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JP3533866B2 - 立体画像記録装置 - Google Patents
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JP3533866B2 - 立体画像記録装置 - Google Patents

立体画像記録装置

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JP3533866B2
JP3533866B2 JP03314097A JP3314097A JP3533866B2 JP 3533866 B2 JP3533866 B2 JP 3533866B2 JP 03314097 A JP03314097 A JP 03314097A JP 3314097 A JP3314097 A JP 3314097A JP 3533866 B2 JP3533866 B2 JP 3533866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蠅の目レンズ板、
シリンドリカル凸レンズ・アレイ板のような、複数のレ
ンズよりなる立体画像記録用レンズ板を用いて立体画像
を記録する立体画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】観察者に立体感を知覚させうるようにし
た画像の表現手段の1つとして、古くから立体写真術が
知られている。ところで、任意の視点から自由に三次元
画像が見られるようにするための考案は、今世紀の初頭
以後に提案されはじめたが、実用化に向けて有効な提案
は1960年代に至るまで発表されなかった。前記のよ
うに、任意の視点から自由に三次元画像が見られるよう
にすることができる立体写真術として、当初に提案され
たのは、縦縞状のスリット(パララクスバリア)を用い
たパララクス・パノラマグラムであり、次いで、蠅の目
レンズ板や、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板を介し
て、被写体の光学像を感光性記録媒体に結像させて撮影
するようにした立体写真法が提案された。
【0003】ところが、被写体の光学像を蠅の目レンズ
板や、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板を用いて、直
接に感光性記録媒体に結像させて撮影した場合には、所
謂、裏返しの実像が再生されることになるために、前記
した裏返しの実像を蠅の目レンズ板や、シリンドリカル
凸レンズ・アレイ板を用いて、感光性記録媒体に結像さ
せて撮影を行なう、という、2段階インテグラル・フォ
トグラフィ技術による立体写真法が提案された。また、
図8乃至図11に示してあるように、被写体を単眼カメ
ラにより多方向から撮影して得た複数枚の画像を、プロ
ジェクタに装着して投影し、前記の投影画像を蠅の目レ
ンズ板や、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板を用い
て、感光性記録媒体に結像させて立体画像を記録させる
ようにした立体写真法も提案されている。
【0004】図8乃至図11における各(a)図は、単
眼カメラにより被写体を、所定の異なる複数の方向から
撮影して、所定の異なる複数の方向におけるそれぞれ個
別の方向からみた被写体の複数の画像を得るようにする
ための異なる手段を例示している。また、図8乃至図1
1における各(b)図は、前記した図8乃至図11にお
ける各(a)図に示すような撮影態様で、単眼カメラに
よって撮影した後に現像処理して得た被写体の個別の画
像(「被写体を撮影した後に現像処理して得た画像」を
「被写体を撮影して得た画像」のように記載されること
もある)を、その画像の撮影時における撮影レンズの光
軸の方向に、投影レンズの光軸の方向を一致させたプロ
ジェクタによって投影し、前記の投影画像を蠅の目レン
ズ板やシリンドリカル凸レンズ・アレイ板のように、複
数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板の焦
点面に設置してある感光性記録媒体に結像させて立体画
像を記録させるための異なる手段を例示している。
【0005】図8乃至図11に示す立体画像記録装置に
ついての以下の記載においては、複数のレンズを配列し
てなる立体画像記録用レンズ板として、シリンドリカル
凸レンズ・アレイ板が用いられている場合について主と
して述べてある。まず、図8の(a)は、被写体1にお
ける特定な点Oを含む平面内に、撮影レンズの光軸が前
記した特定な点Oを通るように、かつ、前記した特定な
点Oから撮影レンズの射出瞳までの距離が等しくなるよ
うに配設された複数個の単眼カメラ2a,2b,2c…
によって被写体を撮影する状態を示している。
【0006】また、図8の(b)は、前記した複数個の
単眼カメラ2a,2b,2c…によって被写体1を個別
に撮影して得た画像を、前記した複数個の単眼カメラ2
a,2b,2c…とそれぞれ対応するように設ける個別
のプロジェクタ3a,3b,3c…によって投影して、
前記したそれぞれの投影画像を、シリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板4の焦点面に設置してある感光性記録媒体
5に結像させるようにしてある状態を示している。そし
て、前記の感光性記録媒体5は現像処理されることによ
り、被写体1の立体画像が記録されている記録済み感光
性記録媒体5となる。前記したシリンドリカル凸レンズ
・アレイ板4は、それの円筒軸の方向が複数のプロジェ
クタ3a,3b,3c…における投影レンズの光軸を含
む面に対して直交するような状態で配置される。
【0007】図8の(a)中に示されている複数個の単
眼カメラ2a,2b,2c…の配置態様と、図8の
(b)中に示されている複数個のプロジェクタ3a,3
b,3c…の配置態様とは同じであり、図8の(a)中
に示されている被写体1における特定な点Oと、図8の
(b)中に示されているO’とは対応しており、また、
撮影レンズの射出瞳からO点までの距離と、投影レンズ
の射出瞳からO’点までの距離とは等しい。
【0008】図8を参照して説明した立体画像記録装置
では、被写体を所定の異なる複数の方向から撮影するた
めに、予め所定の異なる複数の方向に配置した複数個の
単眼カメラ2a,2b,2c…を使用し、また、前記し
た複数個の単眼カメラ2a,2b,2c…の配置態様と
同一の配置態様に配置された複数個のプロジェクタ3
a,3b,3c…を使用していたが、図8乃至図11に
例示してある立体画像記録装置では、1個の単眼カメラ
2の撮影レンズの光軸が、被写体1における特定な点O
を含む平面内で被写体1の特定な点を通過する状態とし
た上で、図9の(a)に例示してあるように、単眼カメ
ラ2を直線的に移動させるようにしたり、図10の
(a)に例示してあるように、単眼カメラ2を曲線的に
移動させるようにしたり、図11の(a)に例示してあ
るように、1個の単眼カメラ2の撮影レンズの光軸が、
被写体1における特定な点Oを含む平面内で被写体1の
特定な点を通過する状態としておいて、被写体1をO点
を回転中心にして回転させるようにしている。
【0009】そして、前記のように1個の単眼カメラに
より、被写体を所定の異なる複数の方向から撮影して、
前記した所定の異なる複数の方向におけるそれぞれ個別
の方向から見た被写体の複数の画像を得るのには、被写
体を所定の異なる複数の方向における各1つの方向毎
に、新品の感光性記録媒体を単眼カメラに装着して撮影
を行なうようにするのである。
【0010】また、図9乃至図11に例示してある立体
画像記録装置では、1個のプロジェクタ3の投影レンズ
の光軸が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4の焦点
面の特定な点O’を含む平面内で、前記の特定な点O’
を通過する状態とした上で、図9の(b)に例示してあ
るようにプロジェクタ3を直線的に移動させたり、図1
0の(b)に例示してあるようにプロジェクタ3を曲線
的に移動させたり、あるいは図11の(b)に示してあ
るように、1個のプロジェクタ3の投影レンズの光軸
が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4の焦点面の特
定な点O’を含む平面内で、前記の特定な点特定な点
O’を通過する状態としておいて、シリンドリカル凸レ
ンズ・アレイ板4をO’点を含むような円筒軸を回転中
心にして回転させるようにしている。
【0011】すなわち、複数のレンズを配列してなる立
体画像記録用レンズ板4として、シリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板4を用いて構成されている立体画像記録装
置の場合には、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4上
におけるプロジェクタの投影レンズの光軸の移動軌跡
が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4を構成してい
るシリンドリカル凸レンズの円筒軸と直交する状態とな
るように、プロジェクタとシリンドリカル凸レンズ・ア
レイ板4との設置態様が定められるのであり、また、単
眼カメラの設置態様は、前記したプロジェクタの投影レ
ンズの光軸の移動軌跡と、単眼カメラの撮影レンズの光
軸の移動軌跡とが一致するようにして定められる。
【0012】他方、複数のレンズを配列してなる立体画
像記録用レンズ板4として、蠅の目レンズ板4を用いて
構成されている立体画像記録装置の場合には、被写体に
おける特定な点を含む平面内に、前記した特定な点を頂
点として設定された領域を等分割する放射状の複数本の
直線における各個別の直線を、それぞれ撮影レンズの光
軸として被写体を撮影する動作が行なわれるとともに、
被写体における特定な点を含む前記した平面と直交する
平面内に、前記した特定な点を頂点として設定された領
域を等分割する放射状の複数本の直線における各個別の
直線を、それぞれ撮影レンズの光軸として被写体を撮影
する動作が行なわれるのである。
【0013】図8乃至図11を参照して既述した立体写
真技術は、被写体における特定な点を含む平面内に、前
記した特定な点を頂点として設定された所定の中心角を
有する領域について、前記の領域を等分割する複数本の
放射状の直線における各個別の直線を、それぞれ撮影レ
ンズの光軸として被写体を撮影したときに、それぞれ個
別に得られるべき被写体の画像を、プロジェクタによっ
て投影の対象とされる複数枚の被写体の画像における各
個別の被写体の画像として用い、前記した被写体の画像
における各個別の画像を撮影したときの撮影レンズの光
軸の方向に光軸の方向を合致させた投影レンズを有する
プロジェクタによって、前記した複数枚の被写体の画像
における各個別の被写体の画像を、蠅の目レンズ板やシ
リンドリカル凸レンズ・アレイ板のように、複数のレン
ズを配列してなる立体画像記録用レンズ板の焦点面に設
置された感光性記録媒体に結像させるようにした立体画
像を記録するための立体写真技術である、というように
表現できる。
【0014】そして、前記した図8乃至図11に例示し
てある立体画像記録装置は、説明の簡単化と理解を容易
にするために、空間中に実在している三次元的な形状と
大きさを有している物体を記録の対象にされている被写
体1とし、その被写体1を1個または複数個の単眼カメ
ラで、所定の異なる複数の方向から撮影して、前記した
所定の異なる複数の方向におけるそれぞれ個別の方向か
ら見た被写体の複数の画像を得るようにしていた。しか
しながら、前記のように被写体における特定な点を含む
平面内に、前記した特定な点を頂点として設定された所
定の中心角を有する領域について、前記の領域の境界線
と前記した領域を等分割する複数本の直線とからなる複
数本の放射状の直線における各個別の直線を、それぞれ
撮影レンズの光軸として被写体を撮影したときに、それ
ぞれ個別に得られるべき被写体の画像を、プロジェクタ
によって投影の対象とされる複数枚の被写体の画像にお
ける各個別の被写体の画像としては、空間内に実在して
いる三次元的な形状と大きさを有している物体ではな
く、例えば、デザインの分野,X線CTのような医療機
器,振動解析用機器,分子構造研究用の機器などで用い
られているコンピュータ・グラフィックによる3次元像
から得られるものであってもよい。
【0015】すなわち、記録の対象にされている被写体
1が、コンピュータ・グラフィックによる3次元像の場
合には、前記したコンピュータ・グラフィックによる3
次元像を、既述した1個または複数個の単眼カメラで、
所定の異なる複数の方向から撮影していた被写体の場合
と同様に、コンピュータ・グラフィックによる3次元像
について、前記した所定の異なる複数の方向におけるそ
れぞれ個別の方向からみた被写体の複数の画像と個別に
対応しているような画像データを得て、それが用いられ
てもよいのである。
【0016】ところで、前記した立体画像記録装置を用
いて立体画像が記録された記録済み感光性記録媒体から
立体画像を再生する際には、再生に使用される記録済み
感光性記録媒体に対して立体画像を記録する際に使用さ
れた複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ
板(蠅の目レンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ
板)4と同一構成の立体画像再生用レンズ板(蠅の目レ
ンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板)に、再生
の対象にされている立体画像が記録されている記録済み
感光性記録媒体を装着し、再生光の照射により前記の記
録済み感光性記録媒体に記録されている立体画像の再生
が行なわれるようにする。
【0017】しかし、記録済み感光性記録媒体から立体
画像を再生する際に、記録済み感光性記録媒体と、複数
のレンズを配列してなる立体画像再生用レンズ板(蠅の
目レンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板)との
両者の相互の位置関係を正しく設定することは簡単では
なく、殊に、記録済み感光性記録媒体に対して記録され
ている画像枚数が多い場合に、記録済み感光性記録媒体
と、複数のレンズを配列してなる立体画像再生用レンズ
板との両者の相互の位置関係を正しく設定するのには著
るしい困難さが伴うことが問題になっていた。前記した
問題点の解決手段の1つとして、記録済み感光性記録媒
体と、複数のレンズを配列してなる立体画像再生用レン
ズ板との相対的な位置関係を調整するための複雑な機構
を備えて構成されたフィルムホルダが、実公平3ー50
501号公報によって開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】さて、図8乃至図11
を参照して既述した立体画像記録装置では、複数のレン
ズを配列してなる立体画像記録用レンズ板の構成態様に
よって定まる視域角と対応する角度範囲内で、所定の異
なる複数の方向におけるそれぞれ個別の方向から見た被
写体の複数の画像のそれぞれをプロジェクタで投影し、
前記の投影画像を複数のレンズを配列してなる立体画像
記録用レンズ板4を介して、前記した複数のレンズを配
列してなる立体画像記録用レンズ板4の焦点面に配設し
てある感光性記録媒体5に立体画像情報を記録するよう
にしている。ところで、前記した投影画像の投影に用い
られるプロジェクタとしては、明るい投影画像が得られ
るようにするために、それの投影レンズとしては有効口
径が大きいものが使用されているから、立体画像記録装
置における複数のレンズを配列してなる立体画像記録用
レンズ板4の焦点面に配設してある感光性記録媒体5に
は、広がった像が生じるために、解像度の高い立体像の
情報の記録が困難である。また、投影画像の投影に用い
られるプロジェクタでは、投影画像の輝度分布が一様で
ないために、中央部分が明るく周辺部が暗い立体像にな
ってしまう。さらに、記録済み感光性記録媒体から立体
画像を再生する際に、記録済み感光性記録媒体と、複数
のレンズを配列してなる立体画像再生用レンズ板との両
者の相互の位置関係を正しく設定するのには著るしい困
難さが伴なっていたし、この問題点の解決手段の1つと
して実公平3ー50501号公報によって開示されてい
るフィルムホルダを用いても、熟練度が必要であるとい
うことが問題になる。それで、前記の諸問題点のない立
体画像記録装置の出現が望まれた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下に記載の1)〜2)の手段よりな
る。すなわち、 1)被写体を複数の領域に分割し、前記複数に分割した
領域に対応した複数の被写体の画像を得た後、投影レン
ズを有する1台のプロジェクタによって前記複数の被写
体の画像を投射し、立体画像記録用レンズ板の焦点面に
設置された感光性記録媒体に結像させるようにした立体
画像記録装置であって、前記立体画像記録用レンズ板
は、蠅の目レンズ板やシリンドリカル凸レンズ・アレイ
板のように、複数のレンズを配列して構成され、前記被
写体を予め定められた複数の方向から撮影して複数の画
像を得る撮影手段と、前記プロジェクタと前記立体画像
記録用レンズ板との設置距離を調整する調整手段と、前
記立体画像記録用レンズ板の焦点面に設置した感光性記
録媒体と、前記立体画像記録用レンズ板を回転させるた
めに、前記プロジェクタの投射光軸に対して垂直方向で
あって前記感光性記録媒体の縦軸に平行な回転軸を有す
る第1のレンズ板回転台と、前記立体画像記録用レンズ
板を回転させるために、前記プロジェクタの投射光軸に
対して垂直方向であって前記感光性記録媒体の横軸に平
行な回転軸を有する第2のレンズ板回転台と、前記プロ
ジェクタの投影レンズ系の絞り径を可変可能とする投影
レンズ絞りと、を有することを特徴とする立体画像記録
装置。 2)前記投影レンズ絞りの有効絞り径をφDとし、πを
円周率、Lを記録距離、Ψを視域角、Nを記録画像枚数
としたときに、前記有効絞り径を φD=π・L・Ψ/180・N の関係によって定めるようにした請求項1に記載の立体
画像記録装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の立体画像記録装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1は本発明の立体画像記録装置の概略構成を示す斜視
図であって、3はプロジェクタであり、また、図1中の
6はプロジェクタ3の投影レンズ系であり、7は前記し
た投影レンズ系6中に設けられている絞りである。4は
複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板で
あり、この複数のレンズを配列してなる立体画像記録用
レンズ板4としては、例えば蠅の目レンズ板やシリンド
リカル凸レンズ・アレイ板が使用される。なお、図1中
では複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ
板4として、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板が使用
されている場合を例示しており、5は前記したシリンド
リカル凸レンズ・アレイ板4の焦点面に設置されている
感光性記録媒体である。
【0021】以下の記述では、複数のレンズを配列して
なる立体画像記録用レンズ板4として、シリンドリカル
凸レンズ・アレイ板4が用いられている場合についての
説明を主として行ない、必要がある場合だけに、複数の
レンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4とし
て、蠅の目レンズ板が用いられている場合についての記
述が行なわれている。ところで、図1に例示した立体画
像記録装置は、図11の(b)を参照して既述した立体
画像記録装置と同様に、プロジェクタ3を固定した状態
にしておき、プロジェクタ3から所定の距離に配置した
シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4を、Y軸を回動中
心にして、プロジェクタ3から投影しようとしている画
像を撮影したときに、撮影レンズの光軸とX軸とがなし
ていた角度と同一の角度だけ、シリンドリカル凸レンズ
・アレイ板4のX軸が、投影レンズ系6の光軸に対して
傾斜した状態になるように回動させて、プロジェクタ3
から投影された画像を、シリンドリカル凸レンズ・アレ
イ板4の焦点面に設置された感光性記録媒体5に結像さ
せるようにして、立体画像が記録できるような構成態様
のものとして例示されている。
【0022】前記したシリンドリカル凸レンズ・アレイ
板4は、図1中にY軸として示してある垂直軸を回動軸
として、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4を回動さ
せるY軸回転台11に回動自在に支持されている。ま
た、図1中に示されているX軸回転台12は、複数のレ
ンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4として、
蠅の目レンズ板4が用いられた場合に、図1中にX軸と
して示してある水平軸を回動軸として蠅の目レンズ板4
を回動させるために設けられるものである。それで、複
数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4と
して、蠅の目レンズ板4が用いられたときには、蠅の目
レンズ板は、Y軸回転台11とX軸回転台との双方の回
転台によって回動自在となるように支持されて、記録動
作が行なわれる。
【0023】前記したプロジェクタ3は、機台10に設
けられているレール9a,9bに添ってZ軸方向に移動
できる架台8に取付けられている。そして、前記したプ
ロジェクタ3の投影レンズ系の射出瞳と、シリンドリカ
ル凸レンズ・アレイ板4の焦点面との距離L(プロジェ
クタ3とシリンドリカル凸レンズ・アレイ板4との距離
L)は、プロジェクタ3からシリンドリカル凸レンズ・
アレイ板4の表面に投影されて結像される画像の大きさ
が、予め定められた大きさになるように、架台8に取付
けられているプロジェクタ3を、機台10上のレール9
a,9bに添ってZ軸方向に移動させることにより特定
な位置に設定することができる。
【0024】図2は、図1に示されている立体画像記録
装置における立体画像の記録動作の概略を説明するため
の図であり、図2の(b)は、プロジェクタ3の投影レ
ンズ系6の光軸が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板
4の円筒軸の法線と一致している状態を例示している。
また図2の(a)は、シリンドリカル凸レンズ・アレイ
板4が、図2の(b)に示されている状態から、既述し
た図1中のY軸を回動軸として反時計まわりに角度θ
(+θ)だけ回動されている状態を示している。さらに
図2の(c)は、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4
が、図2の(b)に示されている状態から、既述した図
1中のY軸を回動軸として時計まわりに角度θ(−θ)
だけ回動されている状態を示している。
【0025】図1に示されている立体画像記録装置によ
る立体画像の記録動作は、まず、プロジェクタ3から投
影された画像が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4
の表面に所定の大きさの画像として結像される状態とな
るように、架台8に取付けられているプロジェクタ3
を、機台10に設けられているレール9a,9bに添っ
て移動させる。次に、前記のようにしてプロジェクタ3
とシリンドリカル凸レンズ・アレイ板4とを所定の距離
に設定した後に、Y軸回転台11によりシリンドリカル
凸レンズ・アレイ板4を、Y軸を回動中心として回動さ
せて、図2の(a)に示すようにシリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板4が+θだけ回動している状態にする。
【0026】単眼カメラの撮像レンズの光軸を、被写体
の正面から+θ度の方向として単眼カメラで撮影した被
写体の画像をプロジェクタ3に装着して、プロジェクタ
3から投影した画像を、図2の(a)に示すように+θ
だけ傾斜されている状態のシリンドリカル凸レンズ・ア
レイ板4に結像させて感光性記録媒体5に記録する。な
お、前記したプロジェクタ3から投影する画像は、例え
ばアクティブ・マトリクス液晶表示素子のような電気光
学的な表示素子に表示させた画像であってもよく、その
場合には、例えば、空間内に実在している三次元的な形
状と大きさを有している物体ではなく、例えば、デザイ
ンの分野,X線CTのような医療機器,振動解析用機
器,分子構造研究用の機器などで用いられているコンピ
ュータ・グラフィックによる3次元像について、所定の
異なる複数の方向におけるそれぞれ個別の方向からみた
複数の画像と個別に対応しているような画像データを用
いて、プロジェクタ3に設けられているアクティブ・マ
トリクス液晶表示素子に、プロジェクタ3から投影させ
るべき画像を表示させることができる。
【0027】前記のように、図2の(a)に示すように
シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4を+θだけ傾斜さ
せた状態として、単眼カメラの撮像レンズの光軸を、被
写体の正面から+θ度の方向として単眼カメラで撮影し
た被写体の画像をプロジェクタ3に装着して、プロジェ
クタ3から投影した画像をシリンドリカル凸レンズ・ア
レイ板4に結像させて感光性記録媒体5に記録した後
に、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4は、Y軸回転
台11により時計まわり方向(−θ方向)に、順次に所
定の角度ずつY軸を回動中心として回動されて行き、図
2の(b)に示されている状態を経て、図2の(c)の
ようにシリンドリカル凸レンズ・アレイ板4が−θだけ
傾斜された状態とされるが、シリンドリカル凸レンズ・
アレイ板4が順次に所定の角度ずつY軸を回動中心とし
て回動される度毎に、単眼カメラで撮影した被写体の画
像の内のそれぞれ所定の画像がプロジェクタ3から投影
されて、それがシリンドリカル凸レンズ・アレイ板4に
結像させて感光性記録媒体5に記録される。
【0028】例えば、シリンドリカル凸レンズ・アレイ
板4が、図2の(a)に示されている状態に回動された
状態においては、単眼カメラの撮像レンズの光軸を、被
写体の正面の方向として単眼カメラで撮影した被写体の
画像をプロジェクタ3に装着して、プロジェクタ3から
投影した画像を、図2の(b)に示すような状態のシリ
ンドリカル凸レンズ・アレイ板4に結像させて感光性記
録媒体5に記録する。また、Y軸回転台11によりシリ
ンドリカル凸レンズ・アレイ板4が、Y軸を回動中心と
して回動させて、図2の(c)に示すようにシリンドリ
カル凸レンズ・アレイ板4が−θだけ回動している状態
にされた場合には、単眼カメラの撮像レンズの光軸を、
被写体の正面から−θ度の方向として単眼カメラで撮影
した被写体の画像をプロジェクタ3に装着して、プロジ
ェクタ3から投影した画像を、図2の(c)に示すよう
に−θだけ傾斜されている状態のシリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板4に結像させて感光性記録媒体5に記録す
るのである。
【0029】前記のようにして感光性記録媒体に記録さ
れる立体像は、+θ〜−θの角度範囲の視域角Ψと対応
するものであり、前記の視域角Ψは、立体像の記録時に
使用される複数のレンズを配列してなる立体画像記録用
レンズ板4の構成によって定まる。今、例えば前記した
視域角Ψが30度の場合には、前記した30度の視域角
内で、被写体を0.3度ずつ異なる方向から見た個別の
画像を撮影すれば、記録画像の枚数は101枚となり、
また、前記した30度の視域角内で、被写体を0.5度
ずつ異なる方向から見た個別の画像を撮影すれば、記録
画像の枚数は61枚となる。
【0030】図2を参照してこれまでに行なった説明
は、複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ
板4が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4の場合に
ついてであったが、複数のレンズを配列してなる立体画
像記録用レンズ板4として、蠅の目レンズ板4が用いら
れた場合には、図2を参照して既述したシリンドリカル
凸レンズ・アレイ板4の場合と同様に、Y軸として示し
てある垂直軸を回動軸として蠅の目レンズ板を所定の角
度ずつ回動させて、それぞれの角度毎に、前記の角度で
単眼カメラで撮影した被写体の画像をプロジェクタ3に
装着して、プロジェクタ3から投影した画像を、蠅の目
レンズ板4に結像させて感光性記録媒体5に記録する、
という記録動作を繰返して行ない、次いで、図1中にX
軸として示してある水平軸を回動軸として蠅の目レンズ
板を所定の角度ずつ回動させて、それぞれの角度毎に、
前記の角度で単眼カメラで撮影した被写体の画像をプロ
ジェクタ3に装着して、プロジェクタ3から投影した画
像を、蠅の目レンズ板4に結像させて感光性記録媒体5
に記録する、という記録動作を繰返して行なうことにな
る。
【0031】さて、前記のようにプロジェクタ3から投
影された画像を、複数のレンズを配列してなる立体画像
記録用レンズ板4(シリンドリカル凸レンズ・アレイ板
4、蠅の目レンズ板4)の焦点面に配置された感光性記
録媒体5に結像させて記録させる場合に、感光性記録媒
体5における画像の記録状態について図3を参照して説
明すると次のとおりである。図3の(a)において、φ
Dはプロジェクタ3の投影レンズ系の有効口径、Lはプ
ロジェクタ3の投影レンズ系の射出瞳から、複数のレン
ズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4(シリンド
リカル凸レンズ・アレイ板4、蠅の目レンズ板4)のレ
ンズの焦点面までの記録距離とすると、角度指向性β
は、 β=φD/L …(1) 前記の(1)式によ
って示される。
【0032】そして、前記の角度指向性βは、プロジェ
クタ3の投影レンズ系6の射出瞳から、複数のレンズを
配列してなる立体画像記録用レンズ板4のレンズの焦点
面までの記録距離Lが一定の場合には、前記の(1)式
から、プロジェクタ3の投影レンズ系の有効口径φDが
大きい程大きくなることが判かる。前記の角度指向性β
が大きいと、図3の(a)の一部を拡大して示してある
図3の(b)に例示してあるように、光源からの光束の
開き角が大きくなるために、像の広がりが生じ、その結
果として解像度の低下を招きボケを生じる。またプロジ
ェクタ3の投影レンズ系の有効口径φDを一定にして、
プロジェクタ3の投影レンズ系6の射出瞳から、複数の
レンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4のレン
ズの焦点面までの記録距離Lを大にすれば、角度指向性
βを小さくできるが、前記した記録距離Lが撮影時にお
ける単眼カメラにおける撮影レンズの射出瞳から被写体
までの距離と異なれば、もとの画像が再現できない。
【0033】図3の(c)は、前記した角度指向性β
と、プロジェクタ間隔dとの関係を説明するための図で
ある。プロジェクタ3の投影レンズ系の有効口径φDに
よる角度指向性βの広がりの影響を最小限に抑えるため
には、プロジェクタ間隔dと、プロジェクタ3の投影レ
ンズ系の有効口径φDとの間には次の(2)式の関係が
必要とされる。 d≧φD …(2) そして前記の(2)式の関係が成立すると、記録できる
最大画像枚数Nは、次の(3)式によって求められる。 N=(π・L・Ψ/180・d)+1 …(3) (た
だし、Ψは複数のレンズを配列してなる立体画像記録用
レンズ板4の構成によって定まる視域角)
【0034】それで、角度指向性βの影響を最小限にし
て記録できる枚数Nは、(3)式からプロジェクタ3の
投影レンズ系の有効口径φDによって決ることが判か
る。今、立体画像記録装置で使用される立体画像記録用
レンズ板4の構成によって定まる視域角Ψを30度と
し、プロジェクタ3の投影レンズ系6の射出瞳から、複
数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4の
レンズの焦点面までの距離Lを600mmとし、プロジ
ェクタ3の投影レンズ系の有効口径φDは通常30mm
程度であるので30mmとし、プロジェクタ間隔dを3
0mmとして、前記した(3)式から記録できる最大枚
数Nを求めると、最大枚数は11〜12枚として求めら
れる。
【0035】前記のように視域角Ψが30度であるよう
な立体画像記録用レンズ板4を用いて、投影レンズ系の
有効口径φDが30mmである通常のプロジェクタを用
いて、最大記録枚数が11〜12枚の画像を記録する場
合における順次の画像の角度間隔は2.7度となるが、
これでは画像の「とび」が非常に目立ち、不自然な立体
画像しか再現できない。また、1画像当りの解像度の低
下が防げないために、低品質な立体画像になってしま
う。
【0036】図4の(a)は、プロジェクタ3の投影レ
ンズ系6中に絞り7を設けて構成した本発明の立体画像
記録装置において、プロジェクタ3から投影された画像
を、複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ
板4(シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4、蠅の目レ
ンズ板4)の焦点面に配置された感光性記録媒体5に結
像させて記録させる場合における、感光性記録媒体5に
対する画像の記録状態を図示説明している図である。図
4の(a)において、φDはプロジェクタ3の投影レン
ズ系の有効口径、φDiはプロジェクタ3の投影レンズ
系6中に絞り7を設けた場合の見掛けの投影レンズ系の
有効口径、Lはプロジェクタ3の投影レンズ系の射出瞳
から、複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レン
ズ板4(シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4、蠅の目
レンズ板4)のレンズの焦点面までの記録距離である。
【0037】図4の(a)のように、プロジェクタ3の
投影レンズ系6中に絞り7を設けると、プロジェクタ3
の投影レンズ系の実際の有効口径は、プロジェクタ3の
投影レンズ系6中に絞り7を設けなかった場合のプロジ
ェクタ3の投影レンズ系6の有効口径はφDよりも、小
さな見掛けの投影レンズ系の有効口径φDiとなる。
今、複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ
板4のレンズの焦点面までの記録距離Lが一定であると
いう条件の下で、プロジェクタ3の投影レンズ系6の有
効口径が、φDからφDi/φD=1/αの関係にある
φDiの有効口径になった場合における(1)式で示さ
れている角度指向性βは、有効口径がφDの場合の角度
指向性の1/αとなる。
【0038】図4の(a)の一部を拡大して示してある
図4の(b)のように、プロジェクタ3の投影レンズ系
6中に絞り7を設けた場合には、プロジェクタ3の投影
レンズ系6中に絞り7が設けていない場合に比べて、光
源からの光束の開き角が小さくなるために像の広がりが
小さくなり、その結果として解像度が向上する。したが
って、図4の(c)に例示しているように、プロジェク
タ3の投影レンズ系6中に絞り7が設けていない場合の
プロジェクタ間隔dに比べて、プロジェクタ3の投影レ
ンズ系6中に絞り7を設けることによって、有効口径が
φDからφDi/φD=1/αの関係にあるφDiの有
効口径にされた場合におけるプロジェクト間隔diは、
di=d/αのようにすることが容易になり、多くの画
像の記録を行なうことができ、画像の「とび」の発生を
なくし、自然な立体画像の再現を容易にし、また1画像
当りの解像度を向上して、高品質な立体画像とすること
ができる。
【0039】前述したところから明らかなように、記録
画像枚数Nと、プロジェクタ3の投影レンズ系6の有効
口径φD(及びφDi)との間には密接な関係があるこ
とが判かる。前記した(3)式を変形すると、プロジェ
クタ3の投影レンズ系6の有効口径φDを求める次の
(4)式が得られる。 φD=(π・L・Ψ/180・N) 及びφDi=(π・L・Ψ/180・N) …(4) 例えば、立体画像記録装置で使用される立体画像記録用
レンズ板4の構成によって定まる視域角Ψを30度と
し、プロジェクタ3の投影レンズ系6の射出瞳から、複
数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4の
レンズの焦点面までの記録距離Lを600mmとし、記
録画像枚数を101枚とした場合に必要とされるプロジ
ェクタ3の投影レンズ系6の有効口径φDiを上式から
求めると約3mmとなり、また記録画像枚数を61枚と
した場合に必要とされるプロジェクタ3の投影レンズ系
6の有効口径φDiを上式から求めると約5mmとな
る。
【0040】前記のようにプロジェクタ3の投影レンズ
系6中に絞り7を設けた場合には、角度指向性βを小さ
くできるために、高い解像度の立体画像の記録を容易に
できるが、複数のレンズを配列してなる立体画像記録用
レンズ板4の焦点面に設置されている感光性記録媒体5
に、図5の(a)に例示されているように、記録領域5
aと未記録領域5bとが略々一定のピッチで配列されて
いる状態の記録態様になることが起こる場合がある。前
記のような記録態様が起きる場合は、記録画像枚数N
と、プロジェクタ口径φDiが前記した(4)式の関係
に無く、記録画像枚数Nから求まる(4)式のプロジェ
クタ口径φDiに対して小さいプロジェクタ口径を用い
て記録が行なわれた場合である。ところで、前記した図
5の(a)に示されているように、記録領域5aと未記
録領域5bとが略々一定のピッチで配列されている記録
態様の記録済み感光性記録媒体5における記録済み記録
媒体側から、図5の(b)に示されているように再生光
を照射すると、前記した未記録領域5b,5b…の部分
が、第1のスリットとして作用するために再生光に回折
が生じる。
【0041】前記した回折光は、複数のレンズを配列し
てなる立体画像記録用レンズ板4におけるレンズピッチ
による回折を受けて結果的に干渉縞を生じる。前記の状
態は、一般的に知られている、2本のスリットによる回
折が生じたことに相当しており、立体像は観察できる
が、干渉縞も同時に観察されるために、極めて汚い立体
像しか観察できないことになる。それで、本発明の立体
画像記録装置では、前記した(4)式の関係が常に成立
する状態となるように、プロジェクタ3の投影レンズ系
6の有効口径φDiを絞り7によって調節して、複数の
レンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4の焦点
面に設置されている感光性記録媒体5に、図5の(c)
に例示されているように、記録領域5aだけを形成さ
せ、未記録領域5bを発生させないようにしていねので
ある。前記したプロジェクタ3の投影レンズ系6中に設
ける絞り7としては、前記した(4)式を満足できるよ
うな最適絞り口径に調節することが容易となるように、
可変絞りが使用されることが効果的である。前記のよう
に可変絞りが使用されることにより、記録画像枚数が異
なる立体画像データであっても、容易に最適な品質で立
体画像を記録することができる。
【0042】図6はプロジェクタ3の投影レンズ系中に
設けられる絞り7を例示した図であり、図6の(a)は
直径がDiの円形状の絞り7を示しており、また、図6
の(b)は横方向の長さがDiで、シリンドリカル・凸
レンズの円筒軸に平行な方向の長さが、前記したDiよ
りも大きな長孔状の絞り7を示している。図6の(a)
に示してある直径がDiの円形状の絞り7は、立体画像
記録装置で使用されている複数のレンズを配列してなる
立体画像記録用レンズ板4が、蠅の目レンズ板4の場合
と、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4の場合との何
れの場合であっても、プロジェクタ3の投影レンズ系中
に設けられる絞り7として使用できる。
【0043】しかし、図6の(b)に示してあるような
長孔状の絞り7は、立体画像記録装置で使用されている
複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4
が、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4の場合だけに
使用できる。すなわち、蠅の目レンズ板4を構成してい
る個眼レンズは、光軸のまわりのどの方向についてもレ
ンズ作用を有しており、蠅の目レンズ板4ではレンズ板
の上下方向にも立体画像情報が記録されるから、蠅の目
レンズ板4への入射光路中で使用されるべき絞り7とし
ては、図6の(a)に示されているような円形状の絞り
7しか使用できない。他方、シリンドリカル・凸レンズ
は、それの円筒軸方向ではレンズ作用を示さないから、
シリンドリカル凸レンズ・アレイ板4への入射光路中で
使用されるべき絞り7としては、シリンドリカル凸レン
ズの円筒軸の方向に平行な方向に長い図6の(b)に示
されているような長孔状の絞り7も使用できる。そし
て、図6の(b)に示されているような長孔状の絞り7
は、図6の(a)に示されている円形状の絞り7に比べ
て、開口面積が大きいから、絞り7から射出される光の
量も大きく、したがって、明るい画像を投影でき、記録
時間が短縮できる。なお、前記した長孔状の絞り7とし
ては、正面形状が円形の状態から、シリンドリカル凸レ
ンズの円筒軸の方向に平行な方向に長い図6の(b)に
示されているような長円形状の状態までの間の形状まで
の範囲内で任意の形状のものとして実施できる。
【0044】ところで、立体写真は静止画であるが、静
止画と動画とに対する画質の評価についてみると、一般
的に静止画に対する画質の評価の方が動画についての画
質の評価よりも厳しくなるという傾向がある。そして、
画質評価基準の一つとして、画像内の輝度分布に着目し
て、画像内における輝度分布の平坦度の良否により画質
を評価することが行なわれている。プロジェクタにおい
て、前記した画像内における輝度分布の平坦度は、一般
的には周辺照度比によって定義される数値である。前記
の周辺照度比とは、投影した画像の中心の照度に対する
周辺照度の比であり、前記の数値が大きい程、投影画像
の明るさが均一であることを示している。
【0045】一般的なプロジェクタにおける周辺照度比
は、70%〜85%程度であり、周辺照度比が85%以
上のプロジェクタは、非常に少なく、かつ、高価であ
る。プロジェクタにおいても周辺照度比の改善が図から
れているが、それよりも、プロジェクタにおいては投影
輝度向上についての開発競争が激しく行なわれているの
が現状である。一昔前には、プロジェクタの投影画像
は、部屋を暗くして見るのが当り前であったが、最近で
は、ある程度の明室内でプロジェクタの投影画像を見る
ことが一般的になりつつあり、プレゼンテーション用途
のパーソナル・コンピュータ入力対応プロジェクタで
は、完全な明室での使用を前提にしているために、前記
した周辺照度比よりも、投影画像の高輝度化の方が優先
される傾向にある。
【0046】プロジェクタから投影する画像が平面画像
の場合には、前記のように投影画像の高輝度化を優先さ
せた状態の場合の周辺照度比であっても、さほど問題に
ならないが、プロジェクタから投影する画像によって立
体画像を記録した場合には、中央部分が明るく周辺がや
や暗い立体像になるために、不自然感を与える立体画像
しか得られないことになる。それで本発明の立体画像記
録装置では、画像内における輝度分布の平坦度を良好な
ものにして高画質の立体画像を記録できるようにするた
めに、プロジェクタ3における光源と、投影用画像との
間に拡散板を配設して投影画像における画像内における
輝度分布の平坦度を向上させている。
【0047】前記のように、プロジェクタ3における光
源と、投影用画像との間に拡散板を配設した場合には、
前記した拡散板の使用により、当然のことながら投影用
画像に供給される光量が低下して、投影される画像が暗
くなる。しかし、本発明の立体画像記録装置では、一般
的なプロジェクタの場合とは異なり、投影画像の輝度が
高いことよりも、投影画像内の輝度分布の平坦度が良好
なことの方が重要であり、前記のように拡散板を使用す
ることにより、周辺照度比を95%にすることもでき、
高い画質の立体像を容易に記録することができる。なお
前記のように拡散板の使用による投影用画像に供給され
る光量の低下は、感光性記録媒体5に対する投影画像の
投影時間を長くしたり、光源の光量を大にしたり、感光
性記録媒体5として感度の高いものを使用したりするこ
とにより問題なく解決できる。
【0048】さて、前記した立体画像記録装置を用いて
立体画像が記録された記録済み感光性記録媒体から立体
画像を再生する際には、再生に使用される記録済み感光
性記録媒体に対して立体画像を記録する際に使用された
複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4
(蠅の目レンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ
板)4と同一構成の立体画像再生用レンズ板(蠅の目レ
ンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ板)に、再生
の対象にされている立体画像が記録されている記録済み
感光性記録媒体を装着し、再生光の照射により前記の記
録済み感光性記録媒体に記録されている立体画像の再生
が行なわれる。
【0049】しかし、既述もしたように、記録済み感光
性記録媒体から立体画像を再生する際に、記録済み感光
性記録媒体と、複数のレンズを配列してなる立体画像再
生用レンズ板(蠅の目レンズ板、シリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板)との両者の相互の位置関係を正しく設定
することは簡単ではなく、殊に、記録済み感光性記録媒
体に対して記録されている画像枚数が多い場合に、記録
済み感光性記録媒体と、複数のレンズを配列してなる立
体画像再生用レンズ板との両者の相互の位置関係を正し
く設定するのには著るしい困難さが伴うのである。
【0050】それで、本発明の立体画像記録装置では、
図7の(a),(b)に例示するように、蠅の目レンズ
板やシリンドリカル凸レンズ・アレイ板のように、複数
のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4と、
前記の複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レン
ズ板4に対して着脱自在に装着されるべき感光性記録媒
体5との位置関係と、前記の両者を組合わせて立体画像
を記録して得た記録済み感光性記録媒体22を装着して
立体画像を再生する際に使用される蠅の目レンズ板やシ
リンドリカル凸レンズ・アレイ板のように、複数のレン
ズを配列してなる立体画像再生用レンズ板17に対して
着脱自在に装着されるべき記録済み感光性記録媒体22
とされる感光性記録媒体5との位置関係とを、容易に同
一にできるような構成態様の位置規制手段を設けて従来
の問題を解決している。
【0051】図7の(a)に示してある記録動作時に使
用される複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レ
ンズ板4(蠅の目レンズ板4,シリンドリカル凸レンズ
・アレイ板4)と、図7の(b)に示してある再生動作
時に使用される複数のレンズを配列してなる立体画像再
生用レンズ板17(蠅の目レンズ板4,シリンドリカル
凸レンズ・アレイ板4)とは、構成態様が全く同一なレ
ンズ板である。図7の(a)に示されている記録動作時
に使用される複数のレンズを配列してなる立体画像記録
用レンズ板4の1端部近くには、所定の間隔Kを隔てて
2本の係合ピン13,14が突設されている。また、前
記した複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レン
ズ板4の焦点面に配設した状態で前記した複数のレンズ
を配列してなる立体画像記録用レンズ板4と組合わせて
記録時に使用される感光性記録媒体5には、それの1端
部近くに、所定の間隔Kを隔てて2個の係合孔15,1
6が穿設されている。
【0052】感光性記録媒体5の1端部近くに、所定の
間隔Kを隔てて穿設した2個の係合孔15,16は、前
記した複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レン
ズ板4の1端部近くに、所定の間隔Kを隔てて突設させ
た2本の係合ピン13,14に対して少しのガタもなく
嵌合できるような孔径のものとされている。図7の
(b)に示されている記録済み感光性記録媒体22は、
図7の(a)に示されている感光性記録媒体5に、プロ
ジェクタ3から投影した投影画像情報によって露光させ
た後に、現像処理を行なって得たものである。
【0053】したがって、前記の記録済み感光性記録媒
体22は、もともと感光性記録媒体5であったものであ
るから、記録済み感光性記録媒体22の1端部近くに
は、所定の間隔Kを隔てて2個の係合孔15,16が穿
設されている。また、図7の(b)に示してある再生動
作時に使用される複数のレンズを配列してなる立体画像
再生用レンズ板17は、既述のように図7の(a)に示
してある記録動作時に使用される複数のレンズを配列し
てなる立体画像記録用レンズ板4と、全く同一の構成態
様のものとして構成されていて、それの1端部近くに
は、所定の間隔Kを隔てて2本の係合ピン18,19が
突設されている。
【0054】既述した図7の(a)に示されている記録
動作時に使用される複数のレンズを配列してなる立体画
像記録用レンズ板4の1端部近くに、所定の間隔Kを隔
てて突設した2本の係合ピン13,14と、図7の
(b)に示されている再生動作時に使用される複数のレ
ンズを配列してなる立体画像再生用レンズ板17の1端
部近くに、所定の間隔Kを隔てて突設した2本の係合ピ
ン18,19とは、全く同一な構成態様とされている前
記の各レンズ板4,17について、全く同じ配設態様で
設けられている。それで、複数のレンズを配列してなる
立体画像再生用レンズ板17の1端部近くに、所定の間
隔Kを隔てて突設した2本の係合ピン18,19に対し
て、記録済み感光性記録媒体22の1端部近くに、所定
の間隔Kを隔てて穿設してある2個の係合孔15,16
を嵌合させるだけで、記録済み感光性記録媒体22は複
数のレンズを配列してなる立体画像再生用レンズ板17
に対して、正確に装着できることになる。
【0055】なお、記録動作時に使用される複数のレン
ズを配列してなる立体画像記録用レンズ板4の1端部近
くに、所定の間隔Kを隔てて突設する2本の係合ピン1
3,14の配設態様と、記録動作時に使用される複数の
レンズを配列してなる立体画像再生用レンズ板17の1
端部近くに、所定の間隔Kを隔てて突設する2本の係合
ピン18,19の配設態様とは、既述のように全く同一
の配設態様とされるのであるが、前記した両者の2本ず
つの係合ピン13,14、18,19における所定の間
隔Kの中間点の位置を、前記した2本ずつの係合ピン1
3,14、18,19が、それぞれが突設されるべきレ
ンズ板4,17における横方向における中心位置からず
らすようにして、前記した2本ずつの係合ピン13,1
4、18,19をレンズ板5,17に設けた構成にする
と、感光性記録媒体5及び記録済み感光性記録媒体22
を、レンズ板5,17に正しい装着姿態で装着するだけ
で、感光性記録媒体5及び記録済み感光性記録媒体22
の表裏の関係が自動的に正しい状態で、それぞれのレン
ズ板5,17に装着されることになるために、感光性記
録媒体5及び記録済み感光性記録媒体22をレンズ板
5,17に装着させる場合に、感光性記録媒体5及び記
録済み感光性記録媒体22の表裏を判別する手間が省け
ることになる。
【0056】前記のように複数のレンズを配列してなる
立体画像再生用レンズ板17に対して記録済み感光性記
録媒体22を組合わせた状態のものは、それを立体画像
観察装置(ビューア)に装着することにより立体画像を
観察することができる。前記した立体画像観察装置とし
ては、例えば、前記した複数のレンズを配列してなる立
体画像再生用レンズ板17に対して記録済み感光性記録
媒体22を組合わせた状態のものの周囲の部分が係合で
きる部材と、拡散板と光源とを容器内に備えて構成され
ているものを用いることができる。そして、立体画像観
察装置に装着された複数のレンズを配列してなる立体画
像再生用レンズ板17に対して記録済み感光性記録媒体
22を組合わせた状態のものの記録済み感光性記録媒体
22の裏面側に、光源(例えば蛍光灯管)から放射され
た照明光を拡散板を介して供給すると、複数のレンズを
配列してなる立体画像再生用レンズ板17の前面におけ
る視域内で、立体画像を観察することができる。
【0057】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の立体画像記録装置は、プロジェクタの
投影レンズ系中に絞りを設けたことにより、記録画像の
解像度の低下が防止できるとともに、記録画像枚数を増
加できるので、所謂ぬけを発生させないようにでき、ま
た、記録画像枚数に適した条件で、良好な記録動作がで
き、さらに、記録画像とレンズピッチとの干渉によるモ
アレの発生もなくすることが容易であり、さらにまた、
異なった記録画像枚数には適応した記録動作が可能であ
る他に、記録画像の輝度分布を均一化でき、また、本発
明の立体記録装置で立体画像が記録された記録済み感光
性記録媒体は、複数のレンズを配列してなる立体画像再
生用レンズ板に対して、迅速正確に装着させることも容
易であり、本発明によれば、従来の問題点は良好に解決
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像記録装置の一例の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図3】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図4】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図5】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図6】絞りの構成例を示す図である。
【図7】レンズ板と感光性記録媒体との係合手段の説明
用の図である。
【図8】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図9】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図であ
る。
【図10】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図で
ある。
【図11】立体画像記録装置の記録動作の説明用の図で
ある。
【符号の説明】
1…被写体、2…単眼カメラ、3…プロジェクタ、4…
複数のレンズを配列してなる立体画像記録用レンズ板
(蠅の目レンズ板、シリンドリカル凸レンズ・アレイ
板)、5…感光性記録媒体、6…投影レンズ系、7…絞
り、13,14,18,19…係合ピン、15,16…
係合孔、17…複数のレンズを配列してなる立体画像再
生用レンズ板(蠅の目レンズ板、シリンドリカル凸レン
ズ・アレイ板)、22…記録済み感光性記録媒体、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−22417(JP,A) 特開 昭58−154836(JP,A) 特開 平4−56849(JP,A) 特表 昭61−500042(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 35/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体を複数の領域に分割し、前記複数に
    分割した領域に対応した複数の被写体の画像を得た後、
    投影レンズを有する1台のプロジェクタによって前記複
    数の被写体の画像を投射し、立体画像記録用レンズ板の
    焦点面に設置された感光性記録媒体に結像させるように
    した立体画像記録装置であって、 前記立体画像記録用レンズ板は、蠅の目レンズ板やシリ
    ンドリカル凸レンズ・アレイ板のように、複数のレンズ
    を配列して構成され、 前記被写体を予め定められた複数の方向から撮影して複
    数の画像を得る撮影手段と、 前記プロジェクタと前記立体画像記録用レンズ板との設
    置距離を調整する調整手段と、 前記立体画像記録用レンズ板の焦点面に設置した感光性
    記録媒体と、 前記立体画像記録用レンズ板を回転させるために、前記
    プロジェクタの投射光軸に対して垂直方向であって前記
    感光性記録媒体の縦軸に平行な回転軸を有する第1のレ
    ンズ板回転台と、 前記立体画像記録用レンズ板を回転させるために、前記
    プロジェクタの投射光軸に対して垂直方向であって前記
    感光性記録媒体の横軸に平行な回転軸を有する第2のレ
    ンズ板回転台と、 前記プロジェクタの投影レンズ系の絞り径を可変可能と
    する投影レンズ絞りと、 を有することを特徴とする立体画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記投影レンズ絞りの有効絞り径をφDと
    し、πを円周率、Lを記録距離、Ψを視域角、Nを記録
    画像枚数としたときに、前記有効絞り径を φD=π・L・Ψ/180・N の関係によって定めるようにした請求項1に記載の立体
    画像記録装置。
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