した後に、延伸用ガラス母材の把持
部を、一定速度で降下させながら引張り用ガラス部材を
把持した把持部材を所定の速度で下方に移動させて、延
伸用ガラス母材を引張り、所定の外径に延伸する。
ラス母材の延伸装置の一例を示す概要図である。図11
において、91は延伸用ガラス母材(光ファイバ用ガラ
ス母材)、92はダミ−となる引張り用ガラス部材(引
き出し用ガラス部材)である。93は炉体で、炉体93
内には電気ヒ−タが内蔵された炉心管94が設置されて
いる。延伸用ガラス母材91および引張り用ガラス部材
92はそれぞれ一方の端部が、例えば3つ爪のチャック
からなる把持部材95、96により把持固着される。把
持部材95、96は、図9においてそれぞれ上下方向に
把持部材95、96を固定した移動台97により移動可
能となっている。98は移動第97をガイドするガイド
レ−ルである。
ァイバ用ガラス母材は次のようにして延伸される。延伸
用ガラス母材91および引張り用ガラス部材92の固着
端部をそれぞれ把持部材95、96で把持固着する。固
着した延伸用ガラス母材91および引張り用ガラス部材
92の遊端部の先端の軸合わせを行い両者を炉心管94
内に移動させて突き合わせる。炉心管94を所定の温度
に加熱して両者の突合わせ端面を加熱・溶着して一本化
した後に、引張り用ガラス部材92を把持した把持部材
95を下方に移動させて、延伸用ガラス母材91を引張
り所定の外径に延伸している。
で延伸用ガラス母材91および引張り用ガラス部材92
を炉心管94内で両者の突合わせ端面を加熱・溶着する
際に、両者の軸合わせを行っている。この軸合わせ(調
心)は、延伸用ガラス母材91および引張り用ガラス部
材92の固定端部を把持部材95、96、例えば3つ爪
のチャックのガタの範囲内で手動で微動させて遊端部先
端の軸心を調心して固着する。固着した遊端部先端を炉
心管94内で突合わせ、炉心管94に設けられた観察窓
94Aから目視して軸合わせ具合を確認している。
かかり軸合わせ精度も良くないという問題があった。例
えば従来では、水平面内で±1〜2mm(ガラス部材直
径の5〜10%)の軸ズレが生じている。この軸合わせ
精度が悪いと延伸時に延伸用ガラス母材91と引張り用
ガラス部材92の接続部断面の応力分布が不均一になり
延伸母材に曲がりが生じたり、また、接続部が破断する
等のトラブルが生じやすい。
る。
炉延伸法による延伸工程において、光ファイバ用ガラス
母材を延伸する場合、延伸母材(プリフォーム)に曲が
りやうねりが生じたり、また外径にバラツキがあり、外
径が規定値からはずれることが多いいため、このプリフ
ォームの外径精度の向上が求められている。更には、生
産性の観点から、延伸速度の向上も要請されている。本
発明の目的は、光ファイバ用プリフォームの前記の外径
精度を向上し、且つ延伸速度の速い電気炉延伸法とその
製造装置を提供することである。
れば、電気炉内部の最高温度部で、光ファイバ用ガラス
母材の延伸を行う電気炉延伸法において、前記電気炉の
加熱により前記光ファイバ用ガラス母材の延伸部に形成
されたメニスカス部のメニスカス角度が2度以上4度以
下の位置で前記光ファイバ用ガラス母材の外径を測定
し、該測定した外径値を前記光ファイバ用ガラス母材を
延伸する延伸速度制御にフィードバックすることを特徴
とする光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法が提供
される。
バックを開始したのち、延伸速度を前記開始時の延伸速
度から徐々に高める延伸速度制御を行う。
ス母材の延伸に先立ち、前記電気炉の内部の最高温度部
で、前記光ファイバ用ガラス母材の端部と引張り用ガラ
ス部材の端部の付き合わせ部を加熱溶着し、前記最高温
度部を前記加熱溶着部から前記光ファイバ用ガラス母材
側の延伸部に移動し、その後、前記電気炉の加熱により
前記光ファイバ用ガラス母材の延伸部にメニスカス部を
形成し、前記延伸を行う。
母材の端部と引張り用ガラス部材の端部の付き合わせ部
を加熱溶着するとき、前記光ファイバ用ガラス母材端部
の外径を引張り用ガラス部材端部の外径よりも小さくす
る。
前記電気炉の炉体で囲われた炉心管の下部に位置し延伸
される光ファイバの外径を測定する外径測定部と、延伸
速度制御を行う制御手段とを有し、前記電気炉の最高温
度部で光ファイバ用ガラス母材の延伸を行う電気炉延伸
装置において、前記制御手段は、前記外径測定部を介し
て、前記電気炉の加熱により前記光ファイバ用ガラス母
材の延伸部に形成されたメニスカス部のメニスカス角度
が2度以上4度以下の位置で前記光ファイバ用ガラス母
材の外径を測定し、該測定した外径値を参照して前記光
ファイバ用ガラス母材を延伸する延伸速度制御を行うこ
とを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸装
置が提供される。
度制御のフィードバックを開始したのち、延伸速度を前
記開始時の延伸速度から徐々に高める延伸速度制御を行
う。
その作用、具体的構成等について詳細に説明する。
置によれば、一対の調心把持具を備えた調心機構が炉心
管のそれぞれの端部と両ガラス部材把持具との間に設け
られているので、両ガラス部材の遊端の軸合わせを容易
にかつ簡単に行うことができる。
着する方法によれば、ガラス部材把持具でもって仮固定
された両ガラス部材の遊端部先端を一対の調心把持具を
備えた調心機構により調心するので、その軸合わせが短
時間で容易にかつ簡単に行うことができる。上記のよう
に両ガラス部材の遊端部先端が軸合わせされた後に、両
ガラス部材の固定端部を本固定するので、炉心管内に移
動される両ガラス部材の遊端部先端の軸心が一致した状
態で突き合わせ接続できる。その結果両者の接続部断面
の応力分布が均一になり、両者の接続部近傍が斜めにな
ることがなくなり、破断が回避される。
用ガラス母材の延伸装置およびその延伸装置に光ファイ
バ用ガラス母材を固着する方法について、図1ないし図
3を参照して、より具体的に説明する。図1において、
1は延伸用ガラス母材(光ファイバ用ガラス母材)、2
はダミ−となる引張り用ガラス部材(引き出し用ガラス
部材)である。3は炉体で、炉体3内には電気ヒ−タが
内蔵された炉心管4が設置されている。4Aは炉心管4
内を観察するための観察窓である。炉心管4の上部には
延伸用ガラス母材1の上部の固定端部1Aを把持固着す
る把持部材5が設けられている。炉心管4の下部には引
張り用ガラス部材2の下部の固定端部2Aを把持固着す
る把持部材6が設けられている。把持部材5、6は、把
持部材5、6を固定した移動台7によりそれぞれ上下方
向に移動可能となっている。8は移動台7をガイドする
ガイドレ−ルである。
材5は、例えば図2に示すように平行に配置されたカギ
状の2つのガラス部材支持爪5Aを有し、かつ2つのガ
ラス部材支持爪5Aの間隙の上方にはこの支持爪5Aの
間隙に把持される延伸用ガラス部材1の固定端部1Aの
上部を固定する先端球状のガラス部材固定部材5Bが設
けられている。ガラス部材固定部材5Bは油圧駆動によ
り上下移動可能となっている。なお、ガラス部材固定部
材5Bは油圧駆動に限るものではなく他の駆動源、例え
ば電動モ−タ、手動ねじ、空気圧駆動等適宜のものが用
いられる。なお、この把持部材5の形状は、図2に限る
ものではなく、他の形状としてもよい。引張り用ガラス
部材2の固定端部2Aを把持固着する把持部材6は、例
えば3つ爪の周知の連動チャックとなっている。
母材の延伸装置にはまた、炉心管4と把持部材5の間に
延伸用ガラス部材1の下部の遊端部1B先端を軸合わせ
調心する調心機構9が設けられている。調心機構9は、
例えば図3に示すように一対の自己調心機能を有する調
心把持具9Aと、調心把持具9Aを支持する支持棒9B
と、調心把持具9Aおよび支持棒9Bを一体に左右方向
に移動させる油圧駆動による移動機構を有した架台9C
を備えている。なお、架台9Cに設けられた移動機構は
油圧駆動に限るものではなく他の駆動源、例えば電動モ
−タ、手動ねじ、空気圧駆動等適宜のものが用いられ
る。図中、9Dはガイドレ−ルである。一対の調心把持
具9Aは、その対向面中央に延伸用ガラス母材1の軸方
向にV溝9Eが設けられている。
母材の延伸装置にはさらに、炉体3と引張り用ガラス部
材2を把持固着する把持部材6の間に引張り用ガラス部
材2の上部の遊端部2B先端を軸合わせする図3に示す
調心機構9が設けられている。引張り用ガラス部材2の
遊端部2B先端を軸合わせ調心する調心機構9の構成は
延伸用ガラス母材1の遊端部1B先端を軸合わせ調心す
る調心機構9と同様の構成であるので詳細は省略する。
なお、調心機構9は、図3に示す形状に限るものではな
く、他の形状としてもよい。
ス母材の延伸装置にガラス母材を固着する方法は次のよ
うにして行われる。先ず、延伸用ガラス母材1の上部の
円盤状の固定端部1Aを把持部材5に配置されたカギ状
の2つのガラス部材支持爪5A間に装着して仮固定す
る。次いで、延伸用ガラス母材1の下部の遊端部1B先
端を一対の自己調心機能を有する調心機構9で把持して
遊端部1B先端の軸心を調心する。すなわち、遊端部1
B先端はフリ−な状態になっているので、延伸用ガラス
部材1の軸方向にV溝9Eが設けられている一対の調心
把持具9Aにより押さえられると遊端部1Bの軸心は2
つのV溝9Eに内接する円の中心にセットされることに
なる。この際、2つのV溝9Eに内接する円の中心を、
例えば炉心管4の軸心に予め合わせておくことにより遊
端部1Bの軸心を炉心管4の軸心に合わせることができ
る。
下部の遊端部1B先端を調心機構9で把持して遊端部1
B先端の軸心を調心した後に、延伸用ガラス母材1の上
部の円盤状の固定端部1Aを把持部材5で改めて把持固
着する。固定端部1Aの把持固着は2つの支持爪5Aの
間隙に把持される延伸用ガラス母材1の固定端部1Aの
上部を先端球状のガラス部材固定部材5Bで押圧するこ
とにより行われる。すなわち、延伸用ガラス母材1は2
つの支持爪5Aと1つのガラス部材固定部材5Bにより
遊端部1B先端が調心機構9で軸心が調心された状態で
把持固着される。その後に調心機構9の一対の調心把持
具9Aを軸心から後退させて遊端部1B先端を炉心管4
内の所定の位置にセットする。
6で把持固着する。引張り用ガラス部材2の下部の固定
端部2Aを把持部材5に所定のガタが有する状態に仮固
着する。この状態で引張り用ガラス部材2の上部の遊端
部2B先端を一対の自己調心機能を有する調心機構9で
把持して遊端部2B先端の軸心を調心する。遊端部2B
先端の軸心の調心方法は延伸用ガラス母材1の遊端部1
B先端の調心と同様につき詳細な説明を省略する。引張
り用ガラス部材2の上部の遊端部2B先端の軸心を調心
した後に、引張り用ガラス部材2の下部の固定端部2A
を把持部材6で改めて本格的に把持固着する。
B先端が調心機構9で軸心が調心された状態で把持固着
される。その後に調心機構9の一対の調心把持具9Aを
軸心から後退させて遊端部2B先端を炉心管4内の所定
の位置にセットして、延伸用ガラス母材1の遊端部1B
先端と引張り用ガラス部材2の遊端部2B先端とを突き
合わせる。両遊端部1B、2Bはそれぞれ炉心管4の軸
心の調心されているので、両者の軸心は一致した状態で
突き合わされることになる。
温度に加熱して両者の突合わせ端面を加熱・溶着して一
本化した後に、延伸用ガラス母材を把持した把持部材を
一定速度で降下させながら、引張り用ガラス部材2を把
持した把持部材6を所定の速度で下方に移動させて、延
伸用ガラス母材1を引張り所定の外径に延伸する。
ス母材端部と引張り用ガラス部材端部を付き合わせて加
熱溶着して接合する場合、先ず電気炉の最高温度部をこ
の接合部に移して加熱溶着した後、この最高温度部を加
熱溶着部からガラス母材側の延伸部に移動し、続いてガ
ラス母材の延伸を行う電気炉延伸方法について述べる。
装置の概要とこの装置によりガラス母材を延伸する状況
を示す説明図である。図において、30は炉体、31は
炉心管、32はヒータ、33は断熱材、34、35は
窓、36は外径計測器、37は温度計測器、38は延伸
ロッドの外径計測器、39a、39bは把持部である。
また、20は延伸用のガラス母材、21は延伸部(外径
変化部)、22は延伸ロッド、23は引張り用(引き出
し用)ガラス部材、24は接合部である。本発明は、こ
のような装置を用いて延伸される。また、図5は、電気
炉延伸装置の内部を示すもので、光ファイバ用ガラス母
材20端部と引張り用ガラス部材23端部の接合前の状
況を示す。ガラス母材端部には、予めダミー材25が取
りつけられている。また、図7は、電気炉内の最高温度
部を両部材の接続部P1から、ガラス母材側の延伸部P
2に移動して延伸する説明図である。なお、この距離L
は、例えば10〜40mm程度である。このような方法
を採用することによって、同一工程内でガラス母材と引
張り用のガラス部材(ダミーとなる引き出し用のガラス
部材)の接合の後、直ちに延伸作業が可能となり、延伸
作業の能率が向上する。
る。この実施の形態は、ガラス母材端部と引張り用のガ
ラス部材端部を接合する場合の両者端部の形状に関する
ものであり、図6(a)に示すごとく、光ファイバ用ガ
ラス母材20端部のダミー材25の外径d1 を引張り用
ガラス部材23の端部の外径d2 よりも小さくするもの
である。このようにすることによって、好ましい確実な
接合が得られる。引張り用ガラス部材端部の外径は、光
ファイバ用ガラス母材端部ダミー材の外径の2〜3倍と
するのが好ましい。なお、図6(b)は、ガラス母材端
部の外径が、引張り用ガラス部材端部の外径より大き
く、不具合な接合の例である。
る。本実施の形態は、電気炉内部の最高温度部で、光フ
ァイバ用ガラス母材の延伸を行う場合に、ガラス母材延
伸部の温度と外径及び延伸速度を計測して、これらの制
御を行いながら、延伸開始時より、次第に延伸速度を向
上させることを特徴とする光ファイバ用ガラス母材の電
気炉延伸方法である。さらに好ましくは、前記ガラス母
材延伸部の延伸メニスカス角度が4°以下で測定したと
きの外径値を延伸速度にフィードバックして延伸の制御
を行うことを特徴とする。
て、延伸母材の曲がりを防止し、又外径のバラツキや精
度を向上することができる。また、延伸速度を向上し、
生産性に寄与することができる。
ができる速さを指している。また、延伸開始時の延伸速
度は、例えば20〜40mm/minとし、次第に速度
を速くして40〜70mm/minで延伸するようにす
る。このようにするのは、生産性の向上のためである。
本発明においては、延伸速度を徐々に速くするため、炉
の温度も含めて制御する必要がある。延伸開始時の延伸
速度が遅いのは、延伸開始時はメニスカス部が出来てい
ないので外径測定データ値がなく、速度を速くするとト
ラブルの原因となるため、最初の延伸速度は遅くする必
要がある。
きて、この部分の外径値が測定可能となれば、延伸メニ
スカス部の外径測定値を延伸速度にフィードバックして
延伸の制御が可能となるため、延伸速度を速くすること
ができる。図8は、延伸初期のメニスカス部がまだ出来
ないガラス母材の形状を示している。
ス部分ができ、ガラス母材の形状が変化した状況を示
す。図9において、母材20の延伸部21での外径計測
部21Aは、延伸メニスカス部21aでのメニスカス角
度θが4°以下の位置である。また外径計測部Bは、メ
ニスカス角度が4°を越える位置(21Aの上部)であ
る。外径制御に当たっては、外径計測部21Aのメニス
カス角度が2〜4°の位置の外径測定値が好ましい。計
測部21Bは、母材に近すぎるため、まだ外径が細くな
っておらずメニスカス角度も大きく測定位置が上であ
り、制御しにくい。また、計測部21Aより大きく下に
なると、フィードバックが遅れるので装置も大きくな
る。また、非制御部が大きいので無駄も大きくなる。そ
こで、メニスカス角度が2〜4°での外径値を制御に使
用するのが好ましい。
要な制御系統の説明図である。本発明の実施の形態は、
ガラス母材延伸部の温度と外径、特に延伸メニスカス角
度が4°以下での温度と外径及び延伸ロッドの延伸速度
を計測して、これらの制御を行いながら、延伸開始時よ
り、次第に延伸速度を向上させ、定常状態で延伸するも
のであるが、これらの制御を行うには、外径測定器3
6、温度測定器37、延伸ロッドの延伸外径測定器3
8、速度計42、で得た各情報を制御装置40に入力
し、モータ41で延伸速度を制御するとともに、電気ヒ
ータの温度も制御するものである。
0は、例えばコンピュータで構成されており、下記に述
べる各種の制御演算を行う。本実施例においては、制御
装置40は、特にガラス母材延伸部(外径変化部分)、
特にメニスカス部21aでのメニスカス角度が所定の範
囲、好適には、2〜4°の範囲になる位置の温度と外径
及び延伸速度を計測して制御を行うことにより、延伸開
始時より、所定の延伸速度まで、連続的に延伸速度を高
めていく。制御装置40は、光ファイバ用ガラス母材の
延伸部の温度と外径、特に延伸メニスカス角度が4°以
下での加熱温度と外径及び延伸ロッドの延伸速度を計測
して、これらの制御を行いながら、延伸開始時より、次
第に延伸速度を向上し、定常状態で延伸するものである
が、これらの制御を行うため、延伸部の外径を測定して
メニスカス角度を計測する外径測定器36、延伸部の温
度を測定する温度測定器37、延伸ロッドの直径を測定
する第2の外径測定器38、および、モータ41の回転
数を検出して下部把持部39aの下降速度を検出する延
伸速度検出用タコメータなどの速度計42、で得た各情
報を制御装置40に入力し、下部把持部39aを引っ張
って下降させる移動手段としてのモータ41で延伸速度
を制御するとともに、電気炉30内の電気ヒータ32の
温度も制御する。制御装置40は、上述した制御の他、
本来的な制御処理として、第2の外径測定器38の外径
測定値を入力して、延伸後の光ファイバ用ガラス延伸母
材22の直径が所定の外径になるように、モータ41を
制御して延伸速度を制御するとともに、温度測定器37
の測定温度を参照して電気炉30内の電気ヒータ32の
温度制御を行う。
の形態のように、ガラス母材延伸部(外径変化部分)、
特にメニスカス部21aでのメニスカス角度が4°以下
の位置の温度と外径及び延伸速度を計測して制御を行う
ことにより、延伸開始時より、次第に延伸速度を向上す
る制御機能を該延伸装置に具備する電気炉延伸装置につ
いて述べる。この作用及び効果は、前述のとおりであ
る。
の実施例について、説明する。 〔実施例1〕図 1〜図3に示す光ファイバ用ガラス母材の延伸装置で
実施した。なお、これに使用したガラス母材は、外径7
0mm×長さ1000mmであり、引張り用ガラス部材
側の母材端部ダミー材の外径が15mmとなっている。
また、引張り用ガラス部材端部の外径は、20mmであ
る。実施の結果、炉心管4内での両遊端部1B、2Bの
軸心のズレは水平面内で±0.1〜0.2mm(ガラス
部材直径の0.5〜1%)の範囲に収まり、従来の10
分の1程度に精度が向上した。また、上述した実施の形
態に基づいて、ガラス母材を延伸したが、光ファイバ用
ガラス延伸母材には曲がりが発生することがなかった。
また、延伸時に接続部近傍が破断することもなかった。
この先端に図6(a)に示すダミー材25(上部外径3
5mm、下部外径10mm、高さ30mm)を接合した
ものである。また、外径38mmの引張り用(引き出し
用)ガラス部材を使用した。この両者の端部の溶着接続
後、電気炉内の最高温度部を接続部からガラス母材の延
伸部に移して、延伸速度を38mm/minとして延伸
した。その結果、延伸母材には曲がりはなく、外径精度
は全長1300mmにおいて、34mm±0.5mmと
することが出来た。
この先端に図6(a)に示すダミー材25(上部外径4
0mm、下部外径10mm、高さ30mm)を接合した
ものである。また、外径38mmの引張り用(引き出し
用)ガラス部材を使用した。
最高温度部を接続部からガラス母材の延伸部に移して、
延伸開始速度を30mm/minとし、徐々に延伸速度
を上げ、定常状態での延伸速度を50mm/minとし
た。この場合、ガラス母材延伸部の温度と外径及び延伸
速度を計測して、これらの制御を行いながら延伸した。
なお、延伸メニスカス部の角度が3°での外径計測値を
用いて制御した。その結果、延伸母材には曲がりはな
く、外径精度は全長において、36mm±0.5mmと
することが出来た。
伸に先立って、延伸用ガラス母材と引張り用(引き出し
用)ガラス部材を接合する場合、その両者の軸合わせが
精度よく、容易にかつ簡単に行うことができる。その結
果、延伸時に、両者の接続部断面の応力分布が均一にな
り、延伸母材の曲がりを防止できる。又、両者の接続部
近傍が斜めになることがなくなり、破断が回避される。
また、本発明によれば、電気炉延伸工程において、前記
の両者の溶着接合の後、直ちにガラス母材の延伸が開始
できるため、作業能率の点で有効である。更に、本発明
によれば、制御により延伸開始時より徐々に延伸速度を
向上することができると共に、この制御に延伸部メニス
カス部の所定の位置の外径値を用いるため、延伸母材の
外径精度と延伸速度を向上することが出来る。
の延伸装置の一例を示す概要図である。
けられたガラス部材を把持固着する把持部材の一例を示
す説明図である。
けられたガラス部材の遊端部先端を調心する調心機構の
一例を示す説明図である。
その装置でガラス母材が延伸されている状況を示す説明
図である。
を示す説明図であり、本図において、ガラス母材の端部
にダミー材が取りつけられており、ガラス母材端部と引
張り用ガラス部材端部との接続前の状況を示す。
ダミー材が接続された状態を示す説明図であり、(a)
は良好な接続状態、(b)は不良な接続状態を示す図で
ある。
を接続部P1 とし、次に最大加熱部を母材の延伸部P2
に移す説明図であり、図解において、P1 P2 間は、1
0〜40mm程度であることを図解している。
ス母材の変形状態を示す。
伸メニスカス部が形成されたときのガラス母材延伸部の
形状を示す。図中計測部Aはメニスカス角度4°の位置
である。
の説明図である。
一例を示す概要図である。
材) 1A 延伸用ガラス母材の上部の固定端部 1B 延伸用ガラス母材の下部の遊端部 2、92 引張り用ガラス部材(引き出し用ガラス母部
材) 2A 引張り用ガラス部材の下部の固定端部 2B 引張り用ガラス部材の上部の遊端部 3、93 炉体、4、94 炉心管、4A、94A 観
察窓 5、95 延伸用ガラス母材の把持部材 6、96 引張り用ガラス部材の把持部材 7、97 移動台、8、98 ガイドレール 9 調心機構、9A 調心把持具、9B 支持棒、9C
架台 9D ガイドレール、9E V溝 20 光ファイバ用ガラス母材 21 延伸部(外径変化部) 21a 延伸部のうちメニスカス角度が4°以下の部分 21A 外径計測部 21B 21Aの上部 θ 延伸メニスカス角度 22 延伸母材 23 引張り用(引き出し用)ガラス部材 24 接合部 25 ガラス母材端部のダミー材 P1 接続時の加熱箇所、P2 延伸開始時の加熱箇所 30 電気炉炉体、31 炉心管、32 電気ヒータ、
33 断熱材 34、35 窓 36 外径測定器、37 温度測定器、38 延伸母材
の外径測定器 39a ガラス母材の把持部、39b 引張り用ガラス
部材の把持部 40 制御装置、41 モータ、42 速度計
Claims (6)
- 【請求項1】電気炉内部の最高温度部で、光ファイバ用
ガラス母材の延伸を行う電気炉延伸法において、 前記電気炉の加熱により前記光ファイバ用ガラス母材の
延伸部に形成されたメニスカス部のメニスカス角度が2
度以上4度以下の位置で前記光ファイバ用ガラス母材の
外径を測定し、 該測定した外径値を前記光ファイバ用ガラス母材を延伸
する延伸速度制御にフィードバックすることを特徴とす
る光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法。 - 【請求項2】前記延伸速度制御のフィードバックを開始
したのち、延伸速度を前記開始時の延伸速度から徐々に
高める延伸速度制御を行う請求項1記載の光ファイバ用
ガラス母材の電気炉延伸方法。 - 【請求項3】前記光ファイバ用ガラス母材の延伸に先立
ち、前記電気炉の内部の最高温度部で、前記光ファイバ
用ガラス母材の端部と引張り用ガラス部材の端部の付き
合わせ部を加熱溶着し、前記最高温度部を前記加熱溶着
部から前記光ファイバ用ガラス母材側の延伸部に移動
し、 その後、前記電気炉の加熱により前記光ファイバ用ガラ
ス母材の延伸部にメニスカス部を形成し、前記延伸を行
う請求項1記載の光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸
方法。 - 【請求項4】前記光ファイバ用ガラス母材の端部と引張
り用ガラス部材の端部の付き合わせ部を加熱溶着すると
き、前記光ファイバ用ガラス母材端部の外径を引張り用
ガラス部材端部の外径よりも小さくする請求項3に記載
の光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法。 - 【請求項5】電気炉と、前記電気炉の炉体で囲われた炉
心管の下部に位置し延伸される光ファイバの外径を測定
する外径測定部と、延伸速度制御を行う制御手段とを有
し、前記電気炉の最高温度部で光ファイバ用ガラス母材
の延伸を行う電気炉延伸装置において、 前記制御手段は、 前記外径測定部を介して、前記電気炉の加熱により前記
光ファイバ用ガラス母材の延伸部に形成されたメニスカ
ス部のメニスカス角度が2度以上4度以下の位置で前記
光ファイバ用ガラス母材の外径を測定し、 該測定した外径値を参照して前記光ファイバ用ガラス母
材を延伸する延伸速度制御を行うことを特徴とする光フ
ァイバ用ガラス母材の電気炉延伸装置。 - 【請求項6】前記制御手段は、前記延伸速度制御のフィ
ードバックを開始したのち、前記延伸速度を前記開始時
の延伸速度から徐々に高める延伸速度制御を行う請求項
5記載の光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07616298A JP3529264B2 (ja) | 1997-03-25 | 1998-03-24 | 光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-71590 | 1997-03-25 | ||
| JP7159097 | 1997-03-25 | ||
| JP07616298A JP3529264B2 (ja) | 1997-03-25 | 1998-03-24 | 光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置 |
Related Child Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2003338352A Division JP2004035404A (ja) | 1997-03-25 | 2003-09-29 | 光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10324535A JPH10324535A (ja) | 1998-12-08 |
| JP3529264B2 true JP3529264B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=26412700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07616298A Expired - Fee Related JP3529264B2 (ja) | 1997-03-25 | 1998-03-24 | 光ファイバ用ガラス母材の電気炉延伸方法と延伸装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3529264B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3437480B2 (ja) * | 1999-03-12 | 2003-08-18 | 信越化学工業株式会社 | ガラス母材延伸装置の調整方法 |
| JP5766157B2 (ja) * | 2012-07-18 | 2015-08-19 | 信越化学工業株式会社 | ガラス母材の延伸方法 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP07616298A patent/JP3529264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10324535A (ja) | 1998-12-08 |
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